JP3147603B2 - スポット溶接ガンの加圧制御方法およびその装置 - Google Patents

スポット溶接ガンの加圧制御方法およびその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電極チップをサーボモ
ータの回転によって移動(開閉)させるスポット溶接ガ
ンの技術に関し、とくに電極チップの位置とサーボモー
タのモータ電流とに基づき、対象打点の総板厚に対応す
るエンコーダ値の近傍位置までの電極チップ移動中の、
電極チップの障害物との当接による過負荷発生を検知す
るようにしたスポット溶接ガンの加圧制御方法およびそ
の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の生産工場では、車両ボデーの溶
接作業の多くは溶接ロボットによって行なわれる。図7
は、溶接ロボットによるスポット溶接作業の一例を示し
ている。図7に示すように、溶接ロボット1には、溶接
ガン2が取付けられている。溶接ガン2は、溶接ロボッ
ト1によって予め教示された車両ボデー6の溶接位置
(打点位置)に逐次位置決めされるようになっている。
【0003】溶接ガン2は、電極チップ3と電極チップ
4とを有しており、電極チップ3が空気圧によって作動
する加圧シリンダ5によって昇降される。溶接ロボット
1によって溶接ガン2が位置決めされた状態では、車両
ボデー6の溶接部位は電極チップ3と電極チップ4とに
よって加圧され、両電極間に溶接電流が流され、スポッ
ト溶接が行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
加圧シリンダによるスポット溶接の場合は、誤って障害
物を挾み込んで加圧した場合でもそのまま溶接を行うの
で、溶接不良が発生する。ここでいう障害物を挾み込ん
で加圧するとは、たとえば被溶接物の位置ずれによって
所定の板厚と異なる部位を溶接したり、または誤って板
厚の異なる別部品を取付けた場合にその部品をそのまま
溶接してしまうことをいう。部品を誤って取付けた場合
は、車両ボデーが完成してからでないとその発見が難し
く、手直し作業に多大の時間を必要とする問題がある。
【0005】従来の加圧シリンダの代りにモータを用い
て電極チップを進退させる技術が存在する(特開昭61
−186177号公報)。また、未公開ではあるが、サ
ーボモータを用いて電極チップを進退させるとともに、
サーボモータと連動するエンコーダによって電極チップ
の位置を検出するスポット溶接装置が、本出願人により
提案されている(特願平4−94916号)。
【0006】上述の特願平4−94916号のスポット
溶接装置においては、加圧制御のパラメータとしてモー
タ電流のみを用いているので、障害物を挾み込んで加圧
した場合でも、そのまま溶接することになり、従来の加
圧シリンダによる加圧の場合と同様の問題が生じる。
【0007】本発明の目的は、スポット溶接における障
害物に起因する過負荷を検知する加圧制御方法およびそ
の装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係るスポット溶接ガンの加圧制御方法および
その装置は、つぎのように構成されている。 (1) サーボモータによって電極チップの開閉を制御
するスポット溶接ガンの加圧制御方法であって、対象打
点の総板厚に対応するエンコーダ値、モータ電流しきい
値を読出し、電極チップの閉側への移動を開始し、電極
チップの前記エンコーダ値の近傍位置までの移動中に
モータ電流を監視し、該モータ電流と前記モータ電流し
きい値とを比較し前記モータ電流が前記モータ電流し
きい値を越えた場合は電極チップの障害物との当接によ
過負荷発生と判定して異常表示と溶接動作停止を行
い、前記モータ電流が前記モータ電流しきい値を越えな
い場合は電極チップをさらに前記エンコーダ値まで移動
させモータ電流を制御することにより加圧力を制御し溶
接電流を流して溶接を実行する、スポット溶接ガンの加
圧制御方法。 (2) 電極チップを開閉するサーボモータと、前記電
極チップの位置を検出する電極位置検出手段と、前記サ
ーボモータのモータ電流を検知するモータ電流検知手段
と、対象打点の総板厚に対応するエンコーダ値、モータ
電流しきい値に対し、電極チップの前記エンコーダ値の
近傍位置までの移動中にモータ電流を監視し、該モータ
電流と前記モータ電流しきい値とを比較する過負荷判定
手段と、前記モータ電流が前記モータ電流しきい値を越
えた場合、電極チップの障害物との当接による過負荷発
生と判定して異常表示と溶接動作停止を行う表示手段
と、 前記モータ電流が前記モータ電流しきい値を越えな
い場合、電極チップをさらに前記エンコーダ値まで移動
させモータ電流を制御することにより加圧力を制御し溶
接電流を流して溶接を実行する、制御手段と、を備えた
ことを特徴とするスポット溶接ガンの加圧制御装置。
【0009】
【作用】このように構成されたスポット溶接ガンの加圧
制御方法およびその装置においては、電極チップの加圧
位置までの移動段階では、サーボモータのモータ電流と
電極チップの位置がそれぞれ監視される。障害物がない
場合は、電極チップを小さな力で移動させることがで
き、サーボモータのモータ電流が規定値を越えることは
ない。
【0010】被溶接物の位置ずれや、間違って板厚の異
なる別の部品を取付けた場合は、電極チップの加圧位置
までの移動段階でモータ電流が規定値を越え、障害物が
存在することがわかる。打点位置に障害物がない場合
は、電極チップの加圧位置までの移動段階で、サーボモ
ータのモータ電流が著しく上昇するはずはない。したが
って、電極チップの位置とモータ電流という2つのパラ
メータに基づき、障害物に起因する過負荷の判定が可能
となる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明に係るスポット溶接ガンの加
圧制御方法およびその装置の望ましい実施例を、図面を
参照して説明する。図1ないし図6は、本発明の一実施
例を示しており、とくに自動車のボデーのスポット溶接
に適用した例を示している。まず、本発明の加圧制御方
法が適用されるスポット溶接装置について説明する。
【0012】図5は、スポット溶接装置の全体構成を示
している。図5に示すように、スポット溶接装置11
は、溶接ガン21、溶接ロボット61、制御手段71等
から構成されている。溶接ガン21は、溶接ロボット6
1の手首部65に取付けられている。溶接ガン21の開
放、加圧動作および溶接ロボット61の動きは、制御手
段71によって制御されるようになっている。
【0013】図5に示すように、溶接ガン21は、つぎ
のように構成されている。溶接ガン21は、C形フレー
ム22を有しており、C形フレーム22の下部にはホル
ダ23を介して電極チップ24が装着されている。C形
フレーム22の上部には、サーボモータ26が取付けら
れている。サーボモータ26の出力軸には、軸継手27
を介してボールネジ28が連結されている。ボールネジ
28は、軸受部29bを介してC形フレーム22に回転
可能に保持されている。ボールネジ28には、ナット3
0が螺合されている。ナット30は、ボールネジ28の
回転に伴ってボールネジ28の軸方向に移動するように
なっている。
【0014】ナット30の外周部には、連結部材31が
取付けられている。連結部材31の一端には、ホルダ3
2を介して電極チップ33が装着されている。電極チッ
プ33は、サーボモータ26の回転によって軸方向に移
動するようになっている。電極チップ33の位置は、サ
ーボモータ26の後部に設けられた電極位置検出手段と
してのエンコーダ34により検出可能となっている。本
実施例では、サーボモータ26の回転量によって間接的
に電極チップ33の位置を検出しているが、電極チップ
33の進退距離を直接検出する電極位置検出手段であっ
てもよい。
【0015】C形フレーム22には、薄板鋼板からなる
被溶接物(車両ボデー)90の位置ずれを吸収するため
のイコライザ(位置ずれ補正機構部)41が取付けられ
ている。イコライザ41は、後述する溶接ロボット61
の手首に連結されている。C形フレーム22は、イコラ
イザ41を介して後述する溶接ロボット61の手首部6
5にフローティングされた状態で保持されている。
【0016】電極チップ33は、図示されないケーブル
を介してキックレスケーブル55の一方に電気的に接続
されている。電極チップ24は、C形フレーム22を介
してキックレスケーブル55の一方に電気的に接続され
ている。キックレスケーブル55の他方は、溶接ロボッ
ト61に固定された溶接トランス56に接続されてい
る。溶接トランス56は、タイマ機能を有するコントロ
ーラ57を介して溶接電源(図示略)に接続されてい
る。コントローラ57は、後述する制御手段71と接続
されている。
【0017】溶接ロボット61は、制御軸が6軸であり
各制御軸毎に設けられたサーボモータ62によって駆動
されるようになっている。溶接ロボット61は、周知の
技術であるので、これに関する詳細な説明は省略する。
【0018】溶接ロボット61の動きは、制御手段71
によって制御されるようになっている。制御手段71に
は、複数の溶接位置が教示されており、溶接ロボット6
1は教示された溶接位置に溶接ガン21を位置決めする
ようになっている。制御手段71には、溶接ロボット6
1の各制御軸の位置情報が入力されており、これに基づ
いて溶接ロボット61によって移動される溶接ガン21
の位置情報が把握される。また、制御手段71には、電
極チップ33の位置情報が電極位置検出手段としてのエ
ンコーダ34から入力される。
【0019】図6は、制御手段71の概略構成を示して
いる。制御手段71は、メインCPU72、サーボCP
U73、インタフェース74、サーボアンプ75から構
成されている。メインCPU72の第1の軌道計算部7
2aは、溶接ロボット61自体の軌道計算をする機能を
有しており、第2の軌道計算部72bは、溶接ロボット
61の軌道を加味した溶接ガン21の電極チップ33の
軌道計算を行う機能を有している。また、メインCPU
72の加圧力設定部72cは、各溶接打点毎に設定され
る加圧力に対応する負荷電流を指令する機能を有してい
る。
【0020】サーボCPU73は、第1の軌道計算部7
2aからの計算値とフィードバックされる速度、位置の
値との差を算出し、溶接ロボット61を予め教示された
溶接位置へ所定の速度で移動する指令機能を有してい
る。図5における溶接ロボット61は、各制御軸毎にサ
ーボモータ62の速度を検出するタコジェネレータ63
と、位置検出用のセンサ64とを有している。
【0021】サーボCPU73は、第2の軌道計算部7
2bからの計算値とフィードバックされる速度、位置の
値との差を算出し、電極33を所定の位置へ所定の速度
で移動する指令機能を有している。図6における溶接ガ
ン21は、サーボモータ26による電極チップ33の移
動速度を検出するタコジェネレータ35と、位置検出用
のエンコーダ34を有している。また、サーボCPU7
3は、メインCPU72における加圧力設定部72cか
らの指令情報とフィードバックされた負荷電流値との差
により、加圧力に対応した負荷電流を求める機能を有し
ている。
【0022】インタフェース74は、サーボCPU73
からのデジタル信号をアナログ信号に変換する機能を有
している。サーボアンプ75は、溶接ロボット61の各
制御軸のサーボモータ62に流れる電流を検出し、フィ
ードバックされた電流値と指令値との差に基づいてサー
ボモータ62の負荷電流を制御するようになっている。
同様に、サーボアンプ75は、溶接ガン21の電極チッ
プ33を移動させるサーボモータ26に流れるモータ電
流を検出するモータ電極検知手段として機能しており、
フィードバックされた電流値と指令値との差に基づいて
サーボモータ26のモータ電流を制御するようになって
いる。
【0023】制御手段71のメインCPU72には、図
4に示す過負荷判定手段76が形成されている。過負荷
判定手段76には、サーボモータ62に流れるモータ電
流を検知するサーボアンプ75からの信号と、エンコー
ダ34からの電極位置信号が入力されている。過負荷判
定手段76は、電極位置検出手段であるエンコーダ34
からの電極チップ33の位置情報と、モータ電流検知手
段であるサーボアンプ75からのモータ電流値とに基づ
き過負荷を判定し、表示手段77に異常表示を指令する
とともに、溶接ロボット61、コントローラ57に溶接
動作停止を指令する機能を有している。過負荷判定手段
76は、メインCPU72に格納されたプログラムから
構成されている。
【0024】メインCPU72には、被溶接物90の各
打点位置毎の溶接条件および加圧異常判定条件が予め入
力されている。この条件入力は、図2の処理手順に基づ
いて行われる。図2のステップ101で処理が開始さ
れ、ステップ102では、製品設計データからの各打点
情報により打点位置毎の総板厚、加圧完了時における電
極チップ33の理論位置(エンコーダ値)が演算され
る。ステップ102の処理が終了すると、ステップ10
3に進み、各打点位置毎に溶接条件データおよび過負荷
判定条件が登録され、ステップ104で処理は終了す
る。
【0025】表1は、図2の処理手順によって求められ
たものであり、被溶接物90における各打点位置W1
8 における溶接条件および過負荷判定のためのモータ
電流のしきい値(規定値)を示している。エンコーダ値
Sは、電極チップ24、33の間の距離Hが打点位置に
おける被溶接物90の重ね合わせ枚数の総板厚と一致す
る場合の電極チップ33の位置を示すものである。した
がって、エンゴーダ値Sは、打点位置の総板厚によって
異なる値となる。過負荷判定のためのサーボモータ26
のモータ電流のしきい値(規定値)Kは、各打点位置で
全て同じ値となっている。表1のデータは、メインCP
U72に格納されている。
【0026】
【表1】
【0027】つぎに、本発明のスポット溶接ガンの加圧
制御方法および溶接順序について説明する。自動車の組
立ラインではコンベアによって車両ボデーが間欠的に移
動され、車両ボデーの停止時にスポット溶接作業が行わ
れる。車両ボデーが所定の位置に位置決めされると、待
期状態にあった溶接ロボット61によって溶接ガン21
が溶接位置に向って移動される。
【0028】被溶接物90の各打点位置における加圧制
御は、図3の処理手順に基づいて行われる。図3のステ
ップ111で加圧制御が開始され、ステップ112に進
んでメインCPU72に格納されている表1の打点デー
タの読み出しが行われる。たとえば、打点位置W1
は、溶接電流値I1 、溶接時間T1 、加圧力F1 、重ね
枚数Z、エンコーダ値(総板厚)S、異常加圧判定のた
めのモータ電流のしきい値(規格値)Kがそれぞれ読み
出される。
【0029】ステップ112の処理が終了すると、ステ
ップ113に進み、サーボモータ26の起動により電極
チップ33が被溶接物90に向って移動する。ステップ
114では、電極チップ33がエンコーダ値(総板厚)
Sの近傍位置に到達するまで、サーボモータ26のモー
タ電流が監視される。すなわち、電極チップ33の移動
により、電極チップ24と電極チップ33との間の距離
Hが打点位置における総板厚の近傍位置になるまで、モ
ータ電流がサーボアンプ75によって監視される。
【0030】ステップ115では、サーボモータ26の
モータ電流がしきい値(規格値)Kを越えているか否か
が判断される。電極チップ24、33間に障害物91が
ない場合は、電極チップ33がエンコーダ値Sの近傍位
まで到達するまでは、電極チップ33を小さな力で移
動させることができ、サーボモータ26のモータ電流の
しきい値(規格値)Kを越えることはない。被溶接物9
0の位置ずれや、間違って板厚の異なる別の部品を取付
けた場合は、所定の打点位置に障害物91が存在するこ
とと同じことになる。したがって、この状態では電極チ
ップ33がエンコーダ値Sの近傍位置に到着する前に、
電極チップ33が障害物91と当接し、サーボモータ2
6のモータ電流がしきい値(規格値)Kを越えることに
なり、過負荷と判定される。
【0031】ステップ115において、サーボモータ2
6の電流値がしきい値を越えたことによって加圧異常と
判定された場合は、ステップ119に進み、オーバロー
ド(過負荷)の異常表示、及び溶接動作停止の指令が出
力される。表示手段77の点灯によって過負荷の発生が
作業者に知らされると、作業者によって過負荷の原因が
追求され、たとえば被溶接物90の単なる位置ずれであ
るか、又は部品の取付けの間違いかが判断される。
【0032】ステップ115において、サーボモータ2
6のモータ電流が規定値Kを越えていないと判断された
場合は、ステップ116に進む。ステップ116では、
障害物91がないものとして電極チップ33をエンコー
ダ値(総板厚)Sまで移動させ、ステップ117でサー
ボモータ26のモータ電流を制御することにより、加圧
力Fが制御される。これにより、打点位置W1 の被溶接
物90は電極チップ24と電極チップ33により所定の
加圧力F1 で加圧される。
【0033】打点位置W1 が電極チップ24、33によ
って加圧されると、両電極チップ24、33の間に溶接
電流I1 が時間T1 だけ流され、打点位置W1 の溶接が
行われる。打点位置W1 の溶接が完了すると、サーボモ
ータ26が逆転し、電極チップ33の後退により加圧開
放動作が行われる。電極チップ33による加圧開放が行
われると、溶接ガン21は溶接ロボット61によって次
の打点位置W2 まで移動される。ここでは、図3のステ
ップ112に戻り、打点位置W2 における溶接条件等の
データの読み出しが行われる。以下、上述と同様の処理
手順により打点位置W2 における加圧制御が実施され
る。
【0034】本実施例では、表1に示すように打点位置
1 〜W8 までの各条件を示したが、1つの溶接ガン2
1による打点位置はさらに多く設定することができ、そ
の各打点位置における溶接条件等は、被溶接物90の総
板厚、材質等によってそれぞれ変化する。なお、本実施
例では電極チップ33がエンコーダ値の近傍位置に到達
するまで、モータ電流を監視する構成としているが、モ
ータ電流が規定値Kを越えた時に、電極チップ33の位
置がエンコーダ値に達しているか否かをチェックして過
負荷の判定を行う構成としてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、つぎの効果が得られ
る。 (1)対象打点のエンコーダ値、モータ電流しきい値を
読出し、電極チップの閉側への移動を開始し、電極チッ
プのエンコーダ値の近傍位置までの移動中に、モータ電
流を監視し、該モータ電流と前記モータ電流しきい値と
の比較し前記モータ電流が前記モータ電流しきい値を
越えた時に過負荷と判定して異常表示するとともに溶接
動作を停止するので、障害物を挾み込んだ状態で電極チ
ップが閉側に移動することを防止でき、安全性を向上で
きるとともに、溶接不良の発生を防止することができ
る。 (2)作業ミスによって板厚の異なる別部品を打点位置
に取付けた場合は、打点位置における総板厚が正規の場
合と異なるので、過負荷と判定でき、部品の取付けミス
を溶接前に発見することができる。したがって、製品が
完成した後の手直し作業を解消することができると共
に、不良製品の発生を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るスポット溶接ガンの加
圧制御方法が適用される溶接ガンの概略構成図である。
【図2】図1の溶接ガンによって溶接される被溶接物の
各打点位置における溶接データ等の登録処理手順を示す
フローチャートである。
【図3】図1の溶接ガンによる被溶接物の加圧制御の処
理手順を示すフローチャートである。
【図4】図1の溶接ガンにおける加圧制御のブロック図
である。
【図5】図1の溶接ガンを用いたスポット溶接装置の概
略構成図である。
【図6】図5における制御手段の制御系統図である。
【図7】従来のスポット溶接作業の一例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
21 溶接ガン 26 サーボモータ 28 ボールネジ 33 電極チップ 34 電極位置検出手段(エンコーダ) 61 溶接ロボット 71 制御手段 75 モータ電流検知手段 76 過負荷判定手段 90 被溶接物 91 障害物 S エンコーダ値 K 過負荷判定のためのモータ電流の規定値

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーボモータによって電極チップの開閉
    を制御するスポット溶接ガンの加圧制御方法であって、対象打点の総板厚に対応するエンコーダ値 、モータ電流
    しきい値を読出し、 電極チップの閉側への移動を開始し、 電極チップの前記エンコーダ値の近傍位置までの移動
    、モータ電流を監視し、該モータ電流と前記モータ電
    流しきい値とを比較し 前記モータ電流が前記モータ電流しきい値を越えた場合
    は電極チップの障害物との当接による過負荷発生と判定
    して異常表示と溶接動作停止を行い、 前記モータ電流が前記モータ電流しきい値を越えない場
    合は電極チップをさらに前記エンコーダ値まで移動させ
    モータ電流を制御することにより加圧力を制御し溶接電
    流を流して溶接を実行する、 スポット溶接ガンの加圧制御方法。
  2. 【請求項2】 電極チップを開閉するサーボモータと、 前記電極チップの位置を検出する電極位置検出手段と、 前記サーボモータのモータ電流を検知するモータ電流検
    知手段と、対象打点の総板厚に対応するエンコーダ値 、モータ電流
    しきい値に対し、電極チップの前記エンコーダ値の近傍
    位置までの移動中にモータ電流を監視し、該モータ電流
    と前記モータ電流しきい値とを比較する過負荷判定手段
    と、前記モータ電流が前記モータ電流しきい値を越えた場
    合、電極チップの障害物との当接による過負荷発生と判
    定して異常表示と溶接動作停止を行う表示手段と、 前記モータ電流が前記モータ電流しきい値を越えない場
    合、電極チップをさらに前記エンコーダ値まで移動させ
    モータ電流を制御することにより加圧力を制御し溶接電
    流を流して溶接を実行する、制御手段と、 を備えたことを特徴とするスポット溶接ガンの加圧制御
    装置。
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