JP3149795B2 - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

内燃機関用点火装置

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JP3149795B2 JP19898096A JP19898096A JP3149795B2 JP 3149795 B2 JP3149795 B2 JP 3149795B2 JP 19898096 A JP19898096 A JP 19898096A JP 19898096 A JP19898096 A JP 19898096A JP 3149795 B2 JP3149795 B2 JP 3149795B2
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武 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の始動を
禁止する条件が成立しているときに機関の始動を阻止す
る安全回路を備えた電流遮断形の内燃機関用点火装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関、特に車両用の内燃機関におい
ては、機関の出力軸と負荷との間に設けられた変速機の
ギアポジションがニュートラル位置になかったり、ブレ
ーキが破損していたり、エンジンオイルのレベルが異常
に低かったりした場合に、安全のために機関の始動を禁
止する安全回路を設けることが多い。また二輪車におい
ては、そのスタンドが起立したままの状態で走行すると
危険であるため、スタンドが起立している状態で始動操
作が行なわれた場合に点火動作を停止させて機関の始動
を禁止する安全回路を設けることがある。
【0003】安全回路を備えた従来の電流遮断形の点火
装置として、図3に示したものがある。同図において1
は電流遮断形の点火回路、2´は安全回路である。点火
回路1は、点火コイル3と、一次電流制御用トランジス
タ4と、トランジスタ制御回路5とにより構成されてい
る。
【0004】点火コイル3は、少なくともその一次コイ
ルが内燃機関により駆動される磁石発電機内に設けられ
ていて、該点火コイルの一次コイル3aには、機関の回
転に同期して交流電圧が誘起する。点火コイルの一次コ
イル3a及び二次コイル3bの一端は接地され、二次コ
イル3bの他端は図示しない機関の気筒に取り付けられ
た点火プラグ6の他端に接続されている。
【0005】図示の一次電流制御用トランジスタ4はN
PNトランジスタからなっていて、そのコレクタエミッ
タ間回路が、コレクタを接地側に向けた状態で一次コイ
ル3aの両端に並列に接続され、該トランジスタ4が導
通したときに一次コイル3aに短絡電流が流れるように
なっている。
【0006】トランジスタ制御回路5は、点火コイルの
一次コイル3aに該一次コイルの接地側の端子が正電位
になる図示の実線矢印方向の極性の正方向電圧が誘起し
たときに一次電流制御用トランジスタ4にベース電流を
与えて該トランジスタを導通状態にし、内燃機関の点火
時期にトランジスタ4を遮断状態にする。トランジスタ
4を導通状態から遮断状態にすることにより、点火コイ
ルの一次コイル3aに高い電圧を誘起させ、この電圧を
更に昇圧して該点火コイルの二次コイル3bに点火用高
電圧を誘起させる。この点火用高電圧により点火プラグ
6に火花を生じさせて機関を点火する。
【0007】安全回路2´は、安全スイッチ201と、
点火阻止用スイッチ202と、点火阻止制御用スイッチ
203と、制御電源回路204と、点火阻止制御用スイ
ッチ203に導通信号を与える導通信号供給用スイッチ
回路205とを備えた回路からなっている。
【0008】点火阻止用スイッチ202は、トランジス
タ202aをスイッチ素子として用いたもので、トラン
ジスタ202aのコレクタは点火コイルの一次コイル3
aの一端に接続され、エミッタはダイオード206を通
して一次コイル3aの他端に接続されている。この点火
阻止用スイッチ202のトランジスタ202aは、機関
の始動を禁止するときに導通状態に保持される。トラン
ジスタ202aが導通状態に保持されると、点火コイル
の一次コイル3aが該トランジスタ202aとダイオー
ド206とを通して短絡されるため、点火コイルの一次
電流の遮断が行なわれなくなって点火用高電圧の発生が
阻止され、機関の始動が阻止される。
【0009】点火阻止制御用スイッチ203は、トラン
ジスタ202aのベース及びエミッタにそれぞれコレク
タ及びエミッタを接続したトランジスタ203aを備え
ていて、該トランジスタ203aが導通状態にあるとき
にトランジスタ202aを遮断状態にして点火阻止用ス
イッチ202を遮断状態に保持し、トランジスタ203
aが遮断状態にあるときにトランジスタ202aの導通
を許容する。
【0010】制御電源回路204は、点火コイルの一次
コイル3aが図示の破線矢印方向の逆方向電圧を発生し
たときに、該逆方向電圧でダイオード204aと抵抗2
04dとダイオード204bとを通して電源コンデンサ
204cを充電する回路からなっていて、コンデンサ2
04cの両端に制御用直流電圧を発生する。
【0011】導通信号供給用スイッチ回路205は、電
源コンデンサ204cの正極側端子及び点火阻止制御用
スイッチ203の導通信号入力端子にそれぞれアノード
及びカソードを接続したPUT(プログラマブルユニジ
ャンクショントランジスタ)205aと、該PUTのゲ
ートアノード間に接続された抵抗205bとを備えてい
て、PUT205aが導通したときに制御電源回路20
4から点火阻止制御用スイッチ203に導通信号(トラ
ンジスタ203aのベース電流)を与えて、該点火阻止
制御用スイッチ203(トランジスタ203a)を導通
させる。
【0012】安全スイッチ201は、機関の始動を禁止
する条件が成立しているか否かを検出するためのスイッ
チで、図示の例では、機関の始動を禁止する条件が成立
しているときにオフ状態にあり、機関の始動を許可する
条件が成立しているときにオン状態になるスイッチから
なっている。このスイッチは、例えば、変速機がニュー
トラル位置にあるときにオン状態になり、該変速機がニ
ュートラル位置以外の位置にあるときにオフ状態になる
ように設けられている。安全スイッチ201の一端は点
火阻止用スイッチ202を構成するトランジスタ202
aのエミッタに接続され、他端はカソードを該安全スイ
ッチの他端側に向けたダイオード207及び208を通
してPUTのゲートにつながる回路及びトランジスタ2
02aのベースにそれぞれ接続されている。
【0013】図3に示した点火装置において、機関の始
動時に変速機がニュートラル位置以外の位置にあって、
安全スイッチ201がオフ状態にあると、始動操作が行
なわれて一次コイル3aに図示の実線矢印方向の正方向
電圧が誘起したときに、一次コイル3aから抵抗202
bを通して点火阻止用スイッチ202を構成するトラン
ジスタ202aにベース電流が与えられ、該トランジス
タ202aが導通する。トランジスタ202aは一次コ
イル3aに正方向電圧が誘起している間導通状態を保持
するため、点火コイルの一次電流の遮断が行なわれなく
なり、点火用高電圧の発生が阻止される。従って機関の
始動時に安全スイッチ201がオフ状態にあるときに
は、機関の点火は行なわれず、機関の始動が阻止され
る。
【0014】これに対し、機関の始動時に変速機がニュ
ートラル位置にあって、安全スイッチ201がオン状態
にあるときには、始動操作が行なわれて、点火コイルの
一次コイル3aに図示の実線矢印方向の正方向電圧が誘
起したときに一次コイル3aから抵抗202bを通して
トランジスタ202aに与えられるベース電流がダイオ
ード208と安全スイッチ201とを通して該トランジ
スタ202aから側路されるため、該トランジスタ20
2aの導通が阻止される。このとき点火回路1は点火用
高電圧を発生するため、点火動作は正常に行なわれ、機
関の始動は支障なく行なわれる。
【0015】機関の回転により、点火コイルの一次コイ
ル3aに図示の破線矢印方向の逆方向電圧が誘起する
と、電源コンデンサ204cが図示の極性に充電され
る。安全スイッチ201がオン状態にあるときには、電
源コンデンサ204cの電荷がPUT205aのアノー
ドゲート間回路と抵抗205cとダイオード207と安
全スイッチ201とを通して放電するため、PUT20
5aにゲート信号が与えられ、該PUTが導通して電源
コンデンサ204cからトランジスタ203aにベース
電流を与える。これによりトランジスタ203aが導通
し、トランジスタ202aの導通を阻止する。PUTは
自己保持機能を有し、一旦導通すると、機関が回転して
いて電源コンデンサ204cが充電されている限り、導
通状態を保持してトランジスタ203aにベース電流を
与え続けるため、機関が始動した後は、トランジスタ2
03aが導通状態に保持され、トランジスタ202a
(点火阻止用スイッチ)が遮断状態に保持される。従っ
て、機関が始動した後は、安全スイッチ201がオフ状
態になっても(例えば変速機がニュートラル位置以外の
位置に切り替えられても)、点火動作は支障なく行なわ
れる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】図3に示した従来の点
火装置において、安全スイッチ201とダイオード20
7及び208のカソードとの間を接続している接続線が
接地されたとすると、機関の始動時に安全スイッチ20
1がオフ状態にあったとしても、点火コイルの一次コイ
ル3aに図示の破線矢印方向の逆方向電圧が誘起したと
きに、一次コイル3a→ダイオード204a→抵抗20
4d→抵抗205b及びPUTのアノードゲート間回路
→抵抗205c→ダイオード207→接地回路→一次コ
イル3aの経路で電流が流れてPUT205aにゲート
信号が与えられる。そのため、安全スイッチ201の接
続線が接地されると、安全スイッチ201の状態の如何
に係わりなく、トランジスタ203aが導通してトラン
ジスタ202aの導通を阻止し、点火動作を行なわせて
しまう。
【0017】また安全スイッチ201とトランジスタ2
02aのエミッタとの間を接続している接続線が接地さ
れた場合にも、無条件でトランジスタ202aの導通が
阻止されるため、安全スイッチの状態の如何に係わりな
く点火動作が行なわれてしまう。
【0018】このように、従来の点火装置では、安全ス
イッチ201の接続線が何らかの原因で接地された状態
になったときに、安全スイッチの状態の如何に係わりな
く機関の始動時に点火動作が行なわれてしまうため、安
全回路2´がその機能を果たすことができなくなるとい
う問題があった。
【0019】本発明の目的は、安全スイッチの接続線が
接地された状態になった場合に機関の始動を阻止するこ
とができるようにして、安全回路の機能が損なわれたま
まの状態で機関が運転されるのを防止することができる
ようにした内燃機関用点火装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、その実施の一
形態を示す図1に見られるように、電流遮断形の点火回
路1と、機関の始動を禁止する条件が成立しているとき
に点火回路が点火用高電圧を発生するのを阻止して機関
の始動を阻止する安全回路2とを備えた内燃機関用点火
装置に係わるものである。
【0021】電流遮断形の点火回路1は、一端が接地さ
れた一次コイル及び二次コイルを有し、内燃機関により
駆動される磁石発電機内に設けられて、内燃機関の回転
に同期して一次コイルに交流電圧を誘起する点火コイル
3と、コレクタエミッタ間回路が点火コイルの一次コイ
ルに対して並列に接続された一次電流制御用トランジス
タ4と、点火コイルの一次コイルに該一次コイルの一端
側の端子が正電位になる極性の正方向電圧が誘起したと
きに一次電流制御用トランジスタ4を導通状態にし、内
燃機関の点火時期に一次電流制御用トランジスタを遮断
状態にするトランジスタ制御回路5とを備えて、一次電
流制御用トランジスタが遮断状態になったときに点火コ
イルの二次コイル3bに点火用高電圧を誘起させる回路
により構成される。
【0022】また安全回路2は、内燃機関の始動が許容
される状態にあるときに第1の状態(図1の例ではオン
状態)にあり、内燃機関の始動が禁止される状態にある
ときに第2の状態(図1の例ではオフ状態)になる安全
スイッチ2Aを備えて、内燃機関の始動の際に該安全ス
イッチ2Aが第1の状態にあるときに点火回路1が点火
用高電圧を発生するのを許容し、内燃機関の始動の際に
安全スイッチ2Aが第2の状態にあるときには点火回路
1が点火用高電圧を発生するのを阻止する回路である。
【0023】本発明においては、上記安全回路2が、点
火コイルの一次コイル3aに上記正方向電圧と逆極性の
逆方向電圧が誘起したときに該逆方向電圧により充電さ
れる電源コンデンサC2 を備えて制御用直流電圧を発生
する制御電源回路2Dと、一次コイルの両端に並列に接
続されるとともにトリガ信号入力端子が一次コイルの一
端に結合され、該一次コイルに誘起する正方向電圧によ
りトリガ信号が与えられて導通状態になる点火阻止用ス
イッチ2Bと、点火阻止用スイッチ2Bのトリガ信号入
力端子と点火コイルの一次コイル3aの他端との間に接
続され、導通信号が与えられたときに導通して点火阻止
用スイッチ2Bにトリガ信号が与えられるのを阻止する
点火阻止制御用スイッチ2Cと、点火コイルの一次コイ
ルの一端と点火阻止制御用スイッチ2Cの導通信号入力
端子との間に設けられていて、制御信号が与えられたと
きに導通して一次コイル3aに誘起する正方向電圧によ
り点火阻止制御用スイッチ2Cに導通信号を与える第1
の導通信号供給用スイッチ2Eと、制御電源回路の出力
端子と点火阻止制御用スイッチ2Cの導通信号入力端子
との間に設けられていて、制御信号が与えられたときに
導通して制御電源回路の出力電圧により点火阻止制御用
スイッチ2Cに導通信号を与える第2の導通信号供給用
スイッチ2Fと、安全スイッチ2Aが第1の状態にある
ときに一次コイル3aに誘起する正方向電圧により第1
の導通信号供給用スイッチ2Eに制御信号を供給し、安
全スイッチ2Aが第2の状態にあるときには該制御信号
の供給を停止する第1の制御信号供給回路と、安全スイ
ッチ2Aが第1の状態にあるときに制御電源回路2Dの
出力で第2の導通信号供給用スイッチ2Fに制御信号を
供給し、安全スイッチが第2の状態にあるときには該制
御信号の供給を停止する第2の制御信号供給回路とを備
えている。
【0024】上記第2の導通信号供給用スイッチ2E
は、機関の運転中、制御電源回路から点火阻止制御用ス
イッチに導通信号を与え続けるために設けられている。
従って、該第2の導通信号供給用スイッチ2Eとして
は、一旦トリガされた後は制御電源回路が制御用直流電
圧を発生している限り導通状態を保持する自己保持機能
を備えたものを用いるのが好ましい。
【0025】上記安全スイッチ2Aはその一端が一次コ
イル3aの他端(非接地側端子)に接続された状態で設
けられ、該安全スイッチの両端には、点火コイルの一次
コイルの他端にアノードを接続した誤動作防止用ダイオ
ードD7 が並列に接続されている。
【0026】上記のように構成すると、安全スイッチの
一端と点火コイルの一次コイルの他端との間を接続する
接続線が何らかの原因で接地された場合に、点火コイル
の一次コイルの両端が接地された状態になり、該一次コ
イルが接地回路を通して短絡されることになるため、安
全スイッチ2Aの状態の如何に係わりなく点火動作は行
なわれなくなる。
【0027】安全スイッチの他端側が接地された場合に
は、点火コイルの一次コイルに逆方向電圧が誘起したと
きに、該逆方向電圧が誤動作防止用ダイオードと接地回
路とを通して短絡されるため、制御電源回路2Dの電源
コンデンサC2 は充電されることがない。また制御電源
回路の電源コンデンサC2 に残留していた電荷は、安全
スイッチ2Aの他端側が接地された際に、第2の導通信
号供給用スイッチ2Fに制御信号を与える第2の制御信
号供給回路を通して放電してしまう。そのため、制御電
源回路2Dから第2の導通信号供給用スイッチ2Fを通
して点火阻止制御用スイッチ2Cに導通信号を与えるこ
とはできなくなる。また安全スイッチ2Aの他端側が接
地された状態では、点火コイルの一次コイル3aに正方
向電圧が誘起したときに第1の導通信号供給用スイッチ
2Eに電圧が印加されず、該第1の導通信号供給用スイ
ッチが導通することができないため、該第1の導通信号
供給用スイッチを通して点火阻止制御用スイッチ2Cに
導通信号が与えられることもない。そのため、点火阻止
制御用スイッチ2Cは導通することができず、点火コイ
ルの一次コイルに正方向電圧が誘起すると直ちに点火阻
止用スイッチ2Bが導通して点火コイルの一次コイル3
aを短絡する。従って点火回路1は点火用高電圧を発生
することができず、点火動作は行なわれない。
【0028】上記のように構成すると、安全スイッチ2
Aの一端側及び他端側のいずれが接地された場合でも、
安全スイッチの状態の如何に係わりなく点火動作が行な
われるのを阻止することができるため、安全回路2の機
能が正常に働かない状態で機関の始動が行なわれるのを
防ぐことができる。
【0029】上記安全スイッチ2Aは、例えば、内燃機
関の始動が許容される状態にあるときにオン状態にあ
り、内燃機関の始動が禁止される状態にあるときにオフ
状態になるように設ける。
【0030】この場合、安全回路2の点火阻止制御用ス
イッチ2Cは例えば、点火阻止用スイッチ2Bのトリガ
信号入力端子と点火コイルの一次コイル3aの他端との
間にコレクタエミッタ間回路が接続され、オンレベル以
上のベース電流が与えられたときに導通して点火阻止用
スイッチにトリガ信号が与えられるのを阻止する点火阻
止制御用トランジスタTR1 により構成できる。
【0031】また第1の導通信号供給用スイッチ2E
は、点火コイルの一次コイルの一端(接地側端子)にエ
ミッタが抵抗を通して接続されるとともにコレクタが前
記点火阻止制御用トランジスタのベースに接続されてオ
ンレベル以上のベース電流が与えられたときに導通して
一次コイルに誘起する正方向電圧で点火阻止制御用トラ
ンジスタTR4 にオンレベル以上のベース電流を与える
ベース電流供給用PNPトランジスタTR2 により構成
できる。
【0032】更に、第2の導通信号供給用スイッチ2F
は、制御電源回路2Dの正極性側の出力端子に抵抗を通
してアノードが接続されるとともにカソードが点火阻止
制御用トランジスタTR1 のベースに接続され、アノー
ドゲート間にオンレベル以上のゲート信号が与えられた
ときに導通して制御電源回路2Dから点火阻止制御用ト
ランジスタTR1 にオンレベル以上のベース電流を与え
るベース電流供給用PUTにより構成することができ
る。
【0033】この場合、安全スイッチ2Aの一端は一次
コイル3aの他端に接続し、安全スイッチ2Aの他端
は、該安全スイッチの他端側にカソードを向けた第1及
び第2の逆流阻止用ダイオードD5 及びD6 を通してベ
ース電流供給用PNPトランジスタTR2 のベース及び
ベース電流供給用PUTのゲートにそれぞれつながる回
路に接続する。また安全スイッチ2Aの両端には、点火
コイルの一次コイルの他端にアノードを接続した誤動作
防止用ダイオードD7 を並列に接続しておく。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係わる点火装置の
構成例を示したもので、同図において1は点火回路、2
は内燃機関と負荷との間に設けられる変速機のギアポジ
ションがニュートラル位置以外の位置にあるときに機関
の始動を禁止する安全回路である。
【0035】図示の点火回路1は、図3に示したものと
同様のもので、一端が接地された一次コイル3a及び3
bを有する点火コイル3と、コレクタ及びエミッタをそ
れぞれ一次コイル3aの一端(接地側端子)及び他端
(非接地側端子)に接続したNPNトランジスタからな
る一次電流制御用トランジスタ4と、該トランジスタ4
を制御するトランジスタ制御回路5とからなっている。
【0036】点火コイル3は少なくともその一次コイル
3aが、内燃機関により駆動される磁石発電機内に設け
られていて、該一次コイル3aには、機関の回転に同期
して交流電圧が誘起する。
【0037】トランジスタ制御回路5は、点火コイルの
一次コイルに該一次コイルの接地側の端子が正電位にな
る極性の正方向電圧が誘起したときに一次電流制御用ト
ランジスタ4を導通状態にし、内燃機関の点火時期に一
次電流制御用トランジスタを遮断状態にする回路で、こ
の制御回路5は、例えば、一次コイル3aが図示の実線
矢印方向の正方向電圧Ve1を発生したときにトランジス
タ4にオンレベル以上のベース電流を与える回路と、ト
ランジスタ4のベースエミッタ間に接続されたトランジ
スタやサイリスタ等の遮断制御用スイッチ素子と、一次
コイル3aの両端の電圧を検出して、一次コイル3aの
両端の電圧が所定値に達したとき(一次コイル3aから
トランジスタ4のコレクタエミッタ間を通して流れる一
次電流が所定値に達したとき)に遮断制御用スイッチ素
子を導通させてトランジスタ4を遮断状態にする回路と
により構成できる。
【0038】安全回路2は、安全スイッチ2Aと、点火
阻止用スイッチ2Bと、点火阻止制御用スイッチ2C
と、制御電源回路2Dと、第1の導通信号供給用スイッ
チ2Eと、第2の導通信号供給用スイッチ2Fと、第1
及び第2の導通信号供給用スイッチ2E及び2Fにそれ
ぞれ制御信号を与える第1及び第2の制御信号供給回路
とを備えている。
【0039】安全スイッチ2Aは、内燃機関の始動が許
容される状態にあるときに第1の状態にあり、内燃機関
の始動が禁止される状態にあるときに第2の状態になる
スイッチである。
【0040】図示の例では、安全スイッチ2Aが内燃機
関と負荷との間に設けられる変速機のギアポジションを
検出して動作するスイッチからなり、変速機のギアポジ
ションがニュートラル位置にあるときに安全スイッチ2
Aがオン状態にあり、変速機のギアポジションがニュー
トラル位置以外の位置にあるときに安全スイッチ2Aが
オフ状態にあるようになっている。即ち、この例では、
安全スイッチのオン状態を第1の状態とし、オフ状態を
第2の状態としている。
【0041】点火阻止用スイッチ2Bは、一次コイル3
aの両端に並列に接続されるとともに、トリガ信号入力
端子が一次コイル3aの一端に結合されて、一次コイル
3aに誘起する正方向電圧によりトリガ信号が与えられ
て導通状態になるスイッチで、図示の例では、この点火
阻止用スイッチが、アノード及びカソードをそれぞれ点
火コイルの一次コイル3aの一端及び他端に接続した点
火阻止用サイリスタTh1と、該サイリスタTh1のゲート
カソード間に接続された抵抗R1 と、サイリスタTh1の
ゲートアノード間に接続されたトリガ信号供給用抵抗R
2 とからなっている。
【0042】点火阻止制御用スイッチ2Cは、点火阻止
用スイッチ2Bのトリガ信号入力端子(図示の例ではサ
イリスタTh1のゲート)と点火コイルの一次コイルの他
端との間に接続されて、導通した際に点火阻止用スイッ
チ2Bにトリガ信号が与えられるのを阻止するスイッチ
である。このスイッチは、コレクタ及びエミッタをそれ
ぞれサイリスタTh1のゲート及びカソードに接続したN
PNトランジスタからなる点火阻止制御用トランジスタ
TR1 と、該トランジスタTR1 のコレクタエミッタ間
に、アノードをエミッタ側に向けた状態で並列接続され
たダイオードD1 とにより構成されている。
【0043】点火阻止制御用トランジスタTR1 が導通
している状態では、点火阻止用サイリスタTh1のゲート
信号がトランジスタTR1 のコレクタエミッタ間を通し
て該サイリスタから側路されるため、サイリスタTh1に
はトリガ信号が与えられない。このときサイリスタTh1
は遮断状態を保持して点火回路1が点火用高電圧を発生
するのを許容する。
【0044】これに対し、トランジスタTR1 が遮断し
ている状態では、一次コイル3aが正方向電圧Ve1を発
生したときに、該正方向電圧により抵抗R2 を通してサ
イリスタTh1にトリガ信号が与えられるため、該サイリ
スタTh1が導通する。サイリスタTh1は、一度導通する
と、所定の保持電流が流れている限り導通状態を保持す
るため、一次コイル3aに正方向電圧Ve1が誘起する全
期間、一次コイル3aがサイリスタTh1により短絡され
た状態に保持される。この状態では、点火コイルの一次
電流を遮断することができないため、点火コイル3は点
火用高電圧を発生することができず、点火動作は行なわ
れない。
【0045】制御電源回路2Dは、一次コイル3aの他
端にアノードを接続した第1の整流用ダイオードD2
と、ダイオードD2 のカソードに一端を接続した第1の
電源コンデンサC1 と、コンデンサC1 の他端にアノー
ドが接続され、一次コイル3aの一端にカソードが接続
された第2の整流用ダイオードD3 と、第1の電源コン
デンサC1 の一端にアノードが接続された電荷移行用ダ
イオードD4 と、ダイオードD4 と一次コイル3aの他
端との間に接続された第2の電源コンデンサC2と、点
火コイルの一次コイル3aの他端と第1の電源コンデン
サC1 の他端(負極性側端子)との間に接続された抵抗
R9 とからなっている。
【0046】この制御電源回路2Dにおいては、一次コ
イル3aが図示の破線矢印方向の逆方向電圧Ve2を発生
したときにダイオードD2 及びD3 を通して第1の電源
コンデンサC1 が図示の極性に充電される。一次コイル
3aに誘起する逆方向電圧Ve2がピークを過ぎると、コ
ンデンサC1 の電荷がダイオードD4 と抵抗R9 とを通
して第2の電源コンデンサC2 に移行し、該コンデンサ
C2 が図示の極性に充電される。このコンデンサC2 の
両端の電圧が制御用直流電圧として用いられる。
【0047】第1の導通信号供給用スイッチ2Eは、エ
ミッタが抵抗R3 を通して一次コイル3aの一端に接続
され、コレクタがトランジスタTR1 のベース(点火阻
止制御用スイッチの導通信号入力端子)に接続されたベ
ース電流供給用PNPトランジスタTR2 からなってい
る。トランジスタTR2 のエミッタベース間には、抵抗
R4 が接続されている。トランジスタTR2 のベースに
はベース電流制限用抵抗R5 の一端が接続され、該抵抗
R5 の他端は逆流阻止用ダイオードD5 と安全スイッチ
2Aとを通して一次コイル3aの他端に接続されてい
る。トランジスタTR2 のエミッタと一次コイル3aの
他端との間には、カソードをトランジスタTR2 のエミ
ッタ側に向けた過電圧保護用のツェナーダイオードZD
が接続されている。
【0048】この例では、一次コイル3a→抵抗R3 →
トランジスタTR2 のエミッタベース→抵抗R5 →ダイ
オードD5 →安全スイッチ2A→一次コイル3aの回路
により、安全スイッチが第1の状態にあるときに一次コ
イル3aに誘起する正方向電圧Ve1により第1の導通信
号供給用スイッチ2Eに制御信号(図示の例ではトラン
ジスタTR2 のオンレベル以上のベース電流)を供給
し、安全スイッチが第2の状態にあるときには該制御信
号の供給を停止する第1の制御信号供給回路が構成され
ている。
【0049】また第2の導通信号供給用スイッチ2F
は、電源コンデンサC2 の正極性側端子(制御電源回路
2Dの出力端子)に抵抗R6 を通してアノードが接続さ
れ、カソードがトランジスタTR1 のベース(点火阻止
制御用スイッチの導通信号入力端子)に接続された導通
信号供給用PUT P1 からなっている。このPUTの
アノードゲート間には、保護用の抵抗R7 及びコンデン
サC3 が並列に接続されている。PUT P1 のゲート
にはゲート電流制限用抵抗R8 の一端が接続され、該抵
抗R8 の他端は、第2の逆流阻止用ダイオードD6 と安
全スイッチ2Aとを通して一次コイル3aの他端に接続
されている。
【0050】図示の例では、制御電源回路2Dのコンデ
ンサC2 の正極性側端子→抵抗R6→PUTのアノード
ゲート間回路→抵抗R8 →ダイオードD6 →安全スイッ
チ2A→電源コンデンサC2 の負極性側端子の回路によ
り、安全スイッチ2Aがオン状態(第1の状態)にある
ときに制御電源回路2Dの出力で第2の導通信号供給用
スイッチ2Fに制御信号(図示の例ではPUTのゲート
信号)を供給し、安全スイッチがオフ状態(第2の状
態)にあるときには該制御信号の供給を停止する第2の
制御信号供給回路が構成されている。
【0051】本発明においては、安全スイッチ2Aが、
その一端を一次コイル3aの他端に接続した状態で設け
られ、該安全スイッチ2Aの両端には、アノードを一次
コイル3aの他端に接続した誤動作防止用ダイオードD
7 が並列接続されている。
【0052】図1に示した点火装置において、機関の始
動時に変速機のギアポジションがニュートラル位置にあ
って、安全スイッチ2Aがオン状態にあるとする。この
状態で機関の始動操作が行なわれ、点火コイルの一次コ
イル3aに正方向電圧Ve1が誘起すると、一次コイル3
aから抵抗R3 とベース電流供給用PNPトランジスタ
TR2 のエミッタ及びベースと抵抗R5 とダイオードD
5 と安全スイッチ2Aとを通して電流が流れ、トランジ
スタTR2 が導通する。トランジスタTR2 が導通する
と、点火阻止制御用トランジスタTR1 にベース電流が
与えられるため、該トランジスタTR1 が導通し、サイ
リスタTh1へのトリガ信号の供給を阻止する。この状態
では、サイリスタTh1が導通することができず、該サイ
リスタTh1は点火回路1の動作に影響を与えない(点火
動作を阻止しない)。従って、一次コイル3aに正方向
電圧が誘起すると、トランジスタ制御回路5から一次電
流制御用トランジスタ4にベース電流が与えられて該ト
ランジスタが導通し、点火コイル3の一次コイルに短絡
電流(一次電流)が流れる。内燃機関の点火時期にトラ
ンジスタ制御回路5がトランジスタ4を遮断状態にする
と、点火コイルの一次電流が遮断されるため、該点火コ
イルの一次コイル3aにそれまで流れていた電流を流し
続けようとする極性の高い電圧が誘起し、この電圧が更
に昇圧されて二次コイル3bに点火用の高電圧が発生す
る。この高電圧は点火プラグ6に印加されるため、該点
火プラグに火花が生じ、機関が点火される。これにより
機関が始動する。
【0053】点火コイルの一次コイル3aに逆方向電圧
Ve2が発生すると、ダイオードD2及びD3 を通して第
1の電源コンデンサC1 が図示の極性に充電され、この
コンデンサC1 の電荷により第2の電源コンデンサC2
が図示の極性に充電される。コンデンサC2 の電荷は抵
抗R6 とPUT P1 のアノードゲート間回路と抵抗R
8 とダイオードD6 と安全スイッチ2Aとを通して放電
するため、PUT P1 にゲート信号が与えられて該P
UTが導通する。これにより点火阻止制御用トランジス
タTR1 にベース電流が与えられるため、該トランジス
タTR1 が導通し、点火阻止用サイリスタTh1へのトリ
ガ信号の供給を阻止する。PUT P1は自己保持機能
を有し、一旦導通すると安全スイッチ2Aがオフ状態に
なって該PUTへのゲート信号の供給が停止されても導
通状態を保持する。そのため、機関が始動した後は、安
全スイッチがオフ状態になってもトランジスタTR1 が
オン状態を保持し、サイリスタTh1をオフ状態に保持す
る。従って、機関の点火動作は支障なく行なわれる。
【0054】機関の運転が停止されると、制御電源回路
2Dのコンデンサの充電が行なわれなくなるため、該制
御電源回路のコンデンサからPUTとトランジスタTR
1 のベースエミッタ間とを通して流れる電流がPUTの
保持電流以下になった時点でPUTが遮断状態になる。
【0055】機関の始動時に変速機のギアポジションが
ニュートラル位置以外の位置にあって、安全スイッチ2
Aがオフ状態にある場合には、機関の始動操作が行なわ
れて一次コイル3aに正方向電圧が発生したときに、ト
ランジスタTR2 が導通することができない。またこの
ときPUTにもゲート信号が与えられないため、コンデ
ンサC2 が充電されていたとしても、該コンデンサC2
側からPUTを通してトランジスタTR1 にベース電流
が与えられることはない。従ってこの状態では、トラン
ジスタTR1 が導通することができないため、一次コイ
ル3aに正方向電圧が誘起すると、抵抗R2 を通して点
火阻止用サイリスタTh1にトリガ信号が与えられ、該サ
イリスタTh1が導通する。サイリスタTh1は一次コイル
3aに正方向電圧が発生している間導通状態を保持する
ため、該正方向電圧はすべてサイリスタTh1により短絡
され、点火回路2は点火用高電圧を発生することができ
なくなる。従って、点火動作は行なわれず、機関は始動
することはできない。
【0056】上記の点火装置において、何らかの原因に
より、安全スイッチ2Aの一端と点火コイル3の一次コ
イル3aの他端との間を接続する接続線が接地されてい
たとする。この場合には、点火コイルの一次コイル3a
の両端が接地された状態になり、該一次コイル3aが接
地回路を通して短絡されることになるため、安全スイッ
チ2Aの状態の如何に係わりなく点火動作は行なわれな
くなる。
【0057】何らかの原因により、安全スイッチ2Aの
他端とダイオードD5 及びD6 との間を接続する接続線
が接地された場合には、点火コイルの一次コイル3aに
逆方向電圧Ve2が誘起したときに、該逆方向電圧が誤動
作防止用ダイオードD7 と接地回路とを通して短絡され
るため、制御電源回路の電源コンデンサC1 は充電され
ることがなく、コンデンサC2 も充電されない。また制
御電源回路のコンデンサに電荷が残留していたとして
も、その電荷は、安全スイッチの他端側が接地された際
に、第2の導通信号供給用スイッチに制御信号を与える
第2の制御信号供給回路を通して放電してしまう。その
ため、制御電源回路2DからPUT P1を通して点火
阻止制御用とトランジスタTR1 にベース電流が与えら
れることはない。また安全スイッチ2Aの他端側が接地
された状態では、点火コイルの一次コイル3aに正方向
電圧が誘起したときにトランジスタTR2 のエミッタコ
レクタ間に電圧が印加されず、該トランジスタTR2 は
導通することができないため、該トランジスタTR2 を
通して点火阻止制御用トランジスタTR1 にベース電流
が与えられることもない。そのため、点火阻止制御用ト
ランジスタTR1 は導通することができず、点火コイル
の一次コイル3aに正方向電圧が誘起すると直ちに点火
阻止用サイリスタTh1が導通して点火コイルの一次コイ
ル3aを短絡する。従って点火回路1は点火用高電圧を
発生することができず、点火動作は行なわれない。
【0058】上記のように、本発明のように構成する
と、安全スイッチ2Aの一端側及び他端側のいずれが接
地された場合でも、安全スイッチの状態の如何に係わり
なく点火動作が行なわれるのを阻止することができるた
め、安全回路2の機能が正常に働かない状態で機関の始
動が行なわれるのを防ぐことができる。
【0059】上記の例では、安全スイッチ2Aのオン状
態及びオフ状態をそれぞれ第1の状態及び第2の状態と
したが、安全スイッチ2Aのオフ状態及びオン状態をそ
れぞれ第1の状態及び第2の状態として、安全スイッチ
2Aがオフ状態にあるときに機関の始動を許容し、安全
スイッチがオン状態にあるときに機関の始動を禁止する
ように構成することもできる。
【0060】図2は、本発明に係わる点火装置の他の構
成例を示したもので、この例では、安全スイッチ2Aが
オフ状態にあるときに機関の始動を許容し、安全スイッ
チがオン状態にあるときに機関の始動を禁止するように
している。
【0061】図2に示した例では、変速機のギアポジシ
ョンがニュートラル位置にあるときに安全スイッチ2A
がオフ状態にあり、該ギアポジションがニュートラル位
置以外の位置にあるときに安全スイッチがオン状態にな
るようになっている。この例では、ベース電流供給用ト
ランジスタTR2 としてNPNトランジスタが用いら
れ、該トランジスタTR2 のベースと一次コイル3aの
一端との間に抵抗R15が接続されている。またトランジ
スタTR2 のベースエミッタ間に抵抗R10が接続され、
該トランジスタのベースが第1の逆流阻止用ダイオード
D5 と安全スイッチ2Aとを通して一次コイル3aの他
端に接続されている。
【0062】またPUT P1 のゲートに抵抗R11を通
してNPNトランジスタTR3 のコレクタが接続され、
該トランジスタのエミッタは一次コイル3aの他端に接
続されている。トランジスタTR3 のベースとPUTの
ゲートとの間、及びトランジスタTR3 のベースとエミ
ッタとの間にそれぞれ抵抗R12及びR13が接続されてい
る。トランジスタTR3 のベースはまた、第2の逆流阻
止用ダイオードD6 と安全スイッチ2Aとを通して一次
コイル3aの他端に接続されている。その他の点は図1
の点火装置と同様に構成されている。
【0063】図2に示した点火装置においては、一次コ
イル3a→抵抗R15→トランジスタTR2 のベースエミ
ッタ間→トランジスタTR1 のベースエミッタ間→一次
コイル3aの回路とダイオードD5 及び安全スイッチ2
Aの直列回路とにより、安全スイッチが第1の状態(こ
の例ではオフ状態)にあるときに一次コイル3aに誘起
する正方向電圧Ve1により第1の導通信号供給用スイッ
チ2Eに制御信号(図示の例ではトランジスタTR2 の
オンレベル以上のベース電流)を供給し、安全スイッチ
が第2の状態(オン状態)にあるときには該制御信号の
供給を停止する第1の制御信号供給回路が構成されてい
る。
【0064】また、制御電源回路2DのコンデンサC2
の正極性側端子→抵抗R6 →PUTのアノードゲート間
回路→抵抗R11→トランジスタTR3 のコレクタエミッ
タ間回路→コンデンサC2 の負極性側端子の回路と、ダ
イオードD6 及び安全スイッチ2Aの直列回路とによ
り、安全スイッチ2Aがオフ状態(第1の状態)にある
ときに制御電源回路2Dの出力で第2の導通信号供給用
スイッチ2Fに制御信号(図示の例ではPUTのゲート
信号)を供給し、安全スイッチがオン状態(第2の状
態)にあるときに該制御信号の供給を停止する第2の制
御信号供給回路が構成されている。
【0065】図2に示した装置では、機関の始動時に変
速機のギアポジションがニュートラル位置にあって安全
スイッチがオフ状態(第1の状態)にあるときに一次コ
イル3aに誘起する正方向電圧によりベース電流供給用
トランジスタTR2 にベース電流が与えられて該トラン
ジスタTR2 が導通するため、点火阻止制御用トランジ
スタTR1 が導通して点火阻止用サイリスタTh1の導通
を阻止する。従って、機関の始動時に変速機がニュート
ラル位置にあって、安全スイッチがオフ状態にあるとき
には、機関の始動時に点火動作が支障なく行なわれ、機
関が始動する。また制御電源回路2DからPUT P1
のアノードゲート間回路と抵抗R12とを通してトランジ
スタTR3 にベース電流が流れて該トランジスタTR3
が導通するため、制御電源回路2DからPUT P1 の
アノードゲート間回路と抵抗R11とトランジスタTR3
のコレクタエミッタ間回路とを通して電流が流れて、P
UT P1 にゲート信号が与えられる。これによりPU
T P1 が導通して、制御電源回路2Dからトランジス
タTR1 にベース電流を与えるため、該トランジスタT
R1 が導通してサイリスタTh1の導通を阻止する。従っ
て、機関が始動した後の点火動作は支障なく行なわれ
る。
【0066】これに対し、機関の始動時に変速機のギア
ポジションがニュートラル位置以外の位置にあって、安
全スイッチがオン状態にあると、一次コイル3aに正方
向電圧が誘起したときにベース電流供給用トランジスタ
TR2 に与えられるベース電流がダイオードD5 と安全
スイッチ2Aとを通して該トランジスタTR2 から側路
されるため、トランジスタTR2 は導通することができ
ない。そのため、機関の始動時に一次コイル3aに正方
向電圧が誘起すると直ちに点火阻止用サイリスタTh1が
導通して一次コイル3aを短絡し、点火回路1が点火用
高電圧を出力するのを阻止する。
【0067】また機関の始動時に安全スイッチ2Aがオ
ン状態にあるときには、トランジスタTR3 に供給され
るベース電流がダイオードD6 と安全スイッチ2Aとを
通して該トランジスタから側路されるため、トランジス
タTR3 は導通することができない。このとき制御電源
回路2Dから抵抗R6 とPUT P1 のアノードゲート
間と抵抗R12及びR13とを通して微小電流が流れるが、
この微小電流の大きさはPUTを導通状態にするレベル
に達しないため、PUT P1 は導通することができな
い。そのため制御電源回路2D側から点火阻止制御用ト
ランジスタTR1 にベース電流が与えられることはな
い。
【0068】従って、機関の始動時に安全スイッチ2A
がオン状態にあるときには、点火動作が行なわれず、機
関は始動することができない。
【0069】図2の点火装置において、安全スイッチ2
Aの一端側及び他端側が接地された場合の動作は図1の
点火装置の場合と同様である。
【0070】上記の説明では、変速機のギアポジション
を安全スイッチにより検出して、機関の始動時にギアポ
ジションがニュートラル位置以外の位置にあるときに機
関の始動を禁止するように安全回路を構成する場合を例
にとったが、ブレーキの異常(例えばブレーキオイルの
異常低下)やエンジンオイルのレベルの異常低下などの
他の条件を機関の始動を禁止するための条件として用い
る場合にも、機関の始動を禁止する条件が成立したとき
に安全スイッチをオン状態またはオフ状態にするように
構成することにより、本発明を適用できるのはもちろん
である。
【0071】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、安全ス
イッチの一端側及び他端側のいずれが接地された場合で
も、安全スイッチの状態の如何に係わりなく点火動作が
行なわれるのを阻止することができるため、安全回路の
機能が正常に働かない状態で機関の始動が行なわれるの
を防ぐことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる内燃機関用点火装置の構成例を
示した回路図である。
【図2】本発明に係わる内燃機関用点火装置の他の構成
例を示した回路図である。
【図3】従来の点火装置の構成を示した回路図である。
【符号の説明】
1 点火回路 2 安全回路 2A 安全スイッチ 2B 点火阻止用スイッチ 2C 点火阻止制御用スイッチ 2D 制御電源回路 2E 第1の導通信号供給用スイッチ 2F 第2の導通信号供給用スイッチ 3 点火コイル 3a 一次コイル 3b 二次コイル 4 一次電流制御用トランジスタ 5 トランジスタ制御回路 Th1 点火阻止用サイリスタ TR1 点火阻止制御用トランジスタ TR2 ベース電流供給用トランジスタ P1 ベース電流供給用PUT D5 第1の逆流阻止用ダイオード D6 第2の逆流阻止用ダイオード D7 誤動作防止用ダイオード C1 第1の電源コンデンサ C2 第2の電源コンデンサ R1 〜R15 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−109864(JP,A) 特開 昭59−173564(JP,A) 実開 平5−58876(JP,U) 実開 平5−14566(JP,U) 実開 昭56−103672(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02P 3/08 302 F02P 3/04 304 F02P 11/04 301

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が接地された一次コイル及び二次コ
    イルを有し、内燃機関により駆動される磁石発電機内に
    設けられて、内燃機関の回転に同期して一次コイルに交
    流電圧を誘起する点火コイルと、コレクタエミッタ間回
    路が前記点火コイルの一次コイルに対して並列に接続さ
    れた一次電流制御用トランジスタと、前記点火コイルの
    一次コイルに該一次コイルの一端側の端子が正電位にな
    る極性の正方向電圧が誘起したときに前記一次電流制御
    用トランジスタを導通状態にし、内燃機関の点火時期に
    前記一次電流制御用トランジスタを遮断状態にするトラ
    ンジスタ制御回路とを備えて、前記一次電流制御用トラ
    ンジスタが遮断状態になったときに前記点火コイルの二
    次コイルに点火用高電圧を誘起させる点火回路と、 内燃機関の始動が許容される状態にあるときに第1の状
    態にあり、内燃機関の始動が禁止される状態にあるとき
    に第2の状態になる安全スイッチを備えて、内燃機関の
    始動の際に該安全スイッチが第1の状態にあるときに前
    記点火回路が点火用高電圧を発生するのを許容し、内燃
    機関の始動の際に前記安全スイッチが第2の状態にある
    ときには前記点火回路が点火用高電圧を発生するのを阻
    止する安全回路とを備えた内燃機関用点火装置におい
    て、 前記安全回路は、 前記点火コイルの一次コイルが前記正方向電圧と逆極性
    の逆方向電圧を発生したときに該逆方向電圧により充電
    される電源コンデンサを備えて制御用直流電圧を発生す
    る制御電源回路と、 前記一次コイルの両端に並列に接続されるとともにトリ
    ガ信号入力端子が前記一次コイルの一端に結合され、該
    一次コイルに誘起する正方向電圧によりトリガ信号が与
    えられて導通状態になる点火阻止用スイッチと、 前記点火阻止用スイッチのトリガ信号入力端子と前記点
    火コイルの一次コイルの他端との間に接続され、導通信
    号が与えられたときに導通して前記点火阻止用スイッチ
    にトリガ信号が与えられるのを阻止する点火阻止制御用
    スイッチと、 前記点火コイルの一次コイルの一端と前記点火阻止制御
    用スイッチの導通信号入力端子との間に設けられてい
    て、制御信号が与えられたときに導通して前記一次コイ
    ルに誘起する正方向電圧により点火阻止制御用スイッチ
    に導通信号を与える第1の導通信号供給用スイッチと、 前記制御電源回路の出力端子と前記点火阻止制御用スイ
    ッチの導通信号入力端子との間に設けられていて、制御
    信号が与えられたときに導通して前記制御電源回路の出
    力電圧により前記点火阻止制御用スイッチに導通信号を
    与える第2の導通信号供給用スイッチと、 前記安全スイッチが第1の状態にあるときに前記一次コ
    イルに誘起する正方向電圧により前記第1の導通信号供
    給用スイッチに制御信号を供給し、前記安全スイッチが
    第2の状態にあるときには該制御信号の供給を停止する
    第1の制御信号供給回路と、 前記安全スイッチが第1の状態にあるときに前記制御電
    源回路の出力で前記第2の導通信号供給用スイッチに制
    御信号を供給し、前記安全スイッチが第2の状態にある
    ときには該制御信号の供給を停止する第2の制御信号供
    給回路とを具備し、 前記安全スイッチはその一端が前記一次コイルの他端に
    接続された状態で設けられ、 前記安全スイッチの両端には、前記点火コイルの一次コ
    イルの他端にアノードを接続した誤動作防止用ダイオー
    ドが並列に接続されていることを特徴とする内燃機関用
    点火装置。
  2. 【請求項2】 一端が接地された一次コイル及び二次コ
    イルを有し、内燃機関により駆動される磁石発電機内に
    設けられて、内燃機関の回転に同期して一次コイルに交
    流電圧を誘起する点火コイルと、コレクタエミッタ間回
    路が前記点火コイルの一次コイルに対して並列に接続さ
    れた一次電流制御用トランジスタと、前記点火コイルの
    一次コイルに該一次コイルの一端側の端子が正電位にな
    る極性の正方向電圧が誘起したときに前記一次電流制御
    用トランジスタを導通状態にし、内燃機関の点火時期に
    前記一次電流制御用トランジスタを遮断状態にするトラ
    ンジスタ制御回路とを備えて、前記一次電流制御用トラ
    ンジスタが遮断状態になったときに前記点火コイルの二
    次コイルに点火用高電圧を誘起させる点火回路と、 内燃機関の始動が許容される状態にあるときにオン状態
    にあり、内燃機関の始動が禁止される状態にあるときに
    オフ状態になる安全スイッチを備えて、内燃機関の始動
    の際に該安全スイッチがオン状態にあるときに前記点火
    回路が点火用の高電圧を発生するのを許容し、内燃機関
    の始動の際に前記安全スイッチがオフ状態にあるときに
    は前記点火回路が点火用高電圧を発生するのを阻止する
    安全回路とを備えた内燃機関用点火装置において、 前記安全回路は、 前記点火コイルの一次コイルに前記正方向電圧と逆極性
    の逆方向電圧が誘起したときに該逆方向電圧により充電
    される電源コンデンサを備えて制御用直流電圧を発生す
    る制御電源回路と、 前記一次コイルの両端に並列に接続されるとともにトリ
    ガ信号入力端子が前記一次コイルの一端に抵抗を通して
    接続され、該一次コイルに誘起する正方向電圧によりト
    リガ信号が与えられて導通状態になる点火阻止用スイッ
    チと、 前記点火阻止用スイッチのトリガ信号入力端子と前記点
    火コイルの一次コイルの他端との間にコレクタエミッタ
    間回路が接続されていて、オンレベル以上のベース電流
    が与えられたときに導通して前記点火阻止用スイッチに
    トリガ信号が与えられるのを阻止する点火阻止制御用ト
    ランジスタと、 前記点火コイルの一次コイルの一端にエミッタが抵抗を
    通して接続されるとともにコレクタが前記点火阻止制御
    用トランジスタのベースに接続されて、オンレベル以上
    のベース電流が与えられたときに導通して前記一次コイ
    ルに誘起する正方向電圧で前記点火阻止制御用トランジ
    スタにオンレベル以上のベース電流を与えるベース電流
    供給用PNPトランジスタと、 前記制御電源回路の正極性側の出力端子に抵抗を通して
    アノードが接続されるとともにカソードが前記点火阻止
    制御用トランジスタのベースに接続され、アノードゲー
    ト間にオンレベル以上のゲート信号が与えられたときに
    導通して前記制御電源回路から前記点火阻止制御用トラ
    ンジスタにオンレベル以上のベース電流を与えるベース
    電流供給用PUTとを具備し、 前記安全スイッチの一端は前記一次コイルの他端に接続
    され、 前記安全スイッチの他端は、該安全スイッチの他端側に
    カソードを向けた第1及び第2のダイオードを通して前
    記ベース電流供給用PNPトランジスタのベース及び前
    記ベース電流供給用PUTのゲートにそれぞれつながる
    回路に接続され、 前記安全スイッチの両端には、前記点火コイルの一次コ
    イルの他端にアノードを接続した誤動作防止用ダイオー
    ドが並列に接続されていることを特徴とする内燃機関用
    点火装置。
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