JP3139366U - ブックカバー - Google Patents

Abstract

【課題】書籍を保護するというブックカバー本来の目的及びページに挟んで目印とするしおりの機能を果たしながらも、しおりを表紙がめくれないように抑えるための重しとしての機能を備え、且つブックカバー全体をデザイン的に装飾する装飾具の一つとしても使用することで、デザイン及び機能的に優れたブックカバーを提供する。
【解決手段】本体２及びしおり６で構成され、本体２の左右端には袋状の表紙差し込み部３及び折返し片４を設け、本体２の左方には抑え部材５を取り付け、本体２の下辺には下方向に長いしおり６を接合してブックカバー１を構成し、使用の際にはしおり６を目的のページに挟むようにして上方向に折り返し、書籍の表紙を閉じて更に上側にはみ出したしおり６のしおり装飾部６ａを表紙前方に垂らすように折り返して使用するブックカバー１とした。
【選択図】図１

Description

本考案は、書籍を保護するためのブックカバーであって、ブックカバー本体に取り付けたしおりも外観を装飾する装飾具の一つとしてデザインされたブックカバーに関するものである。

従来、書店で書籍を購入する際に掛けてくれる紙製のブックカバーは、書店名が印刷された上に似通ったデザインで外観的にあまり優れているとは言い難い紙製のブックカバーが多く、また紙製であるために書籍を読み終わると書店のブックカバーは外して捨ててしまうことが多く、資源の無駄遣いに繋がっている。

そのため、デザイン的な布製等のブックカバーも多く市販されており、消費者は書店で書籍を購入する際に紙製のブックカバーを断って、市販のブックカバーの中から好みのデザインのブックカバーを購入し、使い捨てではなく繰り返し使用する人が増えている。

そのようなブックカバーの一つとして、特許文献１に記載のしおりのついたブックカバーが提案されている。前記しおりのついたブックカバーは、しおりのついていない書籍にもしおりが抜け落ちることなく使用することができ、複数のしおりを付けることで数カ所の目印とすることができるものであるが、前記しおりはあくまでもページに挟んで目印とするためのものであり、機能的には十分であるが、複数本のしおり紐の先端が書籍の下方にぶら下がり、デザイン的に優れているとは言い難い。
実開平６−６３３４８号

そこで、本考案は、書籍を保護するというブックカバー本来の目的及びページに挟んで目印とするしおりの機能を果たしながらも、しおりをブックカバー全体をデザイン的に装飾する装飾具の一つとして使用することで、デザイン及び機能的に優れたブックカバーを提供することを目的としたものである。

本考案は、上記の課題を解決するために、本体２及びしおり６から構成され、前記本体２の左右端には袋状の表紙差し込み部３及び折返し片４を設け、前記本体２の左方には抑え部材５を取り付け、本体２の下辺には下方向に長いしおり６を接合してブックカバー１を構成し、使用の際には前記しおり６を目的のページに挟むように上方向に折り返し、書籍の表紙を閉じて更に上方にはみ出たしおり６のしおり装飾部６ａを設けた先端部を表紙前方に垂らすように下方向に折り返して使用するブックカバー１とした。

本考案は、本体下辺に接合されたしおりを上方向に折り返してページに挟むことで、しおり本来の目印を付ける機能を果たしながらも、更にしおりの先端に設けたしおり装飾部を表紙前方に垂らすように下方向に折り返すことで、しおり自体がブックカバー全体のデザインの一部となり、しおりが単に目印として使用されるだけではなく装飾具の一つとしての役割を果たすと共に表紙がめくれないための重しとしての機能も果たすこととなり、デザイン的及び機能的により優れたものとなる。

本考案であるブックカバーは、表紙差し込み部及び折返し片を設けた本体及び前記本体の下辺に接合された下方向に長いしおりから構成され、使用の際には書籍を前記本体に設けた表紙差し込み部及び折返し片により固定することでブックカバーを書籍に被せ、しおりを目的のページで上方向に折り返し、上部分にはみ出たしおり装飾部により装飾を施した先端部分を表紙側前方の下方向に折り返すことで、しおりを単に目印とするためのものだけではなく、本体表紙部を装飾する装飾具の一つとしての機能及び表紙を抑えるための重しとしての機能を持たせることが可能となる。

図１は本考案であるブックカバーの実施例の展開正面図、図２は本考案であるブックカバーの実施例の展開背面図である。本考案であるブックカバー１は、横長の本体２及び前記本体２の下辺から下方向に接合されたしおり６で構成されている。

図１の展開正面図に示すように、前記本体２は、右方に袋状の表紙差し込み部３が形成され、左方に折返し片４が形成されている。そして、本体２の中央よりも左方には抑え部材５が取り付けられている。前記抑え部材５は上端及び下端が本体２の上辺及び下辺に縫い付けられた帯状の部材である。前記抑え部材５の太さは細くしても太くしても構わない。

前記本体２の下辺には下方向に長いしおり６が接合されている。前記しおり６は、帯状で先端にはしおり装飾部６ａとして装飾金具が取り付けられている。この時、しおり装飾部６ａは、図示した装飾金具だけでなく、他の装飾具を付けたり、刺繍をしたりとブックカバー１全体のデザインに合わせた装飾を施せばよい。

図２の展開背面図に示すように、本体２の本体表紙部２ａには装飾部２ｂとしてボタンを使用した装飾が施されている。この装飾部２ｂも前記しおり装飾部６ａと同様に、全体のデザインに合わせて任意の装飾を施せばよい。

図３は、本考案であるブックカバーの実施例の使用方法を示す図である。本考案であるブックカバー１を書籍に被せて使用する際には、本体２の右方に形成された袋状の表紙差し込み部３に書籍の表紙を差し込んで表紙を固定し、本体２に取り付けられた抑え部材５に裏表紙を差し込み、本体２の左方に形成された折返し片４を前記裏表紙を包み込むようにして折り返し、矢印に示したように前記折返し片４の端部を抑え部材５にくぐらせるようにして差し込むことで、折返し片４が戻らないように抑えながら裏表紙を固定する。

そして、本体２の下辺に接合されたしおり６を任意のページ上で上方向に折り返し、表紙を閉じて、上部分にはみ出たしおり６のしおり装飾部６ａを設けた先端部を下方向に垂らすように折り返して使用する。下記に図４から図７を用いて本考案であるブックカバー１を書籍に被せて使用した状態を詳細に説明する。

図４は、本考案であるブックカバーの実施例を書籍に被せた使用状態の表紙側を示す図である。図４に示すように、本考案であるブックカバー１を書籍７に被せて使用する時は、本体２の右方に形成した袋状の表紙差し込み部３に書籍表紙７ａを差し込んで書籍表紙７ａを固定する。図示したものは、書籍７に元からついている書籍カバー８を付けたままの状態でブックカバー１を被せているが、書籍カバー８は外しても付けたままでも構わない。

図５は、本考案であるブックカバーの実施例を書籍に被せた使用状態の裏表紙側を示す図である。図４に示した通り、書籍表紙７ａをブックカバー１の表紙差し込み部３に固定した後に、以下の方法で裏表紙７ｂを固定する。

書籍７の書籍裏表紙７ｂを本体２に取り付けた抑え部材５の下にくぐらせるように差し込み、折返し片４を書籍裏表紙７ｂに被せるように内側に向かって折り返し、前記折返し片４の端部を抑え部材５の下にくぐらせるようにして差し込むことで、書籍裏表紙７ｂを固定する。

図６は本考案であるブックカバーの実施例を書籍に被せた使用状態のしおり使用方法を示す図、図７は本考案であるブックカバーの実施例を書籍を閉じた状態を示す図である。図４及び図５に示した通り、書籍表紙７ａ及び書籍裏表紙７ｂをブックカバー本体２に固定した書籍７を読み進め、途中のページ７ｃに目印を付けたい時には、先ず図６に示すようにブックカバー本体２の下辺に接合されているしおり６をページ７ｃに挟み込むように上方向に折り返す。

そして、書籍７を閉じた際に上部分にはみ出したしおり６のしおり装飾部６ａを図７に示すように、ブックカバー１の本体表紙部２ａの前方に垂らすようにして下方向に折り返す。このようにしてブックカバー1の本体表紙部２ａの前面にしおり装飾部６ａを出すことで、しおり装飾部６ａが本体表紙部２ａの装飾部２ｂと共にデザインの一部となり、表紙がめくれないよう抑えるための重しとしての機能をも果たすこととなる。

以上のように、図４から図７に示した手順で書籍７に本考案であるブックカバー１を被せて、しおり６を目的のページ７ｃに挟み込みながら本体表紙部２ａ側に折り返し垂らすことで、しおり６の本来の目的である目印とする機能を果たしながらも、ブックカバー１全体を装飾するデザインの一部としての役割と共に、表紙を抑えるための重しとしての機能を果たすことが可能となる。

図８及び図９は本考案であるブックカバーの他の実施例を示す図である。すなわち、図８は本考案であるブックカバーの他の例の使用方法を示す図、図９は本考案であるブックカバーの他の例の閉じた状態を示す図である。

本考案であるブックカバー９を構成するしおり１４は、図１から図７までに図示したブックカバー１のしおり６のように幅が広い帯状で先端のしおり装飾部６ａには装飾金具で装飾を施したものに限らず、図８及び図９に示したように幅の狭い紐状にしても良く、先端のしおり装飾部１４ａは、装飾金具等を付けるだけでなく、図示したようにビーズやボタン等を組み合わせて形成した装飾部品をしおり１４の先端に取り付けても良い。

また、ブックカバー９の本体表紙部１０ａの装飾部１０ｂは、図１から図７までに図示した本体２の装飾部２ｂのようにボタンを使用した装飾に限らず、図９に示すように任意のデザインのアップリケや刺繍等、デザインや装飾方法に限定はなく、更に装飾部１０ｂの場所も本体表紙部１０ａの下方の角部分に限らず本体表紙部１０ａ全体や上方等でも構わないなど、限定はしない。

すなわち、本考案であるブックカバー１、９を構成するしおり６、１４の太さ及びしおり装飾部６ａ、１４ａの装飾部品や装飾方法はブックカバー１、９全体或いは本体表紙部２ａ、１０ａのデザインに合わせた任意のものにすればよく、また、本体表紙部２ａ、１０ａの装飾部２ｂ、１０ｂのデザインや装飾方法も全体に合わせた任意のものにすればよい。

本考案であるブックカバー１、９の構成及び使用方法はこれまでに説明した通りであるが、本考案であるブックカバー１、９の本体２、１０及びしおり６、１４の材質は布製のみに限定することなく、布全般、皮、合成皮革、不織布、和紙等の紙等を使用することができる。

上記の通り、本体２、１０の装飾部２ｂ、１０ｂやしおり６、１４をブックカバー１、９全体のデザインに合わせたデザインや装飾方法或いは材質とすることで、魅力ある個性的なブックカバー１、９を提供することができる。

本考案であるブックカバーの実施例の展開正面図である。 本考案であるブックカバーの実施例の展開背面図である。 本考案であるブックカバーの実施例の使用方法を示す図である。 本考案であるブックカバーの実施例の使用状態の表紙側を示す図である。 本考案であるブックカバーの実施例の使用状態の裏表紙側を示す図である。 本考案であるブックカバーの実施例の使用状態のしおり使用方法を示す図である。 本考案であるブックカバーの実施例の使用状態で書籍を閉じた状態を示す図である。 本考案であるブックカバーの他の実施例の使用方法を示す図である。 本考案であるブックカバーの他の実施例の閉じた状態を示す図である。

符号の説明

１ ブックカバー
２ 本体
２ａ 本体表紙部
２ｂ 装飾部
３ 表紙差し込み部
４ 折返し片
５ 抑え部材
６ しおり
６ａ しおり装飾部
７ 書籍
７ａ 書籍表紙
７ｂ 書籍裏表紙
７ｃ ページ
８、８ａ 書籍カバー
９ ブックカバー
１０ 本体
１０ａ 本体表紙部
１０ｂ 装飾部
１１ 表紙差し込み部
１２ 折返し片
１３ 抑え部材
１４ しおり
１４ａ しおり装飾部

Claims (3)

1. 本体の右方には袋状の表紙差し込み部を設けるとともに左方には折返し片を設け、前記本体の中央より左方には抑え部材を取り付け、前記本体の下辺から下方向に先端部にしおり装飾部のある幅広のしおりを接合したことを特徴とするブックカバー。
2. しおりを紐状のしおりとし、前記しおりの先端のしおり装飾部には装飾金具、ビーズ及びボタンを組み合わせて形成した装飾部品を取り付けたことを特徴とする請求項１に記載のブックカバー。
3. しおりの材質を布、皮、合成皮革、不織布、和紙のいずれかとしたことを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のブックカバー。

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