JP3144318U - 犬の糞処理道具 - Google Patents

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Abstract

【課題】路上や草原などで糞を処理するための道具であって、不衛生な取り残しを防止し、携帯しやすく、操作が容易で、かがまずに糞処理できる糞処理道具を提供する。
【解決手段】棒部2と棒部2の一端に接続された糞収納部3とを有する糞処理道具であって、糞収納部3が、底部33と、棒部2側以外の三面を取り囲む側面部31とを有する、柔軟性のある箱状であって、側面部31が糞収納部3の内側方向に屈折可能であり、棒部2が三段式で伸縮自在な構成とすること。
【選択図】図1

Description

本考案は、犬の糞を処理するための携帯用の糞処理道具に関する。
従来より、野外で犬を散歩中、犬の糞処理が行われている。路上や草原で犬に糞をさせた際は、スコップや紙類、ポリ袋でつかんで処理しているのが一般的である。軟便の場合、拭い切れずに取り残したりして大変である。そこで、様々な方式の糞処理道具が考案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−274916号公報(0004段落)
しかし、上記した特許文献1記載の糞処理道具では、かがんで行う作業は不便を強いられるという問題があった。特に雨天のときは大変であった。また、糞処理のために、その他さまざまな道具が考案、販売されているが、飼い主は、依然として原始的な方法を堅持し迷惑を顧みず不衛生な状態を維持し続けている。これは、従来の糞処理道具が携帯に不便であったり、あるいは複雑な操作を要する、おしゃれでないなどの問題があったからと考えられる。
したがって、本考案の目的は、携帯しやすく、操作が容易で、かがまずに糞処理できる糞処理道具を提供することにある。
上記目的を達成するため、本考案は、次のように構成したものである。
本考案の第1の態様は、棒部と前記棒部の一端に接続された糞収納部とを有する糞処理道具であって、前記糞収納部が、底部と、棒部側以外の三面を取り囲む側面部とを有する、柔軟性のある箱状であって、前記側面部が前記糞収納部の内側方向に屈折可能であることを特徴とする糞処理道具を提供するものである。
前記棒部が、三段に伸縮可能であることが好ましい。
さらに着脱可能な糞収納袋を有し、前記棒部が、表裏2箇所に引掛部を有し、前記糞収納袋が前記引掛部に掛ける2個の取っ手を有し、前記引掛部それぞれに前記取っ手をかけた際に前記底部を被覆できる程度の大きさを有することが好ましい。
本考案の糞処理道具は、上述したとおりであるので、携帯しやすく、操作が容易で、かがまずに糞処理できる。
以下に、添付した図面を参照しながら、本考案の好適な実施例の構成及び作用を詳細に説明する。
(構成)
図1は、本考案の実施例1に係る糞処理道具の全体構成図である。図1(a)は、実施例1に係る糞処理道具1の表側から見た、通常の状態の概略を示す。本実施例の糞処理道具1は、棒部2と棒部2の一端に接続された糞収納部3とを有する糞処理道具であって、糞収納部3が、底部33と、棒部2側以外の三面を取り囲む側面部31とを有する、柔軟性のある箱状であって、側面部31が糞収納部3の内側方向に屈折可能である。底部33が犬の糞を捕捉する、受け部になる。
糞収納部3は、側面部31、角部32、底部33、折曲部34で構成される。底部33は、一辺を棒部2に接続された四角い平面状の部分で、底部33の他の三辺は、それぞれ、ほぼ長方形の側面部31a、31b、31cで囲まれている。折曲部34は、側面部31と底部33との接する部分で、コの字状となっている。側面部31aと側面部31bの間、側面部31bと側面部31cの間は、それぞれ、扇状の角部32a、32bでつなげてある。側面部31aと側面部31cとは棒部2側の角が丸く削ってある。底部33と側面部31は、折曲部34で接続されており、角部32と側面部31とが底部33の三方を取り囲んで、一辺(棒部2側)の側面がない箱状の糞収納部3を形成する。側面部31、角部32、底部33、折曲部34は一体となっている。
棒部2は、引掛部4a、4bを有する。棒部2は、中空の円筒状の第1棒部21、第2棒部22、第3棒部23を有する。棒部2は、糞収納部3と接続される第1棒部21の内側に第2棒部22、第2棒部22の内側に第3棒部23を収納可能な三段式の伸縮自在なステッキとなっている。以降、棒部2において、糞収納部3側を根元側、第3棒部23側を先端側とし、図1(a)の紙面手前側を表側として説明する。棒部2の根元側は切れ込みがあり、底部33を差し込んで固着してある。
図1(b)は、糞処理道具1の側面部31、角部32を内側に倒した状態を示す。本実施例では、側面部31、角部32、底部33、折曲部34はポリプロピレン樹脂シートで、可とう性を有し、繰り返しの曲げにも折損等しにくい。本実施例では、糞収納部3にはポリプロピレンを用いたが、これに限らず、柔軟性のある、例えばポリエチレン等の合成樹脂等でもよい。折曲部34と角部32は、側面部31や底部33より厚みが薄く柔軟性に富み、屈折可能である。本実施例では、折曲部34と角部32は0.25mm厚、側面部31と底部33は0.5mm厚であるが、これに限定されない。折曲部34と角部32は、指先で軽く押すなどの小さな力で折り曲げること、また、押さえていた指先を離すなど加えていた力を解放して元の状態に戻すことのいずれもが容易にできる。本実施例では、側面部31、角部32、底部33、折曲部34は同じ素材で形成されるが、折曲部34と角部32とが、側面部31や底部33と比べ、折り曲げ容易であれば、糞収納部3の各部分は別々の素材を組み合わせて互いに接着しても良い。
図1(c)は、糞処理道具1の棒部2を持ち上げて糞収納部3の裏面を床に押し付けた状態を示す。糞収納部3の底部33は、第1棒部21との接続部分で曲がり、棒部2を床面に対して立てた状態で底部33が床面に着く。
引掛部4a、4bはそれぞれ、第1棒部21の表側、裏側に位置し、ビニール袋などを引っ掛けることができる。引掛部4は、本実施例では、第1棒部21の表面に作った切込み部分で、棒部2の先端側を切込口として第1棒部21内部へ斜めに切り込んで形成されるものである。棒部2は、本実施例ではアルミ筒であるが、ステンレス等他の金属であっても、あるいは木製やプラスチック製でもよい。また、引掛部4は、携帯時に邪魔にならないために切込み等の窪みであることが望ましいが、これに限定されるものではなく、切込みの代わりに第1棒部21表面に取付けたフック等の出っ張りでもよい。
図2は、本考案の実施例1に係る糞処理道具の使用手順を示す図である。図2(a)は、糞収納袋5で糞処理道具1の糞収納部3を包みかけている状態を示す。図2(b)は、糞収納袋5で糞処理道具1の糞収納部3を包み糞収納袋5の取っ手を引掛部4a、4bに掛けた状態を示す。図2(c)は、糞収納袋5の取っ手を引掛部4aに掛けた状態を示す。本実施例では、糞処理道具1は、着脱可能な糞収納袋5を有し、糞収納袋5が、底部33を被覆できる程度の大きさを有し、棒部2の引掛部4に掛ける取っ手2個を有する。
まず、糞処理道具1に糞収納袋5をセットする。第1棒部21の裏側の引掛部4bに糞収納袋5の取っ手の片方を掛けて、裏返しながら糞収納部3を糞収納袋5の中に包み込む。折曲部34で側面部31と角部32とが内側に曲がって糞収納部3全体が小さくかつ平面状にできるため、小さめの袋でも容易に包み込むことができる。引掛部4bに片方の取っ手をかけてあることで、片手でも簡単に糞収納袋5内に糞収納部3を覆うことができる。次に、引掛部4aに、糞収納部3を包みながら第1棒部21の裏側から表側に持ってきた、もう片方の取っ手をかける。そのまま、棒部2を握って持ち運ぶことができる。散歩前に予めセットしておくと便利である。犬の糞を取るときは、糞収納袋5内に糞収納部3を入れた状態のまま、図2(b)のように、糞収納部3を床に押し付けながら棒部2を立てる。糞回収後は、引掛部4bにかけた糞収納袋5の取っ手を外し、回収した糞を包み込むように、裏側から表側にその取っ手を持ってきて裏返しながら引掛部4aにその取っ手を引っ掛ける。図2(c)のように、引掛部4aに、糞8を回収した糞収納袋5をぶら下げたままで携帯できる。糞収納袋5は、引掛部4aから取り外して、そのままゴミ箱に捨てることができる。糞収納袋5は、引掛部4a、4bそれぞれに取っ手をかけた際に底部33を被覆できる程度の大きさを要するが、なおかつ、できるだけ小さいことが望ましい。側面部31と角部32とが内側に倒れるので、側面部31の高さ分の余裕がない大きさでも使用可能で、嵩張らず、携帯性に優れる。
図3は、本考案の実施例1に係る糞処理道具の使用例を示す図である。あらかじめ糞収納袋5をかぶせて糞を取る準備がしてあるので、犬7が糞をしようとしてしりを下げ始めたときに、ヒト6は、立ったまま、しかも片手で、犬7のチェーン等を持ったままで、地面等の床面に糞処理道具1を押し付けて、犬7の尻の下にすばやく入れ込んで糞8を回収することができる。
(効果)
本実施例によれば、糞処理道具の上で糞を受けるので、犬の糞が路上や草原に触れずに処理でき、衛生的である。また、棒部を立てた状態で底部を根元側で折り曲げられるので、かがむ必要がなく、直立姿勢で犬の糞を処理でき、身体が不自由な場合や雨天の場合でも処理しやすく、また、傘を持っていて片手しか使えなかったり、さらに鎖を持っているなど、手が塞がった状態でも作業がしやすい。
さらに袋を棒部に引っ掛けられ、しかもそのまま糞を回収できるので、あらかじめ袋をセットした状態で携帯でき、袋の取っ手部分だけを片手で裏返して回収作業が完了でき、袋の上からも糞を触ることなく回収でき、快適である。また、軟便でも糞処理道具も手も汚れることがない。
糞収納部全体が小さくかつ平面状にできるため、袋をひっくり返すときにスムーズにでき、また、三段構造で棒部が伸縮可能なこととあいまって、コンパクトにしてかばん等に入れて携帯することも可能である。袋をセットしておけば、糞処理道具を床に押し付けるステップと裏側の引掛部から外した袋の取っ手を、裏返しながら表側の引掛部に掛け直すステップの2段階で糞の回収をすることができる。
本実施例においては、棒部が伸縮可能で、また棒部のどこを持っていても作業可能なので、作業者の身長によらず、また子供でも老人でも年齢によらず、楽に使用でき、使い勝手よく作業しやすい。本実施例では、また、袋を引っ掛ける部分が表側と裏側の2箇所あるので、袋が糞処理道具から外れにくく、安定した状態で携帯したり糞回収したりすることができ、失敗しにくいうえ、外れてしまった袋を何度も付け直すなどの煩わしさも回避できる。
蝶番等を用いず、単純な構造でありながら、底部の曲げ伸ばしやスピーディーでスマートな回収等、高い機能を実現できる。また、本実施例では引掛部が切れ込みであるので出っ張りがなく、シンプルですっきりとした外観を実現でき、携帯していてもおしゃれである。
本実施例によれば、嵩張らず、携帯しやすく、操作が容易で、かがまずに糞処理できる。
以上、本考案の好適な実施例について説明したが、本考案は、かかる実施形態に限定されず、その考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。当業者であれば、実用新案登録請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内において、各種の変更例又は修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本考案の技術的範囲に属するものと了解される。
本考案の実施例1に係る糞処理道具の全体構成図である。 本考案の実施例1に係る糞処理道具の使用手順を示す図である。 本考案の実施例1に係る糞処理道具の使用例を示す図である。
符号の説明
1 糞処理道具
2 棒部
21 第1棒部
22 第2棒部
23 第3棒部
3 糞収納部
31 側面部
32 角部
33 底部
34 折曲部
4 引掛部
5 糞収納袋
6 ヒト
7 犬
8 糞

Claims (3)

  1. 棒部と前記棒部の一端に接続された糞収納部とを有する糞処理道具であって、前記糞収納部が、底部と、棒部側以外の三面を取り囲む側面部とを有する、柔軟性のある箱状であって、前記側面部が前記糞収納部の内側方向に屈折可能であることを特徴とする糞処理道具。
  2. 前記棒部が、三段式で伸縮自在であることを特徴とする請求項1記載の糞処理道具。
  3. さらに着脱可能な糞収納袋を有し、前記棒部が表裏2箇所に引掛部を有し、前記糞収納袋が、前記引掛部に掛ける2個の取っ手を有し前記引掛部それぞれに前記取っ手をかけた際に前記底部を被覆できる程度の大きさを有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の糞処理道具。
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