JP3138989B2 - 浮遊物回収装置 - Google Patents
浮遊物回収装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海や湖や河川に流
出した各種の油や化学液、或いは種々の浮遊物等を回収
することができる浮遊物回収装置に関し、特にタンカー
の衝突や座礁等によって洋上に流出した重油を回収する
のに有用な浮遊物回収装置に関するものである。
出した各種の油や化学液、或いは種々の浮遊物等を回収
することができる浮遊物回収装置に関し、特にタンカー
の衝突や座礁等によって洋上に流出した重油を回収する
のに有用な浮遊物回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近は世界の洋上において、C重油等の
原油を満載した航行中のタンカーの衝突事故や座礁、或
いは埠頭の傍に設置された油貯蔵タンクと、タンカーと
の間の給油作業中の油漏れ事故等が数多く発生してい
る。
原油を満載した航行中のタンカーの衝突事故や座礁、或
いは埠頭の傍に設置された油貯蔵タンクと、タンカーと
の間の給油作業中の油漏れ事故等が数多く発生してい
る。
【0003】そしてこれらの事故によって洋上に流出し
た原油は、時間の経過とともに潮流に乗って拡散し、広
い範囲で海洋汚染を引き起こしている。
た原油は、時間の経過とともに潮流に乗って拡散し、広
い範囲で海洋汚染を引き起こしている。
【0004】そこで、洋上に流出した原油の拡散を防止
したり、除去したりするために、従来はオイルフエンス
によって流出原油の周囲を囲ったり、飛行機や船舶から
化学処理剤を流出原油に散布して分解処理し、流出原油
の拡散をくい止めていた。しかし流出原油の量が少なけ
れば、上記のようにして原油の除去や拡散を防止するこ
とも可能であったが、多量の原油が洋上に流出した場合
は、オイルフエンスや化学処理剤による処理方法ではと
ても対応することができなかった。そこで、原始的な方
法ではあるが多数の人々が船上や岸から長い柄のついた
杓を持って、海上に漂っている原油を掬い上げ、船上や
岸に設けた回収タンク等に流し込んで回収しているのが
現状である。
したり、除去したりするために、従来はオイルフエンス
によって流出原油の周囲を囲ったり、飛行機や船舶から
化学処理剤を流出原油に散布して分解処理し、流出原油
の拡散をくい止めていた。しかし流出原油の量が少なけ
れば、上記のようにして原油の除去や拡散を防止するこ
とも可能であったが、多量の原油が洋上に流出した場合
は、オイルフエンスや化学処理剤による処理方法ではと
ても対応することができなかった。そこで、原始的な方
法ではあるが多数の人々が船上や岸から長い柄のついた
杓を持って、海上に漂っている原油を掬い上げ、船上や
岸に設けた回収タンク等に流し込んで回収しているのが
現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに杓によって流出原油の回収することは、人々に大変
な重労働を強いることになり、また人手も時間も多くか
かり非能率的であった。更に海に転落する危険性も高か
った。また原油から発散される揮発成分等による人体へ
の悪影響も心配されている。そして、このような人海作
戦による原油の回収作業では、多量に流出した原油を短
期間で効率よく回収することは到底不可能であり、人海
作戦によることなく、より効率的に流出原油を回収でき
る方法や装置の開発が望まれていた。
うに杓によって流出原油の回収することは、人々に大変
な重労働を強いることになり、また人手も時間も多くか
かり非能率的であった。更に海に転落する危険性も高か
った。また原油から発散される揮発成分等による人体へ
の悪影響も心配されている。そして、このような人海作
戦による原油の回収作業では、多量に流出した原油を短
期間で効率よく回収することは到底不可能であり、人海
作戦によることなく、より効率的に流出原油を回収でき
る方法や装置の開発が望まれていた。
【0006】本発明はこのような実情に鑑みて開発され
たものであり、その目的とするところは、洋上や湖や河
川等に流出して浮遊する原油や化学液等の浮遊液や、種
々の浮遊物を一度に多量に回収して効果的に海洋汚染等
を防止することに寄与できる浮遊物回収装置を提供する
ことにある。
たものであり、その目的とするところは、洋上や湖や河
川等に流出して浮遊する原油や化学液等の浮遊液や、種
々の浮遊物を一度に多量に回収して効果的に海洋汚染等
を防止することに寄与できる浮遊物回収装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記のような目
的を有効に達成するために、次のような構成にしてあ
る。すなわち、本発明の浮遊物回収装置は、船舶の所定
の外周縁に設ける支持枠体と、この支持枠体内に上下動
可能に設けてなる上部を開口し底部に水抜き孔を穿設し
てなる浮遊液の回収容器と、回収容器の水抜き孔を開閉
する孔開閉手段と、回収容器を昇降させる回収容器昇降
手段と、回収容器昇降手段及び孔開閉手段を作動させる
動力手段と、回収容器昇降手段によって回収容器を上昇
させた時に、回収容器を所定位置で強制的に横転させる
横転手段とからなる構成を特徴とする。
的を有効に達成するために、次のような構成にしてあ
る。すなわち、本発明の浮遊物回収装置は、船舶の所定
の外周縁に設ける支持枠体と、この支持枠体内に上下動
可能に設けてなる上部を開口し底部に水抜き孔を穿設し
てなる浮遊液の回収容器と、回収容器の水抜き孔を開閉
する孔開閉手段と、回収容器を昇降させる回収容器昇降
手段と、回収容器昇降手段及び孔開閉手段を作動させる
動力手段と、回収容器昇降手段によって回収容器を上昇
させた時に、回収容器を所定位置で強制的に横転させる
横転手段とからなる構成を特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1〜図5に示すように本発明の浮
遊物回収装置1は、支持枠体2、回収容器3、孔開閉手
段4、上側昇降手段5、下側昇降手段6、動力手段(図
示せず)及び横転手段7によって構成されている。
基づいて説明する。図1〜図5に示すように本発明の浮
遊物回収装置1は、支持枠体2、回収容器3、孔開閉手
段4、上側昇降手段5、下側昇降手段6、動力手段(図
示せず)及び横転手段7によって構成されている。
【0009】支持枠体2は、錆止め処理を施した鋼材や
ステンレス材等によって、直方体形状に形成されたもの
であり、その他の多数の筋交い部材8やアングル鋼材9
等によって所望の強度を有するように構成されている。
また、この支持枠体2の中間部分2aの前部2bには、
後述する横転手段7によって回収容器3を支持枠体2内
の中間部分2aで横転させた時、この回収容器3で回収
した浮遊液を前部2b側にスムーズに流し出せるように
開口10を成形してある。また、この支持枠体2の内部
に配する回収容器3は、上記した中間部分2a以外の箇
所でバランスを崩して横転することのないように、四隅
をガイド部材11で昇降可能に支持されている。
ステンレス材等によって、直方体形状に形成されたもの
であり、その他の多数の筋交い部材8やアングル鋼材9
等によって所望の強度を有するように構成されている。
また、この支持枠体2の中間部分2aの前部2bには、
後述する横転手段7によって回収容器3を支持枠体2内
の中間部分2aで横転させた時、この回収容器3で回収
した浮遊液を前部2b側にスムーズに流し出せるように
開口10を成形してある。また、この支持枠体2の内部
に配する回収容器3は、上記した中間部分2a以外の箇
所でバランスを崩して横転することのないように、四隅
をガイド部材11で昇降可能に支持されている。
【0010】この支持枠体2の前部2bの両側には、枢
着金具12が設けてある。この各枢着金具12は、船舶
13の後部の外周縁14に設けた枢支金具15に、ピン
16を介して連結できるようにしてある。また、各枢着
金具12の下方には、船舶13の後部外面17に当接す
るローラ18が支持枠体2の前部2bに枢着してある。
この枢着金具12、枢支金具15及びピン16によって
支持枠体2を船舶13の後部外側に垂設できるようにし
てある。
着金具12が設けてある。この各枢着金具12は、船舶
13の後部の外周縁14に設けた枢支金具15に、ピン
16を介して連結できるようにしてある。また、各枢着
金具12の下方には、船舶13の後部外面17に当接す
るローラ18が支持枠体2の前部2bに枢着してある。
この枢着金具12、枢支金具15及びピン16によって
支持枠体2を船舶13の後部外側に垂設できるようにし
てある。
【0011】次ぎに回収容器3は、上記した支持枠体2
内に上下動可能に収納できる大きさの直方体形状のもの
であって、上部全面を開口19に形成してある。また、
この回収容器3の底部20には、縦列に所定間隔を持っ
て複数の水抜き孔21が穿設してある。水抜き孔21の
大きさ・形状は特に限定されるものではなく、回収容器
3に流入した海水等を排出できれば如何なる形状・大き
さであってもよい。尚、この水抜き孔21は1個でもよ
い。
内に上下動可能に収納できる大きさの直方体形状のもの
であって、上部全面を開口19に形成してある。また、
この回収容器3の底部20には、縦列に所定間隔を持っ
て複数の水抜き孔21が穿設してある。水抜き孔21の
大きさ・形状は特に限定されるものではなく、回収容器
3に流入した海水等を排出できれば如何なる形状・大き
さであってもよい。尚、この水抜き孔21は1個でもよ
い。
【0012】この回収容器3の底部20の外面側には、
各水抜き孔21を開閉できるように孔開閉手段4が設け
てある。孔開閉手段4は、回収容器3の水抜き孔21と
同形・同数の孔22を所定間隔を以て縦列に穿設した摺
動板23と、回収容器3の底部20の外面側に設けて摺
動板23を摺動可能に支持する摺動支持部材24と、摺
動板23を往復動させて回収容器3の水抜き孔21を開
閉させる油圧シリンダー25とからなる。油圧シリンダ
ー25は底部20の外面側に固定され、ロッド26の先
端は摺動板23の一端に固着してある。
各水抜き孔21を開閉できるように孔開閉手段4が設け
てある。孔開閉手段4は、回収容器3の水抜き孔21と
同形・同数の孔22を所定間隔を以て縦列に穿設した摺
動板23と、回収容器3の底部20の外面側に設けて摺
動板23を摺動可能に支持する摺動支持部材24と、摺
動板23を往復動させて回収容器3の水抜き孔21を開
閉させる油圧シリンダー25とからなる。油圧シリンダ
ー25は底部20の外面側に固定され、ロッド26の先
端は摺動板23の一端に固着してある。
【0013】回収容器3の水抜き孔21は、通常は摺動
板23によって閉塞されており(図4参照)、必要に応
じて油圧シリンダー25を作動させて摺動板23を移動
させ、摺動板23の各孔22と、回収容器3の各水抜き
孔21とを一致させて(図5参照)、回収容器3内の海
水等を排水できるようにしてある。
板23によって閉塞されており(図4参照)、必要に応
じて油圧シリンダー25を作動させて摺動板23を移動
させ、摺動板23の各孔22と、回収容器3の各水抜き
孔21とを一致させて(図5参照)、回収容器3内の海
水等を排水できるようにしてある。
【0014】また、この回収容器3の両側の中央部に
は、後述する上側昇降手段5及び下側昇降手段6を係止
する係止軸27が突設してある。
は、後述する上側昇降手段5及び下側昇降手段6を係止
する係止軸27が突設してある。
【0015】上側昇降手段5は、この例では油圧シリン
ダー28が使用されている。油圧シリンダー28は、回
収容器3の両側の上方に夫々配され、各油圧シリンダー
28(片方図示せず)の後部29(図1参照)は、支持
枠体2の上部に枢着してある。各油圧シリンダー28の
ロッド30の先端は、回収容器3の両側の中央部に突設
した係止軸27に係止してある。このことにより回収容
器3は、各油圧シリンダー28によって支持枠体2内で
吊設された状態であり、各油圧シリンダー28の作動に
よって上下動する。
ダー28が使用されている。油圧シリンダー28は、回
収容器3の両側の上方に夫々配され、各油圧シリンダー
28(片方図示せず)の後部29(図1参照)は、支持
枠体2の上部に枢着してある。各油圧シリンダー28の
ロッド30の先端は、回収容器3の両側の中央部に突設
した係止軸27に係止してある。このことにより回収容
器3は、各油圧シリンダー28によって支持枠体2内で
吊設された状態であり、各油圧シリンダー28の作動に
よって上下動する。
【0016】下側昇降手段6は、上側昇降手段5と同様
の油圧シリンダー31が使用され、、各油圧シリンダー
31の後部32は、支持枠体2の下部に枢着してある。
各油圧シリンダー31のロッド33の先端は、係止軸2
7に係止してある。このことにより回収容器3は、各油
圧シリンダー31によって上下動する。
の油圧シリンダー31が使用され、、各油圧シリンダー
31の後部32は、支持枠体2の下部に枢着してある。
各油圧シリンダー31のロッド33の先端は、係止軸2
7に係止してある。このことにより回収容器3は、各油
圧シリンダー31によって上下動する。
【0017】次ぎに上側昇降手段5及び下側昇降手段6
を作動させる動力手段(図示せず)としては、油圧ポン
プや制御盤等からなる油圧ユニット(図示省略)が用い
られている。油圧ユニットは、各油圧シリンダー25,
28,31と配管接続され、これらの油圧シリンダー2
5,28,31を油圧によって自動的に又は手動で作動
させることができる。この油圧ユニットは本発明の浮遊
物回収装置1を設ける船舶13に設置される。勿論、支
持枠体2を上記の例と異なる構造にして、支持枠体2に
油圧ユニットを設けられるようにしてもよい。
を作動させる動力手段(図示せず)としては、油圧ポン
プや制御盤等からなる油圧ユニット(図示省略)が用い
られている。油圧ユニットは、各油圧シリンダー25,
28,31と配管接続され、これらの油圧シリンダー2
5,28,31を油圧によって自動的に又は手動で作動
させることができる。この油圧ユニットは本発明の浮遊
物回収装置1を設ける船舶13に設置される。勿論、支
持枠体2を上記の例と異なる構造にして、支持枠体2に
油圧ユニットを設けられるようにしてもよい。
【0018】横転手段7は、回収容器3の両側に突設し
た案内軸34と、長孔35を形成した案内側板36とか
らなる。案内軸34は、回収容器3の両側下部の図上
(図1参照)の右隅に設けられている。また、案内側板
36は支持枠体2の両側に設けられ、回収容器3の両側
から突出した案内軸34を案内側板36の長孔35に係
合してある。
た案内軸34と、長孔35を形成した案内側板36とか
らなる。案内軸34は、回収容器3の両側下部の図上
(図1参照)の右隅に設けられている。また、案内側板
36は支持枠体2の両側に設けられ、回収容器3の両側
から突出した案内軸34を案内側板36の長孔35に係
合してある。
【0019】案内側板36の長孔35(図1参照)は、
支持枠体2の中間部分2a付近で円弧状に形成されてい
る。この長孔35に係合している案内軸34は、回収容
器3の上昇に伴って長孔35に沿って上昇し、回収容器
3は支持枠体2の中間部分2aでは支持枠体2の前部2
b側に横転する。また、回収容器3を下降させることに
より、再び案内軸34も長孔35に沿って下降し、横転
していた回収容器3を元通りに起こして支持枠体2内の
下方に導かれる。
支持枠体2の中間部分2a付近で円弧状に形成されてい
る。この長孔35に係合している案内軸34は、回収容
器3の上昇に伴って長孔35に沿って上昇し、回収容器
3は支持枠体2の中間部分2aでは支持枠体2の前部2
b側に横転する。また、回収容器3を下降させることに
より、再び案内軸34も長孔35に沿って下降し、横転
していた回収容器3を元通りに起こして支持枠体2内の
下方に導かれる。
【0020】次ぎに上記のような構成からなる本発明の
浮遊物回収装置1の使用状態について説明する。この浮
遊物回収装置1は、主に船舶13の後部に枢着して使用
される。この浮遊物回収装置1を船舶13に設けた場
合、図1に示すように支持枠体2の下部は海中に沈むこ
とになる。船舶13を航行させて流出原油等の現場まで
行く場合は、支持枠体2を枢着部分37(枢着金具12
と枢着金具15とピン16からなる部分)を支点に水平
にして船舶13の後部上に倒して航行する。そして現場
に着いた時に、上記の枢着部分37を支点に支持枠体2
を垂直に起こし、支持枠体2の下部を海中に沈める。
浮遊物回収装置1の使用状態について説明する。この浮
遊物回収装置1は、主に船舶13の後部に枢着して使用
される。この浮遊物回収装置1を船舶13に設けた場
合、図1に示すように支持枠体2の下部は海中に沈むこ
とになる。船舶13を航行させて流出原油等の現場まで
行く場合は、支持枠体2を枢着部分37(枢着金具12
と枢着金具15とピン16からなる部分)を支点に水平
にして船舶13の後部上に倒して航行する。そして現場
に着いた時に、上記の枢着部分37を支点に支持枠体2
を垂直に起こし、支持枠体2の下部を海中に沈める。
【0021】このようにした後に、動力手段を作動させ
て油圧シリンダー28のロッド30を伸長させると共
に、油圧シリンダー31のロッド33を収縮させて、回
収容器3を海中に押し沈める。
て油圧シリンダー28のロッド30を伸長させると共
に、油圧シリンダー31のロッド33を収縮させて、回
収容器3を海中に押し沈める。
【0022】この場合、回収容器3の上部開口19が海
面から僅かに沈んだところで油圧シリンダー28,31
の作動を停止させ、その位置に回収容器3を保持する。
このことにより、海面に漂う回収容器3の回りの流出原
油は、海水と共に回収容器3内に上部開口19から流入
する。
面から僅かに沈んだところで油圧シリンダー28,31
の作動を停止させ、その位置に回収容器3を保持する。
このことにより、海面に漂う回収容器3の回りの流出原
油は、海水と共に回収容器3内に上部開口19から流入
する。
【0023】目視によって回収容器3が原油や海水で満
杯になったことを確認する。この場合、回収容器3内に
液面計と共にセンサを設け、電気的に回収容器3内が海
水等で満杯になったことを検出できるようにしてもよ
い。そして再び油圧シリンダー28を作動させて回収容
器3を海中から引き上げると共に、油圧シリンダー31
によって回収容器3を押し上げる。
杯になったことを確認する。この場合、回収容器3内に
液面計と共にセンサを設け、電気的に回収容器3内が海
水等で満杯になったことを検出できるようにしてもよ
い。そして再び油圧シリンダー28を作動させて回収容
器3を海中から引き上げると共に、油圧シリンダー31
によって回収容器3を押し上げる。
【0024】油圧シリンダー28,31によって回収容
器3の底部20が海面から少し出たことを目視によって
確認すると、油圧シリンダー28,31の作動を一端停
止させる。そして油圧シリンダー25を作動させて摺動
板23を移動させ、この摺動板23に穿設した各孔24
と、回収容器3の底部20の各水抜き孔22とを一致さ
せる。このことにより、回収容器3内に原油と共に入っ
ていた海水(比重の関係で海水は回収容器3の下に溜ま
っている)は、一致した摺動板23の各孔24と回収容
器3の各水抜き孔22から洋上に排水される。回収容器
3内の海水の排水完了は目視によって確認する。この場
合、原油が回収容器3から流出すると海面が黒くなるこ
とによって確認できる。
器3の底部20が海面から少し出たことを目視によって
確認すると、油圧シリンダー28,31の作動を一端停
止させる。そして油圧シリンダー25を作動させて摺動
板23を移動させ、この摺動板23に穿設した各孔24
と、回収容器3の底部20の各水抜き孔22とを一致さ
せる。このことにより、回収容器3内に原油と共に入っ
ていた海水(比重の関係で海水は回収容器3の下に溜ま
っている)は、一致した摺動板23の各孔24と回収容
器3の各水抜き孔22から洋上に排水される。回収容器
3内の海水の排水完了は目視によって確認する。この場
合、原油が回収容器3から流出すると海面が黒くなるこ
とによって確認できる。
【0025】海水の排水完了を確認すると再び油圧シリ
ンダー25を作動させ、摺動板23によって回収容器3
の底部20の各水抜き孔21とを閉鎖する。
ンダー25を作動させ、摺動板23によって回収容器3
の底部20の各水抜き孔21とを閉鎖する。
【0026】そして油圧シリンダー28,31を作動さ
せて回収容器3を上方に移動させる。回収容器3が支持
枠体2の中間部分2aに近づくにしたがって、回収容器
3の両側に突設した案内軸34は、案内側板36の長孔
35の上部の円弧状の部分に位置にし、回収容器3は船
舶13側に横転し始める。更に回収容器3を上昇させる
ことにより、支持枠体2の中間部分2aで 回収容器3
は略完全に横転し、回収容器3内の原油は船舶13側に
流出し、流出した原油(海水も混ざっている)は船舶1
3の後部の取入れ口38(図3参照)から船舶13内に
設けたタンク(図示せず)に貯留される。
せて回収容器3を上方に移動させる。回収容器3が支持
枠体2の中間部分2aに近づくにしたがって、回収容器
3の両側に突設した案内軸34は、案内側板36の長孔
35の上部の円弧状の部分に位置にし、回収容器3は船
舶13側に横転し始める。更に回収容器3を上昇させる
ことにより、支持枠体2の中間部分2aで 回収容器3
は略完全に横転し、回収容器3内の原油は船舶13側に
流出し、流出した原油(海水も混ざっている)は船舶1
3の後部の取入れ口38(図3参照)から船舶13内に
設けたタンク(図示せず)に貯留される。
【0027】上記のようにして回収容器3から原油を船
舶13側に取り入れたら、油圧シリンダー28,31を
作動させて回収容器3を元の状態に戻し、再び洋上に浮
遊する原油を、上記と同様にして回収していく。
舶13側に取り入れたら、油圧シリンダー28,31を
作動させて回収容器3を元の状態に戻し、再び洋上に浮
遊する原油を、上記と同様にして回収していく。
【0028】尚、浮遊物回収装置1を設ける船舶13に
は、両側にフロート室39(図3参照)を設け、また回
収した原油を貯留するタンク(図示せず)には、排水ポ
ンプ(図示せず)を内部に設置し、この排水ポンプによ
ってタンク内の海水を海に排水する。
は、両側にフロート室39(図3参照)を設け、また回
収した原油を貯留するタンク(図示せず)には、排水ポ
ンプ(図示せず)を内部に設置し、この排水ポンプによ
ってタンク内の海水を海に排水する。
【0029】また、上側昇降手段5として船舶13に設
けるウインチであってもよい。また、横転手段8は、浮
遊物回収装置1を強制的に横転させて内部の回収原油を
船舶13側に流出できれば、上記した長孔35を形成し
た案内側板36による手段に限らず、如何なる機構に設
計変更してもよい。
けるウインチであってもよい。また、横転手段8は、浮
遊物回収装置1を強制的に横転させて内部の回収原油を
船舶13側に流出できれば、上記した長孔35を形成し
た案内側板36による手段に限らず、如何なる機構に設
計変更してもよい。
【0030】
【発明の効果】このように本発明の浮遊物回収装置で
は、この回収装置を船舶の外周縁に設けて使用すること
により、多くの人手を要することなく、回収容器によっ
て洋上等に漂う浮遊液や、浮遊液の固形化した浮遊物
や、その他種々の浮遊物を一度に多量に効率良く回収す
ることができる。そのため、短時間(又は短期間)に多
量の浮遊液を回収することができ、浮遊液の拡散を防止
できると共に海洋等の汚染の防止に大きく寄与すること
ができる。また、杓等を使用した多くの人手による回収
ではないため、浮遊液による人体への悪影響も防止でき
る。更に洋上等での浮遊液の回収をより安全に行うこと
ができる。
は、この回収装置を船舶の外周縁に設けて使用すること
により、多くの人手を要することなく、回収容器によっ
て洋上等に漂う浮遊液や、浮遊液の固形化した浮遊物
や、その他種々の浮遊物を一度に多量に効率良く回収す
ることができる。そのため、短時間(又は短期間)に多
量の浮遊液を回収することができ、浮遊液の拡散を防止
できると共に海洋等の汚染の防止に大きく寄与すること
ができる。また、杓等を使用した多くの人手による回収
ではないため、浮遊液による人体への悪影響も防止でき
る。更に洋上等での浮遊液の回収をより安全に行うこと
ができる。
【図1】本発明の一例の浮遊物回収装置の説明図であ
る。
る。
【図2】浮遊液回収と上・下昇降手段との関係を示す説
明図である。
明図である。
【図3】平面方向から見た浮遊物回収装置の簡略説明図
である。
である。
【図4】回収容器の水抜き孔を孔開閉手段によって閉塞
した状態を示す説明図である。
した状態を示す説明図である。
【図5】回収容器の水抜き孔を孔開閉手段によって開放
した状態を示す説明図である。
した状態を示す説明図である。
1 浮遊物回収装置 2 支持枠体 3 回収容器 4 孔開閉手段 5 昇降手段 6 昇降手段 7 横転手段 13 船舶 21 水抜き孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63B 35/32
Claims (1)
- 【請求項1】 船舶の所定の外周縁に設ける支持枠体
と、この支持枠体内に上下動可能に設けてなる上部を開
口し底部に水抜き孔を穿設してなる浮遊液の回収容器
と、回収容器の水抜き孔を開閉する孔開閉手段と、回収
容器を昇降させる回収容器昇降手段と、回収容器昇降手
段及び孔開閉手段を作動させる動力手段と、回収容器昇
降手段によって回収容器を上昇させた時に、回収容器を
所定位置で強制的に横転させる横転手段とからなる構成
を特徴とする浮遊物回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09113122A JP3138989B2 (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 浮遊物回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09113122A JP3138989B2 (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 浮遊物回収装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10297583A JPH10297583A (ja) | 1998-11-10 |
JP3138989B2 true JP3138989B2 (ja) | 2001-02-26 |
Family
ID=14604089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09113122A Expired - Fee Related JP3138989B2 (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 浮遊物回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3138989B2 (ja) |
-
1997
- 1997-04-30 JP JP09113122A patent/JP3138989B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10297583A (ja) | 1998-11-10 |
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