JP3150775B2 - キャンバス付きタイヤ及びその製造方法 - Google Patents
キャンバス付きタイヤ及びその製造方法Info
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- Tires In General (AREA)
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Description
及びその製造方法に関する。
用タイヤでは、サイドウォール部等の外面で、耐カット
性、耐クラック性及び耐変色性等の耐久性の向上、摩擦
係数の低減等の特性が要求されることがある。ところ
で、従来においては、タイヤに要求される上記特性を簡
易な構造でもって、ローコストで容易且つ安全に達成で
きず、これを解決する提案が要望されていたのが実情で
ある。本発明は、上記問題を解決できるキャンバス付き
タイヤ及びその製造方法を提供することを目的とする。
に、本発明のキャンバス付きタイヤの特徴とするところ
は、タイヤにおける、ビード部を除く外面の軸方向所定
箇所に、周方向全長にわたって、有機繊維製の編物から
成る伸縮可能なキャンバスが配設された点にある。又、
本発明のキャンバス付きタイヤの製造方法の特徴とする
ところは、生タイヤにおける、ビード部相当箇所を除く
外周面の軸方向所定箇所に、リング状とされた有機繊維
製の編物から成る伸縮可能なキャンバスを外嵌して、接
着固定した後、加硫機のモールド内で加硫成形すること
により、キャンバスが加硫接着された製品タイヤを製造
する点にある。
タイヤ外面の耐カット性、耐クラック性及び耐変色性等
の耐久性の向上、摩擦係数の低減を、簡易な構造でもっ
て、ローコストで容易且つ安全に達成できる。
用した第1実施例を図1乃至図3の図面に基づき説明す
ると、図1において、タイヤは、左右方向中央部にトレ
ッド部1を有し、このトレッド部1が、ショルダー部
2、サイドウォール部3を介して、左右のビード部4に
連なり、全体形状がトロイダル形状とされている。5は
ビードコア、6はカーカスプライ、7はベルト補強層で
ある。そして、第1実施例では、各サイドウォール部3
外面の耐久性を向上するために、下記のような構成が採
用されている。
イドウォール部3の外面の全域又は略全域に周方向全長
にわたって配設されている。キャンバス9は、ナイロン
等の有機繊維製とされると共に、ゴム編等から成る編物
とされて、伸縮可能とされており、該キャンバス9によ
り、サイドウォール部3外面の耐カット性、耐クラック
性及び耐変色性等等の耐久性が向上されている。又、サ
イドウォール部3の耐久性を、ゴムの材質を変更するこ
となく、サイドウォール部3の外面にキャンバス9を単
に備えるだけで、向上させており、簡易な構造であると
共に、キャンバス9がナイロン等の有機繊維製とされて
いるので、ローコストで実施可能である。
するキャンバス9を、所定の大きさに裁断した後、図2
に示すように、キャンバス9をリング状として、その長
手方向両端部をミシンによる縫製、又は、ホッチキスに
より、接続する。次に、タイヤ成形機で成形された生タ
イヤ11の軸方向両側部に、夫々、キャンバス9を外嵌
して、ゴム揮、又は、ゴム糊により、接着固定する。そ
の後、キャンバス9付きの生タイヤ11を、タイヤ加硫
機のモールド内で高温、高圧で加硫成形して、キャンバ
ス9が加硫接着された製品タイヤを製造する。
イヤ11自体に接着固定できるので、タイヤ加硫機のモ
ールド内に作業員が入って、モールド内にキャンバス9
を作業員の手で装着したりする必要がなく、安全且つ容
易にタイヤ製造作業を行える。尚、キャンバス9を生タ
イヤ11に固定する位置は、生タイヤ11と製品タイヤ
とを比較して決める。
ャンバス9は周方向に伸びるが、キャンバス9の周方向
の伸び率は、160%までとされている。伸び率が16
0%を越えると、キャンバス9の仕上りエンズが悪くな
って、耐久性の向上を達成しにくくなるからである。
尚、伸び率は、製品タイヤのキャンバス9の外周縁の周
長(タイヤ加硫機のモールド内面の対応する箇所の周
長)LMとキャンバス9の裁断長さLGとの比率、即
ち、(LM/LG)×100で表される。又、キャンバ
ス9は上記伸びに対応して、その幅が狭くなるので、キ
ャンバス9の裁断時には、その幅を、製品タイヤに要求
される幅よりも広めとしておく。尚、キャンバス9の周
方向の伸び率が160%であると、キャンバス9の幅は
20%減少する。
ルト装置の駆動タイヤに適用した第2実施例を示すもの
で、駆動タイヤの両ショルダー部2は、上部側がトレッ
ド部1側に移行するようなテーパー状とされている。そ
して、第2実施例では、駆動タイヤ外面の耐久性の向上
よりも、摩擦係数の低減を主目的として、下記のような
構成が採用されている。即ち、トレッド部1の左右各側
部、各ショルダー部2及び各サイドウォール部3の上部
にわたる部分の外面にキャンバス9が配設されて、摩擦
係数の低減が図られ、これにより、駆動タイヤがクロー
ラベルトから外れにくいようにされている。
ォール部等に配設したが、キャンバスは、タイヤにおけ
る、ビード部を除く外面の軸方向所定箇所であれば、ど
こに配設してもよい。即ち、キャンバスは、トレッド
部、ショルダー部、サイドウォール部のいずれかにおい
て、又は、上記部分を任意に組み合わせた部分におい
て、その全域、略全域、或いは、特定の一部区域に配設
してもよい。又、実施例は、本発明をラジアルタイヤに
適用したものであるが、本発明は、バイアスタイヤにも
適用可能である。
明によれば、タイヤにおける、ビード部を除く外面の耐
カット性、耐クラック性及び耐変色性等の耐久性の向
上、摩擦係数の低減を簡易な構造でもって、ローコスト
で達成できる。又、キャンバスが編物とされて、伸縮可
能とされたので、タイヤにおける、加硫成形時に、周方
向に伸びる箇所にも、キャンバスを配設できる。更に、
請求項2に係る発明によれば、上記特性を有するタイヤ
を容易且つ安全に製造できる。
ル部、4…ビード部、9…キャンバス、11…生タイ
ヤ。
Claims (2)
- 【請求項1】 タイヤにおける、ビード部を除く外面の
軸方向所定箇所に、周方向全長にわたって、有機繊維製
の編物から成る伸縮可能なキャンバスが配設されたこと
を特徴とするキャンバス付きタイヤ。 - 【請求項2】 生タイヤにおける、ビード部相当箇所を
除く外周面の軸方向所定箇所に、リング状とされた有機
繊維製の編物から成る伸縮可能なキャンバスを外嵌し
て、接着固定した後、加硫機のモールド内で加硫成形す
ることにより、キャンバスが加硫接着された製品タイヤ
を製造することを特徴とするキャンバス付きタイヤの製
造方法。
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JP21838492A Expired - Fee Related JP3150775B2 (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | キャンバス付きタイヤ及びその製造方法 |
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1992
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