JP3148555B2 - 2−ビスアリールアミノ−9,9−ジアルキルフルオレンの製造方法 - Google Patents
2−ビスアリールアミノ−9,9−ジアルキルフルオレンの製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、染料、医薬、高分子モ
ノマーなどの中間体として重要な、2−ビスアリールア
ミノ−9,9−ジアルキルフルオレンの工業的に有利な
製造方法に関する。
ノマーなどの中間体として重要な、2−ビスアリールア
ミノ−9,9−ジアルキルフルオレンの工業的に有利な
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2−ビスアリールアミノ−9,9−ジア
ルキルフルオレンは、対応する9,9−ジアルキル−2
−ヨードフルオレンとジアリールアミンとを、金属触媒
下で反応させるウルマン反応により合成される。このウ
ルマン反応終了後、目的生成物を得るために、触媒など
を濾別し溶媒を減圧下で留去した場合、2−ビスアリー
ルアミノ−9,9−ジアルキルフルオレンの結晶物は得
られず、不純物を含有したタール状物質が得られる。そ
こで目的生成物を単離精製する必要がある。既に、本発
明者らは、界面活性剤の添加により、このタール状物質
から2−ビスアリールアミノ−9,9−ジアルキルフル
オレンを単離する方法を見いだしている(特開平5−1
25023号公報)。しかしながら、得られた目的物に
はタール成分が含まれており、更なる再結晶による精製
を必要としていた。
ルキルフルオレンは、対応する9,9−ジアルキル−2
−ヨードフルオレンとジアリールアミンとを、金属触媒
下で反応させるウルマン反応により合成される。このウ
ルマン反応終了後、目的生成物を得るために、触媒など
を濾別し溶媒を減圧下で留去した場合、2−ビスアリー
ルアミノ−9,9−ジアルキルフルオレンの結晶物は得
られず、不純物を含有したタール状物質が得られる。そ
こで目的生成物を単離精製する必要がある。既に、本発
明者らは、界面活性剤の添加により、このタール状物質
から2−ビスアリールアミノ−9,9−ジアルキルフル
オレンを単離する方法を見いだしている(特開平5−1
25023号公報)。しかしながら、得られた目的物に
はタール成分が含まれており、更なる再結晶による精製
を必要としていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】9,9−ジアルキル−
2−ヨードフルオレンとジアリールアミンとを、金属触
媒下で反応させるウルマン反応によって得られたタール
状物質は、目的生成物である2−ビスアリールアミノ−
9,9−ジアルキルフルオレンと高沸点かつ低極性の副
生物の混合物である。
2−ヨードフルオレンとジアリールアミンとを、金属触
媒下で反応させるウルマン反応によって得られたタール
状物質は、目的生成物である2−ビスアリールアミノ−
9,9−ジアルキルフルオレンと高沸点かつ低極性の副
生物の混合物である。
【0004】本発明者らはタール状物質の詳細な解析を
行った結果、副生物は、一方の原料である9,9−ジア
ルキル−2−ヨードフルオレンの副生物として含まれる
ジヨード置換9,9−ジアルキルフルオレン(以下、ジ
ヨード置換体ということもある。)、或いは不純物とし
て含まれる複数の芳香族炭化水素のヨード体とジアリー
ルアミンの反応物と、もう一つの原料であるジアールア
ミンの酸化分解物であることをはじめて明かにした。
行った結果、副生物は、一方の原料である9,9−ジア
ルキル−2−ヨードフルオレンの副生物として含まれる
ジヨード置換9,9−ジアルキルフルオレン(以下、ジ
ヨード置換体ということもある。)、或いは不純物とし
て含まれる複数の芳香族炭化水素のヨード体とジアリー
ルアミンの反応物と、もう一つの原料であるジアールア
ミンの酸化分解物であることをはじめて明かにした。
【0005】本発明の課題は、この不純物含有量の少な
い、2−ビスアリールアミノ−9,9−ジアルキルフル
オレンの製造方法を提供することにある。
い、2−ビスアリールアミノ−9,9−ジアルキルフル
オレンの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、純度が98%
以上でかつジヨード置換9,9−ジアルキルフルオレン
が0.5重量%以下の式(1)
以上でかつジヨード置換9,9−ジアルキルフルオレン
が0.5重量%以下の式(1)
【化3】 (但し、Rはメチル、エチル、プロピル基を表す。)で
表されるモノヨード置換9,9−ジアルキルフルオレン
と、式
表されるモノヨード置換9,9−ジアルキルフルオレン
と、式
【化4】 のいずれかで表されるジアリールアミンとを反応させる
ことを特徴とする、不純物含有量の少ない2−ビスアリ
ールアミノ−9,9−ジアルキルフルオレンの製造方法
である。
ことを特徴とする、不純物含有量の少ない2−ビスアリ
ールアミノ−9,9−ジアルキルフルオレンの製造方法
である。
【0007】この方法により上記の様な高沸点かつ低極
性の副生物を大幅に低減できることが明かになった。そ
の結果、晶析法を使用する場合、タール物の析出が防止
され、目的物である2−ビスアリールアミノ−9,9−
ジアルキルフルオレンを高収率、高純度で得ることがで
きる。
性の副生物を大幅に低減できることが明かになった。そ
の結果、晶析法を使用する場合、タール物の析出が防止
され、目的物である2−ビスアリールアミノ−9,9−
ジアルキルフルオレンを高収率、高純度で得ることがで
きる。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
用いるモノヨード置換9,9−ジアルキルフルオレン
は、純度が98%以上でかつジヨード置換9,9−ジア
ルキルフルオレン含有率が0.5重量%以下のものであ
る。本発明においてウルマン反応は通常常圧下で行う。
この条件下では、沸点が180℃以上の不活性有機溶媒
が使用される。具体的にはo−ジクロロベンゼン、トリ
クロロベンゼン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン等
で、好ましくはo−ジクロロベンゼン、ウンデカンであ
る。しかしながら、加圧下で行う場合は沸点の制限はな
い。
用いるモノヨード置換9,9−ジアルキルフルオレン
は、純度が98%以上でかつジヨード置換9,9−ジア
ルキルフルオレン含有率が0.5重量%以下のものであ
る。本発明においてウルマン反応は通常常圧下で行う。
この条件下では、沸点が180℃以上の不活性有機溶媒
が使用される。具体的にはo−ジクロロベンゼン、トリ
クロロベンゼン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン等
で、好ましくはo−ジクロロベンゼン、ウンデカンであ
る。しかしながら、加圧下で行う場合は沸点の制限はな
い。
【0009】溶媒の使用量は、原料の9,9−ジアルキ
ル−2−ヨードフルオレンに対して通常0.5〜10重
量倍、好ましくは1〜3重量倍である。触媒として通常
金属銅粉を使用するが、削り銅粉が好ましく、原料の
9,9−ジアルキル−2−ヨードフルオレンに対して通
常0.1〜5モル比、好ましくは0.2〜3.0モル比
使用する。
ル−2−ヨードフルオレンに対して通常0.5〜10重
量倍、好ましくは1〜3重量倍である。触媒として通常
金属銅粉を使用するが、削り銅粉が好ましく、原料の
9,9−ジアルキル−2−ヨードフルオレンに対して通
常0.1〜5モル比、好ましくは0.2〜3.0モル比
使用する。
【0010】反応温度は通常180〜220℃、好まし
くは185〜205℃である。反応終了後、触媒等を濾
別し、減圧下で溶媒を留去すると残留タール状物質が得
られる。溶媒を使用して晶析単離する場合、非プロトン
性極性溶媒を使用することが好ましい。
くは185〜205℃である。反応終了後、触媒等を濾
別し、減圧下で溶媒を留去すると残留タール状物質が得
られる。溶媒を使用して晶析単離する場合、非プロトン
性極性溶媒を使用することが好ましい。
【0011】具体的には、ジメチルスルホキシド、N,
N−ジメチルホルムアミド、1,3−ジメチル−2−イ
ミダゾリジノンが挙げられ、中でもN,N−ジメチルホ
ルムアミド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン
が好ましい。
N−ジメチルホルムアミド、1,3−ジメチル−2−イ
ミダゾリジノンが挙げられ、中でもN,N−ジメチルホ
ルムアミド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン
が好ましい。
【0012】溶媒の使用量は、原料の9,9−ジアルキ
ル−2−ヨードフルオレンの通常0.4〜10重量倍、
好ましくは0.5〜3重量倍である。0.4重量倍未満
だとタール化を起こし、10重量倍を越えて使用すると
収率が低下する傾向がある。また、メタノール、エタノ
ール等の添加により収率を向上させることも可能であ
る。中でもメタノールが好ましい。
ル−2−ヨードフルオレンの通常0.4〜10重量倍、
好ましくは0.5〜3重量倍である。0.4重量倍未満
だとタール化を起こし、10重量倍を越えて使用すると
収率が低下する傾向がある。また、メタノール、エタノ
ール等の添加により収率を向上させることも可能であ
る。中でもメタノールが好ましい。
【0013】溶媒の使用量は、原料の9,9−ジアルキ
ル−2−ヨードフルオレンの0.4〜10重量倍、好ま
しくは0.5〜5重量倍である。0.4重量倍未満だと
効果は薄く、10重量倍を越えて添加しても効果の向上
はさほど見られ無い。
ル−2−ヨードフルオレンの0.4〜10重量倍、好ま
しくは0.5〜5重量倍である。0.4重量倍未満だと
効果は薄く、10重量倍を越えて添加しても効果の向上
はさほど見られ無い。
【0014】本発明方法により得られた2−ビスアリー
ルアミノ−9,9−ジアルキルフルオレンは副生物が少
ないためタール化しにくく、容易に、晶析等の分離操作
により高純度化しうる。
ルアミノ−9,9−ジアルキルフルオレンは副生物が少
ないためタール化しにくく、容易に、晶析等の分離操作
により高純度化しうる。
【0015】
実施例1 9,9−ジメチル−2−ヨードフルオレン(純度99.
5%、ジヨード置換体0%)32g(0.10モル)、
ジ−p−トリルアミン23.6g(0.124モル)、
銅粉6.4g(0.10モル)、ODCB80mlを混
合し、加熱還流下、15時間反応させた。反応終了後、
炭酸カリウム及び銅粉を濾別し、減圧下でODCBを留
去し、40gのタール状の反応粗成物を得た。これに
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン32gを加え
て加熱溶解させ、更にメタノール32gを加えて晶析を
行った。晶析後、濾過、乾燥することにより、34.9
gの2−ビス(4−メチルフェニル)アミノ−9,9−
ジメチルフルオレンを得た。収率89.7%、融点14
0〜141℃、HPLC純度99.3%。
5%、ジヨード置換体0%)32g(0.10モル)、
ジ−p−トリルアミン23.6g(0.124モル)、
銅粉6.4g(0.10モル)、ODCB80mlを混
合し、加熱還流下、15時間反応させた。反応終了後、
炭酸カリウム及び銅粉を濾別し、減圧下でODCBを留
去し、40gのタール状の反応粗成物を得た。これに
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン32gを加え
て加熱溶解させ、更にメタノール32gを加えて晶析を
行った。晶析後、濾過、乾燥することにより、34.9
gの2−ビス(4−メチルフェニル)アミノ−9,9−
ジメチルフルオレンを得た。収率89.7%、融点14
0〜141℃、HPLC純度99.3%。
【0016】実施例2 9,9−ジメチル−2−ヨードフルオレン(純度99.
5%、ジヨード置換体0%)32g(0.10モル)、
ジ−p−トリルアミン23.6g(0.124モル)、
銅粉6.4g(0.10モル)、ODCB80mlを混
合し、加熱還流下、15時間反応させた。反応終了後、
炭酸カリウム及び銅粉を濾別し、減圧下でODCBを留
去し、40gのタール状の反応粗成物を得た。これに
N,N−ジメチルホルムアミド32gを加えて加熱溶解
させ、更にメタノール64gを加えて晶析を行った。晶
析後、濾過、乾燥することにより、35.1gの2−ビ
ス(4−メチルフェニル)アミノ−9,9−ジメチルフ
ルオレンを得た。収率90.1%、融点140〜141
℃、HPLC純度99.1%。
5%、ジヨード置換体0%)32g(0.10モル)、
ジ−p−トリルアミン23.6g(0.124モル)、
銅粉6.4g(0.10モル)、ODCB80mlを混
合し、加熱還流下、15時間反応させた。反応終了後、
炭酸カリウム及び銅粉を濾別し、減圧下でODCBを留
去し、40gのタール状の反応粗成物を得た。これに
N,N−ジメチルホルムアミド32gを加えて加熱溶解
させ、更にメタノール64gを加えて晶析を行った。晶
析後、濾過、乾燥することにより、35.1gの2−ビ
ス(4−メチルフェニル)アミノ−9,9−ジメチルフ
ルオレンを得た。収率90.1%、融点140〜141
℃、HPLC純度99.1%。
【0017】実施例3 9,9−ジエチル−2−ヨードフルオレン(純度99.
2%、ジヨード置換体0%)17.4g(0.05モ
ル)、ジ−p−トリルアミン11.8g(0.062モ
ル)、銅粉3.2g(0.05モル)、ODCB40m
lを混合し、加熱還流下、15時間反応させた。反応終
了後、炭酸カリウム及び銅粉を濾別し、減圧下でODC
Bを留去し、19gのタール状の反応粗成物を得た。こ
れにN,N−ジメチルホルムアミド35gを加えて加熱
溶解させ、更にメタノール35gを加えて晶析を行っ
た。晶析後、濾過、乾燥することにより、19.5gの
2−ビス(4−メチルフェニル)アミノ−9,9−ジエ
チルフルオレンを得た。収率93.5%、融点112〜
113℃、HPLC純度98.7%。
2%、ジヨード置換体0%)17.4g(0.05モ
ル)、ジ−p−トリルアミン11.8g(0.062モ
ル)、銅粉3.2g(0.05モル)、ODCB40m
lを混合し、加熱還流下、15時間反応させた。反応終
了後、炭酸カリウム及び銅粉を濾別し、減圧下でODC
Bを留去し、19gのタール状の反応粗成物を得た。こ
れにN,N−ジメチルホルムアミド35gを加えて加熱
溶解させ、更にメタノール35gを加えて晶析を行っ
た。晶析後、濾過、乾燥することにより、19.5gの
2−ビス(4−メチルフェニル)アミノ−9,9−ジエ
チルフルオレンを得た。収率93.5%、融点112〜
113℃、HPLC純度98.7%。
【0018】実施例4 9,9−ジブチル−2−ヨードフルオレン(純度99.
1%、ジヨード置換体0%)18.8g(0.05モ
ル)、ジ−p−トリルアミン11.8g(0.05モ
ル)、銅粉3.2g(0.05モル)、ODCB40m
lを混合し、加熱還流下、20時間反応させた。反応終
了後、炭酸カリウム及び銅粉を濾別し、減圧下でODC
Bを留去し、21gのタール状の反応粗成物を得た。こ
れにN,N−ジメチルホルムアミド19gを加えて加熱
溶解させ、更にメタノール38gを加えて晶析を行っ
た。晶析後、濾過、乾燥することにより、19.1gの
2−ビス(4−メチルフェニル)アミノ−9,9−ジエ
チルフルオレンを得た。収率85.8%、融点102〜
103℃、HPLC純度99.1%。
1%、ジヨード置換体0%)18.8g(0.05モ
ル)、ジ−p−トリルアミン11.8g(0.05モ
ル)、銅粉3.2g(0.05モル)、ODCB40m
lを混合し、加熱還流下、20時間反応させた。反応終
了後、炭酸カリウム及び銅粉を濾別し、減圧下でODC
Bを留去し、21gのタール状の反応粗成物を得た。こ
れにN,N−ジメチルホルムアミド19gを加えて加熱
溶解させ、更にメタノール38gを加えて晶析を行っ
た。晶析後、濾過、乾燥することにより、19.1gの
2−ビス(4−メチルフェニル)アミノ−9,9−ジエ
チルフルオレンを得た。収率85.8%、融点102〜
103℃、HPLC純度99.1%。
【0019】実施例5〜10 以下、実施例1に従い、各置換基を有するビスアリール
−9,9−ジアルキルフルオレンを合成し、単離を行っ
た。結果を表1に示す。
−9,9−ジアルキルフルオレンを合成し、単離を行っ
た。結果を表1に示す。
【0020】比較例1 9,9−ジメチル−2−ヨードフルオレン(純度79
%、ジヨード置換体4.2重量%)40.5g(0.1
0モル)、ジ−p−トリルアミン23.6g(0.12
4モル)、銅粉6.4g(0.10モル)、ODCB8
0mlを混合し、加熱還流下、20時間反応させた。反
応終了後、炭酸カリウム及び銅粉を濾別し、減圧下でO
DCBを留去し、45gのタール状の反応粗成物を得
た。これにN,N−ジメチルホルムアミド 32gを加
えて加熱溶解させ、更にメタノール64gを加えて晶析
を行った。晶析後、濾過、乾燥することにより、29.
5gのタール状物質を含有する2−ビス(4−メチルフ
ェニル)アミノ−9,9−ジメチルフルオレンを得た。
収率75.8%、融点115〜140℃、HPLC純度
89.2%。
%、ジヨード置換体4.2重量%)40.5g(0.1
0モル)、ジ−p−トリルアミン23.6g(0.12
4モル)、銅粉6.4g(0.10モル)、ODCB8
0mlを混合し、加熱還流下、20時間反応させた。反
応終了後、炭酸カリウム及び銅粉を濾別し、減圧下でO
DCBを留去し、45gのタール状の反応粗成物を得
た。これにN,N−ジメチルホルムアミド 32gを加
えて加熱溶解させ、更にメタノール64gを加えて晶析
を行った。晶析後、濾過、乾燥することにより、29.
5gのタール状物質を含有する2−ビス(4−メチルフ
ェニル)アミノ−9,9−ジメチルフルオレンを得た。
収率75.8%、融点115〜140℃、HPLC純度
89.2%。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【発明の効果】本発明によれば高収率かつ高純度で2−
ビスアリールアミノ−9,9−ジアルキルフルオレンを
得ることができる。
ビスアリールアミノ−9,9−ジアルキルフルオレンを
得ることができる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 211/61 C07C 209/10 C07C 213/02 C07C 217/92 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】 純度が98%以上でかつジヨード置換
9,9−ジアルキルフルオレンが0.5重量%以下の式
(1) 【化1】 (但し、Rはメチル、エチル、プロピル基を表す。)で
表されるモノヨード置換9,9−ジアルキルフルオレン
と、式 【化2】 のいずれかで表されるジアリールアミンとを反応させる
ことを特徴とする、不純物含有量の少ない2−ビスアリ
ールアミノ−9,9−ジアルキルフルオレンの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07748095A JP3148555B2 (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 2−ビスアリールアミノ−9,9−ジアルキルフルオレンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07748095A JP3148555B2 (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 2−ビスアリールアミノ−9,9−ジアルキルフルオレンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08268980A JPH08268980A (ja) | 1996-10-15 |
JP3148555B2 true JP3148555B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=13635153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07748095A Expired - Fee Related JP3148555B2 (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 2−ビスアリールアミノ−9,9−ジアルキルフルオレンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3148555B2 (ja) |
-
1995
- 1995-04-03 JP JP07748095A patent/JP3148555B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08268980A (ja) | 1996-10-15 |
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