JP3150851B2 - 彎曲状外囲体 - Google Patents

彎曲状外囲体

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JP3150851B2
JP3150851B2 JP17964894A JP17964894A JP3150851B2 JP 3150851 B2 JP3150851 B2 JP 3150851B2 JP 17964894 A JP17964894 A JP 17964894A JP 17964894 A JP17964894 A JP 17964894A JP 3150851 B2 JP3150851 B2 JP 3150851B2
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喜久雄 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原材料を最も有効に使
用することができ、且つ施工性が極めて良好であり、施
工後においてはその力学的強度が極めて良好な外囲体に
することができる彎曲状外囲体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、金属製のフラット状の屋根,
壁等の外囲体が多く施工されており、種々のタイプのも
のが製造されているが、その多くは平坦状の底面部を有
する建築用板を下地部に配置し嵌合タイプのフレームに
嵌合固定し、キャップ材を嵌合固着してゆくものであ
る。その建築用板の間には長尺なガッターが設けられて
おり、キャップ材よりしみ込んだ雨水が前記ガッターを
つたわって外部に排水されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来タイプの外囲
体においては、建築用板は下地面が平坦状のときにおい
ては、特に問題なく良好に施工することができるが、下
地面が彎曲状に形成されている場合には、その施工が極
めて面倒であり、特にガッターはその長手方向を彎曲状
に形成することが困難であり、それゆえに彎曲状外囲体
を施工するに当たり排水構造が複雑になる問題点があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者は上記課
題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明を主
板の幅方向両端に嵌合側部を形成し長手方向を適宜の曲
率に彎曲させた彎曲状建築用板と、該彎曲状建築用板の
曲率半径と同等の曲率半径を有する彎曲状キャップ材及
び彎曲状ガッターと、固定用フレームとからなり、前記
彎曲状ガッターは、幅狭底面部の幅方向の両側端より上
方内向きに膨出し、上方外向きに張り出す円弧状屈曲隅
部を形成し、該円弧状屈曲隅部の頂部端より垂直状部を
形成してなる彎曲状外囲体としたことにより、原材料を
最も有効に使用することができ、且つ施工性が極めて良
好であり、施工後においてはその力学的強度を極めて良
好なものとした、彎曲状に形成したガッターを有する彎
曲状外囲体とすることができ、上記課題を解決したもの
である。
【0005】
【実施例】先ず、本発明の彎曲状外囲体を図面に基づい
て説明すると、まず図1に示すような彎曲状外囲体は主
に、彎曲状建築用板Pf,彎曲状キャップ材Pc,固定
用フレーム5及び彎曲状ガッターPgから構成されてい
る。彎曲状建築用板Pf及び彎曲状キャップ材Pcはそ
の長手方向に対して比較的容易に彎曲状に形成すること
ができる。その彎曲状建築用板Pf,彎曲状キャップ材
Pc及び彎曲状ガッターPgは同等の曲率半径を有し、
さらに具体的にはその曲率半径は略7乃至8m以上であ
る。また彎曲状建築用板Pf及び彎曲状キャップ材Pc
の正面はフラット状に形成されている(図2参照)。
【0006】そこで、特に長手方向を彎曲状に成形する
ことが困難である彎曲状ガッターPgについて述べる
と、図3,図4等に示すように、幅狭底面部1の幅方向
の両側端より上方に円弧状屈曲隅部2,2が形成され、
該円弧状屈曲隅部2,2の上端より垂直状部3,3が形
成されている。上記彎曲状ガッターPgの円弧状屈曲隅
部2,2は、幅狭底面部1と垂直状部3,3とがなす隅
角箇所cに幅狭底面部1側に膨出するように形成された
ものである。
【0007】その垂直状部3,3は、幅狭底面部1に対
して略垂直状に形成されたものであり、その垂直状部
3,3の上端には内向き水平縁4,4が形成されてい
る。そして彎曲状ガッターPgは、後述する固定用フレ
ーム5により下地部10上に固定されるものである。そ
して彎曲状ガッターPgは長手方向に沿って彎曲状に形
成され、且つ幅狭底面部1には波形面wが形成されてい
る。その彎曲状ガッターPgの幅狭底面部1の幅方向に
おける寸法を幅狭底面部1の幅寸法W1 とし、また幅狭
底面部1の幅方向端に形成した両垂直状部3,3の間隔
の寸法を両垂直状部3,3の対向幅寸法W3 とする〔図
9(a)参照)。
【0008】その幅狭底面部1の幅寸法W1 と両垂直状
部3,3の対向幅寸法W3 を比較すると対向幅寸法W3
が幅寸法W1 よりも僅かに大きくなるように形成されて
いる〔図9(b)参照〕。また、上記対向幅寸法W3
は、彎曲状ガッターPgの有効幅でもある。即ち、幅狭
底面部1の幅寸法W1 と両垂直状部3,3の対向幅寸法
3 とは両円弧状屈曲隅部2,2の水平方向(幅狭底面
部1と同一面)の両寸法W2 ,W2 の量だけ異なるもの
である。
【0009】さらに、円弧状屈曲隅部2を具体的に示す
と、図9(b),(c)に示すように、幅狭底面部1の
幅方向の両側端より屈曲片1aを介して上方に内向き
(幅狭底面部1の中心に向かう方向)に膨出する膨出屈
曲片2aが形成される。次いで、該膨出屈曲片2aの上
方よりさらに、上方外向きに張り出す頂部屈曲片2bが
形成され、頂部屈曲片2b及び膨出屈曲片2aにより円
弧状屈曲隅部2が形成されるものである。
【0010】前記頂部屈曲片2bは、円弧状屈曲隅部2
の最頂部(略最頂部を含む)であり、さらにその最頂部
より垂直状部3,3が形成されている。ここで、幅狭底
面部1と円弧状屈曲隅部2との屈曲部分は幅狭底面部1
より下方に突出することなく、幅狭底面部1の上方に向
かって屈曲形成されている。これは、かりに幅狭底面部
1の裏面側に円弧状屈曲隅部2,2の一部が突出状態と
なると、その幅狭底面部1を下地部10上に載置したと
きには、円弧状屈曲隅部2,2により幅狭底面部1をそ
の下地部10表面上より浮き上がらせてしまい下地部1
0に対する安定性が劣化するものである。このような不
都合を防止し、幅狭底面部1の裏面側が下地部10に対
して、常時均一に当接でき安定性を得るように円弧状屈
曲隅部2,2は必ず幅狭底面部1の上方に形成されてい
るものである(図3参照)。
【0011】そして、前記幅狭底面部1は、図9(a)
に示すように、両屈曲片1a,1aを含めて、その幅寸
法W1 とするものであり、その円弧状屈曲隅部2,2の
最頂部である頂部屈曲片2b,2bの外端が幅狭底面部
1の幅寸法W1 より大きくなるように形成しておくこと
で、両垂直状部3,3の対向幅寸法W3 が幅寸法W1
りも大きくなっている。このように、幅狭底面部1の幅
寸法W1 が両垂直状部3,3の対向幅寸法W3 より小さ
くするために、図9(c)に示すように、円弧状屈曲隅
部2の全長L2 は、該円弧状屈曲隅部2の形成前におけ
る隅角箇所cの所定範囲Loから形成したものである。
【0012】従って、円弧状屈曲隅部2を形成する前の
幅狭底面部1から垂直状部3の頂部までの全高Hは、図
9(c)に示すように、円弧状屈曲隅部2を形成した後
においても変化することなく、同一高さにすることがで
きる。さらに、両垂直状部3,3の対向幅寸法W3 は、
両隅角箇所c,cに円弧状屈曲隅部2,2を形成する以
前と以後とで変化することなく同一寸法を維持できるも
のである。その彎曲状ガッターPgは、図1に示すよう
に、長手方向において彎曲状をなしており、アーチ形状
の彎曲部分を有する屋根,壁等の外囲体を施工すること
ができるものであって、曲率半径ρを有している(図8
参照)。
【0013】次に、彎曲状建築用板Pfは、主板6の幅
方向両側に嵌合側部7,7が形成されたものであり、そ
の長手方向に沿って彎曲状に形成されている(図5参
照)。また、彎曲状キャップ材Pcはカバー部8及び被
嵌合部9,9から形成されたものであって、前述彎曲状
建築用板Pfと同様に長手方向に沿って彎曲状に形成さ
れている(図6参照)。そして、その彎曲状キャップ材
Pcが隣接する彎曲状建築用板Pf,Pfの間隔部分に
嵌合状態で固定させることができる。その彎曲状建築用
板Pf及び彎曲状キャップ材Pcは前記彎曲状ガッター
Pgと同様の曲率半径ρを有している(図5,図6参
照)。
【0014】その固定用フレーム5は金属製帯板にて形
成され、図2,図7に示すように、固定底部5aの幅方
向両側に係止部5b,5bが形成されている。そして、
下地部10上に彎曲状ガッターPgが載置され、さらに
その下地部10上に固定用フレーム5が載置され、彎曲
状ガッターPgの内向き水平縁4に係止部5bが係止さ
れ、且つその固定底部5aがビス等の固着具にて固定さ
れる。このようにして、先ず彎曲状ガッターPgが固定
用フレーム5にて下地部10に配置固定されるものであ
る。
【0015】次に、適宜の間隔をおいて隣接する彎曲状
ガッターPg,Pg間に彎曲状建築用板Pfが配置さ
れ、その嵌合側部7,7が前記固定用フレーム5の係止
部5b,5bに嵌合され、固定される(図3参照)。こ
の彎曲状建築用板Pfの主板6と下地部10との間には
グラスウール,発泡樹脂材等による断熱材hが設けられ
ることもある。次にその隣接対向する彎曲状建築用板P
f,Pfの嵌合側部7,7と彎曲状キャップ材Pcの被
嵌合部9,9と嵌合されて、彎曲状キャップ材Pcが被
覆固定され彎曲状外囲体が施工されてゆくものである。
【0016】次に、上記彎曲状ガッターPgを原材料で
ある被成形板Poから成形する成形機Aについて説明す
る。その成形機Aは、図10に示すように、第1成形部
1及び第2成形部A2 から構成され、先ず第1成形部
1 にて、被成形板Poから底面部成形部Po1 及び垂
直状部成形部Po3 ,Po3 が形成される。その底面部
成形部Po1 は、彎曲状ガッターPgの完成時において
幅狭底面部1となり、また両垂直状部成形部Po3 ,P
3 は垂直状部3,3となるものである。この第1成形
部A1 では、まだ円弧状屈曲隅部2,2は形成されな
い。
【0017】その第1成形部A1 は、第1乃至第nの上
下部成形ロールを複数段設けており、該第1乃至第nの
上下部成形ロールにより被成形板Poに底面部成形部P
1及び垂直状部成形部Po3 ,Po3 を形成するもの
である。上記第n番目の上下部成形ロールは、第1成形
部A1 における最終成形ロールであって、適宜の数値が
入るものである。ここではその第n番目を第6番目と
し、数字に置き換えて以後説明を行う。しかし、これは
本発明を説明するに当たって具体化するためのものであ
り、従って第n番目の上下部成形ロールが必ずしも第6
番目の上下部成形ロールと限定する必要はなく、上下部
成形ロールの段数を増加することで、第n番目の上下部
成形ロールもそれに合わせて変化させてもよい。
【0018】まず、第1乃至第6の上下部成形ロール
を、それぞれ上下部成形ロール11乃至16とし、図1
0に示すように、第1成形部A1 の左側から右側に向か
って第1乃至第6の上下部成形ロールが配置されてい
る。その上下部成形ロール11乃至16は、上部ロール
11a乃至16a及び下部ロール11b乃至16bから
構成されたものである。その上下のロール表面が常時等
速度で回転するように設けられている。これらの上下部
成形ロール11乃至16がその第1成形部A1 の本体両
側の側板17,17及び軸受18,18を介して軸支さ
れている。その上下部成形ロール11乃至16は、その
ロール軸上に設けられた上部歯車19及び下部歯車20
で上下ロール間が多少変化しても常時噛合状態を維持し
ている。
【0019】その本体両側の側板17,17には図示し
ない可変速モータ及びチェーンを介して鎖車22により
第1乃至第6の上下部成形ロール11乃至16が連動す
るか、或いは適宜の段数の上下部成形ロールのみを駆動
し、その他の上下部成形ロールはフリー状態とすること
もある。まず、第1成形部A1 の上下部成形ロール11
乃至16により被成形板Poに内向き水平縁成形部Po
4 ,Po4 が形成され、さらに底面部成形部Po1 及び
垂直状部成形部Po3 ,Po3 が順次形成されてゆくも
のである(図11及び図12参照)。
【0020】その被成形板Poを所望の形状に成形する
工程を図10にて示すと、まず第1,第2の上下部成形
ロール11,12で被成形板Poに内向き水平縁成形部
Po4 ,Po4 が形成され、次いで第3乃至第6にて底
面部成形部Po1 及び垂直状部成形部Po3 ,Po3
次第に形成されてゆく。その第1,第2の上下部成形ロ
ール11,12の形状は、まず第1の上下部成形ロール
では、上部ロール11aの軸方向両側部分が外方に向か
うに従い次第に円錐状に細径となるように形成され、ま
た下部ロール11bの軸方向両側部分が次第に大径とな
るように形成され、被成形板Poの幅方向両側端を上方
に持ち上げるように働く。
【0021】さらに、第2の上下部成形ロールでは上部
ロール12aは完全な円筒形状をなし、下部ロール12
bの軸方向両端はさらに大径なる円板部が形成され、被
成形板Poの幅方向両側を垂直に折り曲げ内向き水平縁
成形部Po4 ,Po4 の成形を完了させる。上述した被
成形板Poに内向き水平縁成形部Po4 ,Po4 が形成
される様子は、図11(a)及び(b)に示している。
また、第1,第2の上下部成形ロールによる内向き水平
縁成形部Po4 ,Po4 の成形は図10の成形工程図に
て示すと、及びに該当する。また、第3乃至第5の
上下部成形ロール13乃至15は、図12(a),
(b)及び(c)に示すように、底面部成形部Po1
該底面部成形部Po1 の幅方向両端より垂直状部成形部
Po3 ,Po3 を形成するものであって、垂直状部成形
部Po3 ,Po3 は水平状態から次第に垂直に近づいて
ゆく。
【0022】その第3乃至第5の上下部成形ロールで
は、前記第1の上下部成形ロールと同様に上部成形ロー
ル13a乃至15aの軸方向両側が次第に細径となり、
また下部ロール13b乃至15bの軸方向両側は次第に
大径となるように形成されたものである。このような形
状の上下部成形ロール13乃至15により被成形板Po
に底面部成形部Po1 と垂直状部成形部Po3 ,Po3
とが次第に形成されて行くものである。
【0023】この上下部成形ロール13乃至15を図1
0に示すと、乃至に該当する。さらに、第1成形部
1 の最終段階の第6の上下部成形ロール16は、底面
部成形部Po1 の幅方向両端より垂直状部成形部Po
3 ,Po3 を垂直に仕上げるものであって、その上部ロ
ール16aは薄形円板車輪状に形成され、該薄形円板車
輪状の上部ロール16aが底面部成形部Po1 と垂直状
部成形部Po3 との隅角箇所cを適宜の押圧力にて押圧
することにより底面部成形部Po1 に対して垂直状部成
形部Po3 ,Po3 を垂直に形成するものである。
【0024】また、垂直状部成形部Po3 が底面部成形
部Po1 に対して完全な直角ではなく、多少の傾きを有
したものであるときには、第5の上下部成形ロール15
程度のものが最終段階となることもある。このように、
第1成形部A1 では第1乃至第6の上下部成形ロール1
1乃至16が装着されており、これを図10で示すと、
被成形板Poに乃至までの成形を行うものである。
次に、第2成形部A2では、第1成形部A1 にて成形さ
れた被成形板Poの底面部成形部Po1 と両垂直状部成
形部Po3 ,Po3 との隅角箇所c,cに円弧状屈曲隅
部2,2を形成する。
【0025】その第2成形部A2 は、先の第1成形部A
1 の被成形板Poが送り出される方向と同一となるよう
に配置されている。その第1成形部A1 より送り出され
る被成形板Poの底面部成形部Po1 と両垂直状部成形
部Po3 ,Po3 との隅角箇所に円弧状屈曲隅部2,2
を形成する円弧状屈曲隅部成形ロールR1 ,R1 を前記
両隅角箇所c,cに対応する位置に設けられている。そ
の円弧状屈曲隅部成形ロールR1 ,R1 は、第2成形部
2 の枠体23,23に装着されたものであって、さら
に具体的には、図13に示すように、枠体23に円弧状
屈曲隅部成形ロールR1 ,R1 が備え付けられるもので
ある。
【0026】その円弧状屈曲隅部成形ロールR1 は、図
13(a)に示すように、外側ロール部24と内側ロー
ル部25とから構成され、さらに具体的には図13
(b)に示すように、外側ロール部24及び内側ロール
部25は偏平円筒状に形成され、まず外側ロール部24
の成形円周側面24aには成形膨出条24a1 が形成さ
れている。その内側ロール部25の成形円周側面25a
には成形溝条25a1 が形成され、該成形溝条25a1
には前記外側ロール部24の成形膨出条24a1 が収ま
るように構成されている。さらに、内側ロール部25の
成形溝条25a1 の下部は断面略円弧状の円周端縁25
2 として形成されており、その円周端縁25a2 は底
面部成形部Po1 と垂直状部成形部Po3 との隅角箇所
cを円弧状に屈曲形成するものである。
【0027】その円弧状屈曲隅部成形ロールR1 の外側
ロール部24及び内側ロール部25は、図13に示すよ
うに、その回転面が傾斜するように備えられるものであ
って、具体的には外側ロール部24の回転軸24b及び
内側ロール部25の回転軸25bが垂直方向より僅かに
傾斜して設けられたものである。その円弧状屈曲隅部成
形ロールR1 ,R1 が、第2成形部A2 の枠体23,2
3の両側に備えられ、第1成形部A1 より送りだされた
被成形板Poの両隅角箇所c,c箇所に同時に円弧状屈
曲隅部2,2を成形するものである。
【0028】その成形工程を述べると、図13(a)及
び(b)に示すように、まず外側ロール部24の成形膨
出条24a1 が垂直状部成形部Po3 の下方を底面部成
形部Po1 側に押圧し、内側ロール部25の成形溝条2
5a1 が、その成形膨出条24a1 にて押圧された垂直
状部成形部Po3 を受け止め、垂直状部成形部Po3
下方が成形膨出条24a1 と成形溝条25a1 とに挟ま
れて、円弧状の膨出部分を形成するものである。ここで
第2成形部A2 は、底面部成形部Po1 が狭幅ゆえに左
右の円弧状屈曲隅部成形ロールR1 ,R1 を構成する外
側ロール部24,24或いは内側ロール部25,25が
互いに重ならないようにするために、その送り方向に沿
って適宜に位置をずらし、交互に配置されている〔図1
3(c)参照〕。
【0029】また、内側ロール部25の円周端縁25a
2 は、その断面円弧形状を利用して底面部成形部Po1
と垂直状部成形部Po3 との隅角箇所cを外方に押圧し
て小半径の折曲げ部とすることができる。この円弧状屈
曲隅部成形ロールR1 ,R1により被成形板Poの成形
状態を、図10に示すとに該当する形状となる。ま
た、両円弧状屈曲隅部成形ロールR1 ,R1 の下方には
支持ロール26が備えられており、被成形板Poの底面
部成形部Po1 はその支持ロール26上に載置され長手
方向に移動する構成となっている。さらに、前記円弧状
屈曲隅部成形ロールR1 ,R1 の後段として、最終成形
ロールR2 が備わっている。
【0030】該最終成形ロールR2 は、被成形板Poか
ら所望の彎曲状ガッターPgを形成するものであり、必
要に応じて幅狭底面部1に波形面wを形成するものであ
る。その最終成形ロールR2 は上部最終成形ロール27
a及び下部最終成形ロール27bにて構成されており、
該上部最終成形ロール27a,下部最終成形ロール27
bの実施例としては、円筒側面に波形凸凹成形面27a
1 及び27b2 が形成され、被成形板Poの底面部成形
部Po1 (ここでは幅狭底面部1と同一形状である)は
最終成形ロールR2 を通過することにより、底面部成形
部Po1 に波形面wが形成されるようになっている。
【0031】その最終成形ロールR2 は、枠体23,2
3を上下方向に移動可能に構成されたものであり、フリ
ーか或いはそれ自身で駆動するタイプとしてもよく、そ
の上部最終成形ロール27a及び下部最終成形ロール2
7bを支持する上部ロール軸支部28a及び下部ロール
軸支部28bが、上下方向に移動し、成形する彎曲状ガ
ッターPgの曲率半径を適宜に調整できるようにする構
成となっている。
【0032】具体的には、図15(a)に示すように、
最終成形ロールR2 の上部最終成形ロール27aと下部
最終成形ロール27bとの被成形板Poの通過点を他の
円弧状屈曲隅部成形ロールR1 ,R1 及び第1成形部A
1 の第1乃至第6の上下部成形ロール11乃至16の被
成形板Poの通過点よりも下方(或いは上方)に位置し
て段差を生じさせることで、長手方向に彎曲した彎曲状
ガッターPgを成形することができる。
【0033】さらに、図15(b)では最終成形ロール
2 の上部最終成形ロール27a及び下部最終成形ロー
ル27bの表面に波形凸凹成形面27a1 及び27b2
を形成しないで平坦状としたものである。図16は、成
形機Aの第1成形部A1 及び第2成形部A2 を簡略化し
た斜視図で、被成形板Poが第1成形部A1 から第2成
形部A2 を通過して次第に彎曲状ガッターPgが成形さ
れてゆく様子を示したものである。
【0034】
【発明の効果】請求項1においては、主板6の幅方向両
端に嵌合側部7,7を形成し長手方向を適宜の曲率に彎
曲させた彎曲状建築用板Pfと、該彎曲状建築用板Pf
の曲率半径と同等の曲率半径を有する彎曲状キャップ材
Pc及び彎曲状ガッターPgと、固定用フレーム5とか
らなり、前記彎曲状ガッターPgは、幅狭底面部1の幅
方向の両側端より上方内向きに膨出し、且つ上方外向き
に張り出す円弧状屈曲隅部2,2を形成し、該円弧状屈
曲隅部2,2の頂部端より垂直状部3,3を形成してな
る彎曲状外囲体としたことにより、先ず第1に本発明で
は彎曲状の外囲体としながらも、排水を良好にすること
ができるし、第2に本発明の彎曲状ガッターPgにより
外囲体の施工性が良好であり、作業しやすくなり、第3
に力学的強度が良好となる等の種々の効果を奏する。
【0035】上記効果を詳述すると、本発明の彎曲状ガ
ッターPgは、幅狭底面部1の幅方向両側端に円弧状屈
曲隅部2,2を形成し、該円弧状屈曲隅部2,2は幅狭
底面部1の幅方向の両側端より上方に内向きに膨出し、
次いで上方外向きに張り出すように形成したものであ
る。
【0036】そのために、円弧状屈曲隅部2,2は幅狭
底面部1より上方に形成したものであるから、幅狭底面
部1は下地部10との密着性が極めて良好である。その
ために、本発明を構成する彎曲状ガッターPgを備えた
屋根,壁等の外囲体を施工するに際して、作業員は彎曲
状ガッターPg上に載って作業を行っても、その彎曲状
ガッターPgに歪みによる変形が生じにくくなり、作業
効率を向上させることができる。
【0037】また、彎曲状ガッターPgでは、円弧状屈
曲隅部2,2及び幅狭底面部1が適宜に撓みを吸収する
ことができ、それゆえに彎曲状ガッターPgに比較的緩
やかな円弧状部分と、比較的急カーブとなる彎曲状部分
とをそれぞれ有している場合であっても、彎曲状ガッタ
ーPgの長手方向のいずれの位置において、断面形状を
略同一とし、それぞれの働き幅も全ての箇所で同一にす
ることができるものである。
【0038】さらに、その円弧状屈曲隅部2,2は、幅
狭底面部1と垂直状部3,3との間に上方内向きに形成
されたものであるから、下地部10が略円弧状のアーチ
形状であっても、その下地部10と幅狭底面部1との密
着性が良好であり、幅狭底面部1と下地部10との接触
がいずれの箇所でも均一とすることができる。また、彎
曲状ガッターPgをアーチ形状の下地部10に沿って配
置したときに発生する歪み等は前記円弧状屈曲隅部2,
2により吸収され、その歪みによる変形をほとんど目立
たないようにすることができる。
【0039】次に、請求項2においては、請求項1にお
いて、前記彎曲状ガッターPgの両垂直状部3,3の対
向幅寸法W3 は前記幅狭底面部1の幅寸法W1 より大き
くし、両垂直状部3,3上端に内向き水平縁4,4を形
成してなる彎曲状外囲体としたことにより、原材料を有
効に使用することができる。
【0040】上記効果を詳述すると、彎曲状ガッターP
gの両垂直状部3,3の対向幅寸法W3 は、図9(a)
に示すように、前記幅狭底面部1の幅寸法W1 より大き
くしており、前述したように、円弧状屈曲隅部2,2は
幅狭底面部1の幅方向両側端より上方に内向きに膨出
し、次いで上方外向きに張り出すように形成したもので
ある。即ち、幅狭底面部1の幅寸法W1 を両垂直状部
3,3の対向幅寸法W3 よりも小さくすることで、両円
弧状屈曲隅部2,2を形成するためのゆとりが生じるこ
ととなり、そのために被成形板Poから彎曲状ガッター
Pgを成形するときに、図9(b)及び(c)に示すよ
うに、円弧状屈曲隅部2,2を形成するためにあえて余
分な材料は不要とすることができる。それゆえに、(補
強等を目的とする)膨出状体を設けない建築用板と本発
明における彎曲状ガッターPgとのそれぞれの成形に使
用する原材料は略同一サイズのもので済み、原材料を有
効に使用することができる。
【0041】次に、請求項3においては、請求項1にお
いて、前記彎曲状ガッターPgの幅狭底面部1を長手方
向に沿って断面波形状の波形面wとして形成してなる彎
曲状外囲体としたことにより、彎曲状ガッターPgの力
学的強度を向上させることができる。即ち、幅狭底面部
1を長手方向に沿って断面波形状となるように波形面w
を形成したことで、幅狭底面部1の長手方向に沿った断
面形状は凹凸が略偏平状に繰り返されたものであり、幅
狭底面部1の断面係数を大きくし、力学的強度を向上さ
せるとともに、その波形面w部分が外観を良好にする装
飾的な役目をなす利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の縦断正面図
【図3】本発明の要部拡大断面図
【図4】彎曲状ガッターの斜視図
【図5】彎曲状建築用板の斜視図
【図6】彎曲状キャップ材の斜視図
【図7】彎曲状ガッターと固定用フレームの要部斜視図
【図8】彎曲状ガッターの縦断側面図
【図9】(a)は彎曲状ガッターの縦断正面図 (b)は円弧状屈曲隅部箇所を中心とした彎曲状ガッタ
ーの縦断正面図 (c)は円弧状屈曲隅部箇所の長さを示す縦断正面図
【図10】成形機の及びその成形状態を示す略示図
【図11】(a)は第1上下部成形ロールの略示図 (b)は第2上下部成形ロールの一部を示す略示図
【図12】(a)は第3上下部成形ロールの略示図 (b)は第4上下部成形ロールの一部を示す略示図 (c)は第5上下部成形ロールの一部を示す略示図
【図13】(a)は円弧状屈曲隅部成形ロールの断面図 (b)は円弧状屈曲隅部成形ロールにて底面部成形部と
垂直状部成形部との間に円弧状屈曲隅部を形成する様子
を示す略示図
【図14】(a)は最終成形ロールの一実施例を示す正
面図 (b)は最終成形ロールにて波形面を成形する状態を示
す略示図
【図15】(a)は彎曲状ガッターの成形を示す略示図 (b)は波形面を有していない彎曲状ガッターの成形を
示す略示図
【図16】第1成形部及び第2成形部の実施例を示す略
示斜視図
【符号の説明】
1…幅狭底面部 2…円弧状屈曲隅部 3…垂直状部 5…固定用フレーム 6…主板 7…嵌合側部 Pf…彎曲状建築用板 Pc…彎曲状キャップ材 Pg…彎曲状ガッター W1 …幅寸法 W3 …対向幅寸法 w…波形面

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主板の幅方向両端に嵌合側部を形成し長
    手方向を適宜の曲率に彎曲させた彎曲状建築用板と、該
    彎曲状建築用板の曲率半径と同等の曲率半径を有する彎
    曲状キャップ材及び彎曲状ガッターと、固定用フレーム
    とからなり、前記彎曲状ガッターは、幅狭底面部の幅方
    向の両側端より上方内向きに膨出し、且つ上方外向きに
    張り出す円弧状屈曲隅部を形成し、該円弧状屈曲隅部の
    頂部端より垂直状部を形成してなることを特徴とした彎
    曲状外囲体。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記彎曲状ガッター
    の両垂直状部の対向幅寸法は前記幅狭底面部の幅寸法よ
    り大きくし、両垂直状部上端に内向き水平縁を形成して
    なることを特徴とした彎曲状外囲体。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記彎曲状ガッター
    の幅狭底面部を長手方向に沿って断面波形状の波形面と
    して形成してなることを特徴とした彎曲状外囲体。
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