JP3140816U - 物干し具 - Google Patents

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武男 大木
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Abstract

【課題】シャフトがバスタオル幅大とシーツ幅大とに伸縮でき、バスタオルもシーツ(敷布)及びシーツ幅大のタオルケットや肌掛け布団等も自在に干すことのできる物干し具を提供する。
【解決手段】本発明に係る物干し具は、バスタオル幅大(約75cm)とシーツ幅大(約150cm)に伸縮できるシャフト2の複数本(図面では4本になっているが限定されない)を並列し、各伸縮端2a、2bをこれに直交する端枠3、3に結合(金属であれば溶接など)している。この端枠3、3は、その中央を頂点Pとして屋根形になっている。もちろん、直線状であってもよい。該端枠3、3の中央にはフック部材4、4が取り付けられている。該フック部材4、4は、物干し竿に対してそれぞれ別個の方向(左右いずれの方向)から引っ掛けられるように背反方向になっている。
【選択図】図1

Description

本考案は、シャフトがバスタオル幅大とシーツ幅大とに伸縮でき、バスタオルもシーツ(敷布)及びシーツ幅大のタオルケットや肌掛け布団等も自在に干すことのできる物干し具に関するものである。
従来、バスタオルの数枚をまとめて干すことのできる専用の物干し具はあった。バスタオル幅大のシャフトを、コア部材を中心にして折り畳み式に放射状に延出し、該コア部材にフック部材を取り付けたもの、あるいは、バスタオル幅大のシャフトを並列し、そのシャフト端部をこれに直交する端枠に結合し、該端枠の中央にフック部材を取り付けたものである。
しかしながら、バスタオル幅大のシャフトをコア部材を中心にして放射状に延出したもの、バスタオル幅大のシャフトを並列したものは、シーツやシーツ幅大のタオルケットや肌掛け布団や毛布などを干すときは、縦に二つ折りするか、物干し竿に直接に干す以外になかったが、物干し竿は、通常、竿受け具にせいぜい2〜4本ぐらいしか渡すことが出来ず、干す枚数が限られて仕舞っていた。もちろん、シャフトをシーツ幅大に拡大したものを用意することも考えられるが、嵩張るということもあって存在していないのが現状である。
本考案は、上記問題を解消するためのものであって、その目的とするところは、縮小するとバスタオル幅大となり、拡大するとシーツ幅大となる新規な物干し具を提供することにある。
上記目的を達成するため、本考案に係る物干し具は、バスタオル幅大とシーツ幅大に伸縮できるシャフトと、該シャフトの複数本を並列し、各伸縮端を結合した端枠と、該端枠の中央に取り付けたフック部材とからなることを特徴とし、拡大すればシーツ幅大になる上に、縮小すればバスタオル幅大となるように構成した。
また、請求項2に記載の物干し具は、前記シャフトが、管材と、該管材の両端からスライド可能に挿入した中管材と、該中管材の外端からスライド可能に挿入した細材の5部品からなり、前記管材と中管材との間及び中管材と細材との間の最大伸長量の規制手段を設けたことを特徴とし、前記シャフトがスライド可能な5部品からなっていても、シーツ幅大に拡大したときも管材と中管材との間及び中管材と細材との間の重なり量が充分に得られ、かつ互いに抜けないように構成した。
また、請求項3に記載の物干し具は、前記シャフトが、管材と、該管材の両端からスライド可能に挿入した細材の3部品からなり、前記管材と細材との間の最大伸長量の規制手段を設けたことを特徴とし、前記シャフトがスライド可能な3部品からなっていても、シーツ幅大に拡大したときも管材と細材との間の重なり量が充分に得られ、かつ互いに抜けないように構成した。
さらに、請求項4に記載の物干し具は、前記規制手段が、径大側の端部寄りの内面に設けた内向き突子と、径小側の内端部に設けた鍔部と、該鍔部に一端を当接し、他端が前記突子に当接できるコイル状バネとからなることを特徴とし、径大側と径小側との重なり量がコイル状バネによってガタ無く確保されるように構成した。
さらにまた、請求項5に記載の物干し具は、前記端枠が、その中央を頂点として屋根形になっていることを特徴とし、バスタオル幅大とシーツ幅大に伸縮できるシャフトを屋根形に並ばせるように構成した。
さらにまた、請求項6に記載の物干し具は、前記フック部材が、基端環と鉤部とからなり、該基端環が前記端枠の中央に固定した逆U字線のU字内で端枠に嵌合していることを特徴とし、フック部材がシャフトの軸方向に倒れ、シャフト縮小時の全高を低く抑えることができるように構成した。
本考案に係る物干し具によれば、拡大すればシーツ幅大になる上に、縮小すればバスタオル幅大となることから嵩張ることもなく、バスタオルもシーツはもちろんシーツ幅大のタオルケットや肌掛け布団や毛布などもまとめて干せるという優れた効果を奏するものである。
また、請求項2に記載の物干し具によれば、前記シャフトがスライド可能な5部品からなっているにもかかわらず、シーツ幅大に拡大したときも管材と中管材との間及び中管材と細材との間の重なり量が充分に得られ丈夫であると同時に、互いに抜けないように規制されているので、拡大させた瞬間にシャフトが分解してしまうような事故が起こり得ないという優れた効果を奏するものである。
また、請求項3に記載の物干し具によれば、前記シャフトがスライド可能な3部品からなっているにもかかわらず、シーツ幅大に拡大したときも管材と細材との間の重なり量が充分に得られ丈夫であると同時に、互いに抜けないように規制されているので、拡大させた瞬間にシャフトが分解してしまうような事故が起こり得ないという優れた効果を奏するものである。
さらに、請求項4に記載の物干し具によれば、径大側と径小側との重なり量がコイル状バネによってガタ無く保たれ、シーツ幅大に拡大してシーツ類やタオルケットや肌掛け布団や毛布などをまとめて安定して干せるという優れた効果を奏するものである。
さらにまた、請求項5に記載の物干し具によれば、前記端枠が、その中央を頂点として屋根形になり、同時に、バスタオル幅大とシーツ幅大に伸縮できるシャフトが屋根形の端枠に沿って軒側に順次低く段違いになるため、軒側に立って行うバスタオルやシーツの干し作業がより楽になるという優れた効果を奏するものである。
さらにまた、請求項6に記載の物干し具によれば、前記フック部材がシャフトの軸方向に倒れ、シャフト縮小時の全高を低く抑えることができ、片付け易くなるという優れた効果を奏するものである。
次に、本考案を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1はバスタオル幅大の本願物干し具の斜視図、図2はシャフトの断面図で、(a)は5部品、(b)は3部品、図3は規制手段の断面図、図4はフック部材で、(a)は側面図、(b)は正面図である。
1は本願物干し具である。本願物干し具1は、バスタオル幅大(約75cm)とシーツ幅大(約150cm)に伸縮できるシャフト2の複数本(図面では4本になっているが限定されない)を並列し、各伸縮端2a、2bをこれに直交する端枠3、3に結合(金属であれば溶接など)している。この端枠3、3は、図1の如く、その中央を頂点Pとして屋根形になっている。もちろん、図示していないが、直線状であってもよい。該端枠3、3の中央にはフック部材4、4が取り付けられている。該フック部材4、4は、物干し竿(図示せず)に対してそれぞれ別個の方向(左右いずれの方向)から引っ掛けられるようにするために背反方向になっている。
前記シャフト2は、図2(a)の如く、管材21と、該管材21の両端からスライド可能に挿入した中管材22a、22bと、該中管材22a、22bのそれぞれの外端からスライド可能に挿入した細材23a、23bの5部品とからなる。この管材21と中管材22a及び22bとの間、また、前記中管材22a、22bと細材23a、23bとの間には、図3に示す如く、最大伸長量(重なり長)Lを規制する規制手段24が設けられている。前記5部品からなるシャフト2は、大径側に対して小径側を順次挿し込む(縮小)とバスタオル幅大となる一方、大径側から小径側を順次引き出す(拡大)とシーツ幅大となることはもちろんである。
また、前記シャフト2は、図2(b)の如く、管材21と、該管材21の両端からスライド可能に挿入した細材23a、23bの3部品とからなっていてもよい。この管材21と細材23a、23bとの間には、前述した最大伸長量(重なり長)Lを規制する規制手段24が設けられている。この場合(3部品からなる)のシャフト2も、大径側に対して小径側を最も挿し込む(縮小)とバスタオル幅大となり、大径側から小径側を最も引き出す(拡大)とシーツ幅大となる。
前記規制手段24は、図3の如く、径大側、たとえば管材21の端部寄りの内面に設けた内向き突子25と、径小側、たとえば細材23aの内端部に設けた鍔部26と、該鍔部26に一端を当接し、他端が前記突子25に当接できるコイル状バネ27とからなる。この場合、径大側と径小側との重なり長Lは、管材21の端部から突子25の内側までの距離L1と、コイル状バネ27の挿入時の軸方向の長さL2と、鍔部26の軸方向の長さL3により確保される。換言すれば、5部品又は3部品からなるシャフト2は径大側と径小側との重なり長Lだけガタ無く保たれるようになっている。
前記端枠3、3は、図1の如く、その中央を頂点Pとして屋根形にすることにより端枠3、3を補強できるほか、バスタオル幅大とシーツ幅大に伸縮できるシャフト2が軒側に向けて順次低く段違いになるため、軒側に立ってバスタオルやシーツを干す作業を行うときは、より作業が楽になる利点がある。
前記フック部材4、4は、図4の如く、基端環41と軸部42と鉤部43とからなり、該基端環41は前記端枠3の中央に固定した逆U字材31のU字孔31′内で端枠3に嵌合している。すなわち、該フック部材4、4は、その基端環41が嵌合している端枠3を中心に回動できるから、図4(a)の一点鎖線の如く、シャフト2の軸方向に倒れることが可能となり、本願物干し具1の全高を低く抑えることができる。特に、シャフト2を縮小して片付けるときには、より有効である。一方、倒れているフック部材4、4を立てるときは、その軸部42が前記逆U字材31のU字頭31″に図4(a)の実線の如く当たるため、ほぼ鉛直状に立たせることができ、前記フック部材4の鉤部43の開口部を、図4(b)の如く、物干し竿(図示せず)に正対させることができるから掛け易くなる。
前記フック部材4、4の鉤部43には、物干し竿との摩擦力を高めるために、ゴムや合成樹脂などの摩擦係数の高い材質よりなるカバー体43′を被せるとよい。風などによって掛けた位置がズラされにくくなる。
本願物干し具は、上述の如く、シャフトがバスタオル幅大とシーツ幅大とに伸縮でき、バスタオルもシーツ(敷布)及びシーツ幅大のタオルケットや肌掛け布団等も自在に干すことができる上に、物置などに片付けるときには嵩張らず、小さく仕舞えるという家庭において利用可能性が極めて高いものである。
バスタオル幅大の本願物干し具の斜視図である。 シャフトの断面図で、(a)は5部品、(b)は3部品である。 規制手段の断面図である。 フック部材で、(a)は側面図、(b)は正面図である。
符号の説明
1 本願物干し具1
2a、2b 伸縮端
21 管材
22a、22b 中管材
23a、23b 細材
24 規制手段
25 突子
26 鍔部
27 コイル状バネ
3 端枠
31 逆U字材
31′ U字孔
31″ U字頭
4 フック部材
41 基端環
42 軸部
43 鉤部
43′ カバー体
L 最大伸長量(重なり長)
P 頂点

Claims (6)

  1. バスタオル幅大とシーツ幅大に伸縮できるシャフトと、該シャフトの複数本を並列し、各伸縮端を結合した端枠と、該端枠の中央に取り付けたフック部材とからなることを特徴とする物干し具。
  2. 前記シャフトが、管材と、該管材の両端からスライド可能に挿入した中管材と、該中管材の外端からスライド可能に挿入した細材の5部品からなり、前記管材と中管材との間及び中管材と細材との間の最大伸長量の規制手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の物干し具。
  3. 前記シャフトが、管材と、該管材の両端からスライド可能に挿入した細材の3部品からなり、前記管材と細材との間の最大伸長量の規制手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の物干し具。
  4. 前記規制手段が、径大側の端部寄りの内面に設けた内向き突子と、径小側の内端部に設けた鍔部と、該鍔部に一端を当接し、他端が前記突子に当接できるコイル状バネとからなることを特徴とする請求項2又は3に記載の物干し具。
  5. 前記端枠が、その中央を頂点として屋根形になっていることを特徴とする請求項1〜4のうちの1に記載の物干し具。
  6. 前記フック部材が、基端環と鉤部とからなり、該基端環が前記端枠の中央に固定した逆U字材のU字内で端枠に嵌合していることを特徴とする請求項1〜5のうちの1に記載の物干し具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019000246A (ja) * 2017-06-13 2019-01-10 株式会社エスエイ企画 洗濯物干し具
KR200488919Y1 (ko) * 2018-11-12 2019-04-04 (주) 씨밀렉스코리아 채반적층대

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