JP3145817B2 - 局部洗浄・乾燥装置における汚染防止装置 - Google Patents

局部洗浄・乾燥装置における汚染防止装置

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JP3145817B2 JP34228392A JP34228392A JP3145817B2 JP 3145817 B2 JP3145817 B2 JP 3145817B2 JP 34228392 A JP34228392 A JP 34228392A JP 34228392 A JP34228392 A JP 34228392A JP 3145817 B2 JP3145817 B2 JP 3145817B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、局部洗浄・乾燥装置に
おける洗浄ノズルと温風吹き出し口とが汚染するのを防
止するための局部洗浄・乾燥装置における汚染防止装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、人体の局部を局部洗浄ノズル
から温水を噴出して洗浄し、洗浄後に温風吹き出し口か
ら温風を人体の局部に吹き出して乾燥するようにしたい
わゆる局部洗浄・乾燥装置が知られている。そして、局
部洗浄ノズルは洗浄動作を行う際には前方に突出し、洗
浄動作を行わない時は後方に後退して便器の後部上方の
収納位置に収納されるようになっている。上記局部洗浄
ノズルは収納時に温風吹き出し口の隣りに位置するよう
に収納するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、収納位置に
後退して収納された局部洗浄ノズルと温風吹き出し口と
は便器の後部上方に位置するため、男子の小便時等に小
便水が飛散したりして局部洗浄ノズルを汚染し、更に温
風吹き出し口を汚染するという問題がある。
【0004】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、その目的とするところは、局部洗
浄ノズルや温風吹き出し口の非使用時に収納位置にある
局部洗浄ノズルと温風吹き出し口とを共通の遮蔽カバー
により遮蔽して局部洗浄ノズルと温風吹き出し口が汚染
されるのを防止し、局部洗浄ノズルや温風吹き出し口の
使用時には遮蔽カバーに邪魔されることなく本来の局部
洗浄や乾燥ができる局部洗浄・乾燥装置における汚染防
止装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決して本発明の目的を達成するため、本発明の局部洗浄
・乾燥装置は、人体の局部に温風を噴き当てるための温
風吹き出し口1の隣りに人体の局部を洗浄するための出
し入れ自在な局部洗浄ノズル2を収納自在とし、温風吹
き出し口1の前方と収納位置に収納した局部洗浄ノズル
2の前方とを閉塞する位置と、温風吹き出し口1の前方
を開放し且つ局部洗浄ノズル2の前方への移動の障害と
ならない位置との間で移動自在な遮蔽カバー3を設け
遮蔽カバー3を局部洗浄ノズル2を出し入れ駆動するた
めの駆動手段に連動して移動するように接続して成るこ
とを特徴とするものである。
【0006】
【作用】しかして、上記のような構成の本発明において
は、人体の局部に温風を噴き当てるための温風吹き出し
口1の隣りに人体の局部を洗浄するための出し入れ自在
な局部洗浄ノズル2を収納自在とし、温風吹き出し口1
の前方と収納位置に収納した局部洗浄ノズル2の前方と
を閉塞する位置と、温風吹き出し口1の前方を開放し且
つ局部洗浄ノズル2の前方への移動の障害とならない位
置との間で移動自在な遮蔽カバー3を設けてあること
で、共通の遮蔽カバー3により温風吹き出し口1と収納
位置に収納した局部洗浄ノズル2とを覆って非使用時に
これら温風吹き出し口1と収納位置に収納した局部洗浄
ノズル2とが汚染するのを防止することができるように
なったものである。
【0007】また、遮蔽カバー3を局部洗浄ノズル2
出し入れ駆動するための駆動手段に連動して移動するよ
うに接続し、局部洗浄ノズル2が収納位置に後退した際
に遮蔽カバー3を温風吹き出し口1の前方と収納位置に
収納した局部洗浄ノズル2の前方とを閉塞する位置に移
動させ且つ局部洗浄ノズル2が前方に突出する際に遮蔽
カバー3を温風吹き出し口1の前方を開放し且つ局部洗
浄ノズル2の前方への移動の障害とならない位置に移動
させる構成していることから、局部洗浄ノズル2を駆動
する駆動手段を利用して、遮蔽カバー3の移動ができ、
局部洗浄ノズル2を後退させた時は局部洗浄ノズル2と
温風吹き出し口1とを遮蔽カバー3で遮蔽して小便水等
により飛散するのを防止し、また、局部洗浄ノズル2を
使用するために前進させた時は遮蔽カバー3を連動して
開放して局部洗浄ノズル2による洗浄と、温風吹き出し
口1からの温風の吹き出しとが支障なく行えるようにな
ったものである。
【0008】
【実施例】以下本発明を添付図面に示す実施例に基づい
て詳述する。局部洗浄・乾燥装置はケース13内に温水
供給部や温風発生部を内装し、更に、図1、図2に示す
ようにこのケース13の前面部に設けた開口部14に温
風発生部から供給される温風の温風路であるダクトの先
端の温風吹き出し口1が位置し、また、上記開口部14
内の温風吹き出し口1の隣りが出し入れ自在な局部洗浄
ノズル2の収納部となっており、局部洗浄ノズル2は非
使用時にはこの収納部内に後退して収納されるものであ
る。局部洗浄ノズル2としては肛門洗浄ノズル2aとビ
デ洗浄ノズル2bとの2つを設けてあるが局部洗浄ノズ
ル2としては1つであってもよい。ケース13には便座
4が回動自在に取付けてある。
【0009】温風吹き出し口1の前方と収納位置に収納
した局部洗浄ノズル2の前方とを閉塞する位置と、温風
吹き出し口1の前方を開放し且つ局部洗浄ノズル2の前
方への移動の障害とならない位置との間で移動自在な遮
蔽カバー3を設けてある。
【0010】遮蔽カバー3を局部洗浄ノズル2を出し入
れ駆動するための駆動手段に連動し 移動するように接
続し、局部洗浄ノズル2が収納位置に後退した際に遮蔽
カバー3を温風吹き出し口1(図2では図示を省略して
いる)の前方と収納位置に収納した局部洗浄ノズル2の
前方とを閉塞する位置に移動させ且つ局部洗浄ノズル2
が前方に突出する際に遮蔽カバー3を温風吹き出し口1
の前方を開放し且つ局部洗浄ノズル2の前方への移動の
障害とならない位置に移動させる構成としたものであ
る。具体的には、図2に示すように、局部洗浄ノズル2
はシリンダー80内に出入り自在に挿入してあり、シリ
ンダー80の窓81から突出した連結部82をタイミン
グベルトのようなベルト83に接続し、このベルト83
をモータ84の駆動力により回動して局部洗浄ノズル2
を前後方向に移動させるようになっている。また、この
局部洗浄ノズル2を駆動するモータ84により歯車85
を回動し、歯車85は中間歯車86にかみ合い、中間歯
車86は移動体16に設けた直線歯車87にかみ合って
おり、歯車85、中間歯車86、直線歯車87を介して
モータ84の回転を移動体16の直線運動に変換するよ
うになっており、この移動体16は局部洗浄ノズル2が
前方に移動すると後方に移動し、局部洗浄ノズル2が後
方に移動すると前方に移動するようになっている。移動
体16の前端部には遮蔽カバー3が枢支部17を介して
回動自在に接続してある。そして、移動体16は支持レ
ール88上を前後に移動するが、遮蔽カバー3は枢支部
17が支持レール88の前端部に位置した状態では図2
のように垂れ下がり、枢支部17が支持レール88に沿
って後方に移動すると横向きとなって支持レール88に
沿って後方に移動することで、温風吹き出し口1の前方
を開放し且つ局部洗浄ノズル2の前方への移動の障害と
ならない位置に移動するものである。
【0011】図3、図4には本発明の更に他の実施例が
示してある。この実施例では、局部洗浄ノズル2はシリ
ンダー80内に出入り自在に挿入してあり、シリンダー
80の窓81から突出した連結部82をタイミングベル
トのようなベルト83に接続し、このベルト83をモー
タ84の駆動力により回動して局部洗浄ノズル2を前後
方向に移動させるようになっている。シリンダー80に
は長孔90が設けてあり、この長孔90から局部洗浄ノ
ズル2から突設した突起91が突出しており、支点92
を中心に回動する第1腕93の先端の孔94が上記突起
91に挿入してある。また、支点95を中心に回動する
第2腕96の一端部の孔97に図4の矢印方向に移動す
る移動体16に設けた突起98が挿入してあり、この第
2腕96の他端が第1腕93の突起99に当たってい
る。そして、モータ84が駆動することで局部洗浄ノズ
ル2が前進した場合、第1腕93が回動し、突起99に
より第2腕96が押されて回動して移動体16を後方に
移動させ、遮蔽カバー3を後方に移動させ、遮蔽カバー
3を移動して温風吹き出し口1の前方を開放し且つ局部
洗浄ノズル2の前方への移動の障害とならないようにす
る。ここで、第2腕96には移動体16を前方に移動さ
せようとするばね力(ばねは図示を省略している)が付
与してある。したがって局部洗浄ノズル2を後退させた
時は突起99が後方に向けて回動することでばね力によ
り第2腕96が回動して移動体16が前方に移動し、遮
蔽カバー3により温風吹き出し口1の前方と収納位置に
収納した局部洗浄ノズル2の前方とを閉塞するのであ
る。
【0012】ところで、上記図2乃至図4に示す各実施
例においては、いずれも、遮蔽カバー3を開いて局部洗
浄ノズル2を前方に突出させた状態で局部の洗浄を行
い、その後局部洗浄ノズル2が前方に突出している状態
で温風吹き出し口1から温風を吹き出して乾燥するもの
である。
【0013】
【発明の効果】本発明にあっては、上述のように、人体
の局部に温風を噴き当てるための温風吹き出し口の隣り
に人体の局部を洗浄するための出し入れ自在な局部洗浄
ノズルを収納自在とし、温風吹き出し口の前方と収納位
置に収納した局部洗浄ノズルの前方とを閉塞する位置
と、温風吹き出し口の前方を開放し且つ局部洗浄ノズル
の前方への移動の障害とならない位置との間で移動自在
な遮蔽カバーを設けてあるので、男子の小便をする場合
等は共通の遮蔽カバーにより収納状態の局部洗浄ノズル
と温風吹き出し口とを閉塞して小便水が収納状態の局部
洗浄ノズルと温風吹き出し口を汚染するのを防止でき、
また、局部洗浄ノズルを使用したり、温風吹き出し口か
ら温風を吹き出したりする場合には遮蔽カバーによる遮
蔽を解除して局部洗浄ノズルによる洗浄動作、温風吹き
出し口による局部の乾燥が支障なく行えるものである。
【0014】また、遮蔽カバーを局部洗浄ノズルを出し
入れ駆動するための駆動手段に連動して移動するように
接続し、局部洗浄ノズルが収納位置に後退した際に遮蔽
カバーを温風吹き出し口の前方と収納位置に収納した局
部洗浄ノズルの前方とを閉塞する位置に移動させ且つ局
部洗浄ノズルが前方に突出する際に遮蔽カバーを温風吹
き出し口の前方を開放し且つ局部洗浄ノズルの前方への
移動の障害とならない位置に移動させるので、遮蔽カバ
ーを移動するための動力として局部洗浄ノズルを駆動す
るための駆動手段を兼用して用いることができ、しか
も、局部洗浄ノズルの移動と遮蔽カバーの移動とを連動
させることで、遮蔽カバーは局部洗浄ノズルを使用する
時は開き使用しない時は閉じるという動作を確実に行う
ことができて、誤動作が生じないものである。
【0015】しかも、遮蔽カバーの開閉駆動と局部洗浄
ノズルの出退駆動を一つの駆動手段によっておこなうこ
とから、局部洗浄ノズルが収納されて遮蔽カバーが開い
ている状態を確実に防止することができ、局部洗浄ノズ
ルが、一層、小便等にて汚されることがないという利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体斜視図である。
【図2】同上の断面図である。
【図3】本発明の他の実施例の断面図である。
【図4】同上の局部洗浄ノズルの移動に遮蔽カバーを連
動させるための機構図である。
【符号の説明】
1 温風吹き出し口 2 局部洗浄ノズル 3 遮蔽カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−120082(JP,U) 実開 昭60−76177(JP,U) 実開 昭60−120081(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03D 9/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体の局部に温風を噴き当てるための温
    風吹き出し口の隣りに人体の局部を洗浄するための出し
    入れ自在な局部洗浄ノズルを収納自在とし、温風吹き出
    し口の前方と収納位置に収納した局部洗浄ノズルの前方
    とを閉塞する位置と、温風吹き出し口の前方を開放し且
    つ局部洗浄ノズルの前方への移動の障害とならない位置
    との間で移動自在な遮蔽カバーを設け、遮蔽カバーを局
    部洗浄ノズルを出し入れ駆動するための駆動手段に連動
    して移動するように接続して成ることを特徴とする局部
    洗浄・乾燥装置における汚染防止装置。
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