JP3140941B2 - 調理器 - Google Patents

調理器

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JP3140941B2
JP3140941B2 JP07134551A JP13455195A JP3140941B2 JP 3140941 B2 JP3140941 B2 JP 3140941B2 JP 07134551 A JP07134551 A JP 07134551A JP 13455195 A JP13455195 A JP 13455195A JP 3140941 B2 JP3140941 B2 JP 3140941B2
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光正 岩田
鈴木  勇二
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Toshiba TEC Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器内にカッターを設
け、このカッターにより容器に収容した食品等の被調理
物を切削、攪拌等して調理をする調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の調理器は、フードプロセッサー
などと称されており、容器内にカッターを配設し、この
カッターを電動機などの駆動手段で回転させることによ
りこのカッターで容器内に収容した被調理物を切削、な
いし攪拌して調理をするようになっている。
【0003】従来の調理器は図11に示されるような構
成となっており、これについて説明すると、調理器は本
体100と、容器101および蓋体118ならびに回転
体115とで構成されている。
【0004】本体100は電動機103を有していると
ともに、この電動機103を図示しない電源と接続する
ための常開型のスイッチ104、およびこのスイッチ1
04を開閉するための作動杆106を有する作動部10
5が設けられている。前記電動機103の駆動軸107
には、内周面に凹凸の係合片108aが形成された凹状
カップリング108が取り付けられている。
【0005】前記容器101は、上方が開口された有底
筒状に形成されており、その底部109には支持軸11
0が固定して設けられている。
【0006】容器101内には前記回転体115が収容
されており、この回転体115は、カッター111を有
するとともに、下端部に前記支持軸110に対し回転自
在に嵌合する軸受112を備え、上端部に前記凹状カッ
プリング108の係合片と互いに係合する凹凸の係合片
113を有する凸状カップリング114が設けられてい
る。
【0007】前記容器101の内周壁には、周方向に離
間して複数の縦形の支持リブ116が設けられており、
この支持リブ116の上端部に、容器101内の被調理
物が飛び出さないように、前記蓋体118が着脱自在に
設けられている。蓋体118は、中央部に前記凸状カッ
プリング114が貫通される貫通孔117が形成されて
いる。
【0008】このような調理器は、容器101に回転体
115を収容し、容器101に蓋体118を閉蓋し、こ
の蓋体118の中央部に形成した貫通孔117から前記
凸状カップリング114を貫通させる。そして容器10
1の上端開口部に本体100を対向させ、凸状カップリ
ング114に凹状カップリング108を係合させ、この
状態で開口部の一端側、つまり図において右側に本体1
00の一端を載置し、この本体100をその載置部位を
支点として図において反時計方向に回動させて容器10
1の開口部を閉蓋する。そうすると前記作動部105が
容器101の開口部の縁部102に当たって上方に押し
上げられるため、スイッチ104が閉成され、これによ
り電動機103が駆動される。電動機103の回転によ
って凹状カップリング108が回転駆動され、これと係
合されている凸状カップリング114を介して回転体1
15が回転され、よってカッター111が回転される。
このため容器101内の被調理物が切削ないし攪拌され
て調理される。
【0009】しかしながら、前記のような従来構造の調
理器は、本体100を持ち上げた場合に、凹状カップリ
ング108と凸状カップリング114が外れずにこれら
が係合のまま引上げられることがある。このような場
合、回転体115が本体100と一体的に引上げられる
からこの回転体115の引き上げに伴い、カッター11
1が蓋体118に当たり、これにより蓋体118も容器
101から外され、この蓋体118も一体的に引上げら
れてしまうことがある。
【0010】このような場合は、既にスイッチ104は
切れているが、電動機103および回転体115は慣性
により回転していることがあり、前記のように本体10
0とともに回転体115および蓋体118が一体的に容
器101から引き出されたときに回転しているカッター
111が容器101の外に露出し、カッター111に付
着している被調理物が飛散し、周囲を汚すという不具合
がある。
【0011】これを防止するため、蓋体118を容器1
01に対して回転式に取付けることが考えられる。蓋体
118を容器101に対して回転させて取着すれば、回
転体115が蓋体118に当たっても蓋体が外れ難くな
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記蓋体1
18には図示しないが、Oリングなどのようなシール部
材が取り付けられ、このシール部材でシール性が保たれ
るようにしたものがある。このようなシール部材を用い
た場合、このシール部材が容器101の内面に圧接され
て弾性変形し、その摩擦抵抗により容器101に係止す
る。上記シール部材は調理材料の漏れを確実に防止する
必要があるため、かなり大きな圧接力で容器101に弾
接される。このため、蓋体118を容器101に挿脱す
るときには上記シール部材の接触抵抗に抗して相当大き
な操作力を必要とする。
【0013】特に、前記のように蓋体を回転させて容器
に取り付け、または取り外す場合、この回動操作の全過
程で前記シール部材の接触抵抗が作用すると、操作性が
著しく低下するとい問題がある。
【0014】本発明はこのような事情にもとづきなされ
たもので、その目的とするところは、蓋体を容器に対し
て回動式に着脱するものにおいて、回動操作するときに
シール部材の接触抵抗が作用せず、着脱時の操作性が向
上する調理器を提供しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに請求項1の発明は、上方を開口した有底筒状に形成
されるとともに前記開口部に内周壁から外側に向けた段
部を設けてこの内周壁より径大な挿入壁が形成された容
器と;前記容器の挿入壁の内径より小径に形成されてこ
の挿入壁に挿脱自在に取着され、中央部に貫通孔が形成
された蓋体と;この蓋体の周壁に取付けられ上記容器の
挿入壁より小径な外径を有してこの挿入壁に遊嵌状態で
挿入され、前記段部に圧接される弾性部材からなるシー
ル部材と;前記蓋体の周壁に形成され上記容器の挿入壁
より小径で前記シール部材の外径より大きな外径を有し
て前記挿入壁に案内されるガイド壁と;前記容器の開口
部または前記蓋体の周壁のいずれか一方に形成された係
合突起と;前記容器の開口部または前記蓋体の周壁のい
ずれか他方に形成されて前記係合突起が挿脱可能に挿入
されるとともに、この係合突起を軸方向および周方向に
導いて前記蓋体を回転方向に案内するガイド部、および
このガイド部の奥部に形成され前記蓋体を容器の底部方
向に向かって押し込んだ場合に前記係合突起が係止する
係止部を有する係合溝と;前記容器内で回転されるカッ
ターを有し、上部に前記貫通孔を貫通される被カップリ
ングが設けられた回転体と;前記容器を閉蓋した前記蓋
体の上方に配置された本体と;この本体に収容された駆
動手段と;前記本体に設けられ、上記駆動手段により駆
動され前記回転体に設けられた被カップリングと係脱自
在に係合されるカップリングと;を備え、前記係合突起
が前記係合溝のガイド部に案内される場合は、前記シー
ル部材が容器の挿入壁に遊嵌状態であり、前記係合突起
が前記係合溝の係止部に係止した場合に前記シール部材
が容器の段部に圧接されることを特徴とする調理器であ
る。
【0016】また、請求項2の発明は、前記ガイド壁が
周方向に連続して形成されていることを特徴とする請求
項1に記載の調理器である。
【0017】
【作用】請求項1の発明によれば、係合突起が係合溝の
ガイド部に案内されるから蓋体を容器に対して回動可能
であり、そして、蓋体を容器に対して回動操作するとき
に、蓋体の周壁に形成したガイド壁が、容器の挿入壁に
より案内されて、シール部材が容器の挿入壁と接触する
のを防ぐとともに蓋体が容器に対して偏心して嵌め込ま
れるのを防止するから、蓋体の回動操作中はシール部材
が容器の挿入壁に遊嵌状態となっていて挿入壁と接触し
ない。そのため、シール部材の摩擦抵抗が加わらず、よ
って回動操作力が小さくてすむ。また、係合突起が前記
係合溝の奥に形成された係止部に係止した場合は蓋体が
容器に対して底部方向に押し込まれることになるから、
シール部材は容器の段部に圧接され、よって容器とのシ
ール性が保たれる。したがって、操作性が向上する。
【0018】請求項2の発明によれば、万一、シール部
材のシール機能が損なわれた場合でも、蓋体周壁に周方
向に連続して形成されたガイド壁により、容器内の被調
理物が漏れるのを規制できる。
【0019】
【実施例】以下本発明について、図1ないし図10に示
す一実施例にもとづき説明する。図1は調理器としての
フードプロセッサーAの全体を示す斜視図であり、図2
はその分解した斜視図である。図1に示すフードプロセ
ッサーAの外観は、容器1と、この容器1に載置された
本体40とが見えている。
【0020】容器1は、内部に収容する被調理物が外か
ら見えるようにガラスまたは透明樹脂などのような透明
材料により形成されており、図3および図4に断面して
示すように、上端部に開口部2を有する有底筒状に形成
されている。この容器1の底壁1aには中央部に取付孔
4が形成されており、この取付孔4には軸受部に相当す
る支持軸5が取着されている。この支持軸5は容器1の
底壁1aにモールド成形などの手段で固着されており、
中間部には底壁3に接触するフランジ部5aが設けられ
ている。
【0021】容器1の開口部2の口縁部には、図6およ
び図7に示される通り、容器1の内周壁6よりも径大な
環状の挿入壁7が形成されており、この挿入壁7の内周
面7aと前記容器1の内周壁6は、容器1内に向って下
向きとなる傾斜した段部壁7bによって連なっている。
【0022】また、この開口部2の口縁部には、前記挿
入壁7の内周面7aに、互いに180度の角度で対向す
る位置に、係合溝3,3が形成されている。これら係合
溝3は図5に示す通り、上端が前記開口部2の開口縁に
開口された垂直方向に伸びる垂直溝3aaと、この垂直
溝3aaの下端に連なり、後述する回転体20の回転方
向と逆方向に沿って周方向に伸びる水平溝3abとを有
するガイド部3aを備え、かつこの水平溝3abの奥部
に連なり容器1の底部方向に向かって伸びる係止部3b
とで形成されている。なお、本実施例では、前記垂直溝
3aaとこれに連なる水平溝3abが合成されて斜め方
向に伸びる溝となっているが、垂直溝3aaと水平溝3
abを明確に区別して形成してもよい。
【0023】また、容器1の開口部2の口縁部には、一
側に前記傾斜段部7bの上方に位置して注口8が形成さ
れている。そして、容器1には把手9が設けられてい
る。
【0024】前記容器1の開口部2は着脱自在な蓋体1
0で閉蓋されるようになっている。この蓋体10は、例
えば合成樹脂により形成され、上方が開口された皿状を
なしており、すなわち、蓋体10は、中央部に貫通孔1
1が設けられた底壁12と、この底壁12の外周部から
上向きに伸びる略垂直な環状壁13(図6および図7に
も図示する)と、この環状壁13の上方部に水平方向に
伸びる環状のフランジ部14とを有している。環状フラ
ンジ部14は、前記容器1の開口部2の口縁上端面に支
持されるようになっており、したがって挿入壁7の外径
より径大な外径を有している。なお、前記貫通孔11の
開口縁には、容器1の内方に向けて突出する傾斜した環
状突出壁10aが形成されているとともに、上方に伸び
る筒状壁10bが突出して形成されている。
【0025】また、前記蓋体10の垂直な環状壁13の
外面には、係合突起19,19が形成されている。これ
ら係合突起19,19は、前記容器1の挿入壁7に形成
された係合溝3,3に挿脱自在に挿入されて蓋体10を
案内するものである。すなわち、蓋体10を容器1の開
口部2に取付ける場合、前記係合突起19を係合溝3に
挿入し、この係合溝3により係合突起19を案内する。
係合突起19が係合溝3の垂直溝3aaに挿入される
と、蓋体10は容器1の挿入壁7に挿入され、また係合
突起19が垂直溝3aaの下端に連なる水平溝3abに
挿入されると蓋体10は周方向、つまり回動するように
案内される。さらに、係合突起19が水平溝3abの奥
部にある係止溝3bに挿入されると、蓋体10はさらに
容器1の底部の方向に進入される。
【0026】よって、蓋体10を容器1の開口部2に取
付ける場合は、蓋体10を挿入壁7に挿入した後、水平
方向に回動し、さらに挿入壁7の奥に向けて押し込むよ
うに操作する。これにより、係合突起19が垂直溝3a
aから水平溝3abを通過し、かつ水平溝3abの奥部
にある係止溝3bに挿入される。なお、蓋体10を容器
1から取り外す場合は、逆の操作をする。
【0027】前記蓋体10の前記環状壁13の外面に
は、図6および図7に示すように、水平に伸びるガイド
壁15が形成されており、このガイド壁15は前記容器
1の挿入壁7の内周面7aに沿って摺動可能とされてい
る。すなわち、ガイド壁15の外径D15は前記挿入壁7
の内周面7aの内径D7 よりも小さく(D15<D7 )形
成されており、このガイド壁15は挿入壁7の内周面7
aと若干の隙間を存して対向されている。このためガイ
ド壁15は前記挿入壁7の内周面7aに沿って摺動可能
とされている。
【0028】なお、このガイド壁15は周方向に連続し
てフランジ形に形成してもよいが、周方向に沿って例え
ば3か所以上に分散して形成してもよい。但し、ガイド
壁15を周方向に連続したフランジ形に形成しておけ
ば、後述するOリング17などのようなシール部材が万
が一損傷して、シール機能が損なわれた場合、フランジ
形のガイド壁15により容器1内の調理材料や液が外部
へ漏れるのを規制することができる。
【0029】さらに、前記蓋体10の環状壁13の外面
には、前記ガイド壁15の下方に位置して環状の装着溝
16が形成されている。この装着溝16にはゴム等の弾
性部材からなるシール部材、例えばOリング17が取着
されている。Oリング17は装着溝16に嵌め込まれた
状態で環状壁13の外径より径大となるように、つまり
外周が前記環状壁13から外側に突出するように形成さ
れている。この場合、Oリング17の外周が前記環状壁
13から突出する量sは、Oリング17の断面直径dの
40〜60%、好ましくはほぼ50%となるように形成
されている。また、このOリング17は、装着溝16に
嵌め込まれた状態でその外周の径D17が、前記ガイド壁
15の外径D15より小さく(D17<D15)形成されてい
る。但し、Oリング17の外周の径D17は、容器1の内
周壁6の内径D6 より大きく(D17>D6 )形成されて
いる。また、装着溝16に嵌め込まれたOリング17の
外周径D17は、容器1の開口部2に形成された挿入壁7
の内径D7 よりも小さく形成されている(D17<D7 )
ものである。
【0030】このため、蓋体10で容器1の開口部2を
閉蓋する場合、図6に示されるように、蓋体10のガイ
ド壁15が挿入壁7の内周面7aに摺接してガイドさ
れ、この際、Oリング17の外周が前記挿入壁7の内周
面7aと接触するのが防止される。Oリング17はゴム
等の弾性部材からなるため、蓋体10を容器1の開口部
2に差し込む、または取り出すとき、容器1の挿入壁7
に摺接すると摩擦抵抗が大きくて挿脱し難くなる心配が
あるが、上記ガイド壁15によりガイドしてOリング1
7が挿入壁7の内周面7aと接触するのを防止するよう
にすればOリング17の摩擦抵抗が作用せず、蓋体10
の脱着作業が極めて容易になる。
【0031】但し、図7に示されるように、蓋体10の
環状フランジ部14が容器1の開口部2の口縁上端面に
当接された正常な閉蓋状態では、Oリング17が容器1
内の傾斜段部壁7bに押圧されて変形され、このOリン
グ17の弾性変形により蓋体10は容器1の開口部2に
弾性圧着されるようになっている。
【0032】すなわち、蓋体10を容器1の開口部2に
所定深さ挿入し、この所定深さに達したら圧入すること
により、Oリング17が段部壁7bに圧接され、その弾
性変形による摩擦抵抗でこの蓋体10が容器1に機械的
に係合する。このため、容器1と蓋体10との間のシー
ル性が保たれるようになり、調理中に容器1内の調理材
料や液が漏れ出すのを確実に防止できる。
【0033】この場合、前記蓋体10に形成した係合突
起19,19が容器1側の係合溝3,3における垂直溝
3aaおよび水平溝3abに位置されている場合、Oリ
ング17は段部壁7bに届かず、つまりOリング17は
挿入壁7の内周面7aと接触せずに遊嵌状態にあり、係
合突起19,19が係合溝3,3の奥の係止部3b、3
bに押し込まれたときにOリング17は段部壁7bに押
し付けられるようになっている。したがって、蓋体10
が正常な閉蓋位置に達せずに、回動操作される過程では
Oリング17が挿入壁7の内周面7aと遊嵌状態にあ
り、Oリング17の摩擦抵抗が生じないようになってい
る。なお、前記環状壁13の上端には前記フランジ14
より上方に突出した環状突出壁18が形成されている。
【0034】前記容器1内には回転体20が着脱自在に
配設されている。回転体20は、カッター台21とこの
カッター台21から上方に延出した小径の中空な軸部2
2とを有している。前記軸部22の上端部には、被カッ
プリングとしての凸状カップリング23が設けられてい
る。この凸状カップリング23は、例えば径方向に突出
した複数の係合片23a…により形成されている。これ
ら係合片23a…は周方向に沿って等間隔を存して設け
られており、それぞれ軸方向に沿ってリブ形に形成され
ている。
【0035】また、凸状カップリング23よりも軸部2
2の先端部には、芯出突起24が設けられている。さら
に、軸部22には前記凸状カップリング21の下方に位
置して、前記蓋体10の貫通孔11よりも径大な環状鍔
部25が設けられている。図3に示すように、前記回転
体20が容器1内に所定の状態で配設された場合は、前
記凸状カップリング23が前記蓋体10に設けられた貫
通孔11を貫通して蓋体10の底壁12の上面から突出
する。このとき、前記環状鍔部25は容器1の内側に位
置されて前記貫通孔11に形成した環状突出壁10aに
対し所定の離間寸法を存して近接された位置に設けられ
るようになっている。
【0036】前記カッター台21は、上方に上底壁27
を有するとともに下側を開口した径大な筒状壁28を有
する円筒状に形成され、この径大な筒状壁28の内側に
は下側を開口した径小な筒状壁29が形成されている。
前記径大な筒状壁28の開口縁の内側には取付段部30
が設けられている。
【0037】このカッター台21の下側開口部には軸受
取付部材31が取着されている。軸受取付部材31は、
図3に示すように、下側を開口した有底筒状の筒状部3
2を有し、この開口縁に環状の取付鍔33が形成されて
いる。この軸受取付部材31は、その筒状部32が前記
小径な筒状壁29の内周に嵌合されているとともに、取
付鍔33の外周部が前記取付段部30に嵌合されること
によりカッター台21に取着されている。
【0038】そして、前記筒状部32の内側には被軸受
部としての軸受34が一体的に取着されている。この軸
受34には、前記容器1の底壁3に取着した支持軸5が
挿脱自在に挿入されるようになっている。軸受34に支
持軸5が挿入されると、回転体20の下端が支持軸5に
より回転自在に支持されるようになる。
【0039】カッター台21の上底壁27の上面部およ
び筒状壁28の下面部には、それぞれ上カッター35a
および下カッター35bが前記径大な筒状壁28を貫通
したリベット36により一体的に取り付けられている。
【0040】つぎに、本体40について説明する。本体
40は本体ケースを有し、この本体ケースは上部ケース
41と下部ケース42とからなっており、これら両ケー
ス41、42は、図4に示すねじ41d…により結合さ
れている。
【0041】上部ケース41の上部には、図1および図
2にも見られるように、中央部を径方向に横切って突条
部41aが形成されており、この突条部41aは径方向
に伸びる鞍形(尾根形)をなしているから本体40を容
器1に対して着脱するときの把持部として用いることが
できる。また、上部ケース41の開口縁には嵌合部41
bが形成されている。
【0042】そして、上部ケース41には、図3にも示
すように、前記突条部41aの一端側に貫通孔41cが
設けられており、この貫通孔41cには操作体80が上
下動自在に貫通して設けられている。操作体80は、ス
イッチ64を開閉操作するもので、これについては後で
説明する。
【0043】下部ケース42は、前記蓋体10の底壁1
2、環状壁13および環状突出壁18に対応して、底壁
42aおよび垂直壁42bを有する有底筒状に形成され
ている。底壁42aの中央部には差込み孔42cが形成
されており、この差込み孔42cには前記蓋体10の貫
通孔11に設けた上方に伸びる筒状壁10bが挿入され
るようになっている。
【0044】前記垂直壁42bの外側には前記蓋体10
の環状突出壁18が嵌合される嵌合溝43が形成されて
いる。この嵌合溝43には、周方向の1か所、例えば図
3において右側の頂部に、嵌合孔44が設けられてい
る。この嵌合孔44には後述する押上体90がスライド
自在に嵌合されている。なお、下部ケース42の外周部
には嵌合縁部42dが形成されており、この嵌合縁部4
2dは前記上部ケース41の開口縁に形成した嵌合部4
1bに嵌合されており、上述したように図4に示された
ねじ41d…によって両ケースが結合されるものであ
る。
【0045】さらに下部ケース42には、図3に示すよ
うに、上方に向けて突出された複数の取付ボス42e…
が形成されている。取付ボス42eには駆動手段として
の電動機46が固定されている。
【0046】電動機46は、モータケーシング46aに
ステータ46bおよびロータ46cを収容してあり、ロ
ータ46cには電動機軸46dが取り付けられている。
電動機軸46dは横向きに配置されている。すなわち、
電動機46は、その電動機軸46dが容器1の径方向に
沿うように横置きされており、前記上部ケース41を下
部ケース42に被せた場合、電動機46が上部ケース4
1に形成した径方向に伸びる前記突条部41aに収容さ
れるようになっている。
【0047】このような電動機46は取付枠47に固定
されており、この取付枠47はねじ47aによって前記
取付ボス42eに取り付けられている。なお、取付枠4
7と取付ボス42eとの間にはゴムなどからなる緩衝体
47bが設けられており、電動機46の振動が本体ケー
スに伝わるのを軽減している。
【0048】電動機46の電動機軸46dには、小径の
プーリー48が取り付けられている。また、前記取付枠
47には軸受49が取着されており、この軸受49には
従動軸50が水平方向の姿勢で軸支されている。従動軸
50の一端側には径大なプーリー51が取り付けられて
いる。前記小径プーリー48と大径プーリー51との間
にはベルト52が掛け渡されている。また、従動軸50
の他端側には傘歯車53が取り付けられている。
【0049】さらに、前記取付枠47には他の軸受54
が取り付けられており、この軸受54には伝達軸55が
垂直方向の姿勢で軸支されている。この伝達軸55の一
端は例えばCリング58により抜け止めされているとと
もに、他端側には傘歯車59が取り付けらている。この
傘歯車59は前記傘歯車53と噛み合っている。
【0050】この傘歯車59には、図において下方に延
出したに軸部60が設けられている。この軸部60の下
端部は、前記蓋体10の貫通孔11に設けた上方に伸び
る筒状壁10b内に挿入されるようになっている。
【0051】そして、この軸部60の下端部の内周に
は、前記凸状カップリング23に係脱自在に係合される
カップリングとしての凹状カップリング61が設けられ
ている。また、軸部60の先端部の中央部には、前記回
転体20の軸部22の先端部に設けた芯出突起24が嵌
合される嵌合穴60aが形成されている。
【0052】そして、前記回転体20が容器1内に所定
の状態で取り付けられた場合は、回転体22の下側に設
けた軸受34が前記底壁3に設けた支持軸5に嵌合され
るとともに、回転体22の上端部に設けた芯出突起24
が前記軸部60の嵌合穴60aに嵌合されることによ
り、回転体20は芯出しされて容器1内で回転できるよ
うになっている。
【0053】また、前記下部ケース42の前記垂直壁4
2eの内側近傍には、図9および図10にも示されるよ
うに、支持ボス65が上方に向けて突出して一体に設け
られており、この支持ボス65には支持台66がねじ6
7により取り付けられている。この支持台66は前記ス
イッチ70が取り付けられている。スイッチ70は電動
機軸46dの中心線と同方向の位置に設けられており、
上端部に作動子71が突出して形成されている。この作
動子71が押圧されたとき筐体内の図示しない接点が閉
成されるようになっている。そして、このことにより前
記電動機46が駆動される。
【0054】前記作動子71は前記操作体80により押
されるようになっている。操作体80は、前記突条部4
1aの貫通孔41cに取り付けられた操作釦81、釦軸
81a、この釦軸81aに取り付けられた作動杆82、
この作動杆82に設けられた作動枠83を備えている。
作動枠83は図8に示すように、作動杆82の下端に形
成された基板84、この基板84の両端部から下方に垂
下された互いに対向する取付け側板85a,85bを有
しており、これら取付け側板85a,85bには互いに
対向して軸孔86a,86bが形成されている。
【0055】このような作動枠83には、作動体75が
取り付けられている。作動体75は図8に示す通り、両
端部に取付軸76a、76bを有する円柱状基部77
と、この円柱状基部77の軸心と直交する方向に延出し
て設けられた作動板78、79とを備えている。前記取
付軸76a、76bは前記作動杆82に形成された軸孔
86a,86bに嵌合して取り付けられており、このた
め作動体75は、作動枠83に対して回動自在に支持さ
れている。一方の取付軸76aには、この作動体75を
時計回り方向に回動させるように付勢する付勢手段とし
ての捩りコイルばね87が取り付けられている。この捩
りコイルばね87はその一端が前記一方の作動板78に
係止されているとともに、他端は前記作動枠83の基板
84に当接されている。よって、作動体75は作動枠8
3に対し時計回り方向に回動するように付勢されてい
る。作動体75の一方の作動板78は、前記スイッチ7
0の作動子71に対向されるようになっており、常時は
上記捩りコイルばね87の付勢力を受けて前記作動体7
5が作動枠83に対し時計回り方向に回動され、よって
一方の作動板78はスイッチ70の作動子71から離れ
る方向に回動されている。
【0056】また、作動体75の他方の作動板79には
押上体90が対向されている。すなわち、前記下部ケー
ス42の嵌合溝43に形成された嵌合孔44には、前記
押上体90が上下方向に摺動自在に嵌合されている。こ
の押上体90は、嵌合孔44内を上下に摺動される軸部
91と、この軸部91のほぼ中間部に設けられた停止片
92を備えている。
【0057】この押圧体90は、図9に示すように、下
部ケース42の嵌合溝43に前記蓋体10の環状突出壁
18が嵌合された場合、すなわち本体40を正常に蓋体
10に載置した場合、嵌合溝43に臨まされている前記
押上体90の下端が蓋体10の環状突出壁18に当たっ
て嵌合孔44の内部に押し込まれるようになっている。
このため押上体90が上方に移動し、軸部91の上端が
前記作動体75の他方の作動板79を押し上げる。これ
により、作動体75が捩りコイルばね87の付勢力に抗
して反時計回りに回動され、この作動体75の一方の作
動板78が、前記スイッチ70の作動子71に接近され
る。但し、この状態では、未だ作動体75の一方の作動
板78はスイッチ70の作動子71を押さず、接点は開
閉されない。この状態で、上部ケース41の突条部41
aに設けた操作体80を押し下げると、操作釦81、釦
軸81a、釦軸81a、作動杆82を介して作動枠83
が押し下げられる。この作動枠83の下向きに移動に伴
い、この作動枠83に回動自在に取着されている前記作
動体75も一体的に下向きに移動する。このとき、作動
体75の他方の作動板79は押上体90上端に当接され
ているから、作動体75が下降するとこの作動体75は
捩りコイルばね87の付勢力に抗して反時計方向に回動
され、よって作動体75の一方の作動板78がスイッチ
70の作動子71を押し下げる。このため、スイッチ7
0の接点が閉じられる。
【0058】一方、図10に示すように、下部ケース4
2の嵌合溝43から前記蓋体10の環状突出壁18が離
反している場合、すなわち本体40を蓋体10から離し
て持ち上げた場合、嵌合溝43に臨まされている前記押
上体90の下端は蓋体10から離れているから、押上体
90は作動体75の他方の作動板79により押されて、
嵌合孔44から嵌合溝43内に向けて突出される。この
場合、作動体75は捩りコイルばね87の付勢力により
時計回り方向に回動されるから、上記にように作動体7
5の他方の作動板79が押上体90を押し下げる。これ
に伴い作動体75の一方の作動板78が、前記スイッチ
70の作動子71から離れる。したがって、この状態で
は、上部ケース41の突条部41aに設けた操作体80
を押し下げて、操作釦81、釦軸81a、釦軸81a、
作動杆82を介して作動枠83を押し下げても、作動体
75の一方の作動板78がスイッチ70の作動子71に
届かず、作動子71の押し下げが不能になる。このた
め、スイッチ70の接点は閉じられることがない。
【0059】なお、上部ケース41と下部ケース42の
結合部から電源コード95が導出されている。電源コー
ド95のプロテクタ部96は、このプロテクタ部96に
形成した取付溝96aが上部ケース41と下部ケース4
2の開口縁の間に嵌め込まれて固定されている。この電
源コード95の内部側端部は前記スイッチ70に接続さ
れており、外部側端部には電源側のソケットに差し込ま
れるプラブ97が取り付けられている。
【0060】つぎに、前記のように構成された調理器A
の作用について説明する。
【0061】まず、容器1内に、回転体20をその軸受
34を容器底部1aに設けた軸5に嵌合して取り付け、
ついで所望の調理をするための被調理物を入れる。そし
て、蓋体10の貫通孔11に前記回転体20の凸状カッ
プリング23を貫通させてこの蓋体10で容器1の開口
部2を閉蓋する。
【0062】この閉蓋は、以下のように行う。すなわ
ち、蓋体10を容器1の挿入壁7に対向させ、係合突起
19,19を係合溝3,3に嵌め込む。係合突起19が
垂直溝3aaの下端に達すると蓋体10を水平方向に回
す。すると係合突起19は水平溝3abに案内される。
そして係合突起19が水平溝3abの奥部に達すると、
蓋体10を押し込む。
【0063】このような操作において、前記蓋体10の
係合突起19,19が係合溝3,3の垂直溝3aaおよ
び水平溝3abに位置されている状態では、Oリング1
7が挿入壁7の内周面7aに接触せずに遊嵌状態にあ
る。したがって、蓋体10を挿入した当初および回動操
作する過程ではOリング17が挿入壁7の内周面7aと
接触しないから、Oリング17の摩擦抵抗は生じなく、
挿入および取り出しの作業性が良い。そして、係合突起
19,19が係止部3b、3bに落とし込まれた場合
に、前記Oリング17が段部壁7bに押し付けられて弾
性変形するから、蓋体10と容器1とのシールが保たれ
ることになる。
【0064】このようにして容器1に蓋体10が閉蓋さ
れると、本体40を蓋体10に載置する。このときは本
体40の下部ケース42に形成した嵌合溝43に前記蓋
体10に設けた環状突出壁18を嵌入させる。この状態
では、図9に示す通り、蓋体10の環状突出壁18によ
って押上体90が上方に押し上げられるため、操作体8
0の押し下げによりスイッチ70の閉成が可能となって
いる。また、本体40の凹状カップリング61と回転体
20の凸状カップリング23が係合し、また、環状鍔部
25は蓋体10の貫通孔11の開口縁に設けた環状壁1
0aの下端縁に近接した位置に位置している。
【0065】そして、操作釦81を下方に押し下げる
と、作動枠83が下方に移動されるので作動体75が時
計回り方向に回動され、スイッチ70の作動子71が押
し下げられ、スイッチ70の接点が閉成される。このた
め電動機46に通電され、電動機46が駆動する。電動
機46の駆動により電動機軸46dが回転し、小径プー
リ48、ベルト52、大径プーリ51、傘歯車53を介
して傘歯車59が回転される。したがって、凹状カップ
リング61および凸状カップリング23を介して回転体
20が回転され、容器1内でカッター35a、35bが
回転され、被調理物が切削や粉砕、攪拌などの調理がな
される。
【0066】調理が終了した後、本体40を蓋体10か
ら取り外すことにより容器1から離間し、ついで蓋体1
0を容器1から取り外し、必要に応じて容器1内の調理
物を別の容器等に移し替える。そして、容器1、回転体
18および蓋体10を洗浄して調理作業を完了するもの
である。
【0067】また、本体40を蓋体10から取り外した
状態では、図10に示すように蓋体10の環状突出壁1
8は前記嵌合溝43から離脱するため、前記押上体90
が突出し、操作体80が下方へ移動されても作動体75
はスイッチ70の作動子71を押し下げることはない。
したがって、誤って操作釦81が操作されたとしてもス
イッチ70が閉成されることはなく、電動機46が駆動
することはない。ゆえに、本体40の下面に露出してい
る凹状カップリング61が回転することはなく、安全で
ある。
【0068】上記実施例の場合、蓋体10を容器1に取
り付けるときおよび取り外すときは、蓋体10を回動操
作するが、装着溝16に嵌め込まれたOリング17の外
周径D17が、容器1の開口部2に形成された挿入壁7の
内周壁7aの内径D7 よりも小さく形成されている(D
17<D7 )ことから、蓋体10を挿入壁7に挿入すると
きにOリング17は挿入壁7の内周壁7aに接触せず、
したがって接触抵抗が小さく、蓋体10を容易に回動す
ることができる。よって操作性がよい。
【0069】そして、上記Oリング17の外周径D17
容器1の内周壁6の内径D6 より大きく(D17>D6
形成されているから、Oリング17が挿入壁7の下端、
すなわち傾斜した段部壁7bに達するとこの段部壁7b
に当たって弾性変形する。この弾性変形によりOリング
17が容器1に摩擦係合し、よって蓋体10は容器1の
開口部2に機械的に係着されるようになる。
【0070】この場合、Oリング17は、その外周が蓋
体10の環状壁13から突出する量sを、Oリング17
の断面直径dの40〜60%、好ましくはほぼ50%と
なるように形成してあるから、Oリング17は充分大き
な弾性変形を生じる。
【0071】容器1側の段部壁7bは成形誤差や成形ば
らつきのために、精度が低いことがあり、Oリング17
の突出量sを断面直径dの40〜60%、好ましくはほ
ぼ50%となるように形成しておけば、変形量が大きい
から精度の低い段部壁7bであっても確実に密着するよ
うになる。よって、高いシール性が保たれ、調理中に容
器1内の調理材料が漏れ出すのが確実に防止される。
【0072】そして、蓋体10の環状壁13の外面に
は、外径D15が挿入壁7の内周壁7aの内径D7 よりも
小さく(D15<D7 )形成されたガイド壁15が設けら
れているから、蓋体10を挿入壁7に挿入するときにガ
イド壁15が挿入壁7の内周壁7aにより案内される。
したがって、Oリング17が挿入壁7の内周壁7aと接
触しなくても、上記ガイド壁15の案内作用により蓋体
10が案内され、偏心して挿入されたり、挿入の途中で
蓋体10が傾くのが防止される。このことから、Oリン
グ17は全周に亘り段部壁7bにほぼ均等に当接し、ほ
ぼ均等に弾性変形して良好なシール作用を奏する。
【0073】そして、前記のような調理中には、前記容
器1内で調理材料が勢いよく攪拌されるが、回転体20
には前記蓋体10の貫通孔11よりも径大な環状鍔部2
5を設け、この環状鍔部25を貫通孔11に近接させて
設けてあるため、この環状鍔部25によって調理材料の
貫通孔11からの外部への飛び出しが確実に防止され
る。よって、蓋体10の外側面や凹状カップリング61
および凸状カップリング23ならびに本体1の下面など
に調理材料が付着することはない。したがって、調理材
料、つまり被調理物等の付着により生じる本体1の汚れ
が防止され、本体1を清掃する必要がなく、これに起因
して生じる恐れのある電動機46への悪影響もなく、ま
た感電等の発生も防止できる。
【0074】なお、前記回転体20に設けた環状鍔部2
5は回転体20を容器1に取り付けおよび取り外しする
際のつまみとしての機能を持たせており、しかも環状鍔
部25は円形板状に形成されているためつまみ易くな
り、取り付け、取り外しの操作性が良い。
【0075】また、本体40を容器1から外す場合、図
10に示すように、本体40が蓋体10から離れるので
押上体90が下向きに突出し、作動体75がスイッチ7
0の作動子71から離れるのでスイッチ70が切れる
が、慣性により電動機46および回転体22が回転を続
けるときがあり、この状態で本体40を容器1から外す
と凸状カップリング23と凹状カップリング61が係合
しているから回転中の回転体22も本体40と一緒にな
って引き出されようとする。しかし、回転体22の環状
鍔部25が蓋体10の貫通孔11に形成した環状突出壁
10aに当たるから、凸状カップリング23と凹状カッ
プリング61が外れ、よって回転体20は容器1内に残
り、容器1から飛び出すことはない。
【0076】上記回転体22の環状鍔部25が蓋体10
に当たると、蓋体10が持ち上げられるようになり容器
1から離されようとするが、蓋体10は係合突起19と
係合溝3との係合により係止されているから、回動操作
しない限りは容器1から外れないので、蓋体10が不用
意に容器1から外れることはない。よって、回転体20
は蓋体10にて閉塞された容器1内に確実に残る。
【0077】なお、係合溝3の水平溝3abを、回転体
20の回転方向と逆方向に延長させておくと、係合突起
19が水平溝3abの途中に位置して蓋体10が所定位
置まで回動されていない場合、回転体20の回転により
容器1内に収容された調理物が回転されると、容器1も
摩擦により連れ回りされる方向の力が加えられ、これは
係合突起19を水平溝3abの奥に向かって進める力に
なり、よって蓋体10が容器1から外れるのを防止する
ことができる。
【0078】上記実施例の場合、容器1の開口部2に係
合溝3,3を形成するとともに、蓋体10の周壁に係合
突起19,19を形成したが、これら係合溝3,3およ
び係合突起19,19は逆に形成し、すなわち容器1の
開口部2に係合突起を形成するとともに、蓋体10の周
壁に係合溝を形成してもよい。但し、蓋体10の周壁に
係合溝を形成する場合は、ガイド部3aや係止部3bの
位置が上下反転した形状になる。
【0079】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1の発明によれ
ば、係合突起が係合溝のガイド部に案内されて蓋体を容
器に対して回動して着脱操作するときは、蓋体の周壁に
形成したガイド壁が容器の挿入壁により案内されて、シ
ール部材が容器の挿入壁と接触するのを防ぐから、シー
ル部材が容器の挿入壁と遊嵌状態となり挿入壁に接触し
て大きな摩擦抵抗が作用せず、よって回動操作力が小さ
くてすむとともに、蓋体が容器に対して偏心して嵌め込
まれるのが防止される。また、係合突起が前記係合溝の
奥の係止部に係止した場合は蓋体が容器に対して底部方
向に押し込まれることになり、シール部材は容器の段部
に圧接され、よって容器とのシール性が保たれる。した
がって、蓋体の着脱の操作性が向上する。また、請求項
2の発明によれば、蓋体の周壁に形成したガイド壁が容
器の挿入壁により案内されるから、蓋体を回動する場合
にシール部材が容器の挿入壁と接触するのを防ぎ、操作
性が向上するとともに、する。
【0080】また、請求項2の発明によれば、ガイド壁
を蓋体周壁に周方向に連続して形成したことにより、万
一、シール部材のシール機能が損なわれた場合でも、前
記ガイド壁によって容器内の被調理物が漏れるのを規制
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す調理器の外観斜視図。
【図2】上記実施例の調理器の分解した斜視図。
【図3】上記実施例の調理器の断面図。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】係合溝の形状と係止突起の案内作用を説明する
部分正面図。
【図6】図5のVI−VI線に沿う蓋体を容器に閉蓋する途
中の状態を示す部分断面図。
【図7】図5のVII −VII 線に沿う蓋体を容器に閉蓋し
た状態を示す部分断面図。
【図8】上記実施例の操作体と作動体の取付関係を示す
分解した斜視図。
【図9】上記実施例の容器に蓋体および本体を取り付け
た状態を示す部分断面図。
【図10】上記実施例の容器から本体を外した状態を示
す部分断面図。
【図11】従来の調理器の断面図。
【符号の説明】
1…容器 2…開口部 3…係合溝 3a…ガイド部 3aa…垂直溝 3ab…水平溝 3b…係止部 5…軸(軸受部) 7…挿入壁 7b…段部壁 10…蓋体 11…貫通孔 15…ガイド壁 17…Oリング 19…係止突起 20…回転体 23…凸状カップリング(被カップリング手段) 25…環状鍔部 34…被軸受部 35a,35b…カッター 40…本体 41…上部ケース 41a…尾根状突出部 42…下部ケ−ス 46…電動機 48,51…プーリ 52…ベルト 53,59…傘歯車 61…凹状カップリング(カップリング手段) 70…スイッチ 75…作動体 80…操作体 90…押上体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭56−168245(JP,U) 実開 昭62−146758(JP,U) 実開 昭55−28519(JP,U) 実開 昭61−117155(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 43/044 B02C 18/08 B65D 43/00 - 45/34 B65D 53/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方を開口した有底筒状に形成されると
    ともに前記開口部に内周壁から外側に向けた段部を設け
    てこの内周壁より径大な挿入壁が形成された容器と; 前記容器の挿入壁の内径より小径に形成されてこの挿入
    壁に挿脱自在に取着され、中央部に貫通孔が形成された
    蓋体と; この蓋体の周壁に取付けられ上記容器の挿入壁より小径
    な外径を有してこの挿入壁に遊嵌状態で挿入され、前記
    段部に圧接される弾性部材からなるシール部材と;前記蓋体の周壁に形成され上記容器の挿入壁より小径で
    前記シール部材の外径より大きな外径を有して前記挿入
    壁に案内されるガイド壁と; 前記容器の開口部または前記蓋体の周壁のいずれか一方
    に形成された係合突起と; 前記容器の開口部または前記蓋体の周壁のいずれか他方
    に形成されて前記係合突起が挿脱可能に挿入されるとと
    もに、この係合突起を軸方向および周方向に導いて前記
    蓋体を回転方向に案内するガイド部、およびこのガイド
    部の奥部に形成され前記蓋体を容器の底部方向に向かっ
    て押し込んだ場合に前記係合突起が係止する係止部を有
    する係合溝と; 前記容器内で回転されるカッターを有し、上部に前記貫
    通孔を貫通される被カップリングが設けられた回転体
    と; 前記容器を閉蓋した前記蓋体の上方に配置された本体
    と; この本体に収容された駆動手段と; 前記本体に設けられ、上記駆動手段により駆動され前記
    回転体に設けられた被カップリングと係脱自在に係合さ
    れるカップリングと; を備え、 前記係合突起が前記係合溝のガイド部に案内される場合
    は、前記シール部材が容器の挿入壁に遊嵌状態であり、
    前記係合突起が前記係合溝の係止部に係止した場合に前
    記シール部材が容器の段部に圧接されることを特徴とす
    る調理器。
  2. 【請求項2】 前記ガイド壁が周方向に連続して形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の調理器。
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