JP4088322B1 - 壁構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の装飾部材では得ることができなかった、独創的で斬新な印象を与える室内空間を創設することを可能とした壁構造を提案する。
【解決手段】正面視で、長辺と短辺とからなる横長の矩形形状に形成されていて、かつ、上下方向から臨む横断面形状の表面側が凸の円弧、裏面側が平坦に形成され、前記円弧の曲率半径が、3〜5mの範囲内であり、前記長辺の方向に沿って木目が形成されている木製の無垢材からなる装飾部材を使用した壁構造1であって、前記長辺の長さが短辺の長さの2〜15倍に形成されるとともに、長辺の長さが、略1間の1/3である第一装飾部材11と、長辺の長さが略1間の1/2である第二装飾部材12と、を複数壁本体に固定することにより構成され、前記第一装飾部材を横方向に3枚並べた段と、前記第二装飾部材を横方向に2枚並べた段と、を交互に配置することより千鳥状の凹凸が構成されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築物の壁等の化粧部材として使用される装飾部材を利用した壁構造に関する。
建築物の居住空間は、内部に配置される家具等の他に、天井、壁、床等のデザインにより、その雰囲気が左右される。
壁による居住空間への影響は、壁自体の形状とともに、壁紙や仕上げ材等のデザインによる影響が大きい。
例えば、壁の表面を木材により構成することで、利用者は温かみや安らぎを感じることが可能となる。そのため、利用者の好みに応じた居住空間を演出することを目的として、木材により構成された壁の仕上げ材である装飾部材が多数開発されている。
従来の装飾部材として、特許文献1には、丸太半筒体からなる装飾部材を、建築物の壁に固定することによりログハウス風の壁を構成することが開示されている。この装飾部材によれば、建物自体を丸太により構成し、ログハウスを構築する必要はなく、建物のごく一部の空間をログハウス風に構成することが可能となる。
特開平6−346570号公報
従来、装飾部材は、平坦な板状部材により構成されているか、ログハウス風の小さい半径の曲率による円弧状に形成されたものが主流であった。
前者の平坦な板状の装飾部材は、装飾部材そのものの材質や形状等のデザインまたは付加された模様等から直接受ける印象しか得ることができず、時間帯や季節の移り変わりによる印象の変化に乏しく、単調な印象を得るものであった。
一方、ログハウス風の小さい曲率半径からなる装飾部材は、通常、縦方向に円弧が形成され、光の角度や明るさなどにより、影が形成されることで、デザインの変化が感じられることが可能である。ところが、この装飾部材により構成された壁は、その凹凸もはっきりしている。そのため、構成される縦方向の影の明暗がはっきり形成されてしまい、比較的変化に乏しく、単調なかたい印象を与えるものであった。
本発明は、前記従来の装飾部材を用いた壁構造では得ることができなかった、独創的で斬新な印象を与え、安らぎを演出でき、印象の変化を楽しむことができる室内空間を創設することを可能とした壁構造を提案することを課題とする。
なお、本明細書において、「壁」とは、あらゆる壁を含むものとし、例えば、構造材としての壁や、居住区間を区分けする仕切り壁や、パーティション等も含むものとする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、正面視で、長辺と短辺とからなる横長の矩形形状に形成されていて、かつ、上下方向から臨む横断面形状の表面側が凸の円弧、裏面側が平坦に形成され、前記円弧の曲率半径が、3〜5mの範囲内であり、前記長辺の方向に沿って木目が形成されている木製の無垢材からなる装飾部材を使用した壁構造であって、前記長辺の長さが前記短辺の長さの2〜15倍に形成されるとともに、前記長辺の長さが、略1間の1/3である第一装飾部材と、前記長辺の長さが略1間の1/2である第二装飾部材と、を複数壁本体に固定することにより構成され、前記第一装飾部材を横方向に3枚並べた段と、前記第二装飾部材を横方向に2枚並べた段と、を交互に配置することより千鳥状の凹凸が構成されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、正面視で、長辺と短辺とからなる横長の矩形形状に形成されていて、かつ、上下方向から臨む横断面形状の表面側が凸の円弧、裏面側が平坦に形成され、前記円弧の曲率半径が、3〜5mの範囲内であり、前記長辺の方向に沿って木目が形成されている木製の無垢材からなる装飾部材を使用した壁構造であって、前記長辺の長さが前記短辺の長さの2〜15倍に形成されるとともに、前記長辺の長さが、略1間の1/4である第一装飾部材と、前記長辺の長さが略1間の1/3である第二装飾部材と、を複数壁本体に固定することにより構成され、前記第一装飾部材を横方向に4枚並べた段と、前記第二装飾部材を横方向に3枚並べた段と、を交互に配置することより千鳥状の凹凸が構成されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、正面視で、長辺と短辺とからなる横長の矩形形状に形成されていて、かつ、上下方向から臨む横断面形状の表面側が凸の円弧、裏面側が平坦に形成され、前記円弧の曲率半径が、3〜5mの範囲内であり、前記長辺の方向に沿って木目が形成されている木製の無垢材からなる装飾部材を使用した壁構造であって、前記長辺の長さが前記短辺の長さの2〜15倍に形成されるとともに、前記長辺の長さが、略1間の1/6である第一装飾部材と、前記長辺の長さが略1間の1/4である第二装飾部材と、を複数壁本体に固定することにより構成され、前記第一装飾部材を横方向に6枚並べた段と、前記第二装飾部材を横方向に4枚並べた段と、を交互に配置することより千鳥状の凹凸が構成されていることを特徴とする。
かかる壁構造によれば、装飾部材の円弧の曲線半径を比較的大きな3〜5mとすることで、独創的で斬新な印象を与え、光と影のコントラストを演出することを可能としている。また、木材により構成されているため、フィトンチッドを多量に含んでおり、装飾部材からの香により居住者が癒される。また、木材の肌触りが居住者の感触にもなじむため、建物全体に使用しなくても、部分的な使用により、居住者に安らぎを与えることが可能となる。
すなわち、曲率半径を、3m〜5mの範囲内に設定したことで、曲率半径が数十cmに形成された従来のログハウス風の装飾部材と比較して、例えば、窓からさし込む光により陰影が横方向に沿って濃い部分から薄い部分まで緩やかに変化するため、斬新な印象を与えることができる。また、自然光を利用することで時間帯や季節の移り変わりによる好印象の変化を楽しむことができる。また、なだらかな曲率の曲面構成による安らぎを演出することも可能となる。
また、かかる壁構造は、横方向に並べる第一装飾部材の長辺の長さを略1間の1/3、第二装飾部材の長辺の長さを略1間の1/2に形成し、規格化しておくことにより、壁構造の端面をそろえることが可能となり、施工が容易である。また、横方向に並べる第一装飾部材の長辺の長さを略1間の1/4、第二装飾部材の長辺の長さを略1間の1/3に形成しても同様の効果が得られる。また、横方向に並べる第一装飾部材の長辺の長さを略1間の1/6、第二装飾部材の長辺の長さを略1間の1/4に形成しても同様の効果が得られる。
また、請求項4に記載の発明は、前記第一装飾部材および前記第二装飾部材は、前記上下方向から臨む横断面形状における部材厚の最も厚い部分が、前記長辺の中心からずれた位置に配置されていることを特徴とする。
かかる壁構造は、部材厚の最も厚くなる位置を、部材の中心からずらすことで、より独創的な印象を与える。
請求項5に記載の発明は、前記第二装飾部材の上下方向から臨む縦断面形状における部材厚の最も厚い部分の横方向の位置が、該第二装飾部材の上下に配置された前記第一装飾部材の上下方向から臨む縦断面形状における部材厚の最も厚い部分の横方向の位置と一致することを特徴とする。
かかる壁構造によれば、第一装飾部材と第二装飾部材に係る部材厚の最も厚い部分の横方向の位置が上下方向で一致しているため、調和のとれた優れた景観をかもし出す。
本発明の壁構造によれば、従来の装飾部材を用いた壁構造では得ることができなかった、独創的で斬新な印象を与え、安らぎを演出でき、印象の変化を楽しむことができる室内空間を創設することが可能となる。
本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、説明において、同一要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。
ここで、図1は、第1の実施形態に係る壁構造を示す斜視図である。図2は、図1に示す壁構造に使用される第一装飾部材を示す図であって、(a)は正面図、(b)は斜視図である。図3は、図1に示す壁構造に使用される第二装飾部材を示す図であって、(a)は正面図、(b)は斜視図である。図4は、第2の実施形態に係る壁構造を示す斜視図である。図5は、図4に示す壁構造に使用される装飾部材を示す図であって、(a)は正面図、(b)は斜視図、(c)は側面図である。さらに、図6は、第1の実施形態に係る装飾部材の変形例を示す図であって、(a)は断面図、(b)は斜視図である。
以下、第1の実施形態について説明する。
第1の実施形態に係る壁構造1は、図1に示すように、建築物の内壁Wの表面に複数の装飾部材10を貼り付けることにより、構成されている。
この壁構造1は、第一装飾部材11を横方向に3枚並べた段と、第二装飾部材12を横方向に2枚並べた段と、を交互に配置することより千鳥状の凹凸が構成されている。
第一装飾部材11は、図2(a)に示すように、正面視で、横長の矩形形状に形成された、木製の部材である。第1の実施形態では、第一装飾部材11を構成する材料として、檜からなる無垢材を使用するものとするが、第一装飾部材11を構成する材料は限定されるものではなく、例えば、杉、松、楢等、あらゆる木材が使用可能である。また、第一装飾部材11は、無垢材に限定されるものではなく、集成材を使用してもよい。
図2(b)に示すように、第一装飾部材11の上下方向から臨む横断面形状は、背面B側が直線であるとともに、表面A側が凸の円弧に形成されている。この円弧の曲率半径は、4.2mに構成されている。なお、第一装飾部材11は、表面Aに形成された円弧により、長辺11a方向の中央における部材厚が、最も厚くなるように形成されている。ここで、第一装飾部材11の表面Aに形成される円弧の曲率半径は、4.2mに限定されるものではなく、2m〜6m、好ましくは3m〜5m、より好ましくは4m〜4.5mの範囲内で適宜構成すればよい。
一方、左右方向から臨む横断面形状は、矩形を呈している。
また、第一装飾部材11の長辺11aの長さは、約60cm(略1間の1/3程度)に形成されており、短辺11bの長さは、約15cmに形成されている。なお、長辺11aと短辺11bとの長さの関係は、限定されるものではないが、好ましくは、長辺11aの長さが短辺11bの長さの2〜15倍、より好ましくは3〜5倍の長さであるのが望ましい。
第一装飾部材11は、材木の縦方向(木が生えた状態で上下方向)に曲線が形成されるように加工が施されることで、長辺11aの方向(横方向)に沿って、木目11cが現れるように構成されている。
第二装飾部材12は、図3(a)に示すように、正面視で、横長の矩形形状に形成された、木製の部材である。第1の実施形態では、第二装飾部材12を構成する材料として、前記第一装飾部材11と同様のものを使用するが、第一装飾部材11と第二装飾部材12とに、それぞれ異なる材料を使用してもよい。
図3(b)に示すように、第二装飾部材12の上下方向から臨む横断面形状は、背面B側が直線であるとともに、表面A側が凸の円弧に形成されている。この円弧の曲率半径は、第一装飾部材11と同様に、4.2mに構成されている。ここで、第二装飾部材12の表面Aに形成される円弧の曲率半径は、4.2mに限定されるものではなく、2m〜6m、好ましくは3m〜5m、より好ましくは4m〜4.5mの範囲内で、適宜構成すればよい。
一方、左右方向から臨む横断面形状は、矩形を呈している。
また、第二装飾部材12の長辺12aの長さは、約90cm(略1間の1/2程度)に形成されており、短辺12bの長さは、約15cmに形成されている。なお、長辺12aと短辺12bとの長さの関係は、限定されるものではないが、好ましくは、長辺12aの長さが、短辺12bの長さの2〜15倍、より好ましくは3〜5倍の長さとなるのが望ましい。
第二装飾部材12は、材木の縦方向(木が生えた状態で上下方向)に曲線が形成されるように加工が施されることで、長辺12aの方向(横方向)に沿って、木目12cが現れるように構成されている。
図1に示すように、壁構造1における、第二装飾部材12の上下方向から臨む縦断面形状における部材厚の最も厚い部分の横方向(長辺方向)の位置は、第一装飾部材11の上下方向から臨む縦断面形状における部材厚の最も厚い部分の横方向(長辺方向)の位置と一致するように形成されている。
壁構造1は、内壁Wの表面に、各装飾部材10(第一装飾部材11および第二装飾部材12)を、両面テープや接着材等を介して、貼着することにより構成されている。
なお、装飾部材10の内壁Wへの固定方法は、限定されるものではなく、適宜、公知の方法により行えばよい。
第1の実施形態では、最下段に第一装飾部材11を3枚並設した後、その上に第二装飾部材12を2枚並設した段と第一装飾部材11を3枚並設した段とを交互に積み重ねることで、合計16段積み重ねて構成されている。なお、壁構造1を構成する装飾部材10の段数や順番は、これに限定されるものではない。また、必ずしも第一装飾部材11と第二装飾部材12を交互に配置する必要はない。また、最下段は第二装飾部材12の段であってもよい。また、同じ段において、第一装飾部材11と第二装飾部材12を並設されてもよいことはいうまでもない。
第1の実施形態に係る装飾部材10を使用すれば、従来にない独創的な形状を呈しているため、この装飾部材10が貼着された壁構造1は、斬新的な印象を与え、インテリア空間として新たな価値観を創造する。
装飾部材10の表面Aは、曲率半径が4.2mの円弧に形成されているため、横方向からの光(例えば、朝夕の斜光や間接照明)に対して、柔らかなグラデーションをかもし出す陰影が生じる。このため、従来のログハウスタイプの曲率の小さな壁材やタイルタイプの壁材等では出すことができなかった、独自の効果を得ることが可能となった。
また、第一装飾部材11と第二装飾部材12とを千鳥状に配置することにより、壁構造1の表面に、斬新な陰影を創造することが可能となった。また、個性的な価値観や用途に応じて、各装飾部材10(第一装飾部材11、第二装飾部材12等)の組み合わせ方や並べ方のバリエーションを工夫することも可能である。
また、壁構造1は、壁の表面に曲線による凹凸が形成されているため、優れた音響効果を得ることも可能である。つまり、壁構造1の凹凸により、適切に音を吸収することで、室内の音の反響を制御して、音質を改善することが可能となる。
また、従来の木材を利用した壁構造の装飾部材であって、表面が円弧に形成されたものは、木の断面形状を利用したものが一般的であった。そのため、装飾部材の表面に木目が現れることは少なかった。一方、第1の実施形態に係る装飾部材10は、表面Aに長手方向に沿って木目が形成されるように構成されているため、壁構造1として、内壁Wの表面に貼着されることで、独特の景観をかもし出すことを可能としている。
また、壁部材1は、所定の形状に形成された装飾部材10を、内壁Wに両面テープや接着剤を介して、貼着することにより完成するため、作業が簡易で施工者の技術力に関わらず、高品質に施工を行うことが可能である。
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態に係る壁構造2は、図4に示すように、建築物の内壁Wの表面に複数の装飾部材20を貼り付けることにより、構成されている。
装飾部材20は、図5(a)に示すように、正面視で、略正方形に形成された、木製の部材である。第2実施形態では、装飾部材20を構成する材料として、檜からなる無垢材を使用するものとするが、装飾部材20を構成する材料は限定されるものではなく、例えば、杉、松、楢等、あらゆる木材が使用可能である。また、装飾部材20は、無垢材に限定されるものではなく、集成材を使用してもよい。
図5(b)および(c)に示すように、装飾部材20の上下方向および左右方向から臨む横断面形状は、背面B側が直線であるとともに、表面A側が凸の円弧に形成されている。この円弧の曲率半径は、4.2mに構成されている。なお、装飾部材20は、表面Aに形成された円弧により、中央における部材厚が、最も厚くなるように形成されている。ここで、装飾部材20の表面Aに形成される円弧の曲率半径は、4.2mに限定されるものではなく、2m〜6m、好ましくは3m〜5m、より好ましくは4m〜4.5mの範囲内で、適宜構成すればよい。
また、第2の実施形態では、装飾部材20の各辺20aの長さが、約30cmに形成されている。なお、装飾部材20の形状寸法は、これに限定されるものではない。
壁構造2は、内壁Wの表面に、装飾部材20を、両面テープや接着材等を介して、貼着することにより構成されている。
なお、装飾部材20の内壁Wへの固定方法は、限定されるものではなく、適宜、公知の方法により行えばよい。
第2の実施形態では、内壁Wの表面に装飾部材20を横方向に6列、縦方向に16段配置することにより壁構造2を構成するものとする。なお、装飾部材20の枚数はこれに限定されないことはいうまでもなく、内壁Wの形状寸法等に応じて適宜設定すればよい。また、第2の実施形態では、装飾部材20の列と段をあわせるものとしたが、装飾部材20の配置はこれに限定されるものではなく、例えば、各装飾部材20を千鳥状に配置してもよい。
第2の実施形態に係る装飾部材20を使用すれば、従来にない独創的な形状を呈しているため、この装飾部材20が貼着された壁構造2は、斬新な印象を与え、インテリア空間として新たな価値観を創造する。
この他、第2の実施形態にかかる装飾部材20およびこの装飾部材20を利用した壁構造2によれば、第1の実施形態で示した装飾部材10および壁構造1と同様の効果を得る事が可能である。
以上、本発明について、好適な実施形態の一例を説明した。しかし、本発明は、前記実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜設計変更が可能である。
例えば、装飾部材10(20)が貼着されることにより構成される壁構造1(2)は、あらゆる壁を含むものとし、例えば、構造材としての壁や、居住区間を区分けする仕切り壁や、パーティション等も含むものとする。
また、前記各実施形態では、装飾部材10(第一装飾部材11および第2の装飾部材12)と装飾部材20とをそれぞれ別の内壁Wに使用するものとしたが、装飾部材10と装飾部材20とを組み合わせて壁構造を構成してもよいことはいうまでもない。
また、前記各実施形態では、内壁Wの全面に装飾部材10(20)を配置するものとしたが、例えば、手すりの高さに合わせて部分的に配置するなど、装飾部材10(20)の配置方法は限定されるものではない。
また、前記各実施形態では、装飾部材10(20)の背面Bの形状を直線(平坦)に形成するものとしたが、装飾部材10(20)の背面Bの形状は、これに限定されるものではなく、装飾部材10(20)を設置する壁(内壁W)の表面形状や壁との接着性等を考慮して、適宜設定すればよい。
また装飾部材10(20)の表面に形成された円弧は、必ずしも一定の曲率に形成されている必要はなく、2m〜6m、好ましくは3m〜5m、より好ましくは4m〜4.5mの範囲内による曲率半径による曲面を組み合わせて形成されていてもよい。
また、各装飾部材10(20)の表面Aに現れる木目の方向は限定されるものではない。
また、前記第1の実施形態では、装飾部材10の長辺11a,12aの長さを1間の1/3程度または1/2程度に構成するものとしたが、装飾部材10の長辺11a,12aの長さはこれに限定されるものではなく、例えば、1間分の長さや壁の幅と同等の長さや半間の1/3程度または1/2程度に構成するなど、壁の幅の長さ等に応じて適宜構成すればよい。また、短辺11b,12bの長さも限定されるものではなく、壁の形状等に応じて適宜設定すればよい。
また、前記第1の実施形態では、装飾部材10の長辺11a,12aの長さを1間の1/3程度または1/2程度に構成して、内壁Wに3枚または2枚並設するものとしたが、例えば、図6に示すように、表面側に複数の凸の円弧13aが形成された装飾部材13を使用することにより、第1の実施形態のように、円弧が1つずつ形成された複数の装飾部材10を内壁Wに設置する手間を省略してもよい。かかる装飾部材13によれば、円弧13a同士の間に、つなぎ目が形成されないため、肌触りがよく、美観性にも優れている。また、各凸の円弧は、一体の部材に連続して形成されているため、時間の経過とともに生じる装飾部材の収縮などにより、円弧同士の間に隙間が形成されるような不具合が生じることがない。
なお、図6(a)および(b)に示す装飾部材13は、3つの凸の円弧13aを形成するものとしたが、装飾部材13に形成される円弧13aの数は、限定されるものではなく、例えば2つでもよい。また、装飾部材13において、円弧13a同士の間の凹部13bも円弧に形成することで、柔らか味が増し、一層温かみや安らぎを感じることが可能となる。また、装飾部材13の長辺の長さ(図6(a)における左右の長さ)は、例えば1間や半間分の長さに形成する等、当該装飾部材13が設置される壁の形状に応じて適宜形成されていればよい。また、短辺の長さ(図6(b)における上下の長さ)も限定されるものではない。
また、第1の実施形態において、第一装飾部材11のみや第二装飾部材12のみを配置することにより壁構造を構成してもよい。
また、第1の実施形態では、第二装飾部材12の肉厚の最も厚い部分が、上下の第一装飾部材11の最も肉厚の厚み部分に応じた位置となるように構成したが、これに限定されるものではなく、第二装飾部材12の最も肉厚の厚い部分が、第二装飾部材12の長辺12aの長さ方向に対して中央であってもよいことはいうまでもない。
また、第2の実施形態の装飾部材は、上下方向の曲率と、左右方向の曲率が異なった曲率により形成されていてもよい。
第1の実施形態に係る壁構造を示す斜視図である。 図1に示す壁構造に使用される第一装飾部材を示す図であって、(a)は正面図、(b)は斜視図である。 図1に示す壁構造に使用される第二装飾部材を示す図であって、(a)は正面図、(b)は斜視図である。 第2の実施形態に係る壁構造を示す斜視図である。 図4に示す壁構造に使用される装飾部材を示す図であって、(a)は正面図、(b)は斜視図、(c)は側面図である。 第1の実施形態に係る装飾部材の変形例を示す図であって、(a)は断面図、(b)は斜視図である。
符号の説明
1 壁構造
10 装飾部材
11 第一装飾部材
11a 長辺
11b 短辺
11c 木目
12 第二装飾部材
12a 長辺
12b 短辺
12c 木目
2 壁構造
20 装飾部材
A 表面
B 背面
W 内壁

Claims (5)

  1. 正面視で、長辺と短辺とからなる横長の矩形形状に形成されていて、
    かつ、上下方向から臨む横断面形状の表面側が凸の円弧、裏面側が平坦に形成され、
    前記円弧の曲率半径が、3〜5mの範囲内であり、
    前記長辺の方向に沿って木目が形成されている木製の無垢材からなる装飾部材を使用した壁構造であって、
    前記長辺の長さが前記短辺の長さの2〜15倍に形成されるとともに、
    前記長辺の長さが、略1間の1/3である第一装飾部材と、前記長辺の長さが略1間の1/2である第二装飾部材と、を複数壁本体に固定することにより構成され、
    前記第一装飾部材を横方向に3枚並べた段と、前記第二装飾部材を横方向に2枚並べた段と、を交互に配置することより千鳥状の凹凸が構成されていることを特徴とする、壁構造。
  2. 正面視で、長辺と短辺とからなる横長の矩形形状に形成されていて、
    かつ、上下方向から臨む横断面形状の表面側が凸の円弧、裏面側が平坦に形成され、
    前記円弧の曲率半径が、3〜5mの範囲内であり、
    前記長辺の方向に沿って木目が形成されている木製の無垢材からなる装飾部材を使用した壁構造であって、
    前記長辺の長さが前記短辺の長さの2〜15倍に形成されるとともに、
    前記長辺の長さが、略1間の1/4である第一装飾部材と、前記長辺の長さが略1間の1/3である第二装飾部材と、を複数壁本体に固定することにより構成され、
    前記第一装飾部材を横方向に4枚並べた段と、前記第二装飾部材を横方向に3枚並べた段と、を交互に配置することより千鳥状の凹凸が構成されていることを特徴とする、壁構造。
  3. 正面視で、長辺と短辺とからなる横長の矩形形状に形成されていて、
    かつ、上下方向から臨む横断面形状の表面側が凸の円弧、裏面側が平坦に形成され、
    前記円弧の曲率半径が、3〜5mの範囲内であり、
    前記長辺の方向に沿って木目が形成されている木製の無垢材からなる装飾部材を使用した壁構造であって、
    前記長辺の長さが前記短辺の長さの2〜15倍に形成されるとともに、
    前記長辺の長さが、略1間の1/6である第一装飾部材と、前記長辺の長さが略1間の1/4である第二装飾部材と、を複数壁本体に固定することにより構成され、
    前記第一装飾部材を横方向に6枚並べた段と、前記第二装飾部材を横方向に4枚並べた段と、を交互に配置することより千鳥状の凹凸が構成されていることを特徴とする、壁構造。
  4. 前記第一装飾部材および前記第二装飾部材は、
    前記上下方向から臨む横断面形状における部材厚の最も厚い部分が、前記長辺の中心からずれた位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の壁構造。
  5. 前記第二装飾部材の上下方向から臨む縦断面形状における部材厚の最も厚い部分の横方向の位置が、該第二装飾部材の上下に配置された前記第一装飾部材の上下方向から臨む縦断面形状における部材厚の最も厚い部分の横方向の位置と一致することを特徴とする、請求項1乃至請求項3に記載の壁構造。
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