JP3108951U - ワッペン - Google Patents

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Abstract

【課題】タオルなどの身の回り品に容易に取り付けることができ、また、自己の身の回り品を一見して識別できるワッペンを提供すること。
【解決手段】平板状の基材2を有し、基材2の裏面側にはアイロンなどの加熱により接着が可能となる感熱接着剤層が設けられ、基材2の表面側には、氏名などを記載可能な記入部22が設けられており、また、基材2の側方に突出して設けられた吊り下げ部3が、基材2と感熱接着剤層22とに挟まれることにより、基材2に取り付けられたものであり、吊り下げ部3の末端部3aと基材2との間には飾り部4が設けられたワッペンを提供する。
【選択図】 図1

Description

本願考案は、タオルなどの身の回り品に取り付けられるワッペンに関するものである。
主に幼児が使用するタオルには、家庭や幼稚園などにおける壁面に設けられたフックに引っ掛けることができるように、ループ状小片が取り付けられることが多い。
このループ状小片は、リボンなどをタオルの一部に縫い付けることにより形成される。このループ状小片の縫い付けは手作業で行われていたため、特に、多数のタオルにループ状小片を取り付ける場合、手間のかかるものであった。
また、タオルの取り違えを防ぐため、油性ペンなどを用い、タオルの表面に直接氏名を記載することがあるが、ペンのインクがにじんでしまい、見にくくなってしまう場合がある。これを防止するため、にじみ防止加工を施した布をタオルに縫い付け、その布に氏名を記載することもあるが、上記と同様に、別の布をタオルに縫い付けることは面倒なことである。しかも、タオルの表面に記載された氏名は、タオルをフックにぶら下げた際に、布地の他の部分に隠れて見えなくなることがあった。そのため、似た柄のタオルが複数ぶら下げられている状況においては、いちいち記載された氏名を探すことが必要になる場合もあった。
本願考案は上記のことに鑑み、タオルなどの身の回り品に対して、容易に取り付けることができるワッペンを提供することを課題とする。
また、自己の身の回り品を一見して識別でき、探すのに手間のかからないワッペンを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本願第1の考案は、タオルなどの身の回り品Tに取り付けられるワッペン1において、平板状の基材2を有し、基材2の裏面側には、身の回り品Tの表面に対し、アイロンなどで加熱されることにより接着が可能となる感熱接着剤層21が設けられ、基材2の表面側の少なくとも一部には、氏名などを記載可能な記入部22が設けられており、また、基材2には、側方に突出したものであって、フックFなどに引っ掛けることのできる吊り下げ部3が設けられたものであり、この吊り下げ部3が、基材2と感熱接着剤層22とに挟まれることにより、基材2に取り付けられたものであり、吊り下げ部3の末端部3aと基材2との間には飾り部4が設けられたことを特徴とするワッペンを提供する。
また、本願第2の考案は、飾り部4は、表側片41と裏側片42の2枚の平板状小片からなるものであり、吊り下げ部3はリボン状のものからなり、末端部3aで折り返されることによって、二重に重ね合わされた部分3bが形成され、その重ね合わされた部分3bの基材側の端部3cが、上記の表側片41と裏側片42とに挟まれることにより、ループ状とされたことを特徴とする、請求項1に記載のワッペンを提供する。
また、本願第3の考案は、飾り部4の表面にはキャラクターの図案4aが設けられたものであり、吊り下げ部3の、飾り部4から末端部3aまでのループ状部分の寸法が、4〜8cmであることを特徴とする、請求項2に記載のワッペンを提供する。
本願考案は、基材2の裏面側に感熱接着剤層21が設けられたことにより、身の回り品Tに対して、容易に取り付けることができるワッペン1を提供できたものである。
また、吊り下げ部3を用いて身の回り品Tを吊り下げた場合、吊り下げ部3の直下に基材2を位置させることができる。よって、基材2上の氏名の表記が従来のように、身の回り品の一部により隠されてしまうことがなく、自己の身の回り品Tを識別することが容易であるワッペン1を提供できたものである。
また、飾り部4が設けられたことにより、この飾り部4が識別性を発揮する。つまり、基板2の表面に記載された氏名を見なくても、一見して自分のタオルTを識別でき、読解力の未熟な幼児であっても取り違えを起こしにくいワッペン1を提供できたものである。
以下、図面に基づき本願考案の実施の形態の一例をとりあげて説明する。図1(A)は、本例のワッペンを示す正面図であり、図1(B)は、本例のワッペンをタオルに取り付けた状態を示す図である。なお、下記の説明においては、図1に示された側を表面、逆の面を裏面として説明する。
本願考案に係るワッペン1は、基板2、吊り下げ部3、飾り部4の各部を有する。
基板2は平板状のものである。図示したものは略三角形のものであるが、形状はこれに限られるものではなく、円形、四角形、また、キャラクターの輪郭などを表したものであっても良い。また、この基板2の材料として、本例ではフェルトが用いられているが、これに限られず、織布、皮革、合成樹脂板など、種々の材料を使用することができる。
基材2の裏面には、タオルなどの身の回り品Tの表面に対し、アイロンなどで加熱されることにより接着が可能となる感熱接着剤層21が設けられている。本例の感熱接着剤層21にはポリオレフィン系樹脂が用いられているが、他の樹脂など、種々の材料を用いて良い。
このように感熱接着剤層21が設けられたことにより、アイロンさえあれば、簡単に身の回り品Tへの取り付けが可能であり、従来の縫い付け作業を要するものに比べて手間がかからない。
また、基材2の表面の少なくとも一部には、氏名などを記載可能な記入部22が設けられている。本例のワッペンにおいては、ペンのインクに対するにじみ防止加工を施した布地が基材2の表面に縫い付けられており、その布地が記入部22として用いられている。この記入部22は、本例の構成の他、基材2の表面を直接記入部22としたり、スナップなどを用いて、基材2に対して記入部22を着脱可能としたり、種々の構成で実施可能である。
記入部22には、ワッペン1を使用する者が氏名などを記載する欄が設けられるが、それ以外に、「なまえ」「氏名」「NAME」などの記載や、縁取り、ワンポイント、キャラクターなど、種々の記載をすることが可能である。この記載については、刺繍、染色、印刷などの種々の手段により実施できる。
上記の基材2を有するワッペン1をタオルTに取り付け、後述する吊り下げ部3を用いて、図1(B)に示すようにフックFから吊り下げた場合、吊り下げ部3の直下に基材2を位置させることができる。よって、氏名の表記が従来のようにタオルの布地に隠れてしまうことがないため、自己のタオルを識別することが容易である。
吊り下げ部3は、基材2の側方に突出するように設けられたものであって、図1(B)に示すように、壁面のフックFなどに引っ掛けることのできる部分である。本例ではリボン状のものからなり、図1(A)に示すように末端部3aで折り返されることによって、二重に重ね合わされた部分3bが形成され、ループ状とされている。
なお本例では、吊り下げ部3を、上記のように閉じたループ状に形成したが、これに限られず、比較的硬質な素材を用いて鉤状に形成しても良い。
この吊り下げ部3は、図2(A)に示すように、基材2と上記の感熱接着剤層21とに挟まれることによって、基材2に取り付けられている。基材2と感熱接着剤層21との間の接着力により、この吊り下げ部3は充分に保持可能であるが、念のため、基材2と吊り下げ部3との間を縫い付けることにより、更に強く固定しても良い。
飾り部4は、吊り下げ部3の末端部3aと基材2との間に設けられたものである。本例のワッペン1における飾り部4は、同形である表側片41と裏側片42との2枚の平板状小片からなるものであり、上記の吊り下げ部3は、この表側片41と裏側片42とに挟まれることにより、ループ状とされている。詳しくは、図2(B)に示すように、リボン状の吊り下げ部3が、末端部3aで折り返されることによって、二重に重ね合わされた部分3bが形成され、その重ね合わされた部分3bの基材側の端部3cが、飾り部4の表側片41と裏側片42とに挟まれる。つまり、飾り部4よりも基材側においては、吊り下げ部3は一重とされており、飾り部4よりも末端側においては、吊り下げ部3は二重とされ、ループ状となる。
本例では、飾り部4から末端部3aまでのループ状部分の寸法、つまり、吊り下げ部3における、上記の重ね合わされた部分3bのうち、末端側の飾り部4から露出した部分の表側と裏側との合計寸法が6cmとされている。この寸法が短か過ぎるとフックFに引掛けにくく、長過ぎると扱いにくかったり、吊り下げ部3に指を引っ掛けて怪我をする恐れもあるため、4〜8cmの範囲で実施することが望ましい。
また、飾り部4の表面にはキャラクターの図案4aが設けられている。本例では、表側片41にのみ図案4aが設けられているが、裏側片42にも設けて良い。飾り部4は、本例のように表面に図案4aを設けたものに限られず、輪郭のみをかたどったものや、表面に刻印状の凹凸を形成したものとしても良い。また、飾り部4は、本例のように平板状のものに限られず、球体や立方体などの立体状のものであっても良い。材質についても、硬質プラスチックや木材、スポンジなどの軟質材料など、種々のものが利用できる。
上記のように飾り部4を設けることにより、このワッペン1を図1(B)に示すようにタオルTに取り付けた場合、飾り部4が目立つため、基板2の表面に記載された氏名を見なくても、一見して自分のタオルTを識別できる。よって、読解力の未熟な幼児であっても取り違えを起こしにくい。また、基板2が裏返り、見えない状態となっている場合でも、飾り部4の輪郭形状により容易に識別が可能である。よって、氏名を記載した基板2のみを設けた場合に比べ、更に識別性を向上することができる。
また、飾り部4を持って、吊り下げ部3をフックFから取り外したり、フックに引っ掛けたりすることが可能であり、手先があまり器用であるとは言えない幼児であっても、フックFに対する取り付け、取り外しが簡単にできる。
なお、使用状況によっては、基材2と吊り下げ部3とを切断して使用しても構わない。その際には、切断された吊り下げ部3を、飾り部4が付いた状態で衣服や鞄などに取り付け、単なる飾り物として用いることができる。
上記の説明においては、幼児が使用するタオルについて説明したが、本願発明に係るワッペン1は、タオル以外、種々の身の回り品Tに対して適用が可能である。また、適用対象も幼児に限られるものではなく、種々の人々に対して適用である。本願発明に係るワッペン1を用いることで、自己の身の回り品Tを容易に識別でき、しかも、フックFに対する取り付け、取り外しが簡単にできるものであるため、特に、身体能力が低下した老人や身体に障害を有する人にとっても、大変有用なものである。
(A)は、本例のワッペンを示す正面図であり、(B)は、本例のワッペンをタオルに取り付けた状態を示す説明図である。 (A)は、図1(A)のA−A矢視の端面図であり、(B)は、吊り下げ部と飾り部との関係を示す分解状態の説明図である。
符号の説明
1 ワッペン
2 基材
21 感熱接着剤層
22 記入部
3 吊り下げ部
3a 吊り下げ部の末端部
3b 吊り下げ部の二重に重ね合わされた部分
3c 吊り下げ部の二重に重ね合わされた部分における基材側端部
4 飾り部
4a キャラクターの図案
41 表側片
42 裏側片
F フック
T 身の回り品、タオル

Claims (3)

  1. タオルなどの身の回り品(T)に取り付けられるワッペン(1)において、
    平板状の基材(2)を有し、
    基材(2)の裏面側には、身の回り品(T)の表面に対し、アイロンなどで加熱されることにより接着が可能となる感熱接着剤層(21)が設けられ、
    基材(2)の表面側の少なくとも一部には、氏名などを記載可能な記入部(22)が設けられており、
    また、基材(2)には、側方に突出したものであって、フック(F)などに引っ掛けることのできる吊り下げ部(3)が設けられたものであり、
    この吊り下げ部(3)が、基材(2)と感熱接着剤層(22)とに挟まれることにより、基材(2)に取り付けられたものであり、
    吊り下げ部(3)の末端部(3a)と基材(2)との間には飾り部(4)が設けられたことを特徴とするワッペン。
  2. 飾り部(4)は、表側片(41)と裏側片(42)の2枚の平板状小片からなるものであり、
    吊り下げ部(3)はリボン状のものからなり、
    末端部(3a)で折り返されることによって、二重に重ね合わされた部分(3b)が形成され、その重ね合わされた部分(3b)の基材側の端部(3c)が、上記の表側片(41)と裏側片(42)とに挟まれることにより、ループ状とされたことを特徴とする、請求項1に記載のワッペン。
  3. 飾り部(4)の表面にはキャラクターの図案(4a)が設けられたものであり、
    吊り下げ部(3)の、飾り部(4)から末端部(3a)までのループ状部分の寸法が、4〜8cmであることを特徴とする、請求項2に記載のワッペン。
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