JP3147445B2 - Lngエンジンの燃料供給装置 - Google Patents

Lngエンジンの燃料供給装置

Info

Publication number
JP3147445B2
JP3147445B2 JP32521091A JP32521091A JP3147445B2 JP 3147445 B2 JP3147445 B2 JP 3147445B2 JP 32521091 A JP32521091 A JP 32521091A JP 32521091 A JP32521091 A JP 32521091A JP 3147445 B2 JP3147445 B2 JP 3147445B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lng
fuel
engine
stored
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32521091A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05133280A (ja
Inventor
忠政 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Co Ltd filed Critical Suzuki Motor Co Ltd
Priority to JP32521091A priority Critical patent/JP3147445B2/ja
Publication of JPH05133280A publication Critical patent/JPH05133280A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3147445B2 publication Critical patent/JP3147445B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はLNGエンジンの燃料
供給装置に係り、特にLNGエンジンの冷機始動性及び
アイドリング運転の安定性を向上し得て、また、冷機始
動直後の走行における運転性を向上し得るLNGエンジ
ンの燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両等に搭載されるエンジンの燃料とし
ては、主にガソリンや軽油等が利用されているが、近
時、LNG(液化天然ガス)を燃料とするLNGエンジ
ンが提案されている。LNGエンジンは、燃料供給装置
により燃料であるLNGを供給される。このようなLN
Gエンジンの燃料供給装置としては、特開平1−113
566号公報に開示のものがある。この公報に開示のも
のは、ベーパライザの燃料通路に設けた温度検出手段の
検出する燃料温度によって、この温度検出手段よりも上
流側の燃料通路に設けた加熱手段にLNGエンジンの冷
却水を給断制御することにより、ベーパライザの着霜を
防止して詰まりを防止し、ベーパライザの蒸発性能を充
分に発揮させるものである。
【0003】前記LNGエンジンの燃料供給装置として
は、また、図3に示すものがある。図3において、20
2はLNGエンジン、204は燃料供給装置である。L
NGエンジン202の燃料供給装置204は、LNGを
貯留する燃料タンク206からLNGエンジン202に
設けられた燃料噴射弁等の燃料供給部208に至る燃料
管210を設けている。この燃料管210には、燃料タ
ンク206側から順次に、LNGを取出すための取出弁
212と、LNGを気化するベーパライザ214と、燃
料タンク206に貯留されたLNGをLNGエンジン2
02に供遮断すべく開閉される貯留燃料切換弁216
と、LNGを調圧調量するレギュレータ218とを介設
している。
【0004】また、この燃料供給装置204には、燃料
タンク206から貯留燃料切換弁216とレギュレータ
218との間の燃料管210に至るリリーフ管220を
設けている。このリリーフ管220には、燃料タンク2
06側から順次に、圧力調整用のリリーフ弁222と、
LNGを吸蔵する吸蔵タンク224と、この吸蔵タンク
224に吸蔵されたLNGをLNGエンジン202に供
給遮断すべく開閉される吸蔵燃料切換弁226とを介設
している。
【0005】LNGエンジン202の駆動時には、燃料
タンク206のLNGをLNGエンジン202に供給す
べく、燃料供給装置204の取出弁212及び貯留燃料
切換弁216が開放される。これにより、燃料タンク2
06のLNGは、燃料管210を流通し、ベーパライザ
214により気化され、レギュレータ218により調圧
調量され、燃料供給部208によりLNGエンジン20
2に供給されて燃焼される。
【0006】また、燃料供給装置204のリリーフ弁2
22は、燃料タンク206内のLNGが気化して圧力が
設定されたリリーフ値(例えば、10kg/cm2 )以上に
なると、気化したLNGを吸蔵タンク224に供給すべ
く開放される。これにより、燃料タンク206の気化し
たLNGは、リリーフ管220を流通し、吸蔵タンク2
24に供給されて吸蔵される。
【0007】このリリーフ管222に介設された吸蔵燃
料切換弁226の開放される圧力を、レギュレータ21
8の調圧値(例えば、4kg/cm2)よりも大なる値の開
放値(例えば、5kg/cm2 )に設定している場合には、
吸蔵タンク224の圧力を検出する圧力センサ228の
検出値が前記開放値以上になると、LNGをLNGエン
ジン202に供給すべく吸蔵燃料切換弁226が開放さ
れる。このとき、貯留燃料切換弁216は、LNGを遮
断すべく閉鎖される。これにより、吸蔵タンク224の
圧力が開放値以上になると、燃料タンク206に貯留さ
れたLNGをLNGエンジン202に供給することな
く、吸蔵タンク224に吸着されたLNGをLNGエン
ジン202に供給することになる。
【0008】また、吸蔵燃料切換弁226は、吸蔵燃料
圧力センサ228の検出値がレギュレータ218の前記
調圧値未満になると、LNGを遮断すべく閉鎖される。
このとき、貯留燃料切換弁216は、LNGをLNGエ
ンジン202に供給すべく開放される。これにより、吸
蔵タンク224の圧力が調圧値未満になると、吸蔵タン
ク224に吸着されたLNGをLNGエンジン202に
供給することなく、燃料タンク206に貯留されたLN
GをLNGエンジン202に供給することになる。
【0009】なお、LNGエンジン202の停止時に
は、燃料タンク206及び吸蔵タンク224のLNGの
供給を遮断すべく、取出弁212及び貯留燃料切換弁2
16を閉鎖するとともに吸蔵燃料切換弁226を閉鎖す
る。これにより、燃料管210及びベーパライザ214
やリリーフ管220及び吸蔵タンク224のLNGが大
気に放出されることを阻止する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記図3に
示す構成の燃料供給装置204によりLNGエンジン2
02に供給されるLNGは、メタンやエタン・プロパン
等の複数成分から構成されている。これら成分中におい
て最低沸点を有する成分は、メタンである。これによ
り、燃料タンク206内において気化して吸蔵タンク2
24に吸蔵されるLNGの成分は、大部分がメタンであ
る。したがって、燃料タンク206のLNGの成分と吸
蔵タンク224のLNGの成分とには、相違を有するも
のである。
【0011】これら成分の相違するLNGがLNGエン
ジン202に供給される場合に、暖機後のアイドリング
運転や一般走行においては、各タンク206・224の
LNGのいずれのLNGを供給しても、アイドリング運
転の安定性や一般走行の運転性に影響を及ぼすことがな
い。
【0012】ところが、メタン成分の多い吸蔵タンク2
24のLNGは、低トルクであり、また、LNGエンジ
ン202は、このようにメタン成分の多いLNG用に始
動セッティングをしていない。このため、LNGエンジ
ン202のメカニカルロスの大きい冷機始動時に、この
ようにメタン成分の多いLNGを供給すると、始動が困
難となり、始動性を損なわせる不都合がある。また、始
動後に空燃比制御用の空燃比センサが活性化するまでの
回転数が不安定となり、アイドリング運転の安定性が損
なわれる不都合がある。さらに、冷機始動直後の走行に
おいては、回転数が変動して運転性を低下させる不都合
がある。
【0013】即ち、LNGエンジンにおいては、メカニ
カルロスの大きい冷機始動時に、ガソリンエンジンより
も多い空気を供給しなければ、トルク不足となる問題が
ある。このため、LNGエンジンの冷機始動時において
は、トルク不足により初爆から自立運転へのつながり
が、ガソリンエンジンに比べて若干不利となっている。
この場合に、冷機始動時のトルク不足を解消すべく単に
空気量を増加させると、自立運転後のアイドリング運転
における回転数が徒に高くなる不都合がある。また、燃
料タンクに貯留されたメタン成分以外の残余成分の多い
LNGと、吸蔵タンクに吸蔵されたメタン成分の多いL
NGとの、いずれを始動時に供給するかによって始動性
が変化する問題があり、始動セッティングを異ならせる
必要があるとともに、始動後の運転時における回転数が
不安定になり、アイドリング運転の安定性が損なわれる
不都合がある。さらに、回転数が不安定になることによ
り、冷機始動直後の走行においては、回転数が変動して
運転性を低下させる不都合がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、LNGを貯留する燃料タ
ンクからLNGエンジンに設けられた燃料供給部に至る
燃料管を設け、この燃料管には前記燃料タンク側から順
次に取出弁とLNGを気化するベーパライザと前記燃料
タンクに貯留されたLNGを前記LNGエンジンに供給
遮断すべく開閉される貯留燃料切換弁とLNGを調圧調
量するレギュレータとを介設し、前記燃料タンクから前
記貯留燃料切換弁とレギュレータとの間の前記燃料管に
至るリリーフ管を設け、このリリーフ管には前記燃料タ
ンク側から順次にリリーフ弁とLNGを吸蔵する吸蔵タ
ンクとこの吸蔵タンクに吸蔵されたLNGを前記LNG
エンジンに供給遮断すべく開閉される吸蔵燃料切換弁と
を介設したLNGエンジンの燃料供給装置において、前
記LNGエンジンの冷却水温度を検出する冷却水温度セ
ンサを設け、前記LNGエンジンの始動開始から冷却水
温度が所定温度以上になるまでは前記吸蔵タンクに吸蔵
されたLNGを遮断して前記燃料タンクに貯留されたL
NGを前記LNGエンジンに供給すべく前記貯留燃料切
換弁及び吸蔵燃料切換弁を開閉制御する制御手段を設け
たことを特徴とする。
【0015】
【作用】この発明の構成によれば、制御手段によって、
LNGエンジンの始動開始から冷却水温度センサの検出
する冷却水温度が所定温度以上になるまでは、吸蔵タン
クに吸蔵されたLNGを遮断して燃料タンクに貯留され
たLNGをLNGエンジンに供給すべく、貯留燃料切換
弁及び吸蔵燃料切換弁を開閉制御する。このように、L
NGエンジンの冷機始動時に、LNGエンジンの運転が
安定するまで、低トルクとなるメタン成分以外の残余成
分の多いLNGを供給することにより、メカニカルロス
の大きい冷機始動時に充分なトルクを得ることができ、
LNGエンジンの冷機始動時の初爆を容易とし得て、初
爆後の回転数を安定させることができる。また、このよ
うにメタン成分の多いLNG用に、LNGエンジンの始
動セッティングをする必要がない。
【0016】
【実施例】以下図面に基づいて、この発明の実施例を詳
細に説明する。図1〜図2は、この発明の実施例を示す
ものである。図1において、2はLNGエンジン、4は
エアクリーナ、6は吸気管、8は絞り弁、10は吸気マ
ニホルド、12はアイドルスピードコントロール弁、1
4は始動時バイパス弁、16はアイドルアップ弁、18
はディストリビュータ、20は排気マニホルド、22は
排気管、24はマフラ、26は触媒体である。
【0017】LNGエンジン2に燃料であるLNGを供
給する燃料供給装置28は、LNGを貯留する燃料タン
ク30を設け、この燃料タンク30からLNGエンジン
2の吸気マニホルド10に設けられた噴射弁等の複数の
燃料供給部32に至る燃料管34を設けている。燃料管
34には、燃料タンク30側から順次に、手動式の取出
弁36と、LNGを気化するベーパライザ38と、燃料
タンク30に貯留されたLNGをLNGエンジン2に供
給遮断すべく開閉される貯留燃料切換弁40と、LNG
を調圧調量するレギュレータ42と、を介設している。
なお、燃料タンク30からベーパライザ38までの燃料
管34aは、断熱管により形成されている。
【0018】前記ベーパライザ38は、エアクリーナ4
内に設けられている。前記レギュレータ42は、貯留燃
料切換弁40の下流側に直列に設けた単一の第1レギュ
レータ42−1と、この第1レギュレータ42−1より
も下流側に並列に設けた2個の第2レギュレータ42−
2・42−2と、からなる。また、2個の第2レギュレ
ータ42−2・42−2の下流側には、単一のサージタ
ンク44が設けられている。このサージタンク44の下
流側は、分岐されて前記燃料供給部32に夫々連絡され
ている。
【0019】また、この燃料供給装置28は、燃料タン
ク30から貯留燃料切換弁40と第1レギュレータ42
−1との間の燃料管34に至るリリーフ管46を設けて
いる。このリリーフ管46には、燃料タンク30側から
順次に、圧力調整用のリリーフ弁48と、LNGを吸蔵
する吸蔵タンク50と、この吸蔵タンク50に吸蔵され
たLNGをLNGエンジン2に供給遮断すべく開閉され
る吸蔵燃料切換弁52とを介設している。リリーフ弁4
8は、燃料タンク30内のLNGが気化して圧力が設定
されたリリーフ値(例えば、10kg/cm2 )以上になる
と、気化したLNGを吸蔵タンク50に供給すべく開放
される。なお、符号54は、吸蔵タンク50から貯留タ
ンク30への逆流を阻止する逆止弁である。
【0020】前記アイドルスピードコントロール弁1
2、始動時バイパス弁14、アイドルアップ弁16、デ
ィストリビュータ18、燃料供給部32、貯留燃料切換
弁40及び吸蔵燃料切換弁52は、制御手段である制御
部56に接続されている。この制御部56には、吸気マ
ニホルド10に設けられた冷却水温度センサ58、吸気
管6に設けられた吸気温度センサ60及び吸気圧力セン
サ62、絞り弁8に設けられた開度センサ64、排気管
22に設けられた空燃比センサ66、吸蔵タンク50に
設けられた吸蔵燃料圧力センサ68、サージタンク44
に設けられた燃料温度センサ70及び燃料圧力センサ7
2が接続されている。
【0021】このLNGエンジン2の燃料供給装置28
は、制御部56によって、各種センサ類から入力する信
号により、LNGエンジン2の駆動時に、燃料タンク3
0のLNGをLNGエンジン2に供給すべく貯留燃料切
換弁40を開放制御する。これにより、燃料タンク30
のLNGは、燃料管34を流通し、ベーパライザ38に
より気化され、レギュレータ42により調圧調量され、
燃料供給部32によりLNGエンジン2に供給されて燃
焼される。このとき、制御部56は、空燃比センサ66
の検出信号により空燃比が目標値になるようフィードバ
ック制御する。
【0022】前記リリーフ弁48は、燃料タンク30内
のLNGが気化して圧力が設定されたリリーフ値以上に
なると、気化したLNGを吸蔵タンク50に供給すべく
開放され、リリーフ管46により吸蔵タンク50に供給
して吸蔵させる。制御部56は、吸蔵燃料圧力センサ6
8の検出値が開放値(例えば、5kg/cm2 )以上になる
と、吸蔵タンク50に吸蔵されたLNGをLNGエンジ
ン2に供給すべく、吸蔵燃料切換弁52を開放制御す
る。このとき、貯留燃料切換弁40は、LNGを遮断す
べく閉鎖制御される。これにより、吸蔵タンク50の圧
力が開放値以上になると、燃料タンク30に貯留された
LNGを供給することなく、吸蔵タンク50に吸蔵され
たLNGをLNGエンジン2に供給することになる。
【0023】また、制御部56は、吸蔵燃料圧力センサ
68の検出値がレギュレータ42の調圧値(例えば、4
kg/cm2 )未満になると、吸蔵タンク50に吸蔵された
LNGを遮断すべく、吸蔵燃料切換弁52を閉鎖制御す
る。このとき、貯留燃料切換弁40は、LNGをLNG
エンジン2に供給すべく開放制御される。これにより、
吸蔵タンク50の圧力が調圧値未満になると、吸蔵タン
ク50に吸蔵されたLNGをLNGエンジン2に供給す
ることなく、燃料タンク30に貯留されたLNGをLN
Gエンジン2に供給することになる。
【0024】なお、LNGエンジン2の停止時に、制御
部56は、燃料タンク30及び吸蔵タンク50のLNG
の供給を遮断すべく、貯留燃料切換弁40及び吸蔵燃料
切換弁52を閉鎖制御する。これにより、燃料管34及
びベーパライザ38やリリーフ管46及び吸蔵タンク5
0のLNGが大気に放出されることを阻止する。
【0025】このような燃料供給装置28において、制
御部56によって、LNGエンジン2の始動開始から冷
却水温度センサ58の検出する冷却水温度が所定温度
(例えば、40℃)以上になるまでは、吸蔵タンク50
に吸蔵されたLNGを遮断して燃料タンク30に貯留さ
れたLNGをLNGエンジン2に供給すべく、貯留燃料
切換弁40及び吸蔵燃料切換弁52を開閉制御するもの
である。なお、符号74はイグニションスイッチ、符号
76はバッテリである。
【0026】次に、この実施例の作用を図2にしたがっ
て説明する。
【0027】制御部56は、LNGエンジン2を始動す
べくイグニションスイッチ74をON(ステップ10
0)にすると、燃料タンク30に貯留されたLNGをL
NGエンジン2に供給すべく貯留燃料切換弁40を開放
制御(ステップ102)する。なお、このとき、取出弁
36は、手動により開放される。また、吸蔵燃料切換弁
52は、LNGエンジン2の停止時に閉鎖されている。
【0028】次いで、バッテリ76から図しないスター
タに電源が供給されてLNGエンジン2のクランキング
(ステップ104)を行い、LNGエンジン2が初爆か
ら自立運転を開始してアイドリング運転しているか否か
を判断(ステップ106)する。
【0029】ステップ106がNOの場合には、クラン
キング(ステップ104)を続行する。ステップ106
がYESの場合は、空燃比センサ66に電源を供給して
ON(ステップ108)する。
【0030】その後は、空燃比センサ66による空燃比
のフィードバック制御が開始されたか否かを判断(ステ
ップ110)し、冷却水温度センサ58による冷却水温
度が所定温度以上であるか否かを判断(ステップ11
2)し、さらに、吸蔵燃料圧力センサ68による検出値
が開放値以上であるか否かを判断(ステップ114)す
る。
【0031】前記ステップ110〜114のいずれか一
がNOの場合は、貯留燃料切換弁40を開放制御する。
したがって、LNGエンジン2の冷機始動時には、空燃
比センサ66が活性化して暖機が完了し、LNGエンジ
ン2の運転が安定するまで、さらに、暖機後に吸蔵タン
ク50の圧力が開放値以上に高まるまで、吸蔵タンク5
0に吸蔵された低トルクとなるメタン成分の多いLNG
を供給することなく、燃料タンク30に貯留されたメタ
ン成分以外の残余成分の多いLNGを供給することにな
る。
【0032】これにより、メカニカルロスの大きい冷機
始動時に充分なトルクを得ることができ、LNGエンジ
ン2の冷機始動時の初爆を容易とし得て、初爆後の回転
数を安定させることができる。また、このようにメタン
成分の多いLNG用に、LNGエンジン2の始動セッテ
ィングをする必要がない。
【0033】このため、LNGエンジンの冷機時の初爆
を容易とし得て、始動性を向上することができる。ま
た、始動後に冷却水温度が所定温度以上になって空燃比
制御用の空燃比センサ66が活性化するまでの回転数を
安定化させ得て、アイドリング運転の安定性を向上し得
て、冷機始動直後の走行における回転数を安定化させ得
ることにより、運転性を向上することができる。さら
に、メタン成分の多いLNG用にLNGエンジン2の始
動セッティングが不要であることにより、LNGエンジ
ン2の設定変更を要せず、実施が容易となる。
【0034】一方、前記ステップ110〜114のいず
れもがYESになると、即ち、暖機後において吸蔵タン
ク50の圧力が開放値以上になると、貯留燃料切換弁4
0を閉鎖制御して吸蔵燃料切換弁52を開放制御(ステ
ップ116)する。これにより、燃料タンク30に貯留
されたLNGを供給することなく、吸蔵タンク50に吸
蔵されたLNGを供給することになる。
【0035】次いで、吸蔵燃料圧力センサ68による検
出値がレギュレータ42の調圧値未満であるか否かを判
断(ステップ118)する。ステップ118がNOの場
合は、貯留燃料切換弁40を閉鎖制御して吸蔵燃料切換
弁52を開放制御し、燃料タンク30に貯留されたLN
Gを供給することなく、吸蔵タンク50に吸蔵されたL
NGを供給する。
【0036】ステップ118がYESの場合は、貯留燃
料切換弁40を開放制御して吸蔵燃料切換弁52を閉鎖
制御(ステップ120)し、吸蔵タンク50に吸蔵され
たLNGを供給することなく、燃料タンク30に貯留さ
れたLNGを供給し、前記ステップ114にリターンす
る。
【0037】これにより、LNGエンジン2の暖機後に
おいては、吸蔵燃料圧力センサ68の検出値により、燃
料タンク30に貯留されたLNGと吸蔵タンク50に吸
蔵されたLNGとを、LNGエンジン2に選択的に供給
することができる。
【0038】したがって、この燃料供給装置28によれ
ば、吸蔵タンク50に吸蔵されたLNGを、LNGエン
ジン2の稼動中のみならず、始動開始から暖機完了まで
の間も管理し得て、よって、LNGエンジン2の始動開
始から停止までLNGを適切に管理し得て、燃料タンク
30及び吸蔵タンク50に吸蔵されたLNGをLNGエ
ンジン2に適切に供給することができる。
【0039】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなように、こ
の発明によれば、LNGエンジンの冷機始動時に、吸蔵
タンクに吸蔵された低トルクであるメタン成分の多いL
NGを供給せずに、燃料タンクに貯留されたメタン成分
以外の残余成分の多いLNGを供給することにより、L
NGエンジンの冷機時の初爆を容易とし得て、始動性を
向上することができる。また、始動後に冷却水温度が所
定温度以上になって空燃比制御用の空燃比センサが活性
化するまでの回転数を安定化させ得て、アイドリング運
転の安定性を向上し得て、冷機始動直後の走行における
回転数を安定化させ得ることにより、運転性を向上する
ことができる。さらに、メタン成分の多いLNG用にL
NGエンジンの始動セッティングが不要であることによ
り、LNGエンジンの設定変更を要せず、実施が容易と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すLNGエンジンの燃料
供給装置のシステム構成図である。
【図2】この発明の実施例を示すLNGエンジンの燃料
供給装置の制御フローチャートである。
【図3】従来例を示すLNGエンジンの燃料供給装置の
システム構成図である。
【符号の説明】
2 LNGエンジン 28 燃料供給装置 30 燃料タンク 32 燃料供給部 34 燃料管 36 取出弁 38 ベーパライザ 40 貯留燃料切換弁 42 レギュレータ 44 サージタンク 46 リリーフ管 48 リリーフ弁 50 吸蔵タンク 52 吸蔵燃料切換弁 54 逆止弁 56 制御部 58 冷却水温度センサ 60 吸気温度センサ 62 吸気圧力センサ 64 開度センサ 66 空燃比センサ 68 吸蔵燃料圧力センサ 70 燃料温度センサ 72 燃料圧力センサ 74 イグニションスイッチ 76 バッテリ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LNGを貯留する燃料タンクからLNG
    エンジンに設けられた燃料供給部に至る燃料管を設け、
    この燃料管には前記燃料タンク側から順次に取出弁とL
    NGを気化するベーパライザと前記燃料タンクに貯留さ
    れたLNGを前記LNGエンジンに供給遮断すべく開閉
    される貯留燃料切換弁とLNGを調圧調量するレギュレ
    ータとを介設し、前記燃料タンクから前記貯留燃料切換
    弁とレギュレータとの間の前記燃料管に至るリリーフ管
    を設け、このリリーフ管には前記燃料タンク側から順次
    にリリーフ弁とLNGを吸蔵する吸蔵タンクとこの吸蔵
    タンクに吸蔵されたLNGを前記LNGエンジンに供給
    遮断すべく開閉される吸蔵燃料切換弁とを介設したLN
    Gエンジンの燃料供給装置において、前記LNGエンジ
    ンの冷却水温度を検出する冷却水温度センサを設け、前
    記LNGエンジンの始動開始から冷却水温度が所定温度
    以上になるまでは前記吸蔵タンクに吸蔵されたLNGを
    遮断して前記燃料タンクに貯留されたLNGを前記LN
    Gエンジンに供給すべく前記貯留燃料切換弁及び吸蔵燃
    料切換弁を開閉制御する制御手段を設けたことを特徴と
    するLNGエンジンの燃料供給装置。
JP32521091A 1991-11-13 1991-11-13 Lngエンジンの燃料供給装置 Expired - Fee Related JP3147445B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32521091A JP3147445B2 (ja) 1991-11-13 1991-11-13 Lngエンジンの燃料供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32521091A JP3147445B2 (ja) 1991-11-13 1991-11-13 Lngエンジンの燃料供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05133280A JPH05133280A (ja) 1993-05-28
JP3147445B2 true JP3147445B2 (ja) 2001-03-19

Family

ID=18174258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32521091A Expired - Fee Related JP3147445B2 (ja) 1991-11-13 1991-11-13 Lngエンジンの燃料供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3147445B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3383215B2 (ja) * 1998-04-03 2003-03-04 愛三工業株式会社 インジェクタ制御装置
JP6372495B2 (ja) * 2016-01-25 2018-08-15 株式会社豊田中央研究所 蓄熱装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05133280A (ja) 1993-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4421087A (en) Alternative liquid fuel injection system and method
US7182073B1 (en) LPI engine system
US3646924A (en) Fuel system for gaseous fueled engines
US8393313B2 (en) Control apparatus and control method for internal combustion engine
JP3759855B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射システム
JP3147445B2 (ja) Lngエンジンの燃料供給装置
US20110308501A1 (en) Internal combustion engine control apparatus and control method for internal combustion engine control apparatus
JPH11324749A (ja) エンジンの燃料供給制御装置
WO2002031337A1 (fr) Melangeur pour combustible gazeux
JP2002188519A (ja) 内燃機関のガス燃料供給装置
EP1995438B1 (en) Method of controlling a fuel pump for a fuel injection
JPH0771293A (ja) 内燃機関のアイドル回転数制御装置
KR101536365B1 (ko) Lpg 엔진의 시동성 개선 시스템
JP7555677B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP7383998B2 (ja) バイフューエル車の燃料噴射装置
JPH0742584A (ja) 内燃機関の始動制御装置
JPH0243026B2 (ja)
JPS58206841A (ja) Lpg機関の始動装置
JPH0783118A (ja) 内燃機関用燃料供給装置
JPH07166928A (ja) 始動時制御装置
KR19980052773U (ko) 저온시동성 향상을 위한 lpg전용 기화기
JPH01216034A (ja) エンジンの燃料供給装置
JPH11343900A (ja) 始動時制御装置
JPH07119517A (ja) エンジンの燃料噴射装置
JP2002188533A (ja) 内燃機関のガス燃料供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees