JP3144995B2 - エレベーターの巻上装置 - Google Patents
エレベーターの巻上装置Info
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- JP3144995B2 JP3144995B2 JP27690994A JP27690994A JP3144995B2 JP 3144995 B2 JP3144995 B2 JP 3144995B2 JP 27690994 A JP27690994 A JP 27690994A JP 27690994 A JP27690994 A JP 27690994A JP 3144995 B2 JP3144995 B2 JP 3144995B2
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- gear
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- Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はエレベーターの巻上装置
に関し、特に電動機に連動する減速機の歯車箱に電磁式
ディスクブレーキを備えたものに関する。
に関し、特に電動機に連動する減速機の歯車箱に電磁式
ディスクブレーキを備えたものに関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、巻上式エレベーターは図５に示
すごとく乗りかご１とつり合いおもり２とをロープ３の
両端に連結し、そのロープ３を昇降路上部の機械室に設
けた巻上装置４と制御装置（図示せず）とにより巻上げ
シーブ５を速度制御しながら回転させて、ロープ３を介
し乗りかご１とつり合いおもり２とを昇降運転するよう
になっている。
すごとく乗りかご１とつり合いおもり２とをロープ３の
両端に連結し、そのロープ３を昇降路上部の機械室に設
けた巻上装置４と制御装置（図示せず）とにより巻上げ
シーブ５を速度制御しながら回転させて、ロープ３を介
し乗りかご１とつり合いおもり２とを昇降運転するよう
になっている。
【０００３】ここで、巻上装置４は図６に示すごとく、
電動機６と、これにカップリング７を介し連動した減速
機８と、この減速機８の出力軸９に設けられた前記巻上
げシーブ５と、減速機８の入力軸10に制動力を与えるべ
く該減速機８の歯車箱11の反電動機側の側部11a に取り
付けられた電磁式ディスクブレーキ12とで構成されてい
る。
電動機６と、これにカップリング７を介し連動した減速
機８と、この減速機８の出力軸９に設けられた前記巻上
げシーブ５と、減速機８の入力軸10に制動力を与えるべ
く該減速機８の歯車箱11の反電動機側の側部11a に取り
付けられた電磁式ディスクブレーキ12とで構成されてい
る。
【０００４】前記減速機８は図７に示すごとく歯車箱11
内に設けた多段の歯車13ａ，13ｂ，13ｃ，13ｄにより減
速するもので、その入力軸10は歯車箱11の両側壁に貫通
しており、側部11a にそれぞれ設けられた軸受14，15に
より支持されている。
内に設けた多段の歯車13ａ，13ｂ，13ｃ，13ｄにより減
速するもので、その入力軸10は歯車箱11の両側壁に貫通
しており、側部11a にそれぞれ設けられた軸受14，15に
より支持されている。
【０００５】その入力軸10の電磁式ディスクブレーキ12
側の軸受14は内輪が該入力軸10の段部と軸受ナット16に
より固定され、外輪が歯車箱11の穴の段部と軸受押さえ
用のふた17のインロー部17ａにより固定されている。
側の軸受14は内輪が該入力軸10の段部と軸受ナット16に
より固定され、外輪が歯車箱11の穴の段部と軸受押さえ
用のふた17のインロー部17ａにより固定されている。
【０００６】一方電動機側の軸受15は内輪が該入力軸10
の段部と軸受ナット18により固定されているが、外輪が
入力軸10の熱膨張を考慮して歯車箱11の穴に対し軸方向
に自由に支持されている。なお中間軸19並びに出力軸９
においても同様である。
の段部と軸受ナット18により固定されているが、外輪が
入力軸10の熱膨張を考慮して歯車箱11の穴に対し軸方向
に自由に支持されている。なお中間軸19並びに出力軸９
においても同様である。
【０００７】なお、電磁式ディスクブレーキ12は図８に
示すごとく無励磁動作形のもので、エレベーター乗りか
ご１の停止時にはマグネット21への電流が遮断され、デ
ィスク22がばね23により摩擦板24に押しつけられ、これ
でディスク22と摩擦板24並びにディスク25と摩擦板24と
の間に摩擦力が発生して、該摩擦板24とボス26を介し一
体となった入力軸10にプレーキ力が与えられる。
示すごとく無励磁動作形のもので、エレベーター乗りか
ご１の停止時にはマグネット21への電流が遮断され、デ
ィスク22がばね23により摩擦板24に押しつけられ、これ
でディスク22と摩擦板24並びにディスク25と摩擦板24と
の間に摩擦力が発生して、該摩擦板24とボス26を介し一
体となった入力軸10にプレーキ力が与えられる。
【０００８】また乗りかご昇降運転時にはマグネット21
に通電され、このマグネット21の電磁力でディスク22が
ばね23に抗してフーム20側に吸引され、これでディスク
22と摩擦板24とディスク25とが相互に離間してフリーと
なり、入力軸10がブレーキ解除されて自由回転するよう
になる。
に通電され、このマグネット21の電磁力でディスク22が
ばね23に抗してフーム20側に吸引され、これでディスク
22と摩擦板24とディスク25とが相互に離間してフリーと
なり、入力軸10がブレーキ解除されて自由回転するよう
になる。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のエ
レベーターの巻上装置は前述したように構成されている
ので、電磁式ディスクブレーキ12のマグネット21に通電
し、磁力が発生すると、マグネットフレーム20が磁化さ
れ、マグネットフレーム20に接触または近接している歯
車箱11、入力軸10、軸受14等が磁化される。
レベーターの巻上装置は前述したように構成されている
ので、電磁式ディスクブレーキ12のマグネット21に通電
し、磁力が発生すると、マグネットフレーム20が磁化さ
れ、マグネットフレーム20に接触または近接している歯
車箱11、入力軸10、軸受14等が磁化される。
【００１０】軸受14の潤滑は歯車13ａ，13ｂ，13ｃ，13
ｄの潤滑油と兼用しており、オイルバス式の潤滑油（歯
車箱11内に所定量だけ注入されている）を歯車13ａ，13
ｂ，13ｃ，13ｄの回転によりかき上げ、軸受14に供給す
る。
ｄの潤滑油と兼用しており、オイルバス式の潤滑油（歯
車箱11内に所定量だけ注入されている）を歯車13ａ，13
ｂ，13ｃ，13ｄの回転によりかき上げ、軸受14に供給す
る。
【００１１】歯車箱11内には歯車13ａ，13ｂ，13ｃ，13
ｄ、歯車箱11製作時の小さな加工粉、歯車の摩擦粉等の
異物が歯車用潤滑油の中に浮遊している。これらの鉄粉
が潤滑油に混ざって軸受14に供給されるが、軸受14が磁
化されていない状態では、鉄粉の量はわずかなものであ
り、軸受14を一時的に通過するだけなので、大きな問題
はない。ところが、軸受14が磁化されていると、鉄粉は
軸受14に停留し、次第に大きな残留物として軸受14内に
残る。
ｄ、歯車箱11製作時の小さな加工粉、歯車の摩擦粉等の
異物が歯車用潤滑油の中に浮遊している。これらの鉄粉
が潤滑油に混ざって軸受14に供給されるが、軸受14が磁
化されていない状態では、鉄粉の量はわずかなものであ
り、軸受14を一時的に通過するだけなので、大きな問題
はない。ところが、軸受14が磁化されていると、鉄粉は
軸受14に停留し、次第に大きな残留物として軸受14内に
残る。
【００１２】この鉄粉がある程度の量になると、軸受14
の転動体と内外輪との間の抵抗となり、騒音を発生す
る。さらには転動体、内外輪を損傷し、軸受14交換が必
要となる可能性がある。
の転動体と内外輪との間の抵抗となり、騒音を発生す
る。さらには転動体、内外輪を損傷し、軸受14交換が必
要となる可能性がある。
【００１３】このような問題は、オイルバス式の潤滑油
を用いたため生じるものとは限らないが、特にオイルバ
ス式の潤滑方法において問題となることが多いものであ
る。そこで本発明の目的は、鉄粉等の異物により軸受を
損傷することなく、安全，低騒音のエレベーターの巻上
装置を提供することにある。
を用いたため生じるものとは限らないが、特にオイルバ
ス式の潤滑方法において問題となることが多いものであ
る。そこで本発明の目的は、鉄粉等の異物により軸受を
損傷することなく、安全，低騒音のエレベーターの巻上
装置を提供することにある。
【００１４】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の目的を達
成するために、請求項１対応の発明によれば、多段の歯
車を設けた歯車箱と、前記歯車を駆動させる電動機と、
この電動機により駆動され、前記歯車を備えた入力軸
と、前記歯車箱の側部に設けられ、前記入力軸を支持す
る軸受と、前記歯車箱の外部に設けられ、前記入力軸に
連結された摩擦板の回転を制御する電磁式ディスクブレ
ーキと、前記軸受と前記歯車箱との間に介在される非磁
性部材とを備えたエレベーターの巻上装置を提供する。
成するために、請求項１対応の発明によれば、多段の歯
車を設けた歯車箱と、前記歯車を駆動させる電動機と、
この電動機により駆動され、前記歯車を備えた入力軸
と、前記歯車箱の側部に設けられ、前記入力軸を支持す
る軸受と、前記歯車箱の外部に設けられ、前記入力軸に
連結された摩擦板の回転を制御する電磁式ディスクブレ
ーキと、前記軸受と前記歯車箱との間に介在される非磁
性部材とを備えたエレベーターの巻上装置を提供する。
【００１５】請求項２対応の発明によれば、請求項１記
載の発明のエレベーターの巻上装置において、非磁性部
材を軸受の押さえ用ふたとしたことを特徴とするエレベ
ーターの巻上装置を提供する。
載の発明のエレベーターの巻上装置において、非磁性部
材を軸受の押さえ用ふたとしたことを特徴とするエレベ
ーターの巻上装置を提供する。
【００１６】請求項３対応の発明によれば、請求項１記
載の発明のエレベーターの巻上装置において、前記入力
軸を非磁性部材で構成することを特徴とするエレベータ
ーの巻上装置を提供する。
載の発明のエレベーターの巻上装置において、前記入力
軸を非磁性部材で構成することを特徴とするエレベータ
ーの巻上装置を提供する。
【００１７】請求項４対応の発明によれば、請求項１記
載の発明のエレベーターの巻上装置において、入力軸と
摩擦板を連結するためのボスを非磁性部材で構成するこ
とを特徴とするエレベーターの巻上装置を提供する。
載の発明のエレベーターの巻上装置において、入力軸と
摩擦板を連結するためのボスを非磁性部材で構成するこ
とを特徴とするエレベーターの巻上装置を提供する。
【００１８】 請求項５対応の発明によれば、多段の歯
車を設けた歯車箱と、前記歯車を駆動させる電動機と、
この電動機により駆動され、前記歯車を備えた入力軸
と、前記歯車箱の側部に設けられ、前記入力軸を支持す
る軸受と、前記歯車の外部に設けられ、前記入力軸に連
結された摩擦板の回転を制御する電磁ディスクブレーキ
と、前記軸受の前記歯車側に設けられ、前記軸受への異
物の侵入を防止するフィルターとを備え、このフィルタ
ーを磁化させるように構成したことを特徴とするエレベ
ータの巻上装置を提供する。」
車を設けた歯車箱と、前記歯車を駆動させる電動機と、
この電動機により駆動され、前記歯車を備えた入力軸
と、前記歯車箱の側部に設けられ、前記入力軸を支持す
る軸受と、前記歯車の外部に設けられ、前記入力軸に連
結された摩擦板の回転を制御する電磁ディスクブレーキ
と、前記軸受の前記歯車側に設けられ、前記軸受への異
物の侵入を防止するフィルターとを備え、このフィルタ
ーを磁化させるように構成したことを特徴とするエレベ
ータの巻上装置を提供する。」
【００１９】
【００２０】
【００２１】
【００２２】
【００２３】
【００２４】
【作用】以上の構成により本発明では、請求項１対応の
発明によれば、軸受と歯車箱との間に介在される非磁性
体部材により、電磁式ディスクブレーキの磁力による軸
受の磁化を防ぐようにする。
発明によれば、軸受と歯車箱との間に介在される非磁性
体部材により、電磁式ディスクブレーキの磁力による軸
受の磁化を防ぐようにする。
【００２５】請求項２対応の発明によれば、請求項１記
載の発明のエレベーターの巻上装置において、非磁性部
材を軸受の押さえ用ふたとし、電磁式ディスクブレーキ
の磁力による軸受の磁化を防ぐようにする。
載の発明のエレベーターの巻上装置において、非磁性部
材を軸受の押さえ用ふたとし、電磁式ディスクブレーキ
の磁力による軸受の磁化を防ぐようにする。
【００２６】請求項３対応の発明によれば、請求項１記
載の発明のエレベーターの巻上装置において、前記入力
軸を非磁性部材で構成し、電磁式ディスクブレーキの磁
力による軸受の磁化を防ぐようにする。
載の発明のエレベーターの巻上装置において、前記入力
軸を非磁性部材で構成し、電磁式ディスクブレーキの磁
力による軸受の磁化を防ぐようにする。
【００２７】請求項４対応の発明によれば、請求項１記
載の発明のエレベーターの巻上装置において、入力軸と
摩擦板を連結するためのボスを非磁性部材で構成し、電
磁式ディスクブレーキの磁力による軸受の磁化を防ぐよ
うにする。
載の発明のエレベーターの巻上装置において、入力軸と
摩擦板を連結するためのボスを非磁性部材で構成し、電
磁式ディスクブレーキの磁力による軸受の磁化を防ぐよ
うにする。
【００２８】
【００２９】
【００３０】
【００３１】 請求項５対応の発明によれば、磁化され
たフィルターにより、軸受への鉄粉の侵入を防止するよ
うにする。
たフィルターにより、軸受への鉄粉の侵入を防止するよ
うにする。
【００３２】
【実施例】以下本発明の一実施例を図１及び図２により
説明する。なお図中図４ないし図７で示したものと重複
する構成については同一符号を付して説明の簡略化をは
かることにする。
説明する。なお図中図４ないし図７で示したものと重複
する構成については同一符号を付して説明の簡略化をは
かることにする。
【００３３】ここで、電動機６により連動回転する減速
機８の入力軸10は従来同様に減速機８の歯車箱11の両側
壁に貫通して軸受14，15により支持されている。その入
力軸10の電動機側の軸受15は内輪が入力軸10の段部と軸
受ナット18により固定され、外輪が入力軸10の熱膨張を
考慮して歯車箱11の穴に対し、軸方向に自由に支持され
ている。一方電磁式ディスクブレーキ12側の軸受14は内
輪が入力軸10の段部と軸受ナット16により固定され、外
輪は非磁性体のカラー28に保持されている。カラー28と
軸受14の外輪は、軸方向に対して軸受押さえ用ふた29の
インロー部29ａで固定されている。
機８の入力軸10は従来同様に減速機８の歯車箱11の両側
壁に貫通して軸受14，15により支持されている。その入
力軸10の電動機側の軸受15は内輪が入力軸10の段部と軸
受ナット18により固定され、外輪が入力軸10の熱膨張を
考慮して歯車箱11の穴に対し、軸方向に自由に支持され
ている。一方電磁式ディスクブレーキ12側の軸受14は内
輪が入力軸10の段部と軸受ナット16により固定され、外
輪は非磁性体のカラー28に保持されている。カラー28と
軸受14の外輪は、軸方向に対して軸受押さえ用ふた29の
インロー部29ａで固定されている。
【００３４】電磁式ディスクブレーキ12自体は従来同様
で、フレーム20内にマグネット21が組み込まれ、ディス
ク25が複数本の支軸27を介してフレーム20に固定され、
ディスク22が支軸27に摺動して軸方向に移動可能で、ば
ね23により摩擦板24方に押しつけられている。ディスク
22と25との間に配する摩擦板24は入力軸10先端に固定し
たボス26の外周のスプラインにはめ込まれて軸方向に移
動可能となっている。
で、フレーム20内にマグネット21が組み込まれ、ディス
ク25が複数本の支軸27を介してフレーム20に固定され、
ディスク22が支軸27に摺動して軸方向に移動可能で、ば
ね23により摩擦板24方に押しつけられている。ディスク
22と25との間に配する摩擦板24は入力軸10先端に固定し
たボス26の外周のスプラインにはめ込まれて軸方向に移
動可能となっている。
【００３５】電磁式ディスクブレーキ12のマグネット21
に通電し磁力が発生すると、マグネットフレーム20が磁
化され、歯車箱11も磁化される。しかしながら、軸受14
の外輪を非磁性体のカラー28で保持したので、ディスク
ブレーキ12通電時に磁束は弱められ、軸受14自体はほと
んど磁化される事はない。
に通電し磁力が発生すると、マグネットフレーム20が磁
化され、歯車箱11も磁化される。しかしながら、軸受14
の外輪を非磁性体のカラー28で保持したので、ディスク
ブレーキ12通電時に磁束は弱められ、軸受14自体はほと
んど磁化される事はない。
【００３６】以上のように本実施例では軸受14が磁化さ
れることが無いので、歯車箱11内に多少の鉄粉があって
も、軸受14に鉄粉が停留する事がなく、鉄粉による軸受
14の騒音増大、軸受14の損傷を起こす恐れがなくなる。
れることが無いので、歯車箱11内に多少の鉄粉があって
も、軸受14に鉄粉が停留する事がなく、鉄粉による軸受
14の騒音増大、軸受14の損傷を起こす恐れがなくなる。
【００３７】尚、本実施例では、軸受14の外輪のみを非
磁性体のカラー28で保持したが、図３に示す様に、非磁
性体のカラーと軸受押さえ用ふたを一体にして非磁性体
のふた30としてもよい。この場合は、マグネットフレー
ム20と歯車箱11の接触部も非磁性体となるので、磁束の
減衰遮断効果はさらに強化される。
磁性体のカラー28で保持したが、図３に示す様に、非磁
性体のカラーと軸受押さえ用ふたを一体にして非磁性体
のふた30としてもよい。この場合は、マグネットフレー
ム20と歯車箱11の接触部も非磁性体となるので、磁束の
減衰遮断効果はさらに強化される。
【００３８】また、以上は外輪を通して軸受が磁化され
ることを防いでいるが、減速機８の入力軸10も磁化され
るので、入力軸10を通して内輪から軸受14が磁化される
こともある。この場合は入力軸14を非磁性体にて構成す
ると効果がある。入力軸10全体を非磁性体としてもよい
が、機能上は軸受14より先のディスクブレーキ12側を非
磁性体とすれば十分であり、磁性体と非磁性体の２重構
造の入力軸でもよい。
ることを防いでいるが、減速機８の入力軸10も磁化され
るので、入力軸10を通して内輪から軸受14が磁化される
こともある。この場合は入力軸14を非磁性体にて構成す
ると効果がある。入力軸10全体を非磁性体としてもよい
が、機能上は軸受14より先のディスクブレーキ12側を非
磁性体とすれば十分であり、磁性体と非磁性体の２重構
造の入力軸でもよい。
【００３９】また、入力軸10の磁化を軽減するために、
ボス26を非磁性体としてディスクブレーキ12外周側から
の磁束を遮断しても、軸受14が磁化するのを防ぐ効果は
得られる。
ボス26を非磁性体としてディスクブレーキ12外周側から
の磁束を遮断しても、軸受14が磁化するのを防ぐ効果は
得られる。
【００４０】また、マグネットフレーム20全面を直接歯
車箱11に接触させず、ボルト取付部のみ接触させる構造
とし、マグネットフレーム20と歯車箱11との間に空隙を
設ければ、歯車箱11の磁化が軽減され。軸受14の磁化を
防ぐことができる。
車箱11に接触させず、ボルト取付部のみ接触させる構造
とし、マグネットフレーム20と歯車箱11との間に空隙を
設ければ、歯車箱11の磁化が軽減され。軸受14の磁化を
防ぐことができる。
【００４１】以上の例は単独で実施しても効果はある
が、組み合わせて実施すればさらに効果を増大させるこ
とができる。また、軸受への磁束遮断以外の方法として
は、軸受自体を非磁性体とすれば、軸受の磁化は防ぐこ
とができる。
が、組み合わせて実施すればさらに効果を増大させるこ
とができる。また、軸受への磁束遮断以外の方法として
は、軸受自体を非磁性体とすれば、軸受の磁化は防ぐこ
とができる。
【００４２】この場合、軸受の材質はセラミクス等が考
えられ、セラミクス化による厳しい潤滑条件への対応、
軸受の長寿命化のメリットとともに採用する場合があ
る。また、図４に示すように、軸受14，15の歯車13ａ側
の側面にフィルター31を設け、軸受14，15へ侵入しよう
とするゴミ，ホコリ，鉄粉等の異物を防ぐようにしても
良い。フィルター31は図のように入力軸10の周囲に軸受
14，15を覆うように設置される。
えられ、セラミクス化による厳しい潤滑条件への対応、
軸受の長寿命化のメリットとともに採用する場合があ
る。また、図４に示すように、軸受14，15の歯車13ａ側
の側面にフィルター31を設け、軸受14，15へ侵入しよう
とするゴミ，ホコリ，鉄粉等の異物を防ぐようにしても
良い。フィルター31は図のように入力軸10の周囲に軸受
14，15を覆うように設置される。
【００４３】このように構成することにより、軸受14，
15が電磁式ディスクブレーキ12に磁化されても鉄粉の侵
入を阻止しているので騒音，損傷の不都合を回避でき
る。以上すべての実施例において、軸受14，15に対して
のみ、騒音，損傷の対策を講じているが、中間軸19及び
出力軸９の軸受に対しても上述した処置を施すようにし
ても良い。
15が電磁式ディスクブレーキ12に磁化されても鉄粉の侵
入を阻止しているので騒音，損傷の不都合を回避でき
る。以上すべての実施例において、軸受14，15に対して
のみ、騒音，損傷の対策を講じているが、中間軸19及び
出力軸９の軸受に対しても上述した処置を施すようにし
ても良い。
【００４４】
【発明の効果】以上の様に、本発明によれば、軸受に鉄
粉が集積されることがなくなり、軸受の騒音増大、損傷
を無くし、長寿命で信頼性の高いエレベーターの巻上装
置とすることができる。
粉が集積されることがなくなり、軸受の騒音増大、損傷
を無くし、長寿命で信頼性の高いエレベーターの巻上装
置とすることができる。
【図１】本発明の一実施例を示す巻上装置の断面図。
【図２】同実施例の要部分の拡大断面図。
【図３】本発明の他の実施例を示す巻上装置の要部分断
面図。
面図。
【図４】本発明の他の実施例を示す要部断面図。
【図５】従来例を示すエレベーター全体の概略図。
【図６】従来例の巻上装置の断面図。
【図７】同従来例の巻上装置の断面図。
【図８】同従来例の巻上装置の部分拡大図である。
１ 乗りかご ２ つり合いおもり ３
ロープ ４ 巻上装置 ５ 巻上げシーブ ６
電動機 ７ カップリング ８ 減速機 ９
出力軸 10 入力軸 11 歯車箱 11a
側部 12 ディスクブレーキ 13ａ 歯車 13ｂ
歯車 13ｃ 歯車 13ｄ 歯車 14
軸受 15 軸受 16 軸受ナット 17
ふた 17ａ ふたインロー部 18 軸受ナット 19
中間軸 20 フレーム 21 マグネット 22
ディスク 23 ばね 24 摩擦板 25
ディスク 26 ボス 27 支軸 28
カラー 29 ふた 29ａ ふたインロー部 30
ふた 31 フィルター
ロープ ４ 巻上装置 ５ 巻上げシーブ ６
電動機 ７ カップリング ８ 減速機 ９
出力軸 10 入力軸 11 歯車箱 11a
側部 12 ディスクブレーキ 13ａ 歯車 13ｂ
歯車 13ｃ 歯車 13ｄ 歯車 14
軸受 15 軸受 16 軸受ナット 17
ふた 17ａ ふたインロー部 18 軸受ナット 19
中間軸 20 フレーム 21 マグネット 22
ディスク 23 ばね 24 摩擦板 25
ディスク 26 ボス 27 支軸 28
カラー 29 ふた 29ａ ふたインロー部 30
ふた 31 フィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−172632（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−198997（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−13585（ＪＰ，Ａ) 実開 平５−15659（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B66B 1/00 - 31/02
Claims (5)
- 【請求項１】 多段の歯車を設けた歯車箱と、前記歯車
を駆動させる電動機と、この電動機により駆動され、前
記歯車を備えた入力軸と、前記歯車箱の側部に設けら
れ、前記入力軸を支持する軸受と、前記歯車の外部に設
けられ、前記入力軸に連結された摩擦板の回転を制御す
る電磁ディスクブレーキと、前記軸受と前記歯車箱との
間に介在される非磁性部材とを備えたエレベータの巻上
装置。 - 【請求項２】 請求項１記載のエレベータの巻上装置に
おいて、非磁性部材を軸受の押さえ用ふたとしたことを
特徴とするエレベータの巻上装置。 - 【請求項３】 請求項１記載のエレベータの巻上装置に
おいて、前記入力軸を非磁性部材で構成することを特徴
とするエレベータの巻上装置。 - 【請求項４】 請求項１記載のエレベータの巻上装置に
おいて、入力軸と摩擦板を連結するためのボスを非磁性
部材で構成することを特徴とするエレベータの巻上装
置。 - 【請求項５】 多段の歯車を設けた歯車箱と、前記歯車
を駆動させる電動機と、この電動機により駆動され、前
記歯車を備えた入力軸と、前記歯車箱の側部に設けら
れ、前記入力軸を支持する軸受と、前記歯車の外部に設
けられ、前記入力軸に連結された摩擦板の回転を制御す
る電磁ディスクブレーキと、前記軸受の前記歯車側に設
けられ、前記軸受への異物の侵入を防止するフィルター
とを備え、このフィルターを磁化させるように構成した
ことを特徴とするエレベータの巻上装置。」
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27690994A JP3144995B2 (ja) | 1994-11-11 | 1994-11-11 | エレベーターの巻上装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27690994A JP3144995B2 (ja) | 1994-11-11 | 1994-11-11 | エレベーターの巻上装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08133644A JPH08133644A (ja) | 1996-05-28 |
| JP3144995B2 true JP3144995B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=17576084
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27690994A Expired - Fee Related JP3144995B2 (ja) | 1994-11-11 | 1994-11-11 | エレベーターの巻上装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3144995B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100351292B1 (ko) * | 1999-10-29 | 2002-09-09 | 엘지 오티스 엘리베이터 유한회사 | 권상기용 감속기어 케이싱 및 그 제조방법 |
-
1994
- 1994-11-11 JP JP27690994A patent/JP3144995B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08133644A (ja) | 1996-05-28 |
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