JP3152369B2 - 帯状部材の切断方法および切断装置 - Google Patents

帯状部材の切断方法および切断装置

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JP3152369B2 JP20315692A JP20315692A JP3152369B2 JP 3152369 B2 JP3152369 B2 JP 3152369B2 JP 20315692 A JP20315692 A JP 20315692A JP 20315692 A JP20315692 A JP 20315692A JP 3152369 B2 JP3152369 B2 JP 3152369B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、直線状の下刃と円板
状カッターを用いて帯状部材をほぼ幅方向に切断する方
法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の帯状部材の切断方法および切断装
置としては、例えば特開昭60ー135108号公報に
記載されているようなものが知られている。このもの
は、帯状部材の直下に設置され該帯状部材に交差して延
びる直線状の下刃と、該下刃に対して下刃の他側に向か
うに従い下刃に接近するよう微小角度だけ傾斜している
とともに、下刃に一部で接触し、かつフリー回転する円
板状のカッターと、カッターを下刃に沿って一側から他
側に移動させることにより、帯状部材を下刃とカッター
とによってほぼ幅方向に切断する移動機構と、切断終了
後にカッターを上昇させるシリンダと、を備え、帯状部
材の切断が終了してカッターが上昇すると、、帯状部材
を所定長だけ送り出すとともに、この送り出しの間に、
移動機構によりカッターを他側から一側に向かって移動
させた後、シリンダによりカッターを下降させ、該カッ
ターを初期位置に復帰させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の帯状部材の切断方法および切断装置にあって
は、カッターの下刃に対する傾斜方向が不変であるた
め、カッターの往動時(一側から他側への移動時)しか
帯状部材を切断することができず、この結果、帯状部材
の切断後、カッターを昇降させる動作および他側から一
側に移動させる復帰動作が必要となり、作業能率が低く
なるという問題点がある。
【0004】この発明は、高能率で帯状部材を切断する
ことができる帯状部材の切断方法および切断装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、第1
に、帯状部材に交差して延びる直線状の下刃に対して、
フリー回転する円板状のカッターを下刃の他側に向かう
に従い下刃に接近するよう微小角度だけ傾斜させた状態
で、該カッターを下刃に接触させながら下刃に沿って一
側から他側に移動させることにより、帯状部材をほぼ幅
方向に切断する往切断工程と、前記カッターの回転軸と
微小角度を保って交差している旋回軸を中心にカッター
を首振りさせることにより、下刃に対してカッターを下
刃の一側に向かうに従い下刃に接近するよう微小角度だ
け傾斜させるとともに、帯状部材を所定長だけ送る反転
工程と、カッターを下刃に接触させながら下刃に沿って
他側から一側に移動させることにより、帯状部材をほぼ
幅方向に切断する復切断工程と、前記旋回軸を中心にカ
ッターを首振りさせることにより、カッターの下刃に対
する傾斜方向および傾斜角度を前記往切断工程における
傾斜方向および傾斜角度まで復帰させるとともに、帯状
部材を所定長だけ送る復帰工程と、を備えた帯状部材の
切断方法により、第2に、帯状部材の直下に設置され該
帯状部材に交差して延びる直線状の下刃と、該下刃に対
して微小角度を保って傾斜しながら一部で接触し、フリ
ー回転する円板状のカッターと、カッターを支持すると
ともに、カッターの回転軸と微小角度を保って交差して
いる旋回軸を中心として回転することができるホルダー
と、ホルダーを前記旋回軸を中心として 180度だけ回転
させることにより、カッターを該旋回軸を中心に首振り
させ、前記下刃とカッターとによって帯状部材を下刃の
一側から他側に向かって切断するときには、下刃に対す
るカッターの傾斜方向を他側に向かうに従いカッターが
下刃に接近する傾斜方向となし、一方、前記下刃とカッ
ターとによって帯状部材を他側から一側に向かって切断
するときには、下刃に対するカッターの傾斜方向を一側
に向かうに従いカッターが下刃に接近する傾斜方向とな
す旋回機構と、カッターおよびホルダーを下刃に沿って
移動させることにより、帯状部材を下刃とカッターとに
よってほぼ幅方向に切断する移動機構と、を備えた帯状
部材の切断装置により達成することができる。
【0006】
【作用】今、下刃の直上に帯状部材の切断位置が位置し
ているとする。このとき、カッターはその一部で下刃に
接触するとともに、下刃に対して微小角度だけ傾斜して
いるが、その傾斜方向は他側に向かうに従い下刃に接近
する方向である。次に、移動機構を作動してカッター、
ホルダーを下刃に沿って一側から他側に移動させる。こ
のとき、カッターはフリー回転するため、帯状部材は切
断位置においてこれらカッターと下刃とによりほぼ幅方
向に切断される。次に、旋回機構を作動してホルダーを
旋回軸を中心に 180度だけ回転させるが、この旋回軸は
カッターの回転軸に対して微小角度を保って交差してい
るため、このホルダーの回転によってカッターは旋回軸
を中心に首振りし、下刃に対する傾斜方向が反転、即ち
下刃の一側に向かうに従い下刃に接近するよう傾斜す
る。そして、この首振りは下刃に対するカッターの傾斜
角が所定の微小角度となったとき停止する。これととも
に帯状部材を所定長だけ送り、下刃上に帯状部材の切断
位置を位置させる。次に、移動機構によりカッターを下
刃に接触させながら下刃に沿って他側から一側に移動さ
せ、帯状部材を切断位置においてほぼ幅方向に切断す
る。次に、旋回機構によりホルダーを旋回軸を中心に 1
80度だけ回転させ、カッターの下刃に対する傾斜方向お
よび傾斜角度を最初の切断時における傾斜方向および傾
斜角度に復帰させる。これとともに帯状部材を所定長だ
け送る。そして、前述のような作動を繰り返すことによ
り、帯状部材を次々と所定長に切断する。ここで、帯状
部材の切断が終了する毎にカッターの下刃に対する傾斜
方向を反転させるようにしたので、一側から他側へのカ
ッターの移動時のみならず他側から一側へのカッターの
移動時にも帯状部材を切断できるようになり、この結
果、カッターを他側から一側へ復帰させる動作およびカ
ッターを昇降させる動作が不要となり、切断作業の能率
が向上する。しかも、カッターの下刃に対する傾斜方向
の反転を、ホルダーを旋回軸を中心に回転させることに
より行うようにしているので、シリンダあるいはカム等
によってカッターの回転軸を直接首振りさせる場合に比
較して、反転後の下刃に対する傾斜角度の精度が高くな
り、この結果、帯状部材の切断が正確かつ確実となる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1、2において、11は帯状部材B、例えば
ポリエステル、ナイロン等からなるコードが埋設された
帯状ゴム部材をほぼ幅方向に切断する切断装置であり、
この切断装置11は床面12上に設置されたベース13を有
し、このベース13上には前記帯状部材Bの直下に位置す
るとともに、該帯状部材Bに対して交差して延びる水平
な直線状の下刃14が取り付けられている。
【0008】図1、2、3、4において、ベース13の両
側方の床面12上にはそれぞれ脚17が立設され、これら脚
17の上端部には下刃14と平行で該下刃14のほぼ直上に位
置する固定ビーム18が固定されている。この固定ビーム
18の下部には下刃14に平行な一対のガイドレール19が取
り付けられている。21はキャリッジであり、このキャリ
ッジ21の上部には垂直な取り付け軸22を介して複数のガ
イドロール23が回転可能に支持され、これらガイドロー
ル23は前記ガイドレール19を前後から挟持している。こ
の結果、キャリッジ21は固定ビーム18に移動可能に支持
されていることになる。このキャリッジ21内には前後方
向、即ち帯状部材Bの長手方向に延びる水平な支持孔24
が形成され、この支持孔24内には一対の軸受リング25を
介してホルダー26が旋回軸Sを中心として回転できるよ
う支持されている。このホルダー26内には旋回軸Sに対
して水平面内で微小角度aだけ傾斜している挿入孔27が
形成され、この挿入孔27内には一対の軸受28を介して中
空軸29が回転可能に支持されている。ここで、この中空
軸29は挿入孔27と同軸であるので、その回転軸Kは前記
旋回軸Sに対して水平面内で微小角度aを保って交差し
ていることになる。30は前記中空軸29の前端部に嵌合さ
れて取り付けられた嵌合軸であり、この嵌合軸30の前端
には中空軸29と同軸の円板状をしたカッター31が一体形
成されている。この結果、カッター31はホルダー26が旋
回軸Sを中心として回転すると、該旋回軸Sを中心とし
て首振りすることができる。ここで、このカッター31は
軸受28を介してホルダー26に支持されているので、嵌合
軸30、中空軸29と一体となってフリー回転できるととも
に、前記下刃14に対して水平面内で微小角度bを保って
傾斜している。ここで、前記カッター31の下刃14に対す
る傾斜方向は、カッター31と下刃14とによって帯状部材
Bを下刃14の一側から他側に向かって切断するときに
は、他側に向かうに従いカッター31が下刃14に接近する
方向であり、一方、帯状部材Bを他側から一側に向かっ
て切断するときには、一側に向かうに従いカッター31が
下刃14に接近する方向である。なお、この実施例では、
前記微小角度aと微小角度bとを同一角度の0.05〜0.08
度程度としている。
【0009】34は前記キャリッジ21の後部に固定された
スプリング受けであり、このスプリング受け34より前方
のキャリッジ21内にはスプリング受け35が収納されると
ともに、これらスプリング受け34とスプリング受け35と
の間にはスプリング36が介装されている。そして、この
スプリング36の付勢力はスプリング受け35および該スプ
リング受け35と中空軸29とを連結する軸受37を介して中
空軸29、カッター31に伝達され、該カッター31の外縁の
一部を下刃14の切刃15に一定力で押し付けて接触させ
る。前記固定ビーム18の後面でその一端部および他端部
にはそれぞれ水平な軸線回りに回転するプーリ38が支持
され、これらプーリ38のうちのいずれかには図示してい
ないACサーボモータからの駆動力が伝達される。ま
た、これらプーリ38間にはベルト39が掛け渡され、この
ベルト39の両端は前記キャリッジ21に連結されている。
この結果、プーリ38が回転してベルト39が走行すると、
キャリッジ21はガイドレール19にガイドされながら下刃
14に沿って走行する。
【0010】41はキャリッジ21内に摺動可能に挿入され
た下刃14と平行なラック軸であり、このラック軸41に形
成されたラック42はホルダー26の外周に形成されたピニ
オン歯43に噛み合っている。前記ラック軸41の一端およ
び他端にはそれぞれ永久磁石44、45が固定され、また、
キャリッジ21の一端面および他端面には前記永久磁石4
4、45に当接可能な鉄片46、47がそれぞれ固定されてい
る。そして、このラック軸41はキャリッジ21内を永久磁
石44と鉄片46とが当接する位置と、永久磁石45と鉄片47
とが当接する位置との間を下刃14に沿って移動すること
ができ、これらの2つの位置の間を移動することで前記
ホルダー26は 180度回転し、カッター31の下刃14に対す
る傾斜方向が反転する。前記脚17にはそれぞれブラケッ
ト48、49が固定され、これらのブラケット48、49にはス
プリング50、51によって緩衝機能を持たされたストッパ
ー52、53が支持されている。そして、前記ベルト39の走
行によってキャリッジ21が一側に移動しラック軸41がス
トッパー52に当接すると、このラック軸41はキャリッジ
21内を他側に向かって永久磁石44と鉄片46とが当接する
まで押し込まれ、一方、キャリッジ21が他側に移動して
ラック軸41がストッパー53に当接すると、このラック軸
41はキャリッジ21内を一側に向かって永久磁石45と鉄片
47とが当接するまで押し込まれる。前述したラック軸4
1、永久磁石44、45、鉄片46、47、ストッパー52、53は
全体として、ホルダー26を前記旋回軸Sを中心として 1
80度だけ回転させることにより、カッター31を旋回軸S
を中心に首振りさせ、前記下刃14とカッター31とによっ
て帯状部材Bを下刃14の一側から他側に向かって切断す
るときには、下刃14に対するカッター31の傾斜方向を他
側に向かうに従いカッター31が下刃14に接近する傾斜方
向となし、一方、前記下刃14とカッター31とによって帯
状部材Bを他側から一側に向かって切断するときには、
下刃14に対するカッター31の傾斜方向を一側に向かうに
従いカッター31が下刃14に接近する傾斜方向となす旋回
機構54を構成し、この旋回機構54は後述する移動機構55
から駆動力を受けて作動する。また、前記プーリ38、ベ
ルト39、モータは全体として、カッター31、ホルダー26
を下刃14に沿って移動させることにより、帯状部材Bを
下刃14とカッター31とによってほぼ幅方向に切断する移
動機構55を構成する。
【0011】図2、5、6において、下刃14の一端およ
び他端の直上で固定ビーム18の前面にはそれぞれブラケ
ット60が固定され、各ブラケット60には一対の軸受61を
介して下刃14に平行な伝達軸62が回転可能に支持されて
いる。これら伝達軸62の互いに近接する内側端には旋回
体63がそれぞれ固定され、各旋回体63には前記伝達軸62
の回転軸から偏心した支持軸64が固定されている。そし
て、各支持軸64にはリンク65の上端部に挿入されたカム
フォロア66が回転可能に支持されている。前記リンク65
の下端部は下刃14の上方において該下刃14と平行に延び
る昇降ビーム67の両端部にそれぞれ連結されている。68
は昇降ビーム67と下刃14との間に配置され下刃14に平行
な押えプレートであり、この押えプレート68の両端部と
前記昇降ビーム67の両端部とは複数本のスプリング69を
介して互いに連結されている。70は下端が押えプレート
68に固定された上下方向に延びる複数本(ここでは3
本)のスライドレールであり、これらのスライドレール
70は下刃14の長手方向に互いに所定距離離れて配置され
ている。71は固定ビーム18の前面に取り付けられた複数
(ここでは3個)のブラケットであり、これらのブラケ
ット71には前記スライドレール70の上端部が摺動可能の
係合するスライドベアリング72がそれぞれ固定されてい
る。73は昇降ビーム67に固定された3個のスライドベア
リングであり、これらのスライドベアリング73には前記
スライドレール70の中央部が摺動可能に係合している。
この結果、前記伝達軸62が回転して旋回体63が伝達軸62
を中心として旋回すると、支持軸64、カムフォロア66が
前述のように伝達軸62から偏心しているため、リンク65
が上下して昇降ビーム67、押えプレート68がスライドレ
ール70、スライドベアリング72、73に案内されながら昇
降する。そして、昇降ビーム67が下降して押えプレート
68が帯状部材Bを切断位置直前においてスプリング69の
弾性力により下刃14の上面に押し付けると、該帯状部材
Bは切断時の動きが規制される。76は固定ビーム18の上
面に取り付けられたACサーボモータであり、このモー
タ76の回転はベルト77を介して軸受78に回転可能に支持
された伝達軸79に伝達され、この伝達軸79の回転はベル
ト80を介して前記伝達軸62に取り付けられたプーリ81に
伝達される。前述した旋回体63、支持軸64、リンク65、
カムフォロア66、昇降ビーム67、押えプレート68、スラ
イドベアリング72、73、は全体として、切断位置近傍の
帯状部材Bを下刃14の上面に押し付けて切断時における
帯状部材Bの動きを規制する押え機構82を構成する。
【0012】図2、5、7において、前記各脚17の前面
にはそれぞれ前後方向に延びる支持ビーム85が固定さ
れ、各支持ビーム85の下面に取り付けられた前後方向に
延びるスライドレール86にはスライダ87に固定されたス
ライドベアリング88が摺動可能に係合している。89は各
伝達軸62の外側端にそれぞれ形成された偏心カムであ
り、各偏心カム89は伝達軸62の回転軸から所定距離だけ
偏心している。90は前記偏心カム89が上端に挿入されて
連結された上下方向に延びるリンクであり、各リンク90
の下端は脚17に取り付けられたブラケット91にピン92を
介して揺動可能に連結されたL形リンク93の一端部にピ
ン94を介して連結されている。また、各L形リンク93の
他端部にはピン95を介して前記スライダ87がそれぞれ連
結されている。また、これらスライダ87には帯状部材B
の直下に設けられ下刃14に平行な薄板状の剥し部材96の
両端が連結されている。そして、この剥し部材96は下刃
14、カッター31によって帯状部材Bが切断位置において
切断され、その後、押えプレート68が上方に移動して帯
状部材Bから退避したときに、帯状部材Bと下刃14との
間を後方に移動して下刃14から帯状部材Bを引き剥す。
そして、このような剥し部材96の移動は、伝達軸62の回
転によって偏心カム89が伝達軸62の回転軸を中心として
旋回することによりリンク90が上下し、これによってL
形リンク93がピン92を中心として揺動することで行われ
る。前述したスライダ87、偏心カム89、リンク90、L形
リンク93は全体として、切断直後の帯状部材Bと下刃14
との間に剥し部材96を押し込むことにより、下刃14に粘
着している帯状部材Bを該下刃14から引き剥す押し込み
機構97を構成する。前述した伝達軸62、モータ76、ベル
ト77、伝達軸79、ベルト80、プーリ81は全体として前記
押え機構82および押し込み機構97を共に駆動する駆動機
構98を構成する。そして、この実施例のように押え機構
82、押し込み機構97、駆動機構98をモータ、リンク機構
によって構成しているので、エアシリンダーからこれら
機構を構成した場合のようなタイミングのずれがなくな
り、切断作業の能率が向上する。
【0013】次に、この発明の一実施例の作用について
説明する。今、帯状部材Bの切断位置が下刃14の切刃15
上に位置し、また、昇降ビーム67、押えプレート68が帯
状部材Bの切断位置の上方で待機し、さらに、キャリッ
ジ21およびカッター31が下刃14の一端部で待機している
とする。このとき、カッター31は図1に実線で示すよう
に下刃14に対して他側に向かうに従い下刃14に接近する
よう微小角度bを保って傾斜している。
【0014】次に、モータ76が作動して伝達軸79、62が
回動する。この伝達軸62の回転によって偏心カム89が伝
達軸62の回転軸を中心として偏心回転し、リンク90が該
偏心カム89によって押し下げられる。これにより、L形
リンク93がピン92を中心として揺動し、スライダ87がス
ライドレール86に案内されながら前方に向かって移動す
る。この結果、剥し部材96はその後端が下刃14の切刃15
より前方に位置するまで後退し、カッター31の移動経路
から退避する。一方、前記伝達軸62の回動により、カム
フォロア66が伝達軸62の回転軸を中心として偏心旋回す
る。この偏心旋回によりリンク65が押し下げられて昇降
ビーム67がスライドレール70、スライドベアリング72に
案内されながら下降し、押えプレート68が下刃14に接近
する。そして、押えプレート68が帯状部材Bの上面に接
触した後もリンク65は押し下げられるため、スプリング
69が圧縮されてその弾性力が押えプレート68に伝達さ
れ、該押えプレート68が帯状部材Bの切断位置直前を下
刃14の上面に一定力で押し付ける。これにより、後述の
切断時における帯状部材Bの動きが規制される。そし
て、この状態で前記モータ76が一旦停止する。
【0015】次に、図示していないモータによりプーリ
38が駆動回転されてベルト39が走行する。これにより、
キャリッジ21、カッター31はガイドレール19に案内され
ながら下刃14に沿って一側から他側に向かって移動す
る。このとき、カッター31は、前述のように下刃14に対
して微小角度bで傾斜しているとともにスプリング36の
付勢力を受けてその外縁の一部が下刃14の切刃15に一定
圧で接触し、しかも、軸受28によってキャリッジ21に回
転軸Kを中心としてフリー回転できるよう支持されてい
るので、このカッター31と下刃14の切刃15とにより帯状
部材Bは切断位置においてほぼ幅方向に切断される。こ
のようにカッター31を一側から他側に向かって移動させ
ることにより帯状部材Bを切断する工程が往切断工程で
ある。
【0016】前述のようにして帯状部材Bの切断が終了
すると、ベルト39の走行速度が減速され、その後、キャ
リッジ21に支持されたラック軸41の他端がストッパー53
の先端面に当接する。この当接後もキャリッジ21は他側
に向かって低速で移動するので、ラック軸41はキャリッ
ジ21内に一側に向かって押し込まれる。このとき、ラッ
ク軸41のラック42にはホルダー26のピニオン歯43が噛み
合っているので、前記ラック軸41の移動によりホルダー
26が旋回軸Sを中心として回転する。そして、ホルダー
26が 180度だけ回転すると、前記ベルト36は走行を停止
するが、このとき、前記回転軸Kと旋回軸Sとは微小角
度aを保って交差しているので、前記ホルダー26の回転
によりカッター31は該旋回軸Sを中心に首振りし、下刃
14に対する傾斜方向が反転、カッター31の下刃14に対す
る傾斜方向が、図1に仮想線で示すように、一側に向か
うに従い下刃14に接近する方向となる。そして、このホ
ルダー26の回転は下刃14に対するカッター31の傾斜角度
が所定の微小角度bとなったとき停止する。このとき、
ラック軸41に固定された永久磁石45が鉄片47に当接して
互いに吸着し合うようになる。そして、前述の状態は、
このように永久磁石45、鉄片47同士が吸着し合いラック
軸41の移動を規制することで確実に維持される。このよ
うにカッター31の下刃14に対する傾斜方向が反転する工
程が反転工程である。
【0017】次に、モータ76が再び作動して伝達軸79、
62が回転する。この結果、カムフォロア66が伝達軸62の
回転軸を中心として偏心回転し、リンク65、昇降ビーム
67、押えプレート68が上昇して該押えプレート68が帯状
部材Bから上方に退避する。このとき、前記伝達軸62の
回転によって偏心カム89も伝達軸62の回転軸を中心とし
て偏心回転し、リンク90が該偏心カム89によって引き上
げられる。これにより、L形リンク93がピン92を中心と
して揺動し、スライダ87がスライドレール86に案内され
ながら後方に向かって移動する。このようなスライダ87
の移動により剥し部材96は図6に仮想線で示すように、
切断位置近傍の帯状部材Bと下刃14との間に押し込ま
れ、下刃14に粘着している帯状部材Bを該下刃14から引
き剥す。このように剥し部材96を帯状部材Bと下刃14と
の間に押し込んで帯状部材Bを下刃14から引き剥すよう
にしているので、複数のピンによって帯状部材を下方か
ら押し上げ下刃14から引き剥す場合に比較して、引き剥
し時における帯状部材Bの変形が小さくなり、切断され
た帯状部材Bの品質を向上させることができる。次に、
帯状部材Bが図示していないコンベアによって後方、図
1において矢印方向に所定長だけ送り出され、これによ
り、次の切断位置が下刃14の切刃15上に到達する。
【0018】次に、モータ76が作動して剥し部材96がカ
ッター31の邪魔にならないように前方に退避するととも
に、昇降ビーム67が下降して帯状部材Bの切断位置直前
が押えプレート68によって下刃14上に押し付けられる。
この状態で再びベルト39が走行し、カッター31が下刃14
に接触しながら下刃14に沿って他側から一側に移動し、
帯状部材Bを切断位置においてほぼ幅方向に切断する。
このようなカッター31の他側から一側への移動によって
帯状部材Bが切断される工程が復切断工程である。
【0019】そして、この帯状部材Bの切断が終了する
と、ベルト39は低速に減速された状態で走行するように
なるため、ラック軸41がストッパー52に当接してキャリ
ッジ21内を他側に永久磁石44と鉄片46が当接吸着するま
で低速で押し込まれる。これにより、ホルダー26は 180
度だけ旋回し、カッター31の下刃14に対する傾斜方向お
よび傾斜角度が前記往切断工程における傾斜方向および
傾斜角度に復帰する。次に、帯状部材Bを後方に向かっ
て所定長だけ送り出す。このような工程が復帰工程であ
る。このように帯状部材Bの切断が終了する毎にカッタ
ー31の下刃14に対する傾斜方向を反転させるようにした
ので、一側から他側へのカッター31の移動時のみならず
他側から一側へのカッター31の移動時にも帯状部材Bを
切断できるようになり、この結果、カッター31を他側か
ら一側へ復帰させる動作およびカッター31を昇降させる
動作が不要となり、切断作業の能率が向上するととも
に、ホース、配線が不要となるので、ホース、配線等の
破損がなくなり信頼性が向上する。。しかも、カッター
31の下刃14に対する傾斜方向の反転を、ホルダー26を旋
回軸Sを中心として回転させることにより行うようにし
ているので、シリンダあるいはカム等によってカッター
31の回転軸Kを直接首振りさせる場合に比較して、反転
後の下刃14に対する傾斜角度の精度が高くなり、この結
果、帯状部材Bの切断が正確かつ確実となる。以上がこ
の実施例の作用の1サイクルであり、以後このサイクル
が繰り返されて帯状部材Bが次々と所定長に切断され
る。
【0020】なお、前述の実施例においては、ホルダー
26を 180度だけ回転させることよりカッター31の下刃14
に対する傾斜方向、傾斜角度を反転、復帰させるように
したが、この発明においては、他の角度、例えば90度、
120度だけ回転させて反転、復帰させるようにしてもよ
い。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、高能率で帯状部材を切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す要部の平面断面図で
ある。
【図2】全体正面図である。
【図3】キャリッジ近傍の一部断面背面図である。
【図4】図2のIーI矢視断面図である。
【図5】押え機構、押し込み機構近傍の正面断面図であ
る。
【図6】図6のIIーII矢視断面図である。
【図7】図2のIIIーIII矢視図である。
【符号の説明】
14…下刃 26…ホルダー 31…カッター 54…旋回機構 55…移動機構 96…剥し部材 97…押し込み機構 B…帯状部材 a…微小角度 b…微小角度 K…回転軸 S…旋回軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23D 19/02 B26D 1/00 - 1/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状部材に交差して延びる直線状の下刃に
    対して、フリー回転する円板状のカッターを下刃の他側
    に向かうに従い下刃に接近するよう微小角度だけ傾斜さ
    せた状態で、該カッターを下刃に接触させながら下刃に
    沿って一側から他側に移動させることにより、帯状部材
    をほぼ幅方向に切断する往切断工程と、前記カッターの
    回転軸と微小角度を保って交差している旋回軸を中心に
    カッターを首振りさせることにより、下刃に対してカッ
    ターを下刃の一側に向かうに従い下刃に接近するよう微
    小角度だけ傾斜させるとともに、帯状部材を所定長だけ
    送る反転工程と、カッターを下刃に接触させながら下刃
    に沿って他側から一側に移動させることにより、帯状部
    材をほぼ幅方向に切断する復切断工程と、前記旋回軸を
    中心にカッターを首振りさせることにより、カッターの
    下刃に対する傾斜方向および傾斜角度を前記往切断工程
    における傾斜方向および傾斜角度まで復帰させるととも
    に、帯状部材を所定長だけ送る復帰工程と、を備えたこ
    とを特徴とする帯状部材の切断方法。
  2. 【請求項2】帯状部材の直下に設置され該帯状部材に交
    差して延びる直線状の下刃と、該下刃に対して微小角度
    を保って傾斜しながら一部で接触し、フリー回転する円
    板状のカッターと、カッターを支持するとともに、カッ
    ターの回転軸と微小角度を保って交差している旋回軸を
    中心として回転することができるホルダーと、ホルダー
    を前記旋回軸を中心として 180度だけ回転させることに
    より、カッターを該旋回軸を中心に首振りさせ、前記下
    刃とカッターとによって帯状部材を下刃の一側から他側
    に向かって切断するときには、下刃に対するカッターの
    傾斜方向を他側に向かうに従いカッターが下刃に接近す
    る傾斜方向となし、一方、前記下刃とカッターとによっ
    て帯状部材を他側から一側に向かって切断するときに
    は、下刃に対するカッターの傾斜方向を一側に向かうに
    従いカッターが下刃に接近する傾斜方向となす旋回機構
    と、カッターおよびホルダーを下刃に沿って移動させる
    ことにより、帯状部材を下刃とカッターとによってほぼ
    幅方向に切断する移動機構と、を備えたことを特徴とす
    る帯状部材の切断装置。
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