JP3150032B2 - 遅延故障テストパターン発生方法 - Google Patents

遅延故障テストパターン発生方法

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JP3150032B2 JP17254094A JP17254094A JP3150032B2 JP 3150032 B2 JP3150032 B2 JP 3150032B2 JP 17254094 A JP17254094 A JP 17254094A JP 17254094 A JP17254094 A JP 17254094A JP 3150032 B2 JP3150032 B2 JP 3150032B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、論理回路の遅延時間が
所定の遅延時間に収まるか否かをテストする遅延故障テ
ストのためのテストパターン発生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】遅延故障テストを行う手段の一つとし
て、LSIテスタを用いたテスト法がある。ここでLS
Iテスタとは、テストプログラムに従って、テストに必
要となる各種の電気信号を自動的に発生制御し、LSI
の電気的特性を測定するものである。この一例として、
1983年にサイエンスフォーラム発行から発行された
西澤監修:超LSI総合事典を参照できる。
【0003】このLSIテスタを用いた遅延故障テスト
では、実際にLSIに対してテストパターンを与えて動
作させ、実際に計測した信号から遅延故障を検出する。
例えば、「ジョンツリノ著:半導体テスト装置(Jon TU
RINO:"Semiconductor DeviceTest Equipment", Advance
s in CAD for VLSI, VLSI testing, Vol.5, pp.229-23
8, North-Holland, 1986)」には、テストパターンを格
納するメモリと、期待パターンと動作結果とを比較する
比較器とを備えるLSIテスタの一例が記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】LSIテスタに対する
テストパターンの与え方として、展開型クロックを基準
にする方法と定義型クロックを基準にする方法とがあ
る。展開型クロックとは、クロックの表現を、”
0”,”1”,”0”のように、各レベル毎に、すなわ
ち3つのパターンによって、表現したものである。装置
モデルによるシミュレーション結果からLSI部分を切
り出してテストパターンとした場合等に、この形式のパ
ターンとなる。一方、定義型クロックパターンとは、ク
ロックをパルスとして表して、上記3つのパターンを1
つのパターンとして表現したものである。したがって、
遅延テストを高速に行うためには、出来る限り定義型ク
ロックを使用して圧縮されたテストパターンによりテス
トすることが望ましい。
【0005】しかし、定義型クロック使用できるか否か
はテストパターンに依存するため、定義型クロックか展
開型クロックかを一律に指定できるわけではない。ま
た、各パターン毎に定義型クロックを使用できるか否か
を使用者が指定することは、実際のパターン数は膨大で
あること等から現実的ではない。
【0006】また、LSIテスタは、フリップフロップ
のホールドタイムを検査するために、信号の発生タイミ
ングを指定時間分遅延させるモジュレーション機能を備
えている場合がある。このモジュレーションの指定は、
通常はパターン全体に対して一律に行うが、上述のよう
に展開型クロックと定義型クロックとを混在させた場合
には、これらクロックに適合するように各パターンにお
いてモジュレーションの指定を行わなければならなくな
る。
【0007】本発明の目的は、LSIテスタに与えるテ
ストパターンから定義型クロックを指定可能なパターン
を検出して、高速テスト向けのテストパターンを自動的
に発生するテストパターン発生方法を提供することにあ
る。
【0008】また、本発明の他の目的は、LSIテスタ
に与えるテストパターンからモジュレーションに適合す
るパターンを検出して、ホールドタイムテスト向けのテ
ストパターンを自動的に発生するテストパターン発生方
法を提供することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、LSIテスタ
に与えるテストパターンを自動発生した際、高速テスト
をさせない範囲を指定できるテストパターン発生方法を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の遅延故障テストパターン発生方法は、クロッ
ク信号の一周期をそのレベルによって3パターンに分け
て各パターンにおけるテスト対象回路の少なくとも一つ
の入力信号を設定したクロック展開型パターンを変換し
て、このクロック展開型パターンの少なくとも一部につ
いてクロック信号の一周期を1パターンとして表現した
クロック定義型パターンと、前記クロック展開型パター
ンおよび前記クロック定義型パターンに応じて高速また
は低速のいずれかを示すテスト速度を保持する速度情報
と、遅延故障テストの際に期待値との比較を行うべきタ
イミングを保持するストローブ情報とを生成する変換ス
テップと、前記クロック定義型パターンと前記ストロー
ブ情報と前記速度情報とから遅延故障テスト用のテスト
パターンを生成する生成ステップとを含んでいる。
【0011】また、前記変換ステップは、前記クロック
信号と前記入力信号とが同時に変化していなければ、ク
ロック信号の一周期を1パターンとして表現するととも
に前記速度情報として高速である旨を指定してさらに前
記ストローブ情報としてクロックの変化の直前のタイミ
ングを指定し、前記クロック信号と前記入力信号とが同
時に変化していれば、前記速度情報として低速である旨
を指定してさらに前記ストローブ情報として当該パター
ンの最後のタイミングを指定する。
【0012】また、前記変換ステップは、前記入力信号
を遅延させる時間幅を指定するモジュレーション情報を
さらに生成することを特徴とする。
【0013】また、前記変換ステップはさらに、前記ク
ロック信号と前記入力信号とが同時に変化していなけれ
ば、前記モジュレーション情報としてモジュレーション
対象となる旨を指定し、前記クロック信号と前記入力信
号とが同時に変化していれば、前記モジュレーション情
報としてモジュレーション対象とならない旨を指定す
る。
【0014】また、クロック信号の一周期をそのレベル
によって3パターンに分けて各パターンにおけるテスト
対象回路の少なくとも一つの入力信号を設定したクロッ
ク展開型パターンを変換して、このクロック展開型パタ
ーンの少なくとも一部についてクロック信号の一周期を
1パターンとして表現したクロック定義型パターンと、
前記各パターンのテスト速度を保持する第一の速度情報
と、遅延故障テストの際に期待値との比較を行うべきタ
イミングを保持するストローブ情報と、前記クロック展
開型パターンのパターン番号と前記クロック定義型パタ
ーンのパターン番号との対応を保持するパターン対応情
報とを生成する変換ステップと、前記パターン対応情報
を参照して前記各パターンのテスト速度を強制的に指定
する速度指定情報に基づいて前記第一の速度情報の一部
を変更して第二の速度情報を生成する速度変更ステップ
と、前記クロック定義型パターンと前記ストローブ情報
と前記第二の速度情報とから遅延故障テスト用のテスト
パターンを生成する生成ステップとを含むことを特徴と
する遅延故障テストパターン発生方法。
【0015】また、前記速度指定情報は、テスト速度を
低速とすべきパターンを保持し、前記速度変更ステップ
は、前記第一の速度情報の内、前記速度指定情報によっ
て低速とすべき旨指定されたパターンに関して低速に置
き換えたものを前記第二の速度情報として生成する。
【0016】また、クロック信号の一周期をそのレベル
によって3パターンに分けて各パターンにおけるテスト
対象回路の少なくとも一つの入力信号を設定したクロッ
ク展開型パターンを変換して、このクロック展開型パタ
ーンの少なくとも一部についてクロック信号の一周期を
1パターンとして表現したクロック定義型パターンと、
遅延故障テストの際に期待値との比較を行うべきタイミ
ングを保持するストローブ情報と、前記クロック展開型
パターンのパターン番号と前記クロック定義型パターン
のパターン番号との対応を保持するパターン対応情報と
を生成する変換ステップと、前記クロック展開型パター
ンについて遅延シミュレーションを行う遅延シミュレー
ションステップと、この遅延シミュレーションステップ
によるシミュレーション結果に関して、予め指定された
時間を超過しているパターンを検出して、前記各パター
ンのテスト速度を保持する第一の速度情報を作成する検
出ステップと、前記パターン対応情報を参照して前記第
一の速度情報に基づいて第二の速度情報を生成する速度
変更ステップと、前記クロック定義型パターンと前記ス
トローブ情報と前記第二の速度情報とから遅延故障テス
ト用のテストパターンを生成する生成ステップとを含
む。
【0017】また、前記第一の速度情報は、クロック展
開型パターンのパターン番号に従って、前記遅延シミュ
レーションステップにおいて前記超過を検出されたパタ
ーンについて低速とし、それ以外のパターンについては
高速とした情報を保持し、前記第二の速度情報は、クロ
ック定義型パターンのパターン番号に従って前記遅延シ
ミュレーションステップにおいて前記超過を検出された
パターンについて低速とし、それ以外のパターンについ
ては高速とした情報を保持する。
【0018】
【実施例】次に本発明の遅延故障テストパターン発生方
法の第一の実施例について図面を参照して詳細に説明す
る。
【0019】図1を参照すると、本発明の第一の実施例
である遅延故障テストパターン発生方法は、クロック展
開型パターン510を入力され、クロック定義型パター
ン520、ストローブ情報530および速度情報540
を出力するストローブ型変換ステップ100と、クロッ
ク定義型パターン520、ストローブ情報530および
速度情報540を入力され、テスタオブジェクト900
を出力するオブジェクト生成ステップ800とを含んで
いる。クロック展開型パターン510は、展開型クロッ
クを基準として、各パターンにおける各部の信号の値を
定めたテストパターンである。クロック定義型パターン
520は、クロックの一部または全部において定義型ク
ロックを基準として、各部の信号の値を定めたテストパ
ターンである。速度情報540は、テストが高速に実行
できるものか否かを各パターン毎に示すものである。ス
トローブ情報530は、LSIテスタにおいて期待値比
較を行うタイミング、すなわち各パターン内の位置を示
す情報である。テスタオブジェクト900は、LSIテ
スタに対するコマンド群であり、各パターン毎に、入力
信号、速度、出力信号期待値、期待値ストローブ位置、
等の情報を含んでいる。
【0020】図2を参照すると、本発明の遅延故障テス
トパターン発生方法における被テスト対象である論理回
路の一例は、入出力端子として、データ入力IN1
(3)と、データ出力OUT1(53)およびOUT2
(43)と、クロック入力CLK(5)とを有してい
る。また、回路10、30および40と、フリップフロ
ップ20および50とを有している。
【0021】図3(a)を参照すると、クロック展開型
パターン510では、データ入力IN1の入力信号とし
て、展開パターン番号”1”に対して”a”、”2”に
対して”a”、”3”に対して”a”、”4”に対し
て”b”、というように、パターン毎に定められてい
る。このデータ入力IN1から与えられた信号”
a”,”b”,....は、回路10によりF/F入力信
号”A”,”B”,....となり、信号線13によりフリ
ップフロップ20に入力される。フリップフロップ20
は信号線13の値をクロックの立ち上がりで取り込み、
信号線23に出力する。
【0022】図3(b)を参照すると、クロック定義型
パターン520では、展開パターン番号”1”〜”3”
が定義パターン番号”1”に変換され、展開パターン番
号”4”〜”6”が定義パターン番号”2”に変換され
ている。また、この定義型クロックに変換されたパター
ンにおいては、クロックの直前をストローブ位置として
おり、展開型クロックのままで定義型クロックに変換さ
れなかったパターンにおいては、パターンの最後の位置
をストローブ位置としている。
【0023】図4を参照すると、図2および図3の論理
回路例に対応する速度情報540は、定義パターン番
号”1”および”2”について、”高速”である旨を示
している。すなわち、展開型クロックで1クロックを3
パターンで表現していたものを、定義型クロックでは1
クロックを1パターンで表現しているため、定義型クロ
ックに基づくパターンの方が展開型クロックに基づくパ
ターンよりも高速にテストをすることができる。
【0024】次に、本発明の上記第一の実施例の動作に
ついて図面を参照して説明する。
【0025】図1および図5を参照すると、ストローブ
型変換ステップ100では、まず、入力されたクロック
展開型パターン510が終了したか否かを判定する(ス
テップ101)。そして、終了していなければ、クロッ
ク展開型パターン510から次のクロック1周期分のテ
ストパターンを読み出す(ステップ102)。この読み
出したテストパターンから、クロックと入力データとが
同時に変化しているか否かを判定する(ステップ10
3)。
【0026】ステップ103において、クロックと入力
データとが同時に変化している旨判定した場合は、入力
データの変化前および変換後のいずれがフリップフロッ
プに保持されるかが微妙なタイミングであると考えられ
る。従って、この場合は定義型クロックに変換せず、展
開型クロックの3つのパターンの各々について、速度情
報540を”低速”(ステップ109)、ストローブ情
報530を”パターンの最後”に設定する(ステップ1
11)。具体的には、図3(a)における展開パターン
番号”7”〜”9”が、この場合に該当する。
【0027】ステップ103において、クロックと入力
データとが同時に変化しない旨判定した場合は、1クロ
ック分全体を1つのパターンとして扱うことが出来るた
め、当該パターンを圧縮して、定義型クロックとする
(ステップ104)。そして、当該パターンについて、
速度情報540を”高速”(ステップ105)、ストロ
ーブ情報530を”クロックの直前”に設定する(ステ
ップ107)。具体的には、図3(a)における展開パ
ターン番号”1”〜”3”等が、この場合に該当する。
【0028】ストローブ型変換ステップ100は、クロ
ック展開型パターン510から繰り返しテストパターン
を読み出して処理し、このクロック展開型パターン51
0が終了した場合に、処理を終了してオブジェクト生成
ステップ800に制御を移す。
【0029】このように、本発明の第一の実施例である
遅延故障テストパターン発生方法によれば、展開型クロ
ックを基準に作成されているクロック展開型パターン5
10中から、定義型クロックとして指定可能なパターン
を検出してクロック定義型パターン520に変換するこ
とにより、高速テスト向けのテストパターンを自動的に
発生することができる。
【0030】次に本発明の遅延故障テストパターン発生
方法の第二の実施例について図面を参照して詳細に説明
する。
【0031】図6を参照すると、本発明の第二の実施例
である遅延故障テストパターン発生方法は、第一の実施
例におけるストローブ型変換ステップ100がモジュレ
ーション変換ステップ200に置き換わり、モジュレー
ション情報535をさらに出力する点を除き、第一の実
施例と同様の手順を有している。モジュレーション情報
535は、各パターンにおいて入力データを遅延させる
時間幅を指定する情報である。この指定された遅延をモ
ジュレーションといい、フリップフロップのホールドタ
イム等を検査するために使用される。
【0032】図7(a)を参照すると、データ入力IN
1の入力信号は、第1の実施例の場合と同様である。こ
のデータ入力IN1の入力信号は、モジュレーション型
変換ステップ200において、まず、1クロック周期分
前倒しした状態に変換され、その後モジュレーションに
よりそのデータを遅延させることで所望のタイミングに
調整する。
【0033】図8を参照すると、図2および図7の論理
回路例に対応するモジュレーション情報535は、定義
パターン番号”1”および”2”について、”モジュレ
ーション対象”である旨を示している。
【0034】次に、本発明の上記第二の実施例の動作に
ついて図面を参照して説明する。
【0035】図6および図9を参照すると、まず、入力
されたクロック展開型パターン510が終了したか否か
を判定する(ステップ201)。そして、終了していな
ければ、クロック展開型パターン510から次のクロッ
ク1周期分のテストパターンを読み出す(ステップ20
2)。この読み出したテストパターンから、クロックと
入力データとが同時に変化しているか否かを判定する
(ステップ203)。
【0036】ステップ203において、クロックと入力
データとが同時に変化している旨判定した場合は、出力
を保証するため、クロックを付加する(ステップ20
8)。具体的には図7においては、展開パターン番号”
4”に対応して、定義パターン番号”2”の新たなクロ
ックパルスを付加している。従って、実際には展開パタ
ーン番号”5”および”6”が、定義パターン番号”
4”および”5”に対応している。そして、付加された
新たなクロックパルスのパターンに対しては速度情報5
40を”高速”に設定し、定義型クロックに変換されな
かった3つのパターンの各々について、速度情報540
を”低速”に設定する(ステップ209)。また、付加
された新たなクロックパルスのパターンに対してはモジ
ュレーション情報535を”モジュレーション対象”に
設定し、定義型クロックに変換されなかった3つのパタ
ーンの各々について、モジュレーション情報535を”
モジュレーション非対象”に設定する(ステップ21
0)。さらに、付加された新たなクロックパルスのパタ
ーンに対してはストローブ情報530を”クロックの直
前”に設定し、定義型クロックに変換されなかった3つ
のパターンの各々について、ストローブ情報530を”
パターンの最後”に設定する(ステップ211)。
【0037】ステップ203において、クロックと入力
データとが同時に変化しない旨判定した場合は、当該パ
ターンを圧縮して、定義型クロックとする(ステップ2
04)。そして、当該パターンについて、速度情報54
0を”高速”に(ステップ205)、モジュレーション
情報535を”モジュレーション対象”に(ステップ2
06)、ストローブ情報530を”クロックの直前”に
設定する(ステップ207)。
【0038】モジュール型変換ステップ200は、クロ
ック展開型パターン510から繰り返しテストパターン
を読み出して処理し、このクロック展開型パターン51
0が終了した場合に、処理を終了してオブジェクト生成
ステップ800に制御を移す。
【0039】このように、本発明の第二の実施例である
遅延故障テストパターン発生方法によれば、展開型クロ
ックを基準に作成されているクロック展開型パターン5
10中から、モジュレーションに適合するパターンを検
出してモジュレーション情報535にモジュレーション
を設定することにより、ホールドタイムテスト向けのテ
ストパターンを自動的に発生することができる。
【0040】次に本発明の遅延故障テストパターン発生
方法の第三の実施例について図面を参照して詳細に説明
する。
【0041】図10を参照すると、本発明の第三の実施
例である遅延故障テストパターン発生方法は、クロック
展開型パターン510を入力され、クロック定義型パタ
ーン520、ストローブ情報530、速度情報540お
よびパターン対応情報560を出力するストローブ型変
換ステップ300と、速度情報540、速度指定情報5
50およびパターン対応情報560を入力され、速度情
報545を出力する速度変更ステップ700と、クロッ
ク定義型パターン520、ストローブ情報530および
速度情報545を入力され、テスタオブジェクト900
を出力するオブジェクト生成ステップ800とを含んで
いる。クロック展開型パターン510、クロック定義型
パターン520、ストローブ情報530および速度情報
540は、第一の実施例と同様である。
【0042】図11を参照すると、速度指定情報550
は、速度情報として”低速”動作を指定したいパターン
の番号を指定する、使用者が作成する情報である。この
速度指定により使用者にとって所望の速度でテストを行
うことができ、たとえば、回路の立ち上げ時等の不安定
な状態については低速に動作させるといった、きめ細か
いテストを行うことができる。
【0043】図12を参照すると、パターン対応情報5
60は、ハイフン記号で結ばれた前者が展開パターン番
号、後者が定義パターン番号に該当する。例えば、図1
2の例では、展開パターン番号”1”から”3”はその
まま圧縮しないでそれぞれ定義パターン番号”1”か
ら”3”に、展開パターン番号”4”から”10”まで
は圧縮されて定義パターン番号”4”に、展開パターン
番号”11”から”17”までは圧縮されて定義パター
ン番号”5”に対応することを示している。このパター
ン対応指定情報550は、速度変換ステップ700にお
いて、定義パターン番号と展開パターン番号の相互間の
変換に使用されるが、その他にもLSIテスタにおける
テストの後、エラー要因の解析の際等にも使用される場
合がある。
【0044】次に、本発明の上記第三の実施例の動作に
ついて図面を参照して説明する。
【0045】図10および図13を参照すると、ストロ
ーブ型変換ステップ300は、パターン対応情報生成
(ステップ306および310)のステップが存在する
点以外は、図5の第一の実施例のストローブ型変換ステ
ップ100と同様の手順となっている。このパターン対
応情報生成(ステップ306および310)では、クロ
ック定義型パターン520に一周期分のパターンを作成
する度に、図12のように展開パターン番号と定義パタ
ーン番号との対応をパターン対応情報560に作成して
おく。
【0046】図10を参照すると、速度変換ステップ7
00では、速度情報540から1パターンずつ読み出
し、もし速度指定情報550によって指定されたパター
ンでなければそのまま速度情報545に書き込む。もし
速度指定情報550によって指定されたパターンであれ
ば、対応する定義パターン番号について”低速”の旨を
速度情報545に書き込む。この際、速度指定情報55
0は展開パターン番号で指定され、速度情報540は定
義パターン番号で指示されているため、両者の変換のた
めにパターン対応情報560を使用する。
【0047】このように、本発明の第三の実施例である
遅延故障テストパターン発生方法によれば、LSIテス
タに与えるテストパターンをストローブ型変換ステップ
300により自動発生した後、速度変換ステップ700
によって高速テストをさせない範囲を指定することによ
り、LSIテスタにおいてテスト対象の状況に応じて任
意のテスト速度を使用することができる。
【0048】次に本発明の遅延故障テストパターン発生
方法の第四の実施例について図面を参照して詳細に説明
する。
【0049】図14を参照すると、本発明の第四の実施
例である遅延故障テストパターン発生方法は、速度情報
580の作成の手順が異なる点以外は第三の実施例の図
10と同様の手順になっている。すなわち、この第四の
実施例では、クロック展開型パターン510に基づいて
遅延シミュレーションステップ600にて遅延シミュレ
ーションを行いシミュレーション結果570を出力す
る。そして、超過検出ステップ650によりシミュレー
ション結果570から速度情報580を生成する。
【0050】遅延シミュレーションステップ600で
は、対象回路の遅延シミュレーションを行い、各展開パ
ターン番号毎に、パターンが入力されてから各出力が変
化するまでの時間間隔をシミュレーション結果570と
して出力する。すなわち、このシミュレーション結果5
70によれば、各パターン毎の各出力への遅延時間を知
ることができる。
【0051】超過検出ステップ650では、このシミュ
レーション結果570の各パターンに対する各出力への
遅延時間と予め指定された時間間隔とを比較し、この予
め指定された時間間隔を超過するものを検出する。そし
て、超過する旨検出したパターンについては”低速”、
超過する旨検出しなかったパターンについては”高速”
を速度情報580に出力する。なお、この速度情報58
0におけるパターン番号は展開パターン番号が指定され
ているため、速度変更ステップ750ではパターン対応
情報560を参照することにより、定義パターン番号に
よる速度情報585を生成する。
【0052】このように、本発明の第四の実施例である
遅延故障テストパターン発生方法によれば、遅延シミュ
レーションステップ600による遅延シミュレーション
結果に基づいて速度情報を定めるようにしたため、より
現実のLSIに近い遅延時間を前提にして高速なLSI
テストを行うことができる。
【0053】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よると、LSIテスタに与えるテストパターンから定義
型クロックを指定可能なパターンを検出して、高速テス
ト向けのテストパターンを自動的に発生することができ
る。また、LSIテスタに与えるテストパターンからモ
ジュレーションに適合するパターンを検出して、ホール
ドタイムテスト向けのテストパターンを自動的に発生す
ることができる。さらに、LSIテスタに与えるテスト
パターンを自動発生した際、高速テストをさせない範囲
を指定することができる。また、この際、遅延シミュレ
ーション結果に基づいて高速テストをさせない範囲を設
定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遅延故障テストパターン発生方法の第
一の実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明が適用される回路図の一例を示す図であ
る。
【図3】本発明の第一の実施例の適用例を示す図であ
る。
【図4】本発明の第一の実施例における速度情報の構成
を示す図である。
【図5】本発明の第一の実施例におけるストローブ型変
換ステップの処理手順を示す図である。
【図6】本発明の遅延故障テストパターン発生方法の第
二の実施例の構成を示す図である。
【図7】本発明の第二の実施例の適用例を示す図であ
る。
【図8】本発明の第二の実施例におけるモジュレーショ
ン情報の構成を示す図である。
【図9】本発明の第二の実施例におけるモジュレーショ
ン型変換ステップの処理手順を示す図である。
【図10】本発明の遅延故障テストパターン発生方法の
第三の実施例の構成を示す図である。
【図11】本発明の第三の実施例における速度指定情報
の一例を示す図である。
【図12】本発明の第三の実施例におけるパターン対応
情報の一例を示す図である。
【図13】本発明の第三の実施例におけるストローブ型
変換ステップの処理手順を示す図である。
【図14】本発明の遅延故障テストパターン発生方法の
第四の実施例の構成を示す図である。
【符号の説明】
100 ストローブ型変換ステップ 200 モジュレーション型変換ステップ 300 ストローブ型変換ステップ 400 ストローブ型変換ステップ 510 クロック展開型パターン 520 クロック定義型パターン 530 ストローブ情報 535 モジュレーション情報 540,545,580,585 速度情報 550 速度指定情報 560 パターン対応情報 570 シミュレーション結果 650 超過検出ステップ 700,750 速度変換ステップ 800 オブジェクト生成ステップ 900 テスタオブジェクト

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック信号の一周期をそのレベルによ
    って3パターンに分けて各パターンにおけるテスト対象
    回路の少なくとも一つの入力信号を設定したクロック展
    開型パターンを変換して、このクロック展開型パターン
    の少なくとも一部についてクロック信号の一周期を1パ
    ターンとして表現したクロック定義型パターンと、前記
    クロック展開型パターンおよび前記クロック定義型パタ
    ーンに応じて高速または低速のいずれかを示すテスト速
    度を保持する速度情報と、遅延故障テストの際に期待値
    との比較を行うべきタイミングを保持するストローブ情
    報とを生成する変換ステップと、 前記クロック定義型パターンと前記ストローブ情報と前
    記速度情報とから遅延故障テスト用のテストパターンを
    生成する生成ステップとを含むことを特徴とする遅延故
    障テストパターン発生方法。
  2. 【請求項2】 前記変換ステップは、 前記クロック信号と前記入力信号とが同時に変化してい
    なければ、クロック信号の一周期を1パターンとして表
    現するとともに前記速度情報として高速である旨を指定
    してさらに前記ストローブ情報としてクロックの変化の
    直前のタイミングを指定し、 前記クロック信号と前記入力信号とが同時に変化してい
    れば、前記速度情報として低速である旨を指定してさら
    に前記ストローブ情報として当該パターンの最後のタイ
    ミングを指定することを特徴とする請求項1記載の遅延
    故障テストパターン発生方法。
  3. 【請求項3】 前記変換ステップは、前記入力信号を遅
    延させる時間幅を指定するモジュレーション情報をさら
    に生成することを特徴とする請求項1記載の遅延故障テ
    ストパターン発生方法。
  4. 【請求項4】 前記変換ステップはさらに、 前記クロック信号と前記入力信号とが同時に変化してい
    なければ、前記モジュレーション情報としてモジュレー
    ション対象となる旨を指定し、 前記クロック信号と前記入力信号とが同時に変化してい
    れば、前記モジュレーション情報としてモジュレーショ
    ン対象とならない旨を指定することを特徴とする請求項
    3記載の遅延故障テストパターン発生方法。
  5. 【請求項5】 クロック信号の一周期をそのレベルによ
    って3パターンに分けて各パターンにおけるテスト対象
    回路の少なくとも一つの入力信号を設定したクロック展
    開型パターンを変換して、このクロック展開型パターン
    の少なくとも一部についてクロック信号の一周期を1パ
    ターンとして表現したクロック定義型パターンと、前記
    各パターンのテスト速度を保持する第一の速度情報と、
    遅延故障テストの際に期待値との比較を行うべきタイミ
    ングを保持するストローブ情報と、前記クロック展開型
    パターンのパターン番号と前記クロック定義型パターン
    のパターン番号との対応を保持するパターン対応情報と
    を生成する変換ステップと、 前記パターン対応情報を参照して前記各パターンのテス
    ト速度を強制的に指定する速度指定情報に基づいて前記
    第一の速度情報の一部を変更して第二の速度情報を生成
    する速度変更ステップと、 前記クロック定義型パターンと前記ストローブ情報と前
    記第二の速度情報とから遅延故障テスト用のテストパタ
    ーンを生成する生成ステップとを含むことを特徴とする
    遅延故障テストパターン発生方法。
  6. 【請求項6】 クロック信号の一周期をそのレベルによ
    って3パターンに分けて各パターンにおけるテスト対象
    回路の少なくとも一つの入力信号を設定したクロック展
    開型パターンを変換して、このクロック展開型パターン
    の少なくとも一部についてクロック信号の一周期を1パ
    ターンとして表現したクロック定義型パターンと、遅延
    故障テストの際に期待値との比較を行うべきタイミング
    を保持するストローブ情報と、前記クロック展開型パタ
    ーンのパターン番号と前記クロック定義型パターンのパ
    ターン番号との対応を保持するパターン対応情報とを生
    成する変換ステップと、 前記クロック展開型パターンについて遅延シミュレーシ
    ョンを行う遅延シミュレーションステップと、 この遅延シミュレーションステップによるシミュレーシ
    ョン結果に関して、予め指定された時間を超過している
    パターンを検出して、前記各パターンのテスト速度を保
    持する第一の速度情報を作成する検出ステップと、 前記パターン対応情報を参照して前記第一の速度情報に
    基づいて第二の速度情報を生成する速度変更ステップ
    と、 前記クロック定義型パターンと前記ストローブ情報と前
    記第二の速度情報とから遅延故障テスト用のテストパタ
    ーンを生成する生成ステップとを含むことを特徴とする
    遅延故障テストパターン発生方法。
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