JP3140434U - 乗物用の芳香剤拡散装置 - Google Patents

乗物用の芳香剤拡散装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3140434U
JP3140434U JP2008000083U JP2008000083U JP3140434U JP 3140434 U JP3140434 U JP 3140434U JP 2008000083 U JP2008000083 U JP 2008000083U JP 2008000083 U JP2008000083 U JP 2008000083U JP 3140434 U JP3140434 U JP 3140434U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fragrance
container
vehicle
lid
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008000083U
Other languages
English (en)
Inventor
吉卓 山田
Original Assignee
吉卓 山田
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 吉卓 山田 filed Critical 吉卓 山田
Priority to JP2008000083U priority Critical patent/JP3140434U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3140434U publication Critical patent/JP3140434U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】乗物用の芳香剤拡散装置で、人手による操作・調節の手間を要さずに、芳香が必要時には自動的・積極的に芳香成分を発散・拡散でき、不要時にはそれを抑制できて経済性にも優れたものを、シンプルな構成で安価に提供する。
【解決手段】市販の芳香剤または芳香剤入り容器5を収容可能な本体部1をもつ容器で、その少なくとも一部に、内部を封止状態のままで、弾性で上方向へ付勢された伸縮可動部6を設けるとともに、蓋部2に、乗物の移動で生じる振動により上下方向への伸縮を繰り返し得る重さを持たせ、かついずれかの部分に内外を連結する通気孔8を形成して、乗物の振動により芳香が発散・拡散可能とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、自動車その他の乗物内で芳香剤や消臭剤(以下芳香剤と総称する)を使用する場合の芳香剤の発散・拡散装置に関するものである。より詳しくは、人が乗った乗物が移動時等で芳香が必要な場合には、その振動によって芳香成分を自動的・積極的に発散・拡散させ、また人が乗っておらず乗物が停止時等で芳香が必要ないような場合には、その発散・拡散を抑えることができることを特徴とする。
自動車その他の乗物内は比較的に閉じられた空間であるため、例えば汗や喫煙その他のにおいが留まりやすく、それを嫌って芳香剤が用いられることが多い。市販の芳香剤には液状、固形状、粒状、ジェル状のもの等があるが、いずれも揮発性の芳香成分が容器の開口部(通気孔)から発散し拡散されるので、芳香剤をそのまま乗物内に載置しておくと、常時に発散・拡散し続けることになる。そのため、乗物内に人がおらず芳香が不要であるにもかかわらず芳香が充満してしまったり、また短期間で消耗されてしまって不経済であったりする。
そこで、芳香剤容器の蓋を手で開閉したり、開口部の大きさを調節するものもあるが、人手による手間を要して煩わしいし、調節を忘れてしまったりすることも少なくない。そのためこれまでも、人手によらずとも、芳香が必要時には積極的に発散・拡散が行われ、不要時には発散・拡散を抑止する芳香剤拡散装置が考案されている。
例えば、芳香が必要時にモーターやプロペラを利用して芳香成分を発散・拡散させるもの(例えば登録実用新案第3102974号公報、特開平9−19491号公報参照)、超音波振動手段を利用して発散・拡散させるもの(例えば実開平3−107935号公報参照)、またはピエゾ駆動式圧力振動波発生手段を用いて発散・拡散させるもの(例えば特開平−161705号公報参照)、モーターやソレノイドにより振動板を脈動させて芳香成分を発散・拡散させるもの(例えば特開2006−271772号公報参照)等があった。
しかしこれらは、電池あるいは電源を必要とする上に、超音波振動手段、ピエゾ駆動式圧力振動発生手段その他の特殊な電気的・機械的部品を必要としたり、構造が複雑で製造コストが高くついたり、さらには人手によりスイッチをON・OFFする手間が必要であったりした。
そこで、乗物で不可避的に発生する「振動」を利用することにより、人手を要せず、芳香が必要時には積極的に芳香成分を発散・拡散させ、不要時には抑制しようとするものも考案されている。例えば以下の公報に記載されたものがそれである。
実公平1−31227号公報 これは、芳香剤が収容された容器本体の上面に、コイルバネで上方へ付勢されて閉止可能な蓋体を設け、この蓋体に上部に重り付きの棒部を立設したものである。これを乗物内で台上に載置固定させておき、乗物の揺れで上記重りや棒部が揺れることで、蓋体と容器上面部との間で隙間を生じさせ、そこから芳香成分が発散・拡散されるようにしたものである。
実用新案登録第2591740号公報 これは、動物の頭を形どった頭部の後端部に、芳香剤が収容された容器を着脱可能に設け、動物の胴体を形どった胴体部の開口に該頭部を挿入して揺動自在に支持させ、乗物内の台上に固定させた胴体部に加わる振動で頭部を介して容器を揺動させることにより、芳香液へ含浸透した芯材の上端から芳香成分を発散・拡散するようにしたものである。
実用新案登録第3071489号公報 これは、容器本体の上部を中心に向かって傾斜した凹面にするとともに、その中心に通気孔を設けて、傾斜凹面に通気孔を閉止し得る抑制球を転動可能に載置したものであり、乗物の振動で通気孔が開くことで芳香成分が発散・拡散するようにしたものである。
ところが、上記従来のものには次のような問題点があった。
イ)上記特許文献1に記載のものは、蓋体と容器上面部との隙間が微妙であり、芳香剤の補充のため蓋体を開閉した際の締め具合で、芳香成分の発散・拡散量に差が生じたり、隙間にホコリ等が溜まることで芳香が発散・拡散しなくなる可能性があった。
ロ)上記特許文献2に記載のものは、乗物の振動で頭部を揺動させることで後部の芳香剤容器を揺動させるものであるから、芳香液の減少に伴い容器の揺動状態が異なり、芳香の発散・拡散する量が減ってくることが考えられる。
ハ)上記特許文献3に記載のものは、凹面の傾斜がきついと抑止球が中心から転動し難くて通気孔が開き難いし、傾斜がゆるくても傾斜凹面や抑止球にゴミや芳香液が付着した場合には、抑止球がやはり転動し難く通気孔が開き難くなる等の問題点がそれである。
本考案は、上記従来の乗物用の芳香剤拡散装置がもつ問題点の解消を課題としている。即ち本考案の目的は、シンプルな構成で安価に製造可能ながら、市販のいろんな種類の芳香剤を使用でき、特殊な電気的・機械的部品を用いず、人手による操作・調節の手間を要せずに、芳香が必要な際には自動的・積極的に芳香成分の発散・拡散ができ、不要時には発散・拡散を抑制できて経済性にも優れた、乗物用の芳香剤拡散装置を提供することである。
I 本考案に係る乗物用の芳香剤拡散装置の第1は、
市販の芳香剤4または芳香剤入り容器5を収容可能な本体部1をもつ容器で、
少なくとも一部に、内部を封止状態のままで、弾性で上方向へ付勢された伸縮可動部6を設けるとともに、
蓋部2に、乗物の移動時に生じる振動により、上記弾性とのバランスで上下方向への伸縮を繰り返し得る重さを持たせ、
かつ容器のいずれかの位置に、内外を連結する通気孔8を形成したものである。
II 本考案に係る乗物用の芳香剤拡散装置の第2は、
市販の芳香剤4または芳香剤入り容器5を収容可能な本体部1をもつ容器で、
上記本体部1のほぼ上半部を、弾性体9で上方向へ付勢された伸縮可動部6に形成するとともに、
蓋部2を、上記伸縮可動部6が乗物の移動で生じる振動により、弾性体9の弾力とのバランスで伸縮を繰り返し得る重さを有するものとし、
かつ、いずれかの部分に内外を連通する通気孔8を形成したものである。
III 本考案に係る乗物用の芳香剤拡散装置の第3は、
市販の芳香剤4または芳香剤入り容器5を収容可能な本体部1をもつ容器で、
上記本体部1の少なくとも上半部に、それ自体の弾性で上方向へ付勢された蛇腹状の伸縮可動部6を形成するとともに、
蓋部2を、上記伸縮可動部6が乗物の移動で生じる振動により、上記弾性とのバランスで伸縮を繰り返し得る重さを有するものとし、
かつ、いずれかの部分に内外を連通する通気孔8を形成したものである。
IV 本考案に係る乗物用の芳香剤拡散装置の第4は、
内部に市販の芳香剤4または芳香剤入り容器5を収容可能な本体部1をもつ容器で、
上部に蓋部2をヒンジ部19で開閉可能に連結し、本体部1の開口縁18と蓋部2の開口縁17との間に、内部を封止した状態で上下方向へ伸縮可能な伸縮可動部6を設けるとともに、
上記蓋部2に上方へ開くように弾性を持たせて、乗物による振動を受けて該蓋部2が上下方向への往復運動を繰り返し得るようにし、
かつ、いずれかの部分に、内外を連通する通気孔8を形成したものである。
本考案に係る乗物用の芳香剤拡散装置によれば、次のような作用・効果を奏する。
a)芳香剤または芳香剤入り容器5を収容した本芳香剤拡散装置を、乗物内のいずれかの場所例えば自動車ならダッシュボード16上に両面テープ15等で載置固定して用いればよく、乗物に人が乗って芳香を必要とするような場合に、自動的かつ積極的に芳香成分を発散・拡散することができる。
即ち、本芳香剤拡散装置は、市販の芳香剤4または芳香剤入り容器5を収容可能な大きさの容器で、その少なくとも一部に、内部を封止状態のままで、弾性で上方向へ付勢された伸縮可動部6を設けるとともに、蓋部2に、乗物の移動で生じる振動により、上記弾性とのバランスで上下方向への伸縮を繰り返し得る重さを持たせ、かつ容器のいずれかの位置に、内外を連結する通気孔8を形成してなるものである。
上記のように、本芳香剤拡散装置では、伸縮可動部6が蓋部2の重さで下方へ短縮しようとし、他方該伸縮可動部6は弾性をもって上方へ付勢されているから上方へ伸長しようとしている。今乗物が移動時には、路面状況や加・減速G、横G等の作用により必然的に振動(揺れ)が生じるから、これらの振動を受けて本芳香剤拡散装置も上下方向へ振動する。このように、乗物の移動時に生じる振動を受けることにより、本装置の伸縮可動部6は、上記上下方向への伸縮動作を繰り返し行うことになる。
この伸縮可動部6の伸縮動作に伴って、装置の内容積が変化するから、内部の気圧の変動で空気の流れが生じる。つまり、伸縮可動部6が短縮時にはこの装置内の気圧が高くなり、内部に溜まっている芳香成分が自動的・積極的に通気孔8から発散・拡散し、逆に伸縮可動部6が伸長時にはこの装置内の空気圧が低くなるから、芳香剤または芳香剤入り容器5から芳香成分が装置内へ気化するとともに、通気孔8からは外気が入ってくる。
したがって、本芳香剤拡散装置は、乗物の振動により言わばポンプ作用を繰り返し行うことになるから、移動時中の乗物内では、人手による手間を要さずに、繰り返し自動的かつ積極的に本芳香剤拡散装置から芳香を発散・拡散させることができる。
b)他方、乗物が停止時には、乗物に振動が生じないから、本芳香剤拡散装置の伸縮可能部6は上下方向への伸縮が生じない。そのため、装置の内容積は変化せず気圧も変動しないから、人手による手間を要さずとも、この装置から芳香が積極的に発散・拡散することが抑制されている。
したがって、人が乗らず乗物が停止中で芳香が必要ないような場合には、本芳香剤拡散装置では僅かに自然流出だけが行われており、芳香剤は消耗を最小限に抑えることができて、経済性に優れている。
c)本考案の芳香剤拡散装置は、上記の効果を奏するものでありながら、従来のものと比べて、シンプルな構成で安価に製造することができる。
即ち、本芳香剤拡散装置は、乗物が移動時に必然的に発生する振動を駆動力に利用したもので、それによる揺動により、伸縮可動部6を上下方向へ伸縮させ、この装置内気圧を変動させることで、内部から芳香成分を自動的・積極的に発散・拡散させるように構成したものである。
そのため、従来のものと異なり、電池・電源やモータ、あるいは超音波振動手段その他の特殊な電気部品や機械部品を必要とせぬ構成であるから、安価に製造することができるし、またシンプルな構成であるから故障の発生も殆どない。
d)さらには、本考案の芳香剤拡散装置は、人の好みや用途に応じて、市販のいろんな種類の芳香剤を選択・使用することができる。
即ち、本考案の芳香剤拡散装置は、市販の芳香剤4または芳香剤入り容器5を収容可能なものであり、特定の芳香剤または芳香剤入容器の専用のものではないから、市販されている各種の芳香剤、芳香剤入り容器の中から、各人の好みや用途に応じて最適なものを選択し、この装置内へ収容して使用することができる。
e)本考案の芳香剤拡散装置は、乗物の停止時や、移動時においても急速に芳香成分を発散・拡散させたいような場合には、人が手で蓋部2を数回押下げれば、上記と同様に伸縮可動部6が伸縮することで、積極的に芳香を発散・拡散させることができる。
f)なお、この芳香剤拡散装置は「乗物用」としたが、需要者が必要に応じてそれ以外の用途、例えば振動する機械等に載置して用いても、上記と同様の効果を発揮できるものである。
図1ないし図3で示すように、市販の芳香剤4または芳香剤入り容器5を収容した状態で上下方向への伸縮が可能な本体部1と、上部の蓋部2とで構成する。その本体部1は円筒状でよいが、それに限らず角筒状やダルマ状でもよい。該本体部1は、例えばそのほぼ上半部を、弾性体9で上方向へ付勢された伸縮可動部6に形成しておくのがよい。上記蓋部2は、上記伸縮可動部6が乗物の移動で生じる振動により弾性体9の弾力とのバランスで上下方向への伸縮を繰り返し得る重さを有するものとする。そして本体部1か蓋部2に内外を連通する通気孔8を形成しておく。
上記本体部1の少なくとも一部を上下方向へ伸縮可能とするためには、例えばほぼ上半部を柔軟性のある樹脂フィルムにより、内部を封止状態にするとともに上下方向への伸縮可動部6とすることが望ましい。この伸縮可動部6は、上方へ伸長するように弾性材を設けるものとし、例えば本体部1の内周にコイルバネ9を周設することで上方向へ付勢させておく。
該伸縮可動部6は上記のものに限らず、例えば蛇腹状としてもよく、それ自体の弾性で上方へ付勢されて筒状本体部1を形成するようにしておいてもよい。蓋部2は、乗物の移動で生じる振動により、該伸縮可動部6が伸縮を繰り返し得るように、上記コイルバネ9のバネ力や蛇腹状部分の弾性とバランスする重さにすればよいが、蓋部2が軽い場合には重り部7を設けておけばよい。
図1ないし図3は、本考案に係る乗物用の芳香剤拡散装置の第1の実施例を示すものである。
プラスチック製の筒状本体部1と蓋部2と底部3を有するものであり、ここでは正面から見てダルマ形状をしており、下半部が球殻状で市販の芳香剤入り容器5を収容可能に底部側の内径を約80mmとし、かつ上半部は伸長した際にほぼ円筒状となるものである。芳香剤入り容器5を収容した状態で上下方向へ伸縮可能に、ここでは全体の高さを約130mmとしてある。
上記本体部1の下半部は、ここでは厚みが約1.5mmの軟質プラスチック製の球殻状であるが、上半部のここでは約60mmの高さ分を、軟質で柔軟性のある厚さ約0.05mmのプラスチックフィルム製として、伸長時に円筒状の伸縮可動部6となるようにしてある。そして該伸縮可動部6の内周面へ沿う如くに、弾性体としてここでは線径が約1.5mmの圧縮コイルバネ9を周設して、上方向へ伸長するように付勢してある。
該コイルバネ9の取付けは、ここでは下端縁を本体部1の下半部の上端縁に係止させ、上端縁を上記蓋部2の下端面に係止させて、伸縮可動部6を上方へ付勢させてある。
また上記蓋部2の下面にはここでは重り部7を設けてあるが、これは上記の如くコイルバネ9で上方へ付勢された伸縮可動部6が、乗物の移動で生じる振動により上下方向への伸縮を繰り返し得るようにするものであり、ここでは重さ約20gの鉄板を装着してバランスをとっている。
本体部1の下端部は底部3との間で、ネジ部10,11により離脱可能に装着して、芳香剤入り容器5を可能としてある。8は通気孔を示し、ここでは本体部1の下部寄り位置に周方向へ等間隔状に内径約3mmの小孔を6個形成してある。図において、14,15は両面テープ、16は乗物のダッシュボードの一部を示す。
次に、図4は本考案に係る乗物用の芳香剤拡散装置の第2の実施例を示す。
軟質プラスチック製で、ほほ円筒状本体部1と蓋部2と底部3とを有するもので、ここでの円筒状本体部1の上半部は、上下方向へ伸縮可能なやや縦長の蛇腹状として伸縮可動部6とし、該伸縮可動部6下部の円筒状の下半部は、市販の芳香剤4を収容可能に内径が約80mmとしある。
また該円筒状本体部1の高さは、芳香剤4を収容した状態で上下方向へ伸縮可能に、全体の高さが約140mmで、下半部の高さを約70mmとしてある。該本体部1は、ここでは厚みが約1.5mmの軟質プラスチック製であるが、その上半部の蛇腹状の伸縮可動部6は、それ自体の材質により上方向へ伸長可能な弾性を有するようにしてある。
上記蓋部2にも、上記の如く上方へ付勢された蛇腹状の伸縮可動部6が、乗物の移動で生じる振動により上下方向への伸縮を繰り返し得るように、ここでは重さ約20gの板状の重り部7を設けてバランスをとっている。
本体部1の下端部は底部3との間で、環状のリブ13と凹部12とにより離脱可能に装着して、芳香剤入り容器5を出入可能としてある。図において、8は通気孔、14,15は両面テープを示す。
図5は本考案に係る乗物用の芳香剤拡散装置の第3の実施例を示す。
本体部1に蓋部2を、ヒンジ部19で回動して開閉可能に連結した二枚貝状のもので、内部に市販の芳香剤4または芳香剤入り容器5を収容可能な大きさを有する。
上記本体部1の開口縁17と蓋部2の開口縁18との間に、内部を封止した状態で上下方向へ伸縮可能なここでは薄いプラスチックフィルム製で蛇腹状の伸縮可動部6を設けてある。
そして上記蓋部2には、弾性をもって上方へ開くように上記ヒンジ部19に図示は省略するがねじりコイルバネを軸装するとともに、その弾性に対応して金属板状の重り部7を設けてある。これにより、乗物による振動を受けた際に、該蓋部2がその重みと上記バネとのバランスで、上下方向への往復運動を繰り返し得るようにしてある。またここでは蓋部2に、内外を連通する通気孔8を形成してある。
なお、上記各実施例では、本体部1と底部3との間で分離可能としたが、それに限らず本体部1の中間位置で上下に分離可能としてもよい。また各寸法、通気孔8の数や大きさ等は上記に限らず、芳香剤の種類等によって異なるようにすればよい。
上記実施例1に記載のものを試作し、普通乗用車のダッシュボード上に両面テープで載置固定して、市街地や高速道路等を約1000kmの距離にわたって走行した。その際の本考案に係る芳香剤拡散装置の作動状態は、比較的ゆっくり走行した場合でも、また道路のうねりや高速道路の継ぎ目その他の凹凸のある場所でも、その際の振動によって伸縮可動部8がフワフワと上下動を繰り返していた。
この上下動により、内部気圧が変動して空気の流れが生じ、通気孔8から芳香が繰り返し発散・拡散し続けていた。荒れた路面と舗装道路とでは伸縮可動部6の上下動は当然に異なったが、芳香の強弱は感覚的には殆ど感じられない程度であった。これらの結果として、本芳香剤拡散装置は各種の自動車、列車、航空機、船舶やエレベータその他の振動を生ずる乗物等において効果的なものであり、利用可能性があることが判った。
本考案に係る乗物用芳香剤拡散装置の実施例の一つを示すもので、その一部縦断正面図である。 図1で示した実施例において、乗物の振動で伸縮可動部が上方へ伸長した際の状態を示す一部縦断正面図である。 図1で示した実施例において、乗物の振動で伸縮可動部が短縮した際に芳香が発散・拡散する状態を示す正面図である。 本考案に係る乗物用芳香剤拡散装置の他の実施例を示す一部縦断正面図である。 本考案に係る乗物用芳香剤拡散装置のさらに他の実施例を示す一部縦断正面図である。
符号の説明
1−本体部
2−蓋部
3−底部
4−芳香剤
5−芳香剤入り容器
6−伸縮可動部
7−重り部
8−通気孔
9−バネ
10−ネジ部
11−ネジ部
12−環状凹部
13−リブ
14−両面接着テープ
15−両面接着テープ
16−ダッシュボード
17−開口縁
18−開口縁
19−ヒンジ部

Claims (7)

  1. 市販の芳香剤4または芳香剤入り容器5を収容可能な本体部1をもつ容器で、
    少なくとも一部に、内部を封止状態のままで、弾性で上方向へ付勢された伸縮可動部6を設けるとともに、
    蓋部2に、乗物の移動時に生じる振動により、上記弾性とのバランスで上下方向への伸縮を繰り返し得る重さを持たせ、
    かつ容器のいずれかの位置に、内外を連結する通気孔8を形成してなる、乗物用の芳香剤拡散装置。
  2. 市販の芳香剤4または芳香剤入り容器5を収容可能な本体部1をもつ容器で、
    上記本体部1のほぼ上半部を、弾性体9で上方向へ付勢された伸縮可動部6に形成するとともに、
    蓋部2を、上記伸縮可動部6が乗物の移動で生じる振動により、弾性体9の弾力とのバランスで伸縮を繰り返し得る重さを有するものとし、
    かつ、いずれかの部分に内外を連通する通気孔8を形成してなる、乗物用の芳香剤拡散装置。
  3. 市販の芳香剤4または芳香剤入り容器5を収容可能な本体部1をもつ容器で、
    上記本体部1の少なくとも上半部に、それ自体の弾性で上方向へ付勢された蛇腹状の伸縮可動部6を形成するとともに、
    蓋部2を、上記伸縮可動部6が乗物の移動で生じる振動により、上記弾性とのバランスで伸縮を繰り返し得る重さを有するものとし、
    かつ、いずれかの部分に内外を連通する通気孔8を形成してなる、乗物用の芳香剤拡散装置。
  4. 内部に市販の芳香剤4または芳香剤入り容器5を収容可能な本体部1をもつ容器で、
    上部に蓋部2をヒンジ部19で開閉可能に連結し、本体部1の開口縁18と蓋部2の開口縁17との間に、内部を封止した状態で上下方向へ伸縮可能な伸縮可動部6を設けるとともに、
    上記蓋部2に上方へ開くように弾性を持たせて、乗物による振動を受けて該蓋部2が上下方向への往復運動を繰り返し得るようにし、
    かつ、いずれかの部分に、内外を連通する通気孔8を形成してなる、乗物用の芳香剤拡散装置。
  5. 弾性体として、伸縮可動部6の内周面に沿う如くコイルバネ9を用いた、請求項1または2に記載の乗物用の芳香剤拡散装置。
  6. 伸縮可動部6に作用する弾性と蓋部2の重さとの関係を、乗物の振動により伸縮可動部6が上下方向への振幅ができるだけ大きく、かつ繰り返し行われるようなバランスに設定した、請求項1ないし5に記載の乗物用の芳香剤拡散装置。
  7. 内部に収容した芳香剤4または芳香剤入り容器5を、蓋部2の重さとして利用可能に、上下を逆向きに載置可能とした、請求項1ないし6に記載の乗物用の芳香剤拡散装置。
JP2008000083U 2007-01-27 2008-01-11 乗物用の芳香剤拡散装置 Expired - Fee Related JP3140434U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008000083U JP3140434U (ja) 2007-01-27 2008-01-11 乗物用の芳香剤拡散装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007044602 2007-01-27
JP2008000083U JP3140434U (ja) 2007-01-27 2008-01-11 乗物用の芳香剤拡散装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3140434U true JP3140434U (ja) 2008-03-27

Family

ID=43290557

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008000083U Expired - Fee Related JP3140434U (ja) 2007-01-27 2008-01-11 乗物用の芳香剤拡散装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3140434U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019094114A (ja) * 2017-11-27 2019-06-20 株式会社TanaーX 香り見本容器及びそれを用いた香り見本
WO2021079555A1 (ja) * 2019-10-23 2021-04-29 株式会社アマテラ 殺菌剤の拡散装置および拡散方法
JP2021065410A (ja) * 2019-10-23 2021-04-30 株式会社アマテラ 殺菌剤の拡散装置および拡散方法
JP2021065679A (ja) * 2020-01-20 2021-04-30 株式会社アマテラ 殺菌剤の拡散装置および拡散方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019094114A (ja) * 2017-11-27 2019-06-20 株式会社TanaーX 香り見本容器及びそれを用いた香り見本
JP7072372B2 (ja) 2017-11-27 2022-05-20 株式会社Tanax 香り見本容器及びそれを用いた香り見本
WO2021079555A1 (ja) * 2019-10-23 2021-04-29 株式会社アマテラ 殺菌剤の拡散装置および拡散方法
JP2021065410A (ja) * 2019-10-23 2021-04-30 株式会社アマテラ 殺菌剤の拡散装置および拡散方法
JP2021065679A (ja) * 2020-01-20 2021-04-30 株式会社アマテラ 殺菌剤の拡散装置および拡散方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3140434U (ja) 乗物用の芳香剤拡散装置
JP6336647B2 (ja) 乗り物用シート
JP2018154330A5 (ja)
US8523264B2 (en) Windshield glass support structure
JP2006022960A (ja) 制御可能な液圧振動減衰支持装置
JP5467525B2 (ja) 車両用冷却水リザーブタンクの支持構造
JP2008058712A (ja) 吸音材
CN106641072A (zh) 发动机悬置
WO2008128950A3 (en) Vehicle with variable geometry for users with deambulation problems
KR20070042865A (ko) 오일댐퍼
JP2008265383A (ja) 車両用燃料タンク構造
JP3619499B2 (ja) 自動車のハンドル用エアバッグモジュール
JP6578792B2 (ja) 車両用シート
JP2010053994A (ja) ダイナミックダンパ
JPS639313Y2 (ja)
US10561757B2 (en) Scent diffuser with interactive body portion
JPS6021080Y2 (ja) スイング容器
JP2020111294A (ja) ダイナミックダンパ、ヘッドレスト及び乗物用シート
KR940005523Y1 (ko) 방향제내장 및 달리는 동물형상의 자동차용 장식물
JP2020111295A (ja) ダイナミックダンパ、ヘッドレスト及び乗物用シート
JP4421851B2 (ja) ダイナミックダンパ
JP2021037929A (ja) ダイナミックダンパおよび乗物用シート
KR200247823Y1 (ko) 방향제 용기 겸용 자동차용 컵홀더
JP2004291892A (ja) 支柱の制振装置
JP2009204123A (ja) ダイナミックダンパ

Legal Events

Date Code Title Description
A623 Registrability report

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A623

Effective date: 20080118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120305

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees