JP3146175B2 - 鏡餅成形容器における餅充填方法 - Google Patents
鏡餅成形容器における餅充填方法Info
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- JP3146175B2 JP3146175B2 JP21239497A JP21239497A JP3146175B2 JP 3146175 B2 JP3146175 B2 JP 3146175B2 JP 21239497 A JP21239497 A JP 21239497A JP 21239497 A JP21239497 A JP 21239497A JP 3146175 B2 JP3146175 B2 JP 3146175B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鏡餅成形容器内におい
て、粘性流動状態の餅を充填させる方法に関するもので
ある。
て、粘性流動状態の餅を充填させる方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】内部を中空とし、上側の小容器と下側の
大容器とを連通させている鏡餅形成容器の底部に、小穴
を開口し、該開口部に粘性流動状態の餅を充填し、その
後シール部によって該開口部を閉鎖することによる、包
装鏡餅の製造方法は従来採用されているが、このような
従来方法では、容器内において空気の貯溜部分による空
洞が発生し、当該空洞が容器内壁面に接して生ずる場合
には、包装鏡餅としての体裁を著しく悪化させ、ひいて
は商品価値を下落させる。
大容器とを連通させている鏡餅形成容器の底部に、小穴
を開口し、該開口部に粘性流動状態の餅を充填し、その
後シール部によって該開口部を閉鎖することによる、包
装鏡餅の製造方法は従来採用されているが、このような
従来方法では、容器内において空気の貯溜部分による空
洞が発生し、当該空洞が容器内壁面に接して生ずる場合
には、包装鏡餅としての体裁を著しく悪化させ、ひいて
は商品価値を下落させる。
【0003】このような従来の方法の欠点を克服する為
に、例えば、特公昭59−5266号では、図1に示す
ように、鏡餅成形容器1の中心を通る軸線を軸芯4とし
て、該容器1を適宜の速度によって回転させる方法が提
案されている。
に、例えば、特公昭59−5266号では、図1に示す
ように、鏡餅成形容器1の中心を通る軸線を軸芯4とし
て、該容器1を適宜の速度によって回転させる方法が提
案されている。
【0004】当該方法では、前記回転によって発生した
遠心力によって、粘性流動状態の餅3が、容器の内壁側
に押しやられ、空洞2の発生が防止され、前記のような
商品上の欠陥の発生を基本的に防止することは可能であ
る。
遠心力によって、粘性流動状態の餅3が、容器の内壁側
に押しやられ、空洞2の発生が防止され、前記のような
商品上の欠陥の発生を基本的に防止することは可能であ
る。
【0005】但し、前記方法では、粘性流動状態の餅3
が、外側に移動するに従って、逆に内部の空気が、小容
器11の頂部に順次移動して、そこに貯溜する傾向を免
れることができず、この為に図2に示すように、頂部に
小さな空隙を生ずるという欠点を免れることができな
い。
が、外側に移動するに従って、逆に内部の空気が、小容
器11の頂部に順次移動して、そこに貯溜する傾向を免
れることができず、この為に図2に示すように、頂部に
小さな空隙を生ずるという欠点を免れることができな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の欠点を克服すると共に、前記提案に係る方法の欠点
をも克服することができる包装鏡餅の成形方法を提案す
ることを課題とするものである。
術の欠点を克服すると共に、前記提案に係る方法の欠点
をも克服することができる包装鏡餅の成形方法を提案す
ることを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する
為、本発明の構成は、中空状態の上段の小容器と下段の
大容器とを連通させたことによる包装鏡餅成形容器の底
部に設けた穴から、粘性流動状態の餅を充填封入し、か
つ該穴を閉鎖した後、該小容器の頂部と、該大容器の底
部との中間位置に、回転の軸芯が設定されるように、外
鏡餅成形容器を回転台上に載置し、所望の速度にて、回
転させると共に、当該回転の中途段階にて、回転台と接
触する位置を一回又は数回変化させることにより、該容
器内の餅に遠心力を付与することに基づく鏡餅成形容器
における餅充填方法からなる。
為、本発明の構成は、中空状態の上段の小容器と下段の
大容器とを連通させたことによる包装鏡餅成形容器の底
部に設けた穴から、粘性流動状態の餅を充填封入し、か
つ該穴を閉鎖した後、該小容器の頂部と、該大容器の底
部との中間位置に、回転の軸芯が設定されるように、外
鏡餅成形容器を回転台上に載置し、所望の速度にて、回
転させると共に、当該回転の中途段階にて、回転台と接
触する位置を一回又は数回変化させることにより、該容
器内の餅に遠心力を付与することに基づく鏡餅成形容器
における餅充填方法からなる。
【0008】
【作用】図3(イ)の上面図及び図3(ロ)の側面図に
示すように、本願発明は、鏡餅成形容器1及びその内部
の粘性流動状態の餅3に、回転に伴う遠心力を付与する
点では、前記提案に係る方法と共通しているが、回転の
軸芯4を、小容器11の頂部と大容器12の底部との中
間位置に設定する点において相違している。
示すように、本願発明は、鏡餅成形容器1及びその内部
の粘性流動状態の餅3に、回転に伴う遠心力を付与する
点では、前記提案に係る方法と共通しているが、回転の
軸芯4を、小容器11の頂部と大容器12の底部との中
間位置に設定する点において相違している。
【0009】そして回転軸芯4は、大抵の場合大容器1
2において、横方向に突出した側面部分に位置している
為、回転に伴って内部の空気が、中心に移動してきて
も、図4に示すように、軸芯4が挿貫して、容器1と交
差する部位は、湾曲した状態で傾斜しており、回転によ
って外側方向に移動する粘性流動状態の餅3は、該傾斜
部位に沿って上方及び下方に移行する為、軸芯4及びそ
の付近において、空洞部分を形成し難い状態となってい
る。
2において、横方向に突出した側面部分に位置している
為、回転に伴って内部の空気が、中心に移動してきて
も、図4に示すように、軸芯4が挿貫して、容器1と交
差する部位は、湾曲した状態で傾斜しており、回転によ
って外側方向に移動する粘性流動状態の餅3は、該傾斜
部位に沿って上方及び下方に移行する為、軸芯4及びそ
の付近において、空洞部分を形成し難い状態となってい
る。
【0010】但し、空洞部分が完全に形成されない訳で
はなく、軸心4と鏡餅成形容器1との交差部分に空気が
貯溜する危険性が存在する。これを免れるため、鏡餅成
形容器1において、軸心4との交差部分に該当する部位
を交換することが肝要であり、このために、前記のよう
に、鏡餅成形容器1がこれを載置している台と接触する
部位を変化させる(交換する)ことを行っている訳であ
る。このような接合部位の変化(交換)は、一回行うこ
とによって相当前記空気の貯溜を防止できるが、大抵の
場合2〜3回で済み、精々5〜6回程度も行えば十分で
ある。
はなく、軸心4と鏡餅成形容器1との交差部分に空気が
貯溜する危険性が存在する。これを免れるため、鏡餅成
形容器1において、軸心4との交差部分に該当する部位
を交換することが肝要であり、このために、前記のよう
に、鏡餅成形容器1がこれを載置している台と接触する
部位を変化させる(交換する)ことを行っている訳であ
る。このような接合部位の変化(交換)は、一回行うこ
とによって相当前記空気の貯溜を防止できるが、大抵の
場合2〜3回で済み、精々5〜6回程度も行えば十分で
ある。
【0011】本発明の方法においても、前記提案に係る
方法の場合と同様、容器の回転速度は必ずしも特定して
いる訳ではないが、例えば、1分当たりの回転速度が1
500回程度では、約4秒以内の回転にて、餅の充填を
完了することができ、1分当たりの回転速度が500回
程度の場合には、10秒以上の回転によって餅の充填を
終了することができる。
方法の場合と同様、容器の回転速度は必ずしも特定して
いる訳ではないが、例えば、1分当たりの回転速度が1
500回程度では、約4秒以内の回転にて、餅の充填を
完了することができ、1分当たりの回転速度が500回
程度の場合には、10秒以上の回転によって餅の充填を
終了することができる。
【0012】
【実施例1】実施例1では、鏡餅成形容器1の回転台6
と接触している部位の変化(交換)を行う際、回転を中
断している。
と接触している部位の変化(交換)を行う際、回転を中
断している。
【0013】このような回転を中断しているのは、安定
した状態にて前記部位の変化を行うためであるが、この
ように中断することによって、手動によって前記部位の
変化を行うことが可能であり、本願発明の方法を簡単な
装置で実現することができる点に特徴を有している。
した状態にて前記部位の変化を行うためであるが、この
ように中断することによって、手動によって前記部位の
変化を行うことが可能であり、本願発明の方法を簡単な
装置で実現することができる点に特徴を有している。
【0014】
【実施例2】実施例2では、鏡餅成形容器1の回転台6
と接触している部位の変化(交換)を行う際、回転を継
続している。
と接触している部位の変化(交換)を行う際、回転を継
続している。
【0015】このため、実施例2においては、前記変化
の際、一方では小容器11との頂部と大容器12の底部
との間にある軸心4を中心として回転を行うと共に、他
方では外頂部の中心位置及び底部中心位置を挿貫する軸
線を軸心4とする回転をも同時に行うことになる。
の際、一方では小容器11との頂部と大容器12の底部
との間にある軸心4を中心として回転を行うと共に、他
方では外頂部の中心位置及び底部中心位置を挿貫する軸
線を軸心4とする回転をも同時に行うことになる。
【0016】このように、回転台6との接触部位の変化
と、前記回転とを同時に行うためには、手動には適合せ
ず、自動制御装置の介在を不可欠とするが、これによっ
て本願発明の作用を効率的に実現することができる。
と、前記回転とを同時に行うためには、手動には適合せ
ず、自動制御装置の介在を不可欠とするが、これによっ
て本願発明の作用を効率的に実現することができる。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本願発明では、前記提案
に係る改良方法を更に一歩進めて、完全に鏡餅成形容器
の内壁における空洞の発生を防止することができ、ひい
ては商品価値の下落を免れることができる。この為本願
発明の価値は絶大である。
に係る改良方法を更に一歩進めて、完全に鏡餅成形容器
の内壁における空洞の発生を防止することができ、ひい
ては商品価値の下落を免れることができる。この為本願
発明の価値は絶大である。
【図1】既に公然と知られている方法の原理を説明する
鏡餅成形容器及び鏡餅の横方向側断面図である。尚、湾
曲した矢印は、鏡餅成形容器の回転方向を示し、等位方
向の直線矢印は、遠心力の方法を示す。
鏡餅成形容器及び鏡餅の横方向側断面図である。尚、湾
曲した矢印は、鏡餅成形容器の回転方向を示し、等位方
向の直線矢印は、遠心力の方法を示す。
【図2】前記図1の方法において、頂部に空洞が発生し
た状態を示す縦方向断面図である。
た状態を示す縦方向断面図である。
【図3】本願発明の方法の内、小容器11の頂部と大容
器12の底部との間にある軸心4を中心として回転を行
うことによる作用原理を示す図面であり、(イ)は上面
図を示し、(ロ)は縦方向側断面図を示す。
器12の底部との間にある軸心4を中心として回転を行
うことによる作用原理を示す図面であり、(イ)は上面
図を示し、(ロ)は縦方向側断面図を示す。
【図4】本願発明の軸芯付近における作用を示す縦方向
側断面図である。
側断面図である。
【図5】実施例2の基本構成を示す側面図である。
1:鏡餅成形容器 11:上段側の小容器 12:下段側の大容器 2:空洞 3:粘性流動状態の餅 4:軸芯 5:回転台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/10 B65B 3/00 - 3/06
Claims (3)
- 【請求項1】 中空状態の上段の小容器と下段の大容器
とを連通させたことによる包装鏡餅成形容器の底部に設
けた穴から、粘性流動状態の餅を充填封入し、かつ該穴
を閉鎖した後、該小容器の頂部と、該大容器の底部との
中間位置に、回転の軸芯が設定されるように、外鏡餅成
形容器を回転台上に載置し、所望の速度にて、回転させ
ると共に、当該回転の中途段階にて、回転台と接触する
位置を一回又は数回変化させることにより、該容器内の
餅に遠心力を付与することに基づく鏡餅成形容器におけ
る餅充填方法。 - 【請求項2】 回転を一時中断した上で、回転台と接触
する位置を交換することを特徴とする請求項1記載の鏡
餅成形容器における餅充填方法。 - 【請求項3】 回転を継続させながら、回転台と接触す
る位置を変化することを特徴とする鏡餅成形容器におけ
る餅充填方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21239497A JP3146175B2 (ja) | 1997-07-02 | 1997-07-02 | 鏡餅成形容器における餅充填方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21239497A JP3146175B2 (ja) | 1997-07-02 | 1997-07-02 | 鏡餅成形容器における餅充填方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1118705A JPH1118705A (ja) | 1999-01-26 |
JP3146175B2 true JP3146175B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=16621868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21239497A Expired - Fee Related JP3146175B2 (ja) | 1997-07-02 | 1997-07-02 | 鏡餅成形容器における餅充填方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3146175B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2889030B1 (fr) * | 2005-07-28 | 2012-01-27 | Nestec Sa | Produit alimentaire multicouche et procede pour sa preparation |
-
1997
- 1997-07-02 JP JP21239497A patent/JP3146175B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1118705A (ja) | 1999-01-26 |
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Legal Events
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