JP3142298U - 複合袋ナット - Google Patents

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Abstract

【課題】海水による袋ナットやボルトの腐食や錆を防止でき、長期の使用に絶え得る複合袋ナットを提供する。
【解決手段】一端に袋状頭部11を他端に鍔状の座部12を備え、かつ中心部にネジ孔13を有する鋼製ナット本体10を形成すると共に、座部12における座面にネジ孔13と同心円状に複数(図では2個)の環状の突起部14,15を突設する一方、ネジ孔13を除くナット本体10の外周に、袋状頭部11及び突起部14,15をもつ座部12を含めたナット本体10の外周全体を連続的に覆う高硬度で耐海水腐食性に優れたチタン合金層16を設けて複合袋ナットを形成した。
【選択図】図3

Description

本考案は、主として海水に接して設けられる固定部材に支柱などの部材を大型の鋼製ボルトと鋼製袋ナットとにより取り付ける際に用いる大型の複合袋ナットに関する。
技術背景
従来、例えば海水に接して設けられる固定部材に支柱を大型の鋼製ボルトと鋼製袋ナットにより取り付ける際には、鋼製袋ナットを固定部材の海水側に位置させた状態で、非海水側から支柱と固定部材とを貫通するボルトを袋ナットに締め込んで、固定部材に支柱を固定するようにしている。
しかし、上記した鋼製袋ナットと鋼製ボルトによる締結では、直接鋼製袋ナットや例えば鋼製の固定部材が海水に接することになるので、海水により鋼製袋ナットや固定部材が腐食したり錆び付いたりする問題があった。また、鋼製袋ナットの座面と固定部材との当接面間に隙間が生じると海水が袋ナット内に侵入して袋ナット内のボルトまでも腐食したり錆び付いたりするといった問題があり、長期の使用に絶えないといった問題があった。
そこで、本考案は、海水による袋ナットやボルトの腐食や錆を防止でき、長期の使用に絶え得る複合袋ナットの提供を課題とする。
上記問題を解決するため、本願の請求項1に記載の考案は、一端に袋状頭部を他端に座部とを備え、かつ中心部にネジ孔を有するアルミ、鋳物、鉄又は鋼製などのナット本体を形成すると共に、座部における座面のネジ孔周りに環状の突起部を突設する一方、ネジ孔を除くナット本体の外周に、袋状頭部及び突起部をもつ座部を含めたナット本体の外周を連続的に覆う高硬度で耐腐食性に優れたチタン合金層を設けたことを特徴とする。
また、本願の請求項2に記載の考案は、座部は鍔状を呈すると共に、該座部における座面に環状の突起部がネジ孔と同心円上に複数個設けられ、その断面形状が鋭角状を呈していることを特徴とする。
上記した構成によれば、例えば鋼製ナット本体の座部の座面におけるネジ孔周りに環状の突起部を突設する一方、ネジ孔を除くナット本体、袋状頭部、座部の外周に、これらナット本体、袋状頭部、座部を連続的に覆う防錆兼硬質のチタン合金層を設けたから、チタン合金層の防錆効果により、海水による袋ナットの腐食や錆発生を防止でき、しかも、座部の座面におけるネジ孔周りに高硬度で耐腐食性に優れたチタン合金層からなる環状の突起部を突設しているので、この硬度の高いチタン合金層からなる突起部分を積極的に固定部材側に食い込ませることが可能となる。これにより、複合袋ナットの座面と固定部材との当接面間における隙間の発生を効果的になくすことができ、その結果、海水が袋ナット内に侵入して複合袋ナット内のボルトが腐食したり錆付いたりするのを防止できる。
また、座部が鍔状を呈すると共に、該座部における座面に環状の突起部がネジ孔の中心と同心円上に複数個設けられ、その断面形状が鋭角状を呈するように形成すれば、硬度の高いチタン合金層からなる2つの環状突起部分を固定部材に二重に食い込ませることが可能となる。これにより、複合袋ナットの座面と固定部材との当接面間における隙間の発生をより一層効果的になくすことができ、その結果、海水が複合袋ナット内に侵入するのをより確実に防止して袋ナット内のボルトが腐食したり錆付いたりするのを防止することができる。
以下、本考案の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、海水に接して設けられる固定部材に支柱を大型ボルトと大型袋ナットとにより取り付ける際に用いる本考案の大型の複合袋ナットを示し、該複合袋ナット1は、一端に袋状頭部11を他端に鍔状の座部12を備え、かつ中心部にネジ孔13を有する鋼製ナット本体10を形成すると共に、座部12における座面にネジ孔13と同心円状に複数(図では2個)の環状の突起部14,15を突設する一方、ネジ孔13を除くナット本体10の外周に、袋状頭部11及び突起部14,15をもつ座部12を含めたナット本体10の外周全体を連続的に覆う高硬度で耐腐食性に優れたチタン合金層(例えばTi−15V−3Cr−3Sn−3al)16を設けた構成となっている。
環状の突起部14,15は1個又は2個以上であってもよい。また、突起部14,15の断面形状は鋭角状に形成されている。これにより、突起部14,15を覆う高硬度のチタン合金層16の突起部分17,18も鋭角状を呈している。
また、ボルト2は鋼製で外周にネジ21をもつボルト本体20と頭部22とからなる。
また、図2及び図3において符号3は海水に接して設けられる固定部材であり、また符号4は固定部材3に取り付けられる支柱であり、符号5は支柱4とボルト2との間に介装される座金である。
図に示す実施の形態では、固定部材3を鋼板31とその外面を覆うチタン層(例えばDIN3−7035)32との二層構造として、チタン層32により海水による腐食や錆発生を防止する構造としている。
その場合、チタン層32の硬度は鋼板31の硬度よりも高く、また上記した複合袋ナット1のチタン合金層16の硬度よりも低いものを用いている。これにより複合袋ナット1の締付時、複合袋ナット1のチタン合金層16の鋭角状突起部分17,18は変形せず、固定部材3側のチタン層32と鋼板31とが変形するように設定している。
次に、上記した複合袋ナットの作用について説明する。
図2及び図3に示すように、複合袋ナット1を固定部材3の海水側となるチタン層32の外側に位置させた状態で、非海水側から座金5、支柱4、固定部材3にそれぞれの挿通孔5a,4a,3aを介してボルト2を挿通し、このボルト2を袋ナット1に締め付けて、袋ナット1とボルト2とにより固定部材3に支柱4を固定する。
その際、複合袋ナット1の高硬度のチタン合金層16における2つの環状突起部分17,18が固定部材3の側面部分、つまりチタン合金層16よりも硬度の低いチタン層32及び鋼板31部分に密着状に食い込んで締結されることになる。これにより、複合袋ナット1の座面と固定部材3との当接面間における隙間の発生を積極的にかつ効果的になくすことができ、その結果、海水が複合袋ナット1内に侵入するのを確実に防止して複合袋ナット1内のボルト2が腐食したり錆付いたりするのを防止することができる。したがって、大型の複合袋ナット1と大型のボルト2で固定部材3と支柱4とを長期にわたって確実に固定することができる。
また、固定部材3の海水と接する側面部分にもチタン層32を設けているので、固定部材3の腐食や錆付きについても防止することができる。
なお、上記した実施の形態では、海水と接する場所に用いる大型の複合ナットについて説明したけれども、何らかかる用途に限られるものではないし、小型の複合ナットにも適用できることは勿論である。また、ナット本体10としては何ら鋼製に限定されるものではなく、例えばアルミ、鋳物又は鉄製のものであってもよい。
本考案に係る複合袋ナットの一部切り欠き正面図である。 同複合袋ナットの使用前の縦断説明図である。 同複合袋ナットの使用状態を示す縦断面図である。
符号の説明
1 複合ナット
10 ナット本体
11 袋状頭部
12 座部
13 ネジ孔
14 突起部
15 突起部
16 チタン合金層

Claims (2)

  1. 一端に袋状頭部を他端に座部とを備え、かつ中心部にネジ孔を有するアルミ、鋳物、鉄又は鋼製などのナット本体を形成すると共に、座部における座面のネジ孔周りに環状の突起部を突設する一方、ネジ孔を除くナット本体の外周に、袋状頭部及び突起部をもつ座部を含めたナット本体の外周を連続的に覆う高硬度で耐腐食性に優れたチタン合金層を設けたことを特徴とする複合袋ナット。
  2. 座部は鍔状を呈すると共に、該座部における座面に環状の突起部がネジ孔と同心円上に複数個設けられ、その断面形状が鋭角状を呈していることを特徴とする複合袋ナット。
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CN107630895A (zh) * 2016-07-18 2018-01-26 天津市天龙得冷成型部件有限公司 一种汽车座椅滑轨用压铆螺钉及其配套组件
CN107630914A (zh) * 2016-07-18 2018-01-26 天津市天龙得冷成型部件有限公司 一种新型汽车用防水圆螺母及其配套组件

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