JP3139977B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JP3139977B2
JP3139977B2 JP9262797A JP9262797A JP3139977B2 JP 3139977 B2 JP3139977 B2 JP 3139977B2 JP 9262797 A JP9262797 A JP 9262797A JP 9262797 A JP9262797 A JP 9262797A JP 3139977 B2 JP3139977 B2 JP 3139977B2
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栄樹 野呂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電動機の動力を操
舵補助力としてステアリング系に直接作用させ、ドライ
バの操舵力を軽減する電動パワーステアリング装置に係
り、特に温度特性等により発生する電動機電流センサの
オフセットを補償する電動パワーステアリング装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の電動パワーステアリング装置は、
本願出願人が特開平09−011918号公報で開示し
たように、電動機電流が0の場合に電動機電流検出手段
から検出される電動機電流信号に基づいて補正値を決定
する補正手段を備え、電動機電流が流れない場合には電
動機電流信号を0に補正することにより、電動機電流検
出手段のオフセットを補正するように構成されている。
【0003】また、特開平09−011918号公報に
開示された電動パワーステアリング装置は、イグニッシ
ョンスイッチのオン情報が入力される毎に補正値を設定
する補正値設定手段を備え、車両の始動時には電動機電
流信号の誤差を補正することができるので、車両の始動
時には常に電動機電流信号の補正値を更新して電動機電
流検出手段のオフセットが0に設定される。
【0004】このように、従来の電動パワーステアリン
グ装置は、イグニッションスイッチがオン操作されて車
両が始動された場合には、常に電動機電流検出手段のオ
フセットを補正することができるので、操舵トルクに対
応した精度の高い電動機電流で電動機を駆動することが
でき、左右操舵特性がバランスした操舵フィーリングが
得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電動パワーステ
アリング装置は、イグニッションスイッチがオン操作さ
れた車両の始動時には、常に電動機電流検出手段のオフ
セットを補正することができるが、イグニッションスイ
ッチのオン操作(始動)後からイグニッションスイッチ
のオフ操作(停車)までの電動機電流検出手段のオフセ
ット変動に対してオフセット補正ができない。
【0006】例えば、気温が低い状態で車両を始動さ
せ、充分長い時間車両を走行させるような場合、気温の
上昇、エアコンによる車室内の温度上昇、またはエンジ
ン駆動による温度上昇等により、電動機電流検出手段が
低温(例えば、−10℃)から比較的高温(例えば、5
0℃)までの温度変化の影響を受け、電動機電流検出手
段の有する温度特性に起因したオフセットの変動が発生
し、このオフセット変動に伴って左右操舵特性にアンバ
ランスを生じ、操舵フィーリングの低下招く課題があ
る。
【0007】電動機電流検出手段の温度特性に起因した
オフセットの変動に対しては、電動機電流検出手段を温
度補償すれば解消することができるが、オフセットの変
動を限りなく小さくすることは、温度補償のためのコス
トアップを招くという新たな課題が発生する。
【0008】また、車両が走行中に、温度特性の他の何
らかの原因によって電動機電流検出手段のオフセットが
変動する場合には、原因が特定できないため温度補償の
ような有効なオフセット補償ができない課題がある。
【0009】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的は車両が走行中に、温度特性
や何らかの原因による電動機電流検出手段のオフセット
変動を補償して左右操舵特性をバランスさせ、安定した
操舵フィーリングを得ることができる電動パワーステア
リング装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る電動パワーステアリング装置の制御手段
は、電動機電流を検出する電動機電流センサのオフセッ
トを、所定時間における右操舵と左操舵の頻度が同じ
あるとみなして所定時間内の右操舵と左操舵の頻度の差
が0でないときにはオフセットが発生していると判断し
て、この差が0になるように補償するオフセット補償手
段を備えたことを特徴とする。
【0011】この発明に係る電動パワーステアリング装
置の制御手段は、電動機電流を検出する電動機電流セン
サのオフセットを、所定時間における右操舵と左操舵の
頻度が同じであるとみなして所定時間内の右操舵と左操
舵のの頻度の差が0でないときにはオフセットが発生し
ていると判断して、この差が0になるように補償するオ
フセット補償手段を備えたので、右操舵と左操舵の所定
時間内の頻度が異なる場合には、電動機電流センサにオ
フセットがあると判断し、右操舵と左操舵の所定時間内
の頻度の違いに応じてオフセットを補正することができ
る。
【0012】また、この発明に係るオフセット補償手段
は、電動機制御信号に基づいて右操舵時間と左操舵時間
を計時する計時手段と、右操舵時間と左操舵時間の時間
偏差を演算する偏差演算手段と、時間偏差に基づいてオ
フセット補正量を設定するオフセット補正量設定手段と
を備えたことを特徴とする。
【0013】この発明に係るオフセット補償手段は、電
動機制御信号に基づいて右操舵時間と左操舵時間を計時
する計時手段と、右操舵時間と左操舵時間の時間偏差を
演算する偏差演算手段と、時間偏差に基づいてオフセッ
ト補正量を設定するオフセット補正量設定手段とを備え
たので、右操舵時間と左操舵時間の時間偏差からオフセ
ットの大きさおよび極性に対応したオフセット補正量を
決定し、電動機電流センサのオフセットを補正すること
ができる。
【0014】さらに、この発明に係るオフセット補償手
段は、電動機制御信号に基づいて右操舵時間と左操舵時
間を計時する計時手段と、操舵時間比を演算する操舵時
間比演算手段と、操舵時間比に基づいてオフセット補正
量を設定するオフセット補正量設定手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0015】この発明に係るオフセット補償手段は、電
動機制御信号に基づいて右操舵時間と左操舵時間を計時
する計時手段と、操舵時間比を演算する操舵時間比演算
手段と、操舵時間比に基づいてオフセット補正量を設定
するオフセット補正量設定手段とを備えたので、右操舵
時間と左操舵時間の操舵時間比からオフセットの大きさ
および極性に対応したオフセット補正量を決定し、電動
機電流センサのオフセットを補正することができる。
【0016】また、この発明に係るオフセット補償手段
は、右操舵時間と対応する電動機制御信号の積の右積算
値および左操舵時間と対応する電動機制御信号の積の左
積算値を計時する積算値計時手段と、右積算値と左積算
値の積算偏差を演算する偏差演算手段と、積算偏差に基
づいてオフセット補正量を設定するオフセット補正量設
定手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】この発明に係るオフセット補償手段は、右
操舵時間と対応する電動機制御信号の積の右積算値およ
び左操舵時間と対応する電動機制御信号の積の左積算値
を計時する積算値計時手段と、右積算値と左積算値の積
算偏差を演算する偏差演算手段と、積算偏差に基づいて
オフセット補正量を設定するオフセット補正量設定手段
とを備えたので、右操舵に対応した右積算値と左操舵に
対応した左積算値の積算偏差からオフセットの大きさお
よび極性に対応したオフセット補正量を決定し、電動機
電流センサのオフセットを補正することができる。
【0018】さらに、この発明に係るオフセット補償手
段は、右操舵時間と対応する電動機制御信号の積の右積
算値および左操舵時間と対応する電動機制御信号の積の
左積算値を計時する積算値計時手段と、積算値の比を演
算する積算比演算手段と、積算比に基づいてオフセット
補正量を設定するオフセット補正量設定手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0019】この発明に係るオフセット補償手段は、右
操舵時間と対応する電動機制御信号の積の右積算値およ
び左操舵時間と対応する電動機制御信号の積の左積算値
を計時する積算値計時手段と、積算値の比を演算する積
算比演算手段と、積算比に基づいてオフセット補正量を
設定するオフセット補正量設定手段とを備えたので、右
操舵に対応した右積算値と左操舵に対応した左積算値の
積算比からオフセットの大きさおよび極性に対応したオ
フセット補正量を決定し、電動機電流センサのオフセッ
トを補正することができる。
【0020】また、この発明に係るオフセット補正量設
定手段は、オフセット補正量を電動機電流センサのオフ
セット最大値よりも小さい値に設定することを特徴とす
る。
【0021】この発明に係るオフセット補正量設定手段
は、オフセット補正量を電動機電流センサのオフセット
最大値よりも小さい値に設定するので、一定の操舵角を
保持した状態で旋回を長時間行なうような特異操舵状態
のオフセット補正量を制限することができ、特異操舵状
態終了後の操舵特性への影響を少なくすることができ
る。
【0022】さらに、この発明に係る制御手段は、電動
機電流を検出する電動機電流センサのオフセットを略非
操舵時における右操舵と左操舵の所定時間内の頻度が同
じとみなして補償するオフセット補償手段を備えたこと
を特徴とする。
【0023】この発明に係る制御手段は、電動機電流を
検出する電動機電流センサのオフセットを略非操舵時に
おける右操舵と左操舵の所定時間内の頻度が同じとみな
して補償するオフセット補償手段を備えたので、特異操
舵状態のオフセット補正を禁止することができる。な
お、略非操舵状態とは、操舵トルク信号または電動機制
御信号が極めて小さい所定値以下となるような操舵状態
を表わす。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。なお、本発明は、車両が走
行中でも、所定時間の右操舵と左操舵の頻度が同じとみ
なして温度特性や何らかの原因による電動機電流検出手
段のオフセット変動を補償し、左右操舵特性をバランス
させて安定した操舵フィーリングを得ることができるも
のである。
【0025】図1はこの発明に係る電動パワーステアリ
ング装置の全体構成図である。図1において、電動パワ
ーステアリング装置1は、ステアリングホイール17に
一体的に設けられたステアリング軸2に自在継ぎ手3
a、3bを備えた連結軸3を介し、ステアリング・ギア
ボックス4内に設けたラック&ピニオン機構5のピニオ
ン5aに連結されて手動操舵力発生手段6を構成する。
【0026】ピニオン5aに噛み合うラック歯7aを備
え、これらの噛み合いにより往復運動するラック軸7
は、その両端にタイロッド8を介して転動輪としての左
右の前輪9が連結される。
【0027】このようにして、ステアリングホイール1
7操舵時には通常のラック&ピニオン式の手動操舵力発
生手段6を介し、マニュアルステアリングで前輪9を転
動させて車両の向きを変えている。
【0028】手動操舵力発生手段6による操舵力を軽減
するため、操舵補助力を供給する電動機10をラック軸
7と同軸的に配設し、ラック軸7と同軸に設けられたボ
ールねじ機構11を介して推力に変換し、ラック軸7
(ボールねじ軸11a)に作用させる。
【0029】ステアリング・ギアボックス4内にはドラ
イバの手動操舵トルクの方向と大きさを検出する操舵ト
ルクセンサ12を配置し、操舵トルクセンサ12が検出
した操舵トルクに対応したアナログ電気信号の操舵トル
ク信号TSを制御手段15に提供する。また、車速セン
サ14は車両の速度に対応した周波数の電気的なパルス
信号として検出し、車速信号VSを制御手段15に提供
する。
【0030】制御手段15はマイクロプロセッサを基本
に各種演算手段、処理手段、信号発生手段、メモリ等で
構成し、車速信号VSに応動した操舵トルク信号TSに対
応する電動機制御信号VO(例えば、オン信号、オフ信
号およびPWM信号の混成信号)を発生して電動機駆動
手段16を駆動制御する。
【0031】また、制御手段15はオフセット補償手段
を備え、右操舵と左操舵に対応した電動機制御信号VO
のオン信号の時間偏差、操舵時間比、操舵時間と対応す
る電動機制御信号の積である積算値に対応するPWM
(パルス幅変調)信号の継続時間(PWM信号オン時
間)の偏差である積算偏差、PWM(パルス幅変調)信
号の継続時間(PWM信号オン時間)の比である積算比
に対応したオフセット補償量を出力し、電動機電流セン
サ19のオフセットを補正するよう構成する。
【0032】電動機駆動手段16は、例えば4個のパワ
ーFET(電界効果トランジスタ)のスイッチング素子
からなるブリッジ回路で構成し、電動機制御信号VO
基づいて電動機電圧VMを出力し、電動機10をPWM
駆動する。
【0033】電動機電流センサ19は、電流検知素子が
検知した電動機電流IMに対応した検知電圧VIを差動増
幅し、電動機電流IMに対応した電動機電流信号IMO
制御手段15にフィードバック(負帰還)する。
【0034】図2にこの発明に係る電動機駆動手段の駆
動説明図を示す。図2において、電動機駆動手段16
は、4個のパワーFET(電界効果トランジスタ)Q1
〜Q4からなるブリッジ回路で構成し、ドライバがステ
アリングホイールを右(時計回り方向)に操作した場合
には、制御手段15からQ1〜Q4のそれぞれに電動機
制御信号VOを形成するオン信号VON+、オフ信号VOF
オフ信号VOF、PWM信号VPWM+が供給され、電動機電
流IM+が電源VC→Q1→電流検知素子(抵抗RD)→電
動機10→Q4→車体アース(GND)の経路で流れ、
例えば電動機10を正回転させてステアリング系に補助
操舵力を作用させて車両を右方向に操向させる。
【0035】一方、ドライバがステアリングホイールを
左(反時計回り方向)に操作した場合には、制御手段1
5からQ1〜Q4のそれぞれに電動機制御信号VOを形
成するオフ信号VOF、オン信号VON-、PWM信号V
PWM-、オフ信号VOF、が供給され、電動機電流IM-が電
源VC→Q3→電動機10→電流検知素子(抵抗RD)→
Q2→車体アース(GND)の経路で流れ、例えば電動
機10を逆回転させてステアリング系に補助操舵力を作
用させて車両を左方向に操向させる。
【0036】電動機電流センサ19は、電動機10と直
列に接続された電流検知素子(抵抗RD)と電動機電流
検出手段20で構成し、電動機10に流れる電動機電流
M+、IM-を電流検知素子(抵抗RD)で検出(電圧
+、V-)し、差動の検知電圧VI(=V+−V-)を電
動機電流検出手段20に供給する。
【0037】図3にこの発明に係る電動機電流センサの
構成図を示す。図3において、電動機電流センサ19
は、電流検知素子(抵抗RD)と、変換手段20A、電
動機電流信号変換手段20Bを備えた電動機電流検出手
段20とから構成する。
【0038】変換手段20Aは、例えばIC化したオペ
アンプ(OP―1)をVR(5V)の単一電源で駆動
し、図示しないバイアス抵抗でVR/2(2.5V)の仮
想接地点を形成する。
【0039】オペアンプ(OP―1)の仮想接地点をV
R/2(2.5V)に設定したので、図4の電動機電流
(IM)−検出電圧(VDT)特性図において、抵抗R1
〜R4がノミナル値(R1=R3、R2=R4)で、電
動機電流IMが0の場合の検出電圧VDTは2.5Vで検出
される。
【0040】また、検出電圧VDTは、電動機電流IM
負(IM-)の場合には所定の傾きGK(=VDT/IM-
で2.5Vから0Vに向け減少し、電動機電流IMが正
(IM+)の場合には傾きGK(=VDT/IM+)で2.5V
から5.0Vに向け増加する。
【0041】なお、抵抗R1〜R4がノミナル値(R1
=R3、R2=R4)であっても、オペアンプ(OP―
1)を含んだ変換手段20Aに温度特性がある場合に
は、電動機電流IMが0に対して検出電圧VDTは2.5V
から増減した値となるオフセットを発生する。
【0042】このように、変換手段20Aは仮想接地点
をVR/2とした単一電源(VR)駆動のオペアンプ(O
P―1)で構成したので、方向と電流値の異なる電動機
電流IM-、IM+(または、極性と絶対値の異なる検知電
圧VI)を0VからVR(5V)の単一極性の検出電圧V
DTに変換して検出することができる。
【0043】電動機電流信号変換手段20Bは、ROM
等のメモリで構成し、検出電圧VDTを目標電流信号IMS
のレベル範囲に対応した信号レベルに変換して電動機電
流信号IMOを出力する。
【0044】電動機電流信号IMOは、抵抗R1〜R4が
ノミナル値のとき、変換手段20Aに温度特性ある場合
には、電動機電流IMが0でもオフセットに伴う変動分
を発生する。
【0045】図5はこの発明に係る電動パワーステアリ
ング装置の要部ブロック構成図である。図5において、
制御手段15は、マイクロプロセッサを基本に各種演算
手段、処理手段、メモリ等で構成し、目標電流設定手段
21、偏差演算手段22、駆動制御手段23、オフセッ
ト補償手段24、加算手段28を備える。
【0046】目標電流設定手段21は、ROM等のメモ
リを備え、予め設定した車速信号VSをパラメータとし
た操舵トルク信号TSと目標電流信号IMSの対応データ
を記憶しておき、車速センサ14が検出した車速信号V
Sおよび操舵トルクセンサ12が検出した操舵トルク信
号TSに基づいて対応する目標電流信号データIMSを読
み出し、目標電流信号IMSを加算手段28に供給する。
【0047】偏差演算手段22は、減算機能を備え、目
標電流設定手段21から供給される目標電流信号I
MSと、加算手段28から供給される電動機補正電流信号
MHとの偏差ΔI(=IMS−IMH)を演算し、偏差信号
ΔIを駆動制御手段23に供給する。
【0048】駆動制御手段23は、PIDコントローラ
23A、電動機制御信号発生手段23Bを備える。PI
Dコントローラ23Aは、比例(P)制御機能、積分
(I)制御機能、微分(D)制御機能を備え、偏差演算
手段22から供給される偏差信号ΔI(=IMS−IMH
に比例・積分・微分(PID)制御を施し、制御電流信
号ICを電動機制御信号発生手段23Bに提供する。
【0049】電動機制御信号発生手段23Bは、PWM
信号発生手段、オン信号発生手段を備え、PIDコント
ローラ23Aから提供される制御電流信号ICに基づい
てハンドルの右操舵または左操舵に対応した電動機制御
信号VOを発生し、電動機制御信号VOを電動機駆動手段
16(図2参照)を構成するブリッジ回路のFET(電
界効果トランジスタ)Q1〜Q4に供給する。
【0050】なお、電動機制御信号VOは、右操舵に対
応したオン信号VON+、PWM信号VPWM+、左操舵に対
応したオン信号VON-、PWM信号VPWM-、オフ信号V
OFで形成され、オン信号VON+およびオン信号VON-、も
しくはPWM信号VPWM+およびPWM信号VPWM-をオフ
セット補償手段24に供給する。
【0051】オフセット補償手段24は、計時手段、演
算手段、メモリを備え、電動機制御信号発生手段23B
から供給される右操舵に対応したオン信号VON+もしく
はPWM信号VPWM+、左操舵に対応したオン信号VON-
もしくはPWM信号VPWM-のオン時間に基づいて所定時
間TO(例えば、10分)間の右操舵と左操舵の頻度が
同じとみなし、オン時間の偏差、オン時間の比に対応し
たオフセット補正量ISTを加算手段28に供給する。
【0052】所定時間TO間の右操舵と左操舵の頻度が
同じとみなすので、電動機電流センサ19にオフセット
がない場合には、右操舵に対応したオン信号VON+もし
くはPWM信号VPWM+と左操舵に対応したオン信号V
ON-もしくはPWM信号VPWM-のオン時間は等しくな
り、オフセット補正量ISTは0となる。
【0053】一方、電動機電流センサ19にオフセット
が発生した場合には、右操舵に対応したオン信号VON+
もしくはPWM信号VPWM+と、左操舵に対応したオン信
号VO N-もしくはPWM信号VPWM-のオン時間は異なる
ので、オン時間の差異に応じたオフセット補正量IST
発生する。
【0054】例えば、電動機電流センサ19のオフセッ
トがプラス(+:図4に示す検出電圧VTがノミナル値
2.5Vを超える)場合には、このオフセットに対応し
た電動機電流信号ΔIMO+が出力され、電動機電流信号
ΔIMO+に対応した偏差演算手段22の偏差信号ΔIは
マイナス(−)極性となるので、偏差信号ΔIに対応し
た駆動制御手段23のオン信号VONもしくはPWM信号
PWMは、左操舵に対応したオン信号VON-もしくはPW
M信号VPWM-となる。
【0055】一方、電動機電流センサ19のオフセット
がマイナス(−:図4に示す検出電圧VTがノミナル値
2.5Vを下回る)場合には、駆動制御手段23のオン
信号VONもしくはPWM信号VPWMは、右操舵に対応し
たオン信号VON+もしくはPWM信号VPWM+となる。
【0056】従って、オフセット補償手段24は、プラ
ス(+)のオフセットに対してはマイナス(−)のオフ
セット補正量ISTを出力し、マイナス(−)のオフセッ
トに対してはプラス(+)のオフセット補正量ISTを出
力するよう構成する。
【0057】加算手段28は、加算機能を備え、電動機
電流センサ19から供給される電動機電流信号IMOとオ
フセット補正手段24から供給されるオフセット補正量
STを加算処理し、電動機電流信号IMOのオフセットを
オフセット補正量ISTで補正した電動機補正電流信号I
MHを偏差演算手段22に供給する。
【0058】この発明に係る電動パワーステアリング装
置の制御手段は、電動機電流を検出する電動機電流セン
サのオフセットを、所定時間における右操舵と左操舵の
頻度が同じであるとみなして所定時間内の右操舵と左操
舵の頻度の差が0でないときにはオフセットが発生して
いると判断して、この差が0になるように補償するオフ
セット補償手段を備えたので、右操舵と左操舵の所定時
間内の頻度が異なる場合には、電動機電流センサにオフ
セットがあると判断し、右操舵と左操舵の所定時間内の
頻度の違いに応じてオフセットを補正することができ
る。
【0059】図6は請求項2に係るオフセット補償手段
の要部ブロック構成図である。図6において、オフセッ
ト補償手段24は、右操舵計時手段25A、左操舵計時
手段25Bを備えた計時手段25と、偏差演算手段26
と、オフセット補正量設定手段27とから構成する。
【0060】右操舵計時手段25Aは、タイマ手段、累
積演算手段、一時記憶手段を備え、駆動制御手段23か
ら供給される右操舵に対応したオン信号VON+のオン時
間を所定時間TOの間累積して記憶し、所定時間TOが経
過すると右累積時間(右操舵時間)TRを偏差演算手段
26に供給する。
【0061】左操舵計時手段25Bは、タイマ手段、累
積演算手段、一時記憶手段を備え、駆動制御手段23か
ら供給される左操舵に対応したオン信号VON-のオン時
間を所定時間TOの間累積して記憶し、所定時間TOが経
過すると左累積時間(左操舵時間)TLを偏差演算手段
26に供給する。
【0062】偏差演算手段26は、減算機能を備え、右
操舵計時手段25Aから供給される右累積時間TRと、
左操舵計時手段25Bから供給される左累積時間TL
偏差ΔT(=TR−TL)を演算し、偏差時間信号ΔTを
オフセット補正量設定手段27に提供する。
【0063】オフセット補正量設定手段27は、ROM
等のメモリで構成し、予め実験値や設計値からオフセッ
トに対応した偏差時間ΔTとオフセット補正量との関連
データを設定しておき、偏差演算手段26から偏差時間
信号ΔT(=TR−TL)が供給されると対応したオフセ
ット補正量ISTを読み出し、オフセット補正量ISTを加
算手段28に供給する。
【0064】図11は右操舵および左操舵に対応したオ
ン信号波形図である。図11において、所定時間TO
間に発生する右操舵に対応したオン信号VON+のオン時
間は、tR1、tR2、tR3、…、tRK、tRMであり、左操
舵に対応したオン信号VON-のオン時間は、tL1
L2、tL3、…、tLX、tLYである。
【0065】右操舵に対応したオン信号VON+のオン時
間の右累積時間TRは、tR1、tR2、tR3、…、tRK
RMを累積した値となり、左操舵に対応したオン信号V
ON-のオン時間の左累積時間TLは、tL1、tL2、tL3
…、tLX、tLYを累積した値となる。
【0066】所定時間TOの間の右累積時間TRと左累積
時間TLの偏差ΔT(=TR−TL)は、所定時間T 0 にお
ける右操舵の頻度と左操舵の頻度が同じであるとみなす
ことができるので、電動機電流センサ19にオフセット
が発生していない場合には0であるが、電動機電流セン
サ19に、例えば温度特性によるオフセットが発生して
いる場合には、オフセットに伴って発生する電動機電流
信号IMOによって有限の値となる。
【0067】したがって、オフセット補償手段27で、
右累積時間TRと左累積時間TLの偏差ΔT(=TR
L)に対応したオフセット補正量ISTを発生させ、こ
のオフセット補正量ISTでオフセットに伴って発生する
電動機電流信号IMOを補正することによって電動機電流
センサ19のオフセットを補正することができる。
【0068】このように、この発明に係るオフセット補
償手段は、電動機制御信号に基づいて右操舵時間と左操
舵時間を計時する計時手段と、右操舵時間と左操舵時間
の時間偏差を演算する偏差演算手段と、時間偏差に基づ
いてオフセット補正量を設定するオフセット補正量設定
手段とを備えたので、右操舵時間と左操舵時間の時間偏
差からオフセットの大きさおよび極性に対応したオフセ
ット補正量を決定し、電動機電流センサのオフセットを
補正することができる。
【0069】図7は請求項3に係るオフセット補償手段
の要部ブロック構成図である。図7において、オフセッ
ト補償手段30は、計時手段25、操舵時間比演算手段
31、オフセット補正量設定手段32を備える。なお、
計時手段25は図6に示したものと同一なので、説明を
省略する。
【0070】操舵時間比演算手段31は、除算機能を備
え、右操舵計時手段25Aから供給される右累積時間T
Rと、左操舵計時手段25Bから供給される左累積時間
Lとの操舵時間比HT(TR/TL)を演算し、操舵時間
比信号HTをオフセット補正量設定手段32に供給す
る。
【0071】オフセット補正量設定手段32は、ROM
等のメモリで構成し、予め実験値や設計値からオフセッ
トに対応した操舵時間比信号HTとオフセット補正量と
の関連データを設定しておき、操舵時間比演算手段31
から操舵時間比信号HT(=TR/TL)が供給されると
対応したオフセット補正量ISTを読み出し、オフセット
補正量ISTを加算手段28に供給する。
【0072】操舵時間比信号HTは、右累積時間TR/左
累積時間TLなので、所定時間TO内の右操舵と左操舵の
頻度が等しいとみなした場合にはHT=1であるが、例
えば操舵時間比信号HTが1を超える(HT>1)とき
は、右操舵に対応したオン信号VON+が左操舵に対応し
たオン信号VON-より大きく、電動機電流センサ19は
マイナス(−)にオフセットしていると判断する。
【0073】従って、オフセット補正量ISTはプラス
(+)の値を発生し、オフセットに伴うマイナス(−)
電動機電流信号IMSをプラス(+)のオフセット補正量
STで補正する。
【0074】同様に、操舵時間比信号HTが1を下回る
(HT<1)ときは、マイナス(−)のオフセット補正
量ISTで補正する。
【0075】このように、この発明に係るオフセット補
償手段は、電動機制御信号に基づいて右操舵時間と左操
舵時間を計時する計時手段と、操舵時間比を演算する操
舵時間比演算手段と、操舵時間比に基づいてオフセット
補正量を設定するオフセット補正量設定手段とを備えた
ので、右操舵時間と左操舵時間の操舵時間比からオフセ
ットの大きさおよび極性に対応したオフセット補正量を
決定し、電動機電流センサのオフセットを補正すること
ができる。
【0076】図8は請求項4に係るオフセット補償手段
の要部ブロック構成図である。図8において、オフセッ
ト補償手段35は、右積算値計時手段36A、左積算値
計時手段36Bを備えた積算値計時手段36と、偏差演
算手段26と、オフセット補正量設定手段37とから構
成する。
【0077】図8において、オフセット補償手段35を
構成する各手段の機能は、図6に示すオフセット補償手
段24の対応する手段の各機能と同様であるので、説明
は省略する。
【0078】図8の構成で注目すべきことは、操舵時間
と対応する電動機制御信号の積である積算値に対応する
値としてPWM信号の継続時間(PWM信号オン時間)
を用いていることである。
【0079】このように、この発明に係るオフセット補
償手段は、右操舵時間と対応する電動機制御信号の積の
右積算値および左操舵時間と対応する電動機制御信号の
積の左積算値を計時する積算値計時手段と、右積算値と
左積算値の積算偏差を演算する偏差演算手段と、積算偏
差に基づいてオフセット補正量を設定するオフセット補
正量設定手段とを備えたので、右操舵に対応した右積算
値と左操舵に対応した左積算値の積算偏差からオフセッ
トの大きさおよび極性に対応したオフセット補正量を決
定し、電動機電流センサのオフセットを補正することが
できる。
【0080】図9は請求項5に係るオフセット補償手段
の要部ブロック構成図である。図9において、オフセッ
ト補償手段40は、積算値計時手段36、積算比演算手
段41、オフセット補正量設定手段42を備える。な
お、積算値計時手段36は、図8に示すものと同一なの
で説明を省略する。
【0081】さらに、オフセット補償手段40を構成す
る各手段の機能も、図7に示すオフセット補償手段30
を構成する各手段の機能と同様なので、説明は省略す
る。
【0082】このように、この発明に係るオフセット補
償手段は、右操舵時間と対応する電動機制御信号の積の
右積算値および左操舵時間と対応する電動機制御信号の
積の左積算値を計時する積算値計時手段と、積算値の比
を演算する積算比演算手段と、積算比に基づいてオフセ
ット補正量を設定するオフセット補正量設定手段とを備
えたので、右操舵に対応した右積算値と左操舵に対応し
た左積算値の積算比からオフセットの大きさおよび極性
に対応したオフセット補正量を決定し、電動機電流セン
サのオフセットを補正することができる。
【0083】なお、図5〜図9において、オフセット補
償手段24、30、35、40は、最大オフセット補正
量ISTMAXを電動機電流センサ19に温度特性やその他
の原因によって発生するオフセットの最大値よりも小さ
な値に設定する。
【0084】最大オフセット補正量ISTMAXをオフセッ
トの最大値よりも小さな値に設定することにより、一定
の操舵角を保持した状態で旋回を長時間行なうような特
異操舵状態のオフセット補正量を制限することができ、
特異操舵状態終了後の操舵特性への影響を少なくするこ
とができる。
【0085】図10は請求項7に係る制御手段の要部ブ
ロック構成図である。図10において、制御手段45
は、オフセット補償手段46、比較手段47を備える。
なお、オフセット補償手段46、比較手段47を除く制
御手段45は、図2に示す制御手段15と同様の構成な
らびに機能を有する。
【0086】オフセット補償手段46は、機能の動作お
よび停止を制御する動作/停止切替手段を備え、比較手
段47から供給される比較信号HOに基づいてオフセッ
ト補正量ISTの出力または出力禁止を行なう。
【0087】例えば、比較信号HOがHレベルの場合に
はオフセット補正量ISTを出力し、比較信号HOがLレ
ベルの場合にはオフセット補正量ISTの出力を禁止す
る。
【0088】比較手段47は、コンパレータ等で構成
し、コンパレータ内に設定した基準トルク値TKもしく
は基準目標電流値IKと、対応する操舵トルク信号TS
しくは目標電流信号IMSとを比較し、操舵トルク信号T
Sもしくは目標電流信号IMSが基準トルク値TKもしくは
基準目標電流値IK以下の場合(TS≦TKまたはIMS
K)には、例えばHレベルの比較信号HO、操舵トルク
信号TSもしくは目標電流信号IMSが基準トルク値TK
しくは基準目標電流値IKを超える場合(TS>TKまた
はIMS>IK)には、Lレベルの比較信号HOをオフセッ
ト補償手段46に供給する。
【0089】なお、基準トルク値TKもしくは基準目標
電流値IKは、操舵トルク信号TSもしくは目標電流信号
MSが極めて小さい状態(略非操舵状態)の小さい上限
値に設定する。
【0090】制御手段45を図10に示す構成にするこ
とにより、電動機電流センサ19のオフセットを、略非
操舵時における右操舵と左操舵の所定時間内の頻度が同
じとみなすと、一定の操舵角を保持した状態で旋回を長
時間継続するような特異操舵状態の場合には、オフセッ
ト補正量ISTの出力を禁止してオフセット補償を禁止す
る。
【0091】なお、図7〜図9において、オフセット補
償手段30、35、40に機能の動作および停止を制御
する動作/停止切替手段を持たせることにより、オフセ
ット補償手段46と同様の機能を発揮することができ
る。
【0092】このように、この発明に係る制御手段は、
電動機電流センサのオフセットを、略非操舵時における
右操舵と左操舵の所定時間内の頻度が同じとみなして補
償するオフセット補償手段を備えたので、特異操舵状態
のオフセット補正を禁止することができる。
【0093】図12はこの発明に係る電動パワーステア
リング装置の操舵特性図である。図12において、電動
機電流センサ19のオフセットによって操舵トルクTS
に対する電動機電流IMがF1特性やF2特性となる場
合でも、オフセット補償手段24、30、35、40の
オフセット補正量ISTにより、オフセットを補正してF
O特性にすることができる。
【0094】つまり、操舵トルクTSが0のとき、電動
機電流センサ19のオフセットによって発生する電動機
電流信号IMOの変動分+ΔIMOや変動分−ΔIMOを補正
して変動分+ΔIMO、−ΔIMOを0に設定することがで
きる。
【0095】
【発明の効果】前記課題を解決するためこの発明に係る
電動パワーステアリング装置の制御手段は、電動機電流
を検出する電動機電流センサのオフセットを、所定時間
における右操舵と左操舵の頻度が同じであるとみなして
所定時間内の右操舵と左操舵の頻度の差が0でないとき
にはオフセットが発生していると判断して、この差が0
になるように補償するオフセット補償手段を備え、右操
舵と左操舵の所定時間内の頻度が異なる場合には、電動
機電流センサにオフセットがあると判断し、右操舵と左
操舵の所定時間内の頻度の違いに応じてオフセットを補
正することができるので、車両が走行中の場合でも、電
動機電流センサのオフセットを精度よく補償することが
できる。
【0096】また、この発明に係るオフセット補償手段
は、電動機制御信号に基づいて右操舵時間と左操舵時間
を計時する計時手段と、右操舵時間と左操舵時間の時間
偏差を演算する偏差演算手段と、時間偏差に基づいてオ
フセット補正量を設定するオフセット補正量設定手段と
を備え、右操舵時間と左操舵時間の時間偏差からオフセ
ットの大きさおよび極性に対応したオフセット補正量を
決定し、電動機電流センサのオフセットを精度よく補正
することができるので、左右の操舵特性をバランスさせ
て運転中の操舵フィーリングを向上させることができ
る。
【0097】さらに、この発明に係るオフセット補償手
段は、電動機制御信号に基づいて右操舵時間と左操舵時
間を計時する計時手段と、操舵時間比を演算する操舵時
間比演算手段と、操舵時間比に基づいてオフセット補正
量を設定するオフセット補正量設定手段とを備え、右操
舵時間と左操舵時間の操舵時間比からオフセットの大き
さおよび極性に対応したオフセット補正量を決定し、電
動機電流センサのオフセットを精度良く補正することが
できるので、左右の操舵特性をより安定にして運転中の
操舵フィーリングを向上させることができる。
【0098】また、この発明に係るオフセット補償手段
は、右操舵時間と対応する電動機制御信号の積の右積算
値および左操舵時間と対応する電動機制御信号の積の左
積算値を演算する積算値演算手段と、右積算値と左積算
値の積算偏差を演算する偏差演算手段と、積算偏差に基
づいてオフセット補正量を設定するオフセット補正量設
定手段とを備え、右操舵に対応した右積算値と左操舵に
対応した左積算値の積算偏差からオフセットの大きさお
よび極性に対応したオフセット補正量を決定し、電動機
電流センサのオフセットを正確に補正することができる
ので、左右の操舵特性をバランスさせて運転中の操舵フ
ィーリングを向上させることができる。
【0099】さらに、この発明に係るオフセット補償手
段は、右操舵時間と対応する電動機制御信号の積の右積
算値および左操舵時間と対応する電動機制御信号の積の
左積算値を演算する積算値演算手段と、積算値の比を演
算する積算比演算手段と、積算比に基づいてオフセット
補正量を設定するオフセット補正量設定手段とを備え、
右操舵に対応した右積算値と左操舵に対応した左積算値
の積算比からオフセットの大きさおよび極性に対応した
オフセット補正量を決定し、電動機電流センサのオフセ
ットをより正確に補正することができるので、左右の操
舵特性をより安定にして運転中の操舵フィーリングを向
上させることができる。
【0100】また、この発明に係るオフセット補正量設
定手段は、オフセット補正量を電動機電流センサのオフ
セット最大値よりも小さい値に設定し、一定の操舵角を
保持した状態で旋回を長時間行なうような特異操舵状態
のオフセット補正量を制限することができるので、特異
操舵状態終了後の操舵特性への影響を少なくすることが
でき、操舵フィーリングの低下を防止することができ
る。
【0101】さらに、この発明に係る制御手段は、電動
機電流を検出する電動機電流センサのオフセットを略非
操舵時における右操舵と左操舵の所定時間内の頻度が同
じとみなして補償するオフセット補償手段を備え、特異
操舵状態のオフセット補正を禁止することができるの
で、特異操舵状態から通常の操舵に戻った場合の右操舵
と左操舵をバランスさせることができる。
【0102】よって、車両が走行中の場合でも、所定時
間内の左右の操舵頻度が同じであるとみなして電動機電
流センサのオフセットを精度良く補償し、左右の操舵特
性をより安定にして運転中の操舵フィーリングを向上さ
せることができる電動パワーステアリング装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電動パワーステアリング装置の
全体構成図
【図2】この発明に係る電動機駆動手段の駆動説明図
【図3】この発明に係る電動機電流センサの構成図
【図4】電動機電流センサの電動機電流(IM)−検出
電圧(VDT)特性図
【図5】この発明に係る電動パワーステアリング装置の
要部ブロック構成図
【図6】請求項2に係るオフセット補償手段の要部ブロ
ック構成図
【図7】請求項3に係るオフセット補償手段の要部ブロ
ック構成図
【図8】請求項4に係るオフセット補償手段の要部ブロ
ック構成図
【図9】請求項5に係るオフセット補償手段の要部ブロ
ック構成図
【図10】請求項7に係る制御手段の要部ブロック構成
【図11】右操舵および左操舵に対応したオン信号波形
【図12】この発明に係る電動パワーステアリング装置
の操舵特性図
【符号の説明】
1…電動パワーステアリング装置、2…ステアリング
軸、3…連結軸、3a,3b…自在継ぎ手、4…ステア
リング・ギアボックス、5…ラック&ピニオン、5a…
ピニオン、6…手動操舵力発生手段、7…ラック軸、7
a…ラック歯、8…タイロッド、9…前輪、10…電動
機、11…ボールねじ機構、11a…ボールねじ軸、1
2…操舵トルクセンサ、14…車速センサ、15,45
…制御手段、16…電動機駆動手段、17…ステアリン
グホイール、19…電動機電流センサ、20…電動機電
流検出手段、20a…変換手段、20B…電動機電流信
号変換手段、21…目標電流設定手段、22…偏差演算
手段、23…駆動制御手段、23A…PIDコントロー
ラ、23B…電動機制御信号発生手段、24,30,3
5,40,46…オフセット補償手段、25…計時手
段、25A…右操舵計時手段、25B…左操舵計時手
段、26…偏差演算手段、27,32,37,42…オ
フセット補正量設定手段、28…加算手段、31…操舵
時間比演算手段、41…積算比演算手段、47…比較手
段、RD…電流検知素子、HO…比較信号、HS(=SR
L)…積算比信号、HT…操舵時間比信号、IC…制御
電流信号、IM,IM+,IM-…電動機電流、IMH…電動
機補正電流信号、IMO…電動機電流信号、IMS…目標電
流信号、IST…オフセット補正量、ΔI…偏差信号、S
L…左積算値、SR…右積算値、ΔS(=SR−SL)…積
算偏差信号、TL…左積算時間、TR…右積算時間、TS
…操舵トルク信号、ΔT(=TR−TL)…偏差時間信
号、VM…電動機電圧、VO…電動機制御信号、VOF…オ
フ信号、VON,VON+,VON-…オン信号、VPWM,V
PWM+,VPWM-…PWM信号、VS…車速信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 5/04 B62D 6/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵トルクに対応した目標電流信号と、
    電動機電流に対応した電動機電流信号との偏差に基づい
    て電動機制御信号を発生する制御手段と、この電動機制
    御信号に基づいてステアリング系に操舵補助力を作用さ
    せる電動機とを備えた電動パワーステアリング装置にお
    いて、 前記制御手段は、電動機電流を検出する電動機電流セン
    サのオフセットを、所定時間における右操舵と左操舵の
    頻度が同じであるとみなして前記所定時間内の前記右操
    舵と前記左操舵の前記頻度の差が0でないときにはオフ
    セットが発生していると判断して、この差が0になるよ
    うに補償するオフセット補償手段を備えたことを特徴と
    する電動パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記オフセット補償手段は、電動機制御
    信号に基づいて右操舵時間と左操舵時間を計時する計時
    手段と、右操舵時間と左操舵時間の時間偏差を演算する
    偏差演算手段と、時間偏差に基づいてオフセット補正量
    を設定するオフセット補正量設定手段とを備えたことを
    特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装
    置。
  3. 【請求項3】 前記オフセット補償手段は、電動機制御
    信号に基づいて右操舵時間と左操舵時間を計時する計時
    手段と、操舵時間比を演算する操舵時間比演算手段と、
    操舵時間比に基づいてオフセット補正量を設定するオフ
    セット補正量設定手段とを備えたことを特徴とする請求
    項1記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 前記オフセット補償手段は、右操舵時間
    と対応する電動機制御信号の積の右積算値および左操舵
    時間と対応する電動機制御信号の積の左積算値を計時す
    る積算値計時手段と、右積算値と左積算値の積算偏差を
    演算する偏差演算手段と、積算偏差に基づいてオフセッ
    ト補正量を設定するオフセット補正量設定手段とを備え
    たことを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリ
    ング装置。
  5. 【請求項5】 前記オフセット補償手段は、右操舵時間
    と対応する電動機制御信号の積の右積算値および左操舵
    時間と対応する電動機制御信号の積の左積算値を計時す
    る積算値計時手段と、積算値の比を演算する積算比演算
    手段と、積算 比に基づいてオフセット補正量を設定する
    オフセット補正量設定手段とを備えたことを特徴とする
    請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 【請求項6】 前記オフセット補正量設定手段は、オフ
    セット補正量を前記電動機電流センサのオフセット最大
    値よりも小さい値に設定することを特徴とする請求項1
    〜請求項5記載の電動パワーステアリング装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記電動機電流センサ
    のオフセットを、略非操舵時における右操舵と左操舵の
    所定時間内の頻度が同じとみなして補償するオフセット
    補償手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の電動
    パワーステアリング装置。
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