JP3143096B2 - 回流水槽の往復振動流発生装置 - Google Patents

回流水槽の往復振動流発生装置

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JP3143096B2
JP3143096B2 JP10327522A JP32752298A JP3143096B2 JP 3143096 B2 JP3143096 B2 JP 3143096B2 JP 10327522 A JP10327522 A JP 10327522A JP 32752298 A JP32752298 A JP 32752298A JP 3143096 B2 JP3143096 B2 JP 3143096B2
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impellers
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正裕 玉島
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株式会社西日本流体技研
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、測定部内に水の
往復振動流を生じさせるようにした回流水槽の往復振動
流発生装置に係り、特に、2基のインペラを交互に反対
方向に回転させると共に2基のインペラの回転に連動し
て開閉弁を開閉させ、或いは1基のインペラを交互に正
逆回転させると共にインペラの正逆回転に連動して開閉
弁を開閉させて、測定部内に短周期の水の往復振動流を
容易に発生させる回流水槽の往復振動流発生装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、回流水槽の測定部内に実験用の種
々のタイプの水の往復振動流を発生させたい場合には、
循環水路中に配置されたピストンの往復運動を利用して
測定部内に水の往復振動流を発生させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ピスト
ンを利用して短周期の水の往復振動流を発生させる場
合、水の抵抗が大きくなってピストンを短周期に往復運
動させるには、ピストンを強い力で往復駆動させる必要
があり、ピストンが大型になるという不都合があった。
【0004】この発明は、上記のような課題に鑑み、そ
の課題を解決すべく創案されたものであって、その目的
とするところは、インペラを交互に反対方向に回転させ
ると共にインペラの回転に連動して開閉弁を開閉させ
て、測定部内に短周期の水の往復振動流を容易に発生さ
せることのできる回流水槽の往復振動流発生装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、測定部と循環水路とからなる
回流水槽において、循環水路に2基のインペラを間隔を
あけて相対向して配置し、2基のインペラの中間の循環
水路に開閉弁を設け、2基のインペラを交互に反対方向
に回転させると共に一方のインペラの回転中は他方のイ
ンペラの回転を停止させ、各インペラの回転が最大時又
は最大時を僅かに過ぎた時に開閉弁を全開し、一方のイ
ンペラ回転停止時から他方のインペラ回転開始時まで開
閉弁を全閉し、2基のインペラの回転及び停止に連動し
て開閉弁を開閉させて水槽内の水を強制的に往復循環さ
せ、測定部内に水の往復振動流を生じさせる手段よりな
るものである。
【0006】また、請求項2の発明は、測定部と循環水
路とからなる回流水槽において、循環水路に2基のイン
ペラを間隔をあけて相対向して配置し、各インペラと測
定部との間の循環水路に開閉弁をそれぞれ設け、2基の
インペラを交互に反対方向に回転させると共に一方のイ
ンペラの回転中は他方のインペラの回転を停止させ、各
インペラの回転が最大時又は最大時を僅かに過ぎた時に
各開閉弁を全開し、一方のインペラ回転停止時から他方
のインペラ回転開始時まで各開閉弁を全閉し、2基のイ
ンペラの回転及び停止に連動して各開閉弁を開閉させて
水槽内の水を強制的に往復循環させ、測定部内に水の往
復振動流を生じさせる手段よりなるものである。
【0007】また、請求項3の発明は、測定部と循環水
路とからなる回流水槽において、循環水路に正逆回転自
在な1基のインペラを間隔を配置し、循環水路に開閉弁
を設け、1基のインペラを交互に正逆回転させると共に
インペラの正逆回転が最大時又は最大時を僅かに過ぎた
時に開閉弁を全開し、回転するインペラ回転の回転停止
時からインペラの逆回転開始時まで開閉弁を全閉し、イ
ンペラの正逆回転及び停止に連動して開閉弁を開閉させ
て水槽内の水を強制的に往復循環させ、測定部内に水の
往復振動流を生じさせる手段よりなるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に記載の発明の実施の
形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。
【0009】〔実施の形態−1〕ここで、図1は回流水
槽の概略全体側断面図、図2は制御機構図、図3は2基
のインペラの交互の回転と開閉弁の開閉との関係図であ
る。
【0010】図において、回流水槽の往復振動流発生装
置は、水槽内の水を強制的に往復循環させて水槽内に往
復する水流を生じさせる装置で、水槽内の水を強制的に
往復循環させて水槽内に往復水流を生じさせる回流水槽
1、往復振動流を発生させる2基のインペラ2,3、2
基のインペラ2,3の回転及び停止に連動して循環水路
を開閉する開閉弁4などから構成されている。
【0011】回流水槽1は例えば垂直型タイプつまり上
下回りに循環する回流水槽からなり、その上部側には往
復振動流を利用して種々の測定を行う測定部1aが設け
られている。
【0012】測定部1a内の長手方向の両端側には測定
部1a内に流入又は測定部1a内から流出する水の流出
入口がそれぞれ開口されている。これら流出入口がそれ
ぞれ形成された測定部1a両端側の外方側には流出入管
路1b,1cが各々設けられている。
【0013】流出入管路1b,1cはその先端側が各々
下側方向に向かって約90度湾曲されて上部コーナー部
1e,1eがそれぞれ形成されており、下方に向かって
湾曲された先端側は内向きの水平方向に向かって約90
度湾曲されて下部コーナー部1f,1fがそれぞれ形成
されて、測定部1aの下方に配設された連通管路1dの
両端部とそれぞれ接続されている。
【0014】そして、回流水槽1は、これらの流出入管
路1b,1c、連通管路1d並びに、各上部コーナー部
1e,1e及び下部コーナー部1f,1fなどによっ
て、測定部1a内に往復振動流を起こさせる水の循環水
路が構成される。
【0015】循環水路の一部を構成する連通管路1dの
内部には、往復振動流を起こさせる2基のインペラ2,
3が間隔をあけて相対向して配置されている。各インペ
ラ2,3のインペラシャフト2b,3bは連通管路1d
の外側に延びていて、流出入管路1b,1cの外側下部
に設置されたモーター2a,3aにそれぞれ連動連結さ
れている。
【0016】間隔をあけて向かい合う2基のインペラ
2,3は、それぞれ反対向きに回転するように配置され
ている。即ち、図で例えば左側のインペラ2は反時計回
りの循環水流を起こすように回転し、又右側のインペラ
3は時計回りの循環水流を起こすように回転するように
配置されている。
【0017】また、2基のインペラ2,3は交互に反対
方向に回転するようになっていて、同時に互いに逆向き
に回転することはない。即ち、例えば一方のインペラ2
が回転しているときには他方のインペラ3は回転を停止
し、又インペラ3が回転しているときにはインペラ2は
回転を停止している。インペラ2,3の回転及びその停
止はモーター2a,3aの制御によって行われる。
【0018】回流水槽1の各上部コーナー部1e,1e
には、ガイドベーン1gがそれぞれ設けられている。ガ
イドベーン1gは上部コーナー部1e,1eでの水の流
れ方向をスムーズに変える機能を果たすものである。ま
た、インペラ2,3の先端側にはステータ2c,3cが
それぞれ近接して設けられている。
【0019】2基のインペラ2,3の中間の循環水路の
一部を構成する連通管路1dには開閉弁4が設けられて
いる。開閉弁4は連通管路1dを開閉する弁で、開閉弁
4が閉じているときには、循環水流が遮られて循環水流
は止まる。
【0020】開閉弁4は、一方向への流れの惰性を止め
て、逆方向への流れを容易に生じさせる機能を果たし、
2基のインペラ2,3との連動によって、短周期の往復
振動流を容易に発生させる機能を果たす。開閉弁4は、
連通管路1dの断面内に設けられた垂直軸回り又は水平
軸回りに回転して連通管路1dを開閉する。開閉弁4の
垂直軸又は水平軸は開閉モーター4aに連動連結されて
いて、この開閉モーター4aの駆動によって開閉弁4は
開閉される。
【0021】開閉弁4は、2基のインペラ2,3の回転
及び停止に連動して連通管路1dを開閉するようになっ
ている。即ち、開閉弁4は各インペラ2,3の回転が最
大時又は最大時を僅かに過ぎた時に全開する。この最大
時を僅かに過ぎた時とは、最大回転時のインペラ2,3
によって送り出された流れが開閉弁4に到達するまでの
短い時間である。また、一方のインペラ回転停止時から
他方のインペラ回転開始時まで連通管路1dを全閉す
る。
【0022】開閉弁4は、各インペラ2,3の回転が最
大時又は最大時を僅かに過ぎた時に全開し、各インペラ
2,3の回転が最大から停止に向かうに従って、除々に
閉じられて行き、停止したときに全閉状態となる。この
最大時を僅かに過ぎた時とは、最大回転時のインペラ
2,3によって送り出された流れが開閉弁4に到達する
までの短い時間である。そして、もう一方のインペラが
回転し始めると、再び除々に開き始める。この場合、例
えばインペラ2の回転停止とインペラ3の回転開始が同
時の場合には、開閉弁4の全閉時間は瞬間的な時間とな
り、瞬間的に閉じて再び開き始めることになる。
【0023】インペラ2,3のモーター2a,3aの回
転及び停止、並びに開閉弁4の開閉モーター4aの回転
及び停止は、制御装置5によって制御される。制御装置
5は、2基のインペラ2,3の回転及び停止に連動して
開閉弁4を開閉させて水槽内の水を強制的に往復循環さ
せ、測定部1a内に往復振動流を生じさせ、又短周期の
往復振動流の発生を容易にする。
【0024】次に、上記発明の実施の形態の構成に基づ
く作用について以下説明する。回流水槽1の測定部1a
に往復振動流を生じさせるには、インペラ2,3のモー
ター2a,3aを交互に逆向きに回転させ、又これに連
動して連通管路1d内の開閉弁4を開閉させる。
【0025】先ず一方側のインペラ、例えばインペラ2
のモーター2aを駆動させる。制御装置5からの指令に
よりモーター2aは駆動開始する。また、このモーター
2aの駆動に連動して、制御装置5からの指令により、
開閉モーター4aは駆動開始して、連通管路1dを閉じ
ていた開閉弁4は開き始める。そして、モーター2aが
最高回転時又は最大回転時を僅かに過ぎた時に開閉弁4
は全開状態となる。この最大時を僅かに過ぎた時とは、
最大回転時のインペラ2,3によって送り出された流れ
が開閉弁4に到達するまでの短い時間である。
【0026】モーター2aの駆動により連通管路1d内
の左側のインペラ2は回転し、又連通管路1d内の開閉
弁4が開き始めることにより、回転するインペラ2は連
通管路1d内の水を下部コーナー部1f及び上部コーナ
ー部1eを経由して流出入管路1c側に圧送する。
【0027】連通管路1dから下部コーナー部1f及び
上部コーナー部1eを経由して流出入管路1cに圧送さ
れた水は流出入管路1cを流れ、流出入管路1cの端部
側の流出入口から測定部1a内に流入する。
【0028】測定部1a内に流入した水は反対側の流出
入口に向かって流れる。このため、測定部1a内には一
方向の水流が生じる。測定部1a内に一方向の水流を生
じさせた水は、流出入口から流出入管路1b内に排出さ
れ、流出入管路1bを経て連通管路1d内に入り、そこ
で再びインペラ2によって流出入管路1c側に循環圧送
される。
【0029】制御装置5からの指令により、モーター2
aの回転は除々に小さくなって停止し、また、モーター
2aの回転が除々に小さくなるに従って、制御装置5か
らの指令によって開閉弁4も全開状態から全閉状態に移
行して、モーター2aが停止すると、開閉弁4は全閉状
態になる。
【0030】モーター2aの回転が小さくなると共に開
閉弁4が全開状態から全閉状態に移行するに従って、測
定部1a内の一方向の流れは除々に小さくなり、モータ
ー2aの回転停止及び開閉弁4の全閉により、慣性によ
って流れが続くの防がれ、測定部1a内の流れは容易に
止まる。
【0031】モーター2aの停止直後に、制御装置5か
らの指令により、モーター3aが駆動を開始する。モー
ター3aの駆動開始に合わせて、制御装置5からの指令
により、開閉モーター4aは駆動開始して全閉状態の開
閉弁4を開き始める。そして、モーター3aが最高回転
時又は最大回転時を僅かに過ぎた時に開閉弁4は全開状
態となる。この最大時を僅かに過ぎた時とは、最大回転
時のインペラ2,3によって送り出された流れが開閉弁
4に到達するまでの短い時間である。
【0032】モーター3aの駆動により連通管路1d内
の右側のインペラ3は前記のインペラ2と逆方向に回転
し、又連通管路1d内の開閉弁4が開き始めることによ
り、回転するインペラ3は連通管路1d内の水を前記と
逆向きの下部コーナー部1f及び上部コーナー部1eを
経由して流出入管路1b側に圧送する。
【0033】連通管路1dから下部コーナー部1f及び
上部コーナー部1eを経由して流出入管路1bに圧送さ
れた水は流出入管路1bを流れ、流出入管路1bの端部
側の流出入口から測定部1a内に流入する。
【0034】測定部1a内に流入した水は反対側の流出
入口に向かって流れる。このため、測定部1a内には前
記と逆向きの水流が生じる。測定部1a内に逆向きの水
流を生じさせた水は、流出入口から流出入管路1c内に
排出され、流出入管路1cを経て連通管路1d内に入
り、そこで再びインペラ3によって流出入管路1b側に
循環圧送される。
【0035】このようにして、インペラ2,3のモータ
ー2a,3aを交互に逆向きに回転させ、又これに連動
して連通管路1d内の開閉弁4を開閉させることによっ
て、測定部1aに往復振動流を容易に発生させることが
できる。
【0036】この場合において、交互に回転するインペ
ラ2,3のモーター2a,3aの各回転時間を短くし、
これに連動させて開閉弁4の開閉時間を短くすることに
よって、測定部1aに短周期の往復振動流を容易に発生
させることができる。
【0037】また、交互に回転するインペラ2,3のモ
ーター2a,3aの各回転時間を長くし、これに連動さ
せて開閉弁4の開閉時間を長くすることによって、測定
部1aに長い周期の往復振動流を容易に発生させること
もできる。
【0038】〔実施の形態−2〕ここで、図4は回流水
槽の概略全体側断面図、図5は制御機構図である。
【0039】実施の形態−2が前記実施の形態−1と異
なるのは、開閉弁4が2基設けられ、又その2基の開閉
弁4は、インペラ2と測定部1aとの間、インペラ3と
測定部1aとの間に設けられていることであり、これ以
外は前記実施の形態−1の構成と同一であるので、同一
符号を付してその説明を省略する。
【0040】2基の開閉弁4,4は、インペラ2,3の
交互の回転に連動して開閉するようになっている。即
ち、インペラ2,3が最大回転時又は最大回転時を僅か
に過ぎた時に2基の開閉弁4,4は全開される。この最
大時を僅かに過ぎた時とは、最大回転時のインペラ2,
3によって送り出された流れが開閉弁4に到達するまで
の短い時間である。又一方のインペラ2(又は3)の回
転が停止しに向かうに従って除々に閉まり始め、一方の
インペラ2(又は3)の回転が停止し、他方のインペラ
3(又は2)が回転直前には全閉状態となり、他方のイ
ンペラ3(又は2)が回転し始めると再び開き始める。
【0041】2基のインペラ2,3及び2基の開閉弁4
による水の往復振動流の発生の動作は、前記実施の形態
−1と同様であるので、その説明を省略する。
【0042】開閉弁4,4が循環水路の途中に2基設け
られている場合には、1基の場合に比べて、より確実に
往路流及び復路流の流れを止めて、より短周期の水の往
復振動流の発生を容易にする。
【0043】〔実施の形態−3〕ここで、図6は回流水
槽の概略全体側断面図、図7は制御機構図、図8は1基
のインペラの正逆回転と開閉弁の開閉との関係図であ
る。
【0044】実施の形態−3が前記実施の形態−1と異
なるのは、正逆回転自在なインペラ6が連通管路1d内
に1基設けられていることであり、これ以外は前記実施
の形態−1の構成と同一であるので、同一符号を付して
その説明を省略する。
【0045】1基の正逆回転自在なインペラ6は、例え
ば正回転することによって測定部1a内に往路流を発生
させ、又逆回転することによって測定部1a内に復路流
を発生させるようになっている。正逆回転自在なインペ
ラ6のインペラシャフト6bは連通管路1dの外側に延
びていて、流出入管路1cの外側下部に設置されたモー
ター6aに連動連結されている。インペラ6の先端側に
はステータ6cが近接して設けられている。
【0046】また、連通管路1d内に設けられた開閉弁
4は、正逆回転するインペラ6と連動して開閉するよう
になっている。即ち、インペラ6が最大正回転時又は最
大正回転時を僅かに過ぎた時、及び最大逆回転時又は最
大逆回転時を僅かに過ぎた時に、それぞれ開閉弁4は全
開される。この最大時を僅かに過ぎた時とは、最大正回
転時又は最大逆回転時のインペラ6によって送り出され
た流れが開閉弁4に到達するまでの短い時間である。又
インペラ6の正回転(又は逆回転)が停止しに向かうに
従って開閉弁4は除々に閉まり始め、インペラ6の正回
転(又は逆回転)の停止時に開閉弁4は全閉状態とな
り、インペラ6が逆向きの回転をし始めると開閉弁4は
再び開き始める。
【0047】1基の正逆回転自在なインペラ6及び開閉
弁4による水の往復振動流の発生の動作は、前記実施の
形態−1と同様であるので、その説明を省略する。
【0048】1基の正逆回転自在なインペラ6が循環水
路の途中に配置されている場合には、2基のインペラ
2,3が配置されている場合に比べて、部品数が減り、
その分、構造が簡単となり、コスト低減に寄与する。
【0049】なお、この発明は上記発明の実施の形態に
限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない
範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。例え
ば、上記実施の形態では、回流水槽1は、垂直型タイプ
つまり上下回りに循環する回流水槽からなる場合で説明
したが、これに限定されるものではなく、水平型タイプ
つまり水平回りに循環する回流水槽でもよい。
【0050】
【発明の効果】以上の記載より明らかなように、請求項
1〜3の発明に係る回流水槽の往復振動流発生装置によ
れば、インペラを交互に逆向きに回転させ、又これに連
動して開閉弁を開閉させることによって、測定部に往復
振動流を容易に発生させることができる。しかも、この
場合に、交互に回転するインペラの各回転時間を短く
し、これに連動させて開閉弁の開閉時間を短くすること
によって、測定部に短周期の往復振動流を容易に発生さ
せることができる。また、交互に回転するインペラの各
回転時間を長くし、これに連動させて開閉弁の開閉時間
を長くすることによって、測定部に長い周期の往復振動
流を容易に発生させることもできる。さらに、乱れの少
ない整流された往復振動流を得ることができ、しかも、
小さい駆動馬力でより短周期で振幅の大きい往復振動流
を発生させることができる。また、インペラと開閉弁と
の簡単な制御であり、往復振動流の制御を簡単にするこ
とができる。
【0051】また、請求項2に係る回流水槽の往復振動
流発生装置によれば、開閉弁が循環水路の途中に2基設
けられているので、1基の場合に比べて、より確実に往
路流及び復路流の流れを止めて、より短周期の水の往復
振動流の発生を容易にすることができる。
【0052】また、請求項3に係る回流水槽の往復振動
流発生装置によれば、1基の正逆回転自在なインペラが
循環水路の途中に配置されているので、2基のインペラ
が配置されている場合に比べて、部品数が減り、その
分、構造が簡単となり、装置全体のコスト低減に寄与す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態−1を示す回流水槽の概
略全体側断面図である。
【図2】この発明の実施の形態−1を示す制御機構図で
ある。
【図3】この発明の実施の形態−1を示す2基のインペ
ラの交互の回転と開閉弁の開閉との関係図である。
【図4】この発明の実施の形態−2を示す回流水槽の概
略全体側断面図である。
【図5】この発明の実施の形態−2を示す制御機構図で
ある。
【図6】この発明の実施の形態−3を示す回流水槽の概
略全体側断面図である。
【図7】この発明の実施の形態−3を示す制御機構図で
ある。
【図8】この発明の実施の形態−3を示す1基のインペ
ラの正逆回転と開閉弁の開閉との関係図である。
【符号の説明】
1 回流水槽 1a 測定部 1b 流出入管路 1c 流出入管路 1d 連通管路 1e 上部コーナー部 1f 下部コーナー部 1g ガイドベーン 2 インペラ 2a モーター 2b インペラシャフト 2c ステータ 3 インペラ 3a モーター 3b インペラシャフト 3c ステータ 4 開閉弁 4a 開閉モーター 5 制御装置 6 インペラ 6a モーター 6b インペラシャフト 6c ステータ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定部と循環水路とからなる回流水槽に
    おいて、循環水路に2基のインペラを間隔をあけて相対
    向して配置し、2基のインペラの中間の循環水路に開閉
    弁を設け、2基のインペラを交互に反対方向に回転させ
    ると共に一方のインペラの回転中は他方のインペラの回
    転を停止させ、各インペラの回転が最大時又は最大時を
    僅かに過ぎた時に開閉弁を全開し、一方のインペラ回転
    停止時から他方のインペラ回転開始時まで開閉弁を全閉
    し、2基のインペラの回転及び停止に連動して開閉弁を
    開閉させて水槽内の水を強制的に往復循環させ、測定部
    内に水の往復振動流を生じさせることを特徴とする回流
    水槽の往復振動流発生装置。
  2. 【請求項2】 測定部と循環水路とからなる回流水槽に
    おいて、循環水路に2基のインペラを間隔をあけて相対
    向して配置し、各インペラと測定部との間の循環水路に
    開閉弁をそれぞれ設け、2基のインペラを交互に反対方
    向に回転させると共に一方のインペラの回転中は他方の
    インペラの回転を停止させ、各インペラの回転が最大時
    又は最大時を僅かに過ぎた時に各開閉弁を全開し、一方
    のインペラ回転停止時から他方のインペラ回転開始時ま
    で各開閉弁を全閉し、2基のインペラの回転及び停止に
    連動して各開閉弁を開閉させて水槽内の水を強制的に往
    復循環させ、測定部内に水の往復振動流を生じさせるこ
    とを特徴とする回流水槽の往復振動流発生装置。
  3. 【請求項3】 測定部と循環水路とからなる回流水槽に
    おいて、循環水路に正逆回転自在な1基のインペラを間
    隔を配置し、循環水路に開閉弁を設け、1基のインペラ
    を交互に正逆回転させると共にインペラの正逆回転が最
    大時又は最大時を僅かに過ぎた時に開閉弁を全開し、回
    転するインペラ回転の回転停止時からインペラの逆回転
    開始時まで開閉弁を全閉し、インペラの正逆回転及び停
    止に連動して開閉弁を開閉させて水槽内の水を強制的に
    往復循環させ、測定部内に水の往復振動流を生じさせる
    ことを特徴とする回流水槽の往復振動流発生装置。
JP10327522A 1998-11-02 1998-11-02 回流水槽の往復振動流発生装置 Expired - Lifetime JP3143096B2 (ja)

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JP2008014885A (ja) * 2006-07-10 2008-01-24 Nishi Nippon Ryutai Giken:Kk 回流水槽装置
KR20160047257A (ko) * 2014-10-22 2016-05-02 한국해양과학기술원 심해해양공학수조의 양방향 조류채널시스템

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