JP3140923B2 - 冷媒循環システムおよび冷凍・空調装置 - Google Patents
冷媒循環システムおよび冷凍・空調装置Info
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Description
した非共沸混合冷媒を用いる冷媒循環システム及び冷凍
・空調装置に関するものである。
号に示された従来の非共沸混合冷媒を用いた冷凍・空調
装置であり、図中1は圧縮機、5は負荷側熱交換器、4
a,4bは主絞り装置、3は熱源側熱交換器で、これら
を冷媒配管にて接続されて、冷凍サイクルの主回路を形
成している。29は精留塔で、その塔頂部には冷媒配管
50と冷却源30が配設された冷媒配管51とにより塔
頂貯溜器31が接続され、また、上記精留塔底部には冷
媒配管52と加熱源32が配設された冷媒配管53とに
より塔底貯溜器33が接続されている。
には、開閉弁34が設置された冷媒配管54により塔頂
貯溜器31が接続され、また、開閉弁36が設置された
冷媒配管55により塔底貯溜器33が接続されている。
熱源側熱交換器3の上流側には、副絞り装置37と開閉
弁38が設置された冷媒配管56により塔頂貯溜器31
が接続され、また、副絞り装置37と開閉弁39が設置
された冷媒配管57により塔底貯溜器33が接続されて
いる。そして、塔頂貯溜器31から冷媒配管56への流
出口は塔頂貯溜器31の底部に、また、塔底貯溜器33
から冷媒配管57への流出口は塔底貯溜器33の底部に
それぞれ設置されている。
高温高圧の非共沸混合冷媒(以下、冷媒と言う)の蒸気
は矢印Aの方向に流れ、負荷側熱交換器5で凝縮して主
絞り装置4aに入る。通常運転時には開閉弁34,36
は閉じられているのでそのまま主絞り装置4bに入り、
低温低圧になった冷媒は、熱源側熱交換器3で蒸発して
再び圧縮機1に戻る。
において、まず、主回路を流れる冷媒の組成を非常に高
沸点成分に富んだものにするには、開閉弁38,34を
閉じ、開閉弁39,36を開く。そうすると、主絞り装
置4aを出た主回路を流れる冷媒の一部は、開いている
開閉弁36へ分流し、残りは主絞り装置4bに流入して
通常の運転と同様の回路で流れる。開閉弁36へ流入し
た冷媒は、塔底貯溜器33に入る。塔底貯溜器33に入
った冷媒は、一部は開いている開閉弁39を通って副絞
り装置37に入り、熱源側熱交換器3の上流側で主回路
を流れる冷媒と合流し、残りは加熱源32が設置された
冷媒配管53に入り、加熱されて冷媒精留塔29内を蒸
気となって上昇する。このとき、塔頂貯溜器31に貯溜
されている冷媒液も冷媒配管50から冷媒精留塔29内
を下降し、上昇してくる冷媒蒸気と気液接触して、いわ
ゆる精留作用を行う。
沸点成分に富んだものとなり、冷却源30が設置された
冷媒配管51に導入されて液化し、開閉弁38が閉じら
れていることにより塔頂貯溜器31に貯溜される。この
ような精留作用が繰り返され、ついには、塔頂貯溜器3
1には非常に低沸点成分に富んだ冷媒だけが貯溜される
ことになる。したがって、主回路を流れる冷媒の組成
は、非常に高沸点成分に富んだものにするようにしてい
た。
に富んだものにするには、開閉弁38,34を開き、開
閉弁39,36を閉じる。そうすると、主絞り装置4a
を出た主回路を流れる冷媒の一部は分流して、開いてい
る開閉弁34を通り、塔頂貯溜器31に流入するが、開
閉弁38も開いているため、流入してきた冷媒の一部は
冷媒配管56を通り、副絞り装置37を通って主回路に
合流する。そして、残りの冷媒は、冷媒配管50から冷
媒精留塔29内に入り下降する。このとき、塔底貯溜器
33内の冷媒の一部が加熱源32で加熱されて冷媒精留
塔内を上昇し、下降する液と気液接触して、いわゆる精
留作用を行う。このようにして、下降する冷媒液は徐々
に高沸点成分に富んだものになり、開閉弁39が閉じら
れているため塔底貯溜器33に貯溜される。そして、こ
のような精留作用が繰り返され、ついには、塔底貯溜器
33には、非常に高沸点成分に富んだ冷媒だけが貯溜さ
れることになる。したがって、主回路を流れる冷媒の組
成は、非常に低沸点成分に富んだものにするようにして
いた。非共沸混合冷媒を循環させる技術については上記
の他には、特公平5−40221号公報、特公平6−2
3625号公報が知られている。
・空調装置では、冷媒の組成を検出したり判断する手段
がなく、組成に応じた制御がなされず、必ずしも、効率
の良い運転を行うことができなかった。また、制御が非
常に複雑なものとなっていた。本発明の目的は、上記の
課題を解決するもので、冷媒回路内を循環する冷媒の組
成を運転中に推定し、冷媒の組成を変更するものであ
る。さらに本発明は運転中の冷媒の組成に応じた制御を
行うものである。さらに、本発明の目的は運転の状態に
応じて適正な制御を行うもので、組成の調整により短時
間に行うものである。さらに、本発明の目的はより信頼
性の高い非共沸混合冷媒を用いたシステム及び装置を提
供しようというものである。
冷媒循環システムは、圧縮機、熱源側熱交換器、絞り装
置、複数の負荷側熱交換器及び低圧レシーバを順次接続
し、冷媒数種を混合した非共沸混合冷媒を循環させ、上
記圧縮機の運転周波数を判断する運転判断手段と、上記
運転周波数に対応させて推定した冷媒組成をあらかじめ
記憶させておく記憶手段と、上記運転判断手段の結果に
基づいて、上記記憶手段に記憶された冷媒組成を選択す
る冷媒組成選択手段と、この冷媒組成選択手段の選択し
た冷媒の組成状態に循環する冷媒の組成を変更する冷媒
組成設定手段とを備えたものである。
は、冷媒の組成を変更する冷媒組成設定手段が絞り装置
の開度設定手段である。
は、冷媒循環組成選択手段の選択した冷媒の組成状態に
もとづいて冷媒循環システムの運転の制御の設定値を決
定する制御手段を備えたものである。
は、冷媒循環システムの運転の制御の設定値として、蒸
発器出口過熱度または凝縮器出口過冷却度の少なくとも
いずれか一方の目標値を設定し、この目標値に応じて制
御するものである。
は、圧縮機、熱源側熱交換器、絞り装置、複数の負荷側
熱交換器及び低圧レシーバを順次接続し、冷媒数種を混
合した非共沸混合冷媒を循環させ、上記圧縮機の運転周
波数を判断する運転判断手段と、上記運転判断手段の結
果に基づいて、運転の制御の設定値を変更し、制御を行
なう制御手段とを備え、上記運転周波数は上記負荷側熱
交換器の運転台数が多くなると大きくなり、さらに、上
記運転の制御の設定値として、蒸発器出口過熱度または
凝縮器出口過冷却度の少なくともいずれか一方の目標値
を設定し、この目標値に応じて制御するものである。
は、圧縮機、熱源側熱交換器、絞り装置、負荷側熱交換
器及び低圧レシーバを順次接続し、冷媒に数種を混合し
た非共沸混合冷媒を用い、熱源側熱交換器の出口近傍に
設けられた第一の温度検出手段および第一の圧力検出手
段と負荷側熱交換器の出口近傍に設けられた第二の温度
検出手段および第二の圧力検出手段と、上記第一の温度
検出手段および第一の圧力検出手段で検出された第一の
温度および第一の圧力と、予め設定した乾き度とから冷
媒の循環組成を求め、上記循環組成と上記第二の圧力検
出手段で検出された第二の圧力とから凝縮温度を算出
し、上記凝縮温度と上記第二の温度検出手段で検出され
た第二の温度とから出口過冷却度を算出し、上記出口過
冷却度と予め設定した目標出口過冷却度の差に基づいて
上記絞り装置の開度を制御する制御器を備えたものであ
る。
は、圧縮機、熱源側熱交換器、高圧レシーバ、絞り装
置、負荷側熱交換器及び低圧レシーバを順次接続し、冷
媒に数種を混合した非共沸混合冷媒を用い、上記高圧レ
シーバ内に設けられた温度検出手段および圧力検出手段
と、上記温度検出手段および上記圧力検出手段で検出さ
れた温度および圧力と、予め設定した乾き度を用いて凝
縮器出口過冷却度を求め、上記凝縮器出口過冷却度に基
づいて上記絞り装置の開度を制御する制御器を備えたも
のである。
は、圧縮機、四方弁、熱源側熱交換器、過冷却熱交換
器、第一の絞り装置、負荷側熱交換器及び低圧レシーバ
を順次接続し、冷媒数種を混合した非共沸混合冷媒を用
いる冷凍サイクルにおいて、上記熱源側熱交換器と上記
第一の絞り装置の間の冷媒回路より分岐し、第二の絞り
装置および上記過冷却用熱交換器を介し、低圧のガス配
管と接続するバイパス配管と、上記第二の絞り装置入口
の冷媒温度を検出する第一の温度検出手段と、上記第二
の絞り装置出口の冷媒温度を検出する第二の温度検出手
段と、上記第二の絞り装置出口の冷媒圧力を検出する圧
力検出手段と、上記第一および第二の温度検出手段と上
記圧力検出手段の検出値により、冷媒回路内を循環する
冷媒の組成を演算し、上記組成演算値に応じて冷凍サイ
クルの制御の設定値を変更し、冷凍サイクルの制御を行
うメイン制御器とを備えたものである。
は、熱源側熱交換器と過冷却熱交換器の間に、第三の絞
り装置を備えたものである。
は、バイパス管の配管入り口は、メイン配管の下部に設
けたものである。
は、バイパス管の分岐部付近のメイン配管上流に、冷媒
攪拌部を設けたものである。
は、複数の負荷側熱交換器を備え、かつ、停止している
負荷側熱交換器の冷媒配管を組成調整手段とする。
は、圧縮機、四方弁、熱源側熱交換器、第二の絞り装
置、高圧レシーバ、第一の絞り装置、負荷側熱交換器及
び低圧レシーバ等により構成され、冷媒数種を混合した
非共沸混合冷媒を用い、上記負荷側熱交換器と第一の絞
り装置の間で温度を検出する第一の温度検出手段と、第
一の絞り装置と高圧レシーバの間で温度を検出する第二
の温度検出手段と、上記熱源側熱交換器と第二の絞り装
置の間で温度を検出する第三の温度検出手段と、第二の
絞り装置と高圧レシーバの間で温度を検出する第四の温
度検出手段と、上記四方弁と上記負荷側熱交換器の間で
温度を検出する第五の温度検出手段と、上記四方弁と上
記熱源側熱交換器の間で温度を検出する第六の温度検出
手段と、上記負荷側熱交換器と第一の絞り装置の間で圧
力を検出する第一の圧力検出手段と、上記熱源側熱交換
器と第二の絞り装置の間で圧力を検出する第二の圧力検
出手段と、上記第二の温度検出手段で検出された第二の
温度からエンタルピを求め、上記エンタルピと、上記第
一の温度検出手段で検出された第一の温度と、上記第一
の圧力検出手段で検出された第一の圧力とから冷媒回路
内を循環する冷媒の組成を演算する演算装置と、第一お
よび第二の絞り装置の開度を演算し、制御を行うメイン
制御器を備えたものである。
は、圧縮機、四方弁、熱源側熱交換器、第二の絞り装
置、高圧レシーバ、第一の絞り装置、負荷側熱交換器及
び低圧レシーバ等により構成され、冷媒数種を混合した
非共沸混合冷媒を用いる冷凍サイクルにおいて、上記高
圧レシーバと上記低圧レシーバとを接続するバイパス配
管と、上記バイパス配管上に設置した第三の絞り装置
と、上記低圧レシーバと第三の絞り装置の間で温度を検
出する第一の温度検出手段と、第三の絞り装置と高圧レ
シーバの間で温度を検出する第二の温度検出手段と、上
記負荷側熱交換器と第一の絞り装置の間で温度を検出す
る第三の温度検出手段と、上記四方弁と負荷側熱交換器
の間で温度を検出する第四の温度検出手段と、第二の絞
り装置と上記熱源側熱交換器の間で温度を検出する第五
の温度検出手段と、上記四方弁と上記熱源側熱交換器の
間で温度を検出する第六の温度検出手段と、第三の絞り
装置と低圧レシーバの間で圧力を検出する第一の圧力検
出手段と、上記圧縮機の吐出側の圧力を検出する第二の
圧力検出手段と、冷媒回路内を循環する冷媒の組成を演
算する演算装置と、第三の絞り装置の開度を決定し、組
成調整を行う組成調整器と、第一および第二の絞り装置
の開度を演算し、制御を行うメイン制御器を備える。
は、高圧レシーバ前後のメイン配管と、第三の絞り装置
と低圧レシーバの間の配管を熱交換させる過冷却熱交換
器を備える。
は、圧縮機吐出側配管と、低圧レシーバの吸入側配管と
を接続するバイパス配管と、上記バイパス配管上に開閉
機構を備える。
は、高圧レシーバと第一の絞り装置の間に設置する第一
の開閉機構と、高圧レシーバと第二の絞り装置の間に設
置する第二の開閉機構と、第一の開閉機構をバイパス
し、第三の開閉機構と第一の過冷却熱交換器を連通する
バイパス配管と、第二の開閉機構をバイパスし、第四の
開閉機構と第二の過冷却熱交換器を連通するバイパス配
管と備え、第一および第二の過冷却熱交換器を低圧レシ
ーバに内蔵する。
は、低圧レシーバを分割し、液冷媒を貯溜する部分と、
圧縮機への一時的な液戻りを防止するバッファ部分を備
える。
は、圧縮機、凝縮器、絞り装置及び蒸発器を順次接続
し、冷媒数種を混合した非共沸混合冷媒を用いる冷凍サ
イクルにおいて、上記熱源側熱交換器と上記第一の絞り
装置の間の冷媒回路より分岐し、第二の絞り装置および
上記過冷却用熱交換器を介し、低圧のガス配管と接続す
るバイパス配管と、上記第二の絞り装置入口の冷媒温度
を検出する第一の温度検出手段と、上記第二の絞り装置
出口の冷媒温度を検出する第二の温度検出手段と、上記
第二の絞り装置出口の冷媒圧力を検出する圧力検出手段
と、メイン配管における上記バイパス配管との分岐部付
近に設置する乾き度検出手段と、上記第一および第二の
温度検出手段、上記圧力検出手段および上記乾き度検出
手段の検出値により、冷媒回路内を循環する冷媒の組成
を演算する組成演算装置と、上記組成演算値に応じて冷
凍サイクルの制御の設定値を変更し、冷凍サイクルの制
御を行うメイン制御器とを備えたものである。
換器、絞り装置、複数の負荷側熱交換器及び低圧レシー
バを順次接続した冷媒回路において、冷媒に数種を混合
した非共沸混合冷媒を用い、冷媒回路内を循環する目標
とする冷媒の組成(以後、循環組成と言う)を運転周波
数より判断して、冷媒組成設定手段により、循環組成を
目標とする循環組成に調整するので、運転周波数に適し
た非共沸混合冷媒の循環組成を常に維持する。請求項2
に係る本発明は、絞り装置の開度の設定により冷媒の組
成を変更する。
熱交換器、絞り装置、負荷側熱交換器及び低圧レシーバ
を順次接続し、冷媒に数種を混合した非共沸混合冷媒を
用い、運転状態にもとづいて選択された循環組成に応じ
て冷媒循環システムの運転の制御の設定値を演算し、制
御を行う。請求項4に係る本発明は、蒸発器出口過熱度
または凝縮器出口過冷却度の少なくともいずれか一方を
目標値として制御する。請求項5に係る本発明は、冷媒
システムの運転周波数を判断して制御の設定値を変更
し、蒸発器出口過熱度または凝縮器出口過冷却度の少な
くともいずれか一方を目標値として制御する。
熱交換器、絞り装置、負荷側熱交換器及び低圧レシーバ
を順次接続し、冷媒に数種を混合した非共沸混合冷媒を
用い、第一の温度検出手段および第一の圧力検出手段で
検出された第一の温度および第一の圧力と、予め設定し
た乾き度とから冷媒の循環組成を求め、循環組成と第二
の圧力検出手段で検出された第二の圧力とから凝縮温度
を算出し、凝縮温度と第二の温度検出手段で検出された
第二の温度とから出口過冷却度を算出し、出口過冷却度
と予め設定した目標出口過冷却度の差に基づいて絞り装
置の開度を制御する。
熱交換器、高圧レシーバ、絞り装置、負荷側熱交換器及
び低圧レシーバを順次接続し、冷媒に数種を混合した非
共沸混合冷媒を用い、高圧レシーバ内に設けられた温度
検出手段および圧力検出手段と、温度検出手段および圧
力検出手段で検出された温度および圧力と、予め設定し
た乾き度を用いて凝縮器出口過冷却度を求め、凝縮器出
口過冷却度に基づいて絞り装置の開度を制御する。
と第一の絞り装置の間の冷媒回路より分岐し、第二の絞
り装置および過冷却用熱交換器を介し、低圧のガス配管
と接続するバイパス管と、第二の絞り装置入口の冷媒温
度を検出する第一の温度検出手段と、第二の絞り装置出
口の冷媒温度を検出する第二の温度検出手段と、第二の
絞り装置出口の冷媒圧力を検出する圧力検出手段と、温
度検出手段と圧力検出手段の検出値により、冷媒回路内
を循環する冷媒の組成を演算し、組成演算値に応じて冷
凍サイクルの制御の設定値を変更し、冷凍サイクルの制
御を行う。
と過冷却熱交換器の間に、第三の絞り装置を備え、冷房
時と暖房時において、バイパス管入口付近を液状態とす
る。
バイパス管の分岐部を、バイパス管をメイン配管に対し
て、下向きに取り付けることにより、バイパス管には常
に冷媒の液を導く。
岐部付近のメイン配管上流に、冷媒攪拌部を設ける。
御手段を停止している負荷側熱交換器とし、組成調整す
る場合には、停止している負荷側熱交換器に冷媒を貯溜
あるいは放出する。
は、負荷側熱交換器と第一の絞り装置の間の温度の検出
値と、第一の絞り装置と高圧レシーバの間の温度の検出
値と、負荷側熱交換器と第一の絞り装置の間の圧力の検
出値より、演算装置にて循環組成を演算する。暖房運転
時は、熱源側熱交換器と第二の絞り装置の間の温度の検
出値と、第二の絞り装置と高圧レシーバの間の温度の検
出値と、熱源側熱交換器と第二の絞り装置の間の圧力の
検出値より、演算装置にて循環組成を演算する。更に、
メイン制御器において、第一および第二の絞り装置の開
度を演算し、組成に応じた制御を行う。
と上記低圧レシーバとを接続するバイパス配管上にて、
温度と圧力を検出し、その検出値から、演算装置にて循
環組成を演算する。組成調整器は、演算した循環組成が
目標の循環組成となるように、第三の絞り装置の開度を
決定する。メイン制御器では、演算した循環組成に応じ
て、圧縮機の回転数、熱源側熱交換器のファンの回転
数、絞り装置の開度を決定する。
前後のメイン配管と、第三の絞り装置と低圧レシーバの
間の配管を熱交換させる過冷却熱交換器を設け、熱交換
することにより、バイパス配管を流れる冷媒の持つエン
タルピをメイン回路を流れる冷媒へ伝達する。
配管と、低圧レシーバの吸入側配管とを接続するバイパ
ス配管を設け、低圧レシーバ内部の液冷媒を、圧縮機よ
り吐出する高温の冷媒ガスによって速やかに蒸発させ
る。
と第一の絞り装置の間に設置する第一の開閉機構と、高
圧レシーバと第二の絞り装置の間に設置する第二の開閉
機構と、第一の開閉機構をバイパスし、第三の開閉機構
と第一の過冷却熱交換器を連通するバイパス配管と、第
二の開閉機構をバイパスし、第四の開閉機構と第二の過
冷却熱交換器を連通するバイパス配管とを設け、第一お
よび第二の過冷却熱交換器を低圧レシーバに内蔵するこ
とによって、低圧レシーバ内部の液冷媒を、高圧、高温
の液管によって速やかに蒸発させ、かつ、低圧レシーバ
内部にて冷媒液が蒸発するときの蒸発潜熱を、メイン回
路を流れる冷媒に伝達する。
を分割し、液冷媒を貯溜する部分と、圧縮機への一時的
な液戻りを防止するバッファ部分を設け、圧縮機に対す
る液戻りを防止する。
は、第二の絞り装置出入口の冷媒温度を検出する温度検
出手段と、第二の絞り装置出口の冷媒圧力を検出する圧
力検出手段とが検出する値から、冷媒回路内を循環する
冷媒の組成を演算し、目標とする組成になるように組成
調整手段にて、組成を調整する。暖房運転時は、第二の
絞り装置出口の冷媒温度を検出する温度検出手段と、第
二の絞り装置出口の冷媒圧力を検出する圧力検出手段
と、メイン配管においてバイパス配管との分岐部付近の
冷媒の乾き度を検出する乾き度検出手段とが検出する値
から、冷媒回路内を循環する冷媒の組成を演算し、目標
とする組成になるように組成調整手段にて、組成を調整
する。
は、本発明の実施例1を示す冷媒回路図である。図にお
いて、1は圧縮機、2は四方弁、3は熱源側熱交換器、
4は絞り装置、5は負荷側熱交換器、6は低圧レシーバ
であり、これらを順次接続して、メインの冷媒回路をな
す。また、101は第一の温度センサ、102は第二の
温度センサ、103は圧力センサ、100は上記第一の
温度センサ、第二の温度センサ、圧力センサの情報よ
り、絞り装置の開度を決定し、制御を行う制御器であ
る。なお、冷房と暖房でセンシング位置が異なるまたは
共通化を特徴とする場合、冷媒の流れが冷房と暖房で逆
になるので、凝縮器と蒸発器が特定できなくなる。そこ
で、冷房時に凝縮器、暖房時に蒸発器になる熱交換器を
熱源側熱交換器とする。また、負荷側熱交換器はその逆
を示す。
媒の流れに示すごとく、冷媒は、圧縮機1より吐出さ
れ、熱源側熱交換器3にて凝縮し、絞り装置4にて絞ら
れ、低温・低圧の二相状態となる。この低温・低圧の二
相冷媒は、負荷側熱交換器5に流入し、周囲より熱を奪
い冷房すると共に、自身は蒸発気化し、四方弁2、低圧
レシーバ6を介して、圧縮機1に戻る。
負荷側熱交換器5にて、周囲に熱を放出し暖房すると共
に、自身は凝縮し液化し、絞り装置4にて絞られ、低温
・低圧の二相状態となる。この低温・低圧の二相冷媒
は、熱源側熱交換器3に流入し、蒸発気化し、四方弁
2、低圧レシーバ6を介して、圧縮機1に戻る。さら
に、運転条件を検知して、運転の状態を判断するには、
例えば、モード切換えスイッチに連動していれば、冷房
や暖房等のモードが判断できる。また熱交換器の入口ま
たは出口の温度を検出し、冷媒の流れる方向等を判断し
ても良い。四方弁のON−OFFからも運転状態の判断
が可能である。
する。まず、余剰冷媒の発生量であるが、余剰冷媒の量
は、冷媒回路が決定されると、概ね、冷房か暖房かによ
り決定される。よって、冷房及び暖房における余剰冷媒
の発生量は予め、推定することができる。また、図2は
低圧レシーバ6の液面レベルと循環組成の関係を示して
いる。図に示す通り、低圧レシーバ内部の冷媒量が増加
すると、循環組成は増加する。よって、これらの関係を
使うと、冷房及び暖房における循環組成が、どの程度に
なるかを、予め、予測することができる。すなわち、各
運転の状態に応じた冷媒の組成状態を予め設定し、記憶
しておいて、判断された運転状態によって、この中から
選択すれば良い。
開度決定を行う過程のフローチャートである。絞り装置
4の開度決定は、上記のごとく予め推定した循環組成を
もとに以下のように行う。先ずこの冷房か暖房かを判断
する(ST01)。冷房時の場合は循環組成をα1 とし
(ST02)、このα1 と第一の温度センサ101が検
出する温度T1と第二の温度センサ102が検出する温
度T2とから蒸発温度te を求め(ST03)、次に、
蒸発器出口過熱度であるSH=T1−Teが組成α1 に
応じて定められた目標値に一致するように絞り装置4の
開度を決定する(ST05,ST06)。
し(ST07)、このα2 と圧力センサ103が検出す
る圧力Pから凝縮温度TC を算出する(ST08)。T
C と第二の温度センサ102が検出する温度T2より、
凝縮器出口過冷却度をSC=TC −T2から算出する
(ST09)。この凝縮器出口過冷却度SCが目標値に
一致するように(ST10)、絞り装置4の開度を決定
する(ST11)。これらの結果、簡単な制御におい
て、効率の良い運転を行うことができる。
更することにより、余剰冷媒が低圧レシーバから凝縮器
へ移ったり逆に凝縮器から低圧レシーバへ移ったりす
る。従って、低圧レシーバの液面が変動して組成が変わ
る。次にこの手順を説明する。まず、絞りを絞る。これ
により、SCが増大する。このため低圧レシーバの液面
が低下する。循環組成において低沸点成分の割合が減少
することになる。このように絞りの開度変更は、SCの
増減及び低圧レシーバの液面レベルの増減を介して、組
成の変化につながる。この場合、制御器は、循環組成の
直接的あるいは間接的な検知手段から組成を検知し、絞
りの検知手段から開度を求め、循環組成を調整する手段
を操作させる。また、一般に循環組成とは低沸点成分の
割合であり、低圧レシーバ内の液が減少すると、循環回
路内では高沸点成分がふえるので低沸点成分の割合が減
少することになる。
SCの目標値を変更させたり、マルチ機種の場合は、凝
縮温度を一定にするための圧縮機の吐出圧の制御上の目
標とする圧力である目標高圧を変更する等の考えが一般
的である。なお、SCとはTc (凝縮温度、厳密には飽
和液温度)−Tc out (凝縮器出口温度)である。ま
た、SHとはTe out (蒸発器出口温度)−Te (蒸発
温度、厳密には飽和ガス温度)である。非共沸混合冷媒
では、飽和温度でも沸騰開始温度(沸点)と凝縮開始温
度(露点)とは異なる。
度を一定にする制御、及び暖房時凝縮器出口のSC冷却
度を一定にする制御を行うひとつの実施例について述べ
たが冷房または暖房と、蒸発器出口の過熱度を一定にす
る制御または凝縮器出口の過冷却度を一定にする制御と
は任意に組み合わせることができる。
は、本発明の実施例2を示す冷媒回路図である。図にお
いて、1は圧縮機、2は四方弁、3は熱源側熱交換器、
4は絞り装置、5は負荷側熱交換器、6は低圧レシーバ
であり、これらを順次接続して、メインの冷媒回路をな
す。また、106は第二の温度センサ、107は第一の
温度センサ、105は圧力センサ、100は上記第一の
温度センサ、第二の温度センサ、圧力センサの情報よ
り、絞り装置の開度を決定し、制御を行う制御器であ
る。また、負荷側熱交換器はa,b二系続のマルチ回路
を有する。
媒の流れに示すごとく、冷媒は、圧縮機1より吐出さ
れ、熱源側熱交換器3にて凝縮し、絞り装置4にて絞ら
れ、低温・低圧の二相状態となる。この低温・低圧の二
相冷媒は、負荷側熱交換器5に流入し、周囲より熱を奪
い冷房すると共に、自身は蒸発気化し、四方弁2、低圧
レシーバ6を介して、圧縮機1に戻る。負荷側熱交換器
は、5aまたは5bのみの運転も可能である。
負荷側熱交換器5にて、周囲に熱を放出し暖房すると共
に、自身は凝縮し液化し、絞り装置4にて絞られ、低温
・低圧の二相状態となる。この低温・低圧の二相冷媒
は、熱源側熱交換器3に流入し、蒸発気化し、四方弁
2、低圧レシーバ6を介して、圧縮機1に戻る。負荷側
熱交換器は、5aまたは5bのみの運転も可能である。
する。まず、余剰冷媒の発生量であるが、余剰冷媒の量
は、冷媒回路が決定されると、概ね、冷房か暖房かによ
り決定される。また、余剰冷媒量は、負荷側熱交換器の
運転台数にも依存するため、圧縮機の運転周波数によっ
て、負荷側熱交換器の運転台数も概ね把握する。この結
果、冷房及び暖房における余剰冷媒の発生量は圧縮機の
運転周波数の情報を加えると、より正確に予め、推定す
ることができる。また、図5は低圧レシーバ6の液面レ
ベルと循環組成の関係を示している。図に示す通り、低
圧レシーバ内部の冷媒量が増加すると、循環組成は増加
する。よって、これらの関係を使うと、冷房及び暖房に
おける循環組成が、圧縮機の運転周波数によって推定す
ることができる。
縮機の運転周波数によって推定した循環組成から以下の
ように行う。冷房時の循環組成α1 を圧縮機の運転周波
数から求め、第一の温度センサ107が検出する温度T
1と第二の温度センサ106が検出する温度T2との差
SH=T1−T2が一定となるように絞り装置4の開度
を決定する。
数から求め、圧力センサ105が検出する圧力Pから凝
縮温度TC を算出する。TC と第二の温度センサ106
が検出する温度T2より、凝縮器出口過冷却度をSC=
TC −T2から算出する。この凝縮器出口過冷却度SC
が一定となるように、絞り装置4の開度を決定する。こ
れらの結果、簡単な制御において、熱交換器を複数有す
るマルチ冷媒回路においても、効率の良い運転を行うこ
とができる。
の一例を図6、図7に示す。図7のデータは予め実験等
により決定できる。冷房時または暖房時(ST13)、
圧縮機の周波数レベルに応じて(ST14,ST2
0)、記憶された循環組成を求めれば良い(ST15,
ST21)。温度や圧力を計測し、蒸発温度や凝縮温度
を求め(ST16,ST22)、SH,SCを算出(S
T17,ST23)し、目標値に応じて(ST18,S
T24)、開度を変更することにより、これらのデータ
より圧縮機の運転周波数、運転モード、及び循環組成を
関連付けすることができる。また、弁開度以外の変更の
例を図8に示す。図8において、k1 ,k2 は定数、Δ
Sは絞り装置の開度変更量である。冷房時には蒸発温度
Teを検知する。この検知したTeと蒸発器出口との差
としてSHを求める。SHの値とSHの目標値との差Δ
SHを演算し、このΔSHの量に応じて絞り装置の開度
を変更する。また、Teの目標値とTeとの差ΔTeに
応じて圧縮機の回転周波数Δfcompを演算する。暖
房時には、凝縮温度Tcを検知する。この検知したTc
と凝縮器出口との差としてSCを求める。SCの値とS
Cの目標値との差ΔSCを演算し、このΔSCの量に応
じて絞り装置の開度を変更する。また、Tcの目標値と
Tcとの差ΔTcに応じて圧縮機の回転周波数Δfco
mpを演算する。これにより、冷房時は蒸発温度に目標
値を設定し、暖房時は凝縮温度に目標値を設定し、各
々、目標値となるように圧縮機の周波数を変更する。
低圧レシーバの液面レベルが変化するのに加え、圧縮機
の運転周波数より、マルチ機種の場合、どの容量の室内
機が運転しているかを推定する。ここで室内機への寝込
みを考えなければ、室内機の運転容量が小さい程、冷媒
は余る。言い替えると圧縮機の運転周波数が小さい程、
低圧レシーバには余剰冷媒が溜まり、循環組成は低沸点
成分に富むようになる。さらに、圧縮機の運転周波数が
大きいときには室内機の運転台数(容量)は多いと言え
る。台数と容量の違いは同じ容量でも大きな能力を発揮
する室内機1台の場合もあれば、小さな能力のものが多
数の場合もある。これによって、多少バラツキはでる
が、容量が大きくなれば、余剰冷媒が減少するという傾
向は同じである。
や周波数条件等によって変えられる。すなわち、設定値
によってこの設定値に対応する開度に変更する。これに
伴って循環組成が徐々に対応した組成に変更することに
なる。この際、開度の変更によってシステムの負荷状態
が変化する。しかも組成変更によっても同様な負荷変化
が起こり、結果として周波数が加わる。これに対して
は、一定間隔毎(例えば1分毎)に絞りの開度及び圧縮
機の運転周波数を検知して設定値の変更を行うと良い。
ただし、この周期は圧縮機の運転周波数変更または絞り
の開度変更の周期と必ずしも一致しない。あるいは、ま
た、モードの切換え及び圧縮機の運転周波数の変動が大
きい時のみ設定値を変更することでも良い。これらの制
御により、運転状態の変化に追従した精度の良い制御が
可能となる。
は、本発明の実施例3を示す冷媒回路図である。図にお
いて、1は圧縮機、3は熱源側熱交換器、4は絞り装
置、5は負荷側熱交換器、6は低圧レシーバであり、こ
れらを順次接続して、メインの冷媒回路をなす。また、
101は第一の温度センサ、102は第二の温度セン
サ、100は上記第一の温度センサ及び第二の温度セン
サの情報より、絞り装置の開度を決定し、制御を行う制
御器である。
より吐出され、熱源側熱交換器3にて凝縮し、絞り装置
4にて絞られ、低温・低圧の二相状態となる。この低温
・低圧の二相冷媒は、負荷側熱交換器5に流入し、周囲
より熱を奪い冷房すると共に、自身は蒸発気化し、低圧
レシーバ6を介して、圧縮機1に戻る。
み冷媒及び圧縮機起動時の液バック等により、冷媒液が
溜まる。この後、冷媒回路内における冷媒の分布が適性
に向かうとともに、低圧レシーバ内部の冷媒液の量は減
少する。低圧レシーバ内部の冷媒液の量が減少すると、
循環組成も減少するため、循環組成もまた、圧縮機起動
からの時間によって、例えば図10のように減少する。
従って、循環組成αを圧縮機起動からの時間より推定
し、第一の温度センサ101が検出する温度T1と第二
の温度センサ102が検出する温度T2との差SH=T
1−T2が一定となるように絞り装置4の開度を決定す
る。この時、負荷側熱交換器出口過熱度SHの目標値
は、時間と共に変化する循環組成によって変更する。こ
の結果、圧縮機起動から定常状態に至るまでの時間を短
縮する。
レシーバには液冷媒が溜まっていることが多く、循環組
成は低沸点成分に富んでいる。従って、SH=T1−T
2の目標値を組成に合わせて設定することにより、絞り
が絞り過ぎになったり、開け過ぎになることを防ぐ。こ
の結果、起動時低圧レシーバ内の液冷媒をスムーズに凝
縮器へと移動させることができる。この結果、圧縮機起
動から、冷媒回路が定常状態に至るまでの時間が短縮で
きる。
と、定常と考えられる状態とを、例えば、起動からの時
間や、あるいは、高圧圧力を1分毎に検知し、3分間の
変動幅が所定値以下になった場合(時間間隔は1分毎に
限らない)のようなデータから区分けすれば良い。
周波数及び起動時等により、低圧レシーバ内に存在する
余剰冷媒量がある程度予測できるというもので、一般に
非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルのアキュムレータ
のような低圧レシーバ内の冷媒は、高沸点成分に富んだ
液相と、低沸点成分に富んだ気相に分離され、高沸点成
分に富んだ液相はアキュムレータ内に貯溜される。この
ためアキュムレータ内に液冷媒が存在すると、冷凍サイ
クル内を循環する冷媒組成は低沸点成分が多くなる(循
環組成が増加する)傾向を示す。このアキュムレータ内
の冷媒液面高さhと循環組成αの関係は、アキュムレー
タ内の冷媒液面高さが増加する程、すなわちアキュムレ
ータ内の液冷媒量が増加する程、循環組成は増加する。
従って、この関係を予め実験などによって調べておけ
ば、液面検出器等で検出されたアキュムレータ内の冷媒
液面高さhから循環組成αを推定することができる。以
上のように運転状態によって循環組成を調整し、運転状
態に適応した非共沸混合冷媒の組成状態を常に保つた
め、安定した運転が可能で、運転の信頼性が高く、能力
を常に充分に発揮できる冷媒循環システムを得ることが
できる。
は、本発明の実施例4を示す冷媒回路図である。図にお
いて、1は圧縮機、3は熱源側熱交換器、4は絞り装
置、5は負荷側熱交換器、6は低圧レシーバであり、こ
れらを順次接続して、メインの冷媒回路をなす。また、
101は第一の温度センサ、102は第一の圧力セン
サ、106は第二の温度センサ、105は第二の圧力セ
ンサ、100は上記第一の温度センサ及び第一の圧力セ
ンサの情報より、循環組成を演算し、且つ、絞り装置の
開度を決定し、制御を行う制御器である。
より吐出され、熱源側熱交換器3にて凝縮し、絞り装置
4にて絞られ、低温・低圧の二相状態となる。この低温
・低圧の二相冷媒は、負荷側熱交換器5に流入し、周囲
より熱を奪い冷房すると共に、自身は蒸発気化し、低圧
レシーバ6を介して、圧縮機1に戻る。
絞り装置4を駆動する機能を有する。循環組成αの演算
は、第一の温度センサが検出する温度T1と第一の圧力
センサが検出する圧力Pとにより求める。図12は圧力
一定の下で、横軸に冷媒の組成、縦軸に温度をとった図
である。図中、飽和蒸気温度は破線、飽和液温度は一点
鎖線、冷媒の乾き度X=0.9の線を実線で示してい
る。図より、二相部において、圧力、温度および冷媒の
乾き度が決定されると、組成は一意的に決まることが分
かる。従って、一般に、蒸発器出口冷媒の乾き度を0.
9程度と考えると、上記温度Tと圧力Pによって、循環
組成を求めることができる。制御器では、算出した循環
組成と第二の圧力センサ105が検出する値P2によ
り、凝縮温度Tcを算出する。第二の温度センサが検出
する値T2と上記凝縮温度Tcとの差により、凝縮器出
口過冷却度SCをSC=Tc−T2から算出する。この
結果、凝縮器出口における冷媒の過冷却度を適正にし、
効率のよい運転を行うことができる。
(%)を示す。又、冷媒の過冷却度を適正にするとは目
標値に近づけることであり、先ず、組成αを演算し、次
にTcを算出し、SCを求め、求めたSCと目標SCと
の差が大きければ差の開度を求めて、再びαを演算して
計算を繰り返し、SCを適正にする。SCが大き過ぎる
と、熱交換器において、ガス部、二相部、液部のうち液
部の割合が多くなり、熱交換器の効率が低下する。一
方、SCが小さすぎると、熱交換器出口が二相状態とな
り冷媒音がしたり、マルチ機種では冷媒の分配がうまく
行かなくなる。よってSCを適正にすることにより、効
率のよい、且つ、異常の発生しないシステムを得ること
ができる。
は、本発明の実施例5を示す冷媒回路図である。図にお
いて、1は圧縮機、3は熱源側熱交換器、4は絞り装
置、5は負荷側熱交換器、6は低圧レシーバであり、こ
れらを順次接続して、メインの冷媒回路をなす。また、
101は温度センサ、103は圧力センサ、100は上
記温度センサ及び圧力センサの情報より、循環組成を演
算し、且つ、絞り装置の開度を決定し、制御を行う制御
器である。
より吐出され、熱源側熱交換器3にて凝縮し、絞り装置
4にて絞られ、低温・低圧の二相状態となる。この低温
・低圧の二相冷媒は、負荷側熱交換器5に流入し、周囲
より熱を奪い冷房すると共に、自身は蒸発気化し、低圧
レシーバ6を介して、圧縮機1に戻る。
能と、絞り装置4を駆動する機能を有する。循環組成α
の演算は、温度センサが検出する温度Tと圧力センサが
検出する圧力Pとにより求める。図14は圧力一定の下
で、横軸に冷媒の組成、縦軸に温度をとった図である。
図中、飽和蒸気温度は破線、飽和液温度は一点鎖線で示
している。図より、二相部(飽和状態を含む)におい
て、圧力、温度および冷媒の乾き度が決定されると、組
成は一意的に決まることが分かる。従って、一般に、凝
縮器出口冷媒の乾き度を0程度と考えると、上記温度T
と圧力Pによって、循環組成を求めることができる。な
お乾き度0とは飽和液の状態を示している。制御器で
は、算出した循環組成と圧力センサ103が検出する値
Pにより、凝縮温度Tcを算出する。温度センサが検出
する値Tと上記凝縮温度Tcとの差により、凝縮器出口
過冷却度SCをSC=Tc−Tから算出する。この結
果、実施例1と同様な計算の繰り返しにより凝縮器出口
における冷媒の過冷却度を適正にし、効率のよい運転を
行うことができる。なお、絞りの開度をSCを目標値に
して決めるが、これを決定するときのSCと、組成推定
において、乾き度が0(SC=0)とは別ものと仮定し
ている。実施例4,5では、冷凍サイクルにおいて飽和
状態となる箇所の温度と圧力から組成を推定しているの
で演算が非常に簡易化でき、よって制御器100のプロ
グラムやあらかじめ設定する値が簡素化し、安価となる
ばかりでなく、推定した組成に基づいて制御するので冷
凍サイクルの信頼性が高くなり費用効果の秀れた装置を
得ることができる。
は、本発明の実施例6を示す冷媒回路図である。図にお
いて、1は圧縮機、3は熱源側熱交換器、11は高圧レ
シーバ、4は絞り装置、5は負荷側熱交換器、6は低圧
レシーバであり、これらを順次接続して、メインの冷媒
回路をなす。また、101は温度センサ、103は圧力
センサであり、高圧レシーバ内部の圧力と温度を測定し
ている。100は上記温度センサ及び圧力センサの情報
より、循環組成を演算し、且つ、絞り装置の開度を決定
し、制御を行う制御器である。
より吐出され、熱源側熱交換器3にて凝縮し、一旦、高
圧レシーバに入る。高圧レシーバより流出する液冷媒
は、絞り装置4にて絞られ、低温・低圧の二相状態とな
る。この低温・低圧の二相冷媒は、負荷側熱交換器5に
流入し、周囲より熱を奪い冷房すると共に、自身は蒸発
気化し、低圧レシーバ6を介して、圧縮機1に戻る。
絞り装置4を駆動する機能を有する。循環組成αの演算
は、温度センサが検出する温度T101と圧力センサ1
03が検出する圧力Pとにより求める。一般に、凝縮器
出口冷媒の乾き度を0程度と考えると、高圧レシーバ内
部も、乾き度が0となるので、上記温度Tと圧力Pによ
って、循環組成を求めることができる。制御器では、算
出した循環組成と圧力センサ103が検出する値Pによ
り、凝縮温度Tcを算出する。温度センサが検出する値
Tと上記凝縮温度Tcとの差により、凝縮器出口過冷却
度SCをSC=Tc−Tから算出する。この結果、凝縮
器出口における冷媒の過冷却度を適正にし、効率のよい
運転を行うことができる。
で、圧力検出がより確実となり、循環組成の算出の高い
精度が得られより一層信頼性の高い冷凍プラントを得る
ことができる。また、この高圧レシーバは凝縮器と絞り
装置の間のどこに設けても良いが、但し飽和液面を確保
する必要がある。実施例1〜6にて、蒸発器出口のS
H、または凝縮器出口のSCと一定にすることにより、
冷媒回路内に分布する冷媒の状態を適正としている。
発器よりなる冷媒回路にて、モード、起動、負荷の大小
等の運転状態や飽和状態となる場所での圧力や温度を検
出する検出器と、検出器より検出された値によって組成
を決定し、上記組成に応じて飽和温度を演算し、蒸発器
出口SHまたは凝縮器出口SCが目標値となるように絞
りの開度を決定する制御器とを備えるものである。これ
により、効率の良い運転をすることができる。またさら
に、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器よりなる冷媒回
路と組成演算手段、絞りの制御手段を設け、冷凍回路中
の特定の位置の冷媒の乾き度をある値一定と仮定し、あ
らかじめ乾き度に応じて設定されていたαを呼び出し、
凝縮器または蒸発器出口でのSHまたはSCがαをもと
に一定となるように制御するものである。これにより、
簡単な制御手段で信頼性の高い、効率の良い冷凍・空調
装置を得ることができる。
は、本発明の実施例7を示す冷媒回路図である。図にお
いて、1は圧縮機、2は四方弁、3は熱源側熱交換器、
8は過冷却熱交換器、4は第一の絞り装置、5は負荷側
熱交換器、6は低圧レシーバであり、これらを順次接続
して、メインの冷媒回路をなす。また、負荷側熱交換器
はa,b二系統の冷媒回路を持つ、上記メイン回路上の
第一の絞り装置4と熱源側熱交換器の間には、冷媒回路
を分岐し第二の絞り装置7および過冷却熱交換器8を介
して、メイン回路上の低圧のガス配管部に至るバイパス
管200を接続する。101は第一の温度センサ、10
2は第二の温度センサ、103は第一の圧力センサ、1
05は第二の圧力センサ、107は第三の温度センサ、
106は第四の温度センサ、109は第五の温度センサ
である。100は上記第一および第二の温度センサ10
1,102並びに第一の圧力センサ103の情報より、
循環組成を演算し、且つ、上記循環組成と第三および第
四の温度センサ並びに第二の圧力センサの検出値から、
絞り装置の開度を決定し、制御を行う制御器である。
は、圧縮機1より吐出され、熱源側熱交換器3にて凝縮
し、絞り装置4にて絞られ、低温・低圧の二相状態とな
る。この低温・低圧の二相冷媒は、負荷側熱交換器5に
流入し、周囲より熱を奪い冷房すると共に、自身は蒸発
気化し、四方弁2および低圧レシーバ6を介して、圧縮
機1に戻る。冷媒の一部は、バイパス管200へ流れ込
み、第二の絞り装置にて、低圧まで絞られ、過冷却熱交
換器8に導かれる。過冷却熱交換器8は、メイン回路を
流れる高圧の液冷媒と、上記バイパス管200を流れる
低温・低圧の二相冷媒との熱交換を行う。よって、バイ
パス管200を流れる冷媒のエンタルピは、メイン回路
を流れる冷媒に伝えられ、エネルギ的なロスは無くな
る。
絞り装置4の開度、圧縮機1の運転周波数、および送風
機12の回転数を調節する機能を有する。循環組成αの
演算は、次の手順にて行う。データとしては、バイパス
管200上のものを用いる。まず、第一の温度センサ、
第二の温度センサおよび第一の圧力センサが各々検知す
る値T1,T2およびP1を取り込む。初期値は冷媒の
充填組成とするなどして、循環組成α1 を仮定すると、
液冷媒のエンタルピは、冷媒の温度のみに依存するとし
て、T1からエンタルピH1を求める。第二の絞り装置
7出口の冷媒のエンタルピは第二の絞り装置7入口のエ
ンタルピに等しいとすると、T2,P1およびH1から
第二の絞り装置7出口の乾き度Xが求まる。この計算結
果XとT2およびP1より、冷媒の循環組成α2 を逆算
する。α1 とα2 が等しくなるまで、例えばα1 =(α
1 +α2 )/2とα1 の仮定を繰り返し演算し、得られ
た結果を循環組成αとする。
温度Tc,T2より蒸発温度Teを求めることができ
る。制御器では、凝縮温度および蒸発温度の目標値は予
め設定しておき、各々、目標値とのずれに応じて、圧縮
機1の運転周波数および送風機12の回転数の補正を行
う。また、絞り装置4の開度は、第三および第四の温度
センサ107,106が検知した値の差が一定となるよ
うに制御する。以上のように冷媒温度は圧縮機や送風機
の制御により、循環組成は弁開度によるが、これは例え
ばマルチ機種の場合、絞りは冷媒の流量制御の役目をす
る。絞りの操作により低圧レシーバ内部の液面に変動が
あれば結果として組成が変動する。109が第五の温度
センサであり、第二と第五の温度センサの差を一定にす
ることにより、過冷却熱交換器を流れるバイパスの冷媒
流量を制御し、熱交換効率を良くする。αへの影響はバ
イパスより液冷媒が低圧レシーバにバイパスされると、
低圧レシーバ内部の液冷媒が増えて、組成が大きくな
る。
線で示される。バイパス管200へは冷媒は二相状態で
流れ込む。従って、循環組成αの演算は、次の手順にて
行う。第二の温度センサ、および第一の圧力センサが各
々検知する値T2およびP1を取り込む。ここで、バイ
パス管200に流入する冷媒の乾き度を0.1〜0.4
程度の値として設定し、この乾き度XとT2およびP1
より、冷媒の循環組成αを算出する。ここでは、絞り直
後の状態つまり、高圧液部から低圧二相部への等エンタ
ルピ変化を仮定して乾き度を決定している。なお、上記
は絞り後の冷媒の温度、圧力を検出しているが、これは
センサを冷房と暖房で共用できることを考えており、も
し共用を考えなければ、冷房時はバイパス管にて組成を
推定し、暖房時は蒸発器の入口(または出口)にて組成
を推定するようにしても良いことは当然である。
温度Tc,T2より蒸発温度Teを求めることができ
る。制御器では、凝縮温度および蒸発温度の目標値は予
め設定しておき、各々、目標値とのずれに応じて、圧縮
機1の運転周波数および送風機12の回転数の補正を行
う。また、絞り装置4の開度は、上記凝縮温度と第四の
温度センサが検知した値の差が一定となるように制御す
る。凝縮温度は圧縮機吐出圧力と組成の関数として求め
る。蒸発温度は絞り後の二相冷媒温度で求める。また、
目標値としては例えば凝縮温度50℃、蒸発温度0℃と
している。従って、循環組成の推定精度が良く、効率の
良い運転を確実に行うことができる。図17は温度と冷
媒回路中の循環する組成における高沸点成分の重量の割
合を示すものであり、例えば、低圧が一定圧力Pにおい
て第2の絞り装置7の出口付近における温度をtとする
と、その乾き度が0.25と仮定した場合の割合を示し
ている。このような特性をあらかじめ記憶させておくと
組成が得られる。
は、本発明の実施例8を示す冷媒回路図である。なお、
図中実施例7と同一部分については、同一符号を付し、
説明を省略する。図16における実施例7の構成に熱源
側熱交換器3および過冷却熱交換器の間に第三の絞り装
置9を付け加える。
は、第三の絞り装置の開度を全開とする以外は、実施例
7と同様であるため省略する。暖房運転について説明す
る。暖房運転時、冷媒は、圧縮機1より吐出され、負荷
側熱交換器5にて凝縮し、絞り装置4にて若干絞られ
る。この若干絞られた高圧の液冷媒は、第三の絞り装置
9にて、低圧まで絞られ、低温・低圧の二相冷媒とな
る。この低温・低圧の二相冷媒は、熱源側熱交換器3に
て流入し、蒸発気化し、四方弁2および低圧レシーバ6
を介して、圧縮機1に戻る。冷媒の一部は、バイパス管
200へ流れ込み、第二の絞り装置にて、低圧まで絞ら
れ、過冷却熱交換器8に導かれる。過冷却熱交換器8
は、メイン回路を流れる高圧の液冷媒と、上記バイパス
管200を流れる低温・低圧の二相冷媒との熱交換を行
う。これにより冷房時と暖房時はセンサを共用できるこ
とになる。
と同様に行う。循環組成αが求まると、P2とαより凝
縮温度Tc,T2より蒸発温度Teを求めることができ
る。制御器では、凝縮温度および蒸発温度の目標値は予
め設定しておき、各々、目標値とのずれに応じて、圧縮
機1の運転周波数および送風機12の回転数の補正を行
う。また、絞り装置4の開度は、上記凝縮温度Tcと第
四の温度センサが検知した値T4との差が、一定となる
ように制御する。第二の絞り装置7の開度は、第二およ
び第五の温度センサ102,109が検知した値の差が
一定となるように制御する。従って、本実施例におい
て、絞りを追加することにより、冷房と暖房で循環組成
の推定方法を同様にすることができ、また精度の良い、
効率の良い運転を行うことができる。
は、本発明の実施例9を示す冷媒回路図である。なお図
中、実施例7と同一部分については、同一符号を付し、
説明を省略する。図20は、本実施例におけるメイン配
管210とバイパス配管200との分岐部を示してい
る。図に示すように、バイパス配管200は、メイン配
管210に対して、下向きに接続する。すなわちメイン
配管の下部に入口を設ける。
は、実施例7と同様であるため省略する。暖房運転時の
冷媒の流れは、図19中の破線で示される。暖房時、第
一の絞り装置4と熱源側熱交換器3を接続するメイン配
管中において、冷媒は、低温・低圧の気液二相状態とな
る。この時の冷媒の流動様式は、図20中の破線で示す
ような、上下に気液が分離した流れか、もしくは、図2
1中の破線で示すような、管壁に液膜を形成する環状流
の形態をとる。従って、どちらの形態においても、バイ
パス管には気液二相状態冷媒の液冷媒が流入する。つま
り、バイパス配管に流入する冷媒の乾き度は0であると
することができる。
第二の温度センサ、および第一の圧力センサが各々検知
する値T2およびP1を取り込む。ここで、バイパス配
管200に流入する冷媒の乾き度を0として設定し、こ
の乾き度XとT2およびP1より、バイパス配管200
中を流れる冷媒の組成αL を算出する。このαL より、
メイン配管210を流れる冷媒の組成α(循環組成)を
推定する。
温度Tc,T2より蒸発温度Teを求めることができ
る。制御器では、凝縮温度および蒸発温度の目標値は予
め設定しておき、各々、目標値とのずれに応じて、圧縮
機1の運転周波数および送風機12の回転数の補正を行
う。また、絞り装置4の開度は、上記凝縮温度と第四の
温度センサが検知した値の差が、一定となるように制御
する。これは高圧(凝縮温度)や低圧(蒸発温度)から
圧縮機の回転数や室外ファン風量のゲイン(変更量)を
決定するVPM制御を行うことである。従って、暖房時
の循環組成の推定精度が安価に改善できる。冷房と暖房
で制御が異なるが、冷媒回路構成を変更することなく組
成推定が可能である。実施例7〜9は、熱源側熱交換器
(凝縮器)と絞りの間に液冷媒を流すバイパス管を設
け、主配管とバイパス等が同じ組成であることを利用し
て、バイパス管での絞り前後の等エンタルピ変化を利用
してαを繰り返し演算し、αをもとに凝縮温度や、蒸発
温度を演算し、目標値に合わせるよう圧縮機、送風機等
を制御している。すなわち、圧縮機、凝縮器、絞り装
置、蒸発器、低圧レシーバを備えた冷媒回路において、
凝縮器と絞り装置の間より第二の絞り装置を介して低圧
レシーバに至るバイパス管と組成演算手段と、絞り装置
の開度を決定し、制御する制御器を備えている。
2は、本発明の実施例10を示す冷媒回路図である。な
お図中、実施例7と同一部分については、同一符号を付
し、説明を省略する。図23は、本実施例におけるメイ
ン配管210とバイパス配管200との分岐部を示して
いる。図に示すように、バイパス配管200とメイン配
管210の分岐部付近において、メイン配管の分岐部上
流にメッシュ211を設置する。
は、実施例7と同様であるため省略する。暖房時の冷媒
の流れは、図22中、破線で示される。バイパス配管2
00とメイン配管210の分岐部付近に設置されたメッ
シュ211の効果により、メッシュ211上流にて、気
液が分離した流動様式をとっていた冷媒は、メッシュ通
過後、噴霧状態となる。この結果、バイパス配管200
には、メイン配管210を流れる冷媒の乾き度と等しい
乾き度の冷媒が、流入することになる。
て行う。第二の温度センサ102、および第一の圧力セ
ンサ103が各々検知する値T2およびP1を取り込
む。ここで、バイパス管200に流入する冷媒の乾き度
を0.1〜0.4程度の値として設定し、この乾き度X
とT2およびP1より、冷媒の循環組成αを算出する。
温度Tc,T2より蒸発温度Teを求めることができ
る。制御器では、凝縮温度および蒸発温度の目標値は予
め設定しておき、各々、目標値とのずれに応じて、圧縮
機1の運転周波数および送風機12の回転数の補正を行
う。また、絞り装置4の開度は、上記凝縮温度と第四の
温度センサ106が検知した値の差が一定となるように
制御する。従って、メッシュを追加することにより、暖
房時、バイパス配管200との分岐部付近におけるメイ
ン配管と、バイパス配管200中を流れる冷媒の乾き度
とを等しくし、暖房時の循環組成の推定精度を改善し、
効率の良い運転を確実に行うことができる。以上はメッ
シュを設ける例を説明したが、気液分離された冷媒を噴
霧状態にする構造であれば、例えば周壁に堰を設けた
り、動いて攪拌するものでも良いことは当然である。
4は、本発明の実施例11を示す冷媒回路図である。な
お図中、実施例7と同一部分については、同一符号を付
し、説明を省略する。本実施例では、第二の温度センサ
106の情報を、演算装置に取り込んでいる。
は、実施例7と同様であるため説明を省略する。暖房運
転時は、演算装置の作用のみが異なるので、メイン制御
器の作用についても説明を省略する。暖房運転時の循環
組成αの演算は、次の手順にて行う。第四の温度センサ
106、第二の温度センサ102および第一の圧力セン
サ103が各々検知する値T4,T2およびP1を取り
込む。循環組成α1 を仮定すると、液冷媒のエンタルピ
は、冷媒の温度のみに依存するとして、T4からエンタ
ルピH4を求める。第二の絞り装置7出口の冷媒のエン
タルピは第二の絞り装置7入口のエンタルピに等しいと
すると、T2,P1およびH4から第二の絞り装置7出
口の乾き度Xが求まる。この計算結果XとT2およびP
1より、冷媒の循環組成α2 を逆算する。α1 とα2 が
等しくなるまで、α1 の仮定を繰り返し演算し、得られ
た結果を循環組成αとする。
組成を推定し、効率の良い運転を行うことができる。
5は、本発明の実施例12を示す冷媒回路図である。図
において、1は圧縮機、2は四方弁、3は熱源側熱交換
器、8は過冷却熱交換器、4は第一の絞り装置、5は負
荷側熱交換器、6は低圧レシーバであり、これらを順次
接続して、メインの冷媒回路をなす。また、負荷側熱交
換器はa,b二系統の冷媒回路を持つ。上記メイン回路
上の第一の絞り装置4と熱源側熱交換器の間には、冷媒
回路を分岐し第二の絞り装置7および過冷却熱交換器8
を介して、メイン回路上の低圧のガス配管部に至るバイ
パス配管200を接続する。101は第一の温度セン
サ、102は第二の温度センサ、103は第一の圧力セ
ンサ、105は第二の圧力センサ、107は第三の温度
センサ、106は第四の温度センサである。110は上
記第一および第二の温度センサ101,102並びに第
一の圧力センサ103の情報より、循環組成を演算する
演算装置である。111は組成調整を行うための組成調
整器である。112は、第三および第四の温度センサ1
07,106並びに第二の圧力センサ105の検出値か
ら、絞り装置の開度、圧縮機の運転周波数、室外機のフ
ァン回転数を決定し、制御を行うメイン制御器である。
は、圧縮機1より吐出され、熱源側熱交換器3にて凝縮
し、絞り装置4にて絞られ、低温・低圧の二相状態とな
る。この低温・低圧の二相冷媒は、負荷側熱交換器5に
流入し、周囲より熱を奪い冷房すると共に、自身は蒸発
気化し、四方弁2および低圧レシーバ6を介して、圧縮
機1に戻る。冷媒の一部は、バイパス管200へ流れ込
み、第二の絞り装置にて、低圧まで絞られ、過冷却熱交
換器8に導かれる。過冷却熱交換器8は、メイン回路を
流れる高圧の液冷媒と、上記バイパス管200を流れる
低温・低圧の二相冷媒との熱交換を行う。よって、バイ
パス管200を流れる冷媒のエンタルピは、メイン回路
を流れる冷媒に伝えられ、エネルギ的なロスは無くな
る。
有する。循環組成αの演算は、次の手順にて行う。デー
タとしては、バイパス回路200上のものを用いる。ま
ず、第一の温度センサ、第二の温度センサおよび第一の
圧力センサが各々検知する値T1,T2およびP1を取
り込む。循環組成α1 を仮定すると、液冷媒のエンタル
ピは、冷媒の温度のみに依存するとして、T1からエン
タルピH1を求める。第二の絞り装置7出口の冷媒のエ
ンタルピは第二の絞り装置7入口のエンタルピに等しい
とすると、T2,P1およびH1から第二の絞り装置7
出口の乾き度Xが求まる。この計算結果XとT2および
P1より、冷媒の循環組成α2 を逆算する。α1 とα2
が等しくなるまで、α1 の仮定を繰り返し演算し、得ら
れた結果を循環組成αとする。
明する。組成調整器が作動するのは、複数の負荷側熱交
換器のうち停止しているものが存在するときである。
今、停止している負荷側熱交換器を5aとする。組成制
御器では、演算装置110にて演算した循環組成αと目
標の循環組成α* の差に応じて組成の調整を行う。組成
調整の方法は、まず、低圧レシーバに液冷媒を溜める。
この時、低圧レシーバの液面が上昇することにより、循
環組成は低沸点成分に富む冷媒が、冷媒回路内を循環す
るようになる。ここで、第一の絞り装置4aを閉じ、高
温・高圧の液冷媒を配管202aへ導く。この時点で、
圧縮機より吐出される冷媒は、低沸点成分に富むので、
配管202a内部に貯溜される冷媒は低沸点成分に富
む。この結果、冷媒回路を循環する冷媒の組成は、低沸
点成分に富むものから高沸点成分に富むものへと変化し
て行く。ここで、演算装置110にて演算した循環組成
αと目標の循環組成α* との比較において、α<α* の
場合には、第一の絞り装置4aを開き、α>α* の場合
には、第一の絞り装置4aを閉じる制御を行い、循環組
成が目標値付近でバランスするようにする。
組成αとP2より凝縮温度Tc,T2より蒸発温度Te
を求める。さらに、凝縮温度および蒸発温度の目標値は
予め設定しておき、各々、目標値とのずれに応じて、圧
縮機1の運転周波数および送風機12の回転数の補正を
行う。また、絞り装置4の開度は、第三および第四の絞
り装置が検知した値の差が一定となるように制御する。
第二の絞り装置の開度は、第二および第五の温度センサ
が検知した値の差が一定となるように制御する。
線で示される。バイパス管200へは冷媒は二相状態で
流れ込む。従って、循環組成αの演算は、次の手順にて
行う。第二の温度センサ、および第一の圧力センサが各
々検知する値T2およびP1を演算装置に取り込む。こ
こで、バイパス管200に流入する冷媒の乾き度を0.
1〜0.4程度の値として設定し、この乾き度XとT2
およびP1より、冷媒の循環組成αを算出する。
る。組成調整器が作動するのは、複数の負荷側熱交換器
のうち停止しているものが存在するときである。今、停
止している負荷側熱交換器を5aとする。組成制御器で
は、演算装置110にて演算した循環組成αと目標の循
環組成α* の差に応じて組成の調整を行う。組成調整の
方法は、まず、低圧レシーバに液冷媒を溜める。低圧レ
シーバに液を溜めるには、絞り装置4を全開にして圧縮
機を起動する。この時、低圧レシーバの液面が上昇する
ことにより、循環組成は低沸点成分に富む冷媒が、冷媒
回路内を循環するようになる。ここで、第一の絞り装置
4aを閉じ、高温・高圧の液冷媒を配管203aへ導
く。この時点で、圧縮機より吐出される冷媒は、低沸点
成分に富むので、配管203a内部に貯溜される冷媒は
低沸点成分に富む。この結果、冷媒回路を循環する冷媒
の組成は、低沸点成分に富むものから高沸点成分に富む
ものへと変化して行く。ここで、演算装置110にて演
算した循環組成αと目標の循環組成α* との比較におい
て、α<α* の場合には、第一の絞り装置を開き、α>
α* の場合には、第一の絞り装置を閉じる制御を行い、
循環組成が目標値付近でバランスするようにする。
と、P2とαより凝縮温度Tc,T2より蒸発温度Te
を求めることができる。制御器では、凝縮温度および蒸
発温度の目標値は予め設定しておき、各々、目標値との
ずれに応じて、圧縮機1の運転周波数および送風機12
の回転数の補正を行う。また、絞り装置4の開度は、上
記凝縮温度と第四の温度センサが検知した値の差が一定
となるように制御する。従って、循環組成の推定精度が
良く、効率の良い運転を確実に行うことができる。組成
を調整する場合には、その瞬間流れている組成で、冷媒
を寝込ませる必要がある。つまり低沸点成分に富んだ冷
媒を停止室内機に溜めると、不足した分の冷媒が低圧レ
シーバより蒸発する。この蒸発した冷媒が高沸点成分に
富むため、組成が変化する。もし停止室内機の絞りを開
ければ停止室内機にも循環組成と同じ冷媒が流れてしま
うので、この効果が薄くなる。
6は、本発明の実施例13を示す冷媒回路図である。な
お図中、実施例12と同一部分については、同一符号を
付し、説明を省略する。図25における実施例12にお
いて、メイン配管とバイパス配管200との分岐部付近
に冷媒の乾き度センサ150を追加する。
いては、実施例12と同様であるため、説明を省略す
る。また、暖房運転において、冷媒の流れ、組成制御
器、メイン制御器の作用は実施例12と同様であるた
め、説明を省略する。従って、暖房運転時の演算装置の
作用のみについて説明する。循環組成αの演算は、次の
手順にて行う。第二の温度センサおよび第一の圧力セン
サが各々検知する値T2およびP1を演算装置に取り込
む。ここで、バイパス配管200の分岐部は、下向きに
設置する等により流入する冷媒の液のみにする。従っ
て、バイパス配管200に流入する冷媒の乾き度Xを0
として設定し、この乾き度XとT2およびP1より、バ
イパス配管200を流れる冷媒の組成α- を算出する。
このα- と乾き度センサ150が検知する乾き度X- よ
り、メイン配管を流れる冷媒の循環組成αを算出する。
成の推定精度が良く、効率の良い運転を行うことができ
る。実施例7〜13において、第二の絞り装置7の開度
は、バイパス配管200に設けられた過冷却熱交換器8
の出入口部の温度差が所定の値(例えば10℃)となる
ように制御される。すなわち、バイパス配管200に設
けられた温度センサ、例えば102と109が検出した
温度の差を演算し、この温度差と所定値(例えば10
℃)との差に応じて、PID制御等のフィードバック制
御により第二の絞り装置7の開度の修正値が演算され、
このようにすることにより、バイパス配管200から低
圧レシーバ6にいく冷媒が常に蒸気の状態となり、エネ
ルギが有効に使われ、かつ圧縮機1への液戻りも防げる
効果がある。なお、本実施例としては、混合冷媒として
二成分系を対象として説明したが、三成分系など多成分
系の場合においても同様の効果を得ることができる。
7は、本発明の実施例14を示す冷媒回路図である。図
において、1は圧縮機、2は四方弁、3は熱源側熱交換
器、9は第二の絞り装置、11は高圧レシーバ、4は第
一の絞り装置、5は負荷側熱交換器、6は低圧レシーバ
であり、これらを順次接続して、メインの冷媒回路をな
す。101は第一の温度センサ、102は第二の温度セ
ンサ、103は第一の圧力センサ、107は第三の温度
センサ、122は第四の温度センサ、123は第二の圧
力センサである。108,109は各々、第五、第六の
温度センサである。110は上記第一、第二、第三およ
び第四の温度センサ並びに第一および第二の圧力センサ
の情報より、循環組成を演算する演算装置である。11
2は、第一および第二の絞り装置の開度を決定し、制御
を行うメイン制御器である。
は、圧縮機1より吐出され、熱源側熱交換器3にて凝縮
する。ここで、第二の圧力センサ123の値がある設定
値以上のときには、メイン制御器112の判断により、
第二の絞り装置9を全開とする。高圧レシーバ11に
は、液冷媒が流れ込み、液冷媒が貯溜されることにな
る。高圧レシーバ11より流出した液冷媒は、第一の絞
り装置4にて絞られ、低温・低圧の二相状態となる。こ
の低温・低圧の二相冷媒は、負荷側熱交換器5に流入
し、周囲より熱を奪い冷房すると共に、自身は蒸発気化
し、四方弁2および低圧レシーバ6を介して、圧縮機1
に戻る。この結果、低圧レシーバには液冷媒が存在しな
くなるため、循環組成において、高沸点成分が多くな
り、高圧圧力は低くなる。この時、メイン制御器112
では、第一の温度センサ101と第五の温度センサ10
8の検出値の差が、一定となるように第一の絞り装置4
の開度を制御する。
がある設定値以下のときには、メイン制御器の判断によ
り、第一の絞り装置4を全開とする。熱源側熱交換器3
にて凝縮した液冷媒は、第二の絞り装置9にて低温・低
圧の二相状態となる。高圧レシーバ11には、二相冷媒
が流れ込み、液冷媒が流出することになるので、液冷媒
が貯溜されなくなる。高圧レシーバ11より流出した低
温・低圧の二相冷媒は、負荷側熱交換器5に流入し、周
囲より熱を奪い冷房すると共に、自身は蒸発気化し、四
方弁2および低圧レシーバ6を介して、圧縮機1に戻
る。この結果、低圧レシーバには液冷媒が貯溜され、循
環組成において、低沸点成分が多くなり、高圧圧力は高
くなる。
有する。循環組成αの演算は、次の手順にて行う。第一
の温度センサ101、第二の温度センサ102および第
一の圧力センサ103が各々検知する値T1,T2およ
びP1を取り込む。循環組成α1 を仮定すると、液冷媒
のエンタルピは、冷媒の温度のみに依存するとして、T
1からエンタルピH1を求める。第二の絞り装置9出口
の冷媒のエンタルピは第二の絞り装置9入口のエンタル
ピに等しいとすると、T2,P1およびH1から第一の
絞り装置4出口の乾き度Xが求まる。この計算結果Xと
T2およびP1より、冷媒の循環組成α2 を逆算する。
α1 とα2 が等しくなるまで、α1 の仮定を繰り返し演
算し、得られた結果を循環組成αとする。
と、P1とαより凝縮温度Tcを求める。第二の絞り装
置9の開度は、上記凝縮温度と第三の温度センサ121
が検知した値の差が一定となるように制御する。
れ、負荷側熱交換器5にて凝縮する。ここで、第一の圧
力センサ103の値がある設定値以上のときには、メイ
ン制御器の判断により、第一の絞り装置4を全開とす
る。高圧レシーバ11には、液冷媒が流れ込み、液冷媒
が貯溜されることになる。高圧レシーバ11より流出し
た液冷媒は、第二の絞り装置9にて絞られ、低温・低圧
の二相状態となる。この低温・低圧の二相冷媒は、熱源
側熱交換器3に流入し、蒸発気化し、四方弁2および低
圧レシーバ6を介して、圧縮機1に戻る。この結果、低
圧レシーバには液冷媒が存在しなくなるため、循環組成
において、高沸点成分が多くなり、高圧圧力は低くな
る。この時、メイン制御器では、第三の温度センサ10
7と第六の温度センサ109の検出値の差が、一定とな
るように第二の絞り装置9の開度を制御する。
がある設定値以下のときには、メイン制御器の判断によ
り、第二の絞り装置9を全開とする。負荷側熱交換器5
にて凝縮した液冷媒は、第一の絞り装置4にて低温・低
圧の二相冷媒となる。高圧レシーバ11には、二相冷媒
が流れ込み、液冷媒が流出することになるので、液冷媒
が貯溜されなくなる。高圧レシーバ11より流出した低
温・低圧の二相冷媒は、熱源側熱交換器3に流入し、周
囲より熱を奪い冷房すると共に、自身は蒸発気化し、四
方弁2および低圧レシーバ6を介して、圧縮機1に戻
る。この結果、低圧レシーバには液冷媒が貯溜され、循
環組成において、低沸点成分が多くなり、高圧圧力は高
くなる。
有する。循環組成αの演算は、次の手順にて行う。第三
の温度センサ107、第四の温度センサ122および第
二の圧力センサ123が各々検知する値T1,T2およ
びP1を取り込む。循環組成α1 を仮定すると、液冷媒
のエンタルピは、冷媒の温度のみに依存するとして、T
1からエンタルピH1を求める。第一の絞り装置4出口
の冷媒のエンタルピは第一の絞り装置4入口のエンタル
ピに等しいとすると、T2,P1およびH1から第一の
絞り装置4出口の乾き度Xが求まる。この計算結果Xと
T2およびP1より、冷媒の循環組成α2 を逆算する。
α1 とα2 が等しくなるまで、α1 の仮定を繰り返し演
算し、得られた結果を循環組成αとする。
と、P1とαより凝縮温度Tcを求める。第一の絞り装
置4の開度は、上記凝縮温度と第一の温度センサ101
が検知した値の差が一定となるように制御する。従っ
て、循環組成の推定精度が良く、かつ、高圧圧力を適正
に制御し、効率の良い運転を確実に行うことができる。
8は、本発明の実施例15を示す冷媒回路図である。図
において、1は圧縮機、2は四方弁、3は熱源側熱交換
器、9は第二の絞り装置、11は高圧レシーバ、4は第
一の絞り装置、5は負荷側熱交換器、6は低圧レシーバ
であり、これらを順次接続して、メインの冷媒回路をな
す。また、負荷側熱交換器はa,b二系統の冷媒回路を
持つ。204は、高圧レシーバ11より第三の絞り装置
16を介して、低圧レシーバに至るバイパス配管であ
る。101は第一の温度センサ、102は第二の温度セ
ンサ、103は第一の圧力センサ、105は第二の圧力
センサ、107は第四の温度センサ、106は第三の温
度センサ、108は第六の温度センサ、109は第五の
温度センサである。110は上記第一および第二の温度
センサ並びに第一の圧力センサの情報より、循環組成を
演算する演算装置である。111は、上記循環組成と目
標の循環組成の差に応じて、第三の絞り装置を開閉する
組成制御器である。112は、第三、第四、第五および
第六の温度センサ並びに第二の圧力センサの検出値か
ら、絞り装置の開度、圧縮機の運転周波数、室外機のフ
ァン回転数を決定し、制御を行うメイン制御器である。
は、圧縮機1より吐出され、熱源側熱交換器3にて凝縮
する。ここで、第二の絞り装置9を全開とすると、高圧
レシーバ11には、液冷媒が流れ込み、液冷媒が貯溜さ
れることになる。高圧レシーバ11より流出した液冷媒
は、第一の絞り装置4にて絞られ、低温・低圧の二相状
態となる。この低温・低圧の二相冷媒は、負荷側熱交換
器5に流入し、周囲より熱を奪い冷房すると共に、自身
は蒸発気化し、四方弁2および低圧レシーバ6を介し
て、圧縮機1に戻る。
ータとしては、バイパス回路204上のものを用いる。
まず、第一の温度センサ101、第二の温度センサ10
2および第一の圧力センサ103が各々検知する値T
1,T2およびP1を取り込む。循環組成α1 を仮定す
ると、液冷媒のエンタルピは、冷媒の温度のみに依存す
るとして、T2からエンタルピH1を求める。第二の絞
り装置7出口の冷媒のエンタルピは第三の絞り装置16
入口のエンタルピに等しいとすると、T1,P1および
H1から第二の絞り装置9出口の乾き度Xが求まる。こ
の計算結果XとT1およびP1より、冷媒の循環組成α
2 を逆算する。α1 とα2 が等しくなるまで、α1 の仮
定を繰り返し演算し、得られた結果を循環組成αとす
る。
て演算した循環組成αと目標の循環組成α* の差に応じ
て組成の調整を行う。αとα* との関係が、α<α* の
時には、第三の絞り装置16を各々の差α−α* に応じ
て開く。高圧レシーバ11内の液冷媒は低圧レシーバ6
に移る。この結果、循環組成において、低沸点成分の割
合は増加し、循環組成αは増大する。また、α>α* の
時には、第三の絞り装置16を各々の差α−α* に応じ
て閉じる。低圧レシーバ6内の液冷媒は高圧レシーバ1
1に移る。この結果、循環組成において、高沸点成分の
割合は増加し、循環組成αは減少する。
温度Tc,T1より蒸発温度Teを求めることができ
る。制御器では、凝縮温度および蒸発温度の目標値は予
め設定しておき、各々、目標値とのずれに応じて、圧縮
機1の運転周波数および送風機12の回転数の補正を行
う。また、絞り装置4の開度は、第三および第四の温度
センサが検知した値の差が一定となるように開度を決定
する。
れ、負荷側熱交換器5にて凝縮する。液冷媒は第一の装
置4にて若干絞られた後、高圧レシーバ11に流れ込
み、貯溜される。高圧レシーバ11より流出した液冷媒
は、第二の絞り装置9にて絞られ、低温・低圧の二相状
態となる。この低温・低圧の二相冷媒は、負荷側熱交換
器5に流入し、周囲より熱を奪い冷房すると共に、自身
は蒸発気化し、四方弁2および低圧レシーバ6を介し
て、圧縮機1に戻る。
時と同様であるため省略する。循環組成αが求まると、
第二の圧力検出器が検出する値P2とαより凝縮温度T
c、第一の温度検出器101が検知する値T1より蒸発
温度Teを求めることができる。制御器では、凝縮温度
および蒸発温度の目標値は予め設定しておき、各々、目
標値とのずれに応じて、圧縮機1の運転周波数および送
風機12の回転数の補正を行う。また、絞り装置4の開
度は、上記凝縮温度Tcおよび第二の温度センサが検知
した値の差が一定となるように開度を決定する。絞り装
置9の開度は、第五および第六の温度センサが検知した
値の差が一定となるように開度を決定する。従って、本
実施例において、精度良く循環組成を検知し、組成調整
を行うことにより、効率の良い運転を実現できる。
9は、本発明の実施例16を示す冷媒回路図である。な
お、図中実施例15と同一部分については、同一符号を
付し、説明を省略する。図28における実施例15にお
ける、第二の絞り装置9と高圧レシーバ11の間の配管
および高圧レシーバ11と第一の絞り装置4の間の配管
と、第三の絞り装置16と低圧レシーバ6の間の配管と
を熱交換するための過冷却熱交換器17を備える構成と
する。
装置、組成調整器、制御器の作用は実施例15と同様で
あるので省略する。過冷却熱交換器17は、メイン回路
を流れる高圧の液冷媒と、上記バイパス管204を流れ
る低温・低圧の二相冷媒との熱交換を行う。よって、バ
イパス管204を流れる冷媒のエンタルピは、メイン回
路を流れる冷媒に伝えられ、エネルギ的なロスは無く
し、効率の良い運転を行う。
0は、本発明の実施例17を示す冷媒回路図である。な
お、図中実施例15と同一部分については、同一符号を
付し、説明を省略する。図28における実施例15にお
ける、圧縮機1吐出配管と低圧レシーバ6の吸入配管を
バイパスするバイパス配管205、および、バイパス配
管205上に、開閉装置18を付加する。
装置、組成調整器、制御器の作用は実施例15と同様で
あるので省略する。低圧レシーバ6内の液冷媒を、速や
かに蒸発させ、高圧レシーバ11に溜めるときには、開
閉機構18を開き、圧縮機より吐出される高温の冷媒ガ
スを低圧レシーバ6に導き、蒸発させる。従って、高圧
が異常に上昇する場合にも、速やかに、高圧を押さえる
効果がある。
1は、本発明の実施例18を示す冷媒回路図である。な
お、図中実施例15と同一部分については、同一符号を
付し、説明を省略する。図28における実施例15にお
ける、圧縮機1吐出配管と低圧レシーバ6の内部とをバ
イパスするバイパス配管205、および、バイパス配管
205上に、開閉装置18を付加する。
装置、組成調整器、制御器の作用は実施例15と同様で
あるので省略する。低圧レシーバ6内の液冷媒を、速や
かに蒸発させ、高圧レシーバ11に溜めるときには、開
閉機構18を開き、圧縮機より吐出される高温の冷媒ガ
スを低圧レシーバ6内部へ導き、低圧レシーバ内部の液
冷媒を効果的に蒸発させる。従って、高圧が異常に上昇
する場合にも、速やかに、高圧を押さえる効果がある。
2は、本発明の実施例19を示す冷媒回路図である。な
お、図中実施例15と同一部分については、同一符号を
付し、説明を省略する。図28における実施例15にお
ける、高圧レシーバ11と第一の絞り装置4の間に開閉
機構22と、高圧レシーバ11と第二の絞り装置9の間
に開閉機構24と、開閉機構22をバイパスし、開閉機
構21と第一の過冷却熱交換器25を連通するバイパス
配管206と、開閉機構24をバイパスし、開閉機構2
3と第二の過冷却熱交換器26を連通するバイパス配管
207とを有し、第一および第二の過冷却熱交換器を低
圧レシーバに内蔵する構成とする。
装置、組成調整器、制御器の作用は実施例15と同様で
あるので省略する。冷房運転時、低圧レシーバ6内の液
冷媒を、速やかに蒸発させ、液冷媒を高圧レシーバ11
に溜めるときには、開閉機構21,24を開き、開閉機
構22,23を閉じ、高圧の液冷媒を、バイパス配管2
06へ循環させる。この結果、低圧レシーバ内部の液冷
媒を効果的に蒸発させると共に、低圧レシーバ内部にて
液冷媒が蒸発するときの蒸発潜熱を、メイン回路の液冷
媒のエンタルピとして吸収し、効率を改善する。暖房運
転時、低圧レシーバ6内の液冷媒を、速やかに蒸発さ
せ、液冷媒を高圧レシーバ11に溜めるときには、開閉
機構22,23を開き、開閉機構21,24を閉じ、高
圧の液冷媒を、バイパス配管207へ循環させる。この
結果、低圧レシーバ内部の液冷媒を効果的に蒸発させ
る。従って、本実施例において、実施例16,17と同
様の効果を得られると共に、冷房運転時の効率を改善す
る。
3は、本発明の実施例20を示す冷媒回路図である。な
お、図中実施例15と同一部分については、同一符号を
付し、説明を省略する。図28における実施例15にお
ける、低圧レシーバ内部を分割し、液冷媒を貯溜する部
分と、通常は液を溜めず、圧縮機への一時的な液戻りを
防ぐバッファの部分とを設ける。なお、低圧レシーバ内
部を分割する仕切の高さよりも配管開口の高さを高くす
る。
装置、組成調整器、制御器の作用は実施例15と同様で
あるので省略する。通常、余剰冷媒を溜める部分と、圧
縮機への一時的な液戻りを防ぐバッファの部分とを設け
ているため、組成調整時等の非定常運転時の圧縮機への
液戻りを防ぎ、信頼性を高める。
次のような効果を奏する。
た非共沸混合冷媒の組成を常に維持し、信頼性が高く、
能力を常に発揮できる循環システムを得ることができ
る。
設定により運転状態に適した循環組成を維持でき、簡単
な制御で効率の良い運転を行うことができる。
組成にもとづいて冷媒循環システムの運転の制御を行う
ことができ、常に効率の良い運転を行うことができる。
度または凝縮器出口過冷却度の目標値に応じて冷媒循環
システムを運転させるので、常に充分な能力を発揮する
ことができる。
して冷媒循環システムの制御を行うことができ、常に安
定した運転を行うことができる。
ける冷媒の過冷却度を適正にし、効率のよい運転をする
ことができる。
精度がよく、効率の良い運転を行うことができる。
絞り装置の間の冷媒回路より分岐し、第二の絞り装置お
よび過冷却用熱交換器を介し、低圧のガス配管と接続す
るバイパス管と、第二の絞り装置出口の冷媒温度を検出
する温度検出手段と、第二の絞り装置出口の冷媒圧力を
検出する圧力検出手段と、温度検出手段と圧力検出手段
の検出値により、冷媒回路内を循環する冷媒の組成を演
算し、組成演算値に応じて冷凍サイクルの制御の設定値
を変更し、冷凍サイクルの制御を行うことにより、循環
組成の推定精度を向上させ、冷凍サイクルの制御を適正
に行うことができる。
熱交換器の間に、第三の絞り装置を備え、冷房時と暖房
時において、バイパス管入口付近を液状態とすることに
より、冷房と暖房における循環組成の推定精度を向上す
ることができる。
メイン配管の下部に入口を設け、バイパス管には常に液
を導き、暖房時の循環組成の推定精度を安価に改善でき
る。
岐部付近のメイン配管上流に、冷媒攪拌部を設け、暖房
時の循環組成の推定精度を改善できる。
御手段を停止している負荷側熱交換器とし、組成調整す
る場合には、停止している負荷側熱交換器に冷媒を貯溜
あるいは放出することによって、組成をを調整し、高精
度のサイクル制御を実現することができる。
は、負荷側熱交換器と第一の絞り装置の間の温度の検出
値と、第一の絞り装置と高圧レシーバの間の温度の検出
値と、負荷側熱交換器と第一の絞り装置の間の圧力の検
出値より、演算装置にて循環組成を演算する。暖房運転
時は、熱源側熱交換器と第二の絞り装置の間の温度の検
出値と、第二の絞り装置と高圧レシーバの間の温度の検
出値と、熱源側熱交換器と第二の絞り装置の間の圧力の
検出値より、演算装置にて循環組成を演算する。更に、
メイン制御器において、第一および第二の絞り装置の開
度を演算し、組成に応じた制御を行うため、冷凍サイク
ルを適正に制御するので、効率の良い運転を行うことが
できる。
と低圧レシーバとを接続するバイパス配管上にて、温度
と圧力を検出し、その検出値から、演算装置にて循環組
成を演算する。組成調整器は、演算した循環組成が目標
の循環組成となるように、第三の絞り装置の開度を決定
する。メイン制御器では、演算した循環組成に応じて、
圧縮機の回転数、熱源側熱交換器のファンの回転数、絞
り装置の開度を決定する。従って、冷房、暖房によら
ず、同じセンサにて組成を演算でき、かつ、循環組成を
目標値に制御し、循環組成が変化しても、循環組成に応
じた制御が可能である。
前後のメイン配管と、第三の絞り装置と低圧レシーバの
間の配管を熱交換させる過冷却熱交換器を設け、熱交換
することにより、バイパス配管を流れる冷媒の持つエン
タルピをメイン回路を流れる冷媒へ伝達し、エネルギの
ロスを防ぎ、効率の良い運転を行うことができる。
配管と、低圧レシーバの吸入側配管とを接続するバイパ
ス配管を設け、低圧レシーバ内部の液冷媒を、圧縮機よ
り吐出する高温の冷媒ガスによって速やかに蒸発させ、
冷媒液が高圧レシーバへ移る時間を短縮することができ
る。
と第一の絞り装置の間に設置する第一の開閉機構と、高
圧レシーバと第二の絞り装置の間に設置する第二の開閉
機構と、第一の開閉機構をバイパスし、第三の開閉機構
と第一の過冷却熱交換器を連通するバイパス配管と、第
二の開閉機構をバイパスし、第四の開閉機構と第二の過
冷却熱交換器を連通するバイパス配管とを設け、第一お
よび第二の過冷却熱交換器を低圧レシーバに内蔵するこ
とによって、低圧レシーバ内部の液冷媒を、高圧、高温
の液管によって速やかに蒸発させ、冷媒液が高圧レシー
バへ移る時間を短縮し、かつ、低圧レシーバ内部にて冷
媒液が蒸発するときの蒸発潜熱を、メイン回路を流れる
冷媒に伝達し、エネルギ効率を良くすることができる。
を分割し、液冷媒を貯溜する部分と、圧縮機への一時的
な液戻りを防止するバッファ部分を設け、圧縮機に対す
る液戻りを防止し、信頼性を高めることができる。
弁、凝縮器、過冷却熱交換器、第一の絞り装置、蒸発器
および低圧レシーバを順次接続し、凝縮器と第一の絞り
装置の間の冷媒回路より分岐し、第二の絞り装置および
過冷却用熱交換器を介し、低圧のガス配管と接続するバ
イパス管を有する冷凍サイクルにおいて、蒸発器入口の
冷媒温度を検出する温度検出手段と、蒸発器入口の冷媒
圧力を検出する圧力検出手段と、蒸発器入口の冷媒の乾
き度を検出する乾き度検出手段と、温度検出手段、圧力
検出手段および乾き度検出手段の検出値により、冷媒回
路内を循環する冷媒の組成を演算し、目標とする組成に
なるように組成調整手段にて、組成を調整し、さらに高
精度のサイクル制御を実現することができる。
路を示す構成図である。
温度と循環組成との関係を示す説明図である。
ーチャートである。
路を示す構成図である。
面レベルと循環組成との関係を示す説明図である。
ーチャートである。
関係を示す説明図である。
ャートである。
路を示す構成図である。
の時間と、低圧レシーバに液面レベルの関係を示す説明
図である。
回路を示す構成図である。
の温度と循環組成との関係を示す説明図である。
回路を示す構成図である。
の温度と循環する組成との関係を示す説明図である。
回路を示す構成図である。
回路を示す構成図である。
の温度と循環する組成との関係を示す説明図である。
回路を示す構成図である。
回路を示す構成図である。
詳細図である。
詳細図である。
媒回路を示す構成図である。
の詳細図である。
媒回路を示す構成図である。
媒回路を示す構成図である。
媒回路を示す構成図である。
媒回路を示す構成図である。
媒回路を示す構成図である。
媒回路を示す構成図である。
媒回路を示す構成図である。
媒回路を示す構成図である。
媒回路を示す構成図である。
媒回路を示す構成図である。
装置を示す構成図である。
り装置、5 負荷側熱交換器、6 低圧レシーバ、7
絞り装置、8 過冷却熱交換器、9 絞り装置、11
高圧レシーバ、16 絞り装置、17 過冷却熱交換
器、18 開閉機構、20 送風機、21,22,2
3,24 開閉機構、25,26 過冷却熱交換器、1
00 制御器、101 温度センサ、102 温度セン
サ、103圧力センサ、105 圧力センサ、106
温度センサ、107 温度センサ、108 温度セン
サ、109 温度センサ、110 演算装置、111
組成調整器、112 メイン制御器、122 温度セン
サ、123 圧力センサ。
Claims (19)
- 【請求項1】 圧縮機、熱源側熱交換器、絞り装置、複
数の負荷側熱交換器及び低圧レシーバを順次接続し、冷
媒数種を混合した非共沸混合冷媒を循環させる冷媒循環
システムにおいて、上記圧縮機の運転周波数を判断する
運転判断手段と、上記運転周波数に対応させて推定した
冷媒組成をあらかじめ記憶させておく記憶手段と、上記
運転判断手段の結果に基づいて、上記記憶手段に記憶さ
れた冷媒組成を選択する冷媒組成選択手段と、この冷媒
組成選択手段の選択した冷媒の組成状態に循環する冷媒
の組成を変更する冷媒組成設定手段とを備え、上記運転
周波数は上記負荷側熱交換器の運転台数が多くなると大
きくなることを特徴とする冷媒循環システム。 - 【請求項2】 冷媒の組成を変更する冷媒組成設定手段
が絞り装置の開度設定手段であることを特徴とする請求
項1記載の冷媒循環システム。 - 【請求項3】 冷媒循環組成選択手段の選択した冷媒の
組成状態にもとづいて冷媒循環システムの運転の制御の
設定値を決定する制御手段と、を備えたことを特徴とす
る請求項1記載の冷媒循環システム。 - 【請求項4】 冷媒循環システムの運転の制御の設定値
として、蒸発器出口過熱度または凝縮器出口過冷却度の
少なくともいずれか一方の目標値を設定し、この目標値
に応じて制御することを特徴とする請求項3記載の冷媒
循環システム。 - 【請求項5】 圧縮機、熱源側熱交換器、絞り装置、複
数の負荷側熱交換器及び低圧レシーバを順次接続し、冷
媒数種を混合した非共沸混合冷媒を循環させる冷媒循環
システムにおいて、上記圧縮機の運転周波数を判断する
運転判断手段と、上記運転判断手段の結果に基づいて、
運転の制御の設定値を変更し、制御を行なう制御手段と
を備え、上記運転周波数は上記負荷側熱交換器の運転台
数が多くなると大きくなり、さらに、上記運転の制御の
設定値として、蒸発器出口過熱度または凝縮器出口過冷
却度の少なくともいずれか一方の目標値を設定し、この
目標値に応じて制御することを特徴とする冷媒循環シス
テム。 - 【請求項6】 圧縮機、熱源側熱交換器、絞り装置、負
荷側熱交換器及び低圧レシーバを順次接続し、冷媒に数
種を混合した非共沸混合冷媒を用いる冷凍・空調装置に
おいて、熱源側熱交換器の出口近傍に設けられた第一の
温度検出手段および第一の圧力検出手段と負荷側熱交換
器の出口近傍に設けられた第二の温度検出手段および第
二の圧力検出手段と、上記第一の温度検出手段および第
一の圧力検出手段で検出された第一の温度および第一の
圧力と、予め設定した乾き度とから冷媒の循環組成を求
め、上記循環組成と上記第二の圧力検出手段で検出され
た第二の圧力とから凝縮温度を算出し、上記凝縮温度と
上記第二の温度検出手段で検出された第二の温度とから
出口過冷却度を算出し、上記出口過冷却度と予め設定し
た目標出口過冷却度の差に基づいて上記絞り装置の開度
を制御する制御器を備えたことを特徴とする冷凍・空調
装置。 - 【請求項7】 圧縮機、熱源側熱交換器、高圧レシー
バ、絞り装置、負荷側熱交換器及び低圧レシーバを順次
接続し、冷媒に数種を混合した非共沸混合冷媒を用いる
冷凍・空調装置において、上記高圧レシーバ内に設けら
れた温度検出手段および圧力検出手段と、上記温度検出
手段および上記圧力検出手段で検出された温度および圧
力と、予め設定した乾き度を用いて凝縮器出口過冷却度
を求め、上記凝縮器出口過冷却度に基づいて上記絞り装
置の開度を制御する制御器を備えたことを特徴とする冷
凍・空調装置。 - 【請求項8】 圧縮機、四方弁、熱源側熱交換器、過冷
却熱交換器、第一の絞り装置、負荷側熱交換器及び低圧
レシーバを順次接続し、冷媒数種を混合した非共沸混合
冷媒を用いる冷凍・空調装置において、上記熱源側熱交
換器と上記第一の絞り装置の間の冷媒回路より分岐し、
第二の絞り装置および上記過冷却用熱交換器を介し、低
圧のガス配管と接続するバイパス管と、上記第二の絞り
装置入口の冷媒温度を検出する第一の温度検出手段と、
上記第二の絞り装置出口の冷媒温度を検出する第二の温
度検出手段と、上記第二の絞り装置出口の冷媒圧力を検
出する圧力検出手段と、上記第一および第二の温度検出
手段と上記圧力検出手段の検出値により、冷媒回路内を
循環する冷媒の組成を演算する組成演算装置と、上記組
成演算値に応じて冷凍サイクルの制御の設定値を変更
し、冷凍サイクルの制御を行うメイン制御器とを備えた
ことを特徴とする冷凍・空調装置。 - 【請求項9】 熱源側熱交換器と過冷却熱交換器の間
に、第三の絞り装置を備えたことを特徴とする請求項8
記載の冷凍・空調装置。 - 【請求項10】 バイパス管の配管入り口は、メイン配
管の下部に設けたことを特徴とする請求項8記載の冷凍
・空調装置。 - 【請求項11】 バイパス管の分岐部付近のメイン配管
上流に、冷媒攪拌部を設けたことを特徴とする請求項8
記載の冷凍・空調装置。 - 【請求項12】 複数の負荷側熱交換器を備え、かつ、
停止している負荷側熱交換器の冷媒配管を組成調整手段
とすることを特徴とする請求項8記載の冷凍・空調装
置。 - 【請求項13】 圧縮機、四方弁、熱源側熱交換器、第
二の絞り装置、高圧レシーバ、第一の絞り装置、負荷側
熱交換器及び低圧レシーバ等により構成され、冷媒数種
を混合した非共沸混合冷媒を用いる冷凍・空調装置にお
いて、上記負荷側熱交換器と第一の絞り装置の間で温度
を検出する第一の温度検出手段と、第一の絞り装置と高
圧レシーバの間で温度を検出する第二の温度検出手段
と、上記熱源側熱交換器と第二の絞り装置の間で温度を
検出する第三の温度検出手段と、第二の絞り装置と高圧
レシーバの間で温度を検出する第四の温度検出手段と、
上記四方弁と上記負荷側熱交換器の間で温度を検出する
第五の温度検出手段と、上記四方弁と上記熱源側熱交換
器の間で温度を検出する第六の温度検出手段と、上記負
荷側熱交換器と第一の絞り装置の間で圧力を検出する第
一の圧力検出手段と、上記熱源側熱交換器と第二の絞り
装置の間で圧力を検出する第二の圧力検出手段と、上記
第二の温度検出手段で検出された第二の温度からエンタ
ルピを求め、上記エンタルピと、上記第一の温度検出手
段で検出された第一の温度と、上記第一の圧力検出手段
で検出された第一の圧力とから冷媒回路内を循環する冷
媒の組成を演算する演算装置と、第一および第二の絞り
装置の開度を演算し、制御を行うメイン制御器を備えた
ことを特徴とする冷凍・空調装置。 - 【請求項14】 圧縮機、四方弁、熱源側熱交換器、第
二の絞り装置、高圧レシーバ、第一の絞り装置、負荷側
熱交換器及び低圧レシーバ等により構成され、冷媒数種
を混合した非共沸混合冷媒を用いる冷凍・空調装置にお
いて、上記高圧レシーバと上記低圧レシーバとを接続す
るバイパス配管と、上記バイパス配管上に設置した第三
の絞り装置と、上記低圧レシーバと第三の絞り装置の間
で温度を検出する第一の温度検出手段と、第三の絞り装
置と高圧レシーバの間で温度を検出する第二の温度検出
手段と、上記負荷側熱交換器と第一の絞り装置の間で温
度を検出する第四の温度検出手段と、上記四方弁と負荷
側熱交換器の間で温度を検出する第三の温度検出手段
と、第二の絞り装置と上記熱源側熱交換器の間で温度を
検出する第五の温度検出手段と、上記四方弁と上記熱源
側熱交換器の間で温度を検出する第六の温度検出手段
と、第三の絞り装置と低圧レシーバの間で圧力を検出す
る第一の圧力検出手段と、上記圧縮機の吐出側の圧力を
検出する第二の圧力検出手段と、冷媒回路内を循環する
冷媒の組成を演算する演算装置と、第三の絞り装置の開
度を決定し、組成調整を行う組成調整器と、第一および
第二の絞り装置の開度を演算し、制御を行うメイン制御
器を備えたことを特徴とする冷凍・空調装置。 - 【請求項15】 高圧レシーバ前後のメイン配管と、第
三の絞り装置と低圧レシーバの間の配管を熱交換させる
過冷却熱交換器を備えたことを特徴とする請求項14記
載の冷凍・空調装置。 - 【請求項16】 圧縮機吐出側配管と、低圧レシーバの
吸入側配管または低圧レシーバ内部とを接続するバイパ
ス配管と、上記バイパス配管上に開閉機構を備えたこと
を特徴とする請求項14記載の冷凍・空調装置。 - 【請求項17】 高圧レシーバと第一の絞り装置の間に
設置する第一の開閉機構と、高圧レシーバと第二の絞り
装置の間に設置する第二の開閉機構と、第一の開閉機構
をバイパスし、第三の開閉機構と第一の過冷却熱交換器
を連通するバイパス配管と、第二の開閉機構をバイパス
し、第四の開閉機構と第二の過冷却熱交換器を連通する
バイパス配管と備え、第一および第二の過冷却熱交換器
を低圧レシーバに内蔵したことを特徴とする請求項14
記載の冷凍・空調装置。 - 【請求項18】 低圧レシーバを分割し、液冷媒を貯溜
する部分と、圧縮機への一時的な液戻りを防止するバッ
ファ部分を備えたことを特徴とする請求項14記載の冷
凍・空調装置。 - 【請求項19】 圧縮機、熱源側熱交換器、第一の絞り
装置、負荷側熱交換器及び低圧レシーバを順次接続し、
冷媒数種を混合した非共沸混合冷媒を用いる冷凍・空調
装置において、上記熱源側熱交換器と上記第一の絞り装
置の間の冷媒回路より分岐し、第二の絞り装置および過
冷却用熱交換器を介し、低圧のガス配管と接続するバイ
パス配管と、上記第二の絞り装置入口の冷媒温度を検出
する第一の温度検出手段と、上記第二の絞り装置出口の
冷媒温度を検出する第二の温度検出手段と、上記第二の
絞り装置出口の冷媒圧力を検出する圧力検出手段と、メ
イン配管における上記バイパス配管との分岐部付近に設
置する乾き度検出手段と、上記第一および第二の温度検
出手段、上記圧力検出手段および上記乾き度検出手段の
検出値により、冷媒回路内を循環する冷媒の組成を演算
する組成演算装置と、上記組成演算値に応じて冷凍サイ
クルの制御の設定値を変更し、冷凍サイクルの制御を行
うメイン制御器とを備えたことを特徴とする冷凍・空調
装置。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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