JP3147653B2 - 多段圧延設備における材料弛み量制御装置 - Google Patents
多段圧延設備における材料弛み量制御装置Info
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Description
機列の一端の圧延機がピボットとなってロール速度が固
定され、その他の圧延機のロール速度の操作により各圧
延機間のループが制御される制御系において、特にルー
プの形状に対しては操作や拘束が加えられず、ループ自
体の安定性が乏しいこと、下位の制御系である圧延機の
速度制御系やその駆動系の応答性によるループ制御系へ
の影響が無視できないこと等により、圧延機に対する過
大な操作が制御系全体の安全性に悪影響を及ぼすような
システムに適合する材料弛み量制御装置に関する。
ループの直前または直後の何れか一方の圧延機の速度を
操作するループ毎のフィードバック制御系を構成し、反
対側の圧延機の操作による影響を相殺するためのフィー
ドフォワード補正を付加して制御を行なうか、いわゆる
最適レギュレータ理論等を利用して求めた比例ゲインに
よる状態フィードバックにより制御を行なっている。
フィードフォワード補正を付加する従来の制御装置を示
している。図において、圧延材料1は圧延機2,3,
4,……,8により圧延されながら図中、左から右へ移
動する。ここで、各圧延機の速度の間に不整合があると
材料1に張力が発生し、寸法精度に悪影響を及ぼすた
め、圧延機間に材料の弛み、すなわちループ9,10,
11,……,14を設けてある。
の不整合は吸収されるが、ループ自体は安定である必要
があり、その高さを一定に制御する必要がある。ループ
は圧延機の速度を操作して制御するが、最下流の圧延機
8はピボットとし、この速度は操作せずに一定とする。
このような制御対象を仮定して、以下では上流側から第
3番目のループ11の検出値に対応する操作を例に挙げ
て説明する。
後のループ11におけるループ高さ15をループ検出器
16により検出し、これが設定値17に一致するよう
に、両者の差、つまり制御偏差18をコントローラ21
に入力してPID制御等の制御演算を行ない、圧延機4
の速度指令値を算出する。ここで、速度指令値33によ
って圧延機4の速度が変化すると、その上流側のループ
10も影響を受ける。
速度増減と同等の圧延機3の速度増減に対応する速度指
令値増分をコントローラ20により算出し、これをルー
プ10自身の偏差に基づき算出された操作量26に加算
して圧延機3に対する速度指令値32とする。これによ
り、ループ11の偏差に起因した圧延機4の速度の操作
によるループ10への影響が相殺される。
等の速度指令値増分、すなわち、圧延機3の速度増減に
対応する速度指令値増分をコントローラ19により求
め、これを、ループ9自身の偏差に基づき算出された操
作量とループ10の偏差に基づく操作を相殺するための
速度指令値増分との和である操作量25に加算して、圧
延機2に対する速度指令値31とする。
偏差に基づき算出されたコントローラ21の出力に、下
流側の圧延機5の操作による影響を相殺するための操作
量27を加算して速度指令値33とする。以上はループ
11のループ高さ15の検出値に対応する操作である
が、他のループについてもこれと同様の操作を行なう。
これにより、下流側の圧延機速度の操作による上流側ル
ープへの影響が抑制され、各ループとその直前の圧延機
とを一組の制御対象とした個別のフィードバック制御系
をベースとしてフィードフォワード補正を付加する制御
系が構成される。
の時間的遅れが同一と見なせる時は、図7に示すような
構成とする。すなわち、着目しているループ11を含む
フィードバック制御系よりも上流側のコントローラ(演
算要素)19,20では、下流側の速度指令値変化に対
応する速度指令値増分を比例計算により算出するように
しても良く、多くの実用例ではこのような方法が採られ
ている。
も最下流の圧延機8がピボットであることから、ループ
高さは、そのループに対してそれぞれ上流側にある圧延
機の操作のみで制御する構成となっている。また、ピボ
ットが上流側にある場合、各ループはその下流側の圧延
機と組にしてフィードバック制御系を構成し、フィード
フォワード補正は上流側の操作を下流側に反映させる形
で付加している。以上のように、ループ毎のフィードバ
ック制御に相互干渉を相殺するためのフィードフォワー
ド補正を付加する従来の制御装置では、偏差が生じたル
ープの反ピボット側の圧延機のみを操作している。
への追従性を良くするためには、個々の圧延機における
フィードバックゲインを大きくすることが望まれるが、
ループ自体への変形に関係する動特性、圧延機の速度制
御系やその駆動系の動特性の影響のため個々のフィード
バック系のゲインの大きさには限界があり、これを超え
てゲインを大きくすると、制御系が不安定になる。この
ため、充分な制御性能は達成できない。
ードバックによる方法では、状態量の検出あるいは推定
が必要であり、これが実現上の制約となる場合がある。
また、多くの変数間のゲインを設定する必要があり、こ
れを最適レギュレータ理論等により求める場合には、設
計パラメータの設定や実システムでのゲイン調整におけ
る見通しが悪く、実現には多大な労力を要する。
れたもので、その目的とするところは、フィードバック
ゲインを大きくして個々の圧延機の操作を過度に大きく
することなく外乱や設定値変更による変動を速やかに除
去し、しかも、状態フィードバック制御に見られるよう
な実現上の困難性を払拭した材料弛み量制御装置を提供
することにある。
め、第1の発明は、ピボットの圧延機を含む複数段の圧
延機により材料を順次圧延しつつ移動させると共に、圧
延機間にループを保有させるようにした多段圧延設備に
おいて、ループ量の設定値と検出値との偏差が検出され
た当該ループの前後に位置する圧延機双方の速度を操作
する手段と、当該ループの前後の圧延機の操作による他
のループへの影響を抑制するため、反ピボット側の圧延
機の速度については互いに同等な操作を行ない、ピボッ
ト側の圧延機の速度については当該ループから離れるに
従って度合いが漸減するような操作を行う手段とを備え
たものである。
数段の圧延機により材料を順次圧延しつつ移動させると
共に、圧延機間にループを保有させるようにした多段圧
延設備において、ループ量の設定値と検出値との偏差が
検出された当該ループの前後に位置する圧延機双方の速
度を操作する手段と、当該ループの前後の圧延機の操作
による他のループへの影響を抑制するため、当該ループ
の前後の圧延機以外の圧延機の速度を、上流側の圧延機
については当該ループ直前の圧延機に対する速度指令値
の増減率、下流側の圧延機については当該ループ直後の
圧延機に対する速度指令値の増減率に基づく比例計算に
よりそれぞれ算出した操作量増分に基づき操作する手段
とを備えたものである。
両側(上流側、下流側)の圧延機の速度を操作する。た
だし、この操作による他のループへの影響を避けるた
め、反ピボット側の圧延機については、従来技術と同様
にループ直前の圧延機と同等の操作を行ない、ピボット
側の圧延機は当該ループから離れるに従って速度指令値
の増減の度合いを漸減させるような操作を行う。以下、
この発明の作用を詳述する。
て説明する。1つのループのみに着目すると、本発明に
よるループ制御系は図3のブロック線図によって表され
る。図において、53は当該ループの直前の圧延機と、
この圧延機の速度に応じて変化するループの動特性をま
とめて表わし、54はループの直後の圧延機と、この圧
延機の速度に応じて変化するループの動特性をまとめて
表わしたものである。これらによる応答51及び52の
和が当該ループの挙動59となる。
して操作量つまり速度指令値55,56を与えるコント
ローラである。なお、両圧延機の操作つまり速度の増減
によるループ変化は符号が異なるが、ここではループへ
の作用が同一方向となる操作の符号が同じになるように
表わすものとする。
該ループの直前または直後のうち一方のみでフィードバ
ック系が構成されているが、その時のコントローラの特
性を伝達関数K(s)により表わす。また、説明を簡単
にするため、ループの前後の圧延機の操作による特性5
3,54は両者ともP(s)により近似でき、それで表
わしきれない特性、特に安定性を劣化させる要因となっ
ているものをそれぞれ乗法的変動Δ1,Δ2として表現す
る。これにより、当該ループ直前の圧延機の操作による
伝達関数P1(s)と、直後の圧延機による伝達関数P2
(s)は、数式1及び数式2のようになる。
機の操作による応答51,52の和がループの挙動59
となるので、従来とほぼ同等の応答性(即応性)を達成
するためには、各コントローラ57,58の伝達関数K
1(s),K2(s)を数式3のようにすれば良い。な
お、伝達関数K1(s),K2(s)は数式3のように必
ずしも1/2に配分する必要はないが、ここでも説明を
簡単にするため、1/2に配分した場合を考えることと
する。
察する。図3において、破線で囲まれた部分、つまりル
ープ直後の圧延機に対する速度指令値56から制御偏差
50までをまとめて(−P′(s))とし、その内のΔ
2を変動として考えたとき、この変動により制御系が不
安定にならないための条件(ロバスト安定条件)は、数
式4によって表わすことができる。
(∀ω∈R)
(−P′(s))は、それぞれ数式5及び数式6により
表わされる。
{1+P′(s)・K2(s)}
・P(s)・(1+Δ1)}
ば、変動Δ2が大きくても安定性は保証される。つまり
|T′(jω)|が小さいほど、安定性において余有が
大きいことになる。数式6、数式3を数式5に代入する
と、次の数式7を得る。
ープの形状もそれぞれ異なるので、Δ1とΔ2とは殆どの
場合一致しない。従って、一方が問題となる周波数では
他方は重要でない場合や、当該ループでは一方(例えば
Δ2)がネックとなっている場合には、数式7を次の数
式8のように考えても良い。
側スタンドのみでローカルフィードバック系を構成した
場合の相補感度関数T(s)(次の数式9参照)に対
し、1/2となっている。
(s)・P(s)}
2倍の余有があり、その分だけ全体としてのゲインを高
めることが可能となる。その結果、より良好な制御性能
を得ることができる。
につき説明する。前述のように、本発明ではループの両
側の圧延機を操作するため、操作による他ループへの影
響は上流、下流の両方に及ぶ。これを抑制するため、前
述したごとく、反ピボット側では従来と同様の操作量の
フィードフォワード補正を行なう。一方、ピボット側で
はピボットの圧延機の速度を操作しないため、同様の制
御を行うことはできない。
のフィードフォワード補正量を漸減させ、ピボットに至
るまでにその量を0にする。従ってフィードフォワード
補正量が圧延機間で同等ではなくなるため、反ピボット
寄りでは他ループへの影響の抑制は不十分となるが、漸
減率を小さくすればこの影響も小さくでき、当該ループ
の変動に比べて充分小さな変動とすることができる。こ
のようなピボット側へのフィードフォワード補正量の漸
減制御と、前述したループ両側の圧延機に対する操作に
より、当該ループの大きな変動はより速やかに減衰され
ると共に他ループへの影響も抑制され、全体としてルー
プの変動を効果的に抑制することができる。
を抑制するための操作において、ループ、圧延機の動特
性の違いをゲイン以外は無視できる場合は、当該ループ
の直前、直後の圧延機に対する速度指令値の増減率に対
し、ゲインの違いに基づく比例計算を行なって操作量増
分を算出する。すなわち、当該ループの直前及び直後の
圧延機に対する操作量のみPID制御等の動的制御則に
基づく制御演算を行ない、その他の圧延機へは速度指令
値の増減率について比例計算により操作量増分を求め、
これらの操作量増分を用いてその他の圧延機の速度を操
作する。これにより、PID制御等の演算は一つのルー
プに対し上流側及び下流側の2組(ピボットに隣接した
ループでは1組)となり、操作の対象となる1ループに
対し、圧延機台数分の計算を行なう場合に比べて計算負
荷を低減することができる。
る。図1は第1の発明の実施例を示している。前記同様
に圧延材料1は図の左側から供給され、圧延機2,3,
……,8により圧延されながら右へ移動して行く。圧延
機と圧延機との間にはループ9,10,11,……,1
4が設けられ、本実施例ではこれらのループ量を検出
し、圧延機2,3,……,7の回転速度を操作して制御
するものとする。ただし、この圧延機列の最後尾の圧延
機8はピボットとし、この速度は操作しない。
の高さ15に基づく各圧延機の操作について説明する
が、他のループに対応する操作も同様である。ただし、
最下流のループ、つまりピボットの直前のループ14に
ついては、その上流側の圧延機7しか操作できないの
で、これは本発明の対象外である。
検出され、それに対する設定値17との制御偏差18に
基づき、その直前の圧延機4に対してはコントローラ2
1により、直後の圧延機5に対してはコントローラ22
によりPID制御等の制御演算を行なって操作を加え
る。これらの2つの操作による応答を合算したものがル
ープ11の挙動(前述の図3における挙動59)とな
り、片側の圧延機しか操作しない従来の制御装置と比べ
て、1つのフィードバック制御系のゲインを過大にする
ことなく効果的にループ量を制御することができる。
その上流側のループ10が影響を受ける。そこで、その
影響を相殺するために、圧延機4の速度の増減率と同等
に圧延機3の速度が増減するような操作量増分をコント
ローラ20により算出し、フィードフォワード補正量と
して圧延機3に与える。更に、圧延機3の操作はその上
流側のループ9に影響を及ぼすので、前記と同様にコン
トローラ19により圧延機2の操作量増分を算出し、フ
ィードフォワード補正量として圧延機2に与える。以上
の上流側での操作の影響への対処は、前述の従来技術と
同じである。
5の速度も操作されるので、その下流側のループ12に
も影響が及ぶ。従って、上流側と同様にその影響を抑制
する必要がある。ところが、最下流の圧延機8はピボッ
トであるため上流側のように操作の影響をそのまま相殺
することはできない。
る。つまり、圧延機5の操作によりループ12が影響を
受けるが、圧延機6ではこれを完全に相殺するように操
作せず、圧延機5の速度の増減と同等な操作よりも若干
少ない、例えばその70%程度の速度の増減率となるよ
うな操作量増分をコントローラ23により算出し、これ
を圧延機6の速度指令値に加算する。
このことよりも圧延機4と共に圧延機5も操作すること
によるループ11の変動抑制効果が大きいため、ループ
列全体としては従来よりも変動が抑制できるようにな
る。圧延機6の操作は更に下流のループ13に影響を及
ぼすので、その影響がループ13と14に分散されるよ
うに、圧延機7に対する速度指令値に加算する操作量増
分をコントローラ24が算出して出力する。この操作量
増分は、圧延機5の速度の増減に対し、例えばその30
ないし40%程度の速度の増減率となるように設定す
る。つまり、ピボット側では、着目したループ11から
離れるに従って操作の度合いが漸減するような操作量増
分を各コントローラ23,24が算出し、これを圧延機
6,7に対する速度指令値35,36に反映させる。
…,30はループ11以外のループの偏差に基づいて以
上と同様に算出した操作量であり、前述の各コントロー
ラ出力とこれらの操作量との総和を各圧延機2,3,
4,……,7への速度指令値31,32,33,……,
36とする。こうして下流側つまりピボット寄りは影響
の相殺は不完全になるが、影響をピボットまでの各ルー
プに分散させることにより、全体として効果的に変動を
抑制する制御を行うことができる。
は、各圧延機への操作によるループの応答特性に基づき
上述の作用が実現されるように決定する必要があるが、
具体的には、H∞制御理論等の多変数制御系の設計法を
利用して求め、必要に応じてゲイン等を調整して決定す
ればよい。
のである。着目しているループ11に基づく操作として
は、コントローラ21及び22によりPID制御演算等
を行ない、それにより上流側及び下流側の圧延機4,5
に速度指令値を与えると共に、これらを除いた他の上流
側圧延機2,3及び下流側圧延機6,7へはコントロー
ラ21,22の出力の増減率に基づき、コントローラ
(演算要素)19,20,23,24により比例計算を
行なって圧延機2,3,6,7への速度指令値増分を求
める。
作による影響を相殺するための演算が簡単な比例計算の
みとなるので、コントローラ19,20,23,24に
とっての計算負荷が少なくなり、その構成も簡単なもの
で済む。なお、図示されていないが、ループ11以外の
他のループについても、コントローラ21,22に相当
するコントローラが必要であるのは言うまでもない。
8をピボットとした場合につき説明したが、上流側をピ
ボットとした場合も上流側と下流側の操作方法を入れ替
えれば同様の効果を得ることができる。
ョン結果を示し、図5は各ループに対し、隣接する圧延
機の一方のフィードバック制御に基づく操作をベースと
した従来の制御装置のシミュレーション結果を示す。こ
のシミュレーションでは、本発明の実施例及び従来技術
の何れも個々のコントローラとしてPIコントローラを
用いている。各図において、それぞれ横軸は時間、縦軸
は制御量つまり各ループ高さに対応する。
3,……,66及び71,72,73,……,76は上
流側から数えた第1番目から第6番目のループ高さの挙
動を示す。第1〜第6ループの高さ設定値はそれぞれ9
0mm、97.5mm、120mm、105mm、65mm、15
5mmである。
くに従い、ループが順次形成されて設定高さに収束する
が、このシミュレーションでは、第1ループの立ち上が
り開始から約16秒の時点で、第4番目の圧延機の速度
に定常状態の0.2%のステップ状の変動を与えてい
る。これにより、従来技術による図5では、第4番目の
圧延機の前後の第3ループと第4ループの高さ73,7
4が大きく変動している。一方、本発明の実施例による
図4では、その他のループ61,62,65,66にも
若干影響が現れているが、第3ループ63、第4ループ
64の変動が抑制されており、ループ全体としては変動
が効果的に抑制されていることがわかる。
じたループの前後両側の圧延機速度を操作すると共に、
これによる他のループへの影響を抑制するために、当該
ループに対し反ピボット側のすべての圧延機は速度の増
減が同等となるように操作し、また、ピボット側におい
ては、当該ループから離れるほど操作量の増減の度合い
を漸減させるものである。これにより、ループ列全体と
して見れば、フィードバックゲインを過大にすることな
く、外乱や設定値変更によるループの変動を迅速かつ効
果的に抑制することができる。
プの前後両側の圧延機速度を操作するほか、他ループへ
の影響を抑制するための操作として、当該ループの直
前、直後の圧延機への速度指令値の増減率に対し、ゲイ
ンの違いに基づく比例計算を行なって算出した操作量増
分を用いるので、計算負荷を低減できる等の効果があ
る。
である。
示す図である。
である。
作量 31〜36 速度指令値 50 制御偏差 51 上流側圧延機の操作に対するループの応答 52 下流側圧延機の操作に対するループの応答 53 上流側圧延機の操作に対するループの動特性 54 下流側圧延機の操作に対するループの動特性 55 上流側圧延機への操作量 56 下流側圧延機への操作量 57,58 コントローラ 59 挙動(ループ高さ) 61〜66 本発明の実施例による第1〜第6ループの
挙動 71〜76 従来技術による第1〜第6ループの挙動
Claims (2)
- 【請求項1】 ピボットの圧延機を含む複数段の圧延機
により材料を順次圧延しつつ移動させると共に、圧延機
間に材料弛み(以下、ループという)を保有させるよう
にした多段圧延設備において、 ループ量の設定値と検出値との偏差が検出された当該ル
ープの前後に位置する圧延機双方の速度を操作する手段
と、 当該ループの前後の圧延機の操作による他のループへの
影響を抑制するため、反ピボット側の圧延機の速度につ
いては互いに同等な操作を行ない、ピボット側の圧延機
の速度については当該ループから離れるに従って度合い
が漸減するような操作を行う手段と、 を備えたことを特徴とする多段圧延設備における材料弛
み量制御装置。 - 【請求項2】 ピボットの圧延機を含む複数段の圧延機
により材料を順次圧延しつつ移動させると共に、圧延機
間にループを保有させるようにした多段圧延設備におい
て、 ループ量の設定値と検出値との偏差が検出された当該ル
ープの前後に位置する圧延機双方の速度を操作する手段
と、 当該ループの前後の圧延機の操作による他のループへの
影響を抑制するため、当該ループの前後の圧延機以外の
圧延機の速度を、上流側の圧延機については当該ループ
直前の圧延機に対する速度指令値の増減率、下流側の圧
延機については当該ループ直後の圧延機に対する速度指
令値の増減率に基づく比例計算によりそれぞれ算出した
操作量増分に基づき操作する手段と、 を備えたことを特徴とする多段圧延設備における材料弛
み量制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06676794A JP3147653B2 (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | 多段圧延設備における材料弛み量制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06676794A JP3147653B2 (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | 多段圧延設備における材料弛み量制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07246409A JPH07246409A (ja) | 1995-09-26 |
JP3147653B2 true JP3147653B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=13325366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06676794A Expired - Lifetime JP3147653B2 (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | 多段圧延設備における材料弛み量制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3147653B2 (ja) |
-
1994
- 1994-03-10 JP JP06676794A patent/JP3147653B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07246409A (ja) | 1995-09-26 |
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