JP3141539U - 工事用足場 - Google Patents

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Abstract

【課題】高層住宅のベランダ清掃工事を行う際に、廉価に製作して安全な作業を行える工事用足場を提供すること。
【解決手段】足場10を高層住宅のベランダ3内に配置する。足場10には、ベランダ床面4を走行する下部区域M1と、ベランダ天井壁5下面に係止する係止部材30を備える上部区域M2と、ベランダ外壁6より外方に突出する側部区域M3とを備える。下部区域M1には、下部枠体部11を配置し、上部区域M2と側部区域M3には、上部区域M2と側部区域M3に跨る上部枠体部13を配置する。上部枠体部13は、一対の縦枠部14、14、第1の連結枠部15、第2の連結枠部16を備えている。下部枠体部11には、一対の縦枠部14を嵌め合い結合で連結し、一対の縦枠部14、14の両端部で、第1の連結枠部15と第2の連結枠部16とを嵌め合い結合で連結する。
【選択図】図1

Description

本考案は、マンションやビル等の高層住宅に関する外壁やベランダ天井壁の塗装等改修工事等で使用する工事用足場に関する。
マンションやオフィスビル等の高層住宅の外壁やベランダ等は、長期間の使用で塗装が剥げてきたり汚れたりするから必要に応じて塗装等改修工事を行う必要があった。高層住宅の場合、従来では、高層住宅の外壁やベランダ天井の塗装改修工事は、屋上から吊下されたゴンドラを使用して行われていた。ゴンドラはワイヤで牽引されて各階の外壁の塗装改修工事を行うことから、ゴンドラを左右方向と上下方向に移動させて作業を行うこととなっていた。
しかし、ゴンドラでの作業は、危険を伴うとともに、屋上から吊下するように構成されているから、準備時間を含めて作業時間がかかり、莫大な費用を必要とすることになっていた。しかも距離の長いベランダに沿って作業を行うとすると、複数のゴンドラを用意することとなってさらに費用をかけることとなっていた。そのため、廉価に製作できる工事用足場が求められていた。この場合、脚立を使用して作業することも考えられるものの、脚立では作業効率が悪いばかりでなく、ベランダの外壁から身を乗り出して作業することができず、万が一、脚立での作業時にバランスを崩して転倒した場合には、大きな事故となることから、高層住宅のベランダの清掃工事では、ベランダで脚立を使用して作業を行うことができなかった。
一方、走行可能に構成された工事用足場が、例えば、特許文献1によって知られている。この公報においては、従来、枠組み体の下端部にキャスタを取り付けたロータリータワー式足場であったものを、家屋の壁面に沿って自走可能な移動足場装置として提案したものである。つまり、地面が整地されていない場所でロータリータワー式足場を組付けても移動が困難であることから、地面に対して走行させるのではなく家屋の壁面にローラを当接して走行可能に構成したものである。
特開平6−322971号公報
しかし、マンション等の高層住宅の外壁やベランダ天井部を改修塗装する場合には、上層階で作業する際の危険防止を図ることは前提として考慮しなければならず、また、現場で組み付けるとともに長いベランダに沿って効率よく塗装作業を行えることも必要となっていた。
特許文献1の足場の場合、戸建の建物に使用するには都合がよいものの、高層住宅の壁面を走行することは危険を伴うことであり、また、足場を支持する場所がないことから、特許文献1の足場を高層住宅で使用することは好ましくなかった。
そのため、高層階で作業する際に、ベランダ外壁より突出した部位において作業を可能とするために、屋上から吊下されるゴンドラや危険を伴う脚立等を使用することなく、廉価に製作できる工事用足場を提供することが新たに求められていた。
本考案は、上述の課題を解決するものであり、簡単に組み付けることができて、ベランダ外壁より突出して作業を行う際に、安全でしかも廉価に製作できる工事用足場を提供することを目的とするものであり、本考案に係る工事用足場は以下のように構成するものである。すなわち、
請求項1記載の考案では、高層住宅のベランダ天井壁を清掃するための工事用足場であって、ベランダ床面に当接する下部区域と、前記ベランダ天井壁に係止可能な係止部材を備える上部区域と、ベランダ外側に突出して作業可能な側部区域とを備え、前記上部区域と前記側部区域には一体的に連接した枠体状の上部枠体が配設され、前記下部区域には枠体状に形成された下部枠体が配設され、前記上部枠体は前記下部枠体に着脱可能に構成され、前記係止部材が昇降可能に配設されていることを特徴とするものである。
請求項2記載の考案では、前記下部枠体には、下部にキャスタを備えていることを特徴としている。
請求項3記載の考案では、前記係止部材は、ベランダ押圧部と前記ベランダ押圧部を昇降可能なねじ手段とを有して形成されるとともに、前記ベランダ押圧部が前記上部枠体より突出して配設されていることを特徴としている。
請求項4記載の考案では、前記上部枠体は、前記上部区域と前記側部区域とに跨る一対の縦枠部と、前記一対の縦枠部の一方を連結する第1の連結枠部と、前記一対の縦枠部の他方を連結する第2の連結枠部と、を備えていることを特徴としている。
請求項5記載の考案では、前記縦枠部は前記下部枠体に嵌め込み結合されていることを特徴としている。
請求項6記載の考案では、前記第1の連結枠部と前記第2の連結枠部は、前記縦枠部に嵌め込み結合されていることを特徴としている。
請求項7記載の考案では、前記上部枠体の前記側部区域には、前記縦枠部に嵌め込み結合された床枠部と前記床枠部に嵌め込み結合された敷板が敷設されていることを特徴としている。
本考案に係る工事用足場は、その下部区域がベランダの床面に当接するように構成され、上部区域においてベランダ天井壁に係止可能な係止部材を有して構成されているから、係止部材をベランダ天井壁に係止させて押圧することによって、ベランダに固定することができる。また、側部区域は、ベランダ外壁より外方に突出して配設されているとともに、上部区域に跨るように上部枠体が一体的な枠状として形成されているから、高層住宅の清掃工事を行うことであっても、ベランダに固定された上部枠体の側部区域で安全に作業を行うことができる。
また、上部枠体は下部枠体に着脱可能に構成されているから、工事用足場を高層階に持ち運ぶ際に、分割した状態で運ぶことができ、容易な運搬作業となる。
さらに、下部区域はベランダ床面を走行できるので、所定の箇所での作業を終えると次の箇所に即座に移動することができる。そのため、長い距離を有するベランダ天井壁の清掃作業を廉価な費用で効率よく行うことができる。
つまり、さらに詳細に説明すれば、上部区域と側部区域内に跨るように配設された上部枠体を下部枠体に組み付けた状態においては、上部区域とベランダ天井壁の下面との間にはわずかな隙間を有している。上部区域には、上部枠体より上方に突出した係止部材がねじ手段で昇降可能に配設されているから、係止部材を上昇させてベランダ天井部に押し当てることによって、ベランダ床面とベランダ天井部とを固定することができる。
上部枠体の側部区域はベランダ外壁より外方に突出している。そのため、側部区域内に乗った作業者の重量で、ベランダの外側に倒れるようなモーメントがかかっても、ベランダ床面と天井壁とを一体的に固定しているから、足場の姿勢を維持することができ安全に作業することができる。
この上部枠体の一対の縦枠部は、下部枠体に対して嵌め込み結合されるとともに、一対の縦枠部の両端部に対して連結枠部が嵌め込み結合されることによって、ねじ締結するための工具を必要とすることなく、容易な組付を行うことができる。そのため、上層階に移動する際に工事用足場を分割してエレベータ等で持ち運ぶことができ、総合的な作業時間を短縮することができる。
また、所定の場所の作業を終えると、下部区域に装着されたキャスタによって、次の作業場に即座に移動することができ効率のよい作業を行うことができる。
上述のように、本考案の工事用足場では、従来のようにゴンドラを吊って行う作業からベランダで組み付けて作業できるようにしたことから安全であるとともに莫大な費用をかけずに行うことができる。しかも、容易な組立方式に構成してキャスタでの移動により効率のよい作業を行うことができる。
次に、本考案の工事用足場における実施形態について、図面に基づいて説明する。この工事用足場(以下、単に足場ともいう)は、高層住宅のベランダに設置し、そして、ベランダ天井壁下面の塗装、あるいはベランダ外壁の外面の清掃等を行うことに好適に使用される。なお、以下の説明では、足場10における部屋1に向かう側を前側又は前部といい、部屋1から離れる方向を後側又は後部あるいは外側という。また、足場10をベランダに作業可能に設置した状態で、ベランダ3の長手方向に沿って配置される方向を足場10の幅方向という。
図1は、ベランダ3内に配置される足場10の概略構造を示すものであり、各階のベランダ3は、部屋1の外壁2の外側に配置されている。足場10はベランダ床面4に当接する区分を含む下部区域M1と、ベランダ天井壁5に係止する区分を含む上部区域M2と、ベランダ外壁6から外方部位に突出する区分を含む側部区域M3とを備えている。
下部区域M1には、枠状に形成された下部枠体部11が配置され、上部区域M2及び側部枠体部M3には、上部区域M2と側部区域M3に跨って上部枠体部13が配置されている。上部枠体部13は、下部枠体部11に対して着脱可能に構成されるとともに、上面がベランダ天井壁5の下面との間に隙間Sを有して形成されている。また、上部枠体部13における部屋1側端面が部屋1の外壁2との間に隙間を有して配置され、ベランダ外壁6側端面がベランダ外壁6より外側に突出して配置されている。ベランダ外壁6より外方に突出した部位には、作業者が乗るための床板17が配置され、また作業者の上半身を囲う上部カバー26が上層階のベランダ外壁6に対向して配置されている。
下部枠体部11は、部屋1の外壁2とベランダ外壁6との間に配置され、ベランダ床面4を走行できるように、下端部には4隅にそれぞれキャスタ20が装着されている。また、キャスタ20と別の位置に、ねじ部を有して高さ調整可能な一対のストッパ部材21(図3参照)が対向して装着されている。一方、上部枠体部13の上面とベランダ天井壁5の下面との間に形成される隙間Sには、上部枠体部13の上面から突出して係止部材30が配置されている。係止部材30は上部枠体部13に支持され、ねじ手段によって昇降可能に配置されて、ベランダ天井壁5の下面を押圧可能としている。
下部枠体部11は、下部にキャスタ20が配置され、上部に上部枠体部13との嵌め合い結合する部位を有して枠体状に形成されていれば、その他の構成を特に限定するものではない。
例えば、本実施形態では、図2〜4に示すように、4本の縦支柱111を備え、4本の縦支柱111を上部、中部、下部において横支柱112で連結させている。上部の横支柱112には、対向する面において、L字状板12が各2個ずつ溶着され、後述の上部枠体部13の縦枠部を嵌合可能としている。片側における一方のL字状板12の端面(ベランダ外壁6側)は縦支柱111の端面と略面一に配置され、他方のL字状板12の端面(部屋1側)の端面は縦支柱111の端面との間に段差を有するように配置されている。また、上部の横支柱112上には、上段用敷板113が装着され、中部の横支柱112上には中段用敷板114が装着され、下部の横支柱112上には下段用敷板115が固着されている。
上部に固着された上段用敷板113は、上部枠体部13の幅方向に対して幅狭く形成され、前後方向の一対の横支柱112との間にそれぞれ隙間を有している。中部に配置された中段用敷板114は横支柱112間の全面にわたる大きさで形成され、作業用工具や工具ボックスを載置している。
下部に配置された敷板114は、横支柱112間上全面にわたる大きさで形成されて横支柱112に溶着されている。下段用敷板115上には、水を充填したタンク23を収納して錘としている。なお、下部枠体部11においては、重量を軽減するために、例えば、下部を等辺山形鋼で予め溶着してタンク23を収納できるようにしておけば、下段用敷板115を削除することができる。
上部枠体部13は、足場10の上部区域M2と側部区域M3とにわたって一体的に延設する枠部を有していることと、下部枠体部11にねじ結合しないで嵌め合うように構成されているものであれば、その他の部位を特に限定するものではない。例えば、本実施形態においては、足場10の前後方向に沿って配置される一対の縦枠部14と、一対の縦枠部14の一方の端部(側部区域M3側)に一対の縦枠部14を連結する第1の連結枠部15と、他方の端部(部屋1側)に一対の縦枠部14を連結する第2の連結枠部16とを有して構成されている。
実施形態の縦枠部14は、下部枠体部11と嵌め合い結合可能に形成されている。詳細に説明すると、四辺を外枠部141(下辺の外枠部141A、側部区域M3側の外枠部141B、部屋1側の外枠部141C、上辺の外枠部141D)で連結した枠状に形成されて、内部に横方向と縦方向に沿って補助枠部142を連結して形成されている。図5に示すように、下辺の外枠部141Aは、下部枠体部11のL字状板12と横支柱112との間に形成された凹部121に嵌合される。また、図6に示すように、側部区域M3側に配置された外枠部141Bには、上下2段にフック部141aが配置されている。
側部区域M3側に配置される第1の連結枠部15は、一対の縦枠部14の一方の端部に嵌め合い結合可能に形成され、四辺を外枠部151で連結した枠状に形成されて、内部に横方向に沿って補助枠部152を連結して形成されている。上辺の外枠部151Aと1本の補助枠部152が前述の縦枠部14の外枠部141Bに形成されたフック部141aに係止される。
第2の連結枠部16は、一対の縦枠部の他方の端部に嵌め合い結合可能に形成され、1本の連結棒161の両端部に下方に向かってそれぞれ2枚の板部材162が間隔を有して配置されている。図5に示すように、この間隔は縦枠部14の上片の外枠部141Dに上方から嵌合できるように、外枠部141Dの幅寸法と略同一または僅かに大きく形成されている。さらに、連結棒161の下面側には把手163が形成されて、手で容易に操作できるようになっている。
また、側部区域M3において、縦枠部14には、側部保護板24が着脱可能に装着され、図7に示すように、第1の連結枠部15には後部保護板25が着脱可能に装着されている。側部保護板24は、縦枠部14の側部区域M3側を内方から覆うように1枚のベニヤ板あるいは鉄板で形成され、縦枠部14側の面に上下左右の各2箇所においてフック部24aが形成され、反対側の面に把手24bが形成されている。後部保護板25は、第1の連結枠部15を外方から覆うように1枚のベニヤ板あるいは鉄板で形成され、第1の連結枠部15側の面に上下左右の各2箇所においてフック部25aが形成され、反対側の面に把手25bが形成されている。
これによって、上部枠体部13は、下部枠体部11に対して嵌め合い結合できるとともに、分割された一対の縦枠部14と第1の連結枠部15及び第2の連結枠部16とが嵌め合い結合できることとなって、足場10の組付時間を短縮することができる。しかも、分割できることから持ち運びも容易に行うことができる。
側部区域M3に配置される床板17は、床枠18と敷板19とで構成されている。床枠18は縦枠部14の下辺の外枠部141Aに嵌め合い結合可能に形成され、四辺を外枠部181で連結した枠状に形成されて内部に長手方向に沿って補助枠部182を連結して形成されている。一対の縦枠部14側に対向する外枠部181の外面に2箇所の板部材183を外枠部181の下方に突出して固着させ、外枠部181の内面に2箇所の板部材184を外枠部181の下方に突出して固着させている。外枠部181の外面と内面とに形成された2枚の板部材183、184で縦枠部14の外枠部141Aを挟むように挿入して床枠17を縦枠部14に組み付けることとなる。
そして、床枠17の上面には敷板19が敷設される。敷板19は、ベニヤ板あるいは鉄板で形成されるとともに、縦枠部14の側部区域M3側の外枠部141Bに干渉する角部に切欠部191を形成する。切欠部191を形成することによって、敷板19が位置決めされることとなる。
これによって、床板17も縦枠部14に嵌め合い結合によって容易に装着することができる。
上部カバー26は、図2又は図3に示すように、上部枠体部13の側部区域M3内において、上部枠体部13の上面より上方に突出されるように配置されている。上部カバー26は、後壁部261と両側壁部262とを有する断面コ字状に形成されている。そして上面はベランダ天井より上方に突出して形成され、下面は上部枠体部13の縦枠部14内に侵入して形成されている。上部カバー26は縦枠部14及び第1の連結枠部15に係止する図示しないフック部を、後壁部261及び両側壁部262に所定数形成して、それぞれ嵌め合い結合によって装着する。なお、上部カバー26の側壁部262は、後壁部261に対して折り畳み可能に形成されている。
係止部材30は、上部枠体部13の上面とベランダ天井壁5との間に形成される隙間S内に配置され、隙間S内を移動してベランダ天井壁5の下面に係止して押圧可能に昇降されるものであれば、その構成を限定するものではない。例えば、本実施形態においては、図8に示すように、係止部材30は、市販のキャスタを逆向きにさせて上部枠体部13に装着している。つまり、ベランダ押圧部材としての車輪部31を上方に位置させ、胴体部としての雄ねじ部32を下方に向けて配置させている。雄ねじ部32には、操作レバー33aを有する雌ねじ部材33が螺合されている。一方、上部枠体部13の縦枠部14における前側の外枠部141C、141Cの上部に、雄ねじ部32を挿通するとともに雌ねじ部材33の下面を受けるためのねじ収納筒部35が形成されている。雄ねじ部32と雌ねじ部材33とでジャッキ装置を構成して、雌ねじ部材33のレバー33aを回動操作させることによって、雄ねじ部32が移動することになり、車輪部31を昇降させることができる。
なお、係止部材は、上記の構成に限定するものではなく、例えば、ベランダ押圧部を油圧ジャッキに連結させて、油圧ジャッキの作用で上昇させるように構成してもよく。またねじ式ジャッキを下部枠体部11の中段用敷板114に載置させてベランダ押圧部材に連結するようにしてもよい。この場合、ねじ式ジャッキと、ベランダ押圧部材との間に一対のプレートと一対の支柱とを取り付け、ねじを調整することによってベランダ押圧部材を昇降させるように構成することもできる。
また、係止部材30が、万が一破損した場合の予備として、ストッパ36(図2又は3参照)が上部枠体部13に支持されるとともに、高さ調整可能に配置されている。
次に、上述のように構成された足場10の組付手順および作用について説明する。
まず、作業を行う階層に、分割された足場10のそれぞれの部位をエレベータによって運搬する。分割された部位は、下部枠体部11、上段用敷板113、中段用敷板114、また、上部枠体部13における、一対の縦枠部14、第1の連結枠部15、第2の連結枠部16、床枠18、敷板19、及び上部カバー26、係止部材30、下部枠体部11に収納するタンク23等である。
上記の部位をベランダ3内に持ち運んだ後、足場10を組み立てる。この場合、まず、上部枠体部13の長手方向を、ベランダ3の長手方向となるように、下部枠体部11の方向を決める。下部枠体部11に上段用敷板113、中段用敷板114を装着する。その後、下部枠体部11の上部に配置された左右一対のL字状板12と横支柱112との間に形成されている凹部121に一対の縦枠部14、14を嵌めこむ。この際、縦枠部14の外枠部141CをL字上板12と下部枠体部11の縦支柱111との間の段差部に配置するとともに、外枠部141Cの端面をL字状板12の端面に当接するように嵌め込む。
次に、第1の連結枠部15の外枠部151及び補助枠部152を、縦枠部14の外枠部141Cに形成されたフック部141aに装着し、第2の連結枠部16の板部材162を縦枠部14の外枠部141Dに嵌めこんで上部枠体部13を枠状に形成する。その後、床枠18の板部材183、184を縦枠部14の外枠部141Aに嵌め込んだ後、敷板9を床枠18の上面に載置して床板17を取り付ける。さらに、係止部材30を縦枠部14の外枠部141Dにおけるねじ収納筒部35内に挿入する。
この状態で、仮組みされた足場10を正規の位置に配置する。つまり、足場10の前面を部屋1側に向け、足場10の側部区域M3をベランダ外壁6より突出させる。
そして、一対の縦枠部14と第1の連結枠部15にそれぞれ側部保護板24を内側から、後部保護板25を外側から嵌め込んで装着する。その後、上部カバー26を縦枠部14及び第1の連結枠部15に嵌め込んで装着する。
足場10の組付が完了すると、次にベランダ清掃工事を行う。清掃工事を行うにあたって、水洗浄やバイオ洗浄を行うために、清掃工事を行う場所に防水シート40を掛けて落下防止を図る。この防水シート40の取付けは、具体的に図9に示すように、例えば、上層階のベランダ外壁6にシート補助レバー41を複数箇所に取り付ける。複数のシート補助レバー41の先端には、レール42を、防水シートの幅方向に延設して配置する。防水シート40の上端をシート補助レバー41に装着し、防水シート40の下端を、作業する階のベランダ外壁6の内側からベランダ床面4に架け渡す。この防水シート40は、足場10を使用して清掃作業を行う範囲全体的にわたって取り付ける。これによって、水やバイオが下方に落下することを防止できる。
なお、この防水シート40の一端を足場10における上部レバー26に掛けて、作業する階のベランダ外壁6の内側に掛けるようにしてもよい。
次に、清掃作業を行う。作業者は、下部枠体部11の下部に配置されたストッパ部材21をベランダ床面4に当接した後、例えば、脚立等を使用して、2箇所の係止部材30をベランダ天井壁5下面に係止させる。つまり、係止部材30の雌ねじ部材33を回して車輪部31をベランダ天井壁5の下面に向かって上昇させる。車輪部31がベランダ天井壁5の下面に係止すると、さらに押圧して足場10をベランダ3内で固定する。この際、実施形態の係止部材30はそれぞれ雌ねじ部材33を回すものであるから、例えば、ベランダ天井壁5の下面が平坦上に形成されていなくても、それぞれの係止部材30で調整できるから、足場10の安定した固定状態を作ることができる。そして、作業者は足場10の床板17上に移動する。
床板17は、側部区域M3内、つまりベランダ外壁6の外方に位置しているから、作業者が床板17に乗ることによって、足場10は、外側に向かうモーメントがかかるものの、足場10はベランダ床面4とベランダ天井壁5との間で突っ張るようにして固定されているから、組み付けられた状態の姿勢を保っている。しかも、上部枠体部13の上面とベランダ天井壁5との間の隙間Sはわずかであり、係止部材30付近にストッパ36もあることから、たとえ係止部材30が破損したとしても、足場10自体が転倒して落下する虞はほとんどない。
また、上部枠体部13の側部区域M3では、周りに側部保護板24、後部保護板25で囲ってあることから、作業者の落下する虞もほとんどない。
作業内容は、主に、ベランダ天井部5の下面を塗装する作業、及びベランダ外壁6の水洗浄あるいはバイオ洗浄作業を行うものであって、床板17の高さ位置は、通常の背の高さ(170CM前後)を有する作業者の場合、目の位置が上層階のベランダ外壁6より僅かに上方となるように設定されているから、作業を容易に行うことができる。
所定の場所での作業を終了すると、係止部材30を僅かに緩めて車輪部31をベランダ天井壁5との間にわずかな隙間を作る。また、ベランダ床面4に当接していたストッパ36を僅かに緩めて、キャスタ20を走行可能にする。補助作業者がいる場合には、清掃工事作業者は、足場10内に乗ったまま、補助作業者が足場10を走行させる。この際、足場10の走行中に、平坦上でないベランダ天井壁5の下面に、係止部材30の車輪部31が当たったとしても、車輪部31は自身で回転するため、走行の妨げにならない。また、足場10の走行中、ベランダ3がカーブして形成されている場合、上部カバー20の側壁部262が障害物に干渉することがあっても、側壁部262を後壁部261に対して折り畳むことによって、障害物との干渉を回避することができる。
そして、次の場所での作業を上述と同様に行う。予定されていた作業を全て終了すると、組み立てた手順と逆の手順を行うことによって、足場10を分解する。そして、分割された部位をエレベータで運ぶことになる。
上述のように、実施形態の足場10は、キャスタ20又はストッパ部材21でベランダ床面4に係止させ、係止部材30でベランダ天井壁5との間で突っ張るようにして固定するから、足場10の側部区域M3が、ベランダ外壁6より外側に突出していても、安全に作業することができる。
また、下部枠体部11と上部枠体部13との組付、及び上部枠体部13の組付は、ねじ結合をしないで、嵌め合い結合で行うことができるから、組付作業を容易にして足場10の組付時間を短縮できるとともに、できるだけ、細かい部分を分割して持ち運べることによって、現場に容易に移動することができる。さらに、作業場への移動は、キャスタ20によって容易に走行させることができるから、総合的な作業時間を大幅に短縮することができる。
なお、上述の足場10の構成は、あくまで一実施形態を示すものであり、高層階の作業を安全に、しかも短い作業時間で行えるようにすれば、上述の形態に限定するものではない。例えば、下部枠体部11の縦支柱111や横支柱112、あるいは上部枠体部13の縦枠部14における外枠部141や補助枠部142、第1の連結枠部15の外枠部151や補助枠部152、第2の連結枠部16の連結棒161は、等辺山形鋼(アングル部材)又は、角筒部材であってもよい。
また、縦枠部14、第1の連結枠部15、第2の連結枠部16で構成される上部枠体部13の枠組みを一体的に形成して、下部枠体部11に着脱可能に構成してもよい。
さらに、係止部材30の車輪部31を弾性体で形成されたパットであってもよい。
本考案の一形態の足場を示す概略正面図である。 図1における足場の詳細を示す正面図である。 図2におけるA矢視図である。 図1の足場における下部枠体部と上部枠体部を示す分解斜視図である。 図2におけるV−V断面図である。 図4における縦枠部と第1の連結枠部との連結状態を示す断面図である。 図4における後部保護板と第1の連結枠部との連結状態を示す断面図である。 図2における係止部材の装着状態を示す説明図である。 防止シートを掛けた状態を示す概略図である。
符号の説明
3、ベランダ
4、ベランダ床面
5、ベランダ天井壁
6、ベランダ外壁
M1、下部区域
M2、上部区域
M3,側部区域
10、足場
11、下部枠体部
12、L字状板
121、凹部
13、上部枠体部
14、縦枠部
141、外枠部
141a、フック部
15、第1の連結枠部
151、外枠部
16、第2の連結枠部
162、板部材
17、床板
18、床枠
183、184、板部材
19、敷板
20、キャスタ
24、側部保護板
25、後部保護板
30、係止部材
31、車輪部
32、雄ねじ部
33、雌ねじ部
35、ねじ収納部

Claims (7)

  1. 高層住宅のベランダ天井壁を清掃するための工事用足場であって、
    ベランダ床面に当接する下部区域と、前記ベランダ天井壁に係止可能な係止部材を備える上部区域と、ベランダ外側に突出して作業可能な側部区域とを備え、
    前記上部区域と前記側部区域には一体的に連接した枠体状の上部枠体が配設され、前記下部区域には枠体状に形成された下部枠体が配設され、
    前記上部枠体は前記下部枠体に着脱可能に構成され、
    前記係止部材が昇降可能に配設されていることを特徴とする工事用足場。
  2. 前記下部枠体には、下部にキャスタを備えていることを特徴とする請求項1記載の工事用足場。
  3. 前記係止部材は、ベランダ押圧部と前記ベランダ押圧部を昇降可能なねじ手段とを有して形成されるとともに、前記ベランダ押圧部が前記上部枠体より突出して配設されていることを特徴とする請求項1記載の工事用足場。
  4. 前記上部枠体は、前記上部区域と前記側部区域とに跨る一対の縦枠部と、前記一対の縦枠部の一方を連結する第1の連結枠部と、前記一対の縦枠部の他方を連結する第2の連結枠部と、を備えていることを特徴とする請求項1記載の工事用足場。
  5. 前記縦枠部は前記下部枠体に嵌め込み結合されていることを特徴とする請求項4記載の工事用足場。
  6. 前記第1の連結枠部と前記第2の連結枠部は、前記縦枠部に嵌め込み結合されていることを特徴とする請求項4記載の工事用足場。
  7. 前記上部枠体の前記側部区域には、前記縦枠部に嵌め込み結合された床枠部と前記床枠部に嵌め込み結合された敷板が敷設されていることを特徴とする請求項4記載の工事用足場。

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CN116136122A (zh) * 2023-03-28 2023-05-19 中建二局第三建筑工程有限公司 一种集成型附着式倾斜升降爬架系统及使用方法

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