JP2740116B2 - 浮遊油の回収タンク - Google Patents

浮遊油の回収タンク

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JP2740116B2
JP2740116B2 JP5175016A JP17501693A JP2740116B2 JP 2740116 B2 JP2740116 B2 JP 2740116B2 JP 5175016 A JP5175016 A JP 5175016A JP 17501693 A JP17501693 A JP 17501693A JP 2740116 B2 JP2740116 B2 JP 2740116B2
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oil
floating
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和敬 細萱
千明 東條
光芳 高田
正 中島
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Hitachi Zosen Corp
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    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/20Controlling water pollution; Waste water treatment
    • Y02A20/204Keeping clear the surface of open water from oil spills

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タンカーや石油基地の
事故などで海上に流出した原油を早期に回収する浮遊油
の回収タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タンカーや石油基地の事故などで
海上に流出した原油は、オイルフェンスにより取り囲ん
で広範囲な拡散を防止し、回収船や吸着性ドラム、また
はポンプを装備した専用の回収装置で、表層の油を吸い
上げて回収する手段がとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年の原油流
出事故はその規模が拡大しており、大量の原油を迅速に
処理する必要があるが、オイルフェンスの展張には、大
規模な船団配備が必要で時間を要するという問題があ
る。しかも、緩慢な作業では油を回収することができ
ず、また経時変化に伴う重質化によってポンプなどによ
る汲み上げが困難となり、海洋汚染を拡大助長してしま
う結果となる。
【0004】本発明は、上記問題点を解決して、事故発
生時、迅速に海面の浮遊油を回収することができ、簡単
な構造で浮遊油を高濃度で回収できて、回収作業を効果
的に支援できる浮遊油の回収タンクを提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の浮遊油の回収タンクは、タンク本体を、油
流入口が形成された筒状の上枠部と、この上枠部に伸縮
自在に垂下された筒状の伸縮部材と、この伸縮部材の下
部に取りつけられた底部材とで構成し、前記油流入口
に、タンク本体に流入する油量に対応して油流入口を開
閉する開閉手段を設け、タンク本体の上枠部に、空状態
で油流入口が海面上の浮遊油層に臨むように浮力を付与
する浮体を設けたものである。
【0006】
【作用】上記構成において、タンク本体を空の状態で原
油等の汚染海域に投入すると、浮体とタンク本体1の浮
力により、油流入口が海面上の浮遊油層に臨むように浮
かび、油が油流入口からタンク本体内に油が流入する。
流入した油は底部材上に溜まり、その重量により伸縮部
材が伸びて底部材が下降し、押し退けた海水分の浮力と
油の重量がバランスして油流入口の位置が浮遊油層に対
応する位置に維持される。なお実際には海水と油の比重
さ分だけ僅かに油流入口が上昇する。伸縮部材の伸びが
限界に達すると油の流入重量分タンク本体が下降され、
タンク本体内の油面と浮遊油層の油面とが一致した時に
油の流入が停止する。この時、タンク本体内の油面の上
昇に従って流入口開閉手段が作動され油流入口が閉止さ
れる。これによりタンクへの油の回収作業が終了し、後
は支援船付のクレーン等によりタンクごと支援船に引上
げて油を回収するか、または支援船付の回収ポンプに接
続された回収ホースをタンク本体に挿入して、タンク本
体内の油を吸引回収する。したがって、事故発生時に回
収タンクを海上に投入するだけで、タンク本体内に浮遊
油を回収することができて、迅速に浮遊油の回収を行う
ことができ、簡単な構造で浮遊油を高濃度で回収して回
収作業を効果的に支援することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係る浮遊油の回収タンクの一
実施例を図1〜図7に基づいて説明する。
【0008】図1および図2において、1は海面2上に
浮遊する浮遊油層Oの油を回収するタンク本体で、この
タンク本体1は、四隅に浮体3が取り付けられるととも
に四辺中央部にそれぞれ油流入口4が形成された上枠部
5と、この上枠部5の下端部から垂下されたジャバラ部
材(伸縮部材)6と、ジャバラ部材6の下端部に取り付
けられたウェイト兼用の底板部(底部材)7とで構成さ
れている。
【0009】前記浮体3は、図3,図4に示すように、
非使用時における回収タンクの容積縮小化を目的とし
て、浮体容器3aが袋状に形成されて上枠材5の取付ブ
ラケット3bや浮体3どうしを連結する補強材11の装
着孔3cがそれぞれ形成され、使用現場にて炭酸ガスま
たは圧縮空気を送入して膨らませ組み立てる。
【0010】上枠部5は、4枚の枠板5aと浮体3によ
り四角筒状に形成され、枠板5aの中央上部に油流入口
4が所定高さに切欠かれて形成されている。そして、枠
板5aの内面には、両側部がガイド部材13に案内され
て油流入口4を閉止可能な閉止扉12がそれぞれ昇降自
在に設けられており、この閉止扉12と閉止扉12に取
り付けられたフロート14により、油流入口4の開閉手
段15が構成されている。したがって、タンク本体1内
に流入した油O′が増加すると、フロート14の浮力に
より閉止扉12が上昇されて油流入口4が閉止される。
【0011】前記ジャバラ部材6は、耐油性ゴムまたは
合成樹脂で被覆した布状の膜6aで伸縮抵抗が殆どない
ジャバラ状の平面が4枚連結されて四角筒状に形成さ
れ、各側面に上下方向一定間隔ごとに水平方向に形成し
た孔部6bには補強用線材16が装着されている。この
ジャバラ部材6は、図5に示すように、非使用時には補
強用線材16が取り外されて小さく折り畳まれており、
使用時には孔部6bに補強用線材16が装着されて、周
囲の4本の補強用線材16がボルト・ナット17等の連
結具により連結されて使用される。
【0012】なおこの回収タンクは、空状態で海面2に
投入した時に、海面2上の浮遊油層Oに油流入口4が望
むようにタンク本体1の容積と重量、および浮体3の浮
力が設定されている。
【0013】次に海2上に流失した原油の回収手順を図
7(a)〜(d)を参照して説明する。 (1)支援船21から浮遊油層Oのある海域にこの回収
タンクを投入する。するとジャバラ部材6が収縮された
状態でタンク本体1が海面2に浮かび、油流入口4が浮
遊油層Oに臨んで浮遊する。図7(a) (2)そして油流入口4からタンク本体1内に油O′が
流入すると、油O′の重量によりジャバラ部材6が伸び
るが、タンク本体1が押し退けた分の浮力が働き、タン
ク本体1はほぼ同じ位置が保持され、油O′の流入が続
行される。図7(b) (3)油O′の流入量が増加するに従って、油O′と海
水の比重差によりタンク本体1が僅かづつ浮上するが、
その変動は油流入口の高さの範囲内にある。そして、ジ
ャバラ部材6が伸長限に達すると、流入する油O′の重
量により、タンク本体1は沈降する。図7(c) (4)そしてタンク本体1内の油面と浮遊油層Oの油面
とが一致したところで流入は停止するが、この前にタン
ク本体1内の油面の上昇に伴ってフロート15の浮力に
より閉止扉14が上昇され油流入口4が閉じられる。図
7(d) (5)これにより、油O′の回収が終了し、図6に示す
ように、支援船21に設けた油回収ポンプ22を利用
し、回収ホース23をタンク本体1内に挿入して油O′
を吸引回収する。または仮想線で示すように、支援船2
1に装備されたクレーン24などを利用して回収タンク
ごと支援船21に回収する。さらに他の方法として、支
援船21により回収タンクを処理施設まで曳航してもよ
い。なおこの場合には、後述するようにタンク本体1の
上面を閉止する蓋を設けて、油O′の漏れ出しを防止す
る必要がある。
【0014】図8および図9はそれぞれ開閉手段16の
他の実施例を示す。図8のものは、支点31を中心に回
動自在な開閉アーム32を取り付け、開閉アーム32の
一端側にタンク本体1内に位置するフロート33を設け
るとともに、開閉アーム32の多端部に取付部材34を
介して閉止扉35を設けたものである。
【0015】図9のものは、フロート36により開閉す
る自動開閉弁37を炭酸ガスタンク38からガス供給管
39に介在させ、この炭酸ガスにより駆動されるシリン
ダー装置40のピストンロッドに開閉扉41を取り付け
たものである。
【0016】図10および図11は、波浪条件の悪い所
で効果的に油O′を回収できる他の実施例を示し、タン
ク本体1の上部には防波カバー51が設けられている。
すなわち、浮体3上に立設された支柱52上に矩形状の
天部51aと、天部51aから斜め下方に傾斜する4枚
の傾斜部51bからなる防波カバー51が取り付けら
れ、傾斜部51bの先端が水没するように形成されてい
る。そして、傾斜部51bの下部に油通過口53が形成
されるとともに、傾斜部51bの上部に複数の消波孔5
4が形成されている。
【0017】上記構成によれば、カバー52により外部
の波が油流入口4に直接打ち寄せるのを防止して、油流
入口4の浮遊油層Oの波動を効果的に抑制することがで
き、安定した油の回収ができる。
【0018】図12および図13はタンク本体1の上面
を閉止可能なシャッターを設けた他の実施例を示す。タ
ンク本体1の上面にはロール状に巻き取られたシャッタ
ー部材61を配置しておき、タンク本体1の両側縁に設
けた係合部62とシャッター部材61の両側縁に設けた
被係合部63とをファスナー部材64によって閉じる開
閉装置70が設けられている。この開閉装置70は、フ
ァスナー部材64に連結されたワイヤー等の索体65を
シーブ66を介してウインチドラム67に巻き取ること
でスライドさせるように構成され、ウインチドラム67
の駆動源として、炭酸ガスタンク68から供給される炭
酸ガスにより駆動されるエアモーター69が設けられて
いる。
【0019】この実施例によれば、油の回収後、開閉装
置70によりシャッター部材61を展開固定してタンク
本体1を密封することができるので、内部に海水が流入
して油O′の濃度を低下させることがない。また、支援
船21に回収ポンプ設備が無い場合には、回収タンクご
と処理施設に曳航して回収するが、この時の油O′の流
失を防止することができ、必要不可欠なものとなる。
【0020】図14はシャッターの他の実施例を示す。
これはシャッター部材61に代えて、タンク本体1の上
部を塞ぐ袋状閉塞体71を設けたもので、閉止時には開
閉弁72を開けて、炭酸ガスタンク73から袋状閉塞体
71内に炭酸ガスを送り込み、膨張させてタンク本体1
の上面を閉止するように構成されている。これもシャッ
ター部材61と同様の効果を奏する。
【0021】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明によれば、タ
ンク本体に伸縮自在な伸縮部材を介して底部材を設けた
ので、油の流入に対しても、油流入口の位置をほぼ海面
上の浮遊油層に望ませることができ、簡単な構造で安定
して浮遊油の回収を行なうことができる。また事故発生
時に回収タンクを海上に投入するだけでタンク本体内に
浮遊油を回収することができて、迅速に浮遊油の回収作
業を進めることができ、浮遊油を高濃度で回収して回収
作業を効果的に支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る浮遊油の回収タンクの一実施例を
示す全体斜視図である。
【図2】同回収タンクの縦半断面図である。
【図3】同回収タンクの浮体の組立を示す斜視図であ
る。
【図4】同回収タンクの上枠部の組立を示す斜視図であ
る。
【図5】同回収タンクのジャバラ部材の組立を示す斜視
図である。
【図6】同回収タンクの使用状態を示す斜視図である。
【図7】(a)〜(d)はそれぞれ同回収タンクによる
回収作業を説明する側面断面図である。
【図8】流入口開閉手段の他の実施例を示す側面断面図
である。
【図9】流入口開閉手段のさらに他の実施例を示す側面
断面図である。
【図10】防波カバーを設けた回収タンクを示す一部切
欠き斜視図である。
【図11】同防波カバーを設けた回収タンクの縦断面図
である。
【図12】タンク本体上面の閉止装置を設けた回収タン
クを示す概略斜視図である。
【図13】同閉止装置を設けた回収タンクの部分拡大側
面図である。
【図14】タンク本体上面の他の閉止装置を設けた回収
タンクを示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 タンク本体 2 海面 3 浮体 4 油流入口 5 上枠部 6 ジャバラ部材 7 底板部材 11 補強材 12 閉止扉 14 フロート 15 流入口開閉手段 21 支援船 22 油回収ポンプ O 浮遊油層 O′ 油
フロントページの続き (72)発明者 中島 正 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−165326(JP,U) 実公 昭55−41343(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク本体を、油流入口が形成された筒
    状の上枠部と、この上枠部に伸縮自在に垂下された筒状
    の伸縮部材と、この伸縮部材の下部に取りつけられた底
    部材とで構成し、前記油流入口に、タンク本体に流入す
    る油量に対応して油流入口を開閉する流入口開閉手段を
    設け、タンク本体の上枠部に、空状態で油流入口が海面
    上の浮遊油層に臨むように浮力を付与する浮体を設けた
    ことを特徴とする浮遊油の回収タンク。
JP5175016A 1993-07-15 1993-07-15 浮遊油の回収タンク Expired - Lifetime JP2740116B2 (ja)

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JPH0726538A JPH0726538A (ja) 1995-01-27
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