JP3150118U - ハンガー - Google Patents
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Abstract
【課題】外パイプに対する内パイプのロック機構を構成するに組立性を改善したハンガーを提供する。【解決手段】垂直姿勢の外パイプ1内を上下スライド可能な内パイプ2と、このスライドのロック機構と、ロック解除機構と、を備え、ロック機構は、ロック状態においては、ロック部材である円柱体21が外パイプ内面と傾斜面204により摩擦挟持されることで内パイプ2の移動が阻止され、ロック解除状態においては、円柱体21が摩擦挟持から解放されることで内パイプ2の下方向へのスライドを許容する。【選択図】図2
Description
本考案は、垂直姿勢に支持される左右一対の外パイプと、それぞれの外パイプ内を上下方向にスライド可能な左右一対の内パイプと、この左右一対の内パイプの上端部どうしを連結する横パイプと、前記内パイプが前記外パイプ内を下方向にスライドするのをロックするロック機構と、このロック機構によるロックを解除するためのロック解除機構と、を備えたハンガーに関する。
かかるハンガーとして、下記特許文献に開示される伸縮パイプ装置を有するハンガーが知られている。このハンガーは、横パイプのみを持ち上げても、内パイプと外パイプの固定位置が変化しない構成を開示している。スライド移動可能な内パイプを外パイプに対してスライドをロックする機構として、次のような構成を備えている。
すなわち、解除操作レバーに連動して上下移動する軸部材の下端に、上端から下方に向けて拡径する支持面を有する支持部材を設けて内外パイプの隙間に介在させた球体を支持させ、解除操作に連動して軸部材が下降すると、球体による内外パイプ間の圧接が解除されて内パイプを外パイプに対して上下スライド自在としている。
上記内外パイプの隙間は、上記支持部材の支持面と外パイプの間に形成される隙間と、外パイプの内部に保持されるガイド部材に形成されるガイド溝と外パイプの間に形成される隙間により構成されており、この隙間に球体が収容されることになる。
しかしながら、上記先行技術においては、所定の隙間に球体を収容させる必要があるが、組立作業を安定して行うことが難しい。すなわち、複数の球体を手で保持したまま内パイプに組み込む必要がある。この時に、不用意に球体を落下させたりする可能性が高く作業性の点で問題がある。また、組み込み後に球体の位置を安定させるために内パイプの下端にスリットを複数個所形成しており、内パイプに球体保持のために余分の二次加工が必要となる。
本考案は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、外パイプに対する内パイプのロック機構を構成するに組立性を改善したハンガーを提供することである。
上記課題を解決するため本考案に係るハンガーは、
垂直姿勢に支持される左右一対の外パイプと、
それぞれの外パイプ内を上下方向にスライド可能な左右一対の内パイプと、
この左右一対の内パイプの上端部どうしを連結する横パイプと、
前記内パイプが前記外パイプ内を下方向にスライドするのをロックするロック機構と、
このロック機構によるロックを解除するためのロック解除機構と、を備えたハンガーであって、
前記ロック機構は、
ロック部材と、
垂直姿勢に配置され、その下端部がロック部材に取り付けられるロック部材支持体と、
前記ロック解除機構によるロック解除動作に連動して下方向に移動可能であり、前記ロック部材支持体と一体的に連結される操作解除軸と、
前記内パイプの下端部に固定され、ロック部材と作用する傾斜面が形成され、かつ、下方向に行くほどパイプ中心軸に近づくような前記傾斜面が形成されたロック部材作用体と、
前記ロック部材が前記傾斜面に近づく方向に付勢する付勢手段と、を備え
前記ロック部材およびロック部材支持体を、前記ロック解除機構によるロック解除動作に連動して下方向に移動可能に構成し、かつ、
ロック状態においては、前記ロック部材が前記外パイプ内面と前記傾斜面により摩擦挟持されることで前記内パイプの移動が阻止され、前記ロック解除状態においては、ロック部材が前記摩擦挟持から解放されることで前記内パイプの下方向へのスライドを許容することを特徴とするものである。
垂直姿勢に支持される左右一対の外パイプと、
それぞれの外パイプ内を上下方向にスライド可能な左右一対の内パイプと、
この左右一対の内パイプの上端部どうしを連結する横パイプと、
前記内パイプが前記外パイプ内を下方向にスライドするのをロックするロック機構と、
このロック機構によるロックを解除するためのロック解除機構と、を備えたハンガーであって、
前記ロック機構は、
ロック部材と、
垂直姿勢に配置され、その下端部がロック部材に取り付けられるロック部材支持体と、
前記ロック解除機構によるロック解除動作に連動して下方向に移動可能であり、前記ロック部材支持体と一体的に連結される操作解除軸と、
前記内パイプの下端部に固定され、ロック部材と作用する傾斜面が形成され、かつ、下方向に行くほどパイプ中心軸に近づくような前記傾斜面が形成されたロック部材作用体と、
前記ロック部材が前記傾斜面に近づく方向に付勢する付勢手段と、を備え
前記ロック部材およびロック部材支持体を、前記ロック解除機構によるロック解除動作に連動して下方向に移動可能に構成し、かつ、
ロック状態においては、前記ロック部材が前記外パイプ内面と前記傾斜面により摩擦挟持されることで前記内パイプの移動が阻止され、前記ロック解除状態においては、ロック部材が前記摩擦挟持から解放されることで前記内パイプの下方向へのスライドを許容することを特徴とするものである。
かかる構成によるハンガーの作用・効果を説明する。このハンガーは、内パイプ、外パイプ、横パイプにより構成されており、この横パイプに更に衣服用のハンガーを掛けることができる。内パイプは外パイプ内を上下方向にスライド可能であり、横パイプの高さを調整できるようにしている。内パイプが不用意に下方向に移動するのをロックするロック機構が設けられ、高さ位置を下げる方向に調整するためにはロック解除機構の機能を用いてロック状態を解除する。
本考案のロック機構は、ロック部材と、ロック部材支持体と、ロック部材作用体と、付勢手段を備えている。ロック部材は、ロック部材支持体の下端部に取り付けられる。また、ロック解除動作のときには解除軸が下方に移動するが、この解除軸とロック部材支持体とは一体的に連結されている。この構成によると、少なくとも、ロック部材とロック部材支持体は組み込む際には一体化させておくことができる。これにより、前述の特許文献に開示される先行技術のように、球体を単独で扱う構成に比べて取扱いやすくなる。ロック部材作用体には傾斜面が形成されており、下方向に行くほどパイプ中心軸に近づくような傾斜面となっている。付勢手段はロック部材が傾斜面に近づく方向に付勢する。
ロック状態では、付勢手段の付勢力によりロック部材が外パイプ内面と傾斜面により摩擦挟持される。このロック状態で内パイプを下方向にスライドさせようとすると、相対的にロック部材が傾斜面のより狭い方向へ移動しようとするため、換言すれば摩擦挟持力がより大きくなる方向へ移動しようとするため確実に下方向へのスライドがロックされる。
ロック解除状態では、解除動作に連動してロック部材とロック部材支持体が下方向に移動する。一方、ロック部材作用体は内パイプの下端部に固定されている。したがって、ロック部材が下方向に移動すると、ロック部材は、傾斜面に沿ってパイプ中心軸の方向へと移動し、外パイプ内面との間隔は広がる方向になる。従って、ロック部材は摩擦挟持から解放されるため、内パイプを下方にスライド移動可能になる。
以上のような構成によれば、外パイプに対する内パイプのロック機構を構成するに組立性を改善したハンガーを提供することができる。
本考案に係る前記ロック部は、円柱軸が水平姿勢に設置される円柱状に形成されることが好ましい。
ロック部材は、円柱状をしており、円柱軸が水平姿勢になるように組み込まれる。円柱状をしているため球体に比べて取扱いやすくなる。
本考案において、前記ロック部材支持体は、バネ性を有する垂直方向に延びる部材により形成され、前記バネ性を有することにより前記付勢手段が構成されることが好ましい。
ロック部材支持体自身がバネ性を有するので、付勢手段として専用のバネ部材を設ける必要がない。これにより、構成を簡素化することができ、組立性も改善することができる。
本考案において、前記ロック部材支持体は、金属製の棒状部材であることが好ましい。金属製の棒状部材とすることで、所望の付勢力を有するバネ性を持たせることができる。また、棒状とすることで、スペース効率を考慮して部材配置をすることができる。
本考案に係る前記ロック部材は、パイプ中心軸を挟むように一対が点対称に配置されることが好ましい。
点対称に一対のロック部材を点対称に配置することで、バランスよく摩擦挟持力を発生させることができる。また、部品配置も効率よく行うことができる。
本考案において、前記ロック部材を上下方向に案内するためのガイド軸が設けられ、このガイド軸を案内するためのガイド穴が前記ロック部材作用体に形成されていることが好ましい。
これにより、ロック部材を上下方向に確実に案内することができ、また、傾斜面に沿って確実に沿わせることができる。
本考案に係るハンガーの好適な実施形態を図面を用いて説明する。図1は、ハンガーの外観構成を示す斜視図である。図2は外パイプと内パイプの伸縮構造を示す断面図(ロック状態)である。図3は伸縮構造の主要部の分解斜視図である。図4は、外パイプと内パイプの伸縮構造を示す断面図(ロック解除状態)である。図5は、ロック状態およびロック解除状態において、ロック部材と傾斜面の位置関係を比較する図である。
<ハンガーの外観構成>
図1に示すように、ハンガーHは、左右一対の外パイプ1と、同じく左右一対の内パイプ2と、左右の内パイプ2の上端部どうしを連結するための横パイプ3と、外パイプ1の下端部が固定されるベース4とを備えている。ベース4は、外パイプ1の下端部が連結される第1フレーム部材4aと、左右一対のフレーム部材4aどうしを連結するための4本のフレーム部材4bとを備えている。第1フレーム部材4aの裏面側には、合計で4つのキャスター5が取り付けられている。
図1に示すように、ハンガーHは、左右一対の外パイプ1と、同じく左右一対の内パイプ2と、左右の内パイプ2の上端部どうしを連結するための横パイプ3と、外パイプ1の下端部が固定されるベース4とを備えている。ベース4は、外パイプ1の下端部が連結される第1フレーム部材4aと、左右一対のフレーム部材4aどうしを連結するための4本のフレーム部材4bとを備えている。第1フレーム部材4aの裏面側には、合計で4つのキャスター5が取り付けられている。
外パイプ1の上端部にはブッシュ6がかぶせられている。内パイプ2は、外パイプ1よりも外径が小さく形成されており、外パイプ1内を上下スライド可能に構成されている。左右の内パイプ2の上端部には連結ブッシュ7を介して横パイプ3が連結される。この横パイプ3に洋服用、衣服用の小さなハンガー等を掛けることができる。
横パイプ3の高さを調整するために、内パイプ2が外パイプ1に対して上下スライド可能になっている。内パイプ2は外パイプ1に対して下方向にスライドさせるためには、解除操作レバー8による解除操作が必要である。解除操作レバー8は、左右一対の内パイプ2の上端部近傍にそれぞれ設けられている。なお、横パイプ3を上方向に移動させる場合は、横パイプ3を手で持ち上げるだけで移動調整することができる。
従って、本考案のハンガーHは、内パイプ1が下方向にのみロックされるロック機構を採用しており、上方向にはロックされていない。ロック機構のロックを解除するために、解除操作レバー8を備えたロック解除機構が設けられている。
<ロック機構およびロック解除機構>
次に、ロック機構およびロック解除機構について説明する。なお、外パイプ1と内パイプ2に関する構造は左右一対あるが、同じ構造であるので片方のみについて説明することとする。
次に、ロック機構およびロック解除機構について説明する。なお、外パイプ1と内パイプ2に関する構造は左右一対あるが、同じ構造であるので片方のみについて説明することとする。
図2において、内パイプ2の下端部2aには、ロック部材作用体20が一体的に結合されている。ロック部材作用体20は、円柱形状を基調とした形状を呈している。その最上部にパイプ結合部200を備える。このパイプ結合部200の直下にフランジ部201が形成される。パイプ結合部200は、内パイプ2の下端部2aから内パイプ2の内部に嵌合挿入されることで固定される。固定方法は、圧入や接着等の適宜の方法を用いることができる。したがって、フランジ部201が内パイプ2の下端部2aに当接した状態になる。フランジ部201の外径は内パイプ2の外径と同じか、内パイプ2の外径よりも少し小さくなっている。パイプ結合部200とフランジ部201の中心部にはガイド穴203が形成される(図3も参照)。
フランジ部201の下部に本体部202が一体的に形成される。本体部202には、点対称に向かい合う一対の傾斜面204が形成されている。図2の断面図でもわかるように、傾斜面204は、下方向に行くほどパイプ中心軸に近づくような傾斜面204(図2に示すように本体部202の厚みが小さくなるように)として形成されている。
また、本体部202には、上下方向に延びるスリット穴205が形成されている。スリット穴205は、フランジ部201の直下から始まり、傾斜面204の領域まで入り込んでいる。
本体部202の下端部には、傾斜面204が形成されていない円柱部205が形成されている。円柱部205の外径は、フランジ部201の外径よりも小径である。傾斜面204が形成されていない本体部202の外径は、円柱部205と同径である。
上記一対の傾斜面204にはそれぞれロック部材である円柱体21が配置されている。円柱体21は、金属製であり、その円柱軸が水平な状態になるように設置される。円柱体21は、パイプ中心軸を挟むように、点対称に一対配置される。
ロック部材支持体30は、ステンレス等の金属製であり、垂直姿勢に配置される棒状部材である。ロック部材支持体30の下端部30aは、溶接等の適宜の手法により、円柱体21に取り付け、固定される。これにより、円柱体21とロック部材支持体30とは一体化される。なお、溶接に代えて下端部30aに雄ねじを形成し、円柱体21に形成された雌ねじに螺合するような構成や、その他、かしめ等の方法を用いてもよい。
解除操作レバー8を操作すると、操作解除軸81が下方向に移動する。この操作解除軸81の下端部に円柱体保持部31が取り付けられている。円柱体保持部31は、適宜の方法により、ロック部材支持体30の上端部30bを取り付ける。例えば、円柱体保持部31を金属製とし、溶接により固定するか、ねじ結合、かしめ等の方法を用いてもよい。
図3に示すように、パイプ結合部200の側面には、一対の切り欠き溝206が形成されている。この切り欠き溝206は、ロック部材支持体30を配置するための空間を確保するために形成されている。したがって、必要最小限の大きさの溝の大きさとすればよい。
図3に示すように、操作解除軸81と同芯(いずれもパイプ中心軸の上にある)にガイド軸32が取り付けられている。このガイド軸32も金属製である。このガイド軸32は、ガイド穴203に嵌入するように構成され、これに沿って上下方向にガイドされる。これにより、一対の円柱体21を確実に上下方向に傾斜面に沿って移動させることができる。
また、円柱体21は、常に傾斜面204に表面に接触するように付勢される。このような付勢力は、ロック部材支持体30自身のバネ性により持たせることができる。すなわち、ロック部材支持体30は棒状に形成されており、上端部30bを支点として撓むことができる。これを利用して、予め円柱体21を傾斜面204に押圧させるように構成することができる。したがって、ロック部材支持体30自身が付勢手段として機能する。この構成により、円柱体21を上下移動させるとき、傾斜面204に接触した状態を保持したまま上下移動させることができる。
次にロック解除機構について説明する。図2に示すように、内パイプ2の上端部近傍に、解除操作レバー8が、支点8a周りに回転可能に支持されている。また、レバーホルダ80が内パイプ2に固定されており、このレバーホルダ80に支点8aが形成される。解除操作レバー8には、操作部8bが一体形成され、図2において、支点8aを反時計方向に回転させることでロック解除を行うことができる。
解除操作レバー8には、連結腕8cが一体形成されており、この連結腕8cに長孔8dが形成されている。内パイプ2の内部には操作解除軸81が上下移動可能に設けられており、操作解除軸81の上端部はリンクピン82を介して解除操作レバー8と連結される。これにより、解除操作レバー8を反時計方向に回転させると操作解除軸81が下方向に移動する。
図2に示すように、操作解除軸81の上部には、第1バネ支持部材83が固定して取り付けられている。また、内パイプ2の内面には、第2バネ支持部材84が固定して取り付けられている。これら上下の第1・第2バネ支持部材83,84の間にコイルバネ85が収容されている。
このコイルバネ85により、操作解除軸81は上方に付勢される。したがって、操作解除軸81と一体化されている円柱体21およびロック部材支持体30も上方に付勢される。図2に示すように、傾斜面204と外パイプ1の内面との間に形成される空間は、上方に行くほど狭くなる。したがって、円柱体21は、コイルバネ85により、狭いほうの空間に向けて付勢される状態になり、円柱体21は、外パイプ1の内面と傾斜面204に挟持される状態(ロック状態)になる。
外パイプ1の上端部にはブッシュ6が被せられている。ブッシュ6の内部には段部6aが形成されており、この段部6aが外パイプ1の上端縁に当接した状態で組み込まれる。ブッシュ6の内径は、内パイプ2がスムーズに上下スライド可能な寸法に設定されている。
<作用説明1>
次に、本考案のハンガーHの作用について説明する。まず、図2において、解除操作レバー8の解除を行わずに、内パイプ2を下げようとした場合の作用について説明する。
次に、本考案のハンガーHの作用について説明する。まず、図2において、解除操作レバー8の解除を行わずに、内パイプ2を下げようとした場合の作用について説明する。
図2の状態では、コイルバネ85の作用により、ロック部材支持体30および円柱体21は上方に付勢される。このとき、図5(a)に示すように、円柱体21は、傾斜面204と外パイプ1の内面に挟持された状態であり、内パイプ1が下方向に不用意に移動しないように固定される。
この状態で解除操作レバー8の解除を行わずに、内パイプ2を下げようとすると、内パイプ2と共にロック部材作用体20(傾斜面204)も下方に移動しようとする。このとき、円柱体21は、傾斜面204と外パイプ1の間の空間のより狭い方向に移動しようとすることになるため、くさび効果により、実際には円柱体21は、これ以上、移動できない。
その結果、内パイプ2を下方向にスライドしようとしても、円柱体21を摩擦挟持する力(くさび効果)により、内パイプ2は下方向に移動できない。
逆に、内パイプ2を上方にスライドさせる場合は、解除操作レバー8による解除操作に関係なく行うことができる。内パイプ2を上方にスライドさせる場合は、上記くさび効果の作用はないので、そのままスライドさせることができる。
<作用説明2>
次に、ロック機構の解除操作に関して説明する。横パイプ3を下方に移動調整する場合は、解除操作レバー8による解除を行う必要がある。解除した状態を図4および図5(b)に示す。
次に、ロック機構の解除操作に関して説明する。横パイプ3を下方に移動調整する場合は、解除操作レバー8による解除を行う必要がある。解除した状態を図4および図5(b)に示す。
まず、解除操作レバー8を支点8a周りに反時計方向に回転させる。これにより、操作解除軸81が下方に移動する。このとき、操作解除軸81に結合されている第1バネ支持部材83がコイルバネ85を圧縮させ、コイルバネ85の復元力に抗して、操作解除軸81を下方に移動させる。操作解除軸81の下端部に取り付けられている円柱体保持部31と共に、ロック部材支持体30及び円柱体21も下方に移動する。なお、ロック部材作用体20は内パイプ2の下端部に固定されているので、解除操作レバー8による解除操作ではロック部材作用体20は移動しない。
操作解除軸81の下方への移動に伴い、円柱体21も一緒に下方へ移動する。これにより、円柱体21は徐々に傾斜面204に沿って移動し、円柱体21は摩擦挟持状態から解放される。すなわち、円柱体21と外パイプ1の内面との間に隙間が形成される状態になる。この状態で内パイプ2をスムーズに下方向へスライドさせることができる。すなわち、左右両側の解除操作レバー8を解除方向に操作しつつ、横パイプ3を下方に移動調整することができる。
希望の位置まで横パイプ3を下げることができれば、その位置で解除操作レバー8から手を離す。コイルバネ85の弾性復元力により、ロック部材支持体30及び円柱体21は上昇し、図2に示す元の状態に復帰しようとする。これにより、解除操作レバー8も元の初期位置に復帰する。
<組み込み手順>
外パイプ1内に内パイプ2を組み込む時の手順について簡単に説明する。内パイプ2の下端部には、
ロック部材作用体20とロック部材収容体30が組み込まれている。この状態で、円筒形の円柱体21を収容穴301に収容させる。収容穴301に収容された一対の円柱体21を手で押さえながら、内パイプ2の下端側から外パイプ1に挿入していくことができる。
外パイプ1内に内パイプ2を組み込む時の手順について簡単に説明する。内パイプ2の下端部には、
ロック部材作用体20とロック部材収容体30が組み込まれている。この状態で、円筒形の円柱体21を収容穴301に収容させる。収容穴301に収容された一対の円柱体21を手で押さえながら、内パイプ2の下端側から外パイプ1に挿入していくことができる。
前述したように、収容穴301の大きさは、円柱体21の大きさよりも少し大きいだけであるから、安定した状態で収容させることができ、組立作業における煩雑さを抑制することができる。また、ロック部材が球体ではなく円柱体21であるため、安定した取り扱いも容易である。
<別実施形態>
本実施形態では横パイプの上方への移動はロックされない機構を採用しているが、上方への移動についてもロック機構を設けてよい。ロック解除機構については、本実施形態のような回転レバー方式でなくてもよく、例えば、スライドレバー方式を採用してもよい。
本実施形態では横パイプの上方への移動はロックされない機構を採用しているが、上方への移動についてもロック機構を設けてよい。ロック解除機構については、本実施形態のような回転レバー方式でなくてもよく、例えば、スライドレバー方式を採用してもよい。
本実施形態において、ロック部材は円柱体に形成されているが、これに限定されるものではない。例えば、球体・太鼓型・ラグビーボール型など種々の形状を採用することができる。
操作解除軸81と、ロック部材支持体30および円柱体21を一体化させる構造は、本実施形態に限定されるものではない。ロック部材支持体30を直接、操作解除軸81に結合するような形状・構造を採用してもよい。ロック部材支持体30は、棒状部材でなくてもよい。
本実施形態では、ロック部材支持体30自身に付勢手段の機能を持たせているが、専用のばね部材を設けてもよい。例えば、一対のロック部材支持体30同士を互いにひきつけるようなコイルバネを付勢手段として機能させることができる。
H ハンガー
1 外パイプ
2 内パイプ
3 横パイプ
8 解除操作レバー
8a 支点
20 ロック部材作用体
21 円柱体(ロック部材)
30 ロック部材支持体
31 円柱体保持部
32 ガイド軸
81 操作解除軸
81a 下端面
85 コイルバネ
200 パイプ結合部
204 傾斜面
1 外パイプ
2 内パイプ
3 横パイプ
8 解除操作レバー
8a 支点
20 ロック部材作用体
21 円柱体(ロック部材)
30 ロック部材支持体
31 円柱体保持部
32 ガイド軸
81 操作解除軸
81a 下端面
85 コイルバネ
200 パイプ結合部
204 傾斜面
Claims (6)
- 垂直姿勢に支持される左右一対の外パイプと、
それぞれの外パイプ内を上下方向にスライド可能な左右一対の内パイプと、
この左右一対の内パイプの上端部どうしを連結する横パイプと、
前記内パイプが前記外パイプ内を下方向にスライドするのをロックするロック機構と、
このロック機構によるロックを解除するためのロック解除機構と、を備えたハンガーであって、
前記ロック機構は、
ロック部材と、
垂直姿勢に配置され、その下端部がロック部材に取り付けられるロック部材支持体と、
前記ロック解除機構によるロック解除動作に連動して下方向に移動可能であり、前記ロック部材支持体と一体的に連結される操作解除軸と、
前記内パイプの下端部に固定され、ロック部材と作用する傾斜面が形成され、かつ、下方向に行くほどパイプ中心軸に近づくような前記傾斜面が形成されたロック部材作用体と、
前記ロック部材が前記傾斜面に近づく方向に付勢する付勢手段と、を備え
前記ロック部材およびロック部材支持体を、前記ロック解除機構によるロック解除動作に連動して下方向に移動可能に構成し、かつ、
ロック状態においては、前記ロック部材が前記外パイプ内面と前記傾斜面により摩擦挟持されることで前記内パイプの移動が阻止され、前記ロック解除状態においては、ロック部材が前記摩擦挟持から解放されることで前記内パイプの下方向へのスライドを許容することを特徴とするハンガー。 - 前記ロック部は、円柱軸が水平姿勢に設置される円柱状に形成されることを特徴とする請求項1に記載のハンガー。
- 前記ロック部材支持体は、バネ性を有する垂直方向に延びる部材により形成され、前記バネ性を有することにより前記付勢手段が構成されることを特徴とする請求項2に記載のハンガー。
- 前記ロック部材支持体は、金属製の棒状部材であることを特徴とする請求項3に記載のハンガー。
- 前記ロック部材は、前記パイプ中心軸を挟むように一対が点対称に配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のハンガー。
- 前記ロック部材を上下方向に案内するためのガイド軸が設けられ、
このガイド軸を案内するためのガイド穴が前記ロック部材作用体に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のハンガー。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009000709U JP3150118U (ja) | 2009-02-13 | 2009-02-13 | ハンガー |
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JP2009000709U JP3150118U (ja) | 2009-02-13 | 2009-02-13 | ハンガー |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101239046B1 (ko) * | 2011-02-01 | 2013-03-04 | 양광모 | 길이조절이 가능한 행거봉 |
-
2009
- 2009-02-13 JP JP2009000709U patent/JP3150118U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
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KR101239046B1 (ko) * | 2011-02-01 | 2013-03-04 | 양광모 | 길이조절이 가능한 행거봉 |
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