JP3149622B2 - 食器乾燥機 - Google Patents

食器乾燥機

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JP3149622B2
JP3149622B2 JP10235293A JP10235293A JP3149622B2 JP 3149622 B2 JP3149622 B2 JP 3149622B2 JP 10235293 A JP10235293 A JP 10235293A JP 10235293 A JP10235293 A JP 10235293A JP 3149622 B2 JP3149622 B2 JP 3149622B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒーターによって加熱
された温風が分岐され、仕切られた複数個の乾燥室に供
給される食器乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、実公平4-15171 号公報に示さ
れているように、乾燥室内にまな板の支持装置等を設
け、食器類と同時にまな板等も乾燥することができるよ
うにした食器乾燥機が知られている。
【0003】しかしながら、この食器乾燥機において
は、乾燥室が一つしかなく、食器類とまな板等とを同じ
乾燥室内で同時に乾燥させるため、まな板等から発生す
る臭いが食器類にうつってしまい、食器類を使用する際
に不快感を与える等の問題が生じている。
【0004】そこで、乾燥室を仕切り、食器類とまな板
等とを別々の乾燥室で乾燥することができる食器乾燥機
が考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この食
器乾燥機においては、各乾燥室に一か所から温風を供給
するため、例えば、食器類が収納された乾燥室の乾燥が
完了しても、まな板が収納された乾燥室の乾燥が完了す
るまで、食器類が収納された乾燥室にも温風が供給され
続けるため、温風が無駄になるとともに、まな板が収納
された乾燥室には分岐された温風の一部しか供給されな
いため、まな板の乾燥に時間が掛かり不経済となるもの
である。
【0006】そこで本発明は、上記従来の技術における
問題を解決するために発明されたものであり、すなわち
その課題は、食器類とまな板等とを同時に且つ臭いがう
つらないように乾燥することができるとともに、乾燥時
間を短縮して経済的な乾燥を行うことができる食器乾燥
機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の食器
乾燥機においては、ヒーター1によって加熱された温風
が分岐され、仕切られた複数個の乾燥室2に供給される
食器乾燥機であって、各乾燥室2に対応するよう設けら
れたダンパー3と、乾燥運転を開始させるメインスイッ
チ4と、各乾燥室2の乾燥状態を別々に検出する検出手
段5と、該検出手段5の未乾燥時の出力に基づいて対応
するダンパー3を開くとともに、同検出手段5の乾燥完
了時の出力に基づいて対応するダンパー3を閉じる第一
制御手段6とを備えてなることを特徴とするものであ
る。
【0008】本発明の請求項2の食器乾燥機において
は、ヒーター1によって加熱された温風が分岐され、仕
切られた複数個の乾燥室2に供給される食器乾燥機であ
って、各乾燥室2に対応するよう設けられたダンパー3
と、乾燥運転を開始させるメインスイッチ4と、各乾燥
室2の中から乾燥に供する乾燥室2を選択する選択スイ
ッチ7と、該選択スイッチ7の出力に基づいて乾燥に供
する乾燥室2に対応するダンパー3を開くとともに、乾
燥に供さない乾燥室2に対応するダンパー3を閉じる第
二制御手段8と、各乾燥室2の乾燥状態を別々に検出す
る検出手段5と、該検出手段5の出力に基づいてダンパ
ー3を閉じる第三制御手段9とを備えてなることを特徴
とするものである。
【0009】本発明の請求項3の食器乾燥機において
は、ヒーター1によって加熱された温風が分岐され、仕
切られた複数個の乾燥室2に供給される食器乾燥機であ
って、各乾燥室2に対応するよう設けられたダンパー3
と、乾燥運転を開始させるメインスイッチ4と、各乾燥
室2の中から乾燥に供する乾燥室2を選択する選択スイ
ッチ7と、該選択スイッチ7の出力に基づいて乾燥に供
する乾燥室2に対応するダンパー3を開くとともに、乾
燥に供さない乾燥室2に対応するダンパー3を閉じる第
二制御手段8と、外気温を測定する測定手段10と、該
測定手段10の出力に基づいて各乾燥室2の乾燥時間を
算出する演算手段11と、該演算手段11の出力に基づ
いてダンパー3を閉じる第四制御手段12とを備えてな
ることを特徴とするものである。
【0010】本発明の請求項4の食器乾燥機において
は、請求項1乃至3記載の食器乾燥機において、上記全
乾燥室2の乾燥完了を検知する第一検知手段13と、該
第一検知手段13の出力に基づいてヒーター1の電源を
OFFするとともに、少なくとも乾燥に供した乾燥室2
に対応するダンパー3を開く第五制御手段14とを備え
てなることを特徴とするものである。
【0011】本発明の請求項5の食器乾燥機において
は、請求項1乃至4記載の食器乾燥機において、運転完
了を検知する第二検知手段15と、該第二検知手段15
の出力に基づいて全ダンパー3を閉じるとともに、ヒー
ター1およびファン16の電源をOFFする第六制御手
段17とを備えてなることを特徴とするものである。
【0012】本発明の請求項6の食器乾燥機において
は、請求項1乃至5記載の食器乾燥機において、運転状
態の表示を行う表示手段18を備えてなることを特徴と
するものである。
【0013】
【作用】本発明の請求項1の食器乾燥機においては、メ
インスイッチ4の投入により運転が開始され、各乾燥室
2に温風が供給される。
【0014】同時に、検出手段5により各乾燥室2の乾
燥状態の検出が開始され、初期のダンパー3の開閉状態
に係わらず、未乾燥の乾燥室2に対応するダンパー3が
開かれる。
【0015】そして、乾燥の完了(最初から、食器1
9、まな板20等の被乾燥物が収納されていない場合も
含む)にともない、乾燥完了の乾燥室2に対応するダン
パー3が閉じられて温風が遮断され、未乾燥の乾燥室2
に温風が積極的に供給される。
【0016】本発明の請求項2の食器乾燥機において
は、メインスイッチ4の投入により運転が開始され、各
乾燥室2に温風が供給される。
【0017】また、選択スイッチ7の投入により、初期
のダンパー3の開閉状態に係わらず、乾燥に供する乾燥
室2に対応するダンパー3が開かれ、また、乾燥に供さ
ない乾燥室2に対応するダンパー3が閉じられる。
【0018】同時に、検出手段5により各乾燥室2の乾
燥状態の検出が開始され、乾燥の完了にともない、乾燥
完了の乾燥室2に対応するダンパー3が閉じられて温風
が遮断され、未乾燥の乾燥室2に温風が積極的に供給さ
れる。
【0019】本発明の請求項3の食器乾燥機において
は、メインスイッチ4の投入により運転が開始され、各
乾燥室2に温風が供給される。
【0020】また、選択スイッチ7の投入により、初期
のダンパー3の開閉状態に係わらず、乾燥に供する乾燥
室2に対応するダンパー3が開かれ、また、乾燥に供さ
ない乾燥室2に対応するダンパー3が閉じられる。
【0021】同時に、測定手段10により外気温の測定
が行われ、各乾燥室2の乾燥時間が算出される。
【0022】そして、算出された乾燥時間の経過にとも
ない、乾燥完了の乾燥室2に対応するダンパー3が閉じ
られて温風が遮断され、未乾燥の乾燥室2に温風が積極
的に回される。
【0023】本発明の請求項4の食器乾燥機において
は、全ての乾燥室2の乾燥の完了にともない、ヒーター
1の電源がOFFされる。
【0024】そして、全ての乾燥室2の乾燥の完了にと
もない、少なくとも乾燥に供した乾燥室2に対応するダ
ンパー3が開かれ、常温(外気と略同等)の送風が行わ
れる。
【0025】本発明の請求項5の食器乾燥機において
は、運転の完了にともない、全てのダンパー3が閉じら
れる。
【0026】また、運転の完了にともない、全ての電源
がOFFされる。本発明の請求項6の食器乾燥機におい
ては、現在行われている運転の状態が表示される。
【0027】
【実施例】以下、本発明を、図面に示した実施例に基づ
いて詳細に説明する。
【0028】図1乃至図8の食器乾燥機は、本発明の請
求項1の一実施例で、調理台や流し台等の台所キャビネ
ット21の側部に台所キャビネット21と略同高さの下
部乾燥庫22が配置され、この下部乾燥庫22の上部に
上部乾燥庫23が配置されている。
【0029】上部乾燥庫23は台所キャビネット21側
に面した一側部およびこれに連続する正面部の一部が開
口されて出し入れ用の開口部24が形成されている。こ
の一側部および正面部の一部が開口された出し入れ用の
開口部24には、開閉自在に扉25が取り付けられてい
る。
【0030】扉25は、出し入れ用の開口部24の側面
側の縦縁部に開閉自在に取り付けられた平板状扉26
と、正面側の縦縁部に開閉自在に取り付けられたL状扉
27とで構成されている。
【0031】上部乾燥庫23の正面のL状扉27を設け
る部分を除いた部分に正面側に開口した温風ユニット収
納部28が設けられており、この温風ユニット収納部2
8内に温風ユニット29が設置されている。そして、温
風ユニット収納部28の正面開口の一側端部に点検蓋3
0の一端部が回動自在に枢支されている。そして、点検
蓋30を閉じ且つL状扉27を閉じた際に点検蓋30と
L状扉27の前面片31とが面一となるように設計され
ている。
【0032】上部乾燥庫23の下部には吸気口32が設
けられており、吸気口32は温風ユニット収納部28内
と連通されて吸気口32から吸気された空気が温風ユニ
ット収納部28内に供給されるようになっており、温風
ユニット収納部28内に供給された空気が温風ユニット
29のシロッコファン等のファン16により吸い込ま
れ、ヒーター1により加熱されて温風の供給路33に供
給されるようになっている。
【0033】上部乾燥庫23内には排気路34が設けら
れており、排気路34は上部乾燥庫23の側面上部に設
けられた排気口35に連通されている。
【0034】L状扉27の前面片31には、側面が開口
した薄箱状の布巾乾燥室36が回動自在に枢支されてお
り、布巾乾燥室36を閉じた際に布巾乾燥室36の側面
開口がL状扉27の側面片の裏面に当接して閉じられる
ようになっている。また、温風ユニット収納部28の台
所キャビネット21側の側面部には下部に温風の供給路
33に連通された布巾乾燥室側吹き出し口37が設けら
れ、上部に排気路34に連通された布巾乾燥室側排気口
38が設けられている。一方、布巾乾燥室36の背面の
下部には温風入口39が設けられ、上部には温風出口4
0が設けられている。そして、布巾乾燥室36を閉じた
状態でL状扉27を閉じると温風入口39に布巾乾燥室
側吹き出し口37が連通され、温風出口40に布巾乾燥
室側排気口38が連通されるようになっている。
【0035】そして、温風ユニット29から供給される
温風が布巾乾燥室側吹き出し口37、温風入口39を経
て布巾乾燥室36内に供給され内部に収納された布巾6
3を乾燥し、排気は温風出口40、布巾乾燥室側排気口
38を経て上部乾燥庫23に設けられた排気路34を通
り、上部乾燥庫23の側面上部に設けられた排気口35
から外部に排気されるようになっている。
【0036】布巾乾燥室36内には、布巾63を吊り下
げるための布巾掛け41が設けられている。また、布巾
乾燥室36内の下部には邪魔板42が設けられており、
温風入口39から布巾乾燥室36内に入った温風が温風
出口40から短絡して流出されることがなく、布巾乾燥
室36内をまんべんなく流れて温風出口40から排出さ
れるようになっている。
【0037】上部乾燥庫23内には、その内部に食器棚
43が設けられた食器乾燥室44が形成されており、ま
た、この食器乾燥室44には温風ユニット29から供給
される温風の供給路33に連通された温風吐出口45と
排気路34に連通された排気用出口46とが設けられて
いる。そして、温風ユニット29から供給された温風が
温風吐出口45から食器乾燥室44内に供給され、食器
乾燥室44内に収納された食器19を乾燥して排気用出
口46から排気路34を経て排気口35から外部に排気
されるようになっている。
【0038】上部乾燥庫23の下部の吸気口32の側方
には、水受け皿47が引き出し状に出し入れ自在に設け
られており、この水受け皿47には食器乾燥室44の底
部に設けられた排水孔から水が排水されるようになって
いる。
【0039】上部乾燥庫23の水受け皿47の下方に
は、まな板乾燥室48が設けられており、まな板乾燥室
48に上方が開口されたまな板収納箱49が引き出し自
在に収納されている。また、まな板乾燥室48には温風
の供給路33に連通されたまな板側温風入口50と排気
路34に連通されたまな板側温風出口51とが設けられ
ており、温風ユニット29から供給された温風がまな板
側温風入口50からまな板乾燥室48内に供給され、ま
な板収納箱49内に収納されたまな板20を乾燥してま
な板側温風出口51から排気路34を経て排気口35か
ら外部に排気されるようになっている。
【0040】台所キャビネット21と略同高さの下部乾
燥庫22は、正面が開口された箱状に形成されており、
正面開口部24に正面扉52が開閉自在に設けられてい
る。下部乾燥庫22の上部にはダクト53が設けられて
おり、このダクト53の前端上部の前開口部54が温風
ユニット29の供給路33の下端部と連通され、ダクト
53の後端下部の後開口部55が下部乾燥庫22内に開
口されている。下部乾燥庫22内にはその内部に棚56
が設けられた器具類乾燥室57が形成されており、鍋や
フライパン等の大型の器具類58等が収納されるように
なっている。また、下部乾燥庫22の正面部の下部には
下部排気口59が設けられている。そして、温風ユニッ
ト29から供給された温風が後開口部55から器具類乾
燥室57内に供給され、器具類乾燥室57内に収納され
た鍋やフライパン等の大型の器具類58を乾燥して下部
排気口59から排気される。
【0041】布巾乾燥室36、食器乾燥室44、まな板
乾燥室48、器具類乾燥室57にそれぞれ温風ユニット
29からの温風が供給されるよう分岐された供給路33
には、それぞれダンパー3が設けられており、このダン
パー3はそれぞれマイクロコンピューターを中心とした
制御装置60により開閉されるようになっており、その
制御回路図を図5に示している。
【0042】そして、温風ユニット29の下方には制御
装置60が設けられており、また、吸気口32の側方に
は図4に示すような表示手段18および各種スイッチが
設けられた操作パネル61が設けられている。
【0043】次に、この実施例の動作を図6乃至図8に
示すフローチャートに基づいて説明する。
【0044】この場合、いずれの乾燥室2が乾燥に供す
るかに係わらず、メインスイッチ4の投入により乾燥運
転動作が開始され、表示手段18のうち乾燥中の赤ラン
プが点灯される。
【0045】そして、食器乾燥室44に設けられたマイ
コンの検出手段5により、食器乾燥室44の乾燥状態の
検出(ここでは、温度と湿度とを測定するためのセンサ
ー62が設けられている)が開始される。
【0046】食器乾燥室44に濡れた食器19が収納さ
れていると、検出手段5の未乾燥出力に基づいてマイコ
ンの第一制御手段6により食器乾燥室44に対応するダ
ンパー3が開かれる。また、食器乾燥室44に乾いた食
器19が収納されているか、或いは何も収納されていな
いと、検出手段5の乾燥完了出力に基づいてマイコンの
第一検知手段13に食器乾燥室44の乾燥完了がメモリ
される。
【0047】同様に、布巾乾燥室36に濡れた布巾63
が収納されていると、未乾燥出力に基づいて第一制御手
段6により布巾乾燥室36に対応するダンパー3が開か
れる。また、布巾乾燥室36に乾いた布巾63が収納さ
れているか、或いは何も収納されていないと、乾燥完了
出力に基づいて第一検知手段13に布巾乾燥室36の乾
燥完了がメモリされる。
【0048】同様に、まな板乾燥室48に濡れたまな板
20が収納されていると、未乾燥出力に基づいて第一制
御手段6によりまな板乾燥室48に対応するダンパー3
が開かれる。また、まな板乾燥室48に乾いたまな板2
0が収納されているか、或いは何も収納されていない
と、乾燥完了出力に基づいて第一検知手段13にまな板
乾燥室48の乾燥完了がメモリされる。
【0049】同様に、器具類乾燥室57に濡れた器具類
58が収納されていると、未乾燥出力に基づいて第一制
御手段6により器具類乾燥室57に対応するダンパー3
が開かれる。また、器具類乾燥室57に乾いた器具類5
8が収納されているか、或いは何も収納されていない
と、乾燥完了出力に基づいて第一検知手段13に器具類
乾燥室57の乾燥完了がメモリされる。
【0050】この様にして、乾燥に供する乾燥室2に対
応するダンパー3のみが開かれた状態で、ファン16お
よびヒーター1が作動される。
【0051】そして、乾燥運転中も検出手段5により各
乾燥室2の乾燥状態の検出が続けられており、食器乾燥
室44に収納された食器19の乾燥が完了すると、乾燥
完了出力に基づいて第一制御手段6により食器乾燥室4
4に対応するダンパー3が閉じられるとともに、食器乾
燥室44の乾燥状態の検出が停止される。また、第一検
知手段13に食器乾燥室44の乾燥完了がメモリされ
る。なお、既に乾燥完了がメモリされている場合には、
乾燥完了出力はされない。
【0052】同様に、布巾乾燥室36に収納された布巾
63の乾燥が完了すると、乾燥完了出力に基づいて第一
制御手段6により布巾乾燥室36に対応するダンパー3
が閉じられるとともに、布巾乾燥室36の乾燥状態の検
出が停止される。また、第一検知手段13に布巾乾燥室
36の乾燥完了がメモリされる。
【0053】同様に、まな板乾燥室48に収納されたま
な板20の乾燥が完了すると、乾燥完了出力に基づいて
第一制御手段6によりまな板乾燥室48に対応するダン
パー3が閉じられるとともに、まな板乾燥室48の乾燥
状態の検出が停止される。また、第一検知手段13にま
な板乾燥室48の乾燥完了がメモリされる。
【0054】同様に、器具類乾燥室57に収納された器
具類58の乾燥が完了すると、乾燥完了出力に基づいて
第一制御手段6により器具類乾燥室57に対応するダン
パー3が閉じられるとともに、器具類乾燥室57の乾燥
状態の検出が停止される。また、第一検知手段13に器
具類乾燥室57の乾燥完了がメモリされる。
【0055】そして、全ての乾燥室2の乾燥が完了して
乾燥完了が全てメモリされると、乾燥中の赤ランプが消
灯される。
【0056】同時に、第一検知手段13の全乾燥室2の
乾燥完了出力に基づいてマイコンの第五制御手段14に
よりヒーター1の電源がOFFされるとともに、全ダン
パー3が開かれる。
【0057】この時、表示手段18の送風中の緑ランプ
が点灯されるとともに、マイコンのタイマーのカウント
が開始される。
【0058】そして、所定のカウント数となった時点を
マイコンの第二検知手段15により検知し、この第二検
知手段15の運転完了出力に基づいてマイコンの第六制
御手段17によりファン16の電源がOFFされるとと
もに、全ダンパー3が閉じられ、送風中の緑ランプが消
灯され全工程が完了する。
【0059】図9乃至図13の食器乾燥機は、本発明の
請求項2の一実施例で、上記実施例に別の制御装置60
を設けたものであり、その制御回路図を図10に示して
いる。
【0060】そして、温風ユニット29の下方には制御
装置60が設けられており、また、吸気口32の側方に
は図9に示すような表示手段18および各種スイッチが
設けられた操作パネル61が設けられている。
【0061】次に、この実施例の動作を図11乃至図1
3に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0062】なお、ここでは、食器乾燥室44、まな板
乾燥室48、布巾乾燥室36を使用するものとして説明
する。
【0063】この場合、まず選択スイッチ7の投入によ
り乾燥に供する食器乾燥室44、まな板乾燥室48、布
巾乾燥室36が選択される。同時に、表示手段18のう
ち乾燥に供する乾燥室2に対応する赤ランプが点灯され
るとともに、乾燥に供する乾燥室2がマイコンにメモリ
される。
【0064】乾燥室2の選択が終了した時点で、メイン
スイッチ4の投入により乾燥運転動作が開始され、表示
手段18のうち乾燥中の赤ランプが点灯される。
【0065】そして、選択スイッチ7の投入によりされ
たメモリに基づいてマイコンの第二制御手段8により食
器乾燥室44に対応するダンパー3が開かれるととも
に、食器乾燥室44に設けられた検出手段5により、食
器乾燥室44の乾燥状態の検出が開始される。
【0066】同様に、第二制御手段8により布巾乾燥室
36に対応するダンパー3が開かれるとともに、布巾乾
燥室36に設けられた検出手段5により、布巾乾燥室3
6の乾燥状態の検出が開始される。
【0067】同様に、第二制御手段8によりまな板乾燥
室48に対応するダンパー3が開かれるとともに、まな
板乾燥室48に設けられた検出手段5により、まな板乾
燥室48の乾燥状態の検出が開始される。
【0068】また、選択されなかった器具類乾燥室57
については、器具類乾燥室57の乾燥状態の検出が開始
されず、第一検知手段13に器具類乾燥室57の乾燥完
了がメモリされる。
【0069】この様にして、乾燥に供する乾燥室2に対
応するダンパー3のみが開かれた状態で、ファン16お
よびヒーター1が作動される。
【0070】そして、乾燥運転中も検出手段5により乾
燥に供する乾燥室2の乾燥状態の検出が続けられてお
り、食器乾燥室44に収納された食器19の乾燥が完了
すると、表示手段18の食器乾燥室44に対応する赤ラ
ンプが消灯され、乾燥完了出力に基づいてマイコンの第
三制御手段9により食器乾燥室44に対応するダンパー
3が閉じられるとともに、食器乾燥室44の乾燥状態の
検出が停止される。また、第一検知手段13に食器乾燥
室44の乾燥完了がメモリされる。
【0071】同様に、布巾乾燥室36に収納された布巾
63の乾燥が完了すると、表示手段18の布巾乾燥室3
6に対応する赤ランプが消灯され、乾燥完了出力に基づ
いて第三制御手段9により布巾乾燥室36に対応するダ
ンパー3が閉じられるとともに、布巾乾燥室36の乾燥
状態の検出が停止される。また、第一検知手段13に布
巾乾燥室36の乾燥完了がメモリされる。
【0072】同様に、まな板乾燥室48に収納されたま
な板20の乾燥が完了すると、表示手段18のまな板乾
燥室48に対応する赤ランプが消灯され、乾燥完了出力
に基づいて第三制御手段9によりまな板乾燥室48に対
応するダンパー3が閉じられるとともに、まな板乾燥室
48の乾燥状態の検出が停止される。また、第一検知手
段13にまな板乾燥室48の乾燥完了がメモリされる。
【0073】なお、選択されなかった器具類乾燥室57
については、第一検知手段13に器具類乾燥室57の乾
燥完了が既にメモリされている。
【0074】そして、全ての乾燥室2の乾燥が完了して
乾燥完了が全てメモリされると、乾燥中の赤ランプが消
灯される。
【0075】同時に、第一検知手段13の全乾燥室2の
乾燥完了出力に基づいて第五制御手段14によりヒータ
ー1の電源がOFFされるとともに、全ダンパー3が開
かれる。
【0076】この時、表示手段18の送風中の緑ランプ
が点灯されるとともに、マイコンの送風タイマーのカウ
ントが開始される。
【0077】そして、所定のカウントとなった時点を第
二検知手段15により検知し、この第二検知手段15の
運転完了出力に基づいて第六制御手段17によりファン
16の電源がOFFされるとともに、全ダンパー3が閉
じられ、送風中の緑ランプが消灯され全工程が完了す
る。
【0078】図14乃至図19の食器乾燥機は、本発明
の請求項3の一実施例で、上記実施例の下部乾燥庫22
はなく、上部乾燥庫23に外気温を測定する測定手段1
0と別の制御装置60を設けたものであり、その制御回
路図を図16に示している。
【0079】そして、温風ユニット29の下方には制御
装置60が設けられており、また、吸気口32の側方に
は図15に示すような表示手段18および各種スイッチ
が設けられた操作パネル61が設けられている。
【0080】次に、この実施例の動作を図17乃至図1
9に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0081】なお、ここでは、食器乾燥室44、まな板
乾燥室48を使用するものとして説明する。
【0082】この場合、まず選択スイッチ7の投入によ
り乾燥に供する食器乾燥室44、まな板乾燥室48が選
択される。同時に、表示手段18のうち乾燥に供する乾
燥室2に対応する赤ランプが点灯されるとともに、乾燥
に供する乾燥室2がマイコンにメモリされる。
【0083】乾燥室2の選択が終了した時点で、メイン
スイッチ4の投入により乾燥運転動作が開始され、表示
手段18のうち乾燥中の赤ランプが点灯される。
【0084】そして、選択スイッチ7の投入によりされ
たメモリに基づいて第二制御手段8により食器乾燥室4
4に対応するダンパー3が開かれる。
【0085】同様に、第二制御手段8によりまな板乾燥
室48に対応するダンパー3が開かれる。
【0086】また、選択されなかった布巾乾燥室36に
ついては、第一検知手段13に布巾乾燥室36の乾燥完
了がメモリされる。
【0087】この時、測定手段10により外気温が測定
され、この測定手段10の出力に基づいて乾燥に供する
乾燥室2の乾燥時間がマイコンの演算手段11により算
出される。
【0088】そして、この算出値がメモリされ乾燥時間
タイマーのカウントが開始される。この様にして、乾燥
に供する乾燥室2に対応するダンパー3のみが開かれた
状態で、ファン16およびヒーター1が作動される。
【0089】そして、乾燥運転中は算出値と乾燥時間タ
イマーのカウントとが随時比較されており、カウントが
食器乾燥室44の算出値に達し、食器乾燥室44に収納
された食器19の乾燥が完了すると、表示手段18の食
器乾燥室44に対応する赤ランプが消灯され、乾燥完了
出力に基づいてマイコンの第四制御手段12により食器
乾燥室44に対応するダンパー3が閉じられるととも
に、第一検知手段13に食器乾燥室44の乾燥完了がメ
モリされる。
【0090】また、選択されなかった布巾乾燥室36に
ついては、第一検知手段13に布巾乾燥室36の乾燥完
了が既にメモリされている。
【0091】また、カウントがまな板乾燥室48の算出
値に達し、まな板乾燥室48に収納されたまな板20の
乾燥が完了すると、表示手段18のまな板乾燥室48に
対応する赤ランプが消灯され、乾燥完了出力に基づいて
第四制御手段12によりまな板乾燥室48に対応するダ
ンパー3が閉じられるとともに、第一検知手段13にま
な板乾燥室48の乾燥完了がメモリされる。
【0092】そして、全ての乾燥室2の乾燥が完了して
乾燥完了が全てメモリされると、乾燥中の赤ランプが消
灯されるとともに、乾燥時間タイマーのカウントが停止
される。
【0093】同時に、第一検知手段13の全乾燥室2の
乾燥完了出力に基づいて第五制御手段14によりヒータ
ー1の電源がOFFされるとともに、全ダンパー3が開
かれる。
【0094】この時、表示手段18の送風中の緑ランプ
が点灯されるとともに、送風タイマーのカウントが開始
される。
【0095】そして、所定のカウントとなった時点を第
二検知手段15により検知し、この第二検知手段15の
運転完了出力に基づいて第六制御手段17によりファン
16の電源がOFFされるとともに、全ダンパー3が閉
じられ、送風中の緑ランプが消灯され全工程が完了す
る。
【0096】次に、演算手段11による算出例を以下に
示す。マイコンには、表1に示すように、各外気温でダ
ンパー3を様々な組み合わせで開閉し、乾燥途中でその
ダンパー3の状態を変えることなく乾燥させた場合に要
した乾燥時間がメモリされている。
【0097】
【表1】
【0098】ここでは、外気温:8℃で食器乾燥室4
4、まな板乾燥室48、布巾乾燥室36を使用するもの
として説明する。
【0099】全てのダンパー3を開いた時に食器乾燥室
44に与えられる単位時間当たりの熱量をa、まな板乾
燥室48のダンパー3のみを閉じた時に食器乾燥室44
に与えられる単位時間当たりの熱量をbとすると、 64a=54b ・・・ となる。
【0100】表1から、まな板20の乾燥が最初に完了
してまな板乾燥室48のダンパー3が閉じるため、この
時点で食器乾燥室44に与えられる熱量がaからbに変
化する。そこで、まな板20の乾燥が完了してから食器
19の乾燥が完了するまでに要する時間をXとすると、 61a+Xb=54b ・・・ となり、および式から、 X=2.5 ・・・ となる。
【0101】次に、全てのダンパー3を開いた時に布巾
乾燥室36に与えられる単位時間当たりの熱量をc、ま
な板乾燥室48のダンパー3のみを閉じた時に布巾乾燥
室36に与えられる単位時間当たりの熱量をd、布巾乾
燥室36のダンパー3のみを開いた時に布巾乾燥室36
に与えられる単位時間当たりの熱量をeとすると、 96c=91d=75e ・・・ となる。
【0102】表1から、まな板20の乾燥が最初に完了
してまな板乾燥室48のダンパー3が閉じ、この時点で
布巾乾燥室36に与えられる熱量がcからdに変化し、
次に、食器19の乾燥が最初に完了して食器乾燥室44
のダンパー3が閉じ、この時点で布巾乾燥室36に与え
られる熱量がdからeに変化する。そこで、食器19の
乾燥が完了してから布巾63の乾燥が完了するまでに要
する時間をYとすると、 61c+Xd+Ye=75e ・・・ となり、、および式から、 Y=25.3 ・・・ となる。
【0103】すなわち、外気温:8℃で食器乾燥室4
4、まな板乾燥室48、布巾乾燥室36を使用する場合
に、全ての乾燥が完了するまで全てのダンパー3を開い
たままの状態で行うと、最後の布巾63が乾燥されるま
で96min 要する。これに対し、各乾燥室2の乾燥が完
了する毎に対応するダンパー3を閉じて行うと、最後の
布巾63が乾燥されるまで88.8(61+X(=2.
5)+Y(=25.3))min となり、7.2min の時
間短縮が可能となる。
【0104】
【発明の効果】上述の如く、本発明の食器乾燥機におい
ては、各乾燥室2の乾燥に要する時間がそれぞれ異なっ
ても、ダンパー3の開閉が自動制御されるため、未乾燥
の乾燥室2に積極的に温風が供給されて乾燥時間を短縮
することができる。
【0105】また、全乾燥室2の乾燥完了を検知する第
一検知手段13と、第一検知手段13の出力に基づいて
ヒーター1の電源をOFFするとともに、少なくとも乾
燥に供した乾燥室2に対応するダンパー3を開く第五制
御手段14とを備えている場合には、乾燥が完了した後
は常温の送風が行われ、乾燥により熱くなった食器19
類等の被乾燥物が冷やされるため、被乾燥物を取り出す
際に発生する火傷等の危険を回避することができる。
【0106】また、運転完了を検知する第二検知手段1
5と、該第二検知手段15の出力に基づいて全ダンパー
3を閉じるとともに、ヒーター1およびファン16の電
源をOFFする第六制御手段17とを備えている場合に
は、運転が完了した後は全ての乾燥室2がダンパー3に
より遮断された状態で保持されるため、食器19類にま
な板20等の臭いをほとんどうつすことなく収納してお
くことができる。
【0107】また、運転状態の表示を行う表示手段18
を備えている場合には、現在行われている運転の状態を
識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1の一実施例である食器乾燥機
を示す斜視図である。
【図2】図1の上部乾燥庫を他方から見た斜視図であ
る。
【図3】図1の概略断面図である。
【図4】図1の操作パネルを示す正面図である。
【図5】図1の制御回路図である。
【図6】図1のフローチャートである。
【図7】図1のフローチャートである。
【図8】図1のフローチャートである。
【図9】本発明の請求項2の一実施例である食器乾燥機
の操作パネルを示す正面図である。
【図10】図9の制御回路図である。
【図11】図9のフローチャートである。
【図12】図9のフローチャートである。
【図13】図9のフローチャートである。
【図14】本発明の請求項3の一実施例である食器乾燥
機を示す概略断面図である。
【図15】図14の操作パネルを示す正面図である。
【図16】図14の制御回路図である。
【図17】図14のフローチャートである。
【図18】図14のフローチャートである。
【図19】図14のフローチャートである。
【符号の説明】
1 ヒーター 2 乾燥室 3 ダンパー 4 メインスイッチ 5 検出手段 6 第一制御手段 7 選択スイッチ 8 第二制御手段 9 第三制御手段 10 測定手段 11 演算手段 12 第四制御手段 13 第一検知手段 14 第五制御手段 15 第二検知手段 16 ファン 17 第六制御手段 18 表示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−49586(JP,A) 特開 平3−70535(JP,A) 特開 昭62−64329(JP,A) 特開 平4−122312(JP,A) 特開 昭64−76821(JP,A) 特開 平1−141642(JP,A) 実開 平4−44866(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 19/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒーター1によって加熱された温風が分
    岐され、仕切られた複数個の乾燥室2に供給される食器
    乾燥機であって、 各乾燥室2に対応するよう設けられたダンパー3と、 乾燥運転を開始させるメインスイッチ4と、 各乾燥室2の乾燥状態を別々に検出する検出手段5と、 該検出手段5の未乾燥時の出力に基づいて対応するダン
    パー3を開くとともに、同検出手段5の乾燥完了時の出
    力に基づいて対応するダンパー3を閉じる第一制御手段
    6と、 を備えてなることを特徴とする食器乾燥機。
  2. 【請求項2】 ヒーター1によって加熱された温風が分
    岐され、仕切られた複数個の乾燥室2に供給される食器
    乾燥機であって、 各乾燥室2に対応するよう設けられたダンパー3と、 乾燥運転を開始させるメインスイッチ4と、 各乾燥室2の中から乾燥に供する乾燥室2を選択する選
    択スイッチ7と、 該選択スイッチ7の出力に基づいて乾燥に供する乾燥室
    2に対応するダンパー3を開くとともに、乾燥に供さな
    い乾燥室2に対応するダンパー3を閉じる第二制御手段
    8と、 各乾燥室2の乾燥状態を別々に検出する検出手段5と、 該検出手段5の出力に基づいてダンパー3を閉じる第三
    制御手段9と、 を備えてなることを特徴とする食器乾燥機。
  3. 【請求項3】 ヒーター1によって加熱された温風が分
    岐され、仕切られた複数個の乾燥室2に供給される食器
    乾燥機であって、 各乾燥室2に対応するよう設けられたダンパー3と、 乾燥運転を開始させるメインスイッチ4と、 各乾燥室2の中から乾燥に供する乾燥室2を選択する選
    択スイッチ7と、 該選択スイッチ7の出力に基づいて乾燥に供する乾燥室
    2に対応するダンパー3を開くとともに、乾燥に供さな
    い乾燥室2に対応するダンパー3を閉じる第二制御手段
    8と、 外気温を測定する測定手段10と、 該測定手段10の出力に基づいて各乾燥室2の乾燥時間
    を算出する演算手段11と、 該演算手段11の出力に基づいてダンパー3を閉じる第
    四制御手段12と、 を備えてなることを特徴とする食器乾燥機。
  4. 【請求項4】 上記全乾燥室2の乾燥完了を検知する第
    一検知手段13と、 該第一検知手段13の出力に基づいてヒーター1の電源
    をOFFするとともに、少なくとも乾燥に供した乾燥室
    2に対応するダンパー3を開く第五制御手段14と、 を備えてなることを特徴とする請求項1乃至3記載の食
    器乾燥機。
  5. 【請求項5】 運転完了を検知する第二検知手段15
    と、 該第二検知手段15の出力に基づいて全ダンパー3を閉
    じるとともに、ヒーター1およびファン16の電源をO
    FFする第六制御手段17と、 を備えてなることを特徴とする請求項1乃至4記載の食
    器乾燥機。
  6. 【請求項6】 運転状態の表示を行う表示手段18を備
    えてなることを特徴とする請求項1乃至5記載の食器乾
    燥機。
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