JP3143704B2 - プレス支持台およびそのセット方法 - Google Patents

プレス支持台およびそのセット方法

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JP3143704B2 JP08189742A JP18974296A JP3143704B2 JP 3143704 B2 JP3143704 B2 JP 3143704B2 JP 08189742 A JP08189742 A JP 08189742A JP 18974296 A JP18974296 A JP 18974296A JP 3143704 B2 JP3143704 B2 JP 3143704B2
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悟 岡部
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いわき電子株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラムが所定位置ま
で降りるプレスのプレス支持台およびそのセット方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ピンなどの部品を製品に圧入した
り、カシメたりする場合、市販品のハンドプレス機を使
用していた。このハンドプレス機は、手で引き下げる力
を調整してピンなどの部品を製品に圧入したり、カシメ
たりしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のハンド
プレス機では、操作する人の引き下げる力によって部品
を製品に圧入したり、カシメたりする力を調整していた
ため、加圧力が一定しないと共に、製品の高さが変更に
なったときにハンドプレスの位置が変わってしまい使用
し難いなどの問題があった。
【0004】本発明は、これらの問題を解決するため、
小型のプレスのプレス支持台に製品高さの変化に応じて
高さおよび加圧力を調整できる機構を設け、製品に対す
る部品の圧入やカシメ時などに常に一定の高さ調整およ
び一定の荷重調整を簡易に可能にすることを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1を参照して課題を解
決するための手段を説明する。図1において、ラム1
は、軸方向に上死点から下死点まで移動してプレス支持
台3上のピン4などの部品を製品5に圧入したり、カシ
メたりなどするものである。
【0006】プレス支持台3は、部品であるピン4を製
品5に圧入したり、カシメたりなどするためのものであ
って、ここでは、ネジ6、バネ8、ベース12などから
構成されるものである。
【0007】ネジ6は、バネ8をラム1の移動軸の方向
に下死点などから所定高さに設定する調整機構である。
バネ8は、ベース12に所定の力を与えるものである。
【0008】ベース12は、ラム1の移動軸の方向に摺
動すると共に部品の挿入される製品5を保持するもので
ある。次に、構成および動作を説明する。
【0009】プレス支持台3は、ラム1の移動軸の方向
に摺動すると共に部品であるピン4を挿入する製品5を
保持するベース12と、ベース12に所定の力を与える
バネ8と、バネ8をラム1の移動軸の方向に下死点から
所定高さに設定する調整機構であるネジ6などから構成
するようにしている。
【0010】この際、部品であるピン4を製品5に挿入
したときの高さH1およびバネ定数から求めた圧縮量H2
をもとにラム1の下死点からの高さを算出し、この算出
した位置に調整機構であるネジ6によって設定するよう
にしている。
【0011】また、ラム1を下死点に下ろした状態で調
整機構であるネジ6により部品であるピン4を製品5に
挿入した位置に設定するようにしている。従って、小型
のプレスのプレス支持台に製品高さの変化に応じて高さ
および加圧力を調整できる機構であるネジ6およびバネ
8などを設けることにより、製品5に対する部品の圧入
やカシメ時などに常に一定の高さ調整および一定の荷重
調整を簡易にすることが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、図1から図3を用いて本発
明の実施の形態および動作を順次詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の1実施例構成図を示す。
図1において、ラム1は、プレスの1つの機構であっ
て、軸方向に上死点から下死点まで移動してプレス支持
台3上のピン4などの部品を製品5に圧入したり、カシ
メたりなどするものである。このラム1は、ボールスラ
イダ2によって軸方向に容易に摺動し得るように保持さ
れている。
【0014】プレス支持台3は、プレスのラム1の軸方
向の下方に設け、ピン4を製品5に所定圧力で挿入する
ためのものであって、ここでは、6ないし12などから
構成されるものである。
【0015】ピン4は、製品5に圧入する部品の一種で
ある。製品5は、ベース12に取り付けてピン4を圧入
したりなどする製品である。ネジ6は、回転させてバネ
ホルダ7をラム1の軸方向に上方向あるいは下方向に移
動させるものである。
【0016】バネホルダ7は、バネ8を保持するもので
あって、ネジ6を回転させるとラム1の軸方向に上方向
あるいは下方向に移動するものである。バネ8は、バネ
ホルダ7に一端を保持され、他端をベース12に接触し
たものであって、所定圧力をピン4が製品5に圧入させ
るときに印加させるためのものである。
【0017】架台9は、プレス支持台3の全体を保持す
るものである。スライダー10は、ベース12の両端に
設けてボールスライダ11によってラム1の軸方向に摺
動するものである。
【0018】ボールスライダ11は、スライダー10を
ラム1の軸方向に摺動させるものである。ベース12
は、製品5を保持し、ラム1が下死点に移動されたとき
にバネ8の力によって製品5に荷重を印加するためのも
のである。
【0019】図2は、本発明の説明図を示す。図2の
(a)は、圧入前の状態を示す。これは、プレスのラム
1を上死点に移動した状態である。この状態では、図示
のように、ベース12に製品5が保持され、ピン4が製
品5に圧入する前の状態にセットされている。バネホル
ダ7によってバネ8を介してベース12を図示の位置に
調整する(図1のネジ6を回転させてバネホルダ7をラ
ム1の軸方向の所定の高さの位置に調整する)。
【0020】図2の(b)は、圧入後の状態を示す。こ
れは、プレスのラム1を下死点に移動した状態である。
この状態では、図示のように、ピン4が製品5に圧入さ
れている。このとき、図2の(a)の圧入前のピン4の
位置から図2の(b)の圧入後のピン4の位置までの高
さ(距離)が圧入された高さ(距離)である。また、加
圧力は、図2の(a)の圧入前のベース12の上面の位
置から、図2の(b)の圧入後のベース12の上面の位
置までの高さ(距離)H2が、加圧力に対応した移動量
である。また、図2の(b)の圧入後のラム1の下死点
からベース12の上面までの距離H1がピン4を製品5
に圧入したときの高さである。
【0021】以上のように、プレスのラム1を上死点か
ら下死点に下ろしたときに、プレス支持台3上のベース
12に製品5を保持させてラム1に接したピン4を当該
製品5に圧入することが可能となる。この際、ピン4を
製品5に圧入した圧入力は、図2の(a)の圧入前のベ
ース12の上面の位置から、図2の(b)の圧入後のベ
ース12の上面の位置までの距離H2に対応する加圧力
である。加圧力は距離H2とバネ8のバネ定数とによっ
て求めることができる。
【0022】次に、図3のフローチャートに示す順序に
従い、図1および図2の構成のもとで、ピン4を製品5
に入れたときの高さH1およびピン4を製品5に圧入す
るときの加圧力(荷重)からバネ8の圧縮量H2を求
め、バネ8の位置を上下方向にセットするときの動作を
詳細に説明する。
【0023】図3は、本発明の動作説明フローチャート
(その1)を示す。図3において、S1は、ピンを製品
に入れた時の高さ(H1)を測定する。これは、例えば
図2の(b)に示すように、ピン4を製品5に入れたと
きの下死点からベース12の上面までの距離H1を測定
する。
【0024】S2は、荷重からバネの圧縮量(H2)を
算出する。これは、ピン4を製品5に圧入するときに印
加する所定の荷重から、バネ8のバネ定数をもとに当該
バネ8の圧縮量H2を算出する。例えばバネ定数が10
Kg/mmであり、ピン4を製品5に圧入するときの荷
重を50Kgとすると、圧縮量H2は5mmとなる。
【0025】S3は、H1−H2=Hを算出する。これ
は、S1で求めたピン4を製品5に入れたときのベース
12の上面からラム1の下死点迄の高さH1から、荷重
に相当するバネ8の圧縮量H2を引算した高さHを求め
る。
【0026】S4は、バネホルダをHに上げる。これ
は、S3で求めたHになるように、ネジ6を回転させて
バネホルダを上げあるいは下げ、ラム1の下死点からベ
ース12の上面までの高さを調整する。例えば図2の
(a)に示すように、下死点からベース12の上面まで
の高さが図示のHとなるように調整する。
【0027】S5は、ピンをセットする。これは、図2
の(a)に示すように、ピン4を圧入する製品5にセッ
トする。S6は、ラムを下死点まで試験的に降す。
【0028】S7は、挿入判断を行う。OKの場合に
は、S1ないしS4の高さ調整が成功したので、S8で
ピン4を製品5にセットし、S9でラム1を下死点まで
降すことを繰り返す。一方、S7のNGの場合には、試
験的にピン4を製品5に挿入したがうまく挿入できなか
ったので、S1以降を繰り返す。
【0029】以上によって、ピン4を製品5に入れたと
きの高さH1を測定、およびピン4を製品5に圧入する
ときの荷重から圧縮量H2を算出し、H1−H2=Hを求
めてネジ6を回転させ、ラム1の下死点からベース12
の上面までの高さをHに調整する。そして、ピン4を製
品5にセットし、ラム1を下死点まで降すことにより、
所定の荷重でピン4を製品5を安定かつ確実に圧入(あ
るいはカシメなど)することが可能となる。
【0030】次に、図4のフローチャートに示す順序に
従い、図1および図2の構成のもとで、ラム1を下死点
まで降した状態でピン4が製品5に圧入される迄ネジ6
を回転させてバネ8を上方に移動させてセットするとき
の動作を詳細に説明する。
【0031】図4は、本発明の動作説明フローチャート
(その2)を示す。図4において、S11は、ピンをセ
ットする。これは、ピン4を製品5に圧入できるように
セットする。
【0032】S12は、ラムを下死点まで降す。S13
は、バネホルダをピンが入るまで上げる。これは、図1
のネジ6を回転させてバネホルダ7を上方向に移動させ
てバネ8によってベース12上に保持した製品5に対す
るピン4からの加圧力を徐々に高め、ピン4が製品5に
入るまでバネ8を上げる。
【0033】S14は、上げ量から荷重を算出する。こ
れは、S13でネジ6を回転してバネホルダ7を上げた
上げ量を求め、この上げ量に対応する荷重を、バネ定数
から算出する。
【0034】S15は、S14で算出した荷重量が基準
範囲か判別する。YESの場合には、S13でピン4が
製品5に入ったときの荷重量が基準範囲内と判明したの
で、S16でピン4を製品5にセットし、S17でラム
1を下死点まで降すことを繰り返し、ピン4を製品5に
圧入する。一方、S15のNOの場合には、算出した荷
重量が基準範囲内でないと判明したので、S11以降を
繰り返す。
【0035】以上によって、ラム1を下死点に降した状
態で、ネジ6を回転させてピン4が製品5に入るまでバ
ネホルダ7を上方向に移動させ、ピン4が製品5に入っ
たときの移動量(上げ量)から荷重量を求め、この荷重
量が基準範囲のときに調整を完了する。そして、ピン4
を製品5にセットし、ラム1を下死点まで降すことによ
り、所定の荷重でピン4を製品5を安定かつ確実に圧入
(あるいはカシメなど)することが可能となる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
小型のプレスのプレス支持台3に製品高さの変化に応じ
て高さおよび加圧力を調整する機構であるネジ6および
バネ8などを設ける構成を採用しているため、製品5に
対する部品の圧入やカシメ時などに常に一定となる高さ
調整および一定となる荷重調整を簡易にすることができ
ると共に、簡易に所定荷重となるようにセットすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例構成図である。
【図2】本発明の説明図である。
【図3】本発明の動作説明フローチャート(その1)で
ある。
【図4】本発明の動作説明フローチャート(その2)で
ある。
【符号の説明】
1:ラム 2、11:ボールスライダ 3:プレス支持台 4:ピン 5:製品 6:ネジ 7:バネホルダ 8:バネ 9:架台 10:スライダ 12:ベース

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラムが作業台の所定位置まで降りるプレス
    において、 上記ラムの移動軸の方向に摺動すると共に部品を挿入す
    る製品を保持するベースと、 このベースに所定の力を与えるバネと、 このバネを上記ラムの移動軸の方向に、当該ラムの下死
    点から所定高さに設定する調整機構とから構成すること
    を特徴とするプレス支持台。
  2. 【請求項2】部品を製品に挿入したときの上記ベース上
    面からラムの下死点までの高さH1およびバネ定数から
    求めた必要な荷重に対する圧縮量H2をもとにラムの下
    死点からの高さを求め、この求めた位置に調整機構によ
    って上記ベース上面を設定することを特徴とする請求項
    1記載のプレス支持台のセット方法。
  3. 【請求項3】ラムを下死点に下ろして部品が製品に挿入
    される状態で、調整機構により部品を製品の所定の挿入
    される位置に設定することを特徴とする請求項1記載の
    プレス支持台のセット方法。
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CN104308497A (zh) * 2014-09-28 2015-01-28 成都市翻鑫家科技有限公司 一种夹具快速调平的定位压装机
CN104227373B (zh) * 2014-09-28 2016-05-11 成都市翻鑫家科技有限公司 一种夹具快速调平的齿轮防错压装机
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