JP3139537U - 印刷物検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】不良箇所が存在する印刷物を特定できるだけでなく、当該不良箇所も容易に特定することができる印刷物検査装置を提供する。
【解決手段】印刷物の被検査面を撮像する撮像手段2と、撮像された被検査面画像と前記印刷物のマスタ画像とを比較するマスタ画像比較手段4と、前記マスタ画像比較手段4による比較値が予め設定された許容値を越えたときには、当該許容値以上の箇所を欠陥箇所として検出する欠陥検出手段5と、前記印刷物の識別情報を読み取る識別情報読取手段6と、前記欠陥検出手段5によって欠陥箇所が検出された欠陥画像と、当該欠陥箇所が検出された印刷物の識別情報とを対応して記録する欠陥画像記録手段7とを備える。
【選択図】図1

Description

本考案は、印刷物を一枚ずつ検査し、不良箇所が存在する印刷物を特定するだけでなく、その不良箇所も特定可能な印刷物検査装置に関するものである。
現在、印刷物の検査では、印刷物を撮像し、撮像した画像とマスタ画像とを比較して印刷の良否を判定している。
そして、印刷物に不良箇所があった場合には、当該不良箇所の存在する印刷物を排紙ユニットに積層するときにマーカーと称される紙片を不良印刷物の上又は下に挿入し、積層している。その後、積層された印刷物の中からマーカーが挿入された印刷物を取り除き不良印刷物の除去を行っている。
また、印刷装置の印刷ライン上に搬送される印刷物を撮像する検査装置を備えさせ良否検査を行う場合には、シーケンサーを用いて印刷装置と検査装置との開始タイミングを同期させ、不良箇所が存在する印刷物が排紙ユニットに積層されるときに前記マーカーを挿入している。
また、特許文献1のように、非接触ICタグを備えた用紙に印刷し、当該印刷用紙の検査結果データをICタグに書き込み、このICタグに書き込まれたデータをタグリーダで読み取って良否検査行う印刷システムがある。この印刷システムは、非接触ICタグを備えた用紙に印刷を行う印刷装置と、印刷装置が印刷した印刷物の画像を読み取り、その画像に基づき印刷品質を検査する検査装置と、検査を経た印刷済み用紙を受け入れ、蓄積又は箱詰め等の後処理装置と、非接触ICタグに書き込まれたデータを読み取るリーダ装置を備えている。検査装置は、印刷装置で印刷された印刷物の画像を読み取り、印刷品質の検査を行い「良」、「グレー」、「不良」の3段階に振り分け、当該印刷物に備えられるICタグにこの検査結果を書き込む。そして、「不良」と判定された印刷物は不良品トレイへ排紙され、「グレー」又は「良」と判定された印刷物は後処理装置に投入され、積層される。また、後処理装置に投入される印刷物のICタグには、通し番号が書き込まれる。そして、タグリーダを用いて後処理装置に投入された印刷物の中から検査結果が「グレー」と判定された印刷物を取り出し、目視検査可能としている。
特開2006−82386号公報
しかしながら、前記マーカーを印刷物の上又は下に挿入させて不良箇所のある印刷物を特定する場合、不良印刷物が連続して検出される状況では、マーカーを不良印刷物毎に挿入する必要性があるにも係わらず、マーカーの挿入が間に合わず適切な箇所にマーカーを挿入できないことがあった。つまり、マーカーが挿入された印刷物だけを取り除いただけでは、不良印刷物が良品の印刷物に混入する可能性があった。そのため、マーカーが挿入された印刷物だけでなく、その前後の複数の印刷物を不良品として取り除く必要性があり、本来は良品と判定された印刷物も不良品として扱われ、ロスが多かった。
加えて、マーカーが挿入さえた後に、印刷物の紙揃えや他の装置への運搬等の作業を行った際にマーカーが積層された印刷物から離脱することもあり、検査が終了した直後の印刷物を丁寧に扱う必要があった。また、マーカーが離脱した際には、再度これらの印刷物を再検査する必要性があり、作業効率を高めることは非常に困難であった。
さらに、印刷ライン上に搬送される印刷物を検査をする場合には、上記マーカーに関する問題以外にも、印刷装置と検査装置とを完全に同期させる必要性があり、長時間の連続運転や軽微な不具合等により同期が取れなくなった場合には、欠陥情報と実際に印刷された印刷物がずれ、不良印刷物が良品と判断された印刷物の中に混入することがあった。
さらに、前記特許文献1の場合は、マーカーが離脱したり、正確に挿入しないといった問題点を解消することができるものの、用紙が非接触ICタグを備えている必要性があった。
また、特許文献1では、「グレー」判定とされた印刷物を特定することができるが、当該印刷物において「グレー」判定の根拠となった箇所を特定することはできないため、目視検査では当該「グレー」判定の根拠となった箇所を目視によって再度探し出す必要性があった。したがって、目視検査による繁雑な作業が必要となるだけでなく、当該不良箇所を見逃すことも少なからずあった。
本考案は、係る問題に鑑み、不良箇所が存在する印刷物を特定できるだけでなく、当該不良箇所も容易に特定することができる印刷物検査装置を提供することを目的とする。
本考案に係る印刷物検査装置は、印刷物の被検査面を撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された被検査面画像と、前記印刷物のマスタ画像とを比較するマスタ画像比較手段と、前記マスタ画像比較手段による比較値が予め設定された許容値を越えたときには、当該許容値以上の箇所を欠陥箇所として検出する欠陥検出手段と、前記印刷物の識別情報を読み取る識別情報読取手段と、前記欠陥検出手段によって欠陥箇所が検出された欠陥画像と、当該欠陥箇所が検出された印刷物の識別情報とを対応して記録する欠陥画像記録手段とを備えたことを特徴とする。
したがって、欠陥がある印刷物の欠陥箇所の画像と識別情報とを対応させて記録するので、欠陥箇所の存在する印刷物を容易に特定することができるだけでなく、その欠陥内容も容易に確認できる。
前記識別情報読取手段が、前記撮像手段によって撮像された被検査画面画像の中から前記識別情報を認識してもよい。
前記欠陥画像記録手段が、前記識別情報読取手段によって撮像された識別情報画像と、前記欠陥画像とを合成し、同一ファイルとして記録してもよい。
前記識別情報読取手段が、前記印刷物の両面に印刷された識別情報をそれぞれ撮像し、前記識別情報読取手段によって撮像された識別情報のそれぞれが一致するか否かを判定する識別情報判定手段を備えてもよい。
前記印刷物が、文字、バーコード、2次元コード、ICタグのいずれかに前記識別情報を備え、前記識別情報読取手段は、外部に備えられ前記識別情報を読み取る外部読取部を備えてもよい。
以上にしてなる本考案に係る印刷物検査装置は、欠陥箇所が検出された欠陥画像と、当該欠陥箇所が検出された印刷物の識別情報とを対応させて記録するので、欠陥箇所のある印刷物を容易に特定することができる。したがって、印刷物の間にマーカーを挿入して不良印刷物を特定する必要性がなく、マーカーの離脱や挿入ミスによる不良品の混入を防ぐことができる。
さらに、不良印刷物の欠陥箇所の画像も記録するので、当該画像を表示するだけで欠陥箇所を容易に確認することができる。したがって、目視によって不良箇所を再度見つけ出すというような繁雑な作業が不要となるだけでなく、不良箇所を見逃すこともなくなる。
撮像手段が撮像した被検査面画像の中から印刷物を識別する識別情報を認識し、当該被検査面画像に基づいてマスタ画像と比較している。つまり、同一の被検査面画像に基づいて、識別情報と良否結果との双方を得ているので、印刷装置と検査装置との同期を取る必要性がなく、印刷物の認識のズレが起こらない。したがって、インライン上に搬送される印刷物を撮像して検査するときでも、印刷装置と検査装置とを完全に同期させる必要性も無く、さらに、何らかの要因により同期にズレが発生したときでも、欠陥情報と実際の印刷物がズレることはなく、検査工程におけるミスを少なくできる。
識別情報の画像と欠陥画像とを合成し、同一のファイルとして記録するので、このファイルを記録するだけで欠陥内容に対する印刷物を容易に特定することができる。
両面印刷された印刷物の識別情報をそれぞれ撮像し、表面の識別情報と裏面の識別情報とが一致するか否かを判定するので、表面と裏面の印刷のズレを検出することができる。
印刷物検査装置には、識別情報を読み取る外部読取部を備えているので、当該外部読取部によって、識別情報としての文字、バーコード、2次元コード、ICタグに含まれる識別情報を読み取ることができる。
本考案に係る印刷物検査装置1は、図1に示すように、撮像手段2、マスタ画像記録手段3、マスタ画像比較手段4、欠陥検出手段5、識別情報読取手段6、欠陥画像記録手段7とを備えている。
撮像手段2は、印刷物の被検査面を撮像するものであり、単又は複数のCCDラインセンサ等の撮像カメラである。撮像手段2は、印刷物の片面のみを撮像してもよいが、印刷物の表面と裏面にそれぞれ撮像手段2,2を備えさせて両面を撮像してもよい。
また、撮像手段2を印刷装置のライン上に設けインラインで印刷物を撮像してもよいし、検査装置に積層された複数の印刷物を撮像するいわゆるオフラインで印刷物を撮像してもよい。
前記マスタ画像記録手段3は、印刷物の良否判定の基準となるマスタ画像のデータを記録する手段であり、被検査面が一面だけの場合には、当該面のマスタ画像を記録し、被検査面が両面の場合には、両面のマスタ画像を記録する。
前記マスタ画像比較手段4は、前記撮像手段2によって撮像された被検査面画像と、前記マスタ画像記録手段3のマスタ画像とを比較する手段である。比較するときには、位置補正等の補正処理を行った後に、画素毎又は所定領域毎に比較し、比較値を演算する。所定領域毎に分割して比較し、比較値を演算する。この比較値は、誤差領域の領域の大きさや濃淡(明暗)等に基づいて演算される。
前記欠陥検出手段5は、前記マスタ画像比較手段4による比較値が予め設定された許容値を超えたときに、当該比較値を越えた領域を欠陥箇所として検出する。
前記識別情報読取手段6は、印刷物の識別情報を読み取る手段である。
例えば、図2(a)に示すように、印刷物9が証券A,…,Aの場合には、識別番号8が印刷物の識別情報となる。証券Aに印刷された識別番号8を当該証券Aの識別情報とすることもできる。また、同一の枚葉紙9に9枚の証券A1〜A9が印刷されている場合、1つの識別番号8を9枚の証券Aの共通の識別情報としてもよい。つまり、「AB 123456」を証券A1の識別情報とし、「EF 123458」を証券A9の識別情報とすることもできるし、「AB 123456」を証券A1〜A9の共通の識別情報としてもよい。
また、図2(b)に示すように、枚葉紙28に包装箱構成体Bを印刷する場合には、包装箱構成体Bに識別番号を印刷しないので、包装箱構成体Bを打ち抜いた後に製品として使用しない領域(以下、余白領域と称す。)に枚葉紙毎に異なった識別番号29を印刷し、枚葉紙(印刷物)28を識別可能にしてもよい。図2(b)の場合、包装箱構成体B1,B2の識別情報は「A 1000A1」である。なお、図2(b)では識別番号29を印刷物28の右下に印刷しるがこれに限定するものではなく、余白領域であれば他の箇所に印刷されてもく、例えば印刷物28の中央付近の余白領域に印刷されてもよい。なお、図2(b)では包装箱構成体Bを例に挙げて説明しているが、包装箱構成体Bに限定するものでなく、他の印刷であっても同様である。
前記印刷物9,28に印刷された識別番号8,29が、文字、バーコード、2次元コードの場合には、前記撮像手段2によって撮像された被検査面画像の中から、予め設定していた領域の画像を抽出し、当該抽出した画像に含まれる文字、バーコード、2次元コードを識別情報とする。
識別情報が文字の場合には、OCR(Optical Character Reader)等の文字認識機能により、識別情報を取得することができる。バーコードや2次元コードが印刷された場合には、各コードの読取装置を用いて識別情報を取得する。
また、識別情報読取手段6が、識別情報を読み取る外部読取部(図示しない)を備えさせ、この外部読取部に印刷物に備えさせた文字、バーコード、2次元コード、ICタグ等に含まれる識別情報を読み取らせてもよい。
前記欠陥画像記録手段7は、前記欠陥検出手段5によって欠陥箇所が検出された欠陥画像と、当該欠陥箇所が検出された印刷物の識別情報とを対応させて記録する。
以下の説明では、図2(a)に基づいて説明するが、図2(b)のように、余白領域に識別番号が付与されている場合であってもよい。
証券Aは、所定の枚葉紙9に9つの証券A1,A2,…,A9を多面印刷した後に、各証券A毎に異なった識別番号8を印刷している。
本考案に係る印刷物検査装置1が、図2(a)に示す証券Aの検査を行うときには、良否判定の基準となるマスタ画像のデータと、識別番号8が印刷される位置と領域とのデータとを予めマスタ画像記録手段3に記録させておく。
まず、撮像手段2は、搬送される印刷物9の証券Aの被検査面(表面)を撮像する。
前記マスタ画像比較手段4は、撮像手段2によって撮像された被検査面画像と、マスタ画像記録手段3に記録されたマスタ画像とを比較する。このとき、識別番号8が印刷される領域については、マスタ画像と被検査面画像との比較はしない。そして、相違する箇所を検出し、欠陥箇所の領域の大きさや濃淡等に基づき比較値を演算する。
さらに、撮像手段2によって撮像された被検査面画像の中から、識別番号8が印刷された領域の画像を抽出し、当該抽出した画像から識別番号を文字データとして認識する。
前記マスタ画像比較手段4による比較値が許容値を超えたときには、当該許容値を越えた欠陥箇所の画像と、当該欠陥箇所が検出された証券Aの識別番号8とを対応させて欠陥画像記録手段に記録する。このとき、欠陥画像記録手段7には、欠陥画像データと、当該欠陥画像データのファイル名と当該欠陥画像の識別番号とを対応させたリストデータとを記録する。欠陥画像データと識別番号データとをリスト形式にして記録することにより、不良な証券Aを容易に特定することができる。
また、不良印刷と判定された証券Aの識別番号8の情報も記録されているので、不良となった証券Aの再印刷を行うときに、当該不良判定の識別番号の情報を使用して再印刷することができる。
さらに、図3の右上欄12に示すように、欠陥画像データに識別番号8の画像とを合成し1つの画像データとして記録してもよい。このように1つの画像データ内に欠陥箇所と識別番号とを含めることで、当該画像データを管理するだけで欠陥箇所と識別番号との双方を管理することができる。
なお、欠陥画像記録手段7には、マスタ画像比較手段4によって演算された比較値データ、欠陥箇所が存在した印刷物の全体画像のデータ、欠陥箇所と判定された位置データ、検査開始から欠陥箇所が検出されたときの枚数のデータ等のデータも欠陥画像のデータと対応させて記録してもよい。
図3は、印刷物検査装置1による検査結果を表示した検査表示画面10であり、識別番号「CD 123456」の証券A2(図2(a)参照)に文字欠け14が検出されたときを示している。
検査表示画面10の左上欄11には、欠陥箇所が検出された印刷物9の全体画面が表示され、矩形枠13で囲まれた領域に欠陥箇所が存在することを示している。
また、検査表示画面10の右上欄12には、左上欄11の矩形枠13で囲まれた領域の拡大図が表示され、欠陥箇所14と当該欠陥箇所14が検出された証券Aの識別番号15が表示されている。
さらに、検査表示画面10の上部中央欄30には、リアルタイム検査画像が表示され、マスタ画像と比較している領域に十字状のマーク31が表示されている。
上述のようにして印刷物9を検査することにより、不良箇所が存在した印刷物を特定することができ、且つその不良内容も容易に理解可能である。
また、撮像手段2によって撮像された被検査面画像の中から印刷物を特定する識別情報を認識しているので、識別情報と当該識別情報に対応する被検査面画像とのズレが発生しない。したがって、印刷装置と検査装置との同期を取るような必要性もなく、何らかの不具合によってタイミングがズレることもない。
なお、上述の実施例では、識別情報として証券Aの識別番号8を識別情報としていたが、バーコードや2次元コードに含まれる識別情報に基づき、不良箇所のある印刷物を容易に特定することもできる。また、本考案の印刷物検査装置1による検査データを記録媒体に記録しておくことで、当該検査データに基づいて不良箇所があった証券Aの識別番号を容易に特定することができ、再印刷を容易に行うことができる。
つぎに、請求書等のように、両面印刷された印刷物の印刷物検査装置16について説明する。
図4は、両面印刷物の印刷物検査装置16の概要を示したブロック図であり、図5は、被検査対象の印刷物であり、図6は、検査結果を表示した検査表示画面20の説明図である。
図5で示したような請求書18の場合、表面18aに請求先の住所や氏名等が印字され、裏面18bにその請求金額や内訳等が印字されている。
仮に、表面18aと裏面18bとの対応関係にズレが発生した場合、本来の請求者に対し異なった金額を請求することとなることや、第3者に情報が漏洩する等の重大な事故になる可能性がある。つまり、両面印刷の場合には、表面18aに不良箇所が存在するか否か、及び裏面18bに不良箇所が存在するか否かを検査するだけでなく、表面18aと裏面18bとの対応関係が一致しているか否かを検査し、表裏の対応関係にズレが発生している印刷物18を完全に除去しなければならなかった。
そこで、本考案に係る印刷物検査装置16は、撮像手段2、マスタ画像記録手段3、マスタ画像比較手段4、欠陥検出手段5、識別情報読取手段6、欠陥画像記録手段7、識別情報判定手段17とを備えている。
前記撮像手段2、前記マスタ画像記録手段3、前記マスタ画像比較手段4、前記欠陥検出手段5、前記識別情報読取手段6、前記欠陥画像記録手段7は、既に説明した各手段と同じ機能を備えているので説明を省略する。なお、印刷物18の表面18aと裏面18bの両面を検査するので、撮像手段2は、表面18aを撮像する撮像カメラと裏面18bを撮像する撮像カメラとを備え、マスタ画像記録手段3には表面18aのマスタ画像と裏面18bのマスタ画像とが記録されている。
また、前記識別情報読取手段6は、撮像手段2によって撮像された表面画像と裏面画像の中から、表面18aに印刷された識別情報19aと裏面18bに印刷された識別情報19bとをそれぞれ認識する。例えば、図5(a)に示す表面の被検査面画像の中から識別情報としての顧客管理番号「12300011」(19a)を検出し、図5(b)に示す裏面の被検査面画像の中から識別情報としての顧客管理番号「12300011」(19b)を検出する。
前記識別情報判定手段17は、前記識別情報読取手段6によって読み取られた表面の識別情報19aと裏面の識別情報19bとが一致するか否かを判定する。
前記欠陥画像記録手段7は、前記欠陥検出手段5によって欠陥箇所が検出された場合には、欠陥画像と当該欠陥箇所が検出された印刷物の識別情報とを対応させて記録する。さらに、識別情報判定手段17によって表面の識別情報19aと裏面の識別情報19bとが異なっている場合には、双方の識別情報19a,19bを記録する。
つぎに図5に示すように、両面印刷された請求書の検査を例に説明する。請求書の表面18aには、宛先、請求対象の顧客管理番号19a、請求金額等が印刷され、請求書の裏面18bには、請求の内訳、請求対象の顧客管理番号19b等が印刷されている。
印刷物検査装置16は、表面を撮像する撮像手段2と裏面を撮像する撮像手段2とを用いて、請求書18の表面18a及び裏面18bの画像を撮像する。
そして、撮像手段2,2によって撮像された請求書18の画像と、マスタ画像記録手段3に記録されたマスタ画像とを比較し、マスタ画像と相違する箇所を検出し、相違する箇所の領域の大きさや濃淡等に基づき比較値を演算する。
さらに、撮像手段2,2によって撮像された請求書の画像の中から、表面の顧客管理番号19aと裏面の顧客管理番号19bが印刷された領域の画像を抽出し、抽出した顧客管理番号19の画像をOCR等を用いて文字データに変換し、表面に印刷された顧客管理番号19aと裏面に印刷された顧客管理番号19bとを認識する。
前記マスタ画像比較手段4による比較値が許容値を超えたときには、当該許容値を超えた欠陥箇所の画像と、当該欠陥箇所が検出された請求書18の顧客管理番号19とを対応させて欠陥画像記録手段7に記録する。
また、表面の顧客管理番号19aと裏面の顧客管理番号19bとが一致していないときにも、表面の顧客管理番号19aと裏面の顧客管理番号19bとを対応させて欠陥画像記録手段7に記録する。
上述のように、印刷の良否判定だけでなく、印刷物の表裏にそれぞれ印刷された顧客管理番号が一致するか否かを判定することにより、表面と裏面との印刷ズレ検査ができる。
図6は、請求書18の検査結果を示した検査表示画面20である。検査表示画面20の左上欄21には、請求書の表面18aの画像が表示され、中央付近の矩形枠22で囲まれた領域には、欠陥箇所が存在することを示している。さらに、左上欄21の下部の設けられた顧客管理番号表示欄27aには、請求書の表面に印刷された顧客管理番号19aが表示されている。
また、上部中央欄23には、左上欄21に対応する請求書の裏面18bの画像が表示されている。さらに、当該上部中央欄23の下部に設けられた顧客管理番号表示欄27bには、請求書の裏面に印刷された顧客管理番号19bが表示されている。
そして、検査表示画面20の右上欄24には、左上欄21の矩形枠22で囲まれた領域の拡大図であり、欠陥箇所26(汚れ26)と当該欠陥箇所が検出された請求書の顧客管理番号25が同一画面に表示されている。
このように、両面印刷された印刷物の検査においては、欠陥画像を表示するだけでなく、表面の識別情報と裏側面の識別情報とをそれぞれ表示する。
なお、図6では、欠陥箇所が存在した表面側の画像、裏面側の画像、欠陥箇所の拡大図を表示しているが、図3の上部中央欄30に表示したリアルタイム検査画像を表示する欄を設けてもよい。
印刷物検査装置を説明したブロック図である。 (a)は枚葉紙に印刷された証券の説明図であり、(b)は枚葉紙に印刷された包装箱構成体の説明図である。 印刷物検査装置による検査結果を表示した検査表示画面の説明図である。 両面印刷物を検査する印刷物検査装置を説明したブロック図である。 両面印刷された電話料金の請求書の説明図である。 印刷物検査装置による検査結果を表示した検査表示画面の説明図である。
符号の説明
1 印刷物検査装置
2 撮像手段
3 マスタ画像記録手段
4 マスタ画像比較手段
5 欠陥検出手段
6 識別情報読取手段
7 欠陥画像記録手段
8 識別番号
9 印刷物,枚葉紙
10 検査表示画面
11 左上欄
12 右上欄
13 矩形枠
14 欠陥箇所
15 識別番号
16 印刷物検査装置
17 識別情報判定手段
18 請求書
18a 請求書の表面
18b 請求書の裏面
19 顧客管理番号
20 検査表示画面
21 左上欄
22 矩形枠
23 上部中央欄
24 右上欄
25 顧客管理番号
26 欠陥箇所
27 顧客管理番号表示欄
28 印刷物,枚葉紙
29 識別番号
30 上部中央欄
31 十字状マーク
A 証券
B 包装箱構成体

Claims (5)

  1. 印刷物の被検査面を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段によって撮像された被検査面画像と、前記印刷物のマスタ画像とを比較するマスタ画像比較手段と、
    前記マスタ画像比較手段による比較値が予め設定された許容値を越えたときには、当該許容値以上の箇所を欠陥箇所として検出する欠陥検出手段と、
    前記印刷物の識別情報を読み取る識別情報読取手段と、
    前記欠陥検出手段によって欠陥箇所が検出された欠陥画像と、当該欠陥箇所が検出された印刷物の識別情報とを対応して記録する欠陥画像記録手段とを備えたことを特徴とする印刷物検査装置。
  2. 前記識別情報読取手段は、前記撮像手段によって撮像された被検査画面画像の中から前記識別情報を認識する請求項1記載の印刷物検査装置。
  3. 前記欠陥画像記録手段は、前記識別情報読取手段によって撮像された識別情報画像と、前記欠陥画像とを合成し、同一ファイルとして記録する請求項1又は2記載の印刷物検査装置。
  4. 前記識別情報読取手段は、前記印刷物の両面に印刷された識別情報をそれぞれ撮像し、
    前記識別情報読取手段によって撮像された識別情報のそれぞれが一致するか否かを判定する識別情報判定手段を備える請求項1〜3のいずれかに記載の印刷物検査装置。
  5. 前記印刷物は、文字、バーコード、2次元コード、ICタグのいずれかに前記識別情報を備え、
    前記識別情報読取手段は、外部に備えられ前記識別情報を読み取る外部読取部を備えてなる請求項1記載の印刷物検査装置。
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