JP3145124U - 包装材 - Google Patents

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Abstract

【課題】無機鉱物粉末の含有量が多く、焼却時の二酸化炭素発生量が少ない包装材を提供する。
【解決手段】合成樹脂製フィルム1と無機鉱物粉末の含有量が多い合成紙2を、感熱接着剤、熱溶着や超音波シール等の方法によりドライラミネートする。該合成樹脂フィルム1は、20〜100μmの厚みを有するポリエチレン、ポリスチレンや2軸延伸性ポリプロピレン等から選択する。該合成紙2は、炭酸カルシウムをはじめとした硫酸カルシウム、硫酸バリューム、マイカ、シリカ等の無機鉱物粉末を55〜85重量%含む。
【選択図】図1

Description

本考案は、商品などを販売する際に用いられる包装材に関する。
商品を販売する際に用いられる包装材としては、合成紙シート(以下、合成紙という)や、紙類、プラスチックなどの素材が使用される事が一般的である。中でも紙類は安価で剛性を有するため広く利用されている。
しかし、地球温暖化が国際的な問題となっている世の中において、頻繁に破棄される紙製包装材が焼却時に発生するCO2の削減や、紙の原料となる森林の伐採抑制も社会的な課題のひとつと言える。
本考案は、焼却時のCO2排出量を削減し、森林伐採の必要が無い包装材を提供することを目的とする。
本考案者は、炭酸カルシウムをはじめとする無機鉱物粉末の含有量が多い合成紙は、従来の合成紙や塗工紙に比べて、燃焼時にCO2の排出量が削減され、また木材が原料ではない為森林伐採の必要が無いという点に着目し、この合成紙に合成樹脂製フィルムまたはシートをドライラミネートにより積層することで剛性を調節し、尚且つ環境適合品となり得るという知見から本考案をなすに至った。
すなわち、本考案は、
(1)合成樹脂製フィルムまたはシートに、炭酸カルシウムをはじめとする無機鉱物粉末を55〜85%含有した合成紙シートをドライラミネートにより積層したことを特徴とする包装材、
(2)感熱接着剤、熱溶着、超音波シール、インパルスシーラーなどにより形成された(1)記載の包装材、
(3)感圧接着剤により形成された(1)記載の包装材、
(4)感熱接着剤により形成された(1)記載の包装材、
(5)表面にコロナ放電処理を施した(1)記載の包装材、を提供するものである。
本考案の包装材は、構成の主要材である合成紙に炭酸カルシウムをはじめとする無機鉱物粉末が55〜85%含有されている。従って、従来の合成紙に比べて焼却時のCO2の発生は極めて少ない。また、該合成紙は本考案の包装材の55%以上を占めるため、環境適合品として認定され得る。他にも虫や水に強く、従来の合成紙に比ベコストが安価であるというメリットがある。
形成をする際は、感圧接着剤を使用し簡易に成形する方法の他に、感熱接着剤、超音波シール、インパルスシーラーによって形成する方法がある。後述の方法を使用すれば、感圧接着剤などの資源を更に削減する事ができる上に、小さい子供などが口に入れた場合でも体に害が無い。
図1は、本考案の包装材の一態様の断面図である。合成樹脂製フィルム1は、剛性を有するフィルムであれば特に制限はない。例えば、ポリエステルやポリスチレン、二軸延伸ポリプロピレン等の中から適宜選択し、20〜100μmの厚みの範囲のものを使用するのが好適である。また、合成樹脂製フィルム1の表面にコロナ放電処理がなされる場合もある。積層方法は、ドライラミネートが最適であるが、感圧接着剤または熱圧着などにより貼り合わせても構わない。
合成紙は、炭酸カルシウムをはじめとした、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、マイカ、シリカ、タルク、チョーク、珪藻土などの無機鉱物粉末およびそれらの混合物を55〜85重量%含んでおり、燃焼時に燃焼された際も少量の樹脂成分しか燃焼されないため、従来の合成紙に比べてCO2の発生は大きく削減される。
図例では、合成紙シート2を挟み込む形で2枚の合成樹樹脂フィルム1が積層された3層構造であるが、合成樹脂フィルムまたはシートと合成紙を1枚ずつ貼り合わせた2層構造でも構わない。
図2は、本考案の包装材を使用して実際に商品を包装した例の斜視図である。包装材の形状は、箱状、袋状、シート状など任意の形状で形成されるが、本考案においては合成紙の材質および積層構造が特徴であり、包装材自体の形状については特に制限はない。形成する際の方法は、感熱接着剤、超音波シール、インパルスシーラー、感圧接着剤などによる。
合成樹脂製フィルムの表面に施される印刷についても特に制限はなく、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、オフセットUV印刷など公知の印刷技術を利用することができる。
本考案の包装材の一態様の断面図である。 本考案の包装材を使用して実際に商品を包装した例の斜視図である。 本考案の包装材を使用して実際に商品を包装した別の例の斜視図である。
符号の説明
1合成樹脂製フィルム
2合成紙
3包装材
4接着部

Claims (5)

  1. 合成樹脂製フィルムまたはシートに、炭酸カルシウムをはじめとする無機鉱物粉末を55〜85重量%含有した合成紙シートをドライラミネートにより積層したことを特徴とする包装材。
  2. 熱溶着、超音波、インパルスシーラーによって成形された請求項1および2記載の包装材。
  3. 感圧接着剤によって成形された請求項1記載の包装材。
  4. 感熱接着剤によって成形された請求項1記載の包装材。
  5. 表面にコロナ処理を施した請求項1記載の包装材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014073633A (ja) * 2012-10-04 2014-04-24 Kawakami Sangyo Co Ltd 紙材付き積層気泡シート及び収納袋
JP7513536B2 (ja) 2021-01-27 2024-07-09 大王製紙株式会社 シート包装体

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