JP3145837U - 組子細工及びその部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】木製部材を組み合わせてなる組子細工において、手作業による簡易な方法で、直線的な模様のみならず、曲線的な模様をも自由に表現できる組子細工及びその木製部材を提供する。
【解決手段】複数の板状の木製部材を組み合わせてなる組子細工であって、2以上の略同形状の木製部材を互いに接着させて固定することにより、前記木製部材を曲板状としたことを特徴とする組子細工である。
【選択図】図1

Description

本考案は、障子、衝立、欄間などの建具の装飾に用いられる木材を組み合わせた組子細工及びその部品に関するものである。
従来、障子、衝立、欄間などの和室の建具における装飾品として、木材を手作業で組み合わせて幾何学模様や自然物の模様を表現した組子細工が用いられている。組子細工の木材には、ヒノキ、スギ、ヒバ、シナなどが用いられている。
組子細工は、薄い板状の木製部材を複数組み合わせて構成されるものであり、部材同士が交差する部分は互いに切り込みを入れて組み込むことにより、接着剤や釘を一切用いることなく所定の形状及び模様を構成するものである。
従来の組子細工では、直線的な部材同士の組み合わせにより模様を形成したものが多かった。これは、木材からなる部材の剛性により一定以上の曲率で曲げた状態で固定することが困難であったからである。
しかしながら、組子細工により自然物の模様を表現しようとする場合、直線的な部材のみを用いては直線的な模様となってしまい、表現力が限られてしまう。
従来、曲板状の板状部材を作製するには、糸鋸で木材を所望の形状に切り出す作業が必要であった。また、平板の板状部材を曲板状に曲げて保持するには、プレス成形加工などが必要であった。いずれの方法にしても、従来の手作業による組子細工とは異なる大掛かりな製造工程が必要となってしまう。また、プレス成形加工した曲板状の木製部材は、時間を経るに従い温度や湿度などの条件で木材の反り返りが生じて、元の形状を保持できないおそれがある。
そこで、本考案はこのような組子細工の実情に鑑みて、手作業による簡易な方法で、直線的な模様のみならず、曲線的な模様をも自由に表現できる手法を提供しようとするものである。
上記解決課題に鑑みて鋭意研究の結果、本考案者は、木製部材を屈曲した状態で接着剤などにより固定することにより、曲板状態で木製部材を固定できることに想到し、本考案をなすに至った。
すなわち、本考案は、複数の板状の木製部材を組み合わせてなる組子細工であって、2以上の略同形状の木製部材を互いに接着させて固定することにより、前記木製部材を曲板状としたことを特徴とする組子細工を提供するものである。
本考案は、また、複数の板状の木製部材を組み合わせてなる組子細工に用いられる木製部材であって、2以上の略同形状の木製部材を互いに接着させて固定することにより曲板状としたことを特徴とする木製部材を提供するものである。
このように、略同形状の木製部材を互いに接着させて固定すれば、複数の木製部材を任意の曲面状で保持することができる。各木製部材を従来よりも薄く作製すれば、より曲がりやすく、複数枚接着して組み合わせた状態でも不自然な形状とはならない。木製部材同士の接着には、一般的に用いられる木工用接着剤を用いればよい。
また、上記の組子細工又はこれに用いる木製部材において、前記2以上の略同形状の木製部材同士が一部において接着されず互いに離隔していてもよい。
他の部分が強固に接着されていれば、一部に接着されていない部分があっても、全体として形状を保持することができる。これにより、組子細工の表現の多様化が可能である。
以上説明したように、本考案によれば、複数の木製部材を互いに接着することにより任意の曲面状で固定することができるので、プレス成形加工などの工程を要することなく、従来通り手作業で簡易に曲線的な模様を有する組子細工を作製することができる。
本考案の組子細工及びその部品について、添付図面を参照しながら、その具体的な実施の形態を説明する。
図1は、本考案の実施例として、組子細工を用いた衝立を示す図である。
図1に示す衝立は室内空間、特に和室等に固定せず設置されるものであり、脚部材、外枠材を構造材とし、前記構造材に囲まれた基板の正面側の板面上において、格子及び組子細工を有している。
図1に示す衝立は、山、雲、海、網、鳥、海、舟、植物、篭目などの意匠を有しており、これらは組子細工で構成されている。これらの組子細工の中でも特に、山及び雲の組子細工は曲率が大きい部分を含んでいる。
図2は、図1に示す衝立における山の組子細工の頂上付近の細部を示す拡大図である。
図2に示すように、山の組子細工の頂上付近は、3つの木製部材が組み込まれて構成される。これらの木製部材はいずれも2部の略同形状の部材を貼りあわせてなるものであり、図示するように曲がった状態で強固に接着されているため、この状態を保持することができるようになっている。
図3は、図1に示す衝立における雲の組子細工の曲線部分の細部を示す拡大図である。
図3に示すように、雲の組子細工の曲線部分は、木製部材を折り曲げて構成される。この木製部材は2部の略同形状の部材を貼りあわせてなるものであるが、図示するように曲がった状態で強固に接着されているため、この状態を保持することができるようになっている。この図のように、2部の略同形状の部材を一部分を貼り合わせず、離隔させて配置することも可能である。これにより、組子細工の多様な表現が可能となる。
本考案の組子細工において、木製部材同士の接着には、木工ボンド、合成ゴム系ボンド、澱粉等からなる糊、シリコン、にかわ、その他あらゆる接着剤を用いることができる。木材の剛性を考慮して、接着剤を適宜選択して使用することができる。
以上、本考案に係る組子細工の一実施例として、図1から図3に示す衝立における組子細工について説明したが、本考案はこの例に限定されるわけではなく、様々な形態の木製組子細工、その他の木工製品に応用することが可能である。
本考案の実施例として、組子細工を用いた衝立を示す図である。 図1に示す衝立における組子細工の細部を示す拡大図である。 図1に示す衝立における組子細工の他の細部を示す拡大図である。

Claims (4)

  1. 複数の板状の木製部材を組み合わせてなる組子細工であって、
    2以上の略同形状の木製部材を互いに接着させて固定することにより、前記木製部材を曲板状としたことを特徴とする組子細工。
  2. 前記2以上の略同形状の木製部材同士が一部において接着されず互いに離隔していることを特徴とする請求項1に記載の組子細工。
  3. 複数の板状の木製部材を組み合わせてなる組子細工に用いられる木製部材であって、
    2以上の略同形状の木製部材を互いに接着させて固定することにより曲板状としたことを特徴とする木製部材。
  4. 前記2以上の略同形状の木製部材同士が一部において接着されず互いに離隔していることを特徴とする請求項3に記載の木製部材。
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