JP3141164U - カードないし冊子の収納ケース - Google Patents
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Abstract
【課題】非接触読取り可能な記録媒体カードないし冊子を収納するケースに関し、収納した記録媒体カードのデータの不正な読取りを防止するカードないし冊子の収納ケースであって、従来のこの種の収納ケースにはない、高い装飾性を備えたものを提供する。
【解決手段】柔軟な基材シートと、この基材シートのシート面に貼着された金属箔と、この金属箔の箔面に添着された柔軟なシート状カバー材とを含む積層シート2を、カードないし冊子の収納部3の両面に備えている。金属箔の箔面に、金属粉、特にフェライト粉などの磁性体金属ないしその酸化物の粉末を含む塗料が塗着されたものとするのが好ましい。この考案により、携行中における情報の不正な読取りを防止できると共に、装飾性に優れたカードないし冊子の収納ケースを提供できる。
【選択図】図1
【解決手段】柔軟な基材シートと、この基材シートのシート面に貼着された金属箔と、この金属箔の箔面に添着された柔軟なシート状カバー材とを含む積層シート2を、カードないし冊子の収納部3の両面に備えている。金属箔の箔面に、金属粉、特にフェライト粉などの磁性体金属ないしその酸化物の粉末を含む塗料が塗着されたものとするのが好ましい。この考案により、携行中における情報の不正な読取りを防止できると共に、装飾性に優れたカードないし冊子の収納ケースを提供できる。
【選択図】図1
Description
この考案は、キャッシュカード、各種のプリペイドカード、IDカード等の非接触読取り可能な記録媒体カードあるいは預金通帳のような冊子を収納するケースに関するもので、スキャニングなどによるデータの抜取りを防止したカードないし冊子の収納ケースに関するものである。
磁気記録面やICメモリを備えた非接触読取り可能な記録媒体カードがキャッシュカードやプリペイドカードなどの金融カード、身分証明書などのIDカードとして広く用いられている。また、預金通帳などのように、冊子自体に磁気読取り可能な情報を記録して、機械に挿入したときにその情報を非接触で読取るようにした冊子がある。これらのカードないし冊子の情報記憶容量は飛躍的に増大しており、記録された情報の改竄や秘密情報の漏出を防止するため、情報の読取りや書込みをパスワード等で保護するようにしており、記録媒体にはパスワードと照合する照合データが記録されている。
これらの記録媒体は、洋服のポケットや鞄に入れて携行されることが多い。しかし、非接触型記録媒体は皮革や布帛を通して記録されている情報を読取ることが可能であるため、洋服のポケットや鞄などに入れた記録媒体カードから情報を読取られ、クローンカードを偽造されて犯罪行為に利用される危険がある。
記録媒体カードの携行中におけるデータの破壊、改竄、不正取得等を防止することを課題として、下記特許文献1には、 折り目を介して重なるように折り畳まれる第1折り畳み部と第2折り畳み部とを有する本体と、第1折り畳み部側に設けられカード収納ポケットと、第2折り畳み部に設けられた電磁波遮断シートとを備えた非接触型記録媒体の収納容器が提案されており、電磁波遮断シートとして、金属、金属系繊維、金属膜が塗布された布、または金属膜が蒸着された布を用いることが示されている。
特開2003−300579号公報
上記従来手段は、カード容器となる財布や鞄の一方の側からはデータを読取ることが可能であるため、定期券などを収容するときは便利であるが、キャッシュカードなどのより重要な情報を記録したカードの容器としては、情報の保護が十分とは言えない。
またこれらのカードないし冊子の収納ケースは、身の回り品の一種でもあるから、所持していることに満足感を持てるようなデザイン性ないし装飾性が要求される。
この考案は、収納した記録媒体カードのデータの不正な読取りを防止するカードないし冊子の収納ケースであって、従来のこの種の収納ケースにはない、高い装飾性を備えたものを提供することを課題としている。
この考案は、柔軟な基材シート5と、この基材シートのシート面に貼着された金属箔6と、この金属箔の箔面に添着された柔軟なシート状カバー材7とを含む積層シート2を、収納部3、9の両面に備えているカードないし冊子の収納ケースを提供することにより、上記課題を解決したものである。
上記構造を備えたカードないし冊子の収納ケースにおいて、上記金属箔6の箔面に、金属粉、特にフェライト粉などの磁性体金属ないしその酸化物の粉末を含む塗料が塗着されたものとすれば、カードないし冊子に記録された情報の改竄や不正な読取りをより確実に防止できる。
また、上記構造を備えたカードないし冊子の収納ケースにおいて、カード収納部3、9の両面の積層シート2の少なくとも一方の基材シート5を透明基材としかつ当該一方の積層シートのシート状カバー材7を不透明カバー材とすることにより、装飾性の高い収納ケースを得ることができる。
更に、前記一方の積層シートにおける基材シート5の金属箔貼着側のシート面を装飾模様ないし絵画を印写された面とすることにより、非常に高い装飾性を備えた収納ケースを得ることができる。
基材シートとしては、樹脂シート、特に透明樹脂シートを用いるのが好ましい。シート状カバー材は、紙、不織布、布、皮革、樹脂コーティング層ないし樹脂シートであり、必要に応じてこれらの複数種を複数層にして用いる。好ましい複数層からなるシート状カバー材の例は、樹脂コーティング層と紙、不織布、布又は皮革の二層のものであり、このときの樹脂コーティング層は、金属箔の保護層であると共に、その上に添着される紙、不織布、布又は皮革の接着剤ともなっている。金属箔は、アルミ箔、真鍮箔、洋白箔、銀箔、白金箔、金箔などである。基材シートを透明基材としたときは、装飾性の高い金箔、銀箔、白金箔を用いるのが好ましい。
金属粉を含む塗料としては、市販のメタリック塗料のうち、乾燥したときに柔軟性を有するバインダーを用いたものを使用することができる。好ましくは、フェライト等の磁性体金属ないしその酸化物の粉末を混入した塗料を用いる。
シート状透明基材には、金属箔を貼着する前にスクリーン印刷やカラーコピーなどにより種々の模様や絵柄を印写することが可能である。模様や絵柄を印写した面に金属箔及びカバーシートを積層した積層シートを用い、基材シートを外側面にしてカードないし冊子の収納ケースを製作することにより、収納ケースの表面に金属箔を背景とした模様や絵柄を表すことができ、高い装飾性を備えたカードケースを提供できる。
この考案により、携行中における情報の不正な読取りを防止できると共に、装飾性に優れたカードないし冊子の収納ケースを提供でき、かつ生産個数が少なくても手軽に製造できるので、多種類のデザインのものを安価に提供できるという効果がある。
以下、図面を参照してこの考案のカードないし冊子の収納ケースの実施形態を説明する。図1は、一枚のカードないし一冊の冊子を収納する最も簡単な構造のカードケースで、2は底辺で二つ折りにして両側辺を縫着した積層シート、3は二つ折りにした積層シート間に形成されたカード収納部、4は収納口である。
積層シート2は、図2に示すように、透明で柔軟な塩化ビニールシートやPETシートなどの樹脂フィルムからなる基材シート5と、この基材の外側面に貼着された金箔6と、この金箔の更に外側面に添着された不織布、皮革、織布等からなる不透明なシート状カバー材7との積層体である。
金箔6は基材シート5にスクリーン印刷、吹き付け、塗布などにより形成した透明接着剤層により貼着されている。シート状カバー材7は、金属箔面に同様に形成した接着剤層を介して添着されている。
このようにして得られた積層シート2を所定寸法に切断し、図1の例では基材シート5を内側にして両側辺を縫着することにより、カードないし冊子の収納ケース1が形成されている。基材シートを樹脂フィルムとし、シート状カバー材を樹脂フィルムないし樹脂コーティング層としたときは、縫着に代えて熱融着を用いることができる。
図3は、積層シートの他の構造を示した図で、基材シート5、金箔6及びカバーシート7は、図2と同様であるが、金箔6の上にフェライト粉を含んだ塗料層8が設けられている。この塗料層8は、カバーシート7を添着する前に、軟質樹脂のバインダーにフェライト粉を混入した塗料を金箔6の上に印刷ないし塗布することによって形成されたものである。このような塗料層8を設けることにより、金箔単独の場合に比べてより完全な電磁波の遮蔽が可能になる。
図4及び図5は、2つ折り財布の内側片面にカスケード状に複数のカード収納部9が設けられたカードケースの例で、図4は半開きにして示す財布の斜視図、図5は模式的な部分斜視図である。
カスケード状のカード収納部9は、二つ折りの財布の内側本体シート2bに収納するカード寸法より縫代と余裕分大きいポケットシート10の複数枚を、所定量ずつずらせて両側辺及び底辺を縫着することにより形成される。ポケットシート10及びこれを取付けた内側本体シート2bが、基材シート5、金属箔6及びカバーシート7を含む積層シートである。
以上の例は、カバーシート側をカードケースの外側面にしているが、透明な基材シート側をケース外面とすることも勿論可能である。この場合は、カードケースの外面が金属光沢を有する面となり、この考案特有の装飾性をケース外面に付与できる。金属箔として金箔や銀箔を用いたときは、それ自体でカードケースに装飾性を付与できるが、基材シートの金属箔貼着面に装飾模様や絵柄を転写印刷やカラーコピーにより印写することで、より装飾性の高いカードケースを得ることができる。
図6は、金属箔に模様や絵柄を印写する場合の積層シートの構造例を示した図で、11は軟質樹脂フィルムからなる基材シート、12は基材シート11に印写された模様ないし絵柄を設けた装飾層、6は装飾層12の上に貼着された金属箔、7は織布などからなるカバーシートである。この積層シートは、基材シート5に模様や絵柄を印写し、その印写面にスクリーン印刷、吹きつけ、塗布などにより透明接着剤層を形成して金属箔6を貼着し、その金属箔の上に接着剤によりカバーシート7を添着して製造される。基材シート5に印写した模様や絵柄は、金属箔6の金属光沢を背景にして当該基材シート5を通して見え、この面を外側にして形成したカードないし冊子の収納ケースに極めて高い装飾性を付与できる。
2 積層シート
5 基材シート
6 金箔
7 カバーシート
8 塗料層
11 基材シート
5 基材シート
6 金箔
7 カバーシート
8 塗料層
11 基材シート
Claims (5)
- 柔軟な基材シートと、この基材シートのシート面に貼着された金属箔と、この金属箔の箔面に添着された柔軟なシート状カバー材とを含む積層シートを、カード収納部の両面に備えている、カードないし冊子の収納ケース。
- 柔軟な基材シートと、この基材シートのシート面に貼着された金属箔と、この金属箔の箔面に添着された柔軟なシート状カバー材とを含む積層シートを、カード収納部の両面に備え、前記箔面に金属粉を含む塗料が塗着されている、カードないし冊子の収納ケース。
- 前記両面の積層シートの少なくとも一方の基材シートが透明基材であり、当該積層シートのシート状カバー材が不透明カバー材である、請求項1記載の収納ケース。
- 前記両面の積層シートの少なくとも一方の基材シートが透明基材であり、当該積層シートのシート状カバー材が不透明カバー材である、請求項2記載の収納ケース。
- 基材シートが、その金属箔貼着側のシート面に装飾模様ないし絵画が印写されている透明基材である、請求項3又は4記載の収納ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008000674U JP3141164U (ja) | 2008-02-12 | 2008-02-12 | カードないし冊子の収納ケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008000674U JP3141164U (ja) | 2008-02-12 | 2008-02-12 | カードないし冊子の収納ケース |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005079887A Continuation JP2006256683A (ja) | 2005-03-18 | 2005-03-18 | カードないし冊子の収納ケース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3141164U true JP3141164U (ja) | 2008-04-24 |
Family
ID=43291234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008000674U Expired - Lifetime JP3141164U (ja) | 2008-02-12 | 2008-02-12 | カードないし冊子の収納ケース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3141164U (ja) |
-
2008
- 2008-02-12 JP JP2008000674U patent/JP3141164U/ja not_active Expired - Lifetime
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