JP3148755B2 - エレベータ装置 - Google Patents
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Description
ごおよび釣合おもりを昇降させる巻上機と、巻上機を制
動するブレーキ装置を設けたエレベータ装置に関する。
けられたエレベータの機械室をなくす目的で、ロープ式
エレベータの機械室をなくしたリニアモータエレベータ
が開示されている。その一例として公開特許公報平2−
233492「エレベータのかごの横吊り構造」等に記
載されている従来の釣合おもりに円筒形リニアモータの
電機子を組み込んだ、エレベータ装置の概要を図32に
示す。図32において、1は昇降路、2は返し車、3は
釣合おもりとかごを吊るすロープ、4はエレベータのか
ご、5は釣合おもりである。6は円筒形リニアモータの
電機子、7は釣合おもりに組み込まれたガイドレール挟
み式ブレーキ装置、8は円筒形リニアモータの2次導体
カラム、9は円筒形リニアモータの2次導体カラム8の
上部の固定機構である。10はかご用ガイドレール、1
1は釣合おもり用ガイドレール、12は円筒形リニアモ
ータの2次導体カラム8の下部の固定機構である。この
式では、釣合おもりに組み込まれたリニアモータによ
り、昇降するため、昇降路上部の巻上機が不用となる。
従って返し車を昇降路上部に敷設する構成となってい
た。また、通常のロープ式エレベータ装置により、昇降
路頂部の機械室をなくしたエレベータ装置として、通常
の巻上機を昇降路のとなりに設けた機械室に敷設した図
33に示したサイドマシンタイプ、図34に示したベー
スメントタイプが公知であった。図33、図34におい
て、13、14は釣合おもりを吊る側の昇降路頂部の返
し車、15、16はかごを吊る側の昇降路頂部の返し
車、17はサイドマシンタイプの昇降路頂部近傍に設け
られた機械室、17aはサイドマシンタイプの駆動モー
タ、減速機、ブレーキ装置を含む巻上機、18はベース
メントタイプの昇降路低部近傍に設けられた機械室、1
8aはベースメントタイプの駆動モータ、減速機、ブレ
ーキ装置を含む巻上機、18b、18cはベースメント
タイプの昇降路低部近傍に設けられた反らせ車である。
アモータエレベータは昇降路上部の機械室が不要である
という大きな長所を持つが一方、昇降路全長に二次導体
を配置する必要があるために、据え付け精度を高くする
必要があり据え付けが難しく、リニアモータの一次側と
二次側間のギャップ維持が難しい等の問題があった。
を使用したロープ式のサイドマシンタイプ、またはベー
スメントタイプでも昇降路上部の機械室が不要であると
いう大きな長所を持つが一方、巻上機を置く別の機械室
スペースが必要であり、また、主ロープを引き回し、巻
上機に加わる荷重方向も不特定であり、構造的に複雑に
なり、効率の低下を招いていた。
釣合おもりの下部または上部に敷設された薄形円盤状の
偏平モータ(フラットモータ)、(トラクションシーブ
を有する駆動装置)を使用し、昇降路頂部の機械室を不
要にしたエレベータ装置の一例として、例えば特開平7
−10434の図1及び図6図に開示されたものを図3
5、図36に、特開平7−10437の図1に開示され
たものを、図37に示す。図において101はトラクシ
ョンシーブを有する駆動装置、102は固定子、103
は回転子、104はトラクションシーブである。これら
はいずれも、モータの形式、或いはブレーキ装置の配置
等に関し、巻上機の内部にあるという概念図のみで詳細
内容が不明確であり、実現性に問題があった。
されたもので、かごおよび釣合おもりを昇降させる巻上
機と、巻上機を制動するブレーキ装置とを昇降路内に設
置するエレベータにおいて、エレベータのかご上の上部
隙間を小さくすることを目的とする。
ータ装置は、かご用ガイドレールに沿って昇降路内を昇
降するエレベータかごと、おもり用ガイドレールに沿っ
て前記昇降路内を昇降する釣合おもりと、ロープが巻付
けられるシーブ、当該シーブを回転させる駆動モータお
よび前記シーブに設けられたブレーキ用被押圧部を有
し、シーブ径方向の外形寸法よりもシーブ回転軸方向の
外形寸法の方が小さい薄型の巻上機と、前記ブレーキ用
被押圧部に押圧されるブレーキシューおよび励磁により
前記ブレーキシューを前記ブレーキ用被押圧部から解放
させる電磁石を有するブレーキ装置とを備え、前記巻上
機および前記ブレーキ装置を昇降路平面図において前記
かごと前記昇降路の壁との間の空間に配置し、前記シー
ブを回転させることにより前記ロープを介して前記かご
および釣合おもりを昇降させるエレベータ装置におい
て、前記シーブの外周方向に突出させて前記ブレーキ用
被押圧部を設けるとともに、当該ブレーキ用被押圧部を
基準に前記シーブの回転軸とは反対の位置に前記電磁石
を配置することで前記電磁石を前記ブレーキ用被押圧部
よりも外側に位置させたものである。この発明に対応す
る実施の形態として、実施の形態1(図2)、実施の形
態2(図6)等がある。
を設け、この手動開放手段を昇降路内側に向けて配置し
たものである。
記巻上機に対して複数のブレーキ装置を配置したもので
ある。
上下に配置したものである。
昇降路の平面図において前記巻上機の両側に配置したも
のである。
キ装置を、前記釣合いおもりに許容される幅内に配置し
たものである。
により説明する。なお、各実施の形態に共通する部材に
関しては同一の符号を付し説明を省略する。
タ装置の構成図であり、図2は昇降路頂部から見たエレ
ベータ装置の上面図、図3は全体構成図である。図1に
おいて52はエレベータのかご54のドア57の反対側
を昇降する報釣合おもり、53は釣合おもりの第1の返
し車、49は昇降路の釣合おもり側の頂部に配設された
梁19、19aに設けられ、シーブ部と一体化したモー
タの二次側を有する薄型の巻上機、50、51は釣合お
もりのガイドガイドレール、55、56はかご54の底
部に設けられた第2、第3の返し車、25は一端が昇降
路頂部61に固定され、釣合おもり52に取り付けられ
た返し車53を経由して、薄型の巻上機49、エレベー
タのかご底に配置された返し車55、56を経由して昇
降路頂部の固定点61aに固定されているエレベータロ
ープである。
49に設けられたブレーキ用被押圧部であるブレーキつ
ば、7aは梁19、19a上で巻上機49の左側に固定
されたブレーキ取付板62に設けられ、ブレーキ用のつ
ば28aを挟むブレーキ手段である挟み式ブレーキ装置
である。38は電磁石の蓋側に取り付けられているバネ
圧調整ネジ、58、59はかご側のガイドレール、59
aはかごドア側から見て左側の昇降路の壁、59bはか
ごドア側から見てドアの反対側の昇降路の壁、60はか
ごドア側からみて右側の昇降路の壁である。
が、例えば図1で右まわりに回転すると第2、第3の返
し車55、56側のロープ25は、かご側に送られるこ
とになりてかごは下降し、巻上機49が逆に左まわりに
回転すれば、第2、第3の返し車55、56側のロープ
25は、釣合おもり16側に送られることになりかごは
上昇する。挟み式ブレーキ装置7aは、巻上機49が回
転する前に解放し、停止後にブレーキつば28aを挟
み、エレベータを停止保持させる。
ており、釣合おもり52の長手方向の幅、すなわち釣合
おもりのガイドレール50、51の幅はエレベータのか
ご54の幅よりも小さく構成されており、薄型の巻上機
49からエレベータのかご底に配置された返し車55へ
のエレベータロープ25はガイドレール51の外側を通
る。薄型の巻上機49を支持する梁19、19a間の幅
は釣合おもり25に許容される幅以下になっており、エ
レベータのかごは昇降路頂部では梁19、薄型の巻上機
49の横に配置可能であるため、エレベータのかご上の
頂部隙間を小さくできる。
底部をエレベータのかごのドアの反対側の側面から、ド
アの左側の側面に渡されるため、エレベータのかごの中
心を通すことができないため、かご吊りが偏芯吊りとな
ったり、薄型の巻上機49からかご底部の返し車55へ
のローピングにひねりが必要となる。従って、薄型の巻
上機49は可能な限り昇降路の釣合おもり頂部の右サイ
ドに配置し、ロープのひねり角を小さくすると同時にで
きるだけエレベータのかごの中心近傍をエレベータロー
プを通し偏芯吊りの度合いを低減する必要がある。従っ
て、挟み式ブレーキ装置7aは一般に薄型の巻上機49
の左側片側に配置される。
いるブレーキの手動開放手段であるバネ圧調整ネジ38
はかご側、または、かご上で調整可能なように昇降路側
を向いて配置されているので、このバネ圧調整ネジ38
によりブレーキ装置の手動開放も可能となる。バネ圧調
整ネジ38を壁側に向けた場合には壁側にメンテナンス
用の窓をつける必要が生じ現実的でない。
が不足する場合は薄型の巻上機49の径が大きいため、
図4に示すように挟み式ブレーキ装置7a、7b、7
c、7dのように2台の挟み式ブレーキ装置を上下に配
置することも可能である。なお、本実施の形態では薄型
の巻上機49の左側にブレーキ装置を配置したが、全体
を左右逆にした構成でもよい。
巻上機の外部に敷設されるため、定期点検の必要なブレ
ーキシュー等の点検が容易でかつ、昇降路頂部機械室が
不要になると同時に巻上機を設置する別スペースを必要
としない。また、リニアモータエレベータと比較し昇降
路全長に二次導体がないために、据え付け精度が不要な
ため、据え付けが容易となる。また、ブレーキ圧の調
整、開放等を、昇降路側から行うことができる。
態1と基本構成は同一であるが、薄型の巻上機をエレベ
ータのかごのドアから見て右側に配設したものである。
図5はこの発明のエレベータ装置の構成図であり、図6
は昇降路頂部から見たエレベータ装置の上面図である。
この構成では釣合おもり52のガイドレールとエレベー
タのかご54の右側ガイドレールは51aのごとく共用
化されている。また62はかご側の他の側のガイドレー
ルである。
から見て左側に配置された釣合おもり52、薄型の巻上
機49の配置では、ブレーキ用のつば28aを挟むブレ
ーキ装置7a、7bを薄型の巻上機49の両側に配置し
てもエレベータのかご下に通されるエレベータロープ2
5をドア側から見て左右に通す構成となり、エレベータ
のかごの中心を通すことが可能である。従って、り重心
吊りが容易となる。
に配置された挟み式ブレーキ装置7a、7bの通常ブレ
ーキ装置の電磁石の蓋側に取り付けられているバネ圧調
整ネジ38は両者ともかご側、或いはかご上にて調整可
能なように昇降路側を向いて配置されている。このバネ
圧調整ネジ38によりブレーキ装置の手動開放も可能と
なる。
が不足する場合は薄型の巻上機49の径が大きいため、
図4に示すように挟み式ブレーキ装置7a、7b、7
c、7dのように2台の挟み式ブレーキ装置を上下に配
置することも可能である。
巻上機の外部に敷設されるため、定期点検の必要なブレ
ーキシュー等の点検が容易でかつ、昇降路頂部機械室が
不要になると同時に巻上機を設置する別スペースを必要
としない。 またリニアモータエレベータと比較し昇降
路全長に二次導体がないために、据え付け精度が不要な
ため、据え付けが容易となる。また、かごの重心の設定
を容易にすることができる。また、巻上機の両側にブレ
ーキ装置を複数台配置することができる。
1及び実施の形態2に示したエレベータ装置に挟み式ブ
レーキ装置を釣合おもり設け、釣合おもりのガイドレー
ルを拘束するようにしたものである。図7はこの発明の
エレベータ装置の構成図であり、7は釣合おもり52に
設けられた挟み式ブレーキ装置、49aはブレーキ装置
用つばのない薄型の巻上機である。このようなエレベー
タ装置では、図32に示した従来のリニアモータエレベ
ータと同様に昇降路釣合おもりの頂部の機器配置が簡単
化されると同時にブレーキ装置重量が一部釣合おもり重
量として使用可能となる。また、図示していないが、実
施の形態1の図3に示したブレーキ用つばのある薄型の
巻上機49とのブレーキ装置用つばを掴むブレーキ7装
置7a、7bと釣合おもり側のガイドレール挟みブレー
キ装置7を各々取り付けることにより、薄型の巻上機の
シーブ部のスリップ等に対してもより信頼性を向上させ
ることができる。
置が簡単化されると同時にブレーキ装置重量が一部釣合
おもり重量として使用することができる。また、、薄型
の巻上機のシーブ部のスリップ等に対してもより信頼性
を向上することができる。
イドレール挟み式ブレーキ装置7を配置したがエレベー
タのかご側に配置してもよい。
タ装置の構成図であり、65は薄型の巻上機49の右側
の梁19、19a上に配置された第1の返し車、63は
第1の返し車65の上部の昇降路天井に取り付けられた
エレベータロープの方向転換用の第2の返し車、64は
エレベータのかご54側上部の昇降路天井に取り付けら
れた第3の返し車である。薄型の巻上機49は実施の形
態1と同様に、昇降路釣合おもり52の頂部に梁19、
19aを通し、その上に配置されている。エレベータロ
ープ25は釣合おもり52、薄型の巻上機49、第1の
返し車65、第2の返し車63、第3の返し車64を経
由してエレベータのかご54の頂部に結ばれる。
5を昇降路の底部に配置し、薄型の巻上機49、第1の
返し車65、第2の返し車63を結ぶエレベータロープ
を釣合おもりのガイドレール51の右、すなわち、釣合
おもりの昇降路の外側に配置したものである。このエレ
ベータの構成では、エレベータロープ長は長くなるが、
第1の返し車65と第2の返し車63の距離は長い方が
返し車63でのロープ方向転換を容易にすることができ
る。従って第1の返し車65は釣合おもりのガイドレー
ル51の右、すなわち釣合おもりの昇降路の外側の昇降
路の中間部等に配置することができる。
を使用したエレベータ装置のエレベータロープ構成を釣
合おもり52に返し車53、エレベータのかごの下部に
返し車55、56を配置し2:1ローピング構成にした
ものである。この構成の場合、かごの底部を通過するエ
レベータロープ25は実施の形態1の図1、2と異なり
エレベータのかご側のドア57の右側面後部から左側面
前部に通すことができるため、エレベータのかご重心を
吊ることが可能となる。
図6に示した構成と同様に挟み式ブレーキ装置7a、7
bをブレーキ用のつばを持つ薄型の巻上機49の左右側
面に配置したり、実施の形態3の図7に示したように釣
合おもり52にガイドレール挟み式ブレーキ装置7を取
り付けることもできる。この全体構成図を図11、12
に示す。図12では釣合おもり側にガイドレール挟み式
ブレーキ装置7を配置したがエレベータのかご側に配置
してもよい。また、第1、第2の返し車65、63の位
置を釣合おもり52の左側ガイドレール50の釣合おも
りの昇降路の外側に配置しても同様な効果を奏する。
ることができる。
ータ装置の構成図であり、68は薄型の巻上機49の左
側上部に回転軸、薄型の巻上機49とほぼ90度異なる
ような返し車、69はエレベータのかご側昇降路頂部に
配置された返し車、66、67は昇降路釣合おもり52
の底部に薄型の巻上機49と回転軸が平行に、ロープテ
ンションをかけるためのバネ70経由して配置されてい
る返し車である。
に、昇降路釣合おもり52の頂部に梁19、19aを通
し、その上に配置されている。25a、25bはエレベ
ータロープであり、第1のロープであるエレベータロー
プ25aにより釣合おもり52と第1、第2の返し車6
9、68を経由してエレベータのかご54を吊るす。第
2のロープであるエレベータロープ25bは一端を釣合
おもり52の上部に固定し、昇降路釣合おもりの頂部の
薄型の巻上機49、釣合おもり52の底部の第3の返し
車66、67を経由して釣合おもりの下部に他の一端を
固定する。
及び実施の形態4の図9等の構成と同様、エレベータロ
ープ25bの薄型の巻上機と返し車66を結ぶ部分は釣
合おもりの右側ガイドレール51の右側すなわち、釣合
おもり昇降路の外部を通過しているように配置されてい
る。エレベータロープ25bには昇降路底部に敷設され
た返し車66、67に取り付けられたバネ70によりテ
ンションがかけられているために、薄型の巻上機49の
シーブのトラクションを増すことができエレベータの駆
動力を向上させることができる。
装置7a、7bをブレーキ用のつばを持つ薄型の巻上機
49の左右側面に配置したり、釣合おもり52にガイド
レール挟み式ブレーキ装置7を取り付けることもでき
る。この全体構成図を図14、15に示す。また、この
ような構成では全体を左右逆にした構成、釣合おもりを
エレベータのかごのドア57からみて左側、右側への配
置も容易に可能となる。
をもたせずにロープの方向転換を容易にすることができ
る。また、シーブのトラクションを増すことができエレ
ベータの駆動力を向上させることができる。
5で示したエレベータ装置の釣合おもり頂部に設けられ
た薄型の巻上機と昇降路底部に設けられた返し車を上下
逆にしたものである。 図16はこの発明のエレベータ
装置の構成図であり、71a、71bは昇降路の釣合お
もり頂部に設けられた回転軸が薄型の巻上機と平行とな
る第3の返し車である。72は昇降路釣合おもり下部に
設けられた薄型の巻上機の取り付け台である。エレベー
タロープ25bにテンションをかけるため、バネ72a
等を経由して取り付けられている。このエレベータ装置
にても図17、18に示したブレーキ構成とすることが
できる。
かごのドア57からみて左側、右側への配置も容易に可
能となる。また、シーブのトラクションを増すことがで
きエレベータの駆動力を向上させることができる。ま
た、所定の重量を持つ薄型の巻上機の設置が容易になる
と同時に交換保守が容易となる。
6の他の実施の形態である。図19この発明のエレベー
タ装置の構成図であり、80は釣合おもり52に設けら
れたロープ25を通すための貫通穴、74、73は貫通
穴80内部を通るエレベータロープがゆれて釣合おもり
に接触しても問題のないようにするためのローラであ
る。エレベータロープ25の一端は釣合おもり中心部に
固定され、釣合おもり上方に設けられた薄型の巻上機4
9と回転軸が平行となる第3の返し車71を経由して、
釣合おもり52の貫通穴80経由し、薄型の巻上機4
9、釣合おもりのガイドレール50の昇降路の外側を経
由して昇降路頂部に設けられた第1、第2の返し車6
9、68にかけられ、エレベータロープの他の一端はエ
レベータのかご54の中心部に固定されている。この構
成は釣合おもりの幅と薄型の巻上機のシーブ径の関係が
比較的任意に構成ができ、また、図20、21に示した
ブレーキ構成とすることができる。
上機の設置が容易になると同時に交換保守が容易とな
る。また、釣合おもりの幅と薄型の巻上機のシーブ径の
関係が比較的任意に構成ができ、巻上機の径と釣合おも
りの長手方向の幅の自由度を増加することができる。ま
た、巻上機の周囲の構造をシンプルな構成とすることが
できる。
形態7の他の実施の形態である。図22はこの発明のエ
レベータ装置の構成図であり、図19に示した釣合おも
り52の長手方向(エレベータのかご壁と平行方向)及
び釣合おもりのガイドレール50、51との間隔を巻上
機49のシーブ径よりも狭くし、薄型の巻上機49と昇
降路頂部の返し車68を結ぶエレベータロープ部、昇降
路頂部の返し車71と、薄型の巻上機49を結ぶエレベ
ータロープ部の両側とも釣合おもりのガイドレール5
0、51の昇降路の外側を通すようにしている。このエ
レベータ装置でも図23、24に示したブレーキ構成と
することができる。
上機の設置が容易になると同時に交換保守が容易とな
る。
次側がシーブと一体化した巻上機の一実施の形態であ
る。図25はこの発明のエレベータ装置に使用されるモ
ータの二次側がシーブと一体化した巻上機の斜視図、図
26は一次側の拡大図、図27は一次側の断面図、図2
8は二次側の永久磁石の配置図である。図において20
は永久磁石を使用した偏平モータを使用したブレーキ用
のつばを持つ薄型の巻上機、21は二次側界磁永久磁
石、21aはシーブと一体化した二次側ヨーク、22は
一次側巻き線、23は一次側の固定子である一次側ヨー
ク、24は固定軸、25はエレベータロープ、26は二
次側のベアリング、28aは一次側ヨーク23の半径、
すなわち、モータの駆動径よりも大きい径を持つブレー
キ用のつばである。
磁永久磁石21の間のギャップg0 が固定軸24と直交
しており、二次側界磁永久磁石21は図28に示される
ように8極であり、材料は希土類、例えばNd−Fe−
B系の永久磁石等を使用し、一次側巻き線は図26に示
すように8極分布巻きであり、回転界磁形の同期モータ
タイプとなっている。このような偏平モータではモータ
の軸方向厚みdはモータ直径Lと比較すると、著しく短
くd<<Lとなっているため、円盤形状をしている。直
径Lを長くする理由は極数を非常に大きく、例えば20
極程度と多極として、必要トルクを発生させるためであ
る。更に発生トルクに寄与する巻線ヨーク幅(≒磁石
幅)L1を大きくするためである。図1においてd1は
一次側ヨーク23の厚みであり、d2は二次側24の厚
みである。
機の具体的な構成の断面図を図29(a)、(b)、
(c)に示す。図において19は建物側に固定された薄
型の巻上機20のかご側の支持部材、19aは建物側に
固定された薄型の巻上機20の壁側の支持部材、27は
シーブと一体化された偏平モータの二次側の内部空間、
28はシーブ部と一体化された偏平モータの一次、二次
間の空隙である。支持部材である梁の厚み2×d3 +梁
間隔d4 (≒薄型の巻上機の幅d)はこの発明ではかご
側とのギャップを考慮した釣合おもり部の断面の短い辺
の厚みよりも薄く設定される。
していてもよい。また、偏平モータの一次側23も壁側
の梁19aに接触、固定してもよい。回転側の二次側2
1aはかご側の梁21とは接触しないように所定のギャ
ップが設けられている。またブレーキ用つば28aの半
径rbはモータのトルク発生部の半径rmと比較し大き
くなっている。
小さくできるため、つばを挟むブレーキ装置が小形とな
る。また、巻上機の配線が昇降路の壁側から行うことが
できる。なお、内部空間26は二次側の材料低減による
モータ重量を下げるために設けるもので必ずしも必要で
はない。
ーキ用つば28aを除いた薄型の巻上機20aの軸方向
薄型の巻上機の断面を示す。この構成の場合はブレーキ
装置は釣合おもりに敷設される挟み式のレールガイド用
ブレーキ装置が使用され、巻上機の周囲がシンプルな構
成とすることができる。
た薄型の巻上機20、20aの別の構成をした薄型の巻
上機40を示す。図29(c)ではロープをかける(シ
ーブ半径r1)<(薄形モータトルク発生部の半径r
m )<(ブレーキ用つば半径rb )となっている。この
構成により、シーブと薄形モータの径比率分だけモータ
トルクを小さくすることができる。また、前述したよう
に、シーブとブレーキ用つばの径比率分、及び薄形モー
タとブレーキ用つばの径比率分ブレーキ装置を小形化で
き、巻上機を小形にすることができる。
ブレーキ用のつば、または、昇降路の釣合おもり、また
は、かご側のガイドレールを挟むバネ圧拘束と電磁石励
磁により開放する挟み式ブレーキ装置の一例を図30に
示す。図において29はブレーキ作動時無励時となり、
ブレーキ動作時励磁されるブレーキ用電磁石、30はブ
レーキ用アーム、31はブレーキ用アームの支持ピン、
32はブレーキ用アームと支持ピン部の保持機構、33
は電磁石29とブレーキ用アーム30の連結ピン、34
は電磁石29内に設けられているブレーキ用のバネ、3
5は電磁石29の磁路となる蓋、37は電磁石巻線、3
8はバネ圧調整用のボルトであり、ブレーキ用のバネ3
4の動作距離を調整できるため、ブレーキの手動開放ボ
ルトとしても使用される。39はブレーキ用のシューで
ある。
二次側がシーブと一体化した巻上機の他の実施の形態で
あり、一次、二次間のギャップが回転軸と平行している
アウターロータモータの二次側がロープをかけ駆動する
シーブ部と一体化したものである。図31(a)はブレ
ーキ用のつばを持たないアウターロータモータを使用し
た薄型の巻上機41の断面図であり、図31(b)はブ
レーキ用のつばがシーブ部の端部に設けられた薄型の巻
上機47の断面図、図31(c)はブレーキ用のつばが
シーブ部の中央部に設けられた薄型の巻上機48の断面
図である。
一次側巻線、43はアウターロータモータの一次側ヨー
ク、43aは二次側の界磁用永久磁石、44はアウター
ロータモータの回転二次側の支持枠、45はアウターロ
ータモータの一次側ヨークの支持枠、46は回転二次側
のベアリングであり、g1 は一次側ヨーク43と二次側
の界磁用永久磁石43aとの間のギャップである。一次
側ヨーク43は実施の形態9の薄型の巻上機と同様に固
定軸24に固定され、シーブ部と一体化された二次側バ
ックヨーク44a及び二次側の界磁用永久磁石43aを
支持する回転二次側の支持枠はベアリング46を介し回
転される。
ク発生部の半径)rm が非常に大きく、多極にすること
により必要トルクを発生させることができるこの薄型の
巻上機では当然ではあるが、かご側の梁19、壁側の梁
19aとは所定のギャップを設け、(梁間隔d4 )>
(薄型の巻上機の厚みd)となっている。また、図31
(a)、(b)、(c)に示した薄型の巻上機41、4
7、48は実施の形態9と同様に建物側に敷設された梁
19、19aの上に取り付けられており、梁の厚み2×
d3 +梁間隔d4 (≒薄型の巻上機の幅d)はこの発明
ではかご側とのギャップを考慮した釣合おもり部の断面
の短い辺の厚みよりも薄く設定される。
ーキ用のつばを除いたもので、釣合おもりに設けられた
挟み式のレ−ルガイド用ブレーキ装置が使用され、巻上
機の周囲がシンプルな構成とすることができる。図31
(b)に示した巻上機47はブレーキ用のつばをシーブ
部の端部に設けたもので、ブレーキ用つば28aの半径
rbはモータのトルク発生部の半径rmと比較し大きく
なっている。この構造によりブレーキ力が半径比率分小
さくできるため、つばを挟むブレーキ装置が小形とな
る。図31(c)に示した巻上機48ははブレーキ用の
つばをシーブ部の中央部に設けたもので、図34の巻上
機47と比較して挟み式ブレーキ装置7aのアーム等の
厚みを大きくすることができるのでブレーキ特性を向上
させることができる。
側に永久磁石を使用した回転界磁形の同期電動機タイプ
として示したが、永久磁石のかわりに同一トルクを発生
させるために外形は大きくなるがアルミニウム、銅等の
導電体を二次側に使用し、誘導電動機タイプとすること
ができる。
るので以下のような効果を奏する。
用ガイドレールに沿って昇降路内を昇降するエレベータ
かごと、おもり用ガイドレールに沿って前記昇降路内を
昇降する釣合おもりと、ロープが巻付けられるシーブ、
当該シーブを回転させる駆動モータおよび前記シーブに
設けられたブレーキ用被押圧部を有し、シーブ径方向の
外形寸法よりもシーブ回転軸方向の外形寸法の方が小さ
い薄型の巻上機と、前記ブレーキ用被押圧部に押圧され
るブレーキシューおよび励磁により前記ブレーキシュー
を前記ブレーキ用被押圧部から解放させる電磁石を有す
るブレーキ装置とを備え、前記巻上機および前記ブレー
キ装置を昇降路平面図において前記かごと前記昇降路の
壁との間の空間に配置し、前記シーブを回転させること
により前記ロープを介して前記かごおよび釣合おもりを
昇降させるエレベータ装置において、前記シーブの外周
方向に突出させて前記ブレーキ用被押圧部を設けるとと
もに、当該ブレーキ用被押圧部を基準に前記シーブの回
転軸とは反対の位置に前記電磁石を配置することで前記
電磁石を前記ブレーキ用被押圧部よりも外側に位置させ
たため、前記ブレーキ装置の点検が容易であるとともに
昇降路平面図におけるかごと昇降路の壁との間の空間を
小さくすることができる。
置の構成図である。
る。
である。
置の構成図である
置の構成図である。
置の構成図である。
置の構成図である。
装置の構成図である。
る。
ある。
装置の構成図である。
ある。
ある。
装置の構成図である。
ある。
ある。
装置の構成図である。
ある。
ある。
装置の構成図である。
ある。
ある。
視図である。
ある。
の配置図である。
面図である。
装置の断面図である。
断面図である。
ベータ装置の斜視図である。
置の部分断面図である。
置の部分断面図である。
置を使用したエレベータ装置である。
置の断面図である。
置を使用したエレベータ装置である。
梁、20、20a、40、41、47、48 巻上機、
21a 二次側ヨーク、23 一次側ヨーク、25エレ
ベータロープ、38 バネ圧調整ネジ、43 一次側ヨ
ーク、43a 二次側の界磁永久磁石、49 巻上機、
50、51 釣合おもりのガイドレール、52 釣合お
もり、53 釣合おもりの返し車、54 かご、55、
56 かごの返し車、、58、59 かごのガイドレー
ル、63 昇降路上部の返し車、64 昇降路上部の返
し車、65 返し車、66、67 昇降路底部の返し
車、68、69、71 昇降路頂部の返し車、70、7
2a バネ。
Claims (6)
- 【請求項1】 かご用ガイドレールに沿って昇降路内を
昇降するエレベータかごと、お もり用ガイドレールに沿って前記昇降路内を昇降する
釣合おもりと、ロ ープが巻付けられるシーブ、当該シーブを回転させる
駆動モータおよび前記シーブに設けられたブレーキ用被
押圧部を有し、シーブ径方向の外形寸法よりもシーブ回
転軸方向の外形寸法の方が小さい薄型の巻上機と、前記ブレーキ用被押圧部に押圧されるブレーキシューお
よび励磁により前記ブレーキシューを前記ブレーキ用被
押圧部から解放させる電磁石を有する ブレーキ装置とを
備え、 前記巻上機および前記ブレーキ装置を昇降路平面図にお
いて前記かごと前記昇降路の壁との間の空間に配置し、
前記シーブを回転させることにより前記ロープを介して
前記かごおよび釣合おもりを昇降させるエレベータ装置
において、 前記シーブの外周方向に突出させて前記ブレーキ用被押
圧部を設けるとともに、 当該ブレーキ用被押圧部を基準に前記シーブの回転軸と
は反対の位置に前記電磁石を配置することで前記電磁石
を前記ブレーキ用被押圧部よりも外側に位置させた こと
を特徴とするエレベータ装置。 - 【請求項2】 前記ブレーキ装置に手動開放手段を設
け、この手動開放手段を前記かご側に向けて配置したこ
とを特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。 - 【請求項3】 前記ブレーキ装置として、前記巻上機に
対して複数のブレーキ装置を配置したことを特徴とする
請求項1記載のエレベータ装置。 - 【請求項4】 前記ブレーキ装置を、互いに上下に配置
したことを特徴とする請求項3記載のエレベータ装置。 - 【請求項5】 前記ブレーキ装置を、前記昇降路の平面
図において前記巻上機の両側に配置したことを特徴とす
る請求項3記載のエレベータ装置。 - 【請求項6】 前記巻上機および前記ブレーキ装置を、
前記釣合いおもりに許容される幅内に配置したことを特
徴とする請求項1記載のエレベータ装置。
Priority Applications (1)
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JP2000143126A JP3148755B2 (ja) | 1995-12-11 | 2000-05-16 | エレベータ装置 |
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JP2000344437A JP2000344437A (ja) | 2000-12-12 |
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JP2000143126A Expired - Lifetime JP3148755B2 (ja) | 1995-12-11 | 2000-05-16 | エレベータ装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3148755B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106629351A (zh) * | 2016-12-02 | 2017-05-10 | 浙江西子富沃德电机有限公司 | 一种用于曳引机的驱动部件以及使用该驱动部件的曳引机 |
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WO2016005612A1 (es) * | 2014-07-07 | 2016-01-14 | Mac Puar, S.A. | Sistema de tracción de dimensiones reducidas para ascensores |
CN113003366B (zh) * | 2021-02-01 | 2024-01-30 | 泰州威迈机电科技有限公司 | 一种带电梯曳引钢丝绳打滑侦测装置的牵引装置 |
-
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- 2000-05-16 JP JP2000143126A patent/JP3148755B2/ja not_active Expired - Lifetime
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