JP6247783B1 - ペット排泄物用携帯処理具 - Google Patents

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Abstract

【課題】取り扱いが簡単で持ち運びが便利なペット排泄物用携帯処理具を提供する。【解決手段】所定の幅に形成されると共に、先端から手元までが所定の長さに形成された本体10と、本体10上に、本体に対して取り外し可能に置かれる排泄物受け部材20と、を備え、本体10には、排泄物受け部材20を本体20に止めておく止め部12が設けられ、排泄物受け部材20は、水溶性の吸水性材料で形成された吸収シートを有しているペット排泄物用携帯処理具で上記の課題を解決する。【選択図】図1

Description

本発明は、散歩中に小型犬等のペットがなした排泄物を処理するためのペット排泄物用携帯処理具に関する。
近年は空前のペットブームであり、多くの家庭でペットが飼われている。ペットの中でも小型犬の人気が高い。小型犬等をペットとして飼っている場合、多くの飼い主は、一日に1回又は複数回の散歩を行っている。ところが、犬等のペットは散歩中に糞(排泄物)を排泄することがある。ペットの排泄物は、適切に処理をしなければ、排泄物を排泄された近隣の家主に対し迷惑をかけてしまう。そのため、ペットが散歩中にしたペットの排泄物は、器具等を用いて処理されている。
ペットの排泄物を処理する方法として、ペットの散歩のときにスコップとポリ袋を用いる方法がある。具体的には、ペットが路上等に排泄した排泄物をスコップですくい取り、すくい取った排泄物をポリ袋等に収容して処理する。最近では、スコップやポリ袋を携帯する煩わしさを改善するために、ペットの飼い主の利便性を考慮した様々な処理グッズが販売されている。
排泄物処理グッズの1つに袋状のエチケットパックがある。エチケットパックは、外面が不織布等で構成され、内面がポリ袋等で構成されている。このエチケットパックで排泄物を処理する場合、エチケットパックの内部に手を入れ、路上等に排泄された排泄物をエチケットパックでつかみ取る。排泄物をつかみ取った後、エチケットパックの外面と内面をひっくり返して、エチケットパックの内部に排泄物を収容している。その際、飼い主は、ペットボトル等に予め水を収容しておき、その水を排泄物が排泄された場所にまいて洗い流している。エチケットパックに収容された排泄物は、家庭に持ち帰り、一般廃棄物として処分したり、トイレに流したりして処理をしている(例えば、特許文献1)。
上記のエチケットパックは、手を汚すことなく路上等に排泄された排泄物を処理することができる点で便利である。このようなエチケットパックは、数十枚から数百枚単位でセットにして袋詰めにしたり、箱詰めにしたりして販売されている。代表的な商品としては、例えば、サンテックオプト株式会社製の「ポイ太くん」等がある。
他のペットの排泄物処理グッズとして、リング状のフレームと取っ手とを備えたキャッチ具がある。このキャッチ具は、リング状のフレームに排泄物を採取する袋を取り付け、ペットの排泄物を袋で直接受けて処理する。このキャッチ具で排泄物を処理する場合、リング状のフレームに予め袋を取り付けておき、そのキャッチ具をペットの散歩中に携帯する。そして、ペットが排泄するときに、飼い主は袋が取り付けられたフレームをペットのお尻に差し出し、袋で排泄物を直接受ける。排泄物を袋で受けた後は、袋をフレームから取り外し、袋の口を閉じて、家庭に持ち帰る等している(例えば、特許文献2)。
こうしたキャッチ具は、排泄物を直接受けることができるので、路上等に排泄された排泄物をつかみ取る手間を省くことができて便利である。こうしたキャッチ具も、ペットショップや通信販売等で販売されている。代表的な商品としては、例えば、エコテックス社の「エコキャッチャー」等がある。
その他に、ペットの排泄物処理グッズとして、受け部(スコップ)と取っ手とを厚紙で形成したものが提案されている(例えば、特許文献3)。この処理グッズは、予め切り込みが形成された1枚の厚紙に簡単な細工を行って、受け部(スコップ)と取っ手とを形成させている。この処理グッズでは、受け部(スコップ)の上に排泄物を直接受け、排泄物を処理グッズごとポリ袋等に収容して持ち帰って処理する。
ペットの排泄物の家庭での処理方法は、自治体によって推奨されれていることがあり、(i)トイレに流して処理を行うことを推奨する自治体や、(ii)トイレに流すことを禁止して一般廃棄物として処理することを義務づけたり推奨したりする自治体がある。そのため、各家庭では、自治体が推奨するルールによりペットの排泄物を処理している。
実用新案登録3051660号公報 特開2008−278879号公報 特開2015−198622号公報
しかしながら、上記のエチケットパックは、路上等に一旦排泄された排泄物を収容する処理方法である。排泄物が排泄された場所に水をまいて洗い流すといっても、完全に洗い流せることはできず、排泄物が排泄された近所の住民に不快感を与えてしまう。また、このエチケットパックでは、裏返しにされた袋を手に被せ、エチケットパック越しに手でつかみ取ることにより処理するものである。エチケットパック越しとはいえ、排泄物をつかみ取る作業は、飼い主に不快感を与える。また、排泄物が軟便の場合、エチケットパックでは、排泄された軟便を路上等から完全に取り去ることは困難であり、洗い流すには大量の水が必要となる。しかし、ペットの散歩に大量の水を持ち運ぶことはできない。
また、回収した排泄物を家庭で処理する場合にも次のような不都合な点がある。第1に、ペットの排泄物をトイレに流して処理することを推奨している自治体では、トイレに流して処理する場合に、エチケットパックを水溶性材料の部分とポリ袋の部分とに分離することが必要となる。この作業を行う際、飼い主は、もう一度排泄物が収容されたエチケットパックに触らなければならず、飼い主に不快な思いをさせてしまう。第2に、ペットの排泄物をトイレに流すことを禁止している自治体では、エチケットパックを水溶性材料の部分とポリ袋の部分とに分離する作業が必要なだけでなく、排泄物が収容されたエチケットパックを廃棄物の回収日まで家庭にとどめておくことも必要になる。そのため、排泄物の悪臭が飼い主に不快感を与えてしまう。
これに対し、リング状のフレームを備えたキャッチ具は、排泄物を路上等に落とさずに、直接受けて処理するので、路上等が汚れてしまうという問題を解決している。ところが、こうしたキャッチ具は、リング状のフレームの部分が大きく、かさばってしまう。そのため、散歩のときの持ち運びに不便である。また、排泄物が収容された袋は、リング状のフレームから取り外すのに手間がかかる。
このキャッチ具は、こうした不都合な点の他に、家庭に排泄物を持ち帰った後の処理も大変である。すなわち、リング状のフレームに取り付けられる袋は、一般的なポリ袋等が用いられる。そのため、飼い主は、ポリ袋に収容された排泄物をポリ袋から排出してトイレに流したり、一般廃棄物として処理したりすることになる。飼い主は、ポリ袋に収容された排泄物をポリ袋から排出する際に、再度排泄物を見ることになり、不快な思いをしなければならない。また、排泄物が軟便である場合、排泄物とポリ袋とを完全に分けることはできない。この場合、飼い主は、ポリ袋を洗浄する作業が必要になる。そのため、飼い主には大きな負担がかかる。
これに対し、受け部(スコップ)と取っ手とを厚紙で形成した処理グッズは、リング状のフレームが存在しないので、かさばるという問題点は改善できている。しかしながら、この処理グッズは、フレームが存在しないので、形状が安定しない。そのため、受け部(スコップ)で排泄物を受けたときに、手が排泄物に触れてしまうおそれがある。また、軟便を処理するには不向きである。この処理グッズは、排泄物を受け部(スコップ)で受けた後に、排泄物を処理グッズごとポリ袋等の収容袋に収容して処理している。そのため、排泄物を家庭で処理する際に、排泄物及び処理グッズを一般廃棄物として処理し、ポリ袋を燃えない廃棄物として処理することが必要であり、飼い主に負担をかけてしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、取り扱いが簡単で短時間で排泄物を処理することができ、持ち運びに便利なペット排泄物用携帯処理具を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係るペット排泄物用携帯処理具は、所定の幅に形成されると共に、先端から手元までが所定の長さに形成された本体と、前記本体上に、該本体に対して取り外し可能に置かれる排泄物受け部材と、を備え、前記本体には、前記排泄物受け部材を該本体に止めておく止め部が設けられ、前記排泄物受け部材は、水溶性の吸水性材料で形成された吸収シートを有していることを特徴とする。
この発明によれば、排泄物を直接受けるので地面を汚さずに排泄物を処理することができ、近隣の住民に迷惑をかけることを防ぐことができる。また、排泄物を直接受けるので、泥と共に排泄物を回収することがなく、飼い主は持ち帰るゴミの量を減らすことができる。また、排泄物受け部材は、水溶性の吸収材で形成された吸収シートを有しているので、トイレに流して処理することができる。さらに、ペットの排泄物が軟便のときでも、排泄物受け部材が排泄物を吸収し路上にこぼしてしまうことを抑制することができる。その他に、ペット排泄物用携帯処理具が、本体と、この本体に対して取り外し可能に置かれる排泄物受け部材とにより構成されているので、排泄物受け部材を本体の上に簡単にセットすることができ、且つ本体に排泄物受け部材を止めておくことができる。また、本体の上に排泄物受け部材を置く構造なので、ペットのお尻にペット排泄物用携帯処理具を差し出すことにより、排泄物を路上等に落とすことなく直接受けることができ、短時間で処理することができる。その際、本体の先端から手元までが所定の長さに形成されているので、ペットの排泄物を受ける際に、飼い主等は、しゃがみ込むことなくペットの排泄物を受けることができる。しかも、軽くて持ち運びに便利である。
本発明に係るペット排泄物用携帯処理具において、前記排泄物受け部材は、水溶性の吸水性材料で形成された前記吸収シートと、防水性のバックシートとの積層構造であることが好ましい。この発明によれば、排泄物受け部材を吸収シートとバックシートの2層構造とした場合、軟便が吸収シートの裏側まで浸透しても、バックシートは、吸収シートの裏側まで浸透した軟便が本体に付着することを防止することができる。そのため、本体が排泄物で汚れてしまうことを防止することができる
本発明に係るペット排泄物用携帯処理具において、前記排泄物受け部材は、前記本体の前記先端側に設けられた、排泄物を受ける受け部と、前記受け部よりも前記本体の手元側に位置し、前記受け部側に折り返し可能な折り返し部と、を有する。この発明によれば、排泄物受け部材が排泄物を受ける受け部と折り返し部とで構成されているので、受け部に排泄されたペットの排泄物を受け部と折り返し部とで挟み込んで処理することができる。そのため、飼い主は、手を汚さずにペットの排泄物を処理することができる。
本発明に係るペット排泄物用携帯処理具において、前記受け部には、該受け部に被せるための被せ部が接続されており、該被せ部は、水溶性の吸水性材料で形成されている。この発明によれば、受け部に被せるための被せ部が受け部に接続されているので、受け部に被せ部を被せ、排泄物を受け部と被せ部とで挟み込んで処理することができ、飼い主は手を汚さないで排泄物を処理することができる。さらに、折り返し部を受け部側に折り返すことにより、排泄物を受け部、被せ部及び折り返し部で包み込むことができ、排泄物を排泄物受け部材からこぼれ出てしまうことを効果的に抑制することができる。
本発明によれば、ペット排泄物用携帯処理具を取り扱いが簡単で持ち運びを便利にすることができる。
本発明に係る一実施形態のペット排泄物用携帯処理具の斜視図である。 図1のペット排泄物用携帯処理具を構成する本体の斜視図である。 種々の形態の本体を説明する平面図である。 種々の横断面形態の本体を説明する横断面図である。 図2に示した本体が備える止め部とは異なる形態の止め部を示す斜視図である。 図3(B)に示した本体の種々の形態を説明する平面図である。 排泄物受け部材の構成を説明する説明図である。 図7に示した排泄物受け部材とは異なる形態の排泄物受け部材の横断面図である。 排泄物受け部材の使用する前の形態と使用するときの形態の一例を説明する説明図である。 ペット排泄物用携帯処理具の使用例を説明する説明図である。 排泄物を排泄物受け部材で処理する態様の例を説明する説明図である。 異なる形態の形状の排泄物受け部材の斜視図である。 図12に示した排泄物受け部材に関し、受け部に被せ部を被せた形態を示す排泄物受け部材の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態及び図面に記載した形態と同じ技術的思想の発明を含むものであり、本発明の技術的範囲は実施形態の記載や図面の記載のみに限定されるものでない。
[基本構成]
本発明に係るペット排泄物用携帯処理具1は、図1に示すように、所定の幅に形成されると共に、先端から手元側までが所定の長さに形成された本体10と、本体10上に置かれる排泄物受け部材20と、を備えている。本体10が「所定の幅」に形成されるとは、排泄物受け部材20を本体10の上に安定して置くことができる幅を意味し、安定して排泄物受け部材20を置くことができる幅であれば、その寸法に特別な制限はない。先端から手元側までが「所定の長さ」であるとは、散歩中の飼い主等がペット排泄物用携帯処理具1を不自然な姿勢をしないでペットPのお尻に差し出すことができる長さであると共に、ペットPの散歩のときに持ち運ぶ場合に邪魔にならない程度の長さのことである。排泄物受け部材20は、本体10に対して取り外し可能に置かれる。本体10には、排泄物受け部材20を本体10に止めておく止め部12が設けられ、排泄物受け部材20は、水溶性の吸水性材料で形成されている。このペット排泄物用携帯処理具1は、散歩中にペットPが排泄を行うときに、排泄物Xを地面や路面に落とすことなく、排泄物Xをペット排泄物用携帯処理具1で直接受けて処理することができる点に特徴がある。排泄物Xをペット排泄物用携帯処理具1で直接受けて処理した場合、次のような利点がある。
ペットPを散歩させている飼い主は、ペットPが散歩中に排泄した場合、その後ろめたさがあり、排泄物Xの処理をできるだけ早くすませ、その場を立ち去りたいという心理が働く。ところが、ペットPが地面や路面に排泄した場合、排泄物Xの処理に時間がかかってしまい、その場を短時間で立ち去ることが困難である。特に、ペットPが軟便を路上に排泄した場合、軟便をちり紙等で拭き取り、その後に予め用意していた水をまいて排泄された場所を洗い流すことまで行うことが必要になる。そのため、飼い主がその場を立ち去るまでに長い時間を費やしてしまう。また、ペットPの排泄物Xを直接受けることができる器具を用いた場合でも、器具の取り扱いが複雑であると排泄物Xの処理に時間がかかり、やはり短時間でその場を立ち去ることが困難である。一方、近隣住民は、散歩中のペットPが排泄を行っているところを見かけた場合、不快な思いをする。とりわけ、排泄物Xの処理に時間を要している場合、近隣住民の不快感はより大きくなる。そのため、ペットPの飼い主及び近隣住民の両方にとって、ペットPの排泄物Xを短時間で処理することができる排泄物Xの処理具を用いて排泄物Xを処理することが望ましい。
ペットPの排泄物Xを短時間で処理することができる処理具としては、排泄物Xが地面や路面に落ちる前に直に受けることができるものを挙げることができる。ペットPの排泄物Xを直に受ける処理具では、路上に落ちた排泄物Xを拾ったり、路面を洗ったりする手間を省くことができる。特に、排泄物Xが軟便であるとき、路面を洗う必要がないので短時間で処理することができる。しかも、処理具の構造が単純であれば取り扱いも簡単であり、排泄物Xの処理時間が短くて済む。
本発明に係るペット排泄物用携帯処理具1によれば、ペットPの排泄物Xが地面や路面に落ちる前にペット排泄物用携帯処理具1で直接ペットPの排泄物Xを受けることができので、排泄物Xの処理を短時間で行うことができる。また、本発明に係るペット排泄物用携帯処理具1は、本体10に排泄物受け部材20を置くだけなので、取り扱いを簡単にすることができ、複雑な操作を行う必要がなく、ペットPの排泄物Xの処理を短時間で行うことができる。また、本体10を厚紙や樹脂等で形成し、排泄物受け部材20を水溶性の吸水性材料で形成することにより、軽量で楽に持ち運ぶことができる。
排泄物受け部材20に水溶性の吸水性材料からなる吸収シート20aを設けることにより、ペットPが軟便を排泄した場合でも、吸収シート20aが軟便を吸収する。そのため、排泄物受け部材20で受けた軟便を路面に落としてしまうことを防止することができる。特に、排泄物受け部材20を吸収シート20aとバックシート20bの2層構造とした場合、軟便が吸収シート20aの裏側まで浸透しても、バックシート20bは、吸収シート20aの裏側まで浸透した軟便が本体10に付着することを防止する防水性のシートである。そのため、本体10が排泄物Xで汚れてしまうことを防止することができる。また、排泄物受け部材20に吸収シート20aを設けることにより、吸収シート20aをトイレ等に流して処理することができる。ここでいう「水溶性」は、例えばトイレットペーパーのように、水に浸漬されたときに、部材を構成する繊維がばらばらになり、元の形態を維持することができない作用を奏する性質をいう。
各自治体では、ペットPの排泄物Xを処理した排泄物受け部材20の吸収シート20aをトイレに流して処理することを推奨している自治体や、トイレに流すことなく一般廃棄物として処理することを推奨している自治体がある。このペット排泄物用携帯処理具1を構成する排泄物受け部材20の吸収シート20aは、上記のようにトイレに流して処理したり、一般廃棄物として処理したりすることができるので、自治体のルールがどちらの場合であっても、そのルールに従って処理することができる。
こうしたペット排泄物用携帯処理具1は、1つ又は複数の本体10と、数十枚の排泄物受け部材20とがセットになって袋詰め等されて販売される。すなわち、本体10は複数回使用し、本体10の上に置かれる排泄物受け部材20は、ペットPの排泄物Xを処理するたびに交換して使用することができるようにされている。
以下、本発明に係るペット排泄物用携帯処理具1の具体的な構成及び使い方について説明する。なお、本明細書で説明するペット排泄物用携帯処理具1の長手方向において、人が手で持つ端部側を「手元側」とし、手元側とは反対側を「先端側」として説明する。
ペット排泄物用携帯処理具1は、図1に示すように、本体10と排泄物受け部材20とで構成されている。本体10は、ペット排泄物用携帯処理具1の基板となる部材であり、樹脂材や厚紙等で構成されている。排泄物受け部材20は、本体10上に取り外し可能な形態に置かれる。この排泄物受け部材20は、ペットPの排泄物Xが地面や路面に落ちる前に、排泄物Xを直に受けるための構成要素である。
[本体]
本体10は、例えば、図2に示すように、外形が細長い長方形か、又は細長い長方形に近い形状をなしている。この本体10Aは、その幅方向の中心に設けられている折り曲げ線13で折り曲げられている。そのため本体10Aの横断面の形状は、アルファベットの「V」をなしている。また、本体10Aの長手方向の先端は、手元側に折り返されて、幅方向の外側から中心側に向かって幅が徐々に狭くなるようにして先細り状をなしている。この先細り状をなす部位は、止め部12である。本体10Aの先端から手でつかむ手元の部分までの胴部11は、排泄物受け部材20が置かれる部分である。この胴部11は、排泄物受け部材20を安定して載せることができるように所定の幅を有している。また、後述するように、ペットPの排泄物Xをペット排泄物用携帯処理具1で受けるときに、ペットPの飼い主等がペット排泄物用携帯処理具1をペットPのお尻に向けて差し出すだけで排泄物Xの処理を行うことができるように、本体10Aは所定の長さを有している。
本体10Aの先端に設けられた止め部12は、本体10Aの先端の中心と両側の側縁とを結ぶ線で先端側から手元側に折り返して形成されている。止め部12と本体10Aの胴部11との間には、排泄物受け部材20の先端を挿入することができるように隙間が形成されている。この止め部12は、排泄物受け部材20を本体10Aに置いたときに、本体10Aから排泄物受け部材20がずれてしまうこと防止している。
図2に示す本体10Aは、その幅方向の側縁がストレートに伸び、幅が一定になるように形成されているが、本体10の幅は、一定であることには限定されない。本体10の外形は、排泄物受け部材20を安定して載せることができる目的を達成することができれば、長手方向の異なる領域で本体10の幅を変化させて形成することができる。
図3(A)から図3(D)は、本体10の外形の例を示したものである。図3(A)に示した本体10Bの外形は、長手方向における先端側の一定領域の幅が広く形成され、手元側の一定領域の幅が狭く形成されている。先端側の一定領域は幅の広い矩形をなし、手元側の一定領域は幅の狭い矩形をなしている。図3(B)に示す本体10Cは、シャベルのように形成されている。図3(B)に示した本体10Cは、長手方向における先端側の一定領域の幅が広く形成され、手元側の一定領域の幅が狭く形成されている。幅の広い領域の先端は円弧状に湾曲した形状をなしている。長手方向の一定領域の側縁は、直線状又は曲線状をなしている。図3(B)に示した例では、側縁が直線をなしている。幅の広い領域の側縁と幅の狭い領域の側縁とは、円弧状の曲線でつながれている。これに対し、幅の狭い領域の側縁は直線状をなし、一定の幅に形成されている。図3(C)に示す本体10Dは、長手方向の中央部にくびれが形成されている。くびれよりも先端側の領域は、図3(B)の形状と同様の形状に形成されている。これに対し、くびれよりも手元側は、一定の幅をなす部分とくびれ側に向かって幅が徐々に狭くなる部分とで構成されている。図3(D)に示す本体10Eは、細長い台形をなしている。この本体10Eは、長手方向の手元側から先端側に向かうに従い、幅が徐々に広くなるように形成されている。
また、図2に示した本体10Aの横断面は、アルファベットの「V」をなしているが、横断面の形状は、図4(A)から図4(C)に示す形状に構成してもよい。図4(A)に示す本体10Fは、横断面の形状が、円弧、略円弧又はアルファベットの「U」等のように湾曲した形状をなしている。具体的に、本体10Fの幅方向の中央は円弧状又は略円弧状に湾曲しており、両側が、曲線又は直線で構成されている。幅方向の中央の領域は、中央から両側部に向かって斜め上方に曲線状に延びている。中央部よりも幅方向の外側の領域は、斜め上側に向かって曲線状又は直線状に延びている。図4(B)に示す本体10Gは、底面部10aと側面部10bとにより構成されている。底面部10aは平坦に形成され、側面部10bは底面部10aの両側部で上側に向かって所定の高さだけ延びている。側面部10bは、本体10Gの長手方向の全域で同じ高さに形成したり、部分的に高い領域や引く領域を形成したりしてもよい。図4(C)に示す本体10Hは、平坦な板状をなしている。本体10は、この図4(C)に示す本体10Hのように、単純な構造に形成しても構わない。
(止め部の様々な形態)
図1及び図2は、本体10に設けられた止め部12の1つの例を示しているが、止め部12の形態は、図1及び図2に示したものには限定されない。止め部12の形態は、図5に示すように、他の形態にすることもできる。なお、図5において、本体の符号は「10」を付して説明する。
図5(A)に示す止め部12Aは、本体10の先端側に近い部分の両側部に設けられている。止め部12Aは、本体10の側部から上側に延びる壁部15と、壁部15の上端から本体10の中心に向けて延びる押さえ部16とで構成されている。押さえ部16と本体10との間には隙間が形成されている。こうした止め部12Aは、排泄物受け部材20の両側部を本体10と押さえ部16との間に通し、止め部12Aと本体10とで排泄物受け部材20挟み込むことによって、排泄物受け部材20を本体10に止めておくことができる。
図5(B)に示す止め部12Bは、本体10の先端側に近い部分の両側部に設けられている。止め部12Bは、外形が半円状をなしており、本体10の両側部から外側に突出している。ただし、図5(B)に示す止め部12Bは、外形が半円状をなしているが、三角形や四角形等の多角形状に形成してもよい。この止め部12Bは、排泄物受け部材20が本体10の上に置かれた後に、図5(B)の矢印に示すように、本体10の中心側に折り込まれる。折り込まれた止め部12Bは、この止め部12と本体10とで排泄物受け部材20の両側部を挟み込むことによって、排泄物受け部材20を本体10の上に止めておくことができる。
図5(C)に示す止め部12Cは、本体10の先端に設けられている。止め部12Cは、壁部17、側壁部18及び押さえ部19により構成されている。壁部17は、本体10の先端で上側に向けて延びており、側壁部18は、本体10の両側部で上側に延びている。押さえ部19は、壁部17及び側壁部18の上端に接続され、本体10の先端側から手元側に向かって延びている。この押さえ部19と本体10との間には、隙間が形成されている。この止め部12Cは、側壁部18の間で、本体10と押さえ部19とで排泄物受け部材20の先端の部分を挟み込むようにして止めておくことができる。
図5(D)に示す止め部12Dは、本体10の側縁に切り欠き形成して設けられている。止め部12Dは、本体10の先端から手元側に一定の長さだけ離れた位置で、中心側に向けてV字やU字の切り欠きにより構成されている。この止め部12は、排泄物受け部材20の側縁を部分的に差し込むことによって、本体10に排泄物受け部材20を取り付ける。なお、図5(D)に示した止め部12Dは、本体10の各側縁に1箇所ずつ設けているが、各側縁に複数設けてもよい。止め部12Dを各側縁に複数設けた場合、本体10の長手方向の複数の位置で排泄物受け部材20を差し込むことができるので、本体10に排泄物受け部材20を安定して取り付けることができる。
[本体の変形例]
図6(A)から図6(D)は、図3(B)に示した本体10Cに種々の止め部53,54,55,56を設けた例を示している。図6(A)から図6(D)に示した本体10Cは、全体の形状がスコップに類似する形状になっている。これらの本体10Cは、先端側の第1胴部51と手元側の第2胴部52とにより構成されている。第1胴部51は楕円又は略楕円に形成され、手元側の第1胴部51は帯状に形成されている。第1胴部51は、排泄物受け部材20の受け部22が載せられる部位である。本体10Cの第1胴部51には、止め部53,54,55,56がそれぞれ設けられている。第2胴部52は、帯状をなし、第1胴部51から手元側に向かって延びている。本体10Cは、第1胴部51が楕円又は略楕円に形成され、且つ幅が手元側の第1胴部51の幅よりも広く形成されているので、受け部22を安定して載せておくことができる。
図6(A)に示した本体10Cが備える止め部53は、円弧状をなしており、本体10Cの先端から手元側に折り返されて形成されている。この止め部53と第1胴部51との間には隙間が形成されている。この本体10Cでは、排泄物受け部材20の先端が止め部53と第1胴部51との間に形成された隙間に挿入される。排泄物受け部材20の先端が隙間に挿入されることにより、排泄物受け部材20の本体10Cに対して位置決めされる。
図6(B)に示した本体10Cが備える止め部54は、第1胴部51の前部側の両側縁部に設けられている。この止め部54の構成は、図5(A)に示した本体10に設けられた止め部12Aと同様である。すなわち、止め部54は、第1胴部51の側縁から上側に向かって延びる壁部54aと壁部54aの上端から第1胴部51の内側に向かって延びる押さえ部54bとで構成されている。押さえ部54bと第1胴部51との間には隙間が形成されている。こうした止め部54は、排泄物受け部材20の両側部を第1胴部51と押さえ部54bとで排泄物受け部材20挟み込むことによって、排泄物受け部材20を本体10Cに止めておくことができる。この図に示す例では、止め部54を各側縁に1つずつ設けた場合を示しているが、止め部54は各側縁に複数設けることもできる。
図6(C)に示す止め部55は、本体10Cの第1胴部51の手元側に近い部分の両側縁に設けられている。止め部55は、外形が半円状をなしており、本体10Cの両側縁から外側に突出している。ただし、この図に示す止め部55Bは外形が半円状をなしているが、三角形や四角形等の多角形状に形成してもよい。この止め部55は、排泄物受け部材20が本体10Cの上に置かれた後に、図の矢印に示すように、本体10Cの内側に折り込まれる。折り込まれた止め部55は、この止め部55と本体10Cとで排泄物受け部材20の両側縁を挟み込むことによって、排泄物受け部材20を本体10の上に止めておくことができる。この図に示す例では、止め部55が各側縁にそれぞれ1つずつ設けられているが、止め部55は各側縁に複数設けることもできる。
図6(D)に示す止め部56は、本体10Cの側縁に切り欠きを形成して設けられている。図6(D)に示した例では、止め部56は第1胴部51の両側縁の2箇所にそれぞれ設けられている。各止め部56は、第1胴部51の先端に近い部分と第2胴部52に近い部分にそれぞれ設けられている。これらの止め部56は、第1胴部51の側縁から中心側に向けてV字やU字に切り欠いた切り欠きにより構成されている。この止め部56は、排泄物受け部材20の側縁を部分的に差し込むことによって、本体10Cに排泄物受け部材20を取り付ける。なお、図6(D)に示した止め部56は、本体10Cの各側縁に2箇所ずつ設けているが、各側縁に1箇所だけ設けてもよい。止め部56を各側縁に複数設けた場合、本体10Cに排泄物受け部材20を安定して取り付けることができる。
[排泄物受け部材]
排泄物受け部材20は、図7(A)及び図7(B)に示すように、例えば、吸収シート20aとバックシート20bの2層構造をなしている。また、吸収シート20aの両側には、側面シート20cが設けられている。吸収シート20aは、水溶性の吸水性材料によって細長い長方形に形成されている。水溶性の吸水性材料としては、例えば、水溶性不織布を挙げることができるが、他の材料で構成してもよい。バックシート20bは、防水性を有する材料によって細長い長方形に形成されている。バックシート20bの幅は、吸収シート20aの幅よりもやや広く形成されている。バックシート20bは、厚さが薄いシートである。側面シート20cもバックシート20bと同様に防水性を有する材料で形成されている。側面シート20cは、バックシート20bが吸収シート20aの側縁から張り出した部分に取り付けられており、バックシート20bと一体化されている。吸収シート20aとバックシート20bとは、剥離可能に貼り合わされており、図7(B)に示すように、バックシート20b及び側面シート20cから剥離させることができるように構成されている。こうした構成の排泄物受け部材20は、ペットPの排泄物Xが軟便である場合に、吸収シート20aが排泄物Xを吸収し、排泄物Xが排泄物受け部材20からこぼれ落ちることを抑制することができる。バックシート20bは、吸収シート20aが吸収しきれなかった排泄物Xが吸収シート20aの裏側まで浸透したときに、排泄物Xが本体10に付着することを防止する。排泄物Xの本体10への付着が防止されるので、本体10を複数回にわたり繰り返し使用することができる。また、側面シート20cは、吸収シート20aの両側から排泄物Xがこぼれ出すことを防止する。
排泄物受け部材20は、図8(A)から図8(C)に示すような形態にすることもできる。図8(A)に示す例の排泄物受け部材20Aは、吸収シート20dとバックシート20bの2層構造をなしている。この図には、排泄物受け部材20Aの吸収シート20dとバックシート20bが同じ幅に形成されている構成を例に示しているが、バックシート20bの幅を吸収シート20dの幅よりも広くしてもよい。吸収シート20dの幅方向の両端には、上側に突出した漏れ防止壁20eが形成されている。この漏れ防止壁20eは、ペットPがなした排泄物Xが吸収シート20dの側部から外部にこぼれ出すことを防止している。図8(B)に示す例の排泄物受け部材20Bは、吸収シート20fとバックシート20bの2層構造をなしている。この排泄物受け部材20Bは、吸収シート20fの幅方向の両側に漏れ防止壁20eは形成されておらず、表面が平坦に形成されている。図8(C)に示す例の排泄物受け部材20Cは、バックシート20bがなく吸収シート20gだけで構成されている。この排泄物受け部材20Cでは、排泄物Xが吸収シート20fの裏側まで浸透した場合に、本体10に排泄物Xが付着することがある。そのため、この排泄物受け部材20Cは、本体10を使い捨てとした場合や、洗浄して利用する場合に用いられる。
以上に説明した排泄物受け部材20が、例えば、図2に示した本体10に取り付けられる場合、次のように挿入部25が形成されて用いられる。上述したように、排泄物受け部材20は、図9(A)に示すように、細長い長方形の部材により構成されている。排泄物受け部材20の先端側は、図9(B)に示すように、両側縁と中心とを結ぶ折り込み線21で折り込まれ、先細り形状に形成される。この先細り状の部位は挿入部25である。排泄物受け部材20は、ペットPの排泄物Xを受ける受け部22と、受け部22よりも手元側に位置する折り返し部23とにより構成されている。受け部22と折り返し部23との境界部分には、図に点線で示した折り線24が形成されている。折り返し部23は、この折り線24の位置で受け部22側に折り返し可能に構成されている。この排泄物受け部材20の少なくとも受け部22の幅は、本体10の胴部11の幅よりも広く形成されている(図1参照)。この排泄物受け部材20の幅方向の中心にも、折り曲げ線26が形成されている。この折り曲げ線26は、本体10の折り曲げ形状に一致させることができるように、排泄物受け部材20を折り曲げるための部位である。
受け部22は、ペットPの排泄物Xを直に受けるための部分である。一方、折り返し部23は、排泄物受け部材20において、受け部22よりも手元側の領域をなす部分である。折り返し部23は、図の点線で示した折り線24で折り曲げられ、受け部22に重ねるように折り返される。こうした排泄物受け部材20では、ペットPの排泄物Xが受け部22に載せられた後に、折り返し部23は受け部22側に折り返され、排泄物Xが受け部22と折り返し部23とで挟み込で処理される。
挿入部25は、受け部22よりも先端側の領域である。この挿入部25は、先端側に向かうに従って幅が狭くなるように、先細り状をなしている。この挿入部25は、排泄物受け部材20を本体10の上に載せるときに、本体10の先端に設けられた止め部12の内側に挿入される部分である。この挿入部25が本体10の止め部12に挿入されることにより、排泄物受け部材20の本体10に対する位置ずれが防止され、排泄物受け部材20が本体10上に維持される。
以上に説明したペット排泄物用携帯処理具1の大きさは、ペットPの大きさに応じて長さと幅とが設定される。例えば、ペットPが小型犬や中型犬である場合、本体10の長さは、300mm以上、400mm以下の範囲に設定するとよい。本体10の長さが300mmよりも短いと、ペットPの排泄物Xを飼い主等が受けるとき、飼い主等は、しゃがみこんで排泄物Xを受けることが必要になる。一方、本体10の長さが400mmを超えると持ち運びが不便になる。また、本体10の幅は、80mm以上、150mm以下の範囲に設定するとよい。本体10の幅が80mmよりも狭いと、排泄物受け部材20を載せる面積が小さくなり、排泄物受け部材20を安定して本体10に載せておくことが困難になる。一方、本体10の幅が150mmを超えると、小型犬用のペット排泄物用携帯処理具1として使用することが困難になる。ただし、本体10の幅は、ペットPの大きさに応じた適切な寸法に形成すればよい。ペットPが大型犬の場合には、本体10の幅が150mmを超える寸法にしてもよい。
(使用方法及び作用)
本実施形態のペット排泄物用携帯処理具1は、次のようにして用いられる。すなわち、ペットPの飼い主等は、ペットPを散歩させるときにペット排泄物用携帯処理具1を携帯する。このペット排泄物用携帯処理具1は、コンパクト且つ軽量なので、携帯して持ち運ぶことが容易である。散歩中に、ペットPが排泄物Xを排泄するとき、飼い主等は、図10に示すように、ペット排泄物用携帯処理具1の手元側を持ち、先端側をペットPのお尻に向けて差し出す。その際、ペットPの排泄物Xが排泄物受け部材20の受け部22に落下するように、ペット排泄物用携帯処理具1の位置を適切に調整する。本体10は、所定の長さを有しているので、散歩中の飼い主等は、ペットPの排泄物Xをペット排泄物用携帯処理具1で受ける際に、しゃがみ込む必要がない。
ペットPが排泄物Xを排泄した場合、図11(A)に示すように、排泄物Xは、排泄物受け部材20の受け部22の上に載せられる。その際、本体10は中央の折り曲げ線13で折り曲げられているので、受け部22の上に排泄された排泄物Xがペット排泄物用携帯処理具1の側部からこぼれ落ちることを抑制することができる。この場合において、排泄物受け部材20は、少なくとも受け部22の幅が本体10の幅よりも広く形成することにより、ペットPの排泄物Xを受けやすくすることができる。また、排泄物受け部材20は、水溶性の吸水性材料を用いているので、ペットPの排泄物Xが軟便の場合でも、排泄物受け部材20が軟便を吸収する。そのため、排泄物Xをこぼすことを抑制することができる。
排泄物Xが受け部22の上に載せられた後、排泄物受け部材20の折り返し部23を受け部22側に折り返し、排泄物Xを受け部22と折り返し部23とで挟み込む。また、挿入部25を受け部22側におり折り返す。こうした作用により、排泄物Xは、受け部22、折り返し部23及び挿入部25によって包み込まれる(図11(B)を参照。)。こうして排泄物受け部材20で包み込まれたペットPの排泄物Xは、別途に用意しておいた袋等に入れておく。
袋の中に入れておかれたペットPの排泄物Xは、自治体が定めたルールに基づいて、排泄物Xを包み込んだ排泄物受け部材20をトイレにそのまま流して処理したり、一般廃棄物として処理したりすることができる。その際、排泄物受け部材20は吸収シート20aと、バックシート20b及び側面シート20cとに分離される。吸収シート20aは、トイレに流して処理したり、一般廃棄物として処理したりされる。一方、バックシート20b及び側面シート20cはビニールゴミとして処理される。
[排泄物受け部材の変形例]
図12及び図13は、図7に示した排泄物受け部材20の変形例を示している。この排泄物受け部材30は、図7に示した排泄物受け部材20と同様に、受け部32と折り返し部33とを有している。また、受け部32の先端側には、折り込み線31で折り返されてなる挿入部35が設けられている。受け部32と折り返し部33との境界部分には、折り線34が設けられている。さらに、この排泄物受け部材30は、図12及び図13に示すように、被せ部40を備えている。図12及び図13に示す被せ部40は蛇腹状をなしているが、被せ部40は、受け部32に被せることができれば、蛇腹状であることには限定されない。例えば、被せ部40は平面状に形成してもよい。
受け部32の幅は、折り返し部33の幅よりも広く形成されている。そのため、この排泄物受け部材30は、ペットPの排泄物Xを受けやすい構造となっている。被せ部40は、排泄物受け部材30の側方に張り出すようにして、受け部32の一方の側縁につながれている。被せ部40は、水溶性の吸水性材料で形成されている。図12及び図13に示した例では、折り線41は長手方向に延びるようにして形成されている。具体的に。被せ部40は、長手方向の寸法が90mm以上、130mm以下、幅の寸法が約300mmの長方形の部材が用いられている。この長方形の部材の短軸方向に延び、且つ長軸方向に平行をなす複数の折り線41で折り込むことにより蛇腹状に形成されている。被せ部40は、蛇腹状に形成されたとき、幅方向の寸法が110mm以上、130mm以下に形成される。
この排泄物受け部材30を用いてペットPの排泄物Xを処理する場合、まず、図13に示すように、排泄物Xが排泄された受け部32に向けて被せ部40を折り込む。被せ部40を受け部32側に折り込むことにより、受け部32の上に置かれた排泄物Xは、受け部32と被せ部40とにより挟み込まれる。その際、被せ部40は、複数の折り線41で折り込まれて蛇腹状をなしているので、排泄物Xを受け部32と被せ部40で挟み込む際に、被せ部40を引き延ばして受け部32に被せることができるため、排泄物Xを容易に挟み込むことができる。
次いで、図13の矢印に示すように、折り返し部33を受け部32側に折り込むと共に、挿入部35を受け部32側に折り込む。折り返し部33及び挿入部35を受け部32側に折り込むことにより、排泄物Xは、受け部32、被せ部40、折り返し部33及び挿入部35によって包み込まれる。その結果、排泄物Xが排泄物受け部材30の外部に漏れ出すことを効果的に抑制することができる。このようにして処理された排泄物Xは、トイレにそのまま流して処理したり、一般廃棄物として処理したりすることができる。
以上に説明したペット排泄物用携帯処理具1によれば、ペットPの排泄物Xを簡単に処理することができる。また、軽量で且つ適度な大きさなので、持ち運びに便利である。散歩中にペットPの排泄物Xを処理するとき、ペット排泄物用携帯処理具1を用いルことにより、飼い主は手を汚さないで排泄物Xを排泄物受け部材20で包み込んで処理することができる。家庭で排泄物Xを処理する場合においても、自治体が定めたルールに基づいて、排泄物Xを排泄物受け部材20で包み込んだままトイレに流して処理したり、一般廃棄物として処理したりすることができる。
1 ペット排泄物用携帯処理具
10,10A〜10H 本体
11 胴部
12,12A〜12D 止め部
13 折り曲げ線
15 壁部
16 押さえ部
17 壁部
18 側壁部
19 押さえ部
20,20A〜20C 排泄物受け部材
20a,20d,20f,20g 吸収シート
20b バックシート
20c 側面シート
20e 漏れ防止壁
21,31 折り込み線
22,32 受け部
23,33 折り返し部
24,34 折り線
25,35 挿入部
26 折り曲げ線
40 被せ部
51 第1胴部
52 第2胴部
53,54,55,56 止め部
54a 壁部
54b 押さえ部
P ペット
X 排泄物

Claims (4)

  1. 所定の幅に形成されると共に、先端から手元までが所定の長さに形成された本体と、前記本体上に、該本体に対して取り外し可能に置かれる排泄物受け部材と、を備え、
    前記本体は、その長手方向における先端側に設けられた前記排泄物受け部材が載せられる部分と、前記長手方向における手前側に設けられた手でつかむ部分とが、厚紙又は樹脂からなる1枚の部材で構成され、
    前記本体には、前記排泄物受け部材を前記本体に止めておく止め部が設けられ、
    前記止め部は、前記本体の側部若しくは前部から内側に向けて延び、前記本体との間に前記排泄物受け部材が通される隙間を空けて設けられた押さえ部が設けられるか、又は、前記排泄物受け部材が差し込まれる切り欠きが前記本体に形成されて構成され、
    前記排泄物受け部材は、水溶性の吸水性材料で形成された吸収シートを有している、
    ことを特徴とするペット排泄物用携帯処理具。
  2. 前記排泄物受け部材は、水溶性の吸水性材料で形成された前記吸収シートと、防水性のバックシートとの積層構造である、請求項1に記載のペット排泄物用携帯処理具。
  3. 前記排泄物受け部材は、前記本体の前記先端側に設けられた、排泄物を受ける受け部と、前記受け部よりも前記本体の手元側に位置し、前記受け部側に折り返し可能な折り返し部と、を有する、請求項1又は2に記載のペット排泄物用携帯処理具。
  4. 前記受け部には、該受け部に被せるための被せ部が接続されており、該被せ部は、水溶性の吸水性材料で形成されている、請求項3項に記載のペット排泄物用携帯処理具。
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