JP3143521U - 壁用部材、及びそれを用いた壁構造 - Google Patents

壁用部材、及びそれを用いた壁構造 Download PDF

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隆行 田川
清晴 田川
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Abstract

【課題】交換容易な壁用部材、及び壁構造を提供する。
【解決手段】壁構造1は、ベース部材10、介挿型表装部材20、及び被覆型表装部材30からなる壁用部材9で構成される。前記ベース部材10は、壁用下地材2の表面に背面11Bを当接させてビスkで固定されていると共に、該壁用下地材2の表面に、左右方向に沿って一定間隔をおいて複数配設される。前記介挿型表装部材20は、該第二弾性突片部23を各々隣接するベース部材10の第一弾性突片部13に弾接させてベース部材10間に圧入されて保持されている。前記被覆型表装部材30は、前記ベース部材10の前方から、第三弾性突片部33を前記第二弾性突片部23に弾接させて、該ベース部材10に該第二弾性突片部23を介して装着されている。前記介挿型表装部材20と前記被覆型表装部材30は、作業員による弾接解除により、容易に脱着して交換できる。
【選択図】図1

Description

本考案は、例えば下見材である壁用部材、及び該壁用部材を用いた壁構造に関するものである。
例えば、いわゆる下見材である金属製の壁用部材は、既に知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平09−158491号公報
しかしながら、何れの構成も、表面の壁面が汚れたり傷ついたり腐食したりする等して劣化した場合に、それを交換することが極めて困難、あるいは交換作業が面倒でコスト高となる問題があった。
そこで本考案は、壁面が劣化した場合に、容易に部材交換することができる壁用部材、及び該壁用部材を用いた壁構造を提供することを目的とする。
本考案は、金属製の断面コ字状部材であり、平板状の主板部と、該主板部の両端に、該主板部に対して起立した第一弾性突片部とを具備し、該第一弾性突片部には第一係合部が配設されていると共に、前記主板部の背面が既設の壁用下地材表面に当接して固定され、さらに該壁用下地材表面に、前記の両第一弾性突片部が並ぶ方向に沿って一定間隔をおいて複数配設されるベース部材と、金属製の長尺部材であり、長手方向に延びる帯状の主板部と、該主板部の短手方向における両端に、該主板部に対して起立した第二弾性突片部とを具備し、該第二弾性突片部には第二係合部が配設されていると共に、当該主板部の背面が前記壁用下地材表面に向けられつつ該壁用下地材表面に固定された前記ベース部材間に圧入されて、表向きに突出した該第二弾性突片部が各々隣接する前記ベース部材の第一弾性突片部に弾接し、かつ前記第一係合部と前記第二係合部とが係合することにより、該壁用下地材表面で脱着可能に保持される介挿型表装部材と、金属製の長尺部材であり、長手方向に延びる帯状の主板部と、該主板部の短手方向における両端に、該主板部に対して起立した第三弾性突片部とを具備し、該第三弾性突片部には第三係合部が配設されていると共に、前記壁用下地材表面に固定された前記ベース部材に各々装着されるものであって、該ベース部材の正面に配置され、かつ該第三弾性突片部が該ベース部材に向けられた状態で、一方の第三弾性突片部が該ベース部材の一方の第一弾性突片部と係合する介挿型表装部材の第二弾性突片部の内面に引っ掛けられ、他方の第三弾性突片部が該ベース部材の他方の第一弾性突片部と係合する介挿型表装部材の第二弾性突片部の内面に引っ掛けられるようにして、両第三弾性突片部間に第二弾性突片部を介して該ベース部材が圧入されて、該第三弾性突片部が前記第二弾性突片部に弾接し、かつ前記第三係合部と第二係合部とが係合することにより、前記ベース部材を被覆した姿勢で該壁用下地材の表面で脱着可能に保持される被覆型表装部材とからなることを特徴とする壁用部材である。
さらに、上記の前記ベース部材、前記介挿型表装部材、及び前記被覆型表装部材からなる壁用部材が、既設の壁用下地材表面に組み付けられて構成された壁構造であって、前記ベース部材が、前記壁用下地材の表面に、該主板部の背面が当接して該第一弾性突片部が表向きに突出した状態で固定されており、さらに該ベース部材は該壁用下地材表面に、前記の両第一弾性突片部が並ぶ方向に沿って一定間隔をおいて複数配設されており、前記介挿型表装部材が、前記壁用下地材の表面に固定された前記ベース部材間に圧入されて、表向きに突出した該第二弾性突片部が各々隣接する該ベース部材の第一弾性突片部に弾接し、かつ前記第一係合部と前記第二係合部とが係合して、該壁用下地材の表面で脱着可能に保持されており、前記被覆型表装部材が、前記ベース部材の正面で第三弾性突片部が該ベース部材に向けられた状態で、一方の第三弾性突片部が該ベース部材の一方の第一弾性突片部と係合する介挿型表装部材の第二弾性突片部の内面に引っ掛けられ、他方の第三弾性突片部が該ベース部材の他方の第一弾性突片部と係合する介挿型表装部材の第二弾性突片部の内面に引っ掛けられて、該第三弾性突片部が前記第二弾性突片部に弾接し、かつ前記第三係合部と前記第二係合部とが係合することにより、前記ベース部材を被覆した姿勢で該壁用下地材の表面で脱着可能に保持されていることを特徴とする壁構造が提案される。
ここで、前記壁構造の組み立て作業手順を説明する。
まず、前記壁用下地材の表面に、前記ベース部材を固定する。具体的には、該ベース部材の主板部の背面を該壁用下地材に面接触させると共に、第一弾性突片部を表向き(前方)に突出させて、該主板部にビスや釘等を打ち付ける等の固定手段によって該ベース部材を該壁用下地材に脱離不能に固定する。さらに、該ベース部材は、上記手順に従って、該壁用下地材表面に一定間隔をおいて複数配設する。なお、該ベース部材は両第一弾性突片部が左右方向に並ぶように固定し、さらに複数のベース部材を壁用下地材の表面において左右方向に列設する構成が好ましい。ところで、該ベース部材の表面は、壁構造とされた際に壁面を構成せず、表装部分として露出しないため、劣化による交換作業を要しない部材である。
次に、前記介挿型表装部材を、該介挿型表装部材の主板部の背面を該壁用下地材表面に向けつつ、前記ベース部材間に圧入する。具体的には、該介挿型表装部材をベース部材間のスペースに挿入すると共に、該介挿型表装部材の第二弾性突片部を、それぞれ両側に隣接する前記ベース部材の第一弾性突片部に各々弾接させ、かつ前記第一係合部と前記第二係合部とを係合させる。そうすると、該介挿型表装部材は、ビスや釘等の固定手段を用いることなく、ベース部材間に保持されることとなる。なお、上述のように複数のベース部材を該壁用下地材表面に一定間隔をおいて複数配設する際には、該介挿型表装部材がベース部材間に適正に圧入されるような間隔で施工される。
さらに、前記被覆型表装部材を、各ベース部材を覆うように各ベース部材に被着する。具体的には、該被覆型表装部材の第三弾性突片部を該壁用下地材表面に向けて、該壁用下地材表面に固定された前記ベース部材の前方から、一方の第三弾性突片部を該ベース部材の一方の第一弾性突片部と係合する介挿型表装部材の第二弾性突片部の内面に引っ掛け、他方の第三弾性突片部を該ベース部材の他方の第一弾性突片部と係合する介挿型表装部材の第二弾性突片部の内面に引っ掛け、さらに前記第三係合部と第二係合部とを係合させる。そうすると、当該第三弾性突片部の間のスペースに第二弾性突片部を介して該ベース部材が内在し、かつ、該第三弾性突片部が前記第二弾性突片部に弾接する。かかる構成により、該被覆型表装部材が前記ベース部材を被覆した姿勢で、該壁用下地材に保持される。なお、該被覆型表装部材は、該壁用下地材表面に一定間隔で固定されている各ベース部材に装着される。
そして、前記介挿型表装部材における主板部の表面と、被覆型表装部材の背面側とで、壁面が構成される。したがって、該介挿型表装部材の主板部の表面と該被覆型表装部材の背面側とが劣化の対象となり、換言すれば該二つの部材が交換対象となる。そこで、該壁面が劣化した場合は、まず前記第三弾性突片部を弾性変形させて該第三弾性突片部間をわずかに拡開させ、各ベース部材から当該被覆型表装部材を取り外し、それから前記第一弾性突片部及び前記第二弾性突片部を弾性変形させて、各ベース部材間から当該介挿型表装部材を取り外す。なお、両表装部材は、前記壁用下地材表面に所定の固定手段によって固定されているものでないため、この取り外し作業が非常に簡便である。そして、新しい介挿型表装部材を上記手順によりベース部材間に各々装着し、さらに、新しい被覆型表装部材を各々装着して交換作業が完了する。
なお、本発明の壁構造は、壁面を構成する介挿型表装部材と該被覆型表装部材が、ビスや釘等の固定手段を用いず壁用下地材表面に保持されるものであるため、該壁面に固定手段が一切露出せず、極めて美観に優れている。なお、前記ベース部材を固定する固定手段は、被覆型表装部材によって隠れて見えないため、壁面の美観を損なうことがない。
また、前記壁用下地材に組み付けられた壁用部材にあって、
前記介挿型表装部材の表面側と、前記被覆型表装部材の背面側とが、異なる色で塗装されている構成とするのが好ましい。
かかる構成とすることにより、ストライプ模様で構成された意匠性に富む壁面を低コストで提供することが可能となる。
本考案は、壁の表面が劣化した場合に、容易に交換することができる優れた効果がある。
本発明の実施例を添付図面に従って説明する。
図1,3に示すように、本発明に係る壁構造1は、3種の金属部材からなる壁用部材9が、既設の壁用下地材2の表面に組み付けられてなる。前記壁用部材9は、ベース部材10、介挿型表装部材20、及び被覆型表装部材30からなり、前記壁用下地材2に組み付けられた該壁用部材9の表面によって、壁面Pが構成される。
前記ベース部材10は、図4aに示すように、金属製で断面ほぼコ字状の部材であり、平板状の主板部11と、該主板部11の両端に形成された第一弾性突片部13,13とを具備している。かかるベース部材10は、母材としての金属板を公知の折曲加工によって成形して得られる。また、前記主板部11のほぼ中央には、ビスkが取り付けられるビス用取付孔15,15が2カ所貫設されている。また、前記第一弾性突片部13,13は、前記主板部11に対してほぼ垂直状に起立してなり、その中腹には内側に隆起してなる第一係合部14,14が各々配設されている。また、各第一弾性突片部13の先端部分は、やや内向きに折り曲げられてなる内向き傾斜部17とされている。なお、該ベース部材10の主板部11にあっては、第一弾性突片部13の突出側(図4aにおいて上側)にある面を表面11Aとし、反対側(図4aにおいて下側)の面を背面11Bとしている。また、該表面11Aと第一弾性突片部13の内面13Aとで、該ベース部材10の表面側10Aが構成され、該背面11Bと第一弾性突片部13の外面13Bとで、該ベース部材10の背面側10Bが構成される。
ところで、該ベース部材10は、図3に示すように、胴縁等の壁用下地材2に固定されるものであり、その寸法形状は、該壁用下地材2の寸法形状や配置等に基づいて適宜設定可能である。例えば、本実施例では、横幅L1を115mm、縦長L2を30mm、第一弾性突片部13の突出高さL3を18mmとしている。
前記介挿型表装部材20は、図3,図4bに示すように、金属製の断面ほぼコ字状の長尺部材であり、長手方向に延びる帯状の主板部21と、該主板部21の短手方向における両端に形成された第二弾性突片部23,23とを具備している。かかる介挿型表装部材20は、母材としての金属板を公知の折曲加工によって成形することにより得られる。また、該第二弾性突片部23は、図4bに示すように、該主板部21に対してほぼ垂直に起立してなり、該第二弾性突片部23,23の中腹には外側に隆起した第二係合部24,24が各々配設されている。また、各第二弾性突片部23の先端部分は、やや外向きに折り曲げられてなる外向き傾斜部27とされている。なお、該介挿型表装部材20の主板部21にあっては、第二弾性突片部23が突出する側の面を表面21Aとし、反対側の面を背面21Bとしている。また、該表面21Aと第二弾性突片部23の内面23Aとで、該介挿型表装部材20の表面側20Aが構成され、該背面21Bと第二弾性突片部23の外面23Bとで、該介挿型表装部材20の背面側20Bが構成される。
ところで、該介挿型表装部材20の寸法は、壁用下地材2の配置等に基づいて適宜設定可能である。例えば、本実施例では、横幅L4を35mm、縦長を5m〜10m、第二弾性突片部23の突出高さL5を20mmとしている。
前記被覆型表装部材30は、図3,図4cに示すように、金属製で断面ほぼコ字状の長尺部材であり、長手方向に延びる帯状の主板部31と、該主板部31の短手方向における両端に形成された第三弾性突片部33,33とを具備している。かかる被覆型表装部材30は、母材としての金属板を公知の折曲加工によって成形することにより得られる。また、該第三弾性突片部33は、図4cに示すように、該主板部31に対してほぼ垂直に起立(図4cにおいては下向きに突出)してなり、該第三弾性突片部33,33の中腹には内側に隆起した第三係合部34,34が各々配設されている。なお、該被覆型表装部材30の主板部31にあっては、第三弾性突片部33が突出する側の面を表面31Aとし、反対側の面を背面31Bとしている。また、該表面31Aと第三弾性突片部33の内面33Aとで、該被覆型表装部材30の表面側30Aが構成され、該背面31Bと第三弾性突片部33の外面33Bとで、該被覆型表装部材30の背面側30Bが構成される。
ところで、該被覆型表装部材30の寸法は、壁用下地材2の寸法配置等に基づいて適宜設定可能である。例えば、本実施例では、主板部横幅L6を100mm、最外横幅L7を116mm、縦長を5m〜10m、第三弾性突片部33の突出高さL8を18.5mmとしている。
なお、上記の部材10,20,30は、板厚0.35mm〜0.5mmのカラーGL鋼板で構成されるのが好ましい。また、円弧状の第一係合部14、第二係合部24、及び第三係合部34は、後述するように、図2に示すように各々重なり合って互いに係合するものであり、その寸法形状及び配置は互いに組み付け時に係合可能となるように設定される。該係合部14,24,34は、円弧状のものに限定されない。
次に、前記壁構造1とするための壁用部材9の組み立て作業を説明する。
まず、前記壁用下地材2の表面に、前記ベース部材10を固定する。前記壁用下地材2は、例えば木質材料からなる胴縁等で構成されるものであり、従来構成が好適に採用されうる。具体的には、図3に示すように、左右方向に延びる杆状の壁用下地材2の表面に、前記主板部11の背面11Bを面接触させて、図1等に示すように、ビスkにより脱落不能に密着固定させる。なお、ベース部材10が壁用下地材2に取り付けられると、前記第一弾性突片部13は、表向き(前方)に突出する。また、単一のベース部材10にあって、一対の第一弾性突片部13,13は横並びとなる。
さらに、図3に示すように、前記壁用下地材2は上下に複数配列されているため、ベース部材10が上下で揃うようにして、各壁用下地材2に取り付ける。
さらに、該ベース部材10は、図1に示すように、上記手順に従って、該壁用下地材2表面において一定間隔をおいて左右方向に複数配設される。ここで、このように左右方向に列設されるベース部材10の数は、必要な壁構造1の横幅によって適宜設定される。
次に、前記介挿型表装部材20を装着する。具体的には、図1に示すように、該介挿型表装部材20の主板部21の背面21Bを、ベース部材10とベース部材10との間で露出している前記壁用下地材2表面に向けて、該ベース部材10間に圧入する。すなわち、隣接するベース部材10の第一弾性突片部13および当該介挿型表装部材20の第二弾性突片部23を弾性変形させながら、両第一弾性突片部13,13の間隔を拡大しつつ、該介挿型表装部材20を前記ベース部材10間に圧入する。かかる状態にあっては、図1に示すように、介挿型表装部材20における一方の第二弾性突片部23が、一方の側で隣接するベース部材10の第一弾性突片部13と弾接し、他方の第二弾性突片部23が、他方の側で隣接するベース部材10の第一弾性突片部13と弾接する。そしてさらに、前記第一係合部14と前記第二係合部24と重なり合って係合する(図1,2参照)。これにより、該介挿型表装部材20が、ビスや釘等の固定手段なしで該壁用下地材2の表面で保持されることとなる。
次に、前記被覆型表装部材30を、各ベース部材10を覆うように、該ベース部材10に向けて押し込みながら装着する(図1参照)。具体的には、前記被覆型表装部材30を前記ベース部材10の正面に配置し、かつ第三弾性突片部33を該ベース部材10側へ向け、両第三弾性突片部33を弾性変形させながら、左側に位置する第三弾性突片部33を、正面のベース部材10の左側の第一弾性突片部13と係合する介挿型表装部材20の第二弾性突片部23の外側(左側)に位置させ、右側に位置する第三弾性突片部33を、正面のベース部材10の右側の第一弾性突片部13と係合する介挿型表装部材20の第二弾性突片部23の外側(右側)に位置させて、左側の第三弾性突片部33を前記第二弾性突片部23の内面23Aに引っ掛け、右側の第三弾性突片部33を前記第二弾性突片部23の内面23Aに引っ掛ける。このとき、各第三弾性突片部33を各第二弾性突片部23に弾接させた状態で各第三係合部34と各第二係合部24とを重ね合わせて係合させる。そうすると、両第三弾性突片部33,33の間に該ベース部10が第二弾性突片部23を介して嵌り込むこととなり、これにより、該被覆型表装部材30が前記ベース部材10を被覆した姿勢で該壁用下地材2の表面でビスや釘等の固定手段を用いることなく保持される。
かかる構成により、図1,3に示すような、被覆型表装部材30の背面側30Bと、介挿型表装部材20の表面側20Aとで構成される壁面Pを有する壁構造1が提供されることとなる。
なお、これまでに述べたように、ベース部材10の一対の第一弾性突片部13を横並びとし、該ベース部材10に対して交差するようにして、介挿型表装部材20及び被覆型表装部材30を鉛直向きに配置するようにすると、雨水等に対する防水対策、または施工の作業性につき、良好である。
次に、壁面Pが劣化した場合の交換作業について説明する。
壁面Pが劣化した場合は、まず被覆型表装部材30の第三弾性突片部33を弾性変形させて該第三弾性突片部33,33の間隔をわずかに拡開させ、前記ベース部材10から該被覆型表装部材30を取り外す。それから、ベース部材10の第一弾性突片部13及び介挿型表装部材20の第二弾性突片部23を弾性変形させて、ベース部材10間から該介挿型表装部材20を取り外す。なお、前記被覆型表装部材30と前記介挿型表装部材20は、上述のように、各部材10,20,30の弾性突片部13,23,33間で生ずる弾接により保持されているものであるため、作業員による該弾接の解除作業により容易に各部材20,30を分離できる。
そして、新しい介挿型表装部材20を上記手順によりベース部材10間に再度装着し、さらに、新しい被覆型表装部材30を再度装着して交換作業が完了する。
なお、上述の介挿型表装部材20の表面側20Aと被覆型表装部材30の背面側30Bとは、異なる色で塗装されている。具体的には、被覆型表装部材30の背面側30Bを第一の塗装色C1で塗装し、介挿型表装部材20の表面側20Aを、前記塗装色C1とは異なる第二の塗装色C2で塗装している。
したがって、図3に示すように、前記壁用下地材2に組み付けられた壁用部材9にあっては、ストライプ模様で構成された意匠性に富む壁面Pが提供されることとなる。
また、本発明の壁構造1は、壁面Pを構成する介挿型表装部材20と該被覆型表装部材30とが、ビスkや釘等の固定手段を用いずに壁用下地材2の表面に保持されているため、該壁面Pにビスkや釘等の固定手段が一切露出しない。このため、該壁面Pは極めて美観に優れている。
なお、本考案は、上記実施例に限定されるものでなく、本考案の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更することは勿論可能である。
壁構造1の横断面図であり、図3のA−A線断面図である。 壁用部材9の係合部分を示す図1の拡大図である。 壁構造1の一部切欠正面図である。 a)はベース部材10の断面図、b)は介挿型表装部材20の断面図、c)は被覆型表装部材30の断面図である。
符号の説明
1 壁構造
2 壁用下地材
9 壁用部材
10 ベース部材
10A 表面側
10B 背面側
11,21,31 主板部
11A,21A,31A 表面
11B,21B,31B 背面
13 第一弾性突片部
14 第一係合部
20 介挿型表装部材
20A 表面側
20B 背面側
23 第二弾性突片部
23A 内面
24 第二係合部
30 被覆型表装部材
30A 表面側
30B 背面側
33 第三弾性突片部
34 第三係合部

Claims (3)

  1. 金属製の断面コ字状部材であり、平板状の主板部と、該主板部の両端に、該主板部に対して起立した第一弾性突片部とを具備し、該第一弾性突片部には第一係合部が配設されていると共に、前記主板部の背面が既設の壁用下地材表面に当接して固定され、さらに該壁用下地材表面に、前記の両第一弾性突片部が並ぶ方向に沿って一定間隔をおいて複数配設されるベース部材と、
    金属製の長尺部材であり、長手方向に延びる帯状の主板部と、該主板部の短手方向における両端に、該主板部に対して起立した第二弾性突片部とを具備し、該第二弾性突片部には第二係合部が配設されていると共に、当該主板部の背面が前記壁用下地材表面に向けられつつ該壁用下地材表面に固定された前記ベース部材間に圧入されて、表向きに突出した該第二弾性突片部が各々隣接する前記ベース部材の第一弾性突片部に弾接し、かつ前記第一係合部と前記第二係合部とが係合することにより、該壁用下地材表面で脱着可能に保持される介挿型表装部材と、
    金属製の長尺部材であり、長手方向に延びる帯状の主板部と、該主板部の短手方向における両端に、該主板部に対して起立した第三弾性突片部とを具備し、該第三弾性突片部には第三係合部が配設されていると共に、前記壁用下地材表面に固定された前記ベース部材に各々装着されるものであって、該ベース部材の正面に配置され、かつ該第三弾性突片部が該ベース部材に向けられた状態で、一方の第三弾性突片部が該ベース部材の一方の第一弾性突片部と係合する介挿型表装部材の第二弾性突片部の内面に引っ掛けられ、他方の第三弾性突片部が該ベース部材の他方の第一弾性突片部と係合する介挿型表装部材の第二弾性突片部の内面に引っ掛けられるようにして、両第三弾性突片部間に第二弾性突片部を介して該ベース部材が圧入されて、該第三弾性突片部が前記第二弾性突片部に弾接し、かつ前記第三係合部と第二係合部とが係合することにより、前記ベース部材を被覆した姿勢で該壁用下地材の表面で脱着可能に保持される被覆型表装部材と
    からなることを特徴とする壁用部材。
  2. 請求項1に係る前記ベース部材、前記介挿型表装部材、及び前記被覆型表装部材からなる壁用部材が、既設の壁用下地材表面に組み付けられて構成された壁構造であって、
    前記ベース部材が、前記壁用下地材の表面に、該主板部の背面が当接して該第一弾性突片部が表向きに突出した状態で固定されており、さらに該ベース部材は該壁用下地材表面に、前記の両第一弾性突片部が並ぶ方向に沿って一定間隔をおいて複数配設されており、
    前記介挿型表装部材が、前記壁用下地材の表面に固定された前記ベース部材間に圧入されて、表向きに突出した該第二弾性突片部が各々隣接する該ベース部材の第一弾性突片部に弾接し、かつ前記第一係合部と前記第二係合部とが係合して、該壁用下地材の表面で脱着可能に保持されており、
    前記被覆型表装部材が、前記ベース部材の正面で第三弾性突片部が該ベース部材に向けられた状態で、一方の第三弾性突片部が該ベース部材の一方の第一弾性突片部と係合する介挿型表装部材の第二弾性突片部の内面に引っ掛けられ、他方の第三弾性突片部が該ベース部材の他方の第一弾性突片部と係合する介挿型表装部材の第二弾性突片部の内面に引っ掛けられて、該第三弾性突片部が前記第二弾性突片部に弾接し、かつ前記第三係合部と前記第二係合部とが係合することにより、前記ベース部材を被覆した姿勢で該壁用下地材の表面で脱着可能に保持されている
    ことを特徴とする壁構造。
  3. 前記壁用下地材に組み付けられた壁用部材にあって、
    前記介挿型表装部材の表面側と、前記被覆型表装部材の背面側とが、異なる色で塗装されている請求項2記載の壁構造。
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