JP3140909U - 六角シャンク付工具類ホルダー - Google Patents
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Abstract
【課題】嵌着されたソケット工具等が、作業中に周辺器具や作業現場の機材等に接触等されても、嵌挿中のソケット工具を左右する保持スリーブに匹敵する回転体が回転しないようにする。
【解決手段】六角シャンク付工具をなすシャンクを挿入する嵌挿部3を有し、外周部に一方のボールの一部を挿入する凹部を形成し、凹部と対向する外周部から嵌挿部3に達し、他方のボールの一部が飛出可能な形状の貫通孔を有するソケット挿入体aと、ソケット挿入体aが貫通する第1貫通孔と、後方端部にソケット挿入体aを貫通する第2貫通孔と、第2貫通孔より外側部位にバネとバネによって押圧されるボールが挿入するバネ挿入部と、一方のボールが嵌挿する凹部とからなる嵌脱操作部を嵌着する回転体bと、ソケット体aが貫通する第3貫通孔を有するカバーdとを形成し、回転体bにソケット挿入体aとカバーdとを組立てる。
【選択図】図1
【解決手段】六角シャンク付工具をなすシャンクを挿入する嵌挿部3を有し、外周部に一方のボールの一部を挿入する凹部を形成し、凹部と対向する外周部から嵌挿部3に達し、他方のボールの一部が飛出可能な形状の貫通孔を有するソケット挿入体aと、ソケット挿入体aが貫通する第1貫通孔と、後方端部にソケット挿入体aを貫通する第2貫通孔と、第2貫通孔より外側部位にバネとバネによって押圧されるボールが挿入するバネ挿入部と、一方のボールが嵌挿する凹部とからなる嵌脱操作部を嵌着する回転体bと、ソケット体aが貫通する第3貫通孔を有するカバーdとを形成し、回転体bにソケット挿入体aとカバーdとを組立てる。
【選択図】図1
Description
本考案は、六角シャンク付工具類ホルダーの技術分野に関するものである。
従来、ドライバービットを保持するビット保持機構が実開平6−53065号公開実用新案公報として開示されている。
前記開示の公開実用新案公報の考案は、段落〔0011〕において、「保持スリーブ20を適宜軸方向に摺動変位させることにより、鋼球24をドライバービット12の環状溝12cに対し嵌脱操作し得るよう構成する。」と記載されているように、前記保持スリーブ20を軸方向に摺動変位させることによって、ドライバービット12の環状溝12cから鋼球24を離脱せしめる機構である。
実開平6−53065号公開実用新案公報
前記した従来の背景技術として挙げた実開平6−53065号公開実用新案公報の考案は、ドライバービット12を嵌脱させるための嵌脱機構である保持スリーブ20を軸方向に摺動変位させることによって行うものである。
そのため、前記保持スリーブ20が作業中に、周辺器具や作業現場の機材等に接触したり、あるいは押圧されたりして、不意に摺動変位するおそれがある。
従って、前記のとおり、保持スリーブ20が、不意に摺動変位することによって、嵌挿中のドライバービット12等が不意に離脱し、落下し、思わぬ事故を惹起することが懸念される。
しかるに、本考案の六角シャンク付工具類ホルダーは、嵌着されている前記ソケット工具等が、作業中に周辺器具又は作業現場の機材等に接触したり、あるいは押圧されたりしても、嵌挿中のソケット工具を直接左右する前記保持スリーブに匹敵する回転体が回転しないようにした。
そのため、本考案は、ソケット挿入体内に嵌挿中のソケット工具類の頭部が、安全ベルトもしくは安全ベルト用工具ホルダーに吊下げ中において、作業現場等の器具等に接触したり、あるいは押し付けられたりしても、前記回転体が容易に回転しないようにした。
課題を解決するための手段として、請求項1記載の考案は、六角シャンク付工具1類を構成するシャンク2を挿入する嵌挿部3を有し、外周部4に一方のボール5の一部を挿入する凹部6を形成し、前記凹部6と対向する前記外周部4から前記嵌挿部3に達し、他方のボール8の一部が飛出可能な形状の貫通孔9を有するソケット挿入体aと、前記ソケット挿入体aが貫通する第1貫通孔10と、後方端部11に前記ソケット挿入体aを貫通する第2貫通孔12と、前記第2貫通孔12より外側部位にバネ13と前記バネ13によって押圧される前記他方のボール8とが挿入するバネ挿入部15と、前記一方のボール5が嵌挿する凹部16とからなる嵌脱操作部cを嵌着する回転体bと、前記ソケット体aが貫通する第3貫通孔17を有するカバーdとを形成し、前記回転体bに前記ソケット挿入体aと前記カバーdとを組立てる六角シャンク付工具類ホルダーである。
課題を解決するための手段として、請求項2記載の考案は、前記嵌脱操作部cが、前記バネ13と他方のボール8とを挿入するバネ挿入部15を左サイドと右サイドに2箇所形成し、前記バネ挿入部15に前記バネ13を挿入し、且前記バネ13、13との間に他方のボール5を介在させ、前記一方のボール5が嵌挿する凹部16を2個形成する六角シャンク付工具類ホルダーである。
課題を解決するための手段として、請求項3記載の考案は、前記嵌脱操作部cのバネ挿入部15が、内側部に前記他方のボール8をストップさせる止め部18を形成する六角シャンク付工具類ホルダーである。
課題を解決するための手段として、請求項4記載の考案は、前記一方のボール8が、前記バネ挿入部15を構成する止め部18の先端部18aが、前記凹部16と対向状に形成されている六角シャンク付工具類ホルダーである。
課題を解決するための手段として、請求項5記載の考案は、前記ソケット挿入体aの前記嵌挿部3は、縦断面形状が六角形状とし、前記外周部4は縦断面形状が円形状とする六角シャンク付工具類ホルダーである。
課題を解決するための手段として、請求項6記載の考案は、前記ソケット挿入体aは、頭部に引掛け部材の貫通孔19を形成する六角シャンク付工具類ホルダーである。
請求項1記載の考案は、六角シャンク付工具1類を構成するシャンク2を挿入する嵌挿部3を有し、外周部4に一方のボール5の一部を挿入する凹部6を形成し、前記凹部6と対向する前記外周部4から前記嵌挿部3に達し、他方のボール8の一部が飛出可能な形状の貫通孔9を有するソケット挿入体aと、前記ソケット挿入体aが貫通する第1貫通孔10と、後方端部11に前記ソケット挿入体aを貫通する第2貫通孔12と、前記第2貫通孔12より外側部位にバネ13と前記バネ13によって押圧される前記他方のボール8とが挿入するバネ挿入部15と、前記一方のボール5が嵌挿する凹部16とからなる嵌脱操作部cを嵌着する回転体bと、前記ソケット体aが貫通する第3貫通孔17を有するカバーdとを形成し、前記回転体bに前記ソケット挿入体aと前記カバーdとを組立てる六角シャンク付工具類ホルダーなので、作業者が安全ベルトもしくは安全ベルト用工具ホルダーに吊下げていても、作業現場周辺の器具等に接触したりあるいは押し付けられたりしても、回転体が回転することがない。
そのため、前記回転体が容易に回転して、嵌挿中のソケット工具が不意に離脱し、事故を惹起したりしない。
請求項2記載の考案は、前記嵌脱操作部cが、前記バネ13と他方のボール8とを挿入するバネ挿入部15を左サイドと右サイドに2箇所形成し、前記バネ挿入部15に前記バネ13を挿入し、且前記バネ13、13との間に他方のボール5を介在させ、前記一方のボール5が嵌挿する凹部16を2個形成する六角シャンク付工具類ホルダーなので、請求項1記載の考案の効果と同じ効果を有している。
さらに本考案は、回転体を左右何れかの方向に回転させることができるので、操作が極めてやり易く作業性が極めて良好である。
請求項3記載の考案は、前記嵌脱操作部cのバネ挿入部15が、内側部に前記他方のボール8をストップさせる止め部18を形成する六角シャンク付工具類ホルダーなので、前記請求項1又は同2記載の考案の効果と同じ効果を有している。
さらに、本考案は、他方のボールを確実に所定の位置にストップさせることができる。
請求項4記載の考案は、前記一方のボール8が、前記バネ挿入部15を構成する止め部18の先端部18aが、前記凹部16と対向状に形成されている六角シャンク付工具類ホルダーなので、前記請求項1又は同2又は同3記載の効果と同じ効果を有している。
請求項5記載の考案は、前記ソケット挿入体aの前記嵌挿部3は、縦断面形状が六角形状とし、前記外周部4は縦断面形状が円形状とする六角シャンク付工具類ホルダーなので、請求項1又は同2又は同3又は同4記載の効果と同じ効果を有している。
請求項6記載の考案は、前記ソケット挿入体aは、頭部に引掛け部材の貫通孔19を形成する六角シャンク付工具類ホルダーなので、請求項1又は同2又は同3又は同4又は同5記載の効果と同じ効果を有している。
本考案の請求項1〜6記載の考案に関する実施の形態は共通しているので、以下のとおり一括して説明する。
図において、aはソケット挿入体であり、以下の構成からなっている。
ソケット工具1類を構成するシャンク2を挿入する嵌挿部3を有し、外周部4に一方のボール5の一部を挿入する凹部6を形成し、前記凹部6と対向する前記外周部4から他方のボール8の一部が飛出可能な形状の貫通孔9を形成する。
bは前記ソケット挿入体aを貫通する第1貫通孔10が形成されている回転体である。
さらに、前記回転体bには、下記の構成からなる嵌脱操作部cを嵌着する。
前記ソケット挿入体aが貫通する第1貫通孔10と、後方端部11に前記ソケット挿入体aを貫通する第2貫通孔12と、前記第2貫通孔12より外側部位にバネ13と前記バネ13によって押圧される前記他方のボール8とが挿入するバネ挿入部15と、前記一方のボール5が嵌挿する凹部16とからなる。
cは、前記ソケット体aが貫通する第3貫通孔17を有するカバーである。
本考案は、前記回転体bに前記ソケット挿入体aと前記カバーdとを嵌挿し組立てる。
さらに、本考案は、前記嵌脱操作部cが、前記バネ13と他方のボール8とを挿入するバネ挿入部15を左サイドと右サイドに2箇所形成し、前記バネ挿入部15に前記バネ13を挿入し、且前記バネ13、13との間に他方のボール5を介在させ、前記一方のボール5が嵌挿する凹部16を2個形成しても良い。
また、本考案は、前記嵌脱操作部cのバネ挿入部15が、内側部に前記他方のボール8をストップさせる止め部18を形成する。
さらに、本考案は、前記一方のボール8が、前記バネ挿入部15を構成する止め部18の先端部18aが、前記凹部16と対向状に形成されている。
また、本考案は、前記ソケット挿入体aの前記嵌挿部3は、縦断面形状が六角形状とし、前記外周部4は縦断面形状が円形状とする。
前記ソケット挿入体aには、頭部に引掛け部材の貫通孔19を形成する。
本考案は、前記回転体bに前記ソケット挿入体aと前記カバーdとを順次組立てる(図1、2)。
前記のように組立てられた本考案の六角シャンク付工具類ホルダーは、組立てられると、図4に開示されているように、他方のボール8が、貫通孔9に嵌挿している。そのためシャンク2を嵌挿部3に挿入しても、嵌挿凹部2a内に前記ボール8が嵌込むことはない。
しかし、回転体bを若干回転させると、前記ボール8が図4の図示状態から図5の図示状態になるように変位する。
前記のように、前記ボール8が変位したら、シャンク2を押込むと、嵌挿凹部2a内に前記ボール8が嵌込む。
前記のようにボール8が嵌込んだら、回転体bの回転を解除する。
前記の解除によって、ソケット工具1が離脱しない。
また、本考案は、前記回転体bを図5のように回転すると、一方のボール5がバネ13を押圧し、止め部18の先端部18aによってボール5が阻止され、同時に他方のボール8が凹部16内に嵌込んで、挿入凹部2aへの挿入から若干移動する。
前記の状態になったら、前記ソケット工具1を外側方に引張ると容易に離脱できる。そして、前記回転体bの回転を解除すると前記バネ13の伸脹作用によって図4の図示状態に復元する。
さらに、図7のようにバネ13が2本形成されているときは、前記回転体bは左右何れかの方向に回転させることが可能である。
前記回転体bの回転によって、一方のボール5が、前記嵌脱操作部cの凹部16、16の何れか一方に嵌挿する。
前記のように一方のボール5が何れか一方の凹部16に嵌挿すると、前記シャンク2の嵌挿凹部2aに嵌挿していた前記一方のボール5の嵌挿状態が解除されるので、前記ソケット工具1を引張ると容易に離脱できる。
そして、ソケット工具1の離脱が終了し、前記回転体bの回転を解除すると、他方のボール8とバネ13、13は、図7のように復元する。
前記図7の状態になると、一方のボール5は、貫通孔9に嵌挿する。
従って、本考案は、前記ソケット工具1のシャンク2をいきなり挿入体aの嵌挿部3に挿入しても、一方のボール5が嵌挿凹部2aには嵌挿しない。
前記シャンク2の嵌挿凹部2a内に前記一方のボール5を挿入するには、前記回転体bを若干回転させ、前記凹部16内に前記一方のボール5が挿入し、シャンク2を押込むと、ボール5が前記嵌挿凹部2aに嵌挿する。そして前記回転体bの回転を解除させる。その結果前記ソケット工具1が容易に脱出しない。
a ソケット挿入体
b 回転体
c 嵌脱操作部
d カバー
1 ソケット工具
2 シャンク
2a 嵌挿凹部
3 嵌挿部
4 外周部
5 一方のボール
6 凹部
8 他方のボール
9 貫通孔
10 第1貫通孔
11 後方端部
12 第2貫通孔
13 バネ
15 バネ挿入部
16 凹部
17 第3貫通孔
18 止め部
18a 先端部
19 先端部
20 貫通孔
b 回転体
c 嵌脱操作部
d カバー
1 ソケット工具
2 シャンク
2a 嵌挿凹部
3 嵌挿部
4 外周部
5 一方のボール
6 凹部
8 他方のボール
9 貫通孔
10 第1貫通孔
11 後方端部
12 第2貫通孔
13 バネ
15 バネ挿入部
16 凹部
17 第3貫通孔
18 止め部
18a 先端部
19 先端部
20 貫通孔
Claims (6)
- 六角シャンク付工具類を構成するシャンクを挿入する嵌挿部を有し、外周部に一方のボールの一部を挿入する凹部を形成し、前記凹部と対向する前記外周部から前記嵌挿部に達し、他方のボールの一部が飛出可能な形状の貫通孔を有するソケット挿入体と、前記ソケット挿入体が貫通する第1貫通孔と、後方端部に前記ソケット挿入体を貫通する第2貫通孔と、前記第2貫通孔より外側部位にバネと前記バネによって押圧される前記他方のボールとが挿入するバネ挿入部と、前記一方のボールが嵌挿する凹部とからなる嵌脱操作部を嵌着する回転体と、前記ソケット体が貫通する第3貫通孔を有するカバーとを形成し、前記回転体に前記ソケット挿入体と前記カバーとを組立てることを特徴とする六角シャンク付工具類ホルダー。
- 前記嵌脱操作部が、前記バネと他方のボールとを挿入するバネ挿入部を左サイドと右サイドに2箇所形成し、前記バネ挿入部に前記バネを挿入し、且前記バネとの間に他方のボールを介在させ、前記一方のボールが嵌挿する凹部を2個形成することを特徴とする請求項1記載の六角シャンク付工具類ホルダー。
- 前記嵌脱操作部のバネ挿入部が、内側部に前記他方のボールをストップさせる止め部を形成することを特徴とする請求項1又は同2記載の六角シャンク付工具類ホルダー。
- 前記一方のボールが、前記バネ挿入部を構成する止め部の先端部が、前記凹部と対向状に形成されていることを特徴とする請求項1又は同2又は同3記載の六角シャンク付工具類ホルダー。
- 前記ソケット挿入体の前記嵌挿部は、縦断面形状が六角形状とし、前記外周部は縦断面形状が円形状とすることを特徴とする請求項1又は同2又は同3又は同4記載の六角シャンク付工具類ホルダー。
- 前記ソケット挿入体は、頭部に引掛け部材の貫通孔を形成することを特徴とする請求項1又は同2又は同3又は同4又は同5記載の六角シャンク付工具類ホルダー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007009880U JP3140909U (ja) | 2007-12-25 | 2007-12-25 | 六角シャンク付工具類ホルダー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007009880U JP3140909U (ja) | 2007-12-25 | 2007-12-25 | 六角シャンク付工具類ホルダー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3140909U true JP3140909U (ja) | 2008-04-17 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007009880U Expired - Fee Related JP3140909U (ja) | 2007-12-25 | 2007-12-25 | 六角シャンク付工具類ホルダー |
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JP (1) | JP3140909U (ja) |
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2007
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