JP2019214385A - 食品用包装容器及び該容器をトップシールした食品用包装容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】トップシールできるようにした食品用包装容器及び該容器をトップシールした食品用包装容器を提供する。【解決手段】ヒートシール能を有する熱可塑性樹脂を塗布したパルプ材料から形成した厚紙状物と、該厚紙状物の四隅に形成した隣接する側面片を連結する隣接する部分よりも短い折込片とを具備し、該折込片は、隣接する側面片に重なって食品収容容器上端部を外方に折り返して鍔状部を形成するに際し、前記短い折込片よりも上の部分を折り返えすことにより形成した食品用包装容器において、前記折込片の重なる側面片の鍔状部の少なくとも一部を平坦となるように形成し、トップシールできるようにした。【選択図】図1
Description
この発明は、紙製・植物性等の素材による食品用包装容器及び該容器をトップシール(表面フランジ部分に、プラスチック樹脂等によるフイルムを、密閉状態で張り合わせること)した食品用包装容器に係り、詳記すれば、トップシールできるようにした食品用包装容器及び該容器をトップシールした食品用包装容器に関する。
本発明者が開発したパルプ材料から形成した厚紙状物と、該厚紙状物の四隅に形成した隣接する側面片を連結する隣接する部分よりも短い折込片とを具備し、該折込片は、隣接する側面片に重なって食品収容容器上端部を外方に折り返して鍔状部を形成するに際し、前記短い折込片よりも上の部分を折り返えすことにより形成した食品用包装容器が知られていた(特許文献1)。
しかしながらこの食品用包装容器は、フランジ部分に凹凸部分(重ね合わせ部分)が出るため、密閉できず、プラスチックフイルムをトップシールすることができなかった。そのため、衛生上従来から、密閉状態が完全ではないが、食品用包装容器をプラスチックフイルムで包む方法が主であった。
この発明は,このような点に鑑みなされたものであり、トップシールできるようにした食品用包装容器及び該容器をトップシールした食品用包装容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明者は、鋭意研究の結果、フイルムを貼り合わせる接点(表面)に、凹凸があっては、その部分に隙間が生じて密閉状態にはならないため、トップシールできないことを想到した。即ち、容器成形上、表面フランジ部分の貼り合わせ(重ね合わせ)部分(四隅等)における凹凸により、従来トップシールできなかったことを見出した。
トップシールを可能とするため、貼り合わせ重ね合わせる部分の厚みをなくし平面とする、即ち、板紙の重なる部分の片側だけをカットして取り除くことにより、カット面に仮に隙間が生じても、フイルムとの貼り合わせにより、密閉状態が保たれるので、トップシールできることを見出し、本発明に到達した。
即ち本発明は、ヒートシール能を有する熱可塑性樹脂を塗布したパルプ材料から形成した厚紙状物と、該厚紙状物の四隅に形成した隣接する側面片を連結する隣接する部分よりも短い折込片とを具備し、該折込片は、隣接する側面片に重なって食品収容容器上端部を外方に折り返して鍔状部を形成するに際し、前記短い折込片よりも上の部分を折り返えすことにより形成した食品用包装容器において、前記折込片の重なる側面片の鍔状部の少なくとも一部を平坦となるように形成したことを特徴とする食品用包装容器。
前記折込片に重なる側面片の上端鍔状部の少なくとも一部を、空洞に形成し、前記折込片と重なる側面片上端の少なくとも一部を、前記空洞に入る大きさに形成するのが好ましい(請求項2)。
折込片と側面片の重合部と空洞との間には、鍔状部の一部が残るように形成するのが好ましい(請求項3)。
また、前記折込片と重なる側面片上端の少なくとも一部を空洞に形成し、前記折込片に重なる側面片の上端鍔状部の少なくとも一部を、前記空洞に入る大きさに形成しても良い(請求項4)。
前記鍔状部の折り返し部と前記鍔状部空洞の外方下方に向けた折り返し部とを貼着させるのが好ましい(請求項5)。
ヒートシール能を有する熱可塑性樹脂を塗布したパルプ材料から形成した厚紙状物と、該厚紙状物の四隅に形成した隣接する側面片を連結する隣接する部分よりも短い折込片とを具備し、該折込片は、隣接する側面片に重なって食品用包装容器上端部を外方に折り返して鍔状部を形成するに際し、前記短い折込片よりも上の部分を折り返えすことにより形成した食品用包装容器において、前記折込片の重なる側面片の鍔状部の少なくとも一部を平坦となるように形成した食品用包装容器に、プラスチックフイルムをヒートシールしたことを特徴とする食品用包装容器(請求項6)。
本発明によれば、容易にトップシールできるので、トップシールした食品用包装容器を、安価に供することができる。
1・・・・・・折込片
2,2´・・・側面片
3・・・・・・鍔状部
4・・・・・・空洞
5・・・・・・側面片上端の少なくとも一部
6,6´・・・側面片上端の折り返し部
7・・・・・・三角形状鍔状部
8・・・・・・食品用包装容器
2,2´・・・側面片
3・・・・・・鍔状部
4・・・・・・空洞
5・・・・・・側面片上端の少なくとも一部
6,6´・・・側面片上端の折り返し部
7・・・・・・三角形状鍔状部
8・・・・・・食品用包装容器
次に、本発明の実施の形態を説明する。
本発明は、ヒートシール能を有する熱可塑性樹脂を塗布したパルプ・植物繊維などの材料から形成した板紙から、食品用包装容器を形成する。パルプ材料としては、バージンパルプであっても再生紙であっても、これらを組み合わせたものであっても差し支えない。
図1は、本発明の実施例を示すものであり、折込片1に重なる側面片2の上端鍔状部3の少なくとも一部を、空洞4に形成し、前記折込片1の反対側に隣接する側面片2´上端の少なくとも一部5を、前記空洞に入る大きさに形成している例を示す。鍔状部空洞4の外方下方に向けた折り返し部6と側面片2´上端の折り返し部6´とを貼着させている。
折込片1と側面片2の重合部と空洞4との間には、鍔状部の一部を三角形状7に形成している。このように形成することによって、平坦鍔状部を強固に形成することができる。
上記実施例においては、側面片上端の少なくとも一部5は、空洞4を覆うように形成しているが、一部5は、空洞4に入る大きさに形成しても良い。
また、側面片2´の上端鍔状部3´に空洞を形成し、鍔状部3に空洞4を形成しないようにしても差し支えない。
折込片1よりも上の部分を折り返して、上端鍔状部3,3´と上端の折り返し部6,6´を形成する。
折り返し部6と6´とは、二重になっているが、上端鍔状部3と3´とが平坦であれば、差し支えない。
折込片1よりも上の部分を折り返して、上端鍔状部3,3´と上端の折り返し部6,6´を形成する。
折り返し部6と6´とは、二重になっているが、上端鍔状部3と3´とが平坦であれば、差し支えない。
上記実施例においては、側面片2´は、空洞4に完全に入るように形成しているが、隙間があるように形成しても差し支えない。
図3は、本発明の食品用包装容器の斜視図であり、隅部Aは、折込片1に隣接する側面片2の上端鍔状部の少なくとも一部を、空洞4に形成し、前記折込片1と重なる側面片2´上端の少なくとも一部5を、前記空洞4に入る大きさに形成している。また隅部Bは、折込片1と重なる側面片2´上端の少なくとも一部を空洞4に形成し、前記折込片1に隣接する側面片2の上端鍔状部の少なくとも一部を、前記空洞4に入る大きさ5に形成している。
本発明の方法により製造する食品用包装容器としては、特に限定されないが、好適なものとして、食品等を収容するトレー、弁当箱等の食品用包装容器が挙げられる。
本発明の食品用包装容器を使用することによって、容易にトップシールできるので、紙・植物などの地球環境に良い素材を使用でき、安価にシールできることからその利用が期待される。
Claims (6)
- ヒートシール能を有する熱可塑性樹脂を塗布したパルプ材料から形成した厚紙状物と、該厚紙状物の四隅に形成した隣接する側面片を連結する隣接する部分よりも短い折込片とを具備し、該折込片は、隣接する側面片に重なって食品収容容器上端部を外方に折り返して鍔状部を形成するに際し、前記短い折込片よりも上の部分を折り返えすことにより形成した食品用包装容器において、前記折込片の重なる側面片の鍔状部の少なくとも一部を平坦となるように形成したことを特徴とする食品用包装容器。
- 前記折込片に重なる側面片の上端鍔状部の少なくとも一部を、空洞に形成し、前記折込片と重なる側面片上端の少なくとも一部を、前記空洞に入る大きさに形成する請求項1記載の食品用包装容器。
- 折込片と側面片の重合部と空洞との間には、鍔状部の一部が残るように形成する請求項1又は2記載の食品用包装容器
- 前記折込片と重なる側面片上端の少なくとも一部を空洞に形成し、前記折込片に重なる側面片の上端鍔状部の少なくとも一部を、前記空洞に入る大きさに形成する請求項1又は3記載の食品用包装容器。
- 前記鍔状部空洞の外方下方に向けた折り返し部同士を貼着させる請求項1〜4のいずれかに記載の食品用包装容器。
- パルプ材料から形成した厚紙状物と、該厚紙状物の四隅に形成した隣接する側面片を連結する隣接する部分よりも短い折込片とを具備し、該折込片は、隣接する側面片に重なって食品用包装容器上端部を外方に折り返して鍔状部を形成するに際し、前記短い折込片よりも上の部分を折り返えすことにより形成した食品用包装容器において、前記折込片の重なる側面片の鍔状部の少なくとも一部を平坦となるように形成した食品用包装容器に、プラスチックフイルムをヒートシールしたことを特徴とする食品用包装容器。
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JP2018111056A JP2019214385A (ja) | 2018-06-11 | 2018-06-11 | 食品用包装容器及び該容器をトップシールした食品用包装容器 |
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CN115175856A (zh) * | 2020-04-01 | 2022-10-11 | 佐藤勇 | 食品容纳容器 |
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2018
- 2018-06-11 JP JP2018111056A patent/JP2019214385A/ja active Pending
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CN115175856A (zh) * | 2020-04-01 | 2022-10-11 | 佐藤勇 | 食品容纳容器 |
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