JP3143768B2 - 引張材定着具へのくさび打ち込み装置 - Google Patents

引張材定着具へのくさび打ち込み装置

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JP3143768B2
JP3143768B2 JP06098255A JP9825594A JP3143768B2 JP 3143768 B2 JP3143768 B2 JP 3143768B2 JP 06098255 A JP06098255 A JP 06098255A JP 9825594 A JP9825594 A JP 9825594A JP 3143768 B2 JP3143768 B2 JP 3143768B2
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俊光 平部
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ブイ・エス・エル・ジャパン株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、引張材定着具へのくさ
び打ち込み装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PC構造物は、コンクリート内部に多数
本のPC鋼線を配置して構成されている。こうした構造
物が大型化する傾向があるが、その場合にはより多数本
のPC鋼線が用いられる。このような大容量の引張材に
1本づつプレストレスを導入した後、定着具に定着する
方法として分散方式のくさびの定着工法が広く利用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】分散方式とはPC鋼
線の周囲に、分割したくさびのピースを配置して周囲か
らPC鋼線を締め付けて固定する構成であり、くさびを
固定するには人間の手作業、あるいは補助的な手段でく
さびを打ち込む方法が採用されている。ところが実際に
は図4に示すように多数本のPC鋼線8が狭い間隔で密
集している。そのために隣接するPC鋼線8が障害とな
り、その間を押し分けてくさびピース6をアンカーヘッ
ド7の穴に挿入するには非常に長時間を要し、作業能率
の低下を招いていた。
【0004】
【本発明の目的】本発明は上記したような従来の問題を
解決するためになされたもので、引張材を定着具に、迅
速にかつ容易にくさびを打ち込むことができる、引張材
定着具へのくさび打ち込み装置を提供することを目的と
する。さらに本発明は、くさびの打ち込み位置が円周方
向に移動することなく、正確な位置に打ち込むことがで
きる、引張材定着具へのくさび打ち込み装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記のような目的を達
成するために、本発明の引張材定着具へのくさび打ち込
み装置は、引張材をくさびのピース群によって定着具へ
定着する際に使用する打ち込み装置であって、くさびの
ピース群を外側から把持して、引張材の周面に仮止めす
る板バネと、くさびのピース間に位置してピースの円周
上の移動を防止するストッパーと、仮止めしたくさびの
ピースを、定着具側へ押し出す押し出し筒と、ストッパ
ーの先端と定着具との間隔を保持するスペーサーと、よ
り構成した、引張材定着具へのくさび打ち込み装置を特
徴としたものである。
【0006】
【本発明の構成】以下図面を参照しながら本発明の引張
材定着具(アンカーヘッド)へのくさび打ち込み装置の
実施例について説明する。
【0007】<イ>外筒 本発明の装置は、引張材をくさび群によって定着具へ定
着する際に使用する打ち込み装置であって、外筒1と、
外筒1内にスライド自在に収納した中空の押し出し筒2
によって構成する。そして外筒1の先端には、板バネ3
兼スペーサー5、あるいは板バネ3と、スペーサー5、
およびストッパー4とを固定する。
【0008】<ロ>板バネ3 くさびは図5に示すように円錐台を2個、あるいは複数
個に分割した形状のくさびピース6の組み合わせから構
成する。このくさびを引張材の周囲に打ち込むには、く
さびピース6群をいったん抑えて保持しておかなければ
ならない。そのために、外筒1の先端にはくさびピース
6群を受けるくさび受けリング9を設け、ピース6群を
外側から摘んで、引張材の周面に仮止めする板バネ3
を、このリング9の先端に取り付ける。
【0009】<ハ>ストッパー4 さらに外筒1の先端にはストッパー4を取り付ける。こ
のストッパー4は、くさびピース6間に位置してくさび
ピース6の円周上の移動を防止するための板体である。
したがってこのストッパー4の厚さは、くさびピース6
の間隔に等しい程度の薄いものであり、くさびピース6
の数と同数を、外筒1先端の対称位置に配置する。
【0010】<ニ>スペーサー5 くさびピース6は円錐台の形状をしており、くさび穴に
押し込まれるとその間隔が除々に狭くなる。したがって
両側からストッパー4を挟んで噛み付くことになる。そ
こで外筒1の先端には間隔を保持するためのスペーサー
5を突出させる。このスペーサー5の先端とストッパー
4の先端とは、外筒1からの突出長さを相違させて構成
する。すなわち、スペーサー5の先端の位置を、ストッ
パー4の先端よりもくさびの移動方向に対して例えば5
mm程度だけ前方に位置させる。その結果、くさびの打
ち込みに際して、スペーサー5の先端が常にアンカーヘ
ッド7に接触して、ストッパー4の先端はアンカーヘッ
ド7に接触することがない。したがってくさびピース6
の間隔が接近して接触する以前にストッパー4が終了
し、くさびピース6によって挟まれてしまうことがな
い。なお図の実施例は、前記の板バネ3とスペーサー5
とを兼用させた構造であるが、別の部材を使用して構成
することもできる。
【0011】<ホ>押し出し筒2 外筒1の内部には押し出し筒2をスライド自在に収納し
てある。この押し出し筒2の内部は空洞になっていてP
C鋼線8を貫通することができる。 押し出し筒2の先
端は、板バネ3で各くさびピース6をつまんだ場合に、
くさびの後端面に接触する位置で停止している。
【0012】
【作用】次に作動について説明する。
【0013】<イ>くさびの把持 くさびを板バネ3の間に押し込んでくさび受けリング9
内にセットする。くさびピース6は、例えば2個に分割
してあり、ストッパー4も2か所に設置してあるから、
ストッパー4が各くさびピース6間に位置するようにセ
ットする。 このときに押し出し筒2の先端は、くさび
ピース6の後端面に接触する位置で停止している。
【0014】<ロ>くさびの打ち込み この状態で押し出し筒2を、1本のPC鋼線8の端部か
ら挿入して、先端をアンカーヘッド7に接近させる。そ
して、くさびの先端を、アンカーヘッド7のくさび穴に
挿入する。するとアンカーヘッド7の表面にスペーサー
5の先端が衝突し、それ以上の前進を阻止する。この状
態で、押し出し筒2を外筒1内でスライドさせて前方に
押し出す。すると、各くさびピース6は板バネ3の先端
よりも前方に抜け出すので、板バネ3の拘束から逃れて
前方に押し出され、くさび穴に侵入する。くさびは前進
する際に、ストッパー4によって位置が固定されている
から、前進にともなって円周方向に移動してしまうこと
がない。その後に外筒1、押し出し筒2をPC鋼線8に
沿って後退させて引き抜き、1本のPC鋼線8に対する
くさびのセットは終了する。
【0015】
【発明の効果】本発明の引張材定着具へのくさび打ち込
み装置は以上説明したようになるから次のような効果を
得ることができる。 <イ>手作業によるくさびの打ち込みと異なり、押し出
し筒2をPC鋼線8に沿って押し出すだけでくさびをセ
ットすることができる。したがって多数本のPC鋼線8
が密集している場合でもわずかな隙間からくさびをセッ
トすることができる。 <ロ>くさびの前進時に、位置がずれる場合があった
が、本発明の装置ではくさびの間にストッパー4が位置
している。したがってくさびが前進時にあらぬ方向に回
転したり移動してしまうことがなく、正確な位置に確実
にセットすることができる。 <ハ>くさびの移動を阻止するストッパー4よりも多少
の寸法だけスペーサー5が前方に位置している。したが
って、くさびピースの間隔がアンカーヘッドの穴に押し
込まれる際に段々接近してストッパーに噛み付くように
なるが、一定の距離以上接近する位置にはストッパーは
存在しないから、噛み付き状態の発生を未然に阻止する
ことができる。 <ニ>スペーサー5と板バネ3とを兼用することもで
き、あるいは別部材として構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のくさび打ち込み装置の使用状態の説明
【図2】本発明のくさび打ち込み装置の使用状態の説明
【図3】本発明のくさび打ち込み装置の使用状態の説明
【図4】PC鋼線の配置状態の説明図
【図5】くさびピースの説明図

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】引張材をくさびのピース群によって定着具
    へ定着する際に使用する打ち込み装置であって、 くさびのピース群を外側から把持して、引張材の周面に
    仮止めする板バネと、 くさびのピース間に位置してピースの円周上の移動を防
    止するストッパーと、 仮止めしたくさびのピースを、定着具側へ押し出す押し
    出し筒と、 ストッパーの先端と定着具との間隔を保持するスペーサ
    ーと、 より構成した、 引張材定着具へのくさび打ち込み装置
  2. 【請求項2】引張材をくさびのピース群によって定着具
    へ定着する際に使用する打ち込み装置であって、 くさびのピース群を外側から把持して、引張材の周面に
    仮止めする板バネと、 くさびのピース間に位置してピースの円周上の移動を防
    止するストッパーと、 仮止めしたくさびのピースを、定着具側へ押し出す押し
    出し筒と、 ストッパーの先端と定着具との間隔を保持するスペーサ
    ーと、 より構成し、 ストッパーは、くさびのピースの数と同数を配置した、 引張材定着具へのくさび打ち込み装置
  3. 【請求項3】引張材をくさびのピース群によって定着具
    へ定着する際に使用する打ち込み装置であって、 くさびのピース群を外側から把持して、引張材の周面に
    仮止めする板バネと、 くさびのピース間に位置してピースの円周上の移動を防
    止するストッパーと、 仮止めしたくさびのピースを、定着具側へ押し出す押し
    出し筒と、 ストッパーの先端と、定着具との間隔を保持するスペー
    サーと、より構成し、 スペーサーの先端の位置を、ストッパーの先端よりもく
    さびの移動方向に対して前方に位置させた、 引張材定着具へのくさび打ち込み装置
  4. 【請求項4】引張材をくさびのピース群によって定着具
    へ定着する際に使用する打ち込み装置であって、 くさびのピース群を外側から把持して、引張材の周面に
    仮止めする板バネと、 くさびのピース間に位置してピースの円周上の移動を防
    止するストッパーと、 仮止めしたくさびのピースを、定着具側へ押し出す押し
    出し筒と、 ストッパーの先端と、定着具との間隔を保持するスペー
    サーと、 より構成し、 ストッパーは、くさびのピースの数と同数を配置し、 スペーサーの先端の位置を、ストッパーの先端よりもく
    さびの移動方向に対して前方に位置させた、 引張材定着具へのくさび打ち込み装置
  5. 【請求項5】板バネと、スペーサーとを兼用して構成し
    た、 請求項1〜4記載の引張材定着具へのくさび打ち込み装
JP06098255A 1994-04-12 1994-04-12 引張材定着具へのくさび打ち込み装置 Expired - Fee Related JP3143768B2 (ja)

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