JP3145973U - 2層芯材枕 - Google Patents

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Abstract

【課題】理想的な正しい睡眠をとるための枕を提供する。
【解決手段】2層芯材枕10は、カバー部材19を被せてその中に枕用芯材20,30を2層備えている。枕用芯材20は、頭部支持部と首部支持部とサイド部を設ける。同様に、枕用芯材30は、頭部支持部と首部支持部とサイド部を設ける。そして、枕用芯材20の各構成部にはパイプ材を、枕用芯材30の各構成部にはウールノップスを各々詰め込む。
【選択図】図1

Description

本考案は、理想的な正しい睡眠をとることのできる枕に関する技術である。
睡眠時間のとれない現代人にあっては、質の良い睡眠をとることが重要となってくる。
しかしながら、正しい枕をしていないために、腰痛や肩こり・浅い呼吸の胸呼吸などにより全身が疲れてしまっている人が結構多く、また、健康面だけでなく、首のシワの原因など美容上の問題になることもある。このような観点から、近年枕に対する関心が高く、特許文献1に記載されているような、体形にフィットした自然な状態で就寝できる枕などが種々開発されている。
特開2000−350649号公報
理想的な正しい睡眠とは、全身がリラックスし、ゆったりと腹式呼吸のできる自然な姿勢をとることにある。ゆっくりと深い呼吸のできる腹式呼吸は、眠りの呼吸とも言え、精神的にも安らぎのある呼吸である。また、腹式呼吸は鼻呼吸になるので、感染症の問題やいびきの緩和にもなる。本考案者は、この理想的な正しい睡眠をとるための枕に関する技術を提供するものである。
そこで、第1の考案は、頭部を支持する頭部支持部と、頭部支持部の下端側に首部を支持する首部支持部と、頭部支持部および首部支持部の両側に設けられたサイド部とを備えた枕用芯材を2層備えたことを特徴とする2層芯材枕である。
第2の考案は、少なくとも1層の枕用芯材の頭部支持部の縦中心線上に凹状の後頭部フィットラインを形成したことを特徴とする同2層芯材枕である。
第3の考案は、少なくとも1層の枕用芯材のサイド部を縦二分割に形成したことを特徴とする同2層芯材枕である。
第4の考案は、枕用芯材の下端側を湾曲させて肩フィットラインを形成したことを特徴とする同2層芯材枕である。
第5の考案は、頭部支持部,首部支持部,サイド部は、それぞれ袋状に形成され、その中に詰物を詰め込み膨出させたことを特徴とする同2層芯材枕である。
第6の考案は、詰物は、ウールノップス,パイプ材,ビーズ材を単独又は組み合わせて使用したことを特徴とする同2層芯材枕である。
第7の考案は、枕用芯材の側生地に3次元立体メッシュを使用したことを特徴とする同2層芯材枕である。
本考案によれば、以下のような効果を有する。
(1)枕に2層の枕用芯材を備えることで、理想的な正しい睡眠をとるための枕を提供できる。すなわち、枕用芯材を2層とすることで型くずれのし難い枕となる。そして、その枕用芯材が、頭部を支持する頭部支持部と、頭部支持部の下端側に首部を支持する首部支持部を備えることで、首に負担をかけずに、正しい頸椎バランスを保つことができる。また、頭部支持部および首部支持部の両側にサイド部を備えることで、横向き寝や寝返りをうっても頭をしっかりと支えることができる。同様に、頭部支持部に後頭部フィットラインを形成したことで、枕と後頭部のなじみが良くなり、寝返り時もスムーズに頭を動かすことができる。また、枕用芯材の下端側に肩フィットラインを形成したことで、枕と肩ラインがフィットすることにより枕と一体感ができ、精神的な落ち着きが期待できる。
(2)また、頭部支持部,首部支持部,サイド部は、それぞれ袋状に形成され、その中に詰め込む詰物の組合せによって個人個人の好み・特性に応じた枕にできる。詰物には、ウールノップス,パイプ材,ビーズ材などを使用するとよい。
(3)さらに、枕用芯材の側生地に3次元立体メッシュを使用することで汗を素速く吸収・放散でき、汗で蒸れる状態を防止することができる。
本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3は、本考案の実施形態を示す平面図である。
図1は、本考案に係る2層芯材枕10を示している。2層芯材枕10は、カバー部材19を被せてその中に枕用芯材20,30を2層備えている。
図2は、2層芯材枕10を構成する1層の枕用芯材20である。枕用芯材20は、その中央部分に頭部を支持する頭部支持部21と、頭部支持部21の下端側に首部を支持する首部支持部23を備える。また、頭部支持部21および首部支持部23の両側には、サイド部24,24を設ける。なお、サイド部24は縦方向二分割に形成されている。そして、この枕用芯材20の各構成部21,23,24は袋状に形成され、その中に詰物としてパイプ材(図示省略)を詰め込んでいる。
図3は、2層芯材枕10を構成するもう1層の枕用芯材30である。枕用芯材30は、その中央部分に頭部を支持する頭部支持部31と、頭部支持部31の下端側に首部を支持する首部支持部33を備える。また、頭部支持部31および首部支持部33の両側には、サイド部34,34を設ける。そして、この枕用芯材30の各構成部31,33,34は袋状に形成され、その中に詰物としてウールノップス(図示省略)を詰め込んでいる。
このような構成からなる2層芯材枕10の寸法の一例としては、横幅を70cm、奥行きを33〜40cmとするとよい。通常の枕より横幅を広くすることで、大きく寝返りをうってもしっかりと支えられ、通常の枕より奥行きを浅くすることで、頭部の熱をよりスムーズに逃がすことができるからである。
さらに、本枕用芯材20,30には、以下のような工夫を加えてもよい(図2及び図3を参照)。
第一に、頭部支持部21に、その縦中心線上に凹状の後頭部フィットライン22を形成する。後頭部フィットライン22を形成したことで、枕と後頭部のなじみが良くなり、寝返り時もスムーズに頭を動かすことができる。
第二に、頭部支持部21,31と首部支持部23,33の境目を湾曲させて首フィットライン25,35を形成する。首フィットライン25,35を形成したことで、枕と首のラインがフィットし、違和感なく楽に仰向け寝ができる。
第三に、枕用芯材20,30の下端側を湾曲させて肩フィットライン26,36を形成する。肩フィットライン26,36を形成したことで、枕と肩ラインがフィットすることにより枕と一体感ができ、精神的な落ち着きが期待できる。
このような枕用芯材20,30は、その各構成部に詰物を詰め込み膨出させるようにしているが、その詰込量・詰込材によって2層芯材枕10の使用感は異なってくる。図4及び図5は、その詰込量の一例を示している。図4は、枕用芯材20における詰込量の対比、図5は、枕用芯材30における詰込量の対比である。
詰物には、ウールノップス,パイプ材,ビーズ材などを単独又は組み合わせて使用するとよい。ただし、詰物はこれらに限られるものではない。
「ウールノップス」とは、天然羊毛わたを小さな球状に加工したものであって、抜群の吸湿・発散性をもっている。また、フィット性にも優れているので、頭や首を自然に支え、正しい頸椎バランスを保つことができる。さらに、家庭内でも手洗いでき、汚れやすい枕を清潔に保つことができる。
「パイプ材」とは、小さく短いパイプ状の樹脂材であり、通気性に優れ、蒸れずにサラッとした快適感を得られる。粒が細かく流動性があるので、頭・首の形状にフィットするとともに、復元快復力に富み、耐久性が良く長時間使用しても枕の高さが変わらない。
「ビーズ材」とは、小さく球状の樹脂材であり、流動性に優れているので通気性、放熱性が抜群である。また、軽量でビーズの触れ合う音も小さく、頭を点で支えるので自然なフィットが得られるとともに、復元快復力に富み、耐久性が良く長時間使用しても枕の高さが変わらない。なお、「パイプ材」および「ビーズ材」もノミやダニを寄せ付けず、ホコリが出にくいので、アレルギー体質に対しても安心である。
「組み合わせての使用」には、図1〜3の実施形態のように枕用芯材20にはパイプ材、枕用芯材30にはウールノップスを使用する一例の他に、例えば、頭部支持部21(31)および首部支持部23(33)にはパイプ材を、サイド部24(34)にはビーズ材を使用するなどでもよい。
その他、枕用芯材20と枕用芯材30のずれを防止するために、両者に1又は2以上の面ファスナーを備えるとよい。
また、枕用芯材20,30の側生地には通気性の良い3次元立体メッシュのものが好ましいが、これに限られるものではない。
本考案の構造は、広く理想的な正しい睡眠をとるために枕として幅広く利用されるものである。
本考案の実施形態を示す平面図(2層芯材枕10)。 本考案の実施形態を示す平面図(枕用芯材20)。 本考案の実施形態を示す平面図(枕用芯材30)。 枕用芯材20の詰込量を示す一例。 枕用芯材30の詰込量を示す一例。
符号の説明
10 2層芯材枕 19 カバー部材
20 枕用芯材 21 頭部支持部 22 後頭部フィットライン
23 首部支持部 24 サイド部 25 首フィットライン
26 肩フィットライン
30 枕用芯材 31 頭部支持部
33 首部支持部 34 サイド部 35 首フィットライン
36 肩フィットライン

Claims (7)

  1. 頭部を支持する頭部支持部と、頭部支持部の下端側に首部を支持する首部支持部と、頭部支持部および首部支持部の両側に設けられたサイド部とを備えた枕用芯材を2層備えたことを特徴とする2層芯材枕。
  2. 少なくとも1層の枕用芯材の頭部支持部の縦中心線上に凹状の後頭部フィットラインを形成したことを特徴とする請求項1記載の2層芯材枕。
  3. 少なくとも1層の枕用芯材のサイド部を縦二分割に形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の2層芯材枕。
  4. 枕用芯材の下端側を湾曲させて肩フィットラインを形成したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の2層芯材枕。
  5. 頭部支持部,首部支持部,サイド部は、それぞれ袋状に形成され、その中に詰物を詰め込み膨出させたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の2層芯材枕。
  6. 詰物は、ウールノップス,パイプ材,ビーズ材を単独又は組み合わせて使用したことを特徴とする請求項5記載の2層芯材枕。
  7. 枕用芯材の側生地に3次元立体メッシュを使用したことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の2層芯材枕。
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