JP3142709U - 介護用移動組立畳 - Google Patents

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正弘 小田
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株式会社小田畳商会
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Abstract

【課題】浴室等においてスノコ上に畳を簡単に組み立てて使用でき、また、畳上に湯を流した場合でも畳から容易に水分が排出できる材質及び構造を有する介護用移動組立畳を提供することを技術的課題とする。
【解決手段】プラスティック段ボール3a、3bから成る中空状合成樹脂プレート及び発泡ポリスチレン製芯材2a、2bを積層した畳床からなる水洗い可能な畳をスノコB上面に着脱自在に固定するようにした。
【選択図】図2

Description

考案の詳細な説明
本考案は風呂場等水周りにおいて使用でき、また水洗い可能な介護用移動組立畳であって、本出願人の特許第3873239号及び特許第4022660号を利用した介護用移動組立畳に関するものである。
例えば、実用新案登録第3005942号公報には、ベッドの上に簀子板を置き、その上に畳を敷いた畳ベッドにおいて、簀子板を廃し、内部に木製桟木を入れた畳を使用したことを特徴とする畳ベッドが記載されている。
そして、該公報の[考案の詳細な説明]中、[0002]に、図6は従来の畳ベッドの側面図であるが、ベッド10の上に簀子板12を置き、その上に畳14を敷いた構造にしている。図7は簀子板12の平面図であるが、この簀子板12は基礎板12aの上に適当な間隔をあけてベニヤ板12bを貼ったものである。このような簀子板12を用いるのは、畳14にかかる荷重を受けながらベッド10との間に通風のための空間を確保するためである旨記載されている。
また、該公報の[0003]に、図8はここで用いられる畳14の断面図であるが、上から表面材である畳表16、強度材であるインシュレーションボード18、断熱材であるポリエチレンボード20、インシュレーションボード18及び防虫防湿シート22を重ね、これらの側面を畳縁24で覆ったものである旨記載されている。
しかしながら、この考案は畳ベッドであり、浴室等において簀子上に畳を組み立て固定して使用するものではない。また、畳上に湯を流した場合、インシュレーションボードは木質繊維を固めたものであり、吸水性があり畳床から容易に水分が排出できる材質及び構造のものではない。したがって、浴室等の水周りで使用でき、かつ洗浄可能な畳はない。
考案が解決しようとする課題
本考案は、浴室等において簀子上に畳を簡単に組み立てて使用でき、また、畳上に湯を流した場合でも畳床から容易に水分が排出できる材質及び構造を有する介護用移動組立畳を提供することにある。
課題を解決する手段
請求項1の考案は、プラスティック段ボールから成る中空状合成樹脂プレート及び発泡ポリスチレン製芯材を積層した畳床からなる水洗い可能な畳をスノコ上面に着脱自在に固定するようにした介護用移動組立畳を提供するものである。
この考案においては、浴室等においてスノコ上に畳を簡単に組み立てて使用でき、また、畳上に湯を流した場合でも畳床から容易に水分が排出できる材質及び構造を有する介護用移動組立畳を提供することができる。
また、請求項2の考案は、前記水洗い可能な畳がプラスティック段ボールから成る中空状合成樹脂プレートを挟んで2枚の発泡ポリスチレン製芯材を設け、表面側の発泡ポリスチレン製芯材の上面に他のプラスティック段ボールから成る中空状合成樹脂プレートを積層すると共に、合成樹脂製畳表を発泡ポリスチレン製芯材と中空状合成樹脂プレートとの側面で縫合わせるようにした水洗い可能な畳の構造であって、前記スノコの上面に複数の勘合凸部を設けると共に、この勘合凸部に嵌め込む複数の嵌込凹部を水洗い可能な畳底面に設け、これら複数の嵌込凹部は前記底部のプラスティック段ボールを打ち抜いて、前記底部側のプラスティック段ボールの嵌込凹部に前記スノコの勘合凸部が支持されるようにした請求項1記載の介護用移動組立畳を提供するものである。
この考案においては、浴室等においてスノコ上に畳を簡単に組み立てて使用でき、また、畳上に湯を流した場合でも畳から容易に水分が排出でき材質及び構造を有すると共に、畳に水平方向のねじれ作用が生じてもプラスティック段ボールから成る中空状合成樹脂プレートの嵌込凹部にスノコの勘合凸部が支持されて畳の発泡ポリスチレン製芯材が破壊されない。また、嵌込凹部とスノコの勘合凸部との隙間から発泡ポリスチレン製芯材と中空状合成樹脂プレート間及び下部プラスティック段ボールから成る中空状合成樹脂プレート内に貯まる水分を容易に排出できるようにした介護用移動組立畳を提供することができる。
以下に本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。図1に示すように、プラスティック段ボールから成る中空状合成樹脂プレート3bを挟んで少なくとも2枚の発泡ポリスチレン製芯材2a、2bを設け、その表面に合成樹脂製畳表1を発泡ポリスチレン製芯材2a、2bの側面で縫合わせて畳Aを構成している。前記合成樹脂製畳表1はポリプロピレンを使用している。
前記表面側の発泡ポリスチレン製芯材2aの上面に他の中空状合成樹脂プレート3a、合成樹脂発泡シート4a及び消臭シート5を挟んで合成樹脂製畳表1を積層し、裏面の芯材2bの下面に合成樹脂発泡シート4bを設けて合成樹脂製畳表1を芯材2a、2bの側面で縫合わせている。したがって、中空状合成樹脂プレート3a、3bは適度な弾性及び表面平滑性を有し、発泡ポリスチレン製芯材2a、2bの保護とそれらのずれ合う際に発生する音を防止する。発泡樹脂同士が擦れ合うとぎしぎしと不快音が発生する。畳表1上は合成樹脂発泡シート4a及び中空状合成樹脂プレート3aにより適度な柔軟性を持たせることができる。前記合成樹脂発泡シート4a、4bは発泡ポリプロピレン、消臭シート5は活性炭入りポリエステルシートを使用している。また、合成樹脂発泡シート4bは畳Aを設置する床面(スノコ上面)との滑りを防止する。尚、7は縫い目である。
図2に示すように、プラスティック段ボールから成る中空状合成樹脂プレート及び発泡ポリスチレン製芯材を積層した畳床からなる水洗い可能な畳AはスノコB上面へ着脱自在に固定するようにしている。したがって、風呂場にて簡単に組み立てられ、また使用後は図3のように分離して屋外等へ運んで乾燥させることができるので非常に便利である。
図3に示すように、前記スノコB上面の四隅に勘合凸部8・・・を設けると共に、この勘合凸部8・・・に嵌め込む4個の嵌込凹部9・・・を畳A底面に設けている。図4に示すように、これら複数の嵌込凹部9・・・は前記底部のプラスティック段ボール3bを打ち抜いて、前記底部側のプラスティック段ボールの嵌込凹部9a・・・に前記スノコBの勘合凸部8・・・周囲が支持されるようにしている。したがって、畳Aに水平方向のねじれ作用が生じてもプラスティック段ボールから成る中空状合成樹脂プレート3bの嵌込凹部9a・・・にスノコBの勘合凸部8・・・周囲が支持されるので、畳Aの発泡ポリスチレン製芯材2a、2bに応力が働かず破壊されない。
また、発泡ポリスチレン製芯材2a、2bと中空状合成樹脂プレート3a、3b間及び下部プラスティック段ボールから成る中空状合成樹脂プレート3b内に貯まる水分を、畳Aの嵌込凹部9とスノコAの勘合凸部8・・・との隙間から容易に排出できるようにしている。
尚、図4ではスノコBの勘合凸部8・・・上面が上方のプラスティック段ボール3aの底部に接しているが、上方の発泡ポリスチレン製芯材2aを打ち抜かないで勘合凸部8・・・の上面が上方の発泡ポリスチレン製芯材2aの底面(点線)に当接するようにしても良い。
発明の効果
上記の如く本発明においては、浴室等においてスノコ上に畳を簡単に組み立てて使用でき、また、畳上に湯を流した場合でも浸透した畳床から容易に水分を排出できる材質及び構造を有する介護用移動組立畳を提供することができる。
水洗い可能な畳の断面説明図 畳をスノコに組立てた状態を示す斜視図 スノコの上面斜視図及びスノコから展開した畳の底面斜視図 畳Aの嵌込凹部にスノコBの勘合凸部を固定した部分拡大断面図
符号の説明
A 畳
B スノコ
2a、2b 芯材(発泡ポリスチレン)
3a、3b 中空状合成樹脂プレート(プラスティック段ボール)
8・・・ スノコBの勘合凸部
9・・・ 畳Aの嵌込凹部
9a・・・ 下部中空状合成樹脂プレート3bの嵌込凹部

Claims (2)

  1. プラスティック段ボールから成る中空状合成樹脂プレート及び発泡ポリスチレン製芯材を積層した畳床からなる水洗い可能な畳をスノコ上面に着脱自在に固定するようにした介護用移動組立畳。
  2. 前記水洗い可能な畳がプラスティック段ボールから成る中空状合成樹脂プレートを挟んで2枚の発泡ポリスチレン製芯材を設け、表面側の発泡ポリスチレン製芯材の上面に他のプラスティック段ボールから成る中空状合成樹脂プレートを積層すると共に、合成樹脂製畳表を発泡ポリスチレン製芯材と中空状合成樹脂プレートとの側面で縫合わせるようにした水洗い可能な畳の構造であって、前記スノコの上面に複数の勘合凸部を設けると共に、この勘合凸部に嵌め込む複数の嵌込凹部を水洗い可能な畳底面に設け、これら複数の嵌込凹部は前記底部のプラスティック段ボールを打ち抜いて、前記底部側のプラスティック段ボールの嵌込凹部に前記スノコの勘合凸部が支持されるようにした請求項1記載の介護用移動組立畳。
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