JP3143420B2 - 重心移動式ルアー - Google Patents

重心移動式ルアー

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JP3143420B2
JP3143420B2 JP09288084A JP28808497A JP3143420B2 JP 3143420 B2 JP3143420 B2 JP 3143420B2 JP 09288084 A JP09288084 A JP 09288084A JP 28808497 A JP28808497 A JP 28808497A JP 3143420 B2 JP3143420 B2 JP 3143420B2
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英一 渋木
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株式会社タックルハウス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚型の疑似餌いわ
ゆるルアーに関し、特に本体の内部に前後方向に移動可
能な錘を有し、本体の後端部側を前方へ向けて投げられ
ると、錘が慣性によって前端部から後端部側へ移動し、
着水すると錘が前端部側へ戻って磁石により保持される
重心移動式ルアーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の重心移動式ルアーとしては、例え
ば実開昭63−20766号公報に開示されたものが知
られている。このルアーは、鋼球でできた錘を本体の内
部に前後方向に移動可能に収容する錘移動空間と、この
空間の前端部で錘を磁力で引き付けて保持する磁石とを
有する。このルアーを、本体の後端部側を前方へ向けて
投げたとき、錘が慣性によって磁石による保持を解除さ
れて錘移動空間内を前端部から後端部側へ移動するの
で、飛行中にルアーが回転せず、安定した姿勢で飛行す
る。ルアーが着水すると、錘が慣性によって前端部側へ
戻って磁石で保持される。着水後リールを巻くと、ルア
ーの重心が前端部側に戻っているので、本体の前部下側
にあるリップに水圧が加わって本体の後端部(尾部)を
魚のように揺らしながら水面近くをあるいは水中を潜っ
て進む。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の重心移動式ルアーでは、ルアーの飛距離をのばすた
めあるいはより安定した飛行姿勢を得るために、鋼球で
できた錘の重量を大きくすることが望ましいが、重量を
大きくすると、錘が大きくなってしまうので、ルアー全
体が大きくなってしまい、形状や大きさなどの異なる多
種類のルアーを設計する際に種々の制約を受けてしまう
という問題があった。本発明は、このような従来の問題
点に着目してなされたもので、その課題は錘を小型化し
てルアーの小型化を図り、設計の自由度を拡大した重心
移動式ルアーを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、本体の内部に錘を前後方向に移動可能に収
容する錘移動空間と、該空間の前端部で前記錘を磁力で
引き付けて保持する磁石とを有し、本体の後端部側を前
方へ向けて投げられると、錘が慣性によって磁石による
保持を解除されて錘移動空間内を前端部から後端部側へ
移動する重心移動式ルアーにおいて、錘が、磁石に引き
付けられる磁性を示し、磁石と接触可能な面を含む一部
の領域を形成する第1の物質と、該第1の物質より比重
が大きく、磁石に引き付けられない物質で、一部の領域
以外の領域を形成する第2の物質とで一体に構成されて
いる。
【0005】この重心移動式ルアーによれば、錘が、磁
石に引き付けられる磁性を示し、磁石と接触可能な面を
含む一部の領域を形成する第1の物質と、該第1の物質
より比重が大きく、磁石に引き付けられない物質で、一
部の領域以外の領域を形成する第2の物質とで構成され
ているので、錘が錘移動空間の前端部側で磁石に引き付
けられて保持されるという機能を確保しつつ、第1の物
質だけで作った従来の錘と同じ重さの錘を作る場合、第
2の物質を使った分だけ、従来の錘よりも小さい錘が得
られる。
【0006】また、錘は、両端面が案内されながら外周
面が転動面となって錘移動空間内を転動する円柱体であ
り、該円柱体の外周面のうち、少なくとも転動方向に連
続する帯状の面を含む領域が第1の物質で構成されるの
が好ましい。この重心移動式ルアーによれば、錘は、両
端面が案内されながら、外周面が転動面となって錘移動
空間内を転動するので、錘が錘移動空間内を前後方向に
円滑に移動できる。
【0007】また、錘は錘移動空間内を転動する球体で
あり、該球体の外周面全体を含む領域が第1の物質で構
成されているのが好ましい。この重心移動式ルアーによ
れば、錘を球体としたことにより、錘が錘移動空間内を
前後方向に円滑に移動できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態に係る重心移動式ルアーの錘を示す斜視図、図2
は重心移動式ルアーを示す縦断面図である。図2および
図3に示すように、重心移動式ルアー(以下、単にルア
ーという)1は、魚型のもので、魚に似た細長い流線形
状を有する本体2を有する。この本体2の内部には、そ
の頭部2a側から尾部2b側へ前後方向に延びる錘移動
空間(以下、単に空間という)3が形成されている。空
間3内には錘4が前後方向(図2の左右方向)に移動可
能に収容されており、空間3の前端部(図の左側端部)
には錘4を磁力で引き付けて保持する磁石5が設けられ
ている。
【0009】本体2は、魚に似た細長い流線形状を縦に
2分割した左右一対の成型品、例えば樹脂成型品の接合
面を、錘4を組み込んだ状態で空間3が密封して形成さ
れるように合わせ、その接合面を接着や溶着などにより
一体化して作られる。本体2の頭部2a側下部には、抵
抗板としてのリップ6が一体に形成されている。このリ
ップ6は、本体2に対する傾斜角度を調節できるもので
あってもよい。
【0010】本体2の頭部2aには道糸を通すためのリ
ング部(図示省略)が設けられ、本体2の中央下部およ
び尾部2bには釣針を係止するためのリング状の釣針係
止部(図示省略)がそれぞれ設けられている。また、本
体2の、空間3の両側面を形成する両側壁部2cには、
錘4の両端面4a(図1参照)を案内するガイドレール
7が互いにほぼ平行に設けられている。
【0011】錘4は、図1に示すように、磁石5に引き
付けられる磁性を示す第1の物質Aと、第1の物質Aよ
り比重が大きく、磁石5に引き付けられない第2の物質
Bとからなり、外周面4bが転動面となって空間3内を
転動する円柱体に形成されている。すなわち、円柱体で
ある錘4の外周面4bを含む外周部付近の環状領域4A
が第1の物質Aで構成され、環状領域4Aの内側の円柱
状領域4Bが第2の物質Bで構成されている。したがっ
て、外周面4b全体が磁石5と接触可能な面となってい
る。
【0012】また、錘4は、図3に示すように、両端面
4aが左右のガイドレール7で案内されながら、外周面
4bが空間3の底面3a上を転動して空間3内を前後方
向に移動するようになっている。
【0013】なお、上記第1の物質Aは、例えば常温で
強磁性を示す磁性物質である。この物質Aとして、例え
ば、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、コバルト(C
o)、クロム(Cr)などの強磁性体である金属元素を
含む合金(Fe−Ni、Fe−Co、Ni−Co、Ni
−Crなどの合金)、酸化物、磁石素材などを使用でき
る。一方、上記第2の物質Bは、常温で強磁性を示さな
い物質で、第1の物質Aより比重が大きいものである。
この物質Bとして、例えば、銅(Cu)、銀(Ag)、
鉛(Pb)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)
などの物質を使用できる。
【0014】さらに、錘4が円滑に転動できるようにす
るために、第1の物質Aでできた環状領域4Aは、その
厚さが均一でかつ重心が錘4の回転中心とほぼ一致する
ように作られているとともに、第2の物質でできた円柱
状領域4Bも、その重心が錘4の回転中心とほぼ一致す
るように作られている。
【0015】上記構成を有するルアー1は、本体2の頭
部2aに設けられた不図示のリング部に道糸を通してそ
のリング部を道糸に結束することにより釣竿に装着され
る。釣竿をいきよいよく振ってルアー1を前方遠くへ投
げる際には、本体2の尾部2bを前方へ向けて行う。ル
アー1が前方へ投げられると、錘4が慣性によって磁石
5による保持を解除されて空間3内を前端部から後端部
側へ(図2で右方へ)移動し、ルアー1の重心が尾部2
b側へ移るので、尾部2bを前方へ向けたルアー1が飛
行中に回転せず、安定した姿勢で飛行する。
【0016】投げられたルアー1が着水すると、錘4が
慣性によって後端部から前端部側へ戻って磁石5に引き
付けられて保持され、これによってルアー1の重心が前
端部側に戻る。着水後に不図示のリールを巻くと、ルア
ー1の重心が前端部側に戻っているので、リップ6に水
圧が加わって本体2の尾部2bを魚のように揺らしなが
ら水面近くをあるいは水中を潜って進む。
【0017】上記第1の実施の形態によれば、錘4が、
磁石5に引き付けられて保持される磁性を示す第1の物
質Aと、第1の物質Aより比重が大きく、磁石5に引き
付けられない第2の物質Bとで構成され、かつ錘4の外
周面4bを含む外周部付近の環状領域4Aが第1の物質
Aで構成され、その内側の円柱状領域4Bが第2の物質
Bで構成されているので、錘4が空間3の前端部側で磁
石5に引き付けられて保持されるという機能を確保しつ
つ、第1の物質Aだけで作った従来の錘と同じ重さの錘
を作る場合、第2の物質Bを使った分だけ、従来の錘よ
りも小さい錘が得られる。したがって、錘4を小型化す
ることができ、これによってルアー1を小型化すること
ができるとともに、形状や大きさの異なる多種類のルア
ーを設計する際に、その設計の自由度を拡大することが
できる。具体的には、作ろうとする錘の大きさと重さに
応じて、錘全体において円柱形状領域4Bが占める割合
を変えることができる。
【0018】また、この実施の形態によれば、錘4は、
その両端面4aが左右のガイドレール7で案内されなが
ら、外周面4bが空間3の底面3a上を転動して空間3
内を前後方向に移動するので、錘4が空間3内を前後方
向に円滑に移動できる。したがって、ルアー1の重心移
動を円滑に行うことができる。また、この実施の形態に
よれば、第1の物質Aでできた環状領域4Aは、その厚
さが均一でかつ重心が錘4の回転中心とほぼ一致するよ
うに作られているとともに、第2の物質でできた円柱状
領域4Bも、その重心が錘4の回転中心とほぼ一致する
ように作られているので、錘4が空間3内を円滑に転動
できる。さらに、この実施の形態によれば、円柱体であ
る錘4の外周面4b全体が磁石5と接触可能な面とな
り、この接触面を含む環状領域4Aが第1の物質Aで構
成されているので、磁石5と接触可能な面が大きく、磁
石5による錘4の保持を確実にすることができる。
【0019】次に、上記第1の実施の形態に係るルアー
1の変形例を図4に基づいて説明する。同図はその変形
例で用いる錘を示している。この錘41も図1に示す錘
4と同様に円柱体に作られている。この錘41では、そ
の外周面41bのうち、転動方向(円周方向)に連続す
る帯状の面41cが磁石5と接触可能な面となり、この
接触面を含む円盤状領域41Aが第1の物質Aで構成さ
れ、その両側の円盤状領域41Bが第2の物質Bで構成
されている。すなわち、錘41は、第1の物質Aででき
た円盤状領域41Aの両側に第2の物質Bでできた円盤
状領域41Bを配置した積層構造になっている。また、
この錘41は、図1に示す錘4と同様に、両端面41a
が左右のガイドレール7で案内されながら、外周面41
bが空間3の底面3a上を転動して空間3内を前後方向
に移動するようになっている。
【0020】この変形例によれば、上記第1の実施の形
態と同様に、ルアーを小型化することができ、ルアー1
の重心移動を円滑に行えるという効果の外に、次のよう
な効果が得られる。すなわち、上述した積層構造を採用
しているので、第1の物質Aで作った円盤状領域41A
の両側に第2の物質Bで作った円盤状領域41Bを接着
又は溶着などによって一体化して錘41が作られるの
で、錘41の製造が容易である。
【0021】次に、図5乃至図7に基づいて本発明の第
2の実施の形態に係る重心移動式ルアーを説明する。こ
のルアー1で用いる錘42は、図5に示すように、上記
第1の物質Aと第2の物質Bとからなり、外周面42a
が摺動面となって空間3内を摺動する円柱体に形成され
ている。すなわち、錘42の両端面42b、42cの各
中央部が磁石5との接触可能な面となり、この両接触面
を含む円柱状領域42Aが第1の物質Aで構成され、か
つその領域42Aの周囲の円筒状領域42Bが第2の物
質Bで構成されている。また、この錘42は、図6およ
び図7に示すように、外周面42aが左右のガイドレー
ル7で案内されながら、空間3の底面3a上を摺動して
空間3内を前後方向に移動するようになっている。
【0022】さらに、錘4が円滑に転動できるようにす
るために、第1の物質Aでできた円柱状領域42Aおよ
び第2の物質Bでできた円筒状領域42の各重心が錘4
の回転中心とほぼ一致するように、錘4が作られてい
る。
【0023】このような構成を有する第2の実施の形態
によれば、上記第1の実施の形態と同様に、ルアー1の
小型化を図ることができ、ルアー1の重心移動を円滑に
行えるという効果の外に、次のような効果が得られる。
すなわち、錘42の両端面42b、42cの各中央部、
すなわち円柱状領域42Aの両端面が磁石5と接触可能
な面となっているので、錘42を空間3内に組み込む際
に、両端面42b、42cのどちらを磁石5側に向けて
もよい。したがって、錘42の組込み作業が容易であ
る。
【0024】なお、第2の実施の形態において、円柱状
領域42Aの一方の端面のみが磁石と接触可能な面とな
るように、錘42を円柱体に作ることもできる。
【0025】次に、上記第2の実施の形態に係るルアー
1の変形例を図8に基づいて説明する。同図はその変形
例で用いる錘を示している。この錘43も図5に示す錘
42と同様に円柱体に作られている。この錘43では、
その両端面全体がそれぞれ磁石5と接触可能な面とな
り、この両接触面をそれぞれ含む2つの円盤状領域43
A、43Aが上記第1の物質Aで構成され、かつ両円盤
状領域43Aの間の円柱状領域43Bが上記第2の物質
Bで構成されている。また、この錘43は、外周面43
aが左右のガイドレール7で案内されながら、空間3の
底面3a上を摺動して空間3内を前後方向に移動するよ
うになっている(図6および図7参照)。
【0026】この変形例によれば、上記第1の実施の形
態と同様に、ルアー1の小型化を図ることができ、ルア
ー1の重心移動を円滑に行えるという効果の外に、次の
ような効果が得られる。すなわち、円柱体である錘43
の両端面全体がそれぞれ磁石5と接触可能な面となり、
この両接触面をそれぞれ含む2つの円盤状領域43A、
43Aが第1の物質Aで構成されているので、錘43を
空間3内に組み込む際に、2つの円盤状領域43Aのど
ちらを磁石5側に向けてもよい。したがって、錘43の
組込み作業が容易である。また、円柱状領域43Bの両
端部に円盤状領域43Aをそれぞれ接着や溶着などによ
り一体化して錘43が作られるので、錘43の製造が容
易である。
【0027】なお、この変形例では、円柱状領域43B
の両端部に円盤状領域43Aが作られているが、この領
域43Aを円柱状領域43Bの一方の端部にのみ形成す
ることもできる。
【0028】次に、図9乃至図11に基づいて本発明の
第3の実施の形態に係る重心移動式ルアーを説明する。
このルアー1で用いる錘44は、図9に示すように、上
記第1の物質Aと第2の物質Bとからなり、空間3内を
摺動する球体に形成されている。すなわち、球体である
錘44の中心部44Bが第2の物質Bで構成され、その
外側の外周部44Aが上記第1の物質Aで構成されてい
る。したがって、球体である錘44の外周面全体が磁石
5と接触可能な面になっている。
【0029】また、この錘44は、図10および図11
に示すように、外周面が左右のガイドレール7で案内さ
れながら、空間3の底面3a上を摺動して空間3内を前
後方向に移動するようになっている。さらに、錘44が
円滑に転動できるようにするために、第1の物質Aでで
きた外周部44Aおよび第2の物質Bでできた中心部4
4Bの各重心が錘44の回転中心とほぼ一致するよう
に、錘44が作られている。
【0030】このような構成を有する第3の実施の形態
によれば、上記第1の実施の形態と同様に、ルアー1の
小型化を図ることができ、ルアー1の重心移動を円滑に
行うことができる。
【0031】次に、上記第3の実施の形態に係るルアー
1の変形例を図12に基づいて説明する。同図はその変
形例で用いる錘を示している。この錘45も図9に示す
錘44と同様に球体である。この錘45では、球全体の
領域45Aが上記第1の物質Aで構成され、上記第2の
物質Bを球全体の領域45A内に符号45Bで示すスポ
ット状領域のように均一に点在させてある。この変形例
によれば、上記第3の実施の形態と同様の効果が得られ
る。
【0032】次に、図13乃至図17に基づいて本発明
の第4の実施の形態に係る重心移動式ルアーを説明す
る。このルアー1で用いる錘46は、図13乃至図15
に示すように、一列に並べられた3つの球体46Bと、
これらの球体46Bの中心部外周に一体化された長方形
状の保持板46Aとで構成されている。保持板46Aが
上記第1の物質Aで構成され、3つの球体46Bがそれ
ぞれ上記第2の物質Bで構成されている。
【0033】一方、この実施の形態では、図16および
図17に示すように、空間3内の底部には、本体2の前
後方向に延びた所定の隙間3bを隔てて左右一対の底壁
部3c,3dが形成されている。各底壁部3c,3dの
角部は面取りされて球体46Bの座面となっている。ま
た、底壁部3c,3dの上部には、本体2の前後方向に
延びた長孔3eを有する案内壁部3fが形成されてい
る。
【0034】そして、錘46を本体2の空間3内に組み
付ける際には、保持板46Aの一方の長辺を長孔3eに
係合させるとともに、その他方の長辺を隙間3bに入れ
て各球体46Bの外周面を底壁部3c,3dの座面に当
接させる。これによって、錘46は、保持板46Aの長
辺がほぼ水平になりかつその短辺がほぼ垂直になった姿
勢で空間3内を摺動する。
【0035】このような構成を有する第4の実施の形態
によれば、上記第1の実施の形態と同様の効果が得られ
る。
【0036】なお、第4の実施の形態では、錘46を構
成するのに3つの球体46Bが使われているが、球体4
6Bの数は1以上であればよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明に係る重心移動式ル
アーによれば、錘が、磁石に引き付けられる磁性を示
し、磁石と接触可能な面を含む一部の領域を形成する第
1の物質と、該第1の物質より比重が大きく、磁石に引
き付けられない物質で、一部の領域以外の領域を形成す
る第2の物質とで一体に構成されているので、錘が錘移
動空間の前端部側で磁石に引き付けられて保持されると
いう機能を確保しつつ、第1の物質だけで作った従来の
錘と同じ重さの錘を作る場合、第2の物質を使った分だ
け、従来の錘よりも小さい錘が得られる。したがって、
錘を小型化することができ、これによってルアーの小型
化および設計の自由度の拡大を図ることができる。
【0038】また、錘を、両端面が案内されながら外周
面が転動面となって錘移動空間内を転動する円柱体と
し、該円柱体の外周面のうち、少なくとも転動方向に連
続する帯状の面を含む領域を第1の物質で構成すること
により、錘は、両端面が案内されながら、外周面が転動
面となって錘移動空間内を転動するので、錘が錘移動空
間内を前後方向に円滑に移動できる。したがって、ルア
ーの重心移動を円滑に行うことができるまた、錘を錘移
動空間内を転動する球体とし、該球体の外周面全体を含
む領域を第1の物質で構成することにより、錘が錘移動
空間内を前後方向に円滑に移動できる。したがって、ル
アーの重心移動を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る重心移動式ル
アーの錘を示す斜視図。
【図2】第1の実施の形態に係る重心移動式ルアーを示
す縦断面図。
【図3】図2のC−C線に沿った断面図。
【図4】第1の実施の形態の変形例で用いる錘を示す斜
視図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る重心移動式ル
アーの錘を示す縦断面図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る重心移動式ル
アーを示す縦断面図。
【図7】図6のD−D線に沿った断面図。
【図8】第2の実施の形態の変形例で用いる錘を示す縦
断面図。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る重心移動式ル
アーの錘を示す斜視図。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る重心移動式
ルアーを示す縦断面図。
【図11】図10のE−E線に沿った断面図。
【図12】第3の実施の形態の変形例で用いる錘を示す
斜視図。
【図13】本発明の第4の実施の形態に係る重心移動式
ルアーの錘を示す平面図。
【図14】図13のF矢視図。
【図15】図13のG矢視図。
【図16】本発明の第4の実施の形態に係る重心移動式
ルアーを示す縦断面図。
【図17】図16のH−H線に沿った断面図。
【符号の説明】
1 ルアー 2 本体 2a 頭部 2b 尾部 2c 側壁部 3 錘移動空間 3a 底面 3b 隙間 3c,3d 底壁部 4,41〜46 錘 5 磁石 6 リップ 7 ガイドレール 4a,41a,42b,42c 端面 4b,41b,42a,43a 外周面 41c 帯状の面 4A 環状領域 4B,42A,43B 円柱状領域 41A,41B,43A 円盤状領域 42B 円筒状領域 44A 外周部 44B 中心部 45A 球全体の領域 45B スポット状領域 46A 保持板 46B 球体

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体の内部に錘を前後方向に移動可能に
    収容する錘移動空間と、該空間の前端部で前記錘を磁力
    で引き付けて保持する磁石とを有し、前記本体の後端部
    側を前方へ向けて投げられると、前記錘が慣性によって
    前記磁石による保持を解除されて前記錘移動空間内を前
    端部から後端部側へ移動する重心移動式ルアーにおい
    て、 前記錘が、前記磁石に引き付けられる磁性を示し、前記
    磁石と接触可能な面を含む一部の領域を形成する第1の
    物質と、該第1の物質より比重が大きく、前記磁石に引
    き付けられない物質で、前記一部の領域以外の領域を形
    成する第2の物質とで一体に構成されていることを特徴
    とする重心移動式ルアー。
  2. 【請求項2】 前記錘は、両端面が案内されながら外周
    面が転動面となって前記錘移動空間内を転動する円柱体
    であり、該円柱体の外周面のうち、少なくとも転動方向
    に連続する帯状の面を含む領域が前記第1の物質で構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の重心移動式
    ルアー。
  3. 【請求項3】 前記錘は前記錘移動空間内を転動する球
    体であり、該球体の外周面全体を含む領域が前記第1の
    物質で構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    重心移動式ルアー。
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