JP3141466B2 - 透視性を有する装飾材の製造方法 - Google Patents
透視性を有する装飾材の製造方法Info
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Description
詳しくは透明な基材又はシートに転写された絵柄が、該
基材又はシート側から見たものと、転写側から見たもの
と同一又は相違するものであり、又、互いに反対側の絵
柄によって干渉されずに手前側の絵柄だけを観察でき、
さらに裏面からの光源の有無あるいは強弱により手前側
の絵柄があたかも消失したように見えることを特徴とす
る装飾材の製造方法に関するものである。
して表裏面の絵柄が異なり、裏面からの光があると手前
側の絵柄が消えたように見える装飾材は、従来より用い
られており、その意匠性の点からガラス窓や室内証明器
具等の装飾材や日用雑貨品として使用され、今後も幅広
い用途に展開可能である。
来技術が知られている。
ラスチック基材上に該基材に対して接着力の低い樹脂を
線状等のネガ、またはポジ無地網状微細パターン層と、
該基材に対して接着力があり、該微細パターン層に対し
ても少なからず接着力を有する層と、該インキ層に対し
て接着力がある白色乃至明色のインキ層と、図案絵柄等
をスクリーンまたはグラビアまたはオフセット印刷でイ
ンキ層を設け、化学的あるいは機械的処理によって該基
板と樹脂を剥離させることにより得る方法。
写基材に絵柄を転写して製造する場合、転写シートのベ
ースフィルムに絵柄として、転写を必要としない部分を
フィルム状の剥離層として適宜該微細パターン状に印刷
し、その上から絵柄やベタ柄を重ねて印刷し、最後に余
分な該フィルムを除去する方法。
を積層印刷する方法。
印刷した転写シートを用いて、該微細パターン状の凹凸
のある転写ロールで転写する方法。
は半透明なプラスチック基材に転写したときの柄として
必要のない部分を水溶性のインキで印刷し、その上から
絵柄やベタ柄を重ねて印刷し、最後に必要のない部分を
水洗工程により除去する方法。
けた後に、必要のない部分を反応硬化性のインキで隠蔽
し、必要のない部分を転写させない方法等である。
の低い樹脂の微細パターン層と、接着層と、絵柄等を予
め設け、化学的あるいは機械的処理によって該基板と樹
脂を剥離させる方法では、作業性が悪いばかりか、絵柄
の抜けに安定性が悪い欠点がある。
ルムに印刷し、その上から絵柄やベタ柄を重ねて印刷
し、最後に余分な該フィルムを除去する方法では、作業
性が悪く、不良率が高くなっていた。
を積層印刷する方法では、各層の位置合わせ精度として
高度な技術を必要とし、絵柄のはみ出し等を防止するの
が困難であった。
のある転写ロールで転写する方法では、転写ロール代が
高価で、パターンの再現性が低いという欠点があった。
い部分を水溶性のインキで印刷し、その上から絵柄やベ
タ柄を重ねて印刷し、最後に必要のない部分を水洗除去
する方法では、水洗残しが多く、エッジの直線性が悪い
という欠点があった。
た後に、必要のない部分を反応硬化性のインキで隠蔽
し、必要のない部分を転写させない方法では、反応硬化
性のインキで隠蔽する工程のときの作業性が問題とな
る。また、ウエットプロセスなので作業性が悪い、等で
ある。
の方法は、高度な印刷精度が要求されたり、作業性が悪
い上、不良率が高いので、他の手法が望まれていた。
解消しようとするものであって、作業性が良く且つ意匠
性の良好な装飾材を提供することを目的とするものであ
る。
る方法に於て、透明又は半透明の被転写基材に予め水溶
性インキにて網状、点状、ストライプ状などの所望微細
ネガパターンを作製しておき、転写箔のベースフィルム
上に、全面に透明剥離ニス層、ベタ隠蔽層の上下の何れ
か若しくは両方に絵柄層を積層した隠蔽絵柄層、接着剤
層を順次積層した転写箔を、透明又は半透明の被転写基
材上に重ね合わせてプレスして全面転写し、しかる後に
透明又は半透明の被転写基材を水洗して透視性を有する
装飾材を製造する。
透明剥離ニス層、該剥離ニス層上に順に、ベタ隠蔽層の
上下の何れか若しくは両方に絵柄層を積層した隠蔽絵柄
層、接着剤層を順次積層した上に水溶性インキにて網
状、点状、ストライプ状などの所望微細ネガパターンを
作製した転写箔を、透明又は半透明の被転写基材上に重
ね合わせてプレスして全面転写し、しかる後に透明又は
半透明の被転写基材を水洗する事を特徴とする透視性を
有する装飾材を製造する。
法を採った場合、透明又は半透明の被転写基材に予め水
溶性インキにて網状、点状、ストライプ状などの所望微
細ネガパターンを作製しておく。
に透明剥離ニス層、ベタ隠蔽層の上下の何れか若しくは
両方に絵柄層を積層した隠蔽絵柄層、接着剤層を順次積
層した転写箔を、透明又は半透明の被転写基材上に重ね
合わせてプレスして全面転写する。
全面に残っている。
又は半透明の被転写基材を水洗すると、予め設けてあっ
た水溶性インキの働きにより、それに乗っている部分の
絵柄層等の転写箔が一緒に除去され、部分的に被転写基
板上に所望の網状、点状、ストライプ状などのパターン
が形成される。
る方法を採った場合、転写箔のベースフィルムに、全面
に透明剥離ニス層、該剥離ニス層上に順に、ベタ隠蔽層
の上下の何れか若しくは両方に絵柄層を積層した隠蔽絵
柄層、接着剤層を順次積層した上に水溶性インキにて網
状、点状、ストライプ状などの所望微細ネガパターンを
作製した転写箔を、水溶性インキを上にして透明又は半
透明の被転写基材上に重ね合わせてプレスして全面転写
する。
と同様にまだ転写箔は被転写基板上全面に残っている。
又は半透明の被転写基材を水洗すると、予め設けてあっ
た水溶性インキの働きにより、それに乗っている部分の
絵柄層等の転写箔が一緒に除去され、部分的に被転写基
板上に所望の網状、点状、ストライプ状などのパターン
が形成される。
る。
り、ポリエステルフィルム、場合によってはポリプロピ
レンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリフェニレン
サルファイドフィルム、ナイロンフィルム等のベースフ
ィルム1上に、ベースフィルム1と接着性が低いバイン
ダー、例えばアクリル系樹脂のインキでベースフィルム
1全面に透明な剥離ニス層2を設ける。
ベタ隠蔽層4、第2絵柄層5からなる隠蔽絵柄層を順次
設ける。第1絵柄層3、ベタ隠蔽層4、第2絵柄層5は
通常転写に用いられるもので、且つ隠蔽性のあるものが
よく、アクリル系、塩化ゴム系、塩化ビニル系、酢酸ビ
ニル系、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合系、ウレタン
系、ポリエステル系など、任意である。但し、第1絵柄
層3と第2絵柄層5のうち一方は必ず必要とは限らな
い。
層2上の全面又は一部にグラビア印刷、オフセット印
刷、スクリーン印刷、静電印刷、インキジェット等の方
式で設けられるものでデザインは文字、絵柄等全く任意
である。
層4上の全面又は一部にグラビア印刷、オフセット印
刷、スクリーン印刷、静電印刷、インキジェット等の方
式で設けられるものでデザインは文字、絵柄等全く任意
である。
場合はベタ隠蔽層4上に全面透明接着剤層6を設ける。
透明接着剤層6は、転写する基材により異なるが、アク
リル系、ウレタン系、塩酢ビ系、ポリエステル系、エチ
レン酢ビ系、塩素化ポリプロピレン系樹脂等が一般的で
ある。
る。
であり、ここで用いる透明又は半透明の被転写基材とし
てはポリスチレン、AS、ポリ塩化ビニル、アクリル、
ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロ
ピレン、ポリカーボネート、ポリアクリロニトリル、ガ
ラスなどが使用できる。
ビニルアルコール等による水溶性インキにて網状、点
状、ストライプ状などの所望微細ネガパターン10を作
製し、被転写基材7を得る方法もある。
透明又は半透明の被転写基材9に塗工で作製したが、所
望微細ネガパターン10は転写箔7に得る方法もある。
9上に重ね合わせ、プレスにより全面転写し基材9を形
成した後の断面図である。この場合、単なるプレスでも
よいが、熱圧プレスの方が効率等が良い。
たときの断面図である。一般にベースフィルム1は脆弱
性がないので、水洗いの前に除去する必要がある。これ
は、前工程の熱圧プレスの一環として剥がすほうが効率
がよい。
細ネガパターン10を透明又は半透明の被転写基材9上
に作製した図である。
された絵柄が、該基材又はシート側から見たものと、転
写側から見たものと同一又は相違するものであり、又、
互いに反対側の絵柄によって干渉されずに手前側の絵柄
だけを観察でき、さらに裏面からの光源の有無あるいは
強弱により手前側の絵柄があたかも消失したように見え
る装飾材を得る。
装飾材を製造する方法は、透明又は半透明の基材例えば
仕切りパネル、窓ガラス、ドア等の遮光及び装飾や宣伝
公告に有効であり、また照明器具などの意匠向上、その
他の雑貨用品に対する転写絵付けに幅広く活用できるも
のである。
果の高い製品が得られる。また、転写材であるため、従
来の装飾性を有する遮光パネルの製法と比較して精度良
く迅速に、安価に、且つ幅広い用途に展開できるもので
ある。
る。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】透明又は半透明の被転写基材に予め水溶性
インキにて網状、点状、ストライプ状などの所望微細ネ
ガパターンを作製しておき、転写箔のベースフィルム上
に、全面に透明剥離ニス層、ベタ隠蔽層の上下の何れか
若しくは両方に絵柄層を積層した隠蔽絵柄層、接着剤層
を順次積層した転写箔を、透明又は半透明の被転写基材
上に重ね合わせてプレスして全面転写し、しかる後に透
明又は半透明の被転写基材を水洗する事を特徴とする透
視性を有する装飾材を製造する方法。 - 【請求項2】転写箔のベースフィルムに、全面に透明剥
離ニス層、該剥離ニス層上に順に、ベタ隠蔽層の上下の
何れか若しくは両方に絵柄層を積層した隠蔽絵柄層、接
着剤層を順次積層した上に水溶性インキにて網状、点
状、ストライプ状などの所望微細ネガパターンを作製し
た転写箔を、透明又は半透明の被転写基材上に重ね合わ
せてプレスして全面転写し、しかる後に透明又は半透明
の被転写基材を水洗する事を特徴とする透視性を有する
装飾材を製造する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03328869A JP3141466B2 (ja) | 1991-12-12 | 1991-12-12 | 透視性を有する装飾材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03328869A JP3141466B2 (ja) | 1991-12-12 | 1991-12-12 | 透視性を有する装飾材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05162497A JPH05162497A (ja) | 1993-06-29 |
JP3141466B2 true JP3141466B2 (ja) | 2001-03-05 |
Family
ID=18215005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03328869A Expired - Lifetime JP3141466B2 (ja) | 1991-12-12 | 1991-12-12 | 透視性を有する装飾材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3141466B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2781183B1 (fr) * | 1998-07-15 | 2000-09-29 | Disa | Decalcomanie transferable a sec et application et procede de fabrication correspondants |
JP5585132B2 (ja) * | 2010-03-12 | 2014-09-10 | 凸版印刷株式会社 | 表示体、粘着ステッカ、転写箔及び表示体付き物品 |
JP5918567B2 (ja) * | 2012-02-28 | 2016-05-18 | ダイキョーニシカワ株式会社 | 加飾パネルの製造方法 |
-
1991
- 1991-12-12 JP JP03328869A patent/JP3141466B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05162497A (ja) | 1993-06-29 |
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