JP3144262B2 - エアバッグ装置 - Google Patents
エアバッグ装置Info
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- JP3144262B2 JP3144262B2 JP07014595A JP7014595A JP3144262B2 JP 3144262 B2 JP3144262 B2 JP 3144262B2 JP 07014595 A JP07014595 A JP 07014595A JP 7014595 A JP7014595 A JP 7014595A JP 3144262 B2 JP3144262 B2 JP 3144262B2
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- Japan
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- airbag
- retainer
- bag holder
- locking
- opening
- Prior art date
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/02—Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
- B60R21/16—Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
- B60R21/20—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
- B60R21/217—Inflation fluid source retainers, e.g. reaction canisters; Connection of bags, covers, diffusers or inflation fluid sources therewith or together
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Air Bags (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に装着されるエア
バッグ装置に関し、特に、エアバッグをバッグホルダに
取り付けるためのリテーナの改良に関する。
バッグ装置に関し、特に、エアバッグをバッグホルダに
取り付けるためのリテーナの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エアバッグ装置は、折り畳まれた
エアバッグと、エアバッグに膨張用のガスを供給するイ
ンフレーターと、エアバッグ及びインフレーターを保持
するバッグホルダと、を備えて構成され、エアバッグと
インフレーターとのバッグホルダに対する保持構造は、
エアバッグの開口部周縁に配置される円環状のリテーナ
を利用して行なっていた。
エアバッグと、エアバッグに膨張用のガスを供給するイ
ンフレーターと、エアバッグ及びインフレーターを保持
するバッグホルダと、を備えて構成され、エアバッグと
インフレーターとのバッグホルダに対する保持構造は、
エアバッグの開口部周縁に配置される円環状のリテーナ
を利用して行なっていた。
【0003】具体的に述べると、リテーナの下面に、固
着手段としての下方へ突出する複数のボルトが固着さ
れ、これらのボルトを、エアバッグの開口部周縁・イン
フレーターのフランジ部・バッグホルダの各取付孔に貫
通させるとともに、ナットで締め付ける構造であった。
着手段としての下方へ突出する複数のボルトが固着さ
れ、これらのボルトを、エアバッグの開口部周縁・イン
フレーターのフランジ部・バッグホルダの各取付孔に貫
通させるとともに、ナットで締め付ける構造であった。
【0004】そして、リテーナのボルト等の固着手段を
低減させて、エアバッグ装置の組付工数・組付コストを
低減させるために、実開平3−76750号公報に記載
されている構造が提案された。
低減させて、エアバッグ装置の組付工数・組付コストを
低減させるために、実開平3−76750号公報に記載
されている構造が提案された。
【0005】すなわち、リテーナの所定数の固着手段の
代わりに、リテーナにバッグホルダ側に突出する係止突
起を設け、これらの係止突起を、エアバッグの開口部周
縁とバッグホルダとに設けた係止孔に貫通させる構造で
ある。
代わりに、リテーナにバッグホルダ側に突出する係止突
起を設け、これらの係止突起を、エアバッグの開口部周
縁とバッグホルダとに設けた係止孔に貫通させる構造で
ある。
【0006】上記構造では、リテーナに設けた係止突起
が、エアバッグの係止孔を係止してエアバッグ膨張時に
生ずるエアバッグ開口部を中心とする半径方向外方に作
用する引張力に対抗できるため、固着手段としての機能
を、主として、インフレーター・バッグホルダ・リテー
ナ・及びエアバッグを一体的に組み付けるだけの機能と
することができ、リテーナの固着手段の数を少なくでき
るからである。
が、エアバッグの係止孔を係止してエアバッグ膨張時に
生ずるエアバッグ開口部を中心とする半径方向外方に作
用する引張力に対抗できるため、固着手段としての機能
を、主として、インフレーター・バッグホルダ・リテー
ナ・及びエアバッグを一体的に組み付けるだけの機能と
することができ、リテーナの固着手段の数を少なくでき
るからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、リテーナにエ
アバッグ係止用の係止突起を設ける場合、従来、リテー
ナが板金製であることから、絞り加工により、有底の筒
状の係止突起を設けていた(実開平3−76750号公
報の図1・6参照)。この絞り加工では、リテーナに係
止突起を設ける加工エネルギーが大きくなり、大型のプ
レス機が必要になって、リテーナの加工コストを上昇さ
せるとともに、係止突起周囲での平面度を含めた所定の
寸法形状が得難く、製造コストの低減に改善の余地があ
った。すなわち、係止突起周縁が波打てば、リテーナの
固着手段としてのボルトの締結力に影響し、また、係止
突起周囲の寸法形状が狂えば、固着手段としてのボルト
の位置ずれを生じさせてしまうことから、望ましくな
く、精度管理を厳格にして加工する必要が生ずるからで
ある。
アバッグ係止用の係止突起を設ける場合、従来、リテー
ナが板金製であることから、絞り加工により、有底の筒
状の係止突起を設けていた(実開平3−76750号公
報の図1・6参照)。この絞り加工では、リテーナに係
止突起を設ける加工エネルギーが大きくなり、大型のプ
レス機が必要になって、リテーナの加工コストを上昇さ
せるとともに、係止突起周囲での平面度を含めた所定の
寸法形状が得難く、製造コストの低減に改善の余地があ
った。すなわち、係止突起周縁が波打てば、リテーナの
固着手段としてのボルトの締結力に影響し、また、係止
突起周囲の寸法形状が狂えば、固着手段としてのボルト
の位置ずれを生じさせてしまうことから、望ましくな
く、精度管理を厳格にして加工する必要が生ずるからで
ある。
【0008】この対処のために、係止突起を、平板状と
して、リテーナの本体から切り起こすようにプレス加工
して形成すれば、加工エネルギーが少なく、上記課題を
解決することができる。
して、リテーナの本体から切り起こすようにプレス加工
して形成すれば、加工エネルギーが少なく、上記課題を
解決することができる。
【0009】しかしながら、係止突起を平板状とすれ
ば、エアバッグの膨張時、係止突起のエッジ(プレス加
工時に剪断された面の角部)がエアバッグの係止孔内周
面に強く圧接されることとなって、エアバッグの係止孔
内周面に亀裂を設けてしまうことから、好ましくない。
ば、エアバッグの膨張時、係止突起のエッジ(プレス加
工時に剪断された面の角部)がエアバッグの係止孔内周
面に強く圧接されることとなって、エアバッグの係止孔
内周面に亀裂を設けてしまうことから、好ましくない。
【0010】本発明は、上記課題を解決するもので、リ
テーナに加工エネルギーの少ないプレス加工によるエア
バッグ係止用の係止突起を設けても、エアバッグの膨張
時にエアバッグに支障を与えることを防止でき、また、
リテーナの加工エネルギーを抑えることによる製造コス
トの低減を図ることができるエアバッグ装置を提供する
ことを目的とする。
テーナに加工エネルギーの少ないプレス加工によるエア
バッグ係止用の係止突起を設けても、エアバッグの膨張
時にエアバッグに支障を与えることを防止でき、また、
リテーナの加工エネルギーを抑えることによる製造コス
トの低減を図ることができるエアバッグ装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエアバッグ
装置は、バッグホルダの上方に板金製のリテーナが配設
され、前記バッグホルダと前記リテーナとの間にエアバ
ッグの開口部周縁の全周が配設され、前記リテーナから
前記エアバッグの開口部周縁及び前記バッグホルダを貫
通する固着手段により、前記エアバッグの開口部周縁が
前記リテーナとバッグホルダとの間に挟持されて、前記
バッグホルダ・リテーナ・及びエアバッグが一体的に組
み付けられるとともに、前記エアバッグの開口部周縁の
複数箇所に、上下に貫通する係止孔が形成され、前記リ
テーナに、前記エアバッグの係止孔を貫通して前記バッ
グホルダに設けられた係止孔に挿入される係止突起が形
成されているエアバッグ装置において、前記各係止突起
が、前記エアバッグの開口部の中心側に周壁を配置させ
た半割り円筒状として、前記リテーナの本体から切り起
こされて形成されていることを特徴とする。
装置は、バッグホルダの上方に板金製のリテーナが配設
され、前記バッグホルダと前記リテーナとの間にエアバ
ッグの開口部周縁の全周が配設され、前記リテーナから
前記エアバッグの開口部周縁及び前記バッグホルダを貫
通する固着手段により、前記エアバッグの開口部周縁が
前記リテーナとバッグホルダとの間に挟持されて、前記
バッグホルダ・リテーナ・及びエアバッグが一体的に組
み付けられるとともに、前記エアバッグの開口部周縁の
複数箇所に、上下に貫通する係止孔が形成され、前記リ
テーナに、前記エアバッグの係止孔を貫通して前記バッ
グホルダに設けられた係止孔に挿入される係止突起が形
成されているエアバッグ装置において、前記各係止突起
が、前記エアバッグの開口部の中心側に周壁を配置させ
た半割り円筒状として、前記リテーナの本体から切り起
こされて形成されていることを特徴とする。
【0012】前記各係止突起は、前記リテーナ本体側の
元部の内側面を、前記各係止突起の突出方向に沿う断面
で、弧面とすることが望ましい。
元部の内側面を、前記各係止突起の突出方向に沿う断面
で、弧面とすることが望ましい。
【0013】
【発明の作用・効果】本発明に係るエアバッグ装置で
は、各係止突起が、絞り加工で無く、リテーナの本体か
ら切り起こされて形成されているものであり、リテーナ
の本体から加工エネルギーの小さいプレス加工により簡
単に形成できることから、リテーナの製造コストを低減
することができ、また、各係止突起周囲の寸法形状に影
響を与えることを防止することができる。
は、各係止突起が、絞り加工で無く、リテーナの本体か
ら切り起こされて形成されているものであり、リテーナ
の本体から加工エネルギーの小さいプレス加工により簡
単に形成できることから、リテーナの製造コストを低減
することができ、また、各係止突起周囲の寸法形状に影
響を与えることを防止することができる。
【0014】そして、各係止突起は、エアバッグの開口
部の中心側に周壁を配置させた半割り円筒状としている
ため、エアバッグの膨張時、エアバッグの係止孔内周面
には、係止突起における半円弧状の周壁外周面が当接す
ることとなって、係止突起のエッジが強くエアバッグ係
止孔内周面に当接することを防止でき、エアバッグの係
止孔内周面に亀裂を発生させることを防止することがで
きる。
部の中心側に周壁を配置させた半割り円筒状としている
ため、エアバッグの膨張時、エアバッグの係止孔内周面
には、係止突起における半円弧状の周壁外周面が当接す
ることとなって、係止突起のエッジが強くエアバッグ係
止孔内周面に当接することを防止でき、エアバッグの係
止孔内周面に亀裂を発生させることを防止することがで
きる。
【0015】したがって、本発明に係るエアバッグ装置
では、リテーナに加工エネルギーの少ないプレス加工に
よる係止突起を設けても、エアバッグの膨張時にエアバ
ッグに支障を与えることを防止でき、そして、リテーナ
の加工エネルギーを抑えることによる製造コストの低減
を図ることができる。
では、リテーナに加工エネルギーの少ないプレス加工に
よる係止突起を設けても、エアバッグの膨張時にエアバ
ッグに支障を与えることを防止でき、そして、リテーナ
の加工エネルギーを抑えることによる製造コストの低減
を図ることができる。
【0016】また、各係止突起におけるリテーナ本体側
の元部の内側面を、各係止突起の突出方向に沿う断面
で、弧面とする場合には、エアバッグの係止孔内周面の
上端が弧面の上部に当たって、係止孔内周面の上端より
下方側の部位と係止突起の周壁外周面との間に隙間を生
じさせることができ、係止孔内周面の上端より下方側の
部位を係止突起のエッジに当接させ難くすることができ
るため、一層、エアバッグ膨張時に、エアバッグの係止
孔内周面に亀裂を発生させることを防止することができ
る。
の元部の内側面を、各係止突起の突出方向に沿う断面
で、弧面とする場合には、エアバッグの係止孔内周面の
上端が弧面の上部に当たって、係止孔内周面の上端より
下方側の部位と係止突起の周壁外周面との間に隙間を生
じさせることができ、係止孔内周面の上端より下方側の
部位を係止突起のエッジに当接させ難くすることができ
るため、一層、エアバッグ膨張時に、エアバッグの係止
孔内周面に亀裂を発生させることを防止することができ
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【0018】実施例のエアバッグ装置Mは、ステアリン
グホイールに装着されるもので、図1・2に示すよう
に、エアバッグ1、インフレーター2、バッグホルダ
3、リテーナ6、及び、パッド11を備えて構成されて
いる。
グホイールに装着されるもので、図1・2に示すよう
に、エアバッグ1、インフレーター2、バッグホルダ
3、リテーナ6、及び、パッド11を備えて構成されて
いる。
【0019】インフレーター2は、上部にガス吐出口2
bを備えた円柱状の本体2aと、本体2aの外周面で略
四角環状に突出するフランジ部2cと、を備えて構成さ
れ、フランジ部2cの四隅には、上下に貫通する取付孔
2dが形成されている。
bを備えた円柱状の本体2aと、本体2aの外周面で略
四角環状に突出するフランジ部2cと、を備えて構成さ
れ、フランジ部2cの四隅には、上下に貫通する取付孔
2dが形成されている。
【0020】バッグホルダ3は、長方形の板状の底壁4
と、底壁4の周縁から上下方向に延びる側壁5と、を備
えて構成されている。底壁4の中央には、インフレータ
ー2の本体2aを下方から挿入させるための円形に開口
した開口部4aが形成され、開口部4aの周縁には、イ
ンフレーター2のフランジ部2cの取付孔2dに対応し
て、取付孔4bが形成されている。また、底壁4の各取
付孔4b間に位置する部位には、上下に貫通する二つず
つの係止孔4cが形成されている。
と、底壁4の周縁から上下方向に延びる側壁5と、を備
えて構成されている。底壁4の中央には、インフレータ
ー2の本体2aを下方から挿入させるための円形に開口
した開口部4aが形成され、開口部4aの周縁には、イ
ンフレーター2のフランジ部2cの取付孔2dに対応し
て、取付孔4bが形成されている。また、底壁4の各取
付孔4b間に位置する部位には、上下に貫通する二つず
つの係止孔4cが形成されている。
【0021】また、各側壁5には、一方側から組付可能
な複数のブラインドリベツト12やボルト等を利用し
て、折り畳まれたエアバッグ1の周囲を覆うパッド11
が連結されている。
な複数のブラインドリベツト12やボルト等を利用し
て、折り畳まれたエアバッグ1の周囲を覆うパッド11
が連結されている。
【0022】さらに、バッグホルダ3の所定位置には、
エアバッグ装置Mをステアリングホイールの所定位置に
取り付けるための図示しないナットやボルト等が配設さ
れている。
エアバッグ装置Mをステアリングホイールの所定位置に
取り付けるための図示しないナットやボルト等が配設さ
れている。
【0023】パッド11は、エアバッグ1が膨らんだ際
にエアバッグ1により破断される合成樹脂製の被覆層1
1aと、下部周縁でバッグホルダ3の側壁5に接続され
るインサート11bと、から構成されている。なお、1
1cは、インサート11bに連結されてパッド11の上
壁に埋設される可撓性を有するネツトである。
にエアバッグ1により破断される合成樹脂製の被覆層1
1aと、下部周縁でバッグホルダ3の側壁5に接続され
るインサート11bと、から構成されている。なお、1
1cは、インサート11bに連結されてパッド11の上
壁に埋設される可撓性を有するネツトである。
【0024】エアバッグ1は、ポリエステルやポリアミ
ド等の織布から形成され、インフレーター2のガス吐出
口2bからガスが供給されると略球状に膨らむ形状と
し、通常時には、パッド11内に折り畳まれて収納され
ている。このエアバッグ1には、下部中央に、インフレ
ーター2の本体2aを挿入させるための円形状の開口部
1aが形成され、開口部1a周縁には、バッグホルダ3
の取付孔4bと係止孔4cとに対応して、取付孔1bと
係止孔1cとがそれぞれ形成されている。
ド等の織布から形成され、インフレーター2のガス吐出
口2bからガスが供給されると略球状に膨らむ形状と
し、通常時には、パッド11内に折り畳まれて収納され
ている。このエアバッグ1には、下部中央に、インフレ
ーター2の本体2aを挿入させるための円形状の開口部
1aが形成され、開口部1a周縁には、バッグホルダ3
の取付孔4bと係止孔4cとに対応して、取付孔1bと
係止孔1cとがそれぞれ形成されている。
【0025】リテーナ6は、板金製として、中央にイン
フレーター2の本体2aを挿入させるための開口部7a
を備えた略四角環状の本体7と、エアバッグ1の各取付
孔1bに対応した位置の本体7の四隅に溶着されて下方
へ延びるボルト8と、エアバッグ1の各係止孔1cに対
応した位置に配置されて下方へ延びる係止突起9と、を
備えて構成されている。
フレーター2の本体2aを挿入させるための開口部7a
を備えた略四角環状の本体7と、エアバッグ1の各取付
孔1bに対応した位置の本体7の四隅に溶着されて下方
へ延びるボルト8と、エアバッグ1の各係止孔1cに対
応した位置に配置されて下方へ延びる係止突起9と、を
備えて構成されている。
【0026】各ボルト8は、ナット10とともに、イン
フレーター2・バッグホルダ3・リテーナ6・及びエア
バッグ1を一体化する固着手段を構成するものである。
フレーター2・バッグホルダ3・リテーナ6・及びエア
バッグ1を一体化する固着手段を構成するものである。
【0027】各係止突起9は、図1〜4に示すように、
エアバッグ1の開口部1aの中心側、すなわち、本体7
の開口部7aの中心側に、周壁9aを配置させた半割り
円筒状として、プレス加工により、本体7から切り起こ
されて形成されている。
エアバッグ1の開口部1aの中心側、すなわち、本体7
の開口部7aの中心側に、周壁9aを配置させた半割り
円筒状として、プレス加工により、本体7から切り起こ
されて形成されている。
【0028】そのため、実施例のリテーナ6では、各係
止突起9が、絞り加工で無く、リテーナ6の本体7から
切り起こされて形成されているものであり、リテーナ6
の本体7から加工エネルギーの小さいプレス加工により
簡単に形成できることから、リテーナ6の製造コストを
低減することができて、エアバッグ装置Mの製造コスト
低減に寄与でき、また、各係止突起6の周囲の寸法形状
に影響を与えることを防止することができる。
止突起9が、絞り加工で無く、リテーナ6の本体7から
切り起こされて形成されているものであり、リテーナ6
の本体7から加工エネルギーの小さいプレス加工により
簡単に形成できることから、リテーナ6の製造コストを
低減することができて、エアバッグ装置Mの製造コスト
低減に寄与でき、また、各係止突起6の周囲の寸法形状
に影響を与えることを防止することができる。
【0029】なお、各係止突起9は、エッジ9fが極力
エアバッグ係止孔1cの内周面に角度を付けて当たらな
いように、図5に示すように、周壁9aの中心点Oから
の角度αを180°以上とするように形成することが望
ましい。そして、実施例の場合、各係止突起9は、図3
に示すように、肉厚tを0.5mmとして外径Dを5φと
する半円筒形とし、本体7からの突出高さhを4.5mm
としている。一方、エアバッグ1やバッグホルダ底壁4
の係止孔1c・4cは、係止突起9を容易に挿入できる
ように、周壁9aの外径寸法より大きく、かつ、後述す
る弧面9cの上部の外径寸法(7φ)より若干小さな、
5.5φとしている。
エアバッグ係止孔1cの内周面に角度を付けて当たらな
いように、図5に示すように、周壁9aの中心点Oから
の角度αを180°以上とするように形成することが望
ましい。そして、実施例の場合、各係止突起9は、図3
に示すように、肉厚tを0.5mmとして外径Dを5φと
する半円筒形とし、本体7からの突出高さhを4.5mm
としている。一方、エアバッグ1やバッグホルダ底壁4
の係止孔1c・4cは、係止突起9を容易に挿入できる
ように、周壁9aの外径寸法より大きく、かつ、後述す
る弧面9cの上部の外径寸法(7φ)より若干小さな、
5.5φとしている。
【0030】また、各係止突起9は、図3・4に示すよ
うに、リテーナ本体7側の元部の内側面を、各係止突起
9の突出方向に沿う断面で、弧面9cとしている。な
お、実施例の場合、弧面9cは、1Rとしている。
うに、リテーナ本体7側の元部の内側面を、各係止突起
9の突出方向に沿う断面で、弧面9cとしている。な
お、実施例の場合、弧面9cは、1Rとしている。
【0031】このエアバッグ装置Mの組み付けについて
説明すると、開口部1aからリテーナ6を折り畳む前の
状態のエアバッグ1内へ入れて、エアバッグ1を所定形
状に折り畳む。その際、リテーナ6のボルト8と係止突
起9とをエアバッグ1の取付孔1bと係止孔1cとにそ
れぞれ挿入させておく。
説明すると、開口部1aからリテーナ6を折り畳む前の
状態のエアバッグ1内へ入れて、エアバッグ1を所定形
状に折り畳む。その際、リテーナ6のボルト8と係止突
起9とをエアバッグ1の取付孔1bと係止孔1cとにそ
れぞれ挿入させておく。
【0032】その後、エアバッグ1の下面の開口部1a
周縁にバッグホルダ3を配置させる。その際、リテーナ
6のボルト8と係止突起9とをバッグホルダ底壁4の取
付孔4bと係止孔4cとにそれぞれ挿入させておく。
周縁にバッグホルダ3を配置させる。その際、リテーナ
6のボルト8と係止突起9とをバッグホルダ底壁4の取
付孔4bと係止孔4cとにそれぞれ挿入させておく。
【0033】そして、バッグホルダ底壁4・エアバッグ
1・リテーナ本体7の開口部4a・1a・7aに下方か
らインフレーター2の本体2aを挿入させるとともに、
そのフランジ部2cの取付孔2d内にリテーナ6から延
びるボルト8を挿入させ、フランジ部2c下面側でボル
ト8にナット10を締め付ける。
1・リテーナ本体7の開口部4a・1a・7aに下方か
らインフレーター2の本体2aを挿入させるとともに、
そのフランジ部2cの取付孔2d内にリテーナ6から延
びるボルト8を挿入させ、フランジ部2c下面側でボル
ト8にナット10を締め付ける。
【0034】その後、パッド11のインサート11b下
部とバッグホルダ3の側壁5とをブラインドリベツト1
2を利用して連結すれば、エアバッグ装置Mを組み立て
ることができる。
部とバッグホルダ3の側壁5とをブラインドリベツト1
2を利用して連結すれば、エアバッグ装置Mを組み立て
ることができる。
【0035】その後、バッグホルダ3に設けられた図示
しないナット等を利用してエアバッグ装置Mを所定のス
テアリングホイールに装着すれば良い。
しないナット等を利用してエアバッグ装置Mを所定のス
テアリングホイールに装着すれば良い。
【0036】そして、所定時、インフレーター2のガス
吐出口2bからガスが噴出して、エアバッグ1がパッド
11の上壁を破断して大きく膨らむ際、エアバッグ1の
開口部1a周縁に半径方向外方である水平方向に引張力
が作用するが、実施例では、この引張力には、ボルト8
と各係止突起9とが対抗することとなる。
吐出口2bからガスが噴出して、エアバッグ1がパッド
11の上壁を破断して大きく膨らむ際、エアバッグ1の
開口部1a周縁に半径方向外方である水平方向に引張力
が作用するが、実施例では、この引張力には、ボルト8
と各係止突起9とが対抗することとなる。
【0037】この時、各係止突起9は、エアバッグ1の
開口部1aの中心側に周壁9aを配置させた半割り円筒
状としているため、エアバッグ1の係止孔1cの内周面
には、各係止突起9における半円弧状の周壁9aの外周
面9bが当接することとなって、係止突起9のエッジ9
fが強くエアバッグ1の係止孔1cの内周面に当接する
ことを防止でき、エアバッグ1の係止孔1aの内周面に
亀裂を発生させることを防止することができる。
開口部1aの中心側に周壁9aを配置させた半割り円筒
状としているため、エアバッグ1の係止孔1cの内周面
には、各係止突起9における半円弧状の周壁9aの外周
面9bが当接することとなって、係止突起9のエッジ9
fが強くエアバッグ1の係止孔1cの内周面に当接する
ことを防止でき、エアバッグ1の係止孔1aの内周面に
亀裂を発生させることを防止することができる。
【0038】そして、特に、実施例では、各係止突起9
におけるリテーナ本体7側の元部の内側面を、各係止突
起9の突出方向に沿う断面で、弧面9cとしているた
め、図4・5に示すように、組付時、エアバッグ1の係
止孔1cの内周面における上端1dが弧面9cの上部9
dに当たって、係止孔1cの内周面の上端1dより下方
側の部位1eと、各係止突起9の周壁9aの外周面9b
における弧面上部9dより下方の面9eと、の間に、隙
間hが形成されることとなる。
におけるリテーナ本体7側の元部の内側面を、各係止突
起9の突出方向に沿う断面で、弧面9cとしているた
め、図4・5に示すように、組付時、エアバッグ1の係
止孔1cの内周面における上端1dが弧面9cの上部9
dに当たって、係止孔1cの内周面の上端1dより下方
側の部位1eと、各係止突起9の周壁9aの外周面9b
における弧面上部9dより下方の面9eと、の間に、隙
間hが形成されることとなる。
【0039】そのため、エアバッグ1の膨張時に、エア
バッグ1の開口部1a周縁に半径方向外方である水平方
向に引張力が作用しても、ボルト8・ナット9の締結力
によって、隙間hが完全に消失せず、係止孔1cの内周
面における下方側部位1eが、各係止突起9の周壁9a
の外周面9bにおける弧面上部9dより下方の面9eに
当接し難くなって、その結果、係止孔1cの内周面にお
ける下方側部位1eをエッジ9fに当接させることも防
止できるため、一層、エアバッグ1の膨張時に、エアバ
ッグ1の係止孔1cの内周面に亀裂を発生させることを
防止することができる。
バッグ1の開口部1a周縁に半径方向外方である水平方
向に引張力が作用しても、ボルト8・ナット9の締結力
によって、隙間hが完全に消失せず、係止孔1cの内周
面における下方側部位1eが、各係止突起9の周壁9a
の外周面9bにおける弧面上部9dより下方の面9eに
当接し難くなって、その結果、係止孔1cの内周面にお
ける下方側部位1eをエッジ9fに当接させることも防
止できるため、一層、エアバッグ1の膨張時に、エアバ
ッグ1の係止孔1cの内周面に亀裂を発生させることを
防止することができる。
【0040】なお、実施例では、リテーナ6に設けた係
止突起9の数を八つとしたが、この係止突起9の数は、
エアバッグ1の膨らむ際の引張力に対応させて増減して
も良い。
止突起9の数を八つとしたが、この係止突起9の数は、
エアバッグ1の膨らむ際の引張力に対応させて増減して
も良い。
【0041】また、実施例では、リテーナ6に設けた固
着手段としてのボルト8の数を四つとしたものを示した
が、インフレーター2等の一体化を図ることができれ
ば、二つ若しくは三つにしても良い。さらに、ボルト8
・ナット10の他に、リベットを固着手段としても良
い。
着手段としてのボルト8の数を四つとしたものを示した
が、インフレーター2等の一体化を図ることができれ
ば、二つ若しくは三つにしても良い。さらに、ボルト8
・ナット10の他に、リベットを固着手段としても良
い。
【図1】本発明の一実施例を示すエアバッグ装置の部分
縦断面図であり、図2のI−I部位を示す。
縦断面図であり、図2のI−I部位を示す。
【図2】同実施例の部分平面図であり、図1のII−II部
位を示す。
位を示す。
【図3】同実施例のリテーナの係止突起を示すリテーナ
の底面側から見た斜視図である。
の底面側から見た斜視図である。
【図4】同実施例の拡大縦断面図である。
【図5】同実施例の拡大横断面図であり、図4のV−V
部位を示す。
部位を示す。
1…エアバッグ、 1a…開口部、 1c…係止孔、 2…インフレーター、 2c…フランジ部、 3…バッグホルダ、 4c…係止孔、 6…リテーナ、 7…本体、 8…(固着手段)ボルト、 9…係止突起、 9a…周壁、 9c…弧面、 10…(固着手段)ナット、 M…エアバッグ装置。
フロントページの続き (72)発明者 成田 巧 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑 1番地 豊田合成株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−199149(JP,A) 実開 平3−76750(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/20 B60R 21/16
Claims (2)
- 【請求項1】 バッグホルダの上方に板金製のリテーナ
が配設され、前記バッグホルダと前記リテーナとの間に
エアバッグの開口部周縁の全周が配設され、前記リテー
ナから前記エアバッグの開口部周縁及び前記バッグホル
ダを貫通する固着手段により、前記エアバッグの開口部
周縁が前記リテーナとバッグホルダとの間に挟持され
て、前記バッグホルダ・リテーナ・及びエアバッグが一
体的に組み付けられるとともに、 前記エアバッグの開口部周縁の複数箇所に、上下に貫通
する係止孔が形成され、 前記リテーナに、前記エアバッグの係止孔を貫通して前
記バッグホルダに設けられた係止孔に挿入される係止突
起が形成されているエアバッグ装置において、 前記各係止突起が、前記エアバッグの開口部の中心側に
周壁を配置させた半割り円筒状として、前記リテーナの
本体から切り起こされて形成されていることを特徴とす
るエアバッグ装置。 - 【請求項2】 前記各係止突起における前記リテーナ本
体側の元部の内側面が、前記各係止突起の突出方向に沿
う断面で、弧面としていることを特徴とする請求項1記
載のエアバッグ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07014595A JP3144262B2 (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | エアバッグ装置 |
US08/617,599 US5683099A (en) | 1995-03-28 | 1996-03-19 | Air bag device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07014595A JP3144262B2 (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | エアバッグ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08268196A JPH08268196A (ja) | 1996-10-15 |
JP3144262B2 true JP3144262B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=13423123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07014595A Expired - Fee Related JP3144262B2 (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | エアバッグ装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5683099A (ja) |
JP (1) | JP3144262B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7510209B2 (en) * | 2004-09-10 | 2009-03-31 | Delphi Technologies, Inc. | Airbag module with integral locking mechanism and method of making |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5064218A (en) * | 1988-10-14 | 1991-11-12 | Takata, Inc. | Air cushion restraint device having reinforced inflation attachment |
US5368327A (en) * | 1989-07-12 | 1994-11-29 | Toyoda Gosei, Co., Ltd. | Air bag device |
CA2079025A1 (en) * | 1991-10-17 | 1993-04-18 | Paul E. Strahl | Air bag cushion rivetless retainer ring, axial pin methd |
US5259641A (en) * | 1992-02-25 | 1993-11-09 | General Motors Corporation | Air bag attachment device |
US5421607A (en) * | 1994-06-15 | 1995-06-06 | General Motors Corporation | Air bag attachment mechanism |
US5501484A (en) * | 1995-03-20 | 1996-03-26 | Morton International, Inc. | Rivetless cushion retaining ring with tabs which lock the ring in place after rotation |
-
1995
- 1995-03-28 JP JP07014595A patent/JP3144262B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1996
- 1996-03-19 US US08/617,599 patent/US5683099A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08268196A (ja) | 1996-10-15 |
US5683099A (en) | 1997-11-04 |
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