JP3146615U - バラストタンクまたは船艙の作業設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】バラストタンクや船艙の高所の内壁面に取り付け可能であって、構成材料のほとんどが市場で入手される汎用の足場材を利用することができ又は既存設備のものから転用することのできるバラストタンクまたは船艙の作業設備を提供する。
【解決手段】ロンジ3に第1クランプ5を介して固定される一対の支持管6と、各支持管6に第2クランプ7を介して固定される一対のブラケット8と、両ブラケット8間に掛け渡される足場板9および手摺り10とを備え、ブラケット8は、第2クランプ7を一体的に有する縦管部8Aと、水平に延設され、足場板9のフック9Aが係止する横管部8Bと、横管部8Bの先端に一体に成形され、手摺り10の縦材10Aの下端が挿入固定される一対の手摺り固定筒部8Cと、を備える作業設備4とした。
【選択図】図2

Description

本考案は、バラ積み貨物船等のバラストタンクや船艙の内壁面の状態を点検、保守整備するために使用される設備に関し、特に安定した足場の確保が困難な高所の内壁面の点検、保守整備に適した作業設備に関する。
バラストタンクや船艙の内壁面の作業には、例えば天井部などからロープを吊るして作業を行う方法もあるが、バラストタンクや船艙の高所の点検や保守整備等の作業を確実かつ安定に行う設備として、従来から梯子や組立足場が広く使用されており、移動性および作業安定性を有する梯子と組立足場とを組み合わせた設備の従来技術としては例えば特許文献1が挙げられる。
また特許文献2には、一方が折り畳み式の脚体を有する一対の足場板を備え、一方の脚体付き足場板においてはその一端をバラストタンクの斜壁部のリブに係止させるとともに脚体を下方に引き出して重量支持させ、他方の足場板においてはその一端を脚体付き足場板の他端に係止させるとともに他端をバラストタンクの垂直壁部のリブに載せ掛けてなる足場装置が記載されている。
特開2006−104930号公報 特開2007−62551号公報
一般にバラストタンクや船艙の壁面の垂直部分は床面からかなりの高さとなっている場合が多い。このような垂直壁面を有するバラストタンクや船艙の内壁面の状態を点検するには、従来の作業設備では以下のような問題がある。
本船の構造物からロープを吊り下げて作業を行う方法は簡便ではあるが、姿勢が不安定となって長時間の作業や複雑な作業には不向きである。高所作業に汎用されている梯子は、その長さが長くなるにしたがって撓みが大きくなり、また昇降用として設けられる梯子のステップは特に検査、点検を行うには足場として不安定になるので点検・検査用に定められた規格に合致しない。また、通常、バラストタンクへは狭いマンホール(例えば長直径70センチメートル程度、短直径50センチメートル程度の楕円形状のマンホールなど)を通して作業員の出入りや部材の搬出入を行っており、バラストタンクの深さや奥行きによっては長い梯子ではつかえて入らないおそれがある。
一方、前記特許文献1に記載されている組立足場は、通常、鉛直な櫓状の枠組みとして形成されるものであるから、この組立足場を船艙床面にそのまま設置しただけでは、前記ホッパの傾斜面が介在する分、内壁面と足場との距離が大きく離れ、補助的な梯子などを組合せる必要があり、前記と同様検査等の際の足場が不安定となる。組立足場を鉛直ではなく傾斜面に沿うように組み立てることも考えられるが、その場合には枠組部材の一部に傾斜面に合わせた形状の部材を必要とし、多種の部材を製作使用することによりコストが増大しまた組立作業が複雑になりやすい。
これに対して、特許文献2の技術は足場板をバラストタンクの内壁面に掛ける構造のため、内壁面のすぐ手前で安定した足場が確保され、内壁面の点検や保守整備、補修などの各作業を安全に行えるものと考えられる。しかしこの技術では、対向する2つの壁面(斜壁部および垂直壁部)に足場板を連結して掛け渡すことと、連結した足場板の中央部周りを斜壁部に立脚させた脚体で重量支持させることが必要なため、足場板の取り付け箇所は、斜壁部が形成され且つ2つの壁面が近接するバラストタンクの狭隘な底部周りに限られ、高所の内壁面には適用が困難となる。
バラストタンクの内壁面にはリブが条設されることが多く、バラ積み貨物船の船艙の内壁面にも同様の補強用のリブが条設される場合が殆どで、これらのリブも内壁面と共に点検、保守の対象とされることが多い。本考案はこのリブを作業設備の構成の一部として取入れることに着目してなされ、バラストタンクや船艙の高所の内壁面に取り付け可能であって、また、構成材料のほとんどが市場で入手される汎用の足場材を利用することができ又は既存設備のものから転用することのできるバラストタンクまたは船艙の作業設備を提供することを目的としている。
前記課題を解決するため、本考案は、鉛直状の内壁面に補強用のリブが一定間隔で条設されたバラストタンクまたは船艙に取り付ける作業設備であって、前記リブに複数の第1クランプを介して固定される一対の支持管と、各支持管に第2クランプを介して固定される一対のブラケットと、両ブラケット間に掛け渡される足場板および手摺りとを備え、前記ブラケットは、前記第2クランプを一体的に有する縦管部と、縦管部の上端を基端として水平に延設され、前記足場板のフックが係止する横管部と、横管部の先端に一体に成形され、前記手摺りの縦材下端が挿入固定される一対の手摺り固定筒部と、を備えるバラストタンクまたは船艙の作業設備とした。
また、前記支持管は、バラストタンクの内壁面に条設された上下の横リブにわたり鉛直状に取り付けられる単管からなるバラストタンクまたは船艙の作業設備とした。
また、前記支持管は、船艙の内壁面に条設された左右の縦リブにわたり取り付けられる梯子装置の枠材管からなるバラストタンクまたは船艙の作業設備とした。
本考案の作業設備は、リブに複数の第1クランプを介して固定される一対の支持管と、各支持管に第2クランプを介して固定される一対のブラケットと、両ブラケット間に掛け渡される足場板および手摺りとから構成されるためその構造が極めて簡単であり、設備全体が内壁面に対して脱着可能であると共に点検時等には簡単に分解して持ち運びできる。
特に本考案の作業設備では、第1クランプを介して支持管をリブに固定するのみで内壁面に対する取り付けが完了することから、リブが条設されていれば取り付け場所の制約は受けず、一壁面のみを利用して取り付ける構造のため、対向する壁面が大きく離れることの多いバラストタンクや船艙の高所の内壁面にも取り付けることができる。船の違いによりリブの形状やレイアウトが異なる場合であっても、支持管を変更するのみで他の構成部材は殆ど共有して使用できる。
支持管と足場板、手摺りとの間に介在するブラケットにおいては、支持管との連結具である第2クランプを一体的に備え、かつ手摺りを挿入固定させる固定筒部を一体に成形してあるので、部品点数が低減されるとともに、支持管に対するブラケットの組み立て作業やブラケットに対する手摺りの組み立て作業などを迅速に行える。
前記第1クランプ、第2クランプ、支持管、足場板、手摺りはその構成部材として汎用のクランプ、パイプ部材、ネジ止め部材、板材等の市販品をそのままで又は適宜に加工して用いることができ、または前記特許文献1で用いられている足場板など既存の設備に用いられているものをそのまま転用することができるので、設備を極めて簡単かつ低コストで製作することができる。
また前記支持管としてバラストタンクの内壁面に条設された上下の横リブにわたり鉛直状に取り付けられる単管とすれば、汎用の単管を使用するため、バラストタンクの内壁面を点検等するにあたり設備を極めて簡単かつ低コストで製作できる。
また前記支持管として船艙の内壁面に条設された左右の縦リブにわたり取り付けられる梯子装置の枠材管とすれば、梯子装置を利用して取り付ける構造となるため、船艙の内壁面を点検等するにあたり設備を極めて簡単かつ低コストで製作できる。
組み立てに際しては、足場板、手摺り、支持管、ブラケットをばらした状態でバラストタンクや船艙内に搬入後、例えば、底部からバラストタンク内壁面に梯子(この場合の梯子は短いもので済む)を立てかけて組立作業者が鉛直壁面の下部まで登り、支持管を第1クランプによりリブに固定する。
次いで、各支持管に対して第2クランプを介してブラケットを固定し、ブラケットの横管部にフックを係止して足場板を掛け渡すとともに、一対の固定筒部の内の一方に手摺りの縦材を挿入する。この場合、作業設備の要部としてたとえば支持管とブラケットとをタンク外部で予めユニットとして組立て、タンク内に搬入してからリブへの取付や足場板、手摺の取り付けを行うようにすれば組立や搬入作業がより確実・容易なものとなる。
以下、本考案のバラストタンクまたは船艙の作業設備(以降、単に作業設備という)をバラストタンクに適用した場合について説明する。図1ないし図5、図7は本考案の作業設備をバラストタンクに適用した形態に関する図面であり、図1は船の船首尾方向から見た作業設備の側面図、図2は作業設備の外観斜視図、図3は作業設備の分解斜視図、図4はブラケットの説明図、図5は第1クランプ周りの説明図である。図7は船首尾方向から見た船の断面図である。
図7に示す船は例えばバラ積み貨物船であって、中央には下部にホッパを有した船艙CHが形成され、左右舷の上部、下部にはそれぞれ上部バラストタンクT1、下部バラストタンクT2が形成されている。本考案の作業設備4は例えば上部バラストタンクT1の内壁面に設置される。上部バラストタンクT1(以降、単にバラストタンクという)の船の船首尾方向に沿う内壁面は、図1に示すように、鉛直壁面1として構成されている。図2も参照して、鉛直壁面1には上下方向に100センチメートル程度の間隔で、船首尾方向に延設する補強用横リブとしてのロンジ3が条設されている。ロンジ3は、鉛直壁面1に突設される水平状のウェブ3aとウェブ3aの先端から上下に突設される鉛直状のフランジ3bとを有して、断面T字形状を呈している。ロンジ3の他の断面形状例としては、フランジ3bがウェブ3aの先端から上方向のみ、または下方向のみに突設された断面L字形状などである。
本考案の作業設備4の基本構成は、ロンジ3に複数の第1クランプ5を介して固定される一対の支持管6と、各支持管6に第2クランプ7を介して固定される一対のブラケット8と、両ブラケット8間に掛け渡される足場板9および手摺り10とからなる。支持管6は、上下のロンジ3にわたり鉛直状に取り付けられる単管からなり、図では第1クランプ5を上部に2つ、下部に1つ予め取り付けた例を示している。図5(a)、(b)はそれぞれ第1クランプ5の一例を示す外観斜視図、平面図である。第1クランプ5は、支持管6の外周面を外嵌固定する外嵌固定部5Aと、ロンジ3のフランジ3bの両側面を挟持固定する挟持固定部5Bとを有する。
外嵌固定部5Aは、支軸51をヒンジピンとして互いに回動する一対の半環形状の保持部52、53を有する。一方の保持部52の先端にはボルト54が回動自在に取り付けられ、他方の保持部53の先端には倒したボルト54を受け入れる一対の固定部55が形成されており、保持部52、53で支持管6の外周面を挟むように外嵌したうえでボルト54を倒し、ナット56を螺合して固定部55に対して締め付けることで外嵌固定部5Aが支持管6に固定される。保持部52には支持板57が溶接等により固着されており、この支持板57に設けた水平方向の支軸58回りに回動自在となるように挟持固定部5Bが設けられる。挟持固定部5Bは、支軸58に取り付けられる本体59の一端をフランジ3bの一面に当接させ、他端に設けたボルト60をフランジ3bの他面に押し付けることでロンジ3を挟持固定する。
次に、図2、図3に示すように、ブラケット8は、第2クランプ7を一体的に有する縦管部8Aと、縦管部8Aの上端を基端として水平に延設され、足場板9のフック9Aが係止する横管部8Bと、横管部8Bの先端に一体に成形され、手摺り10の縦材10Aの下端が挿入固定される一対の手摺り固定筒部8Cと、を備える。補強として縦管部8Aと横管部8Bとの間には斜管部8Dが適宜に掛け渡される。
図4において(a)はブラケット8の側面図を示し、(b)は第2クランプ7周りの平面図を示している。縦管部8Aの上下には支持板11がボルト12等により固着されており、この支持板11に対して第2クランプ7(保持部72)が溶接や前記ボルト12を利用して一体に固着されている。第2クランプ7の構造は前記した第1クランプ5の外嵌固定部5Aと同様のものである。すなわち、第2クランプ7は支軸71をヒンジピンとして互いに回動する一対の半環形状の保持部72、73を有し、一方の保持部72の先端にはボルト74が回動自在に取り付けられ、他方の保持部73の先端には倒したボルト74を受け入れる一対の固定部75が形成されており、保持部72、73で支持管6の外周面を挟むように外嵌したうえでボルト74を倒し、ナット76を螺合して固定部75に対して締め付けることで第2クランプ7が支持管6に固定される。
横管部8Bの先端はT字状に分岐形成され、各分岐端に鉛直状の固定筒部8Cが溶接等により一体に設けられている。固定筒部8Cは無蓋に形成され、手摺り10のがたつきを防止するため、筒壁には挿入された縦材10Aを押さえ付けるための締め付けボルト13が備えられている。
足場板9は、その左右縁に形成されたフック9Aが横管部8Bに係止することで左右のブラケット8間に掛け渡される。手摺り10は、一対の縦材10Aと、縦材10A間に掛け渡され、一端が他端を中心として下方に回動開放可能な上下一対の水平索10Bとを備えており、各縦材10Aは、各ブラケット8に形成された一対の固定筒部8Cの内で足場板9寄りに位置する固定筒部8Cにそれぞれ挿入固定される。なお、挿入された縦材10Aが固定筒部8Cから抜け落ちないように、縦材10Aの下部周りには、固定筒部8Cの上縁に当接するストッパ10Cが形成される。
以上の構成からなる作業設備4の組立手順の一例を説明すると、先ず、バラストタンクの外部、例えば甲板上などで足場板9を一枚、手摺り10を1つ、支持管6とブラケット8をそれぞれ2つ用意する。各支持管6には第1クランプ5を複数(本実施形態では3個)予め取り付けておく。バラストタンクの天井部や壁部に設けられたマンホールから、足場板9、手摺り10、支持管6、ブラケット8をバラストタンク内に搬入後、例えば、底部からバラストタンク内壁面に図示しない梯子(この場合の梯子は短いもので済む)を沿わせて組立作業者が鉛直壁面1の適当な高さまで登り、各支持管6を第1クランプ5により上下のロンジ3にわたり鉛直状に固定する。
次いで、各支持管6に対して第2クランプ7を介してブラケット8を固定し、ブラケット8の横管部8Bにフック9Aを係止して足場板9を掛け渡すとともに、一対の固定筒部8Cの内の一方に手摺り10の縦材10Aを挿入し、締め付けボルト13で縦材10Aの下端周りを固定して作業設備4の組立が完了する。
さらに上方に作業設備4を設ける場合は、設置した足場板9に乗って同様の組み立て作業を行う。また、作業設備4を船首尾方向に並設する場合、間に位置する支持管6およびブラケット8を2つの作業設備4に兼用させることができ、その場合、一対の固定筒部8Cの内の空いている他方に、新たに並設する作業設備4の手摺り10の縦材10Aを挿入する。足場板9は、フック9Aが互いに干渉する場合には左右舷方向に若干ずらして掛け渡す。もちろん、足場板9の一端側と他端側とでフック9Aの形成位置が予めずれて形成されている場合は足場板9を揃えて並設できる。
次に、本考案の作業設備4を船艙CH(図7)に適用した場合について図6を参照して説明する。図6は本考案の作業設備4を船艙に適用した形態に関する図面であり、作業設備4と梯子装置21の分解斜視図である。
船艙の船首尾方向に沿う内壁面は、上部の鉛直壁面1と下部の傾斜壁面(ホッパ面)2とで構成されている。鉛直壁面1には船首尾方向に80センチメートル程度の間隔で、上下方向に延設する補強用縦リブとしてのフレーム41が条設されている。フレーム41は、鉛直壁面1に直交して突設されるウェブ41aとウェブ41aの先端から船首尾方向に突設されるフランジ41bとを有して、平断面T字形状を呈している。フレーム41の他の断面形状例としては、フランジ41bがウェブ41aの先端から船首方向のみ、または船尾方向のみに突設された平断面L字形状などである。
作業設備4の基本構成は、フレーム41に複数の第1クランプ28を介して固定される一対の支持管と、各支持管に第2クランプ7を介して固定される一対のブラケット8と、両ブラケット8間に掛け渡される足場板9および手摺り10とからなる。バラストタンクに取り付けた場合との違いは、バラストタンクへの適用時には支持管として単管の支持管6を用いたのに対し、図6では支持管を梯子装置21の枠材管(例えばベース枠22)としたことである。
梯子装置21は、フレーム41に固定される固定枠組みとしてのベース枠22および梯子型枠23を備える。ベース枠22は、上下の長辺の横枠24および左右の短辺の縦枠25からなる横長矩形状の枠組みであり、上下の横枠24の中程には一対の支柱26が鉛直に設けられている。横枠24、縦枠25および支柱26としては例えば丸パイプ鋼材が用いられ、各縦枠25および各支柱26の上端開口部には連結ピン27の一端側が取り付けられる。連結ピン27は、ベース枠22のパイプ外径と同程度の寸法である中央の大径部と、各パイプ鋼材内に嵌合可能な両側の小径部とを有した棒状部材である。
ベース枠22は、鉛直壁面1の下部などにレイアウトされ、上下の横枠24が複数のフレーム41のフランジ41bに第1クランプ28を介して固定される。後記するように本形態における作業設備4の一対の支持管とは例えば縦枠25、支柱26を示し、これら縦枠25、支柱26は、同じベース枠22として形成された横枠24において第1クランプ28を介してフレーム41に固定されることとなる。第1クランプ28は図5に示した第1クランプ5と同様の構造であるので詳細な説明は省略する。
梯子型枠23は、上下の横枠29および左右の縦枠30からなる略矩形状の枠組みであり、縦枠30の下部は下側の横枠29よりも下方に延設されている。この梯子型枠23にもベース枠22と同様の丸パイプ鋼材が用いられる。梯子31は上下の横枠29にかけて形成されており、具体的には、上下の横枠29の中程に梯子縦枠31Aが設けられ、この梯子縦枠31Aと一方の縦枠30(例えば鉛直壁面1に向って左側の縦枠30)との間に足掛けとしての2段の梯子横枠31Bが掛け渡されている。つまり、梯子型枠23は、鉛直壁面1に向って左側に梯子31が形成され、右側には、上下の横枠29と梯子縦枠31Aと他方の縦枠30とで区画された大きな開口部32が形成される。この開口部32は、足場板9からの鉛直壁面1に対する作業スペースを確保するために設けられる。
以上の梯子型枠23はベース枠22上に水平方向に2列として載置され、鉛直壁面1に向って左側の梯子型枠23においては、その各縦枠30の下端開口部が、ベース枠22のそれぞれ左側の縦枠25、支柱26に取り付けられた連結ピン27に外嵌され、鉛直壁面1に向って右側の梯子型枠23においては、その各縦枠30の下端開口部が、ベース枠22のそれぞれ右側の縦枠25、支柱26に取り付けられた連結ピン27に外嵌される。ベース枠22と同様、梯子型枠23も上下の横枠29が複数のフレーム41のフランジ41bに第1クランプ28と同じクランプを介して夫々固定される。
なお、梯子型枠23は必要に応じて垂直方向に複数段重ねて載置される。上下の梯子型枠23同士の連結も前記連結ピン27を介して行われ、また、上段側の梯子型枠23も第1クランプ28と同じクランプを介してフレーム41に固定される。
本考案の作業設備4は、以上の構成からなる梯子装置21の例えばベース枠22の縦枠25と支柱26とを一対の支持管とし、縦枠25、支柱26に夫々第2クランプ7(図4)を介してブラケット8が固定される。そして、バラストタンクの場合と同様にして足場板9および手摺り10を取り付けて、組み立てを完了する。また、梯子型枠23を垂直方向に複数段重ねた場合には、これに合わせて作業設備4も新たに上方の梯子型枠23を支持管として取り付けられる。
以上のようにして船艙の鉛直壁面1に取り付けられた作業設備4では、点検者が足場板9に乗って開口部32を通して鉛直壁面1の保守点検を行い、上段にも作業設備4を設けた場合には梯子型枠23の梯子31を登って上がる。
以上、本考案の好適例を説明した。本考案は図面に記載されたものに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な設計変更が可能である。例えば、バラストタンクにおいて梯子装置21を設け、作業設備4の支持管をその梯子装置21の枠材管とすることができる。逆に、船艙において梯子装置21を設けない場合、作業設備4の支持管を単管からなる支持管6とすることができる。
船首尾方向から見た作業設備の側面図である。 作業設備の外観斜視図である。 作業設備の分解斜視図である。 (a)はブラケットの側面図であり、(b)は第2クランプ周りの平面図である。 (a)、(b)はそれぞれ第1クランプの一例を示す外観斜視図、平面図である。 作業設備を船艙に適用した形態に関する図面であり、作業設備と梯子装置の分解斜視図である。 船首尾方向から見た船の断面図である。
符号の説明
1 鉛直壁面
2 傾斜壁面
3 ロンジ(横リブ)
4 作業設備
5 第1クランプ
6 支持管
7 第2クランプ
8 ブラケット
8A 縦管部
8B 横管部
8C 固定筒部
9 足場板
10 手摺り
21 梯子装置
41 フレーム(縦リブ)

Claims (3)

  1. 鉛直状の内壁面に補強用のリブが一定間隔で条設されたバラストタンクまたは船艙に取り付ける作業設備であって、
    前記リブに複数の第1クランプを介して固定される一対の支持管と、
    各支持管に第2クランプを介して固定される一対のブラケットと、
    両ブラケット間に掛け渡される足場板および手摺りとを備え、
    前記ブラケットは、
    前記第2クランプを一体的に有する縦管部と、
    縦管部の上端を基端として水平に延設され、前記足場板のフックが係止する横管部と、
    横管部の先端に一体に成形され、前記手摺りの縦材下端が挿入固定される一対の手摺り固定筒部と、
    を備えることを特徴とするバラストタンクまたは船艙の作業設備。
  2. 前記支持管は、バラストタンクの内壁面に条設された上下の横リブにわたり鉛直状に取り付けられる単管からなることを特徴とする請求項1に記載のバラストタンクまたは船艙の作業設備。
  3. 前記支持管は、船艙の内壁面に条設された左右の縦リブにわたり取り付けられる梯子装置の枠材管からなることを特徴とする請求項1に記載のバラストタンクまたは船艙の作業設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114394210A (zh) * 2021-12-15 2022-04-26 上海江南长兴造船有限责任公司 一种船舶分段模块化脚手架及其搭设方法

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