JP3143959B2 - レベル補償回路 - Google Patents

レベル補償回路

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JP3143959B2
JP3143959B2 JP03167934A JP16793491A JP3143959B2 JP 3143959 B2 JP3143959 B2 JP 3143959B2 JP 03167934 A JP03167934 A JP 03167934A JP 16793491 A JP16793491 A JP 16793491A JP 3143959 B2 JP3143959 B2 JP 3143959B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、周波数変調信号におけ
る比較的小規模な欠落部分や直流レベル変動部分につい
て、波形整形によるレベル補償を行うレベル補償回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク状記録媒体あるいはテープ状記
録媒体に関する再生装置が用いられて、映像信号が周波
数変調信号の形態をもって記録されたディスク状記録媒
体あるいはテープ状記録媒体から映像信号が再生される
にあたっては、先ず、ディスク状記録媒体あるいはテー
プ状記録媒体からそれに記録されている周波数変調信号
とされた映像信号(以下、FM映像信号という)が読み
出され、読み出されたFM映像信号に対して周波数復調
処理を含む種々の信号処理が行われて、再生映像信号が
得られることになる。斯かる際に、ディスク状記録媒体
あるいはテープ状記録媒体から読み出されたFM映像信
号は、記録媒体の欠陥等に起因する欠落部分(ドロップ
アウト)あるいはレベル異常部分を含むものとなる虞が
あり、読み出されたFM映像信号に生じた欠落部分ある
いはレベル異常部分は、再生映像信号に不所望な影響を
及ぼすことになるので、ディスク状記録媒体あるいはテ
ープ状記録媒体に関する再生装置は、通常、ディスク状
記録媒体あるいはテープ状記録媒体から読み出されたF
M映像信号に欠落部分あるいはレベル異常部分が生じた
場合にその再生映像信号に対する不所望な影響を抑制す
べく作動するドロップアウト補償回路を備えるものとさ
れる。
【0003】従来提案されているドロップアウト補償回
路は、FM映像信号に生じた欠落部分あるいはレベル異
常部分を検出し、欠落部分あるいはレベル異常部分が検
出された場合には、FM映像信号におけるその欠落部分
あるいはレベル異常部分を、例えば、その欠落部分ある
いはレベル異常部分より1水平期間だけ早い時期に得ら
れた、欠落部分あるいはレベル異常部分を含まない信号
部分により置き換えるようになすものとされる。このよ
うに欠落部分あるいはレベル異常部分がそれより1水平
期間だけ早い時期に得られた欠落部分あるいはレベル異
常部分を含まない信号部分により置き換えられると、欠
落部分あるいはレベル異常部分が排除される反面、少な
くとも1水平期間に相当する間隔をおいて同じ信号部分
が繰り返されることになるが、それによる不自然さは、
FM映像信号が具える垂直相関性によって、多くの場
合、目立たない無視し得るものとされる。
【0004】そして、このようなドロップアウト補償回
路におけるFM映像信号に生じた欠落部分あるいはレベ
ル異常部分の検出は、例えば、FM映像信号をエンベロ
ープ検波し、それにより得られる検波出力のレベルを予
め設定した基準レベルと比較して、検波出力のレベルが
基準レベルより小となる部分を見出すことにより、ある
いは、FM映像信号を予め設定した制限レベルを有する
リミッタ部を通過させて波形整形した後、それについて
の周波数を測定して、異常に低い周波数を呈する部分を
見出すことにより行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如くのドロップアウト補償回路が備えられる場合におい
ては、FM映像信号に生じた欠落部分あるいはレベル異
常部分の検出にあたり、FM映像信号についてのエンベ
ロープ検波により得られる検波出力のレベル変化が、F
M映像信号のレベル変動に対する応答が比較的遅いもの
とされ、また、FM映像信号についてのリミッタによる
波形整形後の周波数変化には、FM映像信号の位相変動
が反映されないので、FM映像信号に生じた欠落部分あ
るいはレベル異常部分のうち、例えば、数十マイクロ秒
間程度以上の期間に亙って継続する比較的大規模なもの
は検出されるが、例えば、FM映像信号における半波が
欠落するもしくは極めて低レベルをとるという如くの小
規模なものは検出されないことになり、また、FM映像
信号における位相変動を生じることになる比較的小規模
な直流レベル変動部分についても検出がなされないこと
になるという不都合がある。
【0006】さらに、上述の如くのドロップアウト補償
回路が備えられる場合には、FM映像信号に生じた欠落
部分あるいはレベル異常部分が検出されると、FM映像
信号における、例えば、その欠落部分あるいはレベル異
常部分が、それより1水平期間だけ早い時期に得られた
欠落部分あるいはレベル異常部分を含まない信号部分を
もっての置換えによる補償がなされるので、多くの場合
には映像信号が具える垂直相関性によって無視し得るも
のとされるとはいうものの、FM映像信号における垂直
相関性が無いもしくは極めて小である箇所に欠落部分あ
るいはレベル異常部分が生じた場合には、1水平期間だ
け早い時期に得られた信号部分をもっての置換えによる
補償に伴う不自然さが目立ってしまうことになる。
【0007】斯かる点に鑑み、本発明は、ディスク状記
録媒体あるいはテープ状記録媒体から読み取られたFM
映像信号の如くの周波数変調信号における欠落部分ある
いはレベル異常部分についての補償を行うにあたり、従
来提案されているドロップアウト補償回路によっては補
償しきれないものとされる如くの、周波数変調信号に含
まれる比較的小規模な欠落部分あるいはレベル異常部分
についても、その検出を確実に行って補償することがで
き、しかも、常時その補償を不自然さが伴われないもの
とするとができるレベル補償回路を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係るレベル補償回路は、入力周波数変調信
号を両波整流して両波整流出力信号を送出する両波整流
部と、入力周波数変調信号における搬送波周波数を中心
周波数とし、その中心周波数より入力周波数変調信号に
おける搬送波周波数の1/2以上低いもしくは高い周波
数を有する信号成分を抑圧する通過周波数帯域を有し、
入力端に両波整流部からの両波整流出力信号が供給され
て、出力端にその両波整流出力信号に基づく通過出力信
号が得られる帯域通過フィルタ部と、帯域通過フィルタ
部から得られる通過出力信号が供給され、その通過出力
信号のレベル変化に応じて変化するレベルを有する直流
制御信号を発生する制御信号形成部と、入力周波数変調
信号における搬送波周波数を中心周波数とする通過周波
数帯域を有し、制御端に制御信号形成部からの直流制御
信号が供給されて、その直流制御信号のレベルに応じて
通過周波数帯域の幅が変化せしめられ、入力端に入力周
波数変調信号が供給されて、出力端に制御信号形成部か
らの直流制御信号に応じて入力周波数変調信号に対する
レベル補償がなされて得られる通過周波数変調信号が
出される可変通過帯域フィルタ部とを備えて構成され
る。
【0009】
【作用】このように構成される本発明に係るレベル補償
回路にあっては、両波整流部からの入力周波数変調信号
が両波整流されて得られる両波整流出力信号は、入力周
波数変調信号に、例えば、その半波が欠落したもしくは
極めて低レベルをとる部分、あるいは、小規模な直流レ
ベル変動部分の如くの比較的小規模な欠落部分あるいは
レベル異常部分が含まれている場合には、それに忠実に
応答して、入力周波数変調信号の周波数をもった振幅変
化成分を含むものとされ、それにより、両波整流部から
の両波整流出力信号が供給される帯域通過フィルタ部か
ら得られる通過出力信号は、入力周波数変調信号に含ま
れた比較的小規模な欠落部分あるいはレベル異常部分に
応じた振幅変化を有するものとなる。従って、制御信号
形成部から得られる、帯域通過フィルタ部からの通過出
力信号のレベル変化に応じて変化するレベルを有する直
流制御信号は、入力周波数変調信号に含まれた比較的小
規模な欠落部分あるいはレベル異常部分に忠実に対応し
たレベル変化を有するものとされる。即ち、入力周波数
変調信号に含まれた、例えば、その半波が欠落したもし
くは極めて低レベルをとる部分、あるいは、小規模な直
流変動部分の如くの比較的小規模な欠落部分あるいはレ
ベル異常部分が確実に検出され、その検出出力が制御信
号形成部からの直流制御信号として得られていることに
なる。
【0010】そして、入力周波数変調信号における搬送
波周波数を中心周波数とする通過周波数帯域を有する可
変通過帯域フィルタ部が、例えば、制御信号形成部から
の直流制御信号のレベルが大とされるに伴って通過周波
数帯域幅が狭められる如くに、制御信号形成部からの直
流制御信号のレベルに応じて通過周波数帯域幅が変化せ
しめられるものとされることにより、それに供給される
入力周波数変調信号に対する制御信号形成部からの直流
制御信号に応じたレベル補償、即ち、入力周波数変調信
号に含まれた比較的小規模な欠落部分あるいはレベル異
常部分についての、搬送波周波数から離れた周波数を有
する信号成分が制限されることによるレベル補償が行わ
れ、その結果、可変通過帯域フィルタ部から得られる通
過周波数変調信号は、入力周波数変調信号がそれに含ま
れた比較的小規模な欠落部分あるいはレベル異常部分に
ついての適正なレベル補償がなされたものとされて得ら
れるものとされる。
【0011】しかも、斯かるレベル補償は、入力周波数
変調信号における欠落部分あるいはレベル異常部分を他
の信号部分により置き換えることによりなされるもので
はないので、常時不自然さが伴われないものとされるこ
とになる。
【0012】
【実施例】図2は、本発明に係るレベル補償回路が適用
されたディスクプレーヤの部分を示す。
【0013】図2に示されるディスクプレーヤの部分に
おいては、FM映像信号が記録されたディスク状記録媒
体である光ディスク10がその中央部を係合させて装着
される、ディスク装着部11が備えられている。光ディ
スク10には、その中央部を包囲して渦巻状の記録トラ
ックが形成されており、FM映像信号はその記録トラッ
ク上に記録されている。ディスク装着部11は、その中
心軸を回転軸として回動自在とされており、ディスク回
転制御部12によって制御されるモータ13により、所
定の回転速度をもって回転せしめられる。
【0014】ディスク装着部11の近傍には、ディスク
装着部11に装着された光ディスク10に対向する光学
ヘッド15が設けられている。この光学ヘッド15は、
例えば、レーザ光ビームとされる光ビームを光ディスク
10の記録トラックが形成された部分に入射させ、ま
た、光ディスク10の記録トラックが形成された部分に
おいて反射した光ビームを受けるものとされるととも
に、光ディスク10の半径方向に移動可能とされてい
て、光ディスク10に形成された記録トラックからのF
M映像信号の読取りを行う。
【0015】光学ヘッド15から得られる、光ディスク
10に形成された記録トラックから読み取られたFM映
像信号を含む読取信号FVOは、再生増幅部16を通じ
て、低域通過フィルタ(LPF)17に供給される。L
PF17は、例えば、その遮断周波数を略16MHzと
するものとされ、LPF17からは、光ディスク10に
形成された記録トラックから読み取られたFM映像信号
FVが得られる。FM映像信号FVは、例えば、図3の
特性図(縦軸:レベルL,横軸:周波数f)に示される
如く、搬送波周波数fcを9.6 MHzとするとともに周
波数偏移幅を1.6 MHzとし、さらに、下側帯波帯域が
3.6 MHzまで広がるとともに上側帯波帯域が15.6MH
zまで広がったものとされる。そして、LPF17から
得られるFM映像信号FVは、本発明に係るレベル補償
回路の一例をなすレベル補償回路18に供給されるとと
もに、ドロップアウト検出部19に供給される。
【0016】レベル補償回路18においては、後述され
る如くにして、FM映像信号FVに含まれた欠落部分あ
るいは直流レベル変動部分についてのレベル補償が行わ
れ、レベル補償回路18からは再生FM映像信号FVC
が得られる。そして、レベル補償回路18からの再生F
M映像信号FVCは、予め設定された制限レベルを有す
るものとされたリミッタ20によるレベル制限を受けて
レベル制御FM映像信号FVC’とされた後、周波数復
調部21に供給される。周波数復調部21においてはレ
ベル制御FM映像信号FVC’についての周波数復調が
行われ、周波数復調部21から再生映像信号SVが得ら
れて、ドロップアウト補償回路22におけるスイッチ2
3の選択接点23aに供給される。スイッチ23の可動
接点23cには出力再生映像信号SVCが得られ、それ
が映像信号出力端子25に導出されるとともに、出力再
生映像信号SVCにおける1水平期間に相当する遅延時
間を有した1H遅延部24を通じて、スイッチ23の選
択接点23bに供給される。
【0017】一方、LPF17から得られるFM映像信
号FVが供給されるドロップアウト検出部19おいて
は、例えば、FM映像信号FVがエンベロープ検波さ
れ、それにより得られる検波出力のレベルが予め設定さ
れた基準レベルと比較されて、その比較出力信号が、ド
ロップアウト検出出力信号DPとして送出される。斯か
るドロップアウト検出部19は、FM映像信号FV中に
含まれた、例えば、数十マイクロ秒間程度以上の期間に
亙って継続する比較的大規模な欠落部分あるいはレベル
異常部分を検出するものとされており、ドロップアウト
検出出力信号DPは、このような比較的大規模な欠落部
分あるいはレベル異常部分が検出された際に、検出され
た比較的大規模な欠落部分あるいはレベル異常部分の継
続期間中、例えば、高レベルをとり、その他の期間にお
いては低レベルをとるものとされる。そして、ドロップ
アウト検出出力信号DPは、ドロップアウト補償回路2
2におけるスイッチ23の制御端に供給され、スイッチ
23は、ドロップアウト検出出力信号DPが低レベルを
とるとき、可動接点23cが選択接点23aに接続さ
れ、また、ドロップアウト検出出力信号DPが高レベル
をとるとき、可動接点23cが選択接点23bに接続さ
れるものとされる。
【0018】従って、ドロップアウト検出部19からの
ドロップアウト検出出力信号DPが低レベルをとること
になる、FM映像信号FVが比較的大規模な欠落部分あ
るいはレベル異常部分を含まないものであるときには、
そのとき周波数復調部21から得られる再生映像信号S
Vが、スイッチ23を通じ、出力再生映像信号SVCと
して映像信号出力端子25に導出され、また、ドロップ
アウト検出部19からのドロップアウト検出出力信号D
Pが高レベルをとることになる、FM映像信号FVが比
較的大規模な欠落部分あるいはレベル異常部分が生じた
ものとされるときには、そのとき周波数復調部21から
得られる再生映像信号SVに換えて、1H遅延部24か
ら得られる、1水平期間だけ早い時期に出力再生映像信
号SVCとして映像信号出力端子25に導出された周波
数復調部21からの再生映像信号SVが、再度、スイッ
チ23を通じ、出力再生映像信号SVCとして映像信号
出力端子25に導出される。このようにされることによ
り、映像信号出力端子25に得られる出力再生映像信号
SVCは、FM映像信号FVに含まれた比較的大規模な
欠落部分あるいはレベル異常部分による不所望な影響が
抑制されたものとされることになる。
【0019】斯かるもとで、本発明に係るレベル補償回
路の一例をなすレベル補償回路18は、例えば、図1に
示される如く、LPF17から得られるFM映像信号F
Vが供給される両波整流部31及び遅延部32,両波整
流部31の出力側に順次直列に接続された帯域通過フィ
ルタ(BPF)33,両波整流部34及びLPF35、
及び、遅延部32の出力端が入力端に接続されるととも
にLPF35の出力端が制御端に接続された可変通過帯
域フィルタ36を含んで構成される。BPF33は、そ
の減衰特性が、例えば、図4の特性図(縦軸:利得G,
横軸:周波数f)に示される如くに、中心周波数をFM
映像信号FVの搬送波周波数fcに一致した9.6 MHz
とし、それより4.8 MHzだけ、即ち、搬送波周波数f
cの1/2だけ低い周波数及びそれより4.8 MHzだ
、即ち、搬送波周波数fcの1/2だけ高い周波数の
夫々に対する利得が3dBだけ低下することになる通過
周波数帯域を有するものに設定される。換言すれば、B
PF33は、FM映像信号FVにおける搬送波周波数f
cを中心周波数とし、その中心周波数よりFM映像信号
FVにおける搬送波周波数fcの1/2以上低いもしく
は高い周波数を有する信号成分を抑圧する通過周波数帯
域を有するものとされる。また、LPF35は、遮断周
波数がFM映像信号FVの搬送波周波数fcの2倍の周
波数2fc(19.2MHz)より充分に低いものとなるよ
うに設定される。
【0020】そして、LPF17から得られるFM映像
信号FVが、例えば、図5のAに示される如くに、半波
が欠落した小規模な欠落部分Pd及び4サイクル程度の
期間に亙る小規模な直流変動部分Ppを含むものである
場合、このようなLPF17から得られるFM映像信号
FVが供給される両波整流部31からは、図5のBに示
される如くの、搬送波周波数をFM映像信号FVの搬送
波周波数fcの2倍の周波数2fcとする周波数逓倍F
M映像信号FDが得られて、それがBPF33に供給さ
れる。斯かる周波数逓倍FM映像信号FDは、FM映像
信号FVにおける欠落部分Pdに起因して生じる、周波
数を略FM映像信号FVの搬送波周波数fcと等しいも
のとする振幅変動成分を含む部分Pd’、及び、FM映
像信号FVにおける直流レベル変動部分Ppに起因して
生じる、周波数を略FM映像信号FVの搬送波周波数f
cと等しいものとする振幅変動成分Pp’を含む部分を
有したものとなる。なお、両波整流部31は、具体的に
は掛算回路により構成されてもよい。
【0021】周波数逓倍FM映像信号FDが供給される
BPF33は、図4の特性図に示される如くの、中心周
波数がFM映像信号FVの搬送波周波数fcに一致し
その中心周波数よりFM映像信号FVにおける搬送波周
波数fcの1/2以上低いもしくは高い周波数を有する
信号成分を抑圧する通過周波数帯域を有するものとされ
ているので、周波数逓倍FM映像信号FD中の搬送波成
(周波数2fc−1.6 MHz〜2fc+1.6 MHzを
有する)はBPF33を通過できず、BPF33から
は、図5のCに示される如くの、周波数逓倍FM映像信
号FDから、その中の搬送波成分が除去され、部分P
d’における振幅変動成分及び部分Pp’における振幅
変動成分のみが取り出されて成る、通過出力信号FCが
得られて、それが両波整流部34に供給される。そし
て、両波整流部34からは、図5のDに示される如く
の、通過出力信号FCにおける周波数逓倍FM映像信号
FD中の部分Pd’からの振幅変動成分の周波数の2倍
の周波数、即ち、略FM映像信号FVの搬送波周波数f
cの2倍の周波数2fcを有する振幅変動部分Pdd、
及び、通過出力信号FCにおける周波数逓倍FM映像信
号FD中の部分Pp’からの振幅変動成分の周波数の2
倍の周波数、即ち、略FM映像信号FVの搬送波周波数
fcの2倍の周波数2fcを有する振幅変動部分Ppp
を含んだ周波数逓倍信号FCDが得られ、それがLPF
35に供給される。
【0022】LPF35においては、その遮断周波数が
FM映像信号FVの搬送波周波数fcの2倍の周波数2
fcより充分に低いものとされているので、周波数逓倍
信号FCDにおける振幅変動部分Pdd及び振幅変動部
分Pppの夫々についての直流化が図られ、LPF35
からは、図5のEに示される如くの、周波数逓倍信号F
CDにおける振幅変動部分Pdd及び振幅変動部分Pp
pの夫々に対応した正のレベル増大部分Qd及びQpを
含む直流出力信号DDが得られる。斯かる直流出力信号
DDにおける正のレベル増大部分Qd及びQpは、夫
々、FM映像信号FVに含まれた、半波が欠落した小規
模な欠落部分Pd及び4サイクル程度の期間に亙る小規
模な直流変動部分Ppに対応して得られており、従っ
て、FM映像信号FVに含まれた、半波が欠落した小規
模な欠落部分Pd及び4サイクル程度の期間に亙る小規
模な直流変動部分Ppについての検出出力とされている
のである。そして、LPF35から得られる直流出力信
号DDは、直流制御信号として、可変通過帯域フィルタ
36の制御端に供給される。即ち、両波整流部34とL
PF35とによって、通過出力信号FCに基づいて直流
制御信号を形成する制御信号形成部が構成されているの
である。
【0023】可変通過帯域フィルタ36は、中心周波数
がFM映像信号FVの搬送波周波数fcに一致したもの
とされる通過周波数帯域を有し、しかも、その通過周波
数帯域の幅が、LPF35から供給される直流出力信号
DDのレベルに応じて変化せしめられるものに設定され
る。例えば、直流出力信号DDが零レベルをとるときに
は、可変通過帯域フィルタ36は全周波数通過型のフィ
ルタとされ、直流出力信号DDが正レベルをとるときに
は、そのレベルが大である程、可変通過帯域フィルタ3
6のFM映像信号FVの搬送波周波数fcに一致した中
心周波数を有した通過周波数帯域の幅が狭められるもの
とされる。従って、可変通過帯域フィルタ36の入力端
に供給される信号は、LPF35からの直流出力信号D
Dが零レベルをとるとき、そのまま可変通過帯域フィル
タ36を通過し、また、LPF35からの直流出力信号
DDが正レベルをとるときには、そのレべルが大である
程、FM映像信号FVの搬送波周波数fcから離れた周
波数を有する信号成分の抑圧が大とされる状態で可変通
過帯域フィルタ36を通過するものとされる。
【0024】LPF17からのFM映像信号FVが供給
される遅延部32は、両波整流部31の入力端からBP
F33及び両波整流部34を経てLPF35の出力端に
至る信号路全体を通じての信号遅延時間に相当する遅延
時間を有するものとされ、LPF17からのFM映像信
号FVが、図5のFに示される如くに、遅延部32によ
り遅延せしめられ、遅延FM映像信号FVDとされて可
変通過帯域フィルタ36の入力端に供給される。従っ
て、可変通過帯域フィルタ36の入力端に遅延FM映像
信号FVDにおける小規模な欠落部分Pdあるいは小規
模な直流変動部分Pp以外の部分が供給される際には、
可変通過帯域フィルタ36の制御端に零レベルをとる直
流出力信号DDが供給され、それゆえ、FM映像信号F
Vにおける小規模な欠落部分Pdあるいは小規模な直流
変動部分Pp以外の部分は、そのまま可変通過帯域フィ
ルタ36を通過して、再生FM映像信号FVCとされ
る。
【0025】一方、可変通過帯域フィルタ36の入力端
に遅延FM映像信号FVDにおける小規模な欠落部分P
dあるいは小規模な直流変動部分Ppが供給される際に
は、それに同期して、可変通過帯域フィルタ36の制御
端に直流出力信号DDにおける正のレベル増大部分Qd
あるいは正のレベル増大部分Qpが供給され、それゆ
え、遅延FM映像信号FVDにおける小規模な欠落部分
Pdあるいは小規模な直流変動部分Ppは、それに含ま
れるFM映像信号FVの搬送波周波数fcから離れた周
波数を有する信号成分の抑圧が、直流出力信号DDにお
ける正のレベル増大部分Qdあるいは正のレベル増大部
分Qpのレベルに応じて抑圧される状態をもって可変通
過帯域フィルタ36を通過し、再生FM映像信号FVC
とされる。従って、可変通過帯域フィルタ36の入力端
に遅延FM映像信号FVDにおける小規模な欠落部分P
dあるいは小規模な直流変動部分Ppが供給される際に
は、小規模な欠落部分Pdあるいは小規模な直流変動部
分Ppが、FM映像信号FVの搬送波周波数fcから離
れた周波数を有する信号成分が抑圧されることによっ
て、そのレベルが増大せしめられるレベル補償が行われ
たものとされて、再生FM映像信号FVCとされること
になる。その結果、可変通過帯域フィルタ36の出力側
には、図5のGに示される如くの、遅延FM映像信号F
VDがそれに含まれた小規模な欠落部分Pd及び小規模
な直流変動部分Ppの夫々に対するレベル補償が行われ
たものとされることにより形成される再生FM映像信号
FVCが得られることになり、斯かる再生FM映像信号
FVCにおけるレベル補償がなされた部分のレベルは、
レベル補償回路18の後段に接続されるリミッタ20に
おける制限レベルLLを越えるものとされる。
【0026】図6は、上述の可変通過帯域フィルタ36
についての具体構成例を示し、この具体構成例は、遅延
部32からの遅延FM映像信号FVDが供給される、夫
々が、例えば、50ナノ秒に選定される短い遅延時間T
を有するものとされた一対の直列接続された遅延部41
及び42,遅延部32からの遅延FM映像信号FVDと
それがさらに遅延部41及び42によって遅延時間Tの
2倍(2T)だけ遅延されたものとを加算する加算部4
3,遅延FM映像信号FVDがさらに遅延部41によっ
て遅延時間Tだけ遅延されたものが供給される可変利得
増幅部44,加算部43から得られる加算出力が供給さ
れる可変利得増幅部45、及び、可変利得増幅部44の
出力から可変利得増幅部45の出力を減算し、それによ
り得られる減算出力が再生FM映像信号FVCとされる
減算部46を含み、可変利得増幅部44及び45の夫々
にLPF35からの直流出力信号DDが利得制御信号と
して供給されるものとなされて構成される。そして、可
変利得増幅部44は、直流出力信号DDが零レベルをと
るとき“1”とされるとともに、直流出力信号DDの正
レベルが大である程“1/2”に向かって低減せしめら
れる利得A0をとるものとされ、また、可変利得増幅部
45は、直流出力信号DDが零レベルをとるとき“0”
とされるとともに、直流出力信号DDの正レベルが大で
ある程“1/”に向かって増大せしめられる利得A1
をとるものとされる。
【0027】このように構成される可変通過帯域フィル
タ36の具体構成例にあっては、その利得Gが、G =
A0 2・A1・COS(ωT) という関係式によっ
てあらわされるものとなり、図7の特性図(縦軸:利得
G,横軸:周波数f)に示される如くに、LPF35か
らの直流出力信号DDが零レベルをとって、A0=1,
A1=0とされるとき、G=1となって全周波数通過特
性が得られ、LPF35からの直流出力信号DDが正レ
ベルをとって、A0が“1”から“1/2”に向かって
低減していくとともにA1が“0”から“1/”に向
かって増大せしめられるに伴って、FM映像信号FVの
搬送波周波数fcから離れた周波数を有する信号成分に
対する利得が低下し、FM映像信号FVの搬送波周波数
fcに一致した中心周波数を有する通過周波数帯域の幅
が狭められていくことになる。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係るレベル補償回路によれば、入力周波数変調信号に、
例えば、その半波が欠落したもしくは極めて低レベルを
とる部分、あるいは、小規模な直流レベル変動部分の如
くの比較的小規模な欠落部分あるいはレベル異常部分が
含まれている場合には、制御信号形成部から、入力周波
数変調信号に含まれた比較的小規模な欠落部分あるいは
レベル異常部分に忠実に応答したレベル変化を有するも
のとなる直流制御信号が得られるとともに、比較的小規
模な欠落部分あるいはレベル異常部分を含んだ入力周波
数変調信号が通過せしめられる、入力周波数変調信号に
おける搬送波周波数を中心周波数とする通過周波数帯域
を有する可変通過帯域フィルタ部が、その通過周波数帯
域幅が直流制御信号のレベルに応じて変化せしめられる
ものとされて、入力周波数変調信号に含まれた比較的小
規模な欠落部分あるいはレベル異常部分についての、搬
送波周波数から離れた周波数を有する信号成分が制限さ
れることによるレベル補償が行われるので、入力周波数
変調信号に含まれた、例えば、その半波が欠落したもし
くは極めて低レベルをとる部分、あるいは、小規模な直
流変動部分の如くの比較的小規模な欠落部分あるいはレ
ベル異常部分が確実に検出され、その検出出力が制御信
号形成部からの直流制御信号として得られるとともに、
その直流制御信号により、入力周波数変調信号がそれに
含まれた比較的小規模な欠落部分あるいはレベル異常部
分についての適正なレベル補償がなされたものとされ
る。
【0029】しかも、斯かるレベル補償は、入力周波数
変調信号における欠落部分あるいはレベル異常部分を他
の信号部分により置き換えることによりなされるもので
はないので、常時不自然さが伴われないものとされるこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレベル補償回路の一例を示すブロ
ック構成図である。
【図2】図1に示される例が適用されたディスクプレー
ヤの部分を示すブロック構成図である。
【図3】図1に示される例に対する入力周波数変調信号
の説明に供される特性図である。
【図4】図1に示される例に用いられるBPFの説明に
供される特性図である。
【図5】図1に示される例の動作説明に供される波形図
である。
【図6】図1に示される例に用いられる可変通過帯域フ
ィルタ部の具体構成例を示すブロック構成図である。
【図7】図1に示される可変通過帯域フィルタ部の具体
構成例の説明に供される特性図である。
【符号の説明】
17 LPF 18 レベル補償回路 20 リミッタ 31 両波整流部 32 遅延部 33 BPF 34 両波整流部 35 LPF 36 可変通過帯域フィルタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力周波数変調信号を両波整流して両波整
    流出力信号を送出する両波整流部と、 上記入力周波数変調信号における搬送波周波数を中心周
    波数とし、該中心周波数より上記搬送波周波数の1/2
    以上低いもしくは高い周波数を有する信号成分を抑圧す
    通過周波数帯域を有し、入力端に上記両波整流部から
    の両波整流出力信号が供給されて、出力端に上記両波整
    流出力信号に基づく通過出力信号が得られる帯域通過フ
    ィルタ部と、 該帯域通過フィルタ部から得られる上記通過出力信号が
    供給され、該通過出力信号のレベル変化に応じて変化す
    るレベルを有する直流制御信号を発生する制御信号形成
    部と、 上記入力周波数変調信号における搬送波周波数を中心周
    波数とする通過周波数帯域を有し、制御端に上記制御信
    号形成部からの直流制御信号が供給されて該直流制御信
    号のレベルに応じて上記通過周波数帯域の幅が変化せし
    められ、入力端に上記入力周波数変調信号が供給され
    て、出力端に上記直流制御信号に応じて上記入力周波数
    変調信号に対するレベル補償がなされて得られる通過周
    波数変調信号が導出される可変通過帯域フィルタ部と 備えて構成されるレベル補償回路。
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