JP4722528B2 - トイレ装置 - Google Patents
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腰掛便器と、
前記腰掛便器の上に設けられ進退自在な洗浄ノズルを内蔵した衛生洗浄便座装置本体と、
を備え、
前記衛生洗浄便座装置本体は、前記腰掛便器の上部後方の平坦面においてボウルを覆わないように設けられ、排気ファンと、触媒部と、脱臭ノズルと、前記脱臭ノズルを進退させる駆動部と、を含む脱臭装置を有し、
前記衛生洗浄便座装置本体の前記ボウルに面する前面は、前記ボウルの側壁面と略連続する湾曲面を有し、
前記前面には、前記洗浄ノズルを突出させる開口部と、前記開口部に設けられた開閉自在の塞ぎ板と、が設けられ、
前記脱臭ノズルは、先端に設けられた蓋と、周側面の少なくとも一部に設けられたフィルタと、を有し、
前記駆動部が前記脱臭ノズルを進出させた状態において前記フィルタを介して前記ボウルの空気を排気可能とし、
前記駆動部が前記脱臭ノズルを後退させた状態において前記フィルタは前記衛生洗浄便座装置本体の内部に収納され前記蓋が前記湾曲面の一部と連続的な曲面を構成することを特徴とするトイレ装置が提供される。
また、上記構成によれば、特に見栄えがすっきりとし、また、掃除もしやすい。
さらに、上記構成によれば、脱臭ノズルを進出させた状態においてはボウル内の空気を効率的に吸引できるとともに、脱臭ノズルが後退した状態においては、衛生洗浄便座装置本体の前面は連続的な湾曲面を維持するので、見栄えがすっきりとし、男性の小用の際などにも小水の浸入を防ぎ、また汚れなどの付着も抑制できる。
前記送風路から送出される温風は、前記開口部を介して放出されるものとすれば、温風の吹き出し口を新たに設ける必要がなく、見栄えがすっきりとし、汚れや小水の浸入なども低減できる。
図1は、本発明の実施の形態の第1の具体例のトイレ装置を上方から眺めた模式図である。
すなわち、このトイレ装置は、腰掛便器300と、その上部後方の平坦面に付設された衛生洗浄便座装置本体500と、を有する。衛生洗浄便座装置本体500には、便座410(図示せず)と、便蓋400と、が設けられている。
また、図3は、便座410と便蓋400を取り外した状態を表す模式斜視図である。 本具体例の衛生洗浄便座装置本体500は、使用者が便座410に座った状態で水を噴射させて「おしり」などを洗浄することができる装置であり、商標名「ウォシュレット」などとして普及しているものと同様の機能を有する。なお、本願明細書において「水」とは冷水のみならず、温水も含むものとする。衛生洗浄便座装置本体500には、その他にも例えば、濡れた「おしり」を乾かす「温風乾燥機能」や、便座410を暖める「便座暖房機能」、腰掛便器内の臭いを除去する「脱臭機能」などを設けることができる。また、使用者の接近を検知して便蓋400を自動的に開き、使用者がいなくなると便蓋400を自動的に閉じる「オート開閉機能」を設けることもできる。これらの機能は、衛生洗浄便座装置本体500に設けられた操作部(図示せず)を適宜操作することにより実行・設定でき、また、トイレの壁面などに設置されたリモコン(図示せず)を操作することにより実行させることも可能である。
すなわち、本比較例においては、衛生洗浄便座装置本体500は、腰掛便器300のボウル310に延出し、破線Aにて表したように、その一部を覆うように設けられている。このように衛生洗浄便座装置本体500がボウル310に延出していると、その裏側が溜水からの「跳ね」などにより汚れやすく、また、この延出した部分には、男性の小用の際などに小水がかかりやすくなる。
図6は、本具体例のトイレ装置の模式斜視図である。
また、図7は、便座410と便蓋400を取り外した状態を表す模式斜視図である。
すなわち、同図(a)は洗浄ノズルが衛生洗浄便座装置本体500内に収容された状態を表し、同図(b)は洗浄ノズルがボウル310内に進出した状態を表す。
洗浄ノズル530は、取り付け台532の上に設けられた第1シリンダ534と、第1シリンダ内に摺動自在に設けられた第2シリンダ536と、第2シリンダ内に摺動自在に設けられた第3シリンダ538と、を有する。第3シリンダ538の先端付近には、吐水口(図示せず)が設けられ、使用者の「おしり」などに向けて水を噴射可能とされている。
すなわち、同図(a)は、脱臭装置の平面構成図、同図(b)は、脱臭装置の正面図、同図(c)は、脱臭装置の側面図である。
すなわち、本体部556にモータ557が設けられ、ボールネジ558を回転駆動可能とされている。一方、脱臭ノズル552には、ボールネジ558と螺合する軸受け555が設けられている。モータ557がボールネジ558を回転させると、その回転方向に応じて軸受け555に摺動方向の駆動力が作用し、脱臭ノズル552が所定の方向にスライドする。
すなわち、待機状態においては、脱臭ノズル552は、図9(a)の矢印Aの方向にスライドして衛生洗浄便座装置本体500の中に収納されている(ステップS102)。
そして、使用者がトイレ装置の便座410に座ると、衛生洗浄便座装置本体500に設けられた着座センサ502(図1参照)がこれを検知する(ステップS104)。
すると、衛生洗浄便座装置本体500に内蔵された制御部(図示せず)の指令により、脱臭ノズル552がスライド進出して図9(a)に表した状態となる(ステップS106)。 続けて、排気ファン560が低速動作を開始する(ステップS108)。つまり、ボウル310の中の空気は排気ファン560により吸引され、触媒部562により臭気が除去されて排出される。
すると、排気ファン560は高速運転を開始する(ステップS112)。これにより、使用者が立ち上がった直後のボウル310内の臭気を上方に逃がすことなく脱臭装置に吸引し、脱臭することができる。
すなわち、同図(a)は、温風乾燥装置の側面構成図、同図(b)は、温風乾燥装置の平面図、同図(c)は、温風乾燥装置の正面図である。
温風乾燥装置570は、送風ファン572と、その排出側に設けられたヒータ部574と、その下流に設けられた送風路576と、を有する。送風ファンは、衛生洗浄便座装置本体500の背面側から空気を取り込み、ヒータ部574に送風する。ヒータ部574において暖められた空気は、送風路576に送出される。送風路576は、洗浄ノズル530の両側に分岐して設けられている。これら送風路576から放出される温風は、衛生洗浄便座装置本体500の開口部520を介して、使用者の「おしり」に向けて放出される。このようにして、洗浄ノズル530により洗浄した後の濡れた「おしり」などに温風をあてることにより、迅速に乾燥させることができる。
すなわち、送風ファン572やヒータ部574のサイズや配置を考慮すると、送風路576の形状を工夫した場合でも、温風を水平方向に放出させることは容易ではなく、図13に破線矢印W1で表したように、温風は斜め下に向けて放出されてしまう。しかし、これでは、便座410に座った使用者の「おしり」に効率的に温風があたらない。
すなわち、本具体例においては、リニアアクチュエータ526が設けられ、その凸部526Pが矢印Aの方向に直線駆動する。塞ぎ板525は、スプリング(図示せず)などにより開く方向に付勢されている。そして、塞ぎ板525の裏面に設けられた凸部525Pを、リニアアクチュエータ526の凸部526Pで押すことにより、塞ぎ板525を閉じたり、また所定の角度まで開くことができる。
また一方、洗浄ノズル530により塞ぎ板525の開き角度を調節してもよい。すなわち、塞ぎ板525をスプリングなどで閉じた位置に付勢しておき、洗浄ノズル530で塞ぎ板525を押して開けるようにすることができる。この場合には、洗浄ノズル530の進出量により塞ぎ板525の開き角度を調整できる。
まず、待機状態においては、洗浄ノズル530は収納状態にあり、塞ぎ板525は閉じられている(ステップS202)。
そして、使用者が便座410に座り、衛生洗浄便座装置本体500やリモコンを操作して吐水スイッチをオンする(ステップS204)と、塞ぎ板525がまず吐水位置(図14:P3)まで開く(ステップS206)。なおこの時、衛生洗浄便座装置本体500に設けられた着座センサ502(図1参照)が検知状態である場合のみ、洗浄ノズルの動作が許可されるようにしてもよい。
使用者が温風スイッチをオフにする(ステップS222)と、ヒータ部574と送風ファン572の通電が終了し(ステップS224)、塞ぎ板525が閉じられて(ステップS226)、待機状態に戻る(ステップS228)。
図16は、捨て水の排水路が設けられた衛生洗浄便座装置本体500を例示する斜視取り付け図である。
また、図17は、この衛生洗浄便座装置本体500の断面図である。
従って、これらの要素に排水チューブ592を接続し、排水路590に「捨て水」を導くとよい。
また、洗浄ノズル530から温水を吐水させる場合、予め衛生洗浄便座装置本体500の中で吐水口から吐水させて水路内の冷水を排出させることがある。また、洗浄ノズル530による洗浄が終了した時、衛生洗浄便座装置本体500の中で吐水口から吐水させることにより、吐水口の周辺の異物の付着を防止できる。さらにまた、洗浄ノズル530を使用する前に、その吐水口から吐水させて洗浄ノズル530を洗浄する場合がある。このようなノズル洗浄処理を衛生洗浄便座装置本体500の中で行う場合、図17に表したように、ノズル洗浄室540の中に洗浄ノズル530の先端を挿入した状態で、洗浄ノズル530から吐水させる。すると、洗浄ノズル530の先端付近が洗浄される。しかし、この洗浄水を衛生洗浄便座装置本体500の外に排出する必要がある。
図18は、衛生洗浄便座装置本体500の筺体の構造を説明するための模式断面図である。すなわち、図18(a)は、本実施形態において用いることができる筺体の一例を表し、図18(b)は、比較例の筺体を表す。
しかし、この構造の場合、防水用のパッキンは、筺体の継ぎ目よりも後方に設けざるを得ない。そのため、図18(b)に矢印で表したように、腰掛便器300と筺体との隙間に浸入した水分Hがこの継ぎ目に浸入しやすい。
またさらに、本具体例の構造によれば、防水用のパッキンを前面510の下端に取り付けることが容易となる。
図19(a)に表した具体例の場合、衛生洗浄便座装置本体500の前面510の下端に、略チューブ状のパッキン606が設けられている。
また、図19(b)に表した具体例の場合、衛生洗浄便座装置本体500の前面510の下端に、前方に向けて鋭角的に突出したパッキン608が設けられている。
すなわち、本具体例においては、衛生洗浄便座装置本体500の前面510の中央付近に片状のパッキン610が取り付けられている。このパッキン610は、前面510に沿って下方に延在し、腰掛便器300と衛生洗浄便座装置本体500との隙間を塞ぐことにより水分の浸入を抑制する。また、このようなパッキン610を設けることにより、汚れが隙間に詰まることがなく、例えば、雑巾などで表面を拭くことにより汚れを簡単に取り除くことができる。
310 ボウル
400 便蓋
410 便座
500 衛生洗浄便座装置本体
502 着座センサ
510 前面
520 開口部
525 塞ぎ板
525P 凸部
526 リニアアクチュエータ
526P 凸部
530 洗浄ノズル
532 指示台
534 第1シリンダ
536 第2シリンダ
538 第3シリンダ
540 ノズル洗浄室
550 脱臭装置
552 脱臭ノズル
553 蓋
554 フィルタ
555 軸受け
556 本体部
557 モータ
558 ボールネジ
560 排気ファン
562 触媒部
570 温風乾燥装置
572 送風ファン
574 ヒータ部
576 送風路
590 排水路
602 ケースカバー
603 底面片
604 ケースプレート
606、608、610 パッキン
Claims (7)
- 腰掛便器と、
前記腰掛便器の上に設けられ進退自在な洗浄ノズルを内蔵した衛生洗浄便座装置本体と、
を備え、
前記衛生洗浄便座装置本体は、前記腰掛便器の上部後方の平坦面においてボウルを覆わないように設けられ、排気ファンと、触媒部と、脱臭ノズルと、前記脱臭ノズルを進退させる駆動部と、を含む脱臭装置を有し、
前記衛生洗浄便座装置本体の前記ボウルに面する前面は、前記ボウルの側壁面と略連続する湾曲面を有し、
前記前面には、前記洗浄ノズルを突出させる開口部と、前記開口部に設けられた開閉自在の塞ぎ板と、が設けられ、
前記脱臭ノズルは、先端に設けられた蓋と、周側面の少なくとも一部に設けられたフィルタと、を有し、
前記駆動部が前記脱臭ノズルを進出させた状態において前記フィルタを介して前記ボウルの空気を排気可能とし、
前記駆動部が前記脱臭ノズルを後退させた状態において前記フィルタは前記衛生洗浄便座装置本体の内部に収納され前記蓋が前記湾曲面の一部と連続的な曲面を構成することを特徴とするトイレ装置。 - 前記衛生洗浄便座装置本体は、送風ファンと、ヒータ部と、送風路と、を含む温風乾燥装置をさらに有し、
前記送風路から送出される温風は、前記開口部を介して放出されることを特徴とする請求項1記載のトイレ装置。 - 前記送風路から送出される前記温風の方向は、前記塞ぎ板により制御されることを特徴とする請求項2記載のトイレ装置。
- 前記洗浄ノズルを突出させる時の前記塞ぎ板の開き角度と、前記送風路から前記温風を送出する時の前記塞ぎ板の開き角度と、が異なることを特徴とする請求項3記載のトイレ装置。
- 前記腰掛便器の前記平坦面と、前記衛生洗浄便座装置本体との間の隙間への水分の浸入を抑制するパッキンをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のトイレ装置。
- 前記洗浄ノズルは、複数のシリンダからなる多段式として、前記衛生洗浄装置本体内に収納された状態と、使用状態とで、前記洗浄ノズルの長を変化させたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のトイレ装置。
- 前記衛生洗浄便座装置本体は、ケースプレートとケースカバーとから構成され、前記ケースカバーの下端に、後方に延びてケースプレートの前端に連設される底面片を延設したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のトイレ装置。
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- 2005-03-31 JP JP2005104905A patent/JP4722528B2/ja active Active
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