JP3147625B2 - 紡機の管替装置における回動位置決め機構 - Google Patents
紡機の管替装置における回動位置決め機構Info
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- JP3147625B2 JP3147625B2 JP28144093A JP28144093A JP3147625B2 JP 3147625 B2 JP3147625 B2 JP 3147625B2 JP 28144093 A JP28144093 A JP 28144093A JP 28144093 A JP28144093 A JP 28144093A JP 3147625 B2 JP3147625 B2 JP 3147625B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリング精紡機、リング撚
糸機等の紡機の管替装置における回動位置決め機構に係
り、詳しくは管替装置に設けられたパンタグラフ機構全
体を垂直位置と紡機機台の外側に傾いた位置との間で回
動させるとともに、確実に所定の位置に位置決めさせる
管替装置における回動位置決め機構に関するものであ
る。
糸機等の紡機の管替装置における回動位置決め機構に係
り、詳しくは管替装置に設けられたパンタグラフ機構全
体を垂直位置と紡機機台の外側に傾いた位置との間で回
動させるとともに、確実に所定の位置に位置決めさせる
管替装置における回動位置決め機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、紡績工場における自動化が進み、
リング精紡機、リング撚糸機等の紡機においては満管に
ともなう玉揚げ及び新たな空ボビンをスピンドルに挿入
する管替作業が管替装置により自動的に行われるように
なっている。管替装置としては作業を必要とする機台に
沿って移動して一錘ずつあるいは複数錘ずつ管替作業を
行う移動式の管替装置と、各紡機機台毎に装備された全
錘一斉式の管替装置とがある。全錘一斉式の管替装置で
は紡機機台のスピンドル列の下方にスピンドルピッチと
同一ピッチでペッグが突設されたコンベヤ装置が設けら
れ、コンベヤ装置とスピンドル列との間にスピンドルピ
ッチと同一ピッチで中間ペッグが突設された受台が設け
られている。そして、スピンドルピッチと同一ピッチで
配置されたボビン把持装置を備えたドッフィングバーが
パンタグラフ機構によりスピンドル列とコンベヤ装置と
の間で昇降変位されるとともに、パンタグラフ機構全体
を紡機機台に接近する位置と離間する位置とに回動可能
に構成した装置が開示されている(例えば、特公昭48
−30970号公報、特開平2−289130号公
報)。パンタグラフ機構の作動は機台長手方向に沿って
延設されたロッドの往復動により行われ、ロッドの駆動
手段としてモータにより正逆回転駆動されるボールネジ
機構を備えたいわゆるパワーシリンダが使用されてい
る。前記回動装置は機台長手方向に延びる駆動ロッド
と、駆動ロッドに連結されたリンク機構とを備え、駆動
ロッドの往復動によって、リンク機構を介してパンタグ
ラフ機構を回動させるようになっている。
リング精紡機、リング撚糸機等の紡機においては満管に
ともなう玉揚げ及び新たな空ボビンをスピンドルに挿入
する管替作業が管替装置により自動的に行われるように
なっている。管替装置としては作業を必要とする機台に
沿って移動して一錘ずつあるいは複数錘ずつ管替作業を
行う移動式の管替装置と、各紡機機台毎に装備された全
錘一斉式の管替装置とがある。全錘一斉式の管替装置で
は紡機機台のスピンドル列の下方にスピンドルピッチと
同一ピッチでペッグが突設されたコンベヤ装置が設けら
れ、コンベヤ装置とスピンドル列との間にスピンドルピ
ッチと同一ピッチで中間ペッグが突設された受台が設け
られている。そして、スピンドルピッチと同一ピッチで
配置されたボビン把持装置を備えたドッフィングバーが
パンタグラフ機構によりスピンドル列とコンベヤ装置と
の間で昇降変位されるとともに、パンタグラフ機構全体
を紡機機台に接近する位置と離間する位置とに回動可能
に構成した装置が開示されている(例えば、特公昭48
−30970号公報、特開平2−289130号公
報)。パンタグラフ機構の作動は機台長手方向に沿って
延設されたロッドの往復動により行われ、ロッドの駆動
手段としてモータにより正逆回転駆動されるボールネジ
機構を備えたいわゆるパワーシリンダが使用されてい
る。前記回動装置は機台長手方向に延びる駆動ロッド
と、駆動ロッドに連結されたリンク機構とを備え、駆動
ロッドの往復動によって、リンク機構を介してパンタグ
ラフ機構を回動させるようになっている。
【0003】管替作業時、前記パンタグラフ機構はコン
ベヤ装置等上の空ボビン等を把持する位置(閉位置)、
当該パンタグラフ機構におけるドッフィングバーの昇降
時において、リング精紡機の各部とも干渉しない(開位
置)、更に、受台上の中間ペッグに空ボビンを挿入又は
抜き取るための位置(中間位置)とに位置決めする必要
がある。
ベヤ装置等上の空ボビン等を把持する位置(閉位置)、
当該パンタグラフ機構におけるドッフィングバーの昇降
時において、リング精紡機の各部とも干渉しない(開位
置)、更に、受台上の中間ペッグに空ボビンを挿入又は
抜き取るための位置(中間位置)とに位置決めする必要
がある。
【0004】前記リング精紡機、リング撚糸機等の紡機
は、図10に示すように、前記パンタグラフ機構をリン
ク機構を介して前記ロッドを回動中心として回動させる
ための駆動シリンダ61を備えている。
は、図10に示すように、前記パンタグラフ機構をリン
ク機構を介して前記ロッドを回動中心として回動させる
ための駆動シリンダ61を備えている。
【0005】即ち、この駆動シリンダ61に設けられた
ピストンロッド62の伸縮に従ってパンタグラフ機構は
回動する。このとき、図10に示すように、ピストンロ
ッド62が最も伸びた位置(最大突出位置)にあるとき
には、パンタグラフ機構は開位置に位置している。又、
図12に示すように、ピストンロッド62が最も縮んだ
位置(没入位置)にあるときは、パンタグラフ機構は閉
位置に位置している。更に、図11に示すように、ピス
トンロッド62が最大突出位置と没入位置との間におけ
る所定の位置(中間ストローク位置)にあるときは、パ
ンタグラフ機構は中間位置に位置している。
ピストンロッド62の伸縮に従ってパンタグラフ機構は
回動する。このとき、図10に示すように、ピストンロ
ッド62が最も伸びた位置(最大突出位置)にあるとき
には、パンタグラフ機構は開位置に位置している。又、
図12に示すように、ピストンロッド62が最も縮んだ
位置(没入位置)にあるときは、パンタグラフ機構は閉
位置に位置している。更に、図11に示すように、ピス
トンロッド62が最大突出位置と没入位置との間におけ
る所定の位置(中間ストローク位置)にあるときは、パ
ンタグラフ機構は中間位置に位置している。
【0006】又、この駆動シリンダ61には、取付ブラ
ケット63が取着され、この取付ブラケット63にはス
トッパ用シリンダ64が取着され、当該ストッパ用シリ
ンダ64は前記ピストンロッド62と直交する向きに伸
縮を可能とするピストンロッド65を有している。この
ピストンロッド65の先端部には当該ピストンロッド6
5の伸縮方向に延びる円柱状のストッパ66が取着され
ている。
ケット63が取着され、この取付ブラケット63にはス
トッパ用シリンダ64が取着され、当該ストッパ用シリ
ンダ64は前記ピストンロッド62と直交する向きに伸
縮を可能とするピストンロッド65を有している。この
ピストンロッド65の先端部には当該ピストンロッド6
5の伸縮方向に延びる円柱状のストッパ66が取着され
ている。
【0007】ピストンロッド62の没入動作時に、ピス
トンロッド65に設けられた当接部67とストッパ66
とを当接させることによりピストンロッド62の没入動
作が規制される。この場合、当接部67がストッパ66
と当接しピストンロッド62が停止した位置がピストン
ロッド62の中間ストローク位置となり、パンタグラフ
機構は中間位置に位置決めされている。
トンロッド65に設けられた当接部67とストッパ66
とを当接させることによりピストンロッド62の没入動
作が規制される。この場合、当接部67がストッパ66
と当接しピストンロッド62が停止した位置がピストン
ロッド62の中間ストローク位置となり、パンタグラフ
機構は中間位置に位置決めされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図11に示すように、
ピストンロッド62の中間ストローク位置時において、
ピストンロッド62の没入動作による力はストッパ66
及びピストンロッド65に作用する。このとき、ピスト
ンロッド65にピストンロッド62の没入動作による力
の全てが直接作用することとなるため、ピストンロッド
65及びストッパ66等を強度を有する部材にて製作し
なければならないという問題がある。更に、没入動作に
よる力によりストッパ66及びピストンロッド65に力
が撓んでしまい、ピストンロッド65を正確に中間スト
ローク位置に位置決めすることができないという問題が
ある。又、ピストンロッド65の撓み等により、ストッ
パ用シリンダ64が故障したり誤動作を生じたりする問
題がある。
ピストンロッド62の中間ストローク位置時において、
ピストンロッド62の没入動作による力はストッパ66
及びピストンロッド65に作用する。このとき、ピスト
ンロッド65にピストンロッド62の没入動作による力
の全てが直接作用することとなるため、ピストンロッド
65及びストッパ66等を強度を有する部材にて製作し
なければならないという問題がある。更に、没入動作に
よる力によりストッパ66及びピストンロッド65に力
が撓んでしまい、ピストンロッド65を正確に中間スト
ローク位置に位置決めすることができないという問題が
ある。又、ピストンロッド65の撓み等により、ストッ
パ用シリンダ64が故障したり誤動作を生じたりする問
題がある。
【0009】又、ストッパ66及びピストンロッド65
に作用した力はストッパ用シリンダ64自体に伝達さ
れ、取付ブラケット63にて受けられる。このため、取
付ブラケット63は、前記ピストンロッド62の没入動
作による力を受けるだけの強度を有さなければならず、
大型化するという問題がある。
に作用した力はストッパ用シリンダ64自体に伝達さ
れ、取付ブラケット63にて受けられる。このため、取
付ブラケット63は、前記ピストンロッド62の没入動
作による力を受けるだけの強度を有さなければならず、
大型化するという問題がある。
【0010】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は駆動シリンダのピストン
ロッドに設けられた当接部とストッパ部材との当接によ
り生じる力をストッパ部材を当接位置と退避位置とに移
動させる駆動手段の移動体に無理な力が作用することを
防止し、当該駆動手段を取着する取付ブラケットを小型
化することができる紡機の管替装置における回動位置決
め機構を提供することにある。
れたものであって、その目的は駆動シリンダのピストン
ロッドに設けられた当接部とストッパ部材との当接によ
り生じる力をストッパ部材を当接位置と退避位置とに移
動させる駆動手段の移動体に無理な力が作用することを
防止し、当該駆動手段を取着する取付ブラケットを小型
化することができる紡機の管替装置における回動位置決
め機構を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するため、紡機の管替装置に設けられたパンタグラフ
機構全体を伝達機構を介して、ピストンロッドの伸縮に
より回動させる駆動シリンダを備え、当該ピストンロッ
ドに当接部を設けるとともに、前記駆動シリンダには取
付ブラケットを介して前記ピストンロッドの軸線方向と
は略直交する向きに移動可能な移動体を有する駆動手段
を取着し、その移動体には移動体の移動により前記ピス
トンロッドの当接部と当接可能な当接位置と、その当接
不能な退避位置とに配置可能にストッパ部材を取着する
とともに、前記当接位置において、ストッパ部材は当接
部と駆動シリンダとの間で挟持されることをその要旨と
する。
決するため、紡機の管替装置に設けられたパンタグラフ
機構全体を伝達機構を介して、ピストンロッドの伸縮に
より回動させる駆動シリンダを備え、当該ピストンロッ
ドに当接部を設けるとともに、前記駆動シリンダには取
付ブラケットを介して前記ピストンロッドの軸線方向と
は略直交する向きに移動可能な移動体を有する駆動手段
を取着し、その移動体には移動体の移動により前記ピス
トンロッドの当接部と当接可能な当接位置と、その当接
不能な退避位置とに配置可能にストッパ部材を取着する
とともに、前記当接位置において、ストッパ部材は当接
部と駆動シリンダとの間で挟持されることをその要旨と
する。
【0012】
【作用】従って、本発明によれば、紡機の管替装置に設
けられたパンタグラフ機構は、駆動シリンダのピストン
ロッドの伸縮に伝達機構を介してより回動される。例え
ばパンタグラフ機構は、駆動シリンダのピストンロッド
の最大突出位置時には最も開いた状態(開位置)に位置
決めされ、ピストンロッドの没入位置時には垂直となる
最も閉じた状態(閉位置)に位置決めされる。又、ピス
トンロッドを前記最大突出位置と没入位置との間の所定
の位置(中間ストローク位置)に配置することにより、
パンタグラフ機構は前記開位置と閉位置との間に位置す
る中間位置に位置決めされる。
けられたパンタグラフ機構は、駆動シリンダのピストン
ロッドの伸縮に伝達機構を介してより回動される。例え
ばパンタグラフ機構は、駆動シリンダのピストンロッド
の最大突出位置時には最も開いた状態(開位置)に位置
決めされ、ピストンロッドの没入位置時には垂直となる
最も閉じた状態(閉位置)に位置決めされる。又、ピス
トンロッドを前記最大突出位置と没入位置との間の所定
の位置(中間ストローク位置)に配置することにより、
パンタグラフ機構は前記開位置と閉位置との間に位置す
る中間位置に位置決めされる。
【0013】前記ピストンロッドを中間ストローク位置
に位置決めするには、ピストンロッドが最大突出位置に
配置された状態において、駆動手段を駆動して移動体を
移動させることによりストッパ部材を退避位置から当接
位置に移動させる。そして、ピストンロッドを最大突出
位置から没入動作させ、ピストンロッドの当接部とスト
ッパ部材とを当接させ、当該ストッパ部材を当接部と駆
動シリンダとの間に挟持させることにより、ピストンロ
ッドは中間ストローク位置に保持される。このとき、パ
ンタグラフ機構は中間位置に位置決めされる。
に位置決めするには、ピストンロッドが最大突出位置に
配置された状態において、駆動手段を駆動して移動体を
移動させることによりストッパ部材を退避位置から当接
位置に移動させる。そして、ピストンロッドを最大突出
位置から没入動作させ、ピストンロッドの当接部とスト
ッパ部材とを当接させ、当該ストッパ部材を当接部と駆
動シリンダとの間に挟持させることにより、ピストンロ
ッドは中間ストローク位置に保持される。このとき、パ
ンタグラフ機構は中間位置に位置決めされる。
【0014】この場合、前記当接部とストッパ部材との
当接により生じる力は、ストッパ部材を介して直接、或
いはストッパ部材を支持する取付ブラケットを介して駆
動シリンダへと伝達され、当該駆動シリンダにて受けら
れる。このため、ストッパ部材等には、ストッパ部材等
を撓ませるような無理な力が作用せず、精度良く前記ピ
ストンロッドを所定の位置に位置決めできる。又、取付
ブラケットに無理な力が作用しないことから、取付ブラ
ケットの小型化又は軽量化を図ることができる。
当接により生じる力は、ストッパ部材を介して直接、或
いはストッパ部材を支持する取付ブラケットを介して駆
動シリンダへと伝達され、当該駆動シリンダにて受けら
れる。このため、ストッパ部材等には、ストッパ部材等
を撓ませるような無理な力が作用せず、精度良く前記ピ
ストンロッドを所定の位置に位置決めできる。又、取付
ブラケットに無理な力が作用しないことから、取付ブラ
ケットの小型化又は軽量化を図ることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明をリング精紡機に具体化した一
実施例を図1〜図9に従って説明する。
実施例を図1〜図9に従って説明する。
【0016】図1に示すように、精紡機機台1のスピン
ドルレール2上には多数のスピンドル3が一定ピッチで
配設され、スピンドルレール2の下方にはペッグトレイ
4を利用してボビンの移送を行う公知(例えば特開昭6
3−145438号公報)のボビン移送装置5が配設さ
れている。スピンドルレール2の前側には支持バー6が
スピンドルレール2に沿って延設され、支持バー6の上
面にはスピンドルピッチと同ピッチで中間ペッグ7が突
設されている。又、精紡機機台1には公知の構成の全錘
一斉式の管替装置8が装備されている。
ドルレール2上には多数のスピンドル3が一定ピッチで
配設され、スピンドルレール2の下方にはペッグトレイ
4を利用してボビンの移送を行う公知(例えば特開昭6
3−145438号公報)のボビン移送装置5が配設さ
れている。スピンドルレール2の前側には支持バー6が
スピンドルレール2に沿って延設され、支持バー6の上
面にはスピンドルピッチと同ピッチで中間ペッグ7が突
設されている。又、精紡機機台1には公知の構成の全錘
一斉式の管替装置8が装備されている。
【0017】図1,図2に示すように、管替装置8はス
ピンドルピッチと同一ピッチで配設されたボビン把持装
置9を備えたドッフィングバー10がいわゆるパンタグ
ラフ機構11により昇降されるとともに、パンタグラフ
機構11を昇降作動するロッド12を中心にパンタグラ
フ機構11全体が回動可能に構成されている。
ピンドルピッチと同一ピッチで配設されたボビン把持装
置9を備えたドッフィングバー10がいわゆるパンタグ
ラフ機構11により昇降されるとともに、パンタグラフ
機構11を昇降作動するロッド12を中心にパンタグラ
フ機構11全体が回動可能に構成されている。
【0018】パンタグラフ機構11を構成するリンク1
3,14は所定の間隔毎に複数箇所に配設され、一端が
ドッフィングバー10に連結されたリンク13の他端が
ロッド12に対して一体移動可能に固定された移動ブラ
ケット15に連結されている。リンク13の1/2の長
さを有するリンク14はその一端がリンク13の中央に
ピン連結されるとともに、他端が支持ブラケット16に
ピン連結されている。支持ブラケット16は固定ブラケ
ット17により位置規制されかつロッド12の摺動を許
容する状態に配設されている。そして、ロッド12は精
紡機機台1の長手方向における一端に配設されたパワー
シリンダ18の作動により往復動されるようになってい
る。そして、ロッド12の往復動によりドッフィングバ
ー10が昇降するようになっている。
3,14は所定の間隔毎に複数箇所に配設され、一端が
ドッフィングバー10に連結されたリンク13の他端が
ロッド12に対して一体移動可能に固定された移動ブラ
ケット15に連結されている。リンク13の1/2の長
さを有するリンク14はその一端がリンク13の中央に
ピン連結されるとともに、他端が支持ブラケット16に
ピン連結されている。支持ブラケット16は固定ブラケ
ット17により位置規制されかつロッド12の摺動を許
容する状態に配設されている。そして、ロッド12は精
紡機機台1の長手方向における一端に配設されたパワー
シリンダ18の作動により往復動されるようになってい
る。そして、ロッド12の往復動によりドッフィングバ
ー10が昇降するようになっている。
【0019】又、各支持ブラケット16には、精紡機機
台1内に向かって、当該精紡機機台1の長手方向と直交
する向きに延びるレバー19の一端が固着されている。
そして、このレバー19の他端は前記パンタグラフ機構
11全体を回動させる伝達機構20に連結されている。
尚、本実施例では、前記スピンドルレール2、ボビン移
送装置5及び管替装置8等の各種装置は、精紡機機台1
の幅方向における両側にそれぞれ装備され、この伝達機
構20の作用により精紡機機台1の両側に装備された各
パンタグラフ機構11は一斉に回動するようになってい
る。
台1内に向かって、当該精紡機機台1の長手方向と直交
する向きに延びるレバー19の一端が固着されている。
そして、このレバー19の他端は前記パンタグラフ機構
11全体を回動させる伝達機構20に連結されている。
尚、本実施例では、前記スピンドルレール2、ボビン移
送装置5及び管替装置8等の各種装置は、精紡機機台1
の幅方向における両側にそれぞれ装備され、この伝達機
構20の作用により精紡機機台1の両側に装備された各
パンタグラフ機構11は一斉に回動するようになってい
る。
【0020】図2〜図4に示すように、前記伝達機構2
0は、精紡機機台1の幅方向略中心部においてフレーム
Bに固定されたブラケット21を備え、このブラケット
21には一対の腕部22が設けられている。当該一対の
腕部22は精紡機機台1の長手方向に対して平行に、斜
め下方に向かって延びるとともに、腕部22の先端部間
には軸23が挿通固着されている。軸23は精紡機機台
1の幅方向に対して平行に配設されている。この軸23
には、略L字状の回動レバー24がその屈曲部25に軸
23を挿通することにより、回動可能に支持されてい
る。そして、この回動レバー24の一端において、その
幅方向両側には、それぞれ一対のリンク26がユニバー
サルジョイント27を介して連結されている。そして、
リンク26の下端に前記レバー19がユニバーサルジョ
イント28を介して連結されている。
0は、精紡機機台1の幅方向略中心部においてフレーム
Bに固定されたブラケット21を備え、このブラケット
21には一対の腕部22が設けられている。当該一対の
腕部22は精紡機機台1の長手方向に対して平行に、斜
め下方に向かって延びるとともに、腕部22の先端部間
には軸23が挿通固着されている。軸23は精紡機機台
1の幅方向に対して平行に配設されている。この軸23
には、略L字状の回動レバー24がその屈曲部25に軸
23を挿通することにより、回動可能に支持されてい
る。そして、この回動レバー24の一端において、その
幅方向両側には、それぞれ一対のリンク26がユニバー
サルジョイント27を介して連結されている。そして、
リンク26の下端に前記レバー19がユニバーサルジョ
イント28を介して連結されている。
【0021】又、精紡機機台1の幅方向略中心部におい
て、当該精紡機機台1の長手方向における一端には、エ
ア等にて駆動される駆動シリンダ29が精紡機機台1の
長手方向に沿って配設されている。この駆動シリンダ2
9の基端部は精紡機機台1の一端にて回動可能に軸支さ
れている。駆動シリンダ29のピストンロッド30の先
端部には駆動ロッド31が取着されている。この駆動ロ
ッド31は複数のロッド32をレバー19とほぼ対応す
る位置において連結ブロック33を介して連結すること
により構成されている。このとき、ロッド32の連結ブ
ロック33との連結部32aには、連結ブロック33を
貫通する軸ピン34が挿通されており、各ロッド32は
軸ピン34を中心に回動可能に設けられている。そし
て、これら連結ブロック33及び軸ピン34は前記回動
レバー24の他端に固定され、回動レバー24の回動に
より生ずる回動レバー24の他端の上下方向における変
位は各ロッド32の回動により吸収されるようになって
いる。
て、当該精紡機機台1の長手方向における一端には、エ
ア等にて駆動される駆動シリンダ29が精紡機機台1の
長手方向に沿って配設されている。この駆動シリンダ2
9の基端部は精紡機機台1の一端にて回動可能に軸支さ
れている。駆動シリンダ29のピストンロッド30の先
端部には駆動ロッド31が取着されている。この駆動ロ
ッド31は複数のロッド32をレバー19とほぼ対応す
る位置において連結ブロック33を介して連結すること
により構成されている。このとき、ロッド32の連結ブ
ロック33との連結部32aには、連結ブロック33を
貫通する軸ピン34が挿通されており、各ロッド32は
軸ピン34を中心に回動可能に設けられている。そし
て、これら連結ブロック33及び軸ピン34は前記回動
レバー24の他端に固定され、回動レバー24の回動に
より生ずる回動レバー24の他端の上下方向における変
位は各ロッド32の回動により吸収されるようになって
いる。
【0022】図5,図6は、駆動シリンダ29を示す平
面図である。駆動シリンダ29のピストンロッド30に
は、当該ピストンロッド30よりも径の大きい当接リン
グ35が取着されている。又、駆動シリンダ29の前端
部(ピストンロッド30側)には、取付ブラケットとし
てのシリンダブラケット36が取着されている。このシ
リンダブラケット36にはピストンロッド30の軸線方
向と直交する向きに延びる平面状の摺動面36aが形成
されている。この摺動面36aはシリンダブラケット3
6の幅方向全体にわたって形成されている。又、このシ
リンダブラケット36の一側にはL字状の取着部37が
一体に形成されている。この取着部37にはエア等にて
駆動される駆動手段としてのストッパ用シリンダ38が
前記ピストンロッド30と直交する向きに取着されてい
る。このストッパ用シリンダ38のピストンロッド39
はピストンロッド30と直交する向きに移動可能に設け
られている。更に、この取着部37には非接触型の検出
センサ40が取着されている。又、ピストンロッド39
の先端部にはブラケット41が固着されている。このブ
ラケット41の検出センサ40側は検出面40aと平行
となるように屈曲され、その屈曲された部位が検出セン
サ40にて検出される検出片42となっている。又、シ
リンダブラケット36側はピストンロッド30側に向か
って屈曲され、摺動面36a上を摺動可能な支持部43
が形成されている。又、支持部43の先端にはピストン
ロッド30と平行に延びる柱状のストッパ44が固着さ
れている。尚、本実施例では、ピストンロッド38とブ
ラケット41にて移動体を構成している。
面図である。駆動シリンダ29のピストンロッド30に
は、当該ピストンロッド30よりも径の大きい当接リン
グ35が取着されている。又、駆動シリンダ29の前端
部(ピストンロッド30側)には、取付ブラケットとし
てのシリンダブラケット36が取着されている。このシ
リンダブラケット36にはピストンロッド30の軸線方
向と直交する向きに延びる平面状の摺動面36aが形成
されている。この摺動面36aはシリンダブラケット3
6の幅方向全体にわたって形成されている。又、このシ
リンダブラケット36の一側にはL字状の取着部37が
一体に形成されている。この取着部37にはエア等にて
駆動される駆動手段としてのストッパ用シリンダ38が
前記ピストンロッド30と直交する向きに取着されてい
る。このストッパ用シリンダ38のピストンロッド39
はピストンロッド30と直交する向きに移動可能に設け
られている。更に、この取着部37には非接触型の検出
センサ40が取着されている。又、ピストンロッド39
の先端部にはブラケット41が固着されている。このブ
ラケット41の検出センサ40側は検出面40aと平行
となるように屈曲され、その屈曲された部位が検出セン
サ40にて検出される検出片42となっている。又、シ
リンダブラケット36側はピストンロッド30側に向か
って屈曲され、摺動面36a上を摺動可能な支持部43
が形成されている。又、支持部43の先端にはピストン
ロッド30と平行に延びる柱状のストッパ44が固着さ
れている。尚、本実施例では、ピストンロッド38とブ
ラケット41にて移動体を構成している。
【0023】図5に示すように、ピストンロッド39を
突出動作することにより、ストッパ44はピストンロッ
ド30に接近し、前記当接リング35の当接面35aと
当接可能な位置(当接位置)に配置される。この当接位
置においてストッパ44の軸線は駆動シリンダ29の幅
内に位置している。そして、この当接位置においては、
検出センサ40がブラケット41の検出片42を検出す
るようになっている。又、図4,図6に示すように、ピ
ストンロッド34を没入動作することによりストッパ4
4はピストンロッド30から離間し、当接面35aと当
接不能な位置(退避位置)に配置される。このとき、検
出センサ40は検出片42を検出しない。
突出動作することにより、ストッパ44はピストンロッ
ド30に接近し、前記当接リング35の当接面35aと
当接可能な位置(当接位置)に配置される。この当接位
置においてストッパ44の軸線は駆動シリンダ29の幅
内に位置している。そして、この当接位置においては、
検出センサ40がブラケット41の検出片42を検出す
るようになっている。又、図4,図6に示すように、ピ
ストンロッド34を没入動作することによりストッパ4
4はピストンロッド30から離間し、当接面35aと当
接不能な位置(退避位置)に配置される。このとき、検
出センサ40は検出片42を検出しない。
【0024】前記ストッパ44の当接位置時において、
ピストンロッド30を没入動作させ、当接面35aとス
トッパ44とを当接させることにより、当該ピストンロ
ッド30を最も伸びた状態(最大突出位置)と最も縮ん
だ状態(没入位置)との間に位置する所定の中間位置
(中間ストローク位置)に位置決めできるようになって
いる。即ち、このピストンロッド30は、図4に示す最
大突出位置、図6に示す没入位置、図5に示す中間スト
ローク位置の三位置に位置決めできるようになってい
る。
ピストンロッド30を没入動作させ、当接面35aとス
トッパ44とを当接させることにより、当該ピストンロ
ッド30を最も伸びた状態(最大突出位置)と最も縮ん
だ状態(没入位置)との間に位置する所定の中間位置
(中間ストローク位置)に位置決めできるようになって
いる。即ち、このピストンロッド30は、図4に示す最
大突出位置、図6に示す没入位置、図5に示す中間スト
ローク位置の三位置に位置決めできるようになってい
る。
【0025】又、ピストンロッド30におけるこれら最
大突出位置、没入位置、中間ストローク位置は前記パン
タグラフ機構11の各回動位置に対応している。即ち、
ピストンロッド30の最大突出位置は、図7(b)に示
す精紡機機台1に対して最も離間した開位置に対応して
いる。ピストンロッド30の没入位置は、図7(a)に
示す精紡機機台1に対して最も接近した閉位置に対応し
ている。ピストンロッド30の中間ストローク位置は、
図8(a)に示す開位置と閉位置との間に位置する中間
位置に対応している。
大突出位置、没入位置、中間ストローク位置は前記パン
タグラフ機構11の各回動位置に対応している。即ち、
ピストンロッド30の最大突出位置は、図7(b)に示
す精紡機機台1に対して最も離間した開位置に対応して
いる。ピストンロッド30の没入位置は、図7(a)に
示す精紡機機台1に対して最も接近した閉位置に対応し
ている。ピストンロッド30の中間ストローク位置は、
図8(a)に示す開位置と閉位置との間に位置する中間
位置に対応している。
【0026】次に、上記のように構成された紡機の管替
装置における回動位置決め機構の作用及び効果について
説明する。図1に示すように、ペッグ4aに空ボビンE
が挿通され、スピンドル3に満ボビンFが挿通された状
態から、当該スピンドル3に挿通された満ボビンFを空
ボビンEに交換する場合には、まず、図7(a)に示す
ように、パンタグラフ機構11を閉位置に位置させ、ド
ッフィングバー10に取着されたボビン把持装置9にて
空ボビンEを把持し、ペッグ4aから抜き取る。次に、
図7(b)に示すように、パンタグラフ機構11を開位
置に回動させた後、ドッフィングバー10を上昇させ
る。そして、図8(a)に示すように、パンタグラフ機
構11を中間位置に回動させた後、ドッフィングバー1
0を下降させて、空ボビンEを中間ペッグ7に空ボビン
Eを挿通しボビン把持装置9の把持状態を解除する。そ
して、再度ドッフィングバー10を上昇させた後、図8
(b)に示すように、パンタグラフ機構11を閉位置に
回動させ、満ボビンF上にボビン把持装置9を位置させ
る。その後、ドッフィングバー10を下降させ、ボビン
把持装置9にて満ボビンFを把持した後、ドッフィング
バー10を上昇させることにより満ボビンFをスピンド
ル3から抜き取る。更に、この状態からパンタグラフ機
構11を開位置まで回動させる。そして、ドッフィング
バー10を下降させ、パンタグラフ機構11を閉位置ま
で回動させ、満ボビンFをペッグ4aに挿通し、ボビン
把持装置9の把持状態を解除する。その後、再びパンタ
グラフ機構11を開位置に回動させた後、中間ペッグ7
に挿通された空ボビンEを把持するためにパンタグラフ
機構11を中間位置に回動し、当該空ボビンEを中間ペ
ッグ7から抜き取る。そして、図9に示すように、パン
タグラフ機構11を閉位置に回動し空ボビンEをスピン
ドル3に挿通することにより、スピンドル3に挿通され
た満ボビンFが空ボビンEに交換される。
装置における回動位置決め機構の作用及び効果について
説明する。図1に示すように、ペッグ4aに空ボビンE
が挿通され、スピンドル3に満ボビンFが挿通された状
態から、当該スピンドル3に挿通された満ボビンFを空
ボビンEに交換する場合には、まず、図7(a)に示す
ように、パンタグラフ機構11を閉位置に位置させ、ド
ッフィングバー10に取着されたボビン把持装置9にて
空ボビンEを把持し、ペッグ4aから抜き取る。次に、
図7(b)に示すように、パンタグラフ機構11を開位
置に回動させた後、ドッフィングバー10を上昇させ
る。そして、図8(a)に示すように、パンタグラフ機
構11を中間位置に回動させた後、ドッフィングバー1
0を下降させて、空ボビンEを中間ペッグ7に空ボビン
Eを挿通しボビン把持装置9の把持状態を解除する。そ
して、再度ドッフィングバー10を上昇させた後、図8
(b)に示すように、パンタグラフ機構11を閉位置に
回動させ、満ボビンF上にボビン把持装置9を位置させ
る。その後、ドッフィングバー10を下降させ、ボビン
把持装置9にて満ボビンFを把持した後、ドッフィング
バー10を上昇させることにより満ボビンFをスピンド
ル3から抜き取る。更に、この状態からパンタグラフ機
構11を開位置まで回動させる。そして、ドッフィング
バー10を下降させ、パンタグラフ機構11を閉位置ま
で回動させ、満ボビンFをペッグ4aに挿通し、ボビン
把持装置9の把持状態を解除する。その後、再びパンタ
グラフ機構11を開位置に回動させた後、中間ペッグ7
に挿通された空ボビンEを把持するためにパンタグラフ
機構11を中間位置に回動し、当該空ボビンEを中間ペ
ッグ7から抜き取る。そして、図9に示すように、パン
タグラフ機構11を閉位置に回動し空ボビンEをスピン
ドル3に挿通することにより、スピンドル3に挿通され
た満ボビンFが空ボビンEに交換される。
【0027】図2〜図4に示すように、このように動作
する管替装置8において、前記パンタグラフ機構11の
回動は駆動シリンダ29におけるピストンロッド30の
突出及び没入動作によって行われる。即ち、駆動シリン
ダ29を駆動してピストンロッド30を突出又は没入動
作させると、回動レバー24はその動作に基づいて一斉
に回動する。つまり、駆動シリンダ29のピストンロッ
ド30が突出動作すると、回動レバー24はその一端が
上方に向かって回動する。このため、リンク26は上動
し、パンタグラフ機構11は精紡機機台1から離間する
向きに回動する。そして、ピストンロッド30が最大突
出位置に配置されることにより、パンタグラフ機構11
は開位置に位置決めされる。
する管替装置8において、前記パンタグラフ機構11の
回動は駆動シリンダ29におけるピストンロッド30の
突出及び没入動作によって行われる。即ち、駆動シリン
ダ29を駆動してピストンロッド30を突出又は没入動
作させると、回動レバー24はその動作に基づいて一斉
に回動する。つまり、駆動シリンダ29のピストンロッ
ド30が突出動作すると、回動レバー24はその一端が
上方に向かって回動する。このため、リンク26は上動
し、パンタグラフ機構11は精紡機機台1から離間する
向きに回動する。そして、ピストンロッド30が最大突
出位置に配置されることにより、パンタグラフ機構11
は開位置に位置決めされる。
【0028】又、ピストンロッド30が没入動作する
と、回動レバー24はその一端が下方に向かって回動す
る。このため、リンク26は下動し、パンタグラフ機構
11は精紡機機台1へ接近する向きに回動する。そし
て、ピストンロッド30が没入位置に配置されることに
よって、パンタグラフ機構11は閉位置に位置決めされ
る。
と、回動レバー24はその一端が下方に向かって回動す
る。このため、リンク26は下動し、パンタグラフ機構
11は精紡機機台1へ接近する向きに回動する。そし
て、ピストンロッド30が没入位置に配置されることに
よって、パンタグラフ機構11は閉位置に位置決めされ
る。
【0029】次に、管替装置5のパンタグラフ機構11
を開位置から中間位置まで回動させ、当該中間位置に位
置決めする場合について説明する。パンタグラフ機構1
1は開位置に位置している場合、図4に示すように、駆
動シリンダ29のピストンロッド30は最大突出位置に
配置されている。この状態から、ストッパ用シリンダ3
8が駆動され、ピストンロッド39が突出動作される。
すると、ブラケット41は、その支持部43が摺動面3
1a上を摺動しながらストッパ44とともにピストンロ
ッド30側へと移動する。そして、図5に示すように、
ピストンロッド39の突出動作が完了して、ストッパ4
4が当接位置に配置されると、検出センサ40がブラケ
ット41の検出片42を検出する。検出センサ40が前
記検出片42を検出すると同時に、駆動シリンダ29の
ピストンロッド30は没入動作を開始する。そして、ピ
ストンロッド30は当接リング35の当接面35aがス
トッパ44の先端部と当接することにより没入動作が規
制され、当該ピストンロッド30は中間ストローク位置
に位置決めされる。即ち、パンタグラフ機構11は中間
位置に位置決めされる。
を開位置から中間位置まで回動させ、当該中間位置に位
置決めする場合について説明する。パンタグラフ機構1
1は開位置に位置している場合、図4に示すように、駆
動シリンダ29のピストンロッド30は最大突出位置に
配置されている。この状態から、ストッパ用シリンダ3
8が駆動され、ピストンロッド39が突出動作される。
すると、ブラケット41は、その支持部43が摺動面3
1a上を摺動しながらストッパ44とともにピストンロ
ッド30側へと移動する。そして、図5に示すように、
ピストンロッド39の突出動作が完了して、ストッパ4
4が当接位置に配置されると、検出センサ40がブラケ
ット41の検出片42を検出する。検出センサ40が前
記検出片42を検出すると同時に、駆動シリンダ29の
ピストンロッド30は没入動作を開始する。そして、ピ
ストンロッド30は当接リング35の当接面35aがス
トッパ44の先端部と当接することにより没入動作が規
制され、当該ピストンロッド30は中間ストローク位置
に位置決めされる。即ち、パンタグラフ機構11は中間
位置に位置決めされる。
【0030】このように中間位置に位置決めされたパン
タグラフ機構11を閉位置に配置する場合には、図5に
示す状態から、ピストンロッド39を没入動作させ、ブ
ラケット41の支持部43を摺動面31aに摺動させな
がら、ストッパ44を当接位置から退避位置まで移動さ
せる。ストッパ44と当接面35aとの当接状態が解除
されると、駆動シリンダ29のピストンロッド30が再
び没入動作され、ピストンロッド30の没入動作完了に
より、パンタグラフ機構11は閉位置に位置決めされ
る。
タグラフ機構11を閉位置に配置する場合には、図5に
示す状態から、ピストンロッド39を没入動作させ、ブ
ラケット41の支持部43を摺動面31aに摺動させな
がら、ストッパ44を当接位置から退避位置まで移動さ
せる。ストッパ44と当接面35aとの当接状態が解除
されると、駆動シリンダ29のピストンロッド30が再
び没入動作され、ピストンロッド30の没入動作完了に
より、パンタグラフ機構11は閉位置に位置決めされ
る。
【0031】従って、本実施例によれば、ストッパ44
はその軸線がピストンロッド30と平行に設けられてい
る。このため、ストッパ44を当接位置に配置し、ピス
トンロッド30を没入動作させ、ピストンロッド30を
中間ストローク位置に位置決めした場合、その没入動作
による力はストッパ44がその軸線方向にて受けるとと
もに、駆動シリンダ29にて受ける。従って、当該スト
ッパ44の撓みを確実に防止することができる。更に、
当接位置において、ストッパ44の軸線は駆動シリンダ
29の幅内に位置している。従って、ストッパ44にか
かる力はブラケット41の支持部43及びシリンダブラ
ケット36を介して駆動シリンダ29へと伝達される。
このため、ピストンロッド30が中間ストローク位置に
位置決めされている場合に、ブラケット41及びシリン
ダブラケット36には、それら自体を撓ませる等の余計
な力がかからない。よって、これらブラケット41及び
シリンダブラケット36は大きな強度を必要としないた
め、小型化及び軽量化を図ることができ、更に、コスト
ダウンを図ることができる。
はその軸線がピストンロッド30と平行に設けられてい
る。このため、ストッパ44を当接位置に配置し、ピス
トンロッド30を没入動作させ、ピストンロッド30を
中間ストローク位置に位置決めした場合、その没入動作
による力はストッパ44がその軸線方向にて受けるとと
もに、駆動シリンダ29にて受ける。従って、当該スト
ッパ44の撓みを確実に防止することができる。更に、
当接位置において、ストッパ44の軸線は駆動シリンダ
29の幅内に位置している。従って、ストッパ44にか
かる力はブラケット41の支持部43及びシリンダブラ
ケット36を介して駆動シリンダ29へと伝達される。
このため、ピストンロッド30が中間ストローク位置に
位置決めされている場合に、ブラケット41及びシリン
ダブラケット36には、それら自体を撓ませる等の余計
な力がかからない。よって、これらブラケット41及び
シリンダブラケット36は大きな強度を必要としないた
め、小型化及び軽量化を図ることができ、更に、コスト
ダウンを図ることができる。
【0032】同様に、ピストンロッド30が中間ストロ
ーク位置に位置決めされた場合において、ストッパ用シ
リンダ38には力が作用しないため、ストッパ用シリン
ダ38の故障を減少させることができる。更に、当該ス
トッパ用シリンダ38の故障によるリング精紡機1にお
ける各種のトラブルを防止することができる。
ーク位置に位置決めされた場合において、ストッパ用シ
リンダ38には力が作用しないため、ストッパ用シリン
ダ38の故障を減少させることができる。更に、当該ス
トッパ用シリンダ38の故障によるリング精紡機1にお
ける各種のトラブルを防止することができる。
【0033】又、検出センサ40が検出片42を検出す
ると同時に、ピストンロッド30の中間ストローク位置
への没入動作を開始している。このため、この検出セン
サ40により、容易にピストンロッド30の中間ストロ
ーク位置への没入動作を開始するタイミングを判断する
ことができ、誤動作を防止することができる。
ると同時に、ピストンロッド30の中間ストローク位置
への没入動作を開始している。このため、この検出セン
サ40により、容易にピストンロッド30の中間ストロ
ーク位置への没入動作を開始するタイミングを判断する
ことができ、誤動作を防止することができる。
【0034】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)上記実施例において、管替装置8等が片側のみに
配設された精紡機機台1に応用してもよい。
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)上記実施例において、管替装置8等が片側のみに
配設された精紡機機台1に応用してもよい。
【0035】(2)上記実施例では、本発明をリング精
紡機に具体化したが、リング撚糸機等の管替装置に具体
化してもよい。 (3)上記実施例では、ブラケット41の支持部43を
シリンダブラケット31に形成された摺動面31aを摺
動させながらストッパ44を移動させたが、ストッパ4
4をその中間部でブラケット41に支持することによ
り、当該ストッパ44自体を摺動面31aを摺動させな
がら移動させてもよい。
紡機に具体化したが、リング撚糸機等の管替装置に具体
化してもよい。 (3)上記実施例では、ブラケット41の支持部43を
シリンダブラケット31に形成された摺動面31aを摺
動させながらストッパ44を移動させたが、ストッパ4
4をその中間部でブラケット41に支持することによ
り、当該ストッパ44自体を摺動面31aを摺動させな
がら移動させてもよい。
【0036】又、必ずしもブラケット41の支持部43
等を摺動面31aに対して摺動させる必要はなく、例え
ばブラケット41を板バネ等からなる弾性部材にて形成
し、ピストンロッド30の当接リング35とストッパ4
4との当接時(中間ストローク位置時)のみブラケット
41又はストッパ44が摺動面31aと当接するよう構
成してもよい。
等を摺動面31aに対して摺動させる必要はなく、例え
ばブラケット41を板バネ等からなる弾性部材にて形成
し、ピストンロッド30の当接リング35とストッパ4
4との当接時(中間ストローク位置時)のみブラケット
41又はストッパ44が摺動面31aと当接するよう構
成してもよい。
【0037】更に、ストッパ44をブラケット41を使
用することなくピストンロッド39に直接取着してもよ
い。このとき、移動体はピストンロッド39のみにより
形成される。
用することなくピストンロッド39に直接取着してもよ
い。このとき、移動体はピストンロッド39のみにより
形成される。
【0038】(4)上記実施例において、ストッパ44
の軸線方向の長さを中間ペッグ7の位置に応じて変更す
ることにより、中間ストローク位置、即ち、パンタグラ
フ機構11の中間位置を適宜に変更してもよい。このと
き、単にストッパ44の軸線方向の長さを変更するだけ
でよいので、容易に中間ストローク位置を変更すること
ができる。
の軸線方向の長さを中間ペッグ7の位置に応じて変更す
ることにより、中間ストローク位置、即ち、パンタグラ
フ機構11の中間位置を適宜に変更してもよい。このと
き、単にストッパ44の軸線方向の長さを変更するだけ
でよいので、容易に中間ストローク位置を変更すること
ができる。
【0039】(5)上記実施例では、検出センサ40が
検出片42を検出すると同時にストッパ44を退避位置
から当接位置への移動を開始したが、所定の時間経過後
に開始してもよい。
検出片42を検出すると同時にストッパ44を退避位置
から当接位置への移動を開始したが、所定の時間経過後
に開始してもよい。
【0040】(6)上記実施例では、ストッパ44を駆
動する駆動手段としてエアにて駆動されるストッパ用シ
リンダを使用したが、電動シリンダ又はリニアモータ等
を使用してもよい。
動する駆動手段としてエアにて駆動されるストッパ用シ
リンダを使用したが、電動シリンダ又はリニアモータ等
を使用してもよい。
【0041】(7)上記実施例では、シリンダブラケッ
ト36の幅方向全体にわたって摺動面36aを形成した
が、前記ブラケット41の支持部43が摺動し得る範囲
のみに摺動面36aを形成してもよい。
ト36の幅方向全体にわたって摺動面36aを形成した
が、前記ブラケット41の支持部43が摺動し得る範囲
のみに摺動面36aを形成してもよい。
【0042】(8)上記実施例において、パンタグラフ
機構11の開位置及び閉位置に対応する駆動シリンダ2
9のピストンロッド30の位置を最大突出位置及び没入
位置等の駆動シリンダ29のストロークエンドに設定す
る必要はなく、そのストローク内における適宜な位置に
設定してもよい。
機構11の開位置及び閉位置に対応する駆動シリンダ2
9のピストンロッド30の位置を最大突出位置及び没入
位置等の駆動シリンダ29のストロークエンドに設定す
る必要はなく、そのストローク内における適宜な位置に
設定してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、駆
動シリンダのピストンロッドに設けられた当接部とスト
ッパ部材との当接により生じる力により駆動手段の移動
体に無理な力が作用することを防止し、当該駆動手段を
取着する取付ブラケットを小型化することができる優れ
た効果がある。
動シリンダのピストンロッドに設けられた当接部とスト
ッパ部材との当接により生じる力により駆動手段の移動
体に無理な力が作用することを防止し、当該駆動手段を
取着する取付ブラケットを小型化することができる優れ
た効果がある。
【図1】本発明を具体化した一実施例における精紡機機
台及び管替装置を示す正面図である。
台及び管替装置を示す正面図である。
【図2】一実施例における管替装置を示す側面図であ
る。
る。
【図3】一実施例における伝達機構及び駆動シリンダを
示す正面図である。
示す正面図である。
【図4】一実施例における伝達機構及び駆動シリンダを
示す平面図である。
示す平面図である。
【図5】一実施例における駆動シリンダを示す平面図で
ある。
ある。
【図6】一実施例における駆動シリンダを示す平面図で
ある。
ある。
【図7】(a),(b)は、一実施例において、パンタ
グラフ機構による管替作業時の状態を示す概略側面図で
ある。
グラフ機構による管替作業時の状態を示す概略側面図で
ある。
【図8】(a),(b)は、一実施例において、パンタ
グラフ機構による管替作業時の状態を示す概略側面図で
ある。
グラフ機構による管替作業時の状態を示す概略側面図で
ある。
【図9】一実施例において、パンタグラフ機構による管
替作業時の状態を示す概略側面図である。
替作業時の状態を示す概略側面図である。
【図10】従来における駆動シリンダを示す平面図であ
る。
る。
【図11】従来における駆動シリンダを示す平面図であ
る。
る。
【図12】従来における駆動シリンダを示す平面図であ
る。
る。
8…管替装置、11…パンタグラフ機構、20…伝達機
構、29…駆動シリンダ、30…ピストンロッド、36
…取付ブラケットとしてのシリンダブラケット、35a
…当接部としての当接面、38…駆動手段としてのスト
ッパ用シリンダ、39…移動体としてのピストンロッ
ド、41…移動体としてのブラケット、44…ストッパ
部材としてのストッパ。
構、29…駆動シリンダ、30…ピストンロッド、36
…取付ブラケットとしてのシリンダブラケット、35a
…当接部としての当接面、38…駆動手段としてのスト
ッパ用シリンダ、39…移動体としてのピストンロッ
ド、41…移動体としてのブラケット、44…ストッパ
部材としてのストッパ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01H 9/04
Claims (1)
- 【請求項1】 紡機の管替装置に設けられたパンタグラ
フ機構全体を伝達機構を介して、ピストンロッドの伸縮
により回動させる駆動シリンダを備え、当該ピストンロ
ッドに当接部を設けるとともに、前記駆動シリンダには
取付ブラケットを介して前記ピストンロッドの軸線方向
とは略直交する向きに移動可能な移動体を有する駆動手
段を取着し、その移動体には移動体の移動により前記ピ
ストンロッドの当接部と当接可能な当接位置と、その当
接不能な退避位置とに配置可能にストッパ部材を取着す
るとともに、前記当接位置において、ストッパ部材は当
接部と駆動シリンダとの間で挟持される紡機の管替装置
における回動位置決め機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28144093A JP3147625B2 (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 紡機の管替装置における回動位置決め機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28144093A JP3147625B2 (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 紡機の管替装置における回動位置決め機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07133519A JPH07133519A (ja) | 1995-05-23 |
JP3147625B2 true JP3147625B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=17639210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP28144093A Expired - Fee Related JP3147625B2 (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 紡機の管替装置における回動位置決め機構 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3147625B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102021693B (zh) * | 2010-12-10 | 2013-04-03 | 经纬纺织机械股份有限公司 | 自调心侧位夹持气动抓管器 |
JP7052667B2 (ja) * | 2018-10-04 | 2022-04-12 | 株式会社豊田自動織機 | ポット精紡機における管替装置 |
JP7310525B2 (ja) * | 2019-10-11 | 2023-07-19 | 株式会社豊田自動織機 | 精紡機の管替装置 |
-
1993
- 1993-11-10 JP JP28144093A patent/JP3147625B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07133519A (ja) | 1995-05-23 |
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