JP3140666B2 - ヒーター - Google Patents

ヒーター

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JP3140666B2
JP3140666B2 JP07189312A JP18931295A JP3140666B2 JP 3140666 B2 JP3140666 B2 JP 3140666B2 JP 07189312 A JP07189312 A JP 07189312A JP 18931295 A JP18931295 A JP 18931295A JP 3140666 B2 JP3140666 B2 JP 3140666B2
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wire
heater
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heating wire
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裕策 疋田
隆 権藤
博志 山根
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Zojirushi Corp
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Zojirushi Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気湯沸し器等
に用いられるヒーターに関し、更に詳しくはヒーターの
異常発熱時の安全対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のヒーターとして、マイカ
等でなる絶縁板に発熱線を巻付け、これを他の2枚の絶
縁板でサンドイッチ状に挟持し、更にアルミ板等の金属
カバーにより一体化したものが知られている。上記の発
熱線の両端はリード線として金属板の外に引き出され
る。
【0003】上記のリード線は、それ自体発熱線である
ので、通電により発熱するが、絶縁板に接していないた
めに放熱性が低く、そのままでは規格以内の電流値であ
っても温度が過大に上昇し、ついには溶断してしまう。
このため、従来からリード線に良導体でなる添え線を施
し、その添え線に電流を分流することにより、リード線
の溶断を防ぐようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のごときヒーター
を用いた電気器具、例えば電気湯沸かし器においては、
ヒーターの異常発熱を検知して通電を遮断するようにし
た数種類の安全装置が設けられている。しかし、万一こ
れらの全ての安全装置が故障した場合の安全対策につい
ては未だ不十分である。
【0005】そこで、この発明は、上記のような万一の
場合を考慮した安全対策を施したヒーターを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、発熱線上に絶縁体を介在して金属カ
バーを被せ、上記発熱線の両端部をリード線となし、そ
のリード線に添え線を施し、上記のリード線と添え線を
金属カバー外に引き出したヒーターにおいて、上記添え
線を一定以上の温度で溶断する材料により形成した構成
としたものである。
【0007】上記の構成によるとヒーターに過大電流が
流れたにもかかわらず、安全装置の故障によって温度コ
ントロールが不可能となり、電流が遮断されない結果、
ヒーター周囲の温度が異常に上昇すると、まず添え線が
溶断する。そのため、全ての電流がリード線を流れるこ
とになり、本来放熱性の悪いリード線が発熱により溶断
する。その結果ヒーターに流れる電流が遮断される。
【0008】なお、添え線の一部に切欠きを設けてその
切欠き部分で溶断させるようにしてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基づいてこの
発明の実施の形態を電気湯沸かし器用のヒーターについ
て説明する。
【0010】図1に示すように、このヒーターはマイカ
等の絶縁板1に形成した一定間隔の凹所2に主発熱線3
を一つ置きに巻付け、補助発熱線4をその間の凹所2に
巻付けている。主発熱線3はリボン状の高電力発熱線で
あり、湯沸かし用に用いられる。補助発熱線4はフィラ
メント状の低電力発熱線であり、保温用に用いられる。
【0011】上記の各発熱線3、4を巻付けた絶縁板1
の上下両面には他の2枚の絶縁板5、5’がそれぞれ重
ねられ、その上面の絶縁板5に重ねたアルミ等の金属カ
バー6の三辺を下面の絶縁板5上に折り重ねて、三枚の
絶縁板1、5、5’を一体に挟持している。
【0012】上記の主発熱線3の両端部は、図2(a)
(b)に示すように、最も端の凹所2を絶縁板1の上面
から下面に通過し、更に、中間穴7で上面に引き出さ
れ、そして共通穴8から下面に引き出される。下面に引
き出された部分がリード線9となる。
【0013】上記の最も端の凹所2には、リボン状の添
え線11の中間部分の折り曲げ部が前記主発熱線3の上
に重ねられ、その上面側の添え線11は前記共通穴8か
ら、また下面の添え線11は前記の中間穴7から主発熱
線3と共に一旦上面に引き出され、更に共通穴8から下
面へ引き出される。
【0014】上記の共通穴8の部分で主発熱線3は上面
の添え線11と下面の添え線11とにより挟まれる。主
発熱線3の引き出された部分、即ちリード線9には、図
2(b)に示すように、添え線11が両面に添えられ、
それらの先端を一体化してその部分に1つの端子金具1
2が固着される。主発熱体3の他方の端部のリード線
9’にも同様の添え線11が設けられ、先端に端子金具
12’が固着される。
【0015】上記の添え線11は、錫、鉛又はこれらの
合金或いはニッケル等でなる良導体でなり、ヒーター1
6の周囲の温度が異常に上昇すると、材料自体の性質に
より溶断する。また、この添え線11には切欠き13が
設けられており、その部分で溶断するようになってい
る。その切欠き13の諸例を図3(a)〜(c)に示
す。
【0016】一方、補助発熱線4の一方の端部が下面側
に引き出され、フィラメント状の添え線と捩り合わされ
リード線14とされる。そのリード線14のその先端に
端子金具15が固着される。他方の端部も同様にリード
線14’として引き出され、前記の端子金具12’に固
着され、配線上の共通端子となる。
【0017】図4は上記構成のヒーター16を電気湯沸
かし器17に装着した状態を示している。湯沸かし器1
7には、ヒーター16の近辺に温度ヒーズを始めとする
各種の安定装置が設けられており、通常はこれらの安全
装置の作動により湯沸かし器17温度の過昇を防止す
る。
【0018】しかし、万一これらの全ての安全装置が何
らかの理由で作動しないことがあってヒーター16に過
大電流が流れ、その周囲の温度が異常に上昇すると、添
え線11がその切欠き13の部分で溶断する。そうする
と、電流はリード線9、9’を通じて流れるので、リー
ド線9、9’はたちまち発熱し溶断するに至る。これに
よって主発熱線3への通電が遮断される。
【0019】なお、添え線11に切欠き13を設けなく
ても一応上記の作用が果されるが、溶断部分が一定しな
いため、切欠き13を設ける方が望ましい。
【0020】
【発明の効果】以上のように、この発明は発熱線の両端
をリード線として用いた場合に、そのリード線の発熱に
よる溶断を防止するために付加される添え線を、一定以
上の温度で溶断させ、引き続いてリード線を溶断させる
ようにしたことにより、発熱線に流れる過大電流を遮断
することができる。従って、全ての安全装置が故障した
場合の安全対策として効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)この発明の実施の形態を示すヒーターの
一部切欠平面図 (b)同上の正面図
【図2】(a)同上の一部拡大分解斜視図 (b)同上の一部拡大斜視図
【図3】(a)〜(c)切欠きの諸例を示す添え線の一
部平面図
【図4】電気ポットの側面図
【符号の説明】
1 絶縁板 2 凹所 3 主発熱線 4 補助発熱線 5、5’ 絶縁板 6 金属カバー 7 中間穴 8 共通穴 9 リード線 11 添え線 12、12’ 端子金具 13 切欠き 14、14’ リード線 15 端子金具 16 ヒーター 17 湯沸かし器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−222324(JP,A) 特開 平3−219583(JP,A) 実開 昭57−202829(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/21 101 H05B 3/00 365

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱線上に絶縁体を介在して金属カバー
    を被せ、上記発熱線の両端部をリード線となし、そのリ
    ード線に添え線を施し、上記のリード線と添え線を金属
    カバー外に引き出したヒーターにおいて、上記添え線を
    一定以上の温度で溶断する材料により形成したことを特
    徴とするヒーター。
  2. 【請求項2】 上記添え線の一部に切欠きを設け、その
    切欠き部分で溶断するようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載のヒーター。
JP07189312A 1995-07-25 1995-07-25 ヒーター Expired - Fee Related JP3140666B2 (ja)

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