JP3151351B2 - 押入れ部材 - Google Patents

押入れ部材

Info

Publication number
JP3151351B2
JP3151351B2 JP04377694A JP4377694A JP3151351B2 JP 3151351 B2 JP3151351 B2 JP 3151351B2 JP 04377694 A JP04377694 A JP 04377694A JP 4377694 A JP4377694 A JP 4377694A JP 3151351 B2 JP3151351 B2 JP 3151351B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
closet
moisture
partition
sheet
wall material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP04377694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07252929A (ja
Inventor
章 今井
守男 林
成人 川畑
博 柴崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP04377694A priority Critical patent/JP3151351B2/ja
Publication of JPH07252929A publication Critical patent/JPH07252929A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3151351B2 publication Critical patent/JP3151351B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押入れ部材に関し、詳
しくは押入れの湿気を低減させるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、押入れの湿気を低減させる方
法として、除湿棒を押入れの中に収納することが知られ
ているが、この場合、除湿棒によって押入れ内スペース
が狭くなるという不都合がある。そこで、他の従来例と
して、例えば図9に示すように、中棚60に多数の通気
孔61を設け、且つ中棚60の内部に吸湿剤を収納した
もの(例えば実開昭57−198236号公報、実開昭
62−39540号公報、実開昭63−10150号公
報参照)、或いは押入れの底部に布団を乗せる簀の子を
設け、押入れの内側壁に沿って網を設け、壁面と網との
間に通気隙間を設けたもの(例えば実開昭63−152
850号公報参照)が夫々知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の中棚
60に多数の通気孔61を設け、且つ中棚60の内部に
吸湿剤を収納したものにあっては、あくまでも押入れ1
の中だけで湿気を除去するにすぎず、このような吸湿剤
のみによる除湿では湿度の低減に限界があり、カビの発
生が抑えられないという問題があり、またこの吸湿剤は
中棚60よりも上方Aの湿気を除去するためのものであ
り、中棚60よりも下方Bの湿気は除去できないという
問題や、中棚60の内部に吸湿剤が収納されているの
で、吸湿剤の取り替え等に手間がかかるなどの問題もあ
る。
【0004】一方、簀の子の上に布団を乗せ、押入れの
壁面と網との間に通気隙間を設けたものにあっては、あ
くまでも押入れの中だけで風通しを良くできるに止ま
り、押入れの通気性は良くならず、このため押入れに湿
気や埃がたまるのが避けられず、やはりカビの発生を抑
えることができないという問題があり、そのうえ布団の
出し入れの際に布団が網に引っ掛かるという問題もあ
る。
【0005】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、押入れの通気性を
向上させて湿度の低減を図ることができ、且つ、押入れ
への風やゴミの侵入を同時に防止できるようにした押入
れ部材を提供するにあり、さらに他の目的とするところ
は、押入れの中での森林浴や防虫効果が同時に得られる
押入れ部材を提供するにあり、さらに他の目的とすると
ころは、中仕切りの上方の湿気だけでなく、中仕切りの
下方の湿気をも同時に除去できるようにした押入れ部材
を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、寝具収納空間6a,6bを
上下に仕切るための中仕切り7の上層及び下層に上方A
及び下方Bに夫々開口する通気孔22を形成し、中仕切
り7の中間層に吸湿剤33が出し入れ自在に介在されて
成ることを特徴とする。請求項2記載の発明は、押入れ
用壁材8に押入れ1外部に連通する通気孔9が形成さ
れ、押入れ用壁材8の裏面8aに上記通気孔9に面して
通気性シート20が貼着されると共に、寝具収納空間6
a,6bを上下に仕切るための中仕切り7の上層及び下
に上方A及び下方Bに夫々開口する通気孔22を形成
し、中仕切り7の中間層に吸湿剤33が出し入れ自在に
介在されて成ることを特徴とする。
【0007】請求項3記載の発明は、押入れ用壁材8に
押入れ1外部に連通する通気孔9が形成され、押入れ用
壁材8の裏面8aに上記通気孔9に面して通気性シート
20が貼着されると共に、通気性シート20には防虫剤
31又はフィトンチット21が添加され、寝具収納空間
6a,6bを上下に仕切るための中仕切り7の上層及び
下層に上方A及び下方Bに夫々開口する通気孔22を形
成し、中仕切り7の中間層に吸湿剤33が出し入れ自在
に介在されて成ることを特徴とする。請求項4記載の発
明は、寝具収納空間6a,6bを上下に仕切るための中
仕切り7に上方及び下方に夫々開口する通気孔22が形
成されると共に、中仕切り7には上方A及び下方Bに夫
々開口する通気孔22を備えた蓋体23が開閉自在に取
付けられ、蓋体23の下面23aには上記各通気孔22
に面して吸湿剤24が貼着されて成ることを特徴とす
る。
【0008】
【0009】
【作用】しかして本発明によれば、寝具収納空間6a,
6bを上下に仕切るための中仕切り7の上層及び下層
上方及び下方に夫々開口する通気孔22を形成し、中仕
切り7の中間層に吸湿剤33が出し入れ自在に介在され
て成るから、中仕切り7の上下の寝具収納空間6a,6
bは通気孔22を介して連通すると共に、吸湿剤33に
よって中仕切り7の上方の湿気だけでなく、中仕切り7
の下方の湿気をも同時に除去されるので、押入れの防湿
効果がより一層高められ、カビの発生をより確実に抑え
ることができる。しかも、寝具の出し入れの際に吸湿剤
が邪魔にならず、中仕切り7全体を広いスペースで有効
利用できると共に、吸湿剤33の取り替え、再生等が容
易に行なえる。また本発明によれば、押入れ用壁材8に
押入れ1外部に連通する通気孔9を形成し、押入れ用壁
材8の裏面8aに上記通気孔9に面して防風透湿シート
10を貼着したことにより、防風透湿シート10の透湿
性を利用して押入れ1の湿気を押入れ用壁材8の通気孔
9を通って押入れ1外部へ逃がすことができ、押入れ1
の湿度が低減してカビの発生が抑えられる。その一方
で、防風透湿シート10の防風性を利用して押入れ1外
部からの風、ゴミ等が押入れ1の中に入るのを未然に防
止できる。
【0010】また本発明によれば、押入れ用壁材8に押
入れ1外部に連通する通気孔9を形成し、押入れ用壁材
8の裏面8aに上記通気孔9に面して通気性シート20
を貼着すると共に、通気性シート20にフィトンチット
21又は防虫剤31を添加したことにより、押入れ1の
湿気は押入れ用壁材8の通気孔9から通気性シート20
を通って押入れ1外部へ逃げていき、押入れ1の湿度が
低減してカビの発生が抑えられる。ここで、通気性シー
ト20にフィトンチット21を添加した場合は、押入れ
1の中で森林浴効果が得られると同時に、フィトンチッ
ト21による防虫効果も同時に期待できる。従って、通
気性シート20内のフィトンチット21或いは防虫剤3
1の存在によって押入れ1外部の虫は通気性シート20
を通過できず、またフィトンチット21等の揮発成分が
押入れ1の中に満たされることにより押入れ1の中で虫
がわく心配もない。
【0011】
【実施例】
(実施例1)本発明の第1の実施例を図1に示す。同図
において、押入れ1は、天板2、左右側板3,3、背板
4、底板5から成る前面開口状の箱形に形成され、中仕
切り7によって上下の寝具収納空間6a,6bに仕切ら
れている。
【0012】この押入れ1の左右側板3,3及び背板4
を夫々構成する各押入れ用壁材8には、寝具収納空間6
a,6bの夫々の中間高さに多数の小孔状の通気孔9が
穿孔されており、各通気孔9は押入れ1外部に連通して
いる。また、押入れ用壁材8の裏面8aには、各通気孔
9に面して防風透湿シート10が貼り付けられており、
この防風透湿シート10によって押入れ1の中の通気性
が確保される一方で、押入れ1外部からの風やゴミが通
気孔9から押入れ1の中に侵入するのが防がれている。
本実施例では、押入れ1外部には、押入れ1と建物壁面
11との間に形成された空気通路12が設けられてお
り、この空気通路12は例えば床下と天井裏(図示せ
ず)とに連通しており、押入れ1の湿気が上記通気孔9
から空気通路12に逃げるようになっている。また、押
入れ1の中を上下の寝具収納空間6a,6bに仕切るた
めの中仕切り7にも通気孔9′が形成されており、この
通気孔9′によって上下の寝具収納空間6a,6bが互
いに連通している。
【0013】ここで、通気孔9が形成される押入れ用壁
材8は、例えば厚さDが2.7〜4.0mmの合板8a
から成り、通気孔9の大きさは6φ程度、通気孔9間の
ピッチは50mm程度に設定されている。尚、押入れ用
壁材8の表面は化粧面8bとなっている。一方、防風透
湿シート10としては、例えば、タフシート10a(三
井東圧化学社製の商品名)を用いることができる。この
タフシート10aは、多孔質のフィルムaに強度の強い
樹脂bをラミネートしたものであって、内部の湿気を外
部へ逃がす透湿性と、外部の風が内部へ侵入するのを防
ぐ防風性とを兼ね備えたものである。
【0014】上記構成において、透湿性と防風性とを兼
ね備えた防風透湿シート10を用いたことによって、押
入れ1の湿気は、押入れ用壁材8の通気孔9から防風透
湿シート10を通って押入れ1外部へ逃げることがで
き、押入れ1の通気性が良好となり、布団等の寝具に吸
着した水分により上がった湿度が低減され、結果として
押入れ1の中でカビが発生するのが抑えられる。その一
方で、押入れ1外部の空気通路12からの風やゴミ、或
いは虫等は、防風透湿シート10を通過できず、押入れ
1の中でゴミ等がたまったりするのを未然に防止できる
結果、押入れ1の防湿効果と、風やゴミ等の侵入防止効
果の両方を同時に得ることができる。ところで、防風透
湿シート10を押入れ用壁材8の裏面8aではなく、表
面(化粧面)8bに貼着した場合は、押入れ用壁材8の
通気孔9が押入れ1外部の空気通路12にさらされるこ
ととなり、ゴミ等が通気孔9に入り込んで通気孔9が目
詰まりする心配があるが、本発明のように防風透湿シー
ト10を押入れ用壁材8の裏面8aに貼着したことによ
ってかかる心配はなく、通気孔9の目詰まりを確実に防
いで、押入れ1の通気性を常に高く維持できるようにな
る。
【0015】また、本実施例では、押入れ1の中を上下
の寝具収納空間6a,6bに仕切るための中仕切り7に
も通気孔9′が形成されているから、この通気孔9′を
介して上下の寝具収納空間6a,6bが互いに連通し
て、押入れ1の中での風通しがさらに良好となり、押入
れ用壁材8の通気孔9による防湿効果とあいまって、押
入れ1の防湿効果をさらに高めることができ、カビの発
生をより確実に抑えることができる。そのうえ、押入れ
1の中の風通しを良くするために従来のように押入れの
内壁に沿って網を設けたりする必要もなく、さらに布団
の出し入れの際に布団が網に引っ掛かるという問題をも
同時に解消できるものである。
【0016】(実施例2)本発明の第2の実施例とし
て、上記第1の実施例の防風透湿シート10に代えて、
図2に示すように、フィトンチット21が添加された通
気性シート20を押入れ用壁材8の裏面8aに貼着する
ようにしてもよい。他の構成は第1の実施例と同様であ
る。本実施例の通気性シート20としては、例えば不織
布20aが用いられ、この不織布20aを押入れ用壁材
8の裏面8aに貼着することによって、不織布20aの
通気性を利用して押入れ1の湿度を低減させることがで
きる。この不織布20aには揮発成分が森林浴の効果物
質でもあるフィトンチット21が添加してある。
【0017】従って、押入れ1の湿気は、押入れ用壁材
8の通気孔9から通気性シート20を通って押入れ1外
部へ逃げていき、押入れ1の湿度が低減してカビの発生
が抑えられる。その一方で、通気性シート20にはフィ
トンチット21が添加されているので、押入れ1の中で
森林浴効果が得られ、押入れ1の中を清潔に保つことが
でき、尚且つ、フィトンチット21による防虫効果も同
時に期待できる。従って、押入れ1外部の虫はフィトン
チット21の存在によって通気性シート20を通過でき
ず、またフィトンチット21の揮発成分が押入れ1の中
に満たされることによって押入れ1の中で虫がわく心配
もなくなる。さらに通気性シート20は押入れ用壁材8
の裏面8aに貼着されているので、虫等は押入れ用壁材
8の通気孔9に入り込むことができず、通気孔9が目詰
まりする心配もない。その結果、通気性シート20によ
る防湿効果と、フィトンチット21による森林浴効果、
防虫効果を同時に得ることができるという利点がある。
【0018】(実施例3)本発明の第3の実施例とし
て、上記第2の実施例のフィトンチット21に代えて、
防虫剤31を通気性シート20に添加してもよい。他の
構成は第2の実施例と同様である。図2において、通気
性シート20によって押入れ1の湿度を低減できる一方
で、通気性シート20に添加された防虫剤31によって
押入れ1外部の虫は通気性シート20を通過できず、ま
た防虫剤31の揮発成分が押入れ1の中に満たされるこ
とによって押入れ1の中で虫がわく心配もない。そのう
え通気性シート20は押入れ用壁材8の裏面8aに貼着
されているので、虫等は押入れ用壁材8の通気孔9に入
り込むことができず、通気孔9が目詰まりする心配もな
い。その結果、通気性シート20による防湿効果と、防
虫剤31による防虫効果を同時に得ることができるとい
う利点がある。
【0019】(実施例4)本実施例では、上記実施例
(押入れ1の押入れ用壁材8に多数の通気孔9を穿孔
し、押入れ用壁材8の裏面8aに各通気孔9に面して防
風透湿シート10或いはフィトンチット等が添加された
通気性シート20を貼着した構造)に加えて、さらに図
3及び図4に示すように、押入れ1の中を上下の寝具収
納空間6a,6bに仕切る中仕切り7に、上方A及び下
方Bに夫々開口する通気孔22を備えた蓋体23を開閉
自在に取付け、且つこの蓋体23の下面23aに面状フ
ァスナー等にて吸湿性シート24aを各通気孔22に面
して貼着したものである。尚図3中、25は押入れ用柱
であり、図4中、26は押入れ用根太、27は根太掛け
である。
【0020】このように多数の通気孔22を備えた蓋体
23を中仕切り7に取付けることによって、蓋体23の
下面23aの吸湿性シート24aを中仕切り7に容易に
組み込むことができる。また、蓋体23を閉じた状態
で、蓋体23の通気孔22を介して上下の寝具収納空間
6a,6bが互いに連通し、押入れ1の中で風通しが良
好となり、しかも通気孔22を通る際に湿気が吸湿性シ
ート24aによって除去されるので、中仕切り7の上方
Aの湿気だけでなく、中仕切り7の下方Bの湿気をも同
時に除去でき、押入れ用壁材8の通気孔9(図1,図2
参照)による防湿効果とあいまって、押入れ1の防湿効
果がより一層高められ、カビの発生をより確実に抑える
ことができる。また、蓋体23と吸湿性シート24aと
が一体化することによって布団を蓋体23の上に乗せる
際に吸湿性シート24aが邪魔にならず、蓋体23を含
む中仕切り7全体を広いスペースで有効使用できるよう
になる。そのうえ、吸湿性シート24aを再生或いは交
換する際に、蓋体23を閉じた状態では中仕切り7の下
方Bから蓋体23の下面23aの吸湿性シート24aが
を外すことができ、且つ蓋体23を開けば中仕切り7の
上方Aから蓋体23の下面23aの吸湿性シート24a
を取外すことができるので、吸湿性シート24aの取り
替え等を手間をかけずに行なえるという利点もある。
【0021】(実施例5)本実施例では、上記実施例
(押入れ1の押入れ用壁材8に多数の通気孔9を穿孔
し、押入れ用壁材8の裏面8aに各通気孔9に面して防
風透湿シート10或いはフィトンチット等が添加された
通気性シート20を貼着した構造)に加えて、さらに図
5に示すように、中仕切り7の上面及び下面に、上方A
及び下方Bに夫々開口する通気孔22を夫々形成すると
共に、上下の通気孔22の中間にハニカム構造の吸湿性
シート32を出し入れ自在に介在したものである。尚、
図5では押入れ用壁材8の通気孔9及び防風透湿シート
10等は省略されている。
【0022】この中仕切り7は、多数の通気孔22を有
する例えば厚み5.5mmの合板8b(上層)と、多数
の通気孔22を有する例えば厚み2.5mmの合板8c
(下層)と、これら合板8b,8cの中間層にサンドイ
ッチされるハニカム構造の吸湿性シート32とから成
る。このハニカム構造の吸湿性シート32としては、例
えば塩化ビニル成形品から成るハニカム基体35の多数
のセル36の内部に、吸湿剤としてシリカゲル33aを
500g充填し、ハニカム基体35の表裏面を不織布等
の通気性のあるものでシーリングすることにより構成さ
れている。
【0023】従って、ハニカム構造の吸湿性シート32
を中仕切り7に組み込んだ状態で、中仕切り7の上に布
団を乗せることができ、且つ、中仕切り7の上下の通気
孔22を介して上下の寝具収納空間6a,6bが互いに
連通するので、押入れ1の中で風通しが良好となり、し
かもハニカム構造の吸湿性シート32を通る際に湿気が
シリカゲル33aによって湿気が吸湿性シート32全面
に亘って均一に除去されるので、中仕切り7の上方Aの
湿気だけでなく、中仕切り7の下方Bの湿気をも効果的
に除去でき、押入れ用壁材8の通気孔9(図1,図2参
照)による防湿効果とあいまって、押入れ1の防湿効果
がより一層高められ、カビの発生をより確実に抑えるこ
とができる。しかも、寝具の出し入れの際にハニカム構
造の吸湿性シート32が邪魔にならず、中仕切り7全体
を広いスペースで有効利用できる。また本実施例では、
吸湿剤として再生可能なシリカゲル33aを用いたか
ら、ハニカム構造の吸湿性シート32を中仕切り7から
取り外して天日乾燥等によって再生可能である。
【0024】また、上記ハニカム構造の吸湿性シート3
2に代えて、図6に示す吸湿性シート40を中仕切り7
に出し入れ自在に介在させるようにしてもよい。この吸
湿性シート40は、複数の吸湿ユニット40a,40b
……に分割され、上下の合板8b,8c間に設けられた
複数の中間層50内に個別に出し入れ自在に挿入できる
ものであって、各吸湿ユニットは、例えば図7に示すよ
うに、波状基板51に吸湿剤としてシリカゲル33aを
充填し、波状基板51の表裏面を不織布52にてシーリ
ングして、不織布52によりシリカゲル33aを保持し
たもの、或いは図8に示すように、基板53の内部にシ
リカゲル33aをパック状に梱包し、基板53の表裏面
を不織布54にてシーリングしたものが用いられる。そ
して、この吸湿性シート40を中仕切り7の上下の合板
8b,8c間に差し込むことにより、シリカゲル33a
を中仕切り7に容易に組み込むことができ、上記ハニカ
ム構造の吸湿性シート32(図5)を組み込んだ場合と
同様な作用効果が得られる。尚図中、55は手掛りとな
る把手である。
【0025】
【発明の効果】上述のように、請求項1記載の発明は、
寝具収納空間を上下に仕切るための中仕切りの上層及び
下層に上方及び下方に夫々開口する通気孔を形成し、
仕切りの中間層に吸湿剤が出し入れ自在に介在されて成
るから、中仕切りの上下の寝具収納空間は通気孔を介し
て連通すると共に、吸湿剤によって中仕切りの上方の湿
気だけでなく、中仕切りの下方の湿気をも同時に除去さ
れるので、押入れの防湿効果がより一層高められ、カビ
の発生をより確実に抑えることができる。しかも、寝具
の出し入れの際に吸湿剤が邪魔にならず、中仕切り全体
を広いスペースで有効利用できると共に、吸湿剤の取り
替え、再生等が容易に行なえるという効果がある。
【0026】請求項2記載の発明は、押入れ用壁材に押
入れ外部に連通する通気孔が形成され、押入れ用壁材の
裏面に上記通気孔に面して防風透湿シートが貼着される
と共に、寝具収納空間を上下に仕切るための中仕切り
上層及び下層に上方及び下方に夫々開口する通気孔を形
成し、中仕切りの中間層に吸湿剤が出し入れ自在に介在
されているから、透湿性と防風性とを兼ね備えた防風透
湿シートによって押入れの湿気は押入れ用壁材の通気孔
から防風透湿シートを通って押入れ外部へ逃がすことが
できる一方で、押入れ外部からの風、ゴミ等は防風透湿
シートで遮られて通気孔から押入れの中に入るのが未然
に防がれる。しかも通気孔の外側に防風透湿シートが位
置しているので、押入れ外部のゴミ等が通気孔に入り込
めず通気孔が目詰まりする心配もない。その結果、押入
れの通気性が良好となり、防湿効果と風やゴミの侵入防
止効果とを同時に得ることができる。
【0027】請求項3記載の発明は、押入れ用壁材に押
入れ外部に連通する通気孔が形成され、押入れ用壁材の
裏面に上記通気孔に面して通気性シートが貼着されると
共に、通気性シートには防虫剤又はフィトンチットが添
加され、寝具収納空間を上下に仕切るための中仕切り
上層及び下層に上方及び下方に夫々開口する通気孔を形
成し、中仕切りの中間層に吸湿剤が出し入れ自在に介在
されているから、押入れの湿気は押入れ用壁材の通気孔
から通気性シートを通って押入れ外部へ逃がすことがで
きる一方で、通気性シートに添加した防虫剤による防虫
効果が得られ、風は通過できても押入れ外部の虫が通気
性シートから押入れの中に侵入したり、或いは押入れの
中で虫がわく心配がなく、そのうえ、通気孔の外側に通
気性シートが位置することにより、押入れ外部の虫等は
通気孔に入ることができず、通気孔が目詰まりする心配
もない。その結果、押入れの防湿効果と防虫効果を同時
に得ることができる。また、通気性シートにフィトンチ
ットを添加すると、押入れの中で森林浴効果が得られ、
清潔感が保たれると同時に、フィトンチットによる森林
浴効果、さらには防虫効果を同時に得ることができる。
【0028】請求項4記載の発明は、寝具収納空間を上
下に仕切るための中仕切りに上方及び下方に夫々開口す
る通気孔が形成されると共に、中仕切りには上方及び下
方に夫々開口する通気孔を備えた蓋体が開閉自在に取付
けられ、蓋体の下面には上記各通気孔に面して吸湿剤が
貼着されているから、蓋体を中仕切りに取付けるだけ
で、蓋体の下面の吸湿剤を中仕切りに容易に組み込むこ
とができ、蓋体の上に布団を乗せることができる。この
状態で、中仕切りの上下の寝具収納空間は通気孔を介し
て連通するので、吸湿剤によって中仕切りの上方の湿気
だけでなく、中仕切りの下方の湿気をも同時に除去で
き、押入れの防湿効果がより一層高められ、カビの発生
をより確実に抑えることができる。また、蓋体と吸湿剤
とが一体化することによって寝具を蓋体の上に乗せる際
に吸湿剤が邪魔にならず、蓋体を含む中仕切り全体を広
いスペースで有効使用できる。さらに、蓋体を閉じた状
態では蓋体の下面の吸湿剤を中仕切りの下方から取外す
ことができ、且つ蓋体を開けば中仕切りの上方から吸湿
剤が取外すことができるで、吸湿剤の取り替え等を手間
をかけずに行なえるという効果がある。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1実施例の正面図、(b)
は側面断面図、(c)は要部側面断面図である。
【図2】(a)は本発明の第2実施例の正面図、(b)
は側面断面図、(c)は要部側面断面図である。
【図3】本発明の第3実施例の平面断面図である。
【図4】同上の蓋体を開いた状態の側面図である。
【図5】(a)は本発明の第4実施例の側面断面図、
(b)は要部破断斜視図、(c)はハニカム構造の吸湿
シートの概略斜視図である。
【図6】本発明の第5実施例の分解斜視図である。
【図7】同上の吸湿性シートを構成する吸湿ユニットの
斜視図である。
【図8】同上の吸湿性シートを構成する吸湿ユニットの
他例の斜視図である。
【図9】従来の押入れの斜視図である。
【符号の説明】
1 押入れ 6a,6b 寝具収納空間 7 中仕切り 8 押入れ用壁材 8a 裏面 9,22 通気孔 10 防風透湿シート 20 通気性シート 21 フィトンチット 23 蓋体 23a 下面 24,33 吸湿剤 31 防虫剤 A 上方 B 下方
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴崎 博 群馬県沼田市井戸の上町135番地 ナシ ョナル木材工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 19/08 102

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 寝具収納空間を上下に仕切るための中仕
    切りの上層及び下層に上方及び下方に夫々開口する通気
    孔を形成し、中仕切りの中間層に吸湿剤が出し入れ自在
    に介在されて成ることを特徴とする押入れ部材。
  2. 【請求項2】 押入れ用壁材に押入れ外部に連通する通
    気孔が形成され、押入れ用壁材の裏面に上記通気孔に面
    して防風透湿シートが貼着されると共に、寝具収納空間
    を上下に仕切るための中仕切りの上層及び下層に上方及
    び下方に夫々開口する通気孔を形成し、中仕切りの中間
    に吸湿剤が出し入れ自在に介在されて成ることを特徴
    とする押入れ部材。
  3. 【請求項3】 押入れ用壁材に押入れ外部に連通する通
    気孔が形成され、押入れ用壁材の裏面に上記通気孔に面
    して通気性シートが貼着されると共に、通気性シートに
    は防虫剤又はフィトンチットが添加され、寝具収納空間
    を上下に仕切るための中仕切りの上層及び下層に上方及
    び下方に夫々開口する通気孔を形成し、中仕切りの中間
    に吸湿剤が出し入れ自在に介在されて成ることを特徴
    とする押入れ部材。
  4. 【請求項4】 寝具収納空間を上下に仕切るための中仕
    切りに上方及び下方に夫々開口する通気孔が形成される
    と共に、中仕切りには上方及び下方に夫々開口する通気
    孔を備えた蓋体が開閉自在に取付けられ、蓋体の下面に
    は上記各通気孔に面して吸湿剤が貼着されて成ることを
    特徴とする押入れ部材。
JP04377694A 1994-03-15 1994-03-15 押入れ部材 Expired - Lifetime JP3151351B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04377694A JP3151351B2 (ja) 1994-03-15 1994-03-15 押入れ部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04377694A JP3151351B2 (ja) 1994-03-15 1994-03-15 押入れ部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07252929A JPH07252929A (ja) 1995-10-03
JP3151351B2 true JP3151351B2 (ja) 2001-04-03

Family

ID=12673168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04377694A Expired - Lifetime JP3151351B2 (ja) 1994-03-15 1994-03-15 押入れ部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3151351B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003082779A (ja) * 2001-06-29 2003-03-19 Fujiken:Kk 家 屋
JP4631542B2 (ja) * 2005-05-24 2011-02-16 パナソニック電工株式会社 収納部調湿ユニットの設置構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07252929A (ja) 1995-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5970914A (en) Pet outhouse
JP3151351B2 (ja) 押入れ部材
JP2724360B2 (ja) 床下用吸湿シート
JP3707691B2 (ja) 建築用,家具用等の機能性パネル材の構造
CN211091330U (zh) 一种便于通风防潮的蜜蜂养殖箱
JP2662924B2 (ja) 地下室の脱臭・除湿構法及び構造
JP2702057B2 (ja) 防蟻機能を有する防湿材
JP3061709U (ja) 床下用調湿材
CN216316498U (zh) 一种具有防潮功能的工业用布收纳装置
JPH024353Y2 (ja)
JPH1061047A (ja) 壁体構造及びそれを備えた建物
CN211510319U (zh) 一种园林绿地白蚁诱杀盒
JP3239787U (ja) 多機能除湿ボックス
JP3068589U (ja) 建築物用内装壁材
JPH0688385A (ja) 床下防湿・防虫用袋体
JP3051915U (ja) 押入れ用吸湿ボードおよび押入れの床面構造
JP2003082779A (ja) 家 屋
JP3095912U (ja) 空気環境改善具
JP2004132020A (ja) 建築物における有害生物の駆除方法および建築構造体
JP3500117B2 (ja) 畳の害虫駆除方法
JP3002113U (ja)
JP2001241122A (ja) 床下構造
JPH0352373Y2 (ja)
JP2005113478A (ja) 調湿・脱臭能を付与した板状部材とそれを用いた押入れ用スノコ
JPH05148985A (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20001226

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080119

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090119

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090119

Year of fee payment: 8

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090119

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100119

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100119

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110119

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120119

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120119

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term